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日本工業規格

JIS

 B

7553

-1993

パーシャルフリューム式流量計

Parshall flume type flowmeters

1.

適用範囲  この規格は,人工の開水路を流れる水の流量測定に用いるパーシャルフリューム式流量計

について規定する。

備考1.  開水路の途中を絞るとスロート部に限界流が生じ,流量は上流側水位の関数として求めるこ

とができる。パーシャルフリューム式流量計は,この原理に基づく流量計であって,定めら

れた形状・寸法のフリューム本体を水路に設置し,スロート部から上流側の水位をレベル計

によって測定して流量を演算・指示するものである。

2.

この規格の引用規格を,次に示す。

JIS B 7516

  金属製直尺

JIS Z 8103

  計測用語

3.

この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 9826 : 1992 Measurement of liquid flow in open channels

−Parshall and SANIIRI flumes

4.

対応国際規格による場合のパーシャルフリューム式流量計の呼び,使用流量範囲,レベルの

測定範囲,流量算出式及び主要部の寸法等は,

附属書による。

2.

用語の定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 8103 によるほか,次による。

(1)

収縮部  底面は水平で,幅は流れ方向に沿って徐々に絞られているパーシャルフリュームの上流側部

分。

(2)

スロート部  底面は収縮部底面より流れ方向に沿って徐々に下方に傾斜し,幅は流れ方向に平行であ

るパーシャルフリュームの中央部分。

(3)

拡大部  底面はスロート部底面より流れ方向に対して上方に傾斜し,幅は流れ方向に沿って徐々に拡

大しているパーシャルフリュームの下流側部分。

(4)

フリューム本体  収縮部,スロート部及び拡大部で構成されるもの。

(5)

クレスト  収縮部底面の下流端とスロート部底面の上流端との交線。

(6)

ゲージウェル  水面の波立ちを避け,安定したレベル測定を行うため,フリューム本体の外部に設け

られた水位測定用の水槽。

(7)

導水管  収縮部の水位測定位置からゲージウェルに水位を導く管。

(8)

流入側水路  直線水路の長さはスロート幅の 5∼10 倍,水路幅は一様であるフリューム上流の直線矩

形水路。

(9)

流出側水路  フリュームにもぐり流又は逆流が生じないように,フリューム下流のゲートやせき上げ,

また潮の干満の影響を受けないフリューム下流の水路。

(10)

測定水位  収縮部において,その入り口からクレストまでの間の距離の

3

1

の位置において測定される


2

B 7553-1993

水位。

(11)

限界流  与えられた排出流において,全エネルギーが最小である流れ。この状態では,フルード数(

1

)

は 1 に等しく,流れの自由表面の乱れはその上流に伝ぱ(播)しない。

(

1

)

平均流速を,極めて小さい表面波の伝ぱ速度(重力の加速度 及び流れの深さ によって

gd

得られる。

)で割って得られる無次元数。

(12)

もぐり流  収縮部の水位が下流側の影響を受ける流れ。

3.

主要部の名称  パーシャルフリューム式流量計(以下,流量計という。)の主要部の名称は,図 によ

る。

図 1  主要部の名称

4.

呼び  流量計の呼びは,フリューム本体のスロートの幅によって表 のとおりとする。

表 1  呼び

呼び

スロート幅 mm

PF-03 76.2

PF-06 152.4

PF-09 228.6

PF-10 304.8

PF-15 457.2

PF-20 609.6

PF-30 914.4

PF-40 1

219.2

PF-50 1

524.0


3

B 7553-1993

呼び

スロート幅 mm

PF-60 1

828.8

PF-70 2

133.6

PF-80 2

438.4

5.

構成  流量計は,フリューム本体,レベル計,変換器及び表示計器によって構成する。ただし,レベ

ル計,変換器及び表示計器は一体に構成してもよい。

6.

性能及び機能

6.1

使用流量範囲  流量計の使用最小流量及び使用最大流量は,呼びに応じ表 に示す値の範囲内で定

め,レベル計,変換器又は表示計器に表記する。

表 2  流量範囲

単位  m

3

/h

呼び

最小流量

最大流量

PF-03 3  193

PF-06 5  398

PF-09 9  907

PF-10 11  641

PF-15 15 2

508

PF-20 43 3

374

PF-30 62 5

138

PF-40 133  6

922

PF-50 163  8

726

PF-60 265 10

551

PF-70 306 12

376

PF-80 357 14

221

6.2

レベル計の測定範囲  レベル計は,表記してある使用流量範囲に相当する水位を測定できるもので

なければならない。

なお,

表 の最小流量及び最大流量に相当する水位を参考として次に示す。

(参考)  レベル計の測定範囲

単位 10

-3

m

呼び

最小

最大

PF-03 31  464

PF-06 29  457

PF-09 30  611

PF-10 28  761

PF-15 27  763

PF-20 46  762

PF-30 45  762

PF-40 62  762

PF-50 62  762

PF-60 76  762

PF-70 76  762

PF-80 77  762

6.3

流量算出式  測定した水位から流量を演算する算式は,次による。

Q

Kh

a

n


4

B 7553-1993

ここに,

Q

流量 (m

3

/h)

 

h

a

水位 (m)

 

K

及び n: 呼びに応じ

表 に定める定数

表 3  定数 及び の値

呼び

K

n

PF-03 635

638

1.547

1.550

PF-06 1

372  1.580

PF-09 1

927  1.530

PF-10 2

487  1.522

PF-15 3

803  1.538

PF-20 5

141  1.550

PF-30 7

863  1.566

PF-40 10

632  1.578

PF-50 13

436  1.587

PF-60 16

268  1.595

PF-70 19

124  1.601

PF-80 22

002  1.607

6.4

許容誤差  流量表示値の許容誤差は,使用最大流量に相当する水位に応じて表 のとおりとする。

ただし,誤差は次の式によって算出する。

100

max

×

I

h

K

I

E

n

a

ここに,

E

誤差

I

表示計器が示した値

h

a

設定した水位

K

及び n

呼びに応じ

表 及び附属書表 に定める定数

I

max

表記してある使用最大流量

表 4  許容誤差

I

max

に相当する水位

mm

許容誤差

%

300

未満

±4.6

300

∼500

±4.0

500

を超える場合

±3.7

6.5

流量の表示及び出力  流量計の流量の表示及び出力は,次による。

(1)

流量に相当する信号を出力し,流量を表示する。

(2)

流量に相当する表示の最大値は,次のいずれかとする。

1

,2,3,4,5,6,8,12,15,25,35,45 及びこれらの 10 の整数乗倍

(3)

直流電流又は空気圧を用いて出力を伝送する場合,信号の大きさは原則として次による。

(a)

直流電流  4∼20mA

(b)

空気圧  20∼100kPa 又は 19.6∼98.1kPa

7.

形状,寸法及び構造  フリューム本体の形状,寸法及び構造は,次のとおりとする。

(1)

主要部の寸法及び寸法許容差は,

表 及び表 による。

(2)

内面は,凹凸がなく,滑らかでなければならない。

(3)

側面は収縮部底面に対して垂直で,流れ方向の中心面に対称でなければならない。


5

B 7553-1993

(4)

収縮部とスロート部の中心面は,一致しなければならない。

(5)

スロート部の側壁は,平行でなければならない。

(6)

満水状態で漏水や変形がなく,堅ろうでなければならない。

(7)

水位の測定にゲージウェルを用いる場合は,収縮部の

表 に示すいずれか一方の位置に導水口を設け

なければならない。

なお,導水口は側壁に対して直角に開け,穴の周囲にまくれがなく,周囲が平らでなければならな

い。

表 5  フリューム本体の寸法

単位 mm

参考(最小値)

呼び

W

A

B

C

D

E

F

G

K

L

N

(M) (P) (R)

PF-03 76.2

311

457

178

259

610

152

305

25

914

57

305

768

406

PF-06  152.4 414

610 394 397

610

305

610

76

1

525

114

305 902

406

PF-09  228.6 587

864 381 575

762

305

457

76

1

626

114

305

1

080

406

PF-10  304.8 914

1343 610 845

914

610

914

76

2

867

229

381

1

492

508

PF-15

457.2

965

1 419

762

1 026

914

610

914

76

2 943

229

381

1 676

508

PF-20

609.6

1 016

1 495

914

1 207

914

610

914

76

3 019

229

381

1 854

508

PF-30

914.4

1 118

1 645

1 219

1 572

914

610

914

76

3 169

229

381

2 223

508

PF-40

1 219.2

1 219

1 794

1 524

1 937

914

610

914

76

3 318

229

457

2 711

610

PF-50

1 524.0

1 321

1 943

1 829

2 302

914

610

914

76

3 467

229

457

3 080

610

PF-60

1 828.8

1 422

2 092

2 134

2 667

914

610

914

76

3 616

229

457

3 442

610

PF-70

2 133.6

1 524

2 242

2 438

3 032

914

610

914

76

3 766

229

457

3 810

610

PF-80

2 438.4

1 626

2 391

2 743

3 397

914

610

914

76

3 915

229

457

4 172

610

備考  M及び は水路の寸法であり,参考として示す。流量を正確に測定するためには,これらの寸法はフリ

ューム本体の寸法同様に重要であり,この値に従って施工することが望ましい。


6

B 7553-1993

表 6  寸法許容差

寸法 mm

寸法許容差

100

以下

±1.5mm

 100

を超え 600 以下

±1.5%

W

600

を超えるもの

±10mm

1

000

以下

±1%

A

1 000

を超えるもの

±10mm

100

以下

±2mm

 100

を超え 1 250 以下

±2%

その他

1 250

を超えるもの

±25mm

8.

試験方法  流量表示値の誤差は,次の方法によって測定し,6.4 の計算式によって求める。

(1)

表記してある使用流量範囲内の 3 点に相当する変位又は入力をレベル計に与えて行う。

(2)

レベル計に変位又は入力を与えるには,水面又はこれに相当するものを用い,その変位又は入力は JIS 

B 7516

の 2 級より良い正確度の長さ計又はこれと同等以上の性能をもつ測定器によって設定する。

(3)

表示計器が表示した値を読み取る。

9.

検査  流量計の検査は,性能及び機能並びに形状,寸法及び構造について行い,6.及び 7.の規定に適

合しなければならない。

10.

製品の呼び方  流量計の呼び方は,規格番号又は規格の名称及び呼びによる。

JIS B 7553

  PF03

パーシャルフリューム式流量計  PF-03 

11.

表示  流量計には表 に示す事項を表示する。

表 7  表示事項

表示事項

フリューム本体

レベル計,変換器

又は表示計器

製造事業者名又はその略号

製造年

製造番号又はその略号

呼び又はその略号

使用流量範囲

流量表示値の単位

入力・出力信号

電源(電圧・周波数)

備考  ○印は表示を必要とする事項を示す。


7

B 7553-1993

附属書  対応国際規格によるパーシャルフリューム式 

流量計の諸元

1.

適用範囲  この附属書は,国際対応規格による場合のパーシャルフリュームの呼び,使用流量範囲レ

ベル計の測定範囲,流量算出式及び主要部の寸法などについて規定する。

2.

呼び  流量計の呼びは,フリューム本体のスロート幅によって附属書表 のとおりとする。

附属書表 1  呼び

呼び

スロート幅 m

呼び

スロート幅 m

No.1 0.152

No.14 3.05

No.2 0.25 No.15 3.66

No.3 0.30 No.16 4.57

No.4 0.45 No.17 6.10

No.5 0.60 No.18 7.62

No.6 0.75 No.19 9.14

No.7 0.90 No.20

12.19

No.8 1.00 No.21

15.24

No.9 1.20

No.10 1.50

No.11 1.80

No.12 2.10

No.13 2.40

3.

使用流量範囲  流量計の使用最小流量及び使用最大流量は,呼びに応じ附属書表 に示す値の範囲内

で定め,レベル計,変換器又は表示計器に表記する。

附属書表 2  流量範囲

単位 10

-3

m

3

/s

単位  m

3

/s

呼び

最小流量

最大流量

呼び

最小流量

最大流量

No.1 1.5 100  No.14

0.16

8.28

No.2 3.0 250  No.15

0.19

14.68

No.3 3.5 400  No.16

0.23

25.04

No.4 4.5 630  No.17

0.31

37.97

No.5 12.5 850  No.18

0.38 47.16

No.6 25.0

1

100  No.19

0.46 56.33

No.7 30.0

1

250  No.20

0.60 74.70

No.8 30.0

1

500  No.21

0.75 93.04

No.9 35.0

2

000

No.10 45.0 2

500

No.11 80.0 3

000

No.12 95.0 3

600

No.13 100.0 4

000


8

B 7553-1993

4.

レベル計の測定範囲  レベル計は,表記してある使用流量範囲に相当する水位を測定できるものでな

ければならない。

なお,

附属書表 の最小流量及び最大流量に相当する水位を附属書参考表 として示す。

附属書参考表 1  レベル計の測定範囲

単位  m

呼び

最小

最大

呼び

最小

最大

No.1  0.03  0.45 No.14 0.09  1.07

No.2  0.03  0.60 No.15 0.09  1.37

No.3  0.03  0.75 No.16 0.09  1.67

No.4  0.03  0.75 No.17 0.09  1.83

No.5  0.05  0.75 No.18 0.09  1.83

No.6  0.06  0.75 No.19 0.09  1.83

No.7  0.06  0.75 No.20 0.09  1.83

No.8  0.06  0.80 No.21 0.09  1.83

No.9 0.06  0.80

No.10 0.06  0.80

No.11 0.08  0.80

No.12 0.08  0.80

No.13 0.08  0.80

5.

流量算出式  測定した水位から流量を演算する算式は,次による。

h

K

Q

n

a

ここに,

Q

流量 (m

3

/s)

h

a

水位 (m)

K

及び n

呼びに応じ

附属書表 に定める定数

附属書表 3  定数 及び の値

呼び

K

n

呼び

K

n

No.1

0.381

1.580

No.14

  7.463

1.6

No.2

0.561

1.513

No.15

  8.859

1.6

No.3 0.679 1.521 No.16

10.96  1.6

No.4 1.038 1.537 No.17

14.45  1.6

No.5 1.403 1.548 No.18

17.94  1.6

No.6 1.772 1.557 No.19

21.44  1.6

No.7 2.147 1.565 No.20

28.43  1.6

No.8 2.397 1.569 No.21

35.41  1.6

No.9 2.904 1.577

No.10 3.668  1.586

No.11 4.440  1.593

No.12 5.222  1.599

No.13 6.004  1.605

6.

主要部の寸法  主要部の寸法は,附属書表 又は附属書表 による。


9

B 7553-1993

附属書表 4  フリューム本体の寸法

単位  m

スロート部

収縮部

拡大部

側壁高さ

呼び

W

F

X

Y

N

D

B

l

e

l

3

C

G

K

E

No.1

0.152

0.305

0.05

0.075

0 115

0 40

0.610

0.620

0.415

0.39

0.61

0.08

0.60

No.2

0.25 0.60 0.05

0.075

0.230

0.78

1.325

1.350

0.90 0.55

0.92

0.08 0

80

No.3

0.30 0.60 0.05

0.075

0.230

0.84

1.35 1.380

0.92 0.60

0.92

0.08 0

95

No.4

0.45 0.60 0.05

0.075

0.230

1.02

1.425

1.45 0.967

0.75

0.92

0.08 0

95

No.5

0.60 0.60 0.05

0.075

0.230

1.2 1.50 1.53 1.02 0.90

0.92

0.08 0

95

No.6

0.75 0.60 0.05

0.075

0.230

1.38

1.575

1.610

1.074

1.05

0.92

0.08 0

95

No.7

0.90 0.60 0.05

0.075

0.230

1.56

1.650

1.68 1.121

1.20

0.92

0.08 0

95

No.8

1.00 0.60 0.05

0.075

0.230

1.68

1.705

1.73 1.161

1.30

0.92

0.08 1

0

No.9

1.20 0.60 0.05

0.075

0.230

1.92

1.800

1.840

1.227

1.50

0.92

0.08 1.0

No.10

1.50 0.60 0.05

0.075

0.230

2.28

1.950

1.993

1.329

1.80

0.92

0.08 1

0

No.11

1.80 0.60 0.05

0.075

0.230

2.64

2.100

2.14 1.427

2.10

0.92

0.08 1

0

No.12

2.10 0.60 0.05

0.075

0.230

3.0 2.250

2.30 1.534

2.40

0.92

0.08 1

0

No.13

2.40 0.60 0.05

0.075

0.230

3.36

2.40 2.453

1.636

2.70

0.92

0.08 1.0

附属書表 5  フリューム本体の寸法

単位  m

スロート部

収縮部

拡大部

側壁高さ

呼び

W

F

X

Y

N

D

B

A

C

G

K

E

No.14

 3.05

0.91

0.305

0.23

0.343

 4.760

4.270

1.83

 3.66

1.83

0.152

1.22

No.15

 3.66

0.91

0.305

0.23

0.343

 5.61

4.88

2.03

 4.47

2.44

0.152

1.52

No.16

 4.57

1.22

0.305

0.23

0.457

 7.62

7.62

2.34

 3.59

3.05

0.229

1.83

No.17

 6.10

1.83

0.305

0.23

0.686

 9.14

7.62

2.84

 7.32

3.66

3.305

2.13

No.18

 7.62

1.83

0.305

0.23

0.686

10.67

7.62

3.45

 8.94

3.96

3.305

2.13

No.19

9.14 1.83

0.305

0.23

0.686

12.31 7.93  3.86 10.57 4.27 3.305  2.13

No.20 12.19 1.83

0.305

0.23

0.686

15.48 8.23  4.88 13.82 4.88 3.305  2

13

No.21 15.24 1.83

0.305

0.23

0.686

18.53 8.23  5.89 17.27 6.10 3.305  2.13

7.

製品の呼び方  流量計の呼び方は,規格番号又は規格の名称及び呼びによる。

例  JIS B 7553  No.4 又はパーシャルフリューム式流量計  No.4


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B 7553-1993

参考  設置上の注意

この参考は,本体及び附属書の規定に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。

1.

一般的事項  設置する開水路の流れは安定流であることが必要で,フリューム本体のほか,流入側水

路及び流出側水路についても次に示す点について注意しなければならない。

(1)

流れの断面に変化がなく,まっすぐで適切な長さがあること。

(2)

水路内の流速の方向及び分布が均一であること。

(3)

水力学的な跳ね水が生じるような急こう配がないこと。

(4)

潮の干満,他の流れとの合流,水門などの影響が少ないこと。

(5)

地盤の沈下及び水の浸み込みのおそれがないこと。

(6)

あふれるおそれがないこと。

(7)

比較的大きなフリュームの場合で水深が浅いときは,水路を横切る風によって水位の測定が影響され

ないよう対策を講じること。

2.

流入側水路  流入側水路の流速分布は流量の測定精度に大きく影響するので,次に示す点について注

意する必要がある。

(1)

岩,曲がり,水門,大きな泡,その他流れに乱れを起こすものによって,流れの境界層が不規則にな

らないようにすること。安定な流速分布を得るためには,一定な断面の,まっすぐな水路を備えるこ

とが必要である。

その長さは,急な曲がりや挿入された管によって部分的に速い流れが混じることがなければ,スロ

ート幅の 5∼10 倍程度でよいが,できるだけ長いことが望ましい。

なお,事前に流速計によって流速分布を調べておくことが望ましい。

(2)

フリューム本体との接続部は,

上りこう配の底面と収縮側壁とし,

それぞれ次によることが望ましい。

底面:フリューム本体に向かって約 4 分の 1 のこう配をもつ平面

側壁:最大流量に相当する水位の 2 倍以上の曲率半径をもつ曲面又は水路の中心線に対して約 45°

の傾斜をもつ平面

(3)

流れの条件を良くするために整流板を設けるときは,水位測定点より上流側に最大流量に相当する水

位の 10 倍以上離して設置する。

(4)

水路に水力学的な跳ね水があるときは,その場所から,最大流量に相当する水位の 30 倍以上離れた下

流にフリューム本体を設置する。

3.

流出側水路  流出側水路の流れは,もぐり流又は逆流とならないよう注意するとともに,たい積物の

除去に留意する。

4.

フリューム本体

4.1

限界流の維持  スロート部に限界流が存在していることが必要で,スロート部の水位 h

b

と収縮部の

水位 h

a

との比(もぐり度)が,常に

参考表 の値を満足するよう,クレストの設置高さを考慮する。


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B 7553-1993

参考表 1  もぐり度の条件

また,流れがやんだとき,流出側水路の水位がクレストの高さを超えないように注意する。

4.2

いっ(溢)水の防止  フリューム本体を設置すると流入側水路の水位が上昇するので,水路から水

があふれないように配慮する必要がある。場合によっては,水路の堀り下げ又は水路壁のかさ上げなどの

対策を施す。

4.3

その他  設置に当たっては,次の事項に注意し,設置後に形状及び寸法を点検・確認するとよい。

(1)

収縮部底面の水準。

(2)

スロート部両側壁の平行度及び鉛直度。

(3)

水路の中心線とフリューム本体の流れ方向の中心線との一致。

備考  フリューム本体の大きさの選定について限界流の発生及びいっ(溢)水は,フリューム本体の

大きさによっても異なるので,事前に十分検討しておく必要がある。

一般に,スロート幅が水路幅の 0.3∼0.5 倍のものがよいが,測定しようとする水路の最大流

量及び最大水位を想定し,流量算出式,必要とするもぐり度などから h

b

及び h

a

の最大値を計算

すれば,水路底からクレストまでの高さの上限,下限を求めることができるので,これによっ

て水路工事の要否を判定するとよい。

なお,h

a

があまり小さいと水位の測定精度が悪くなるので,常用流量における h

a

が 100mm

以下にならないような大きさを選定することも必要である。

5.

レベル計

5.1

直接測定の場合  レベル計の設置に当たっては,次に注意する必要がある。

(1)

水位の測定位置は,フリューム本体の中心線 X−X と

参考図 の位置で直交する Y−Y 線上とし,な

るべくその交点であることが望ましい。

(2)

レベル計の検出部,保護装置など流れに挿入する部分があるときは,これらによって流れが乱される

と,測定する水位に誤差を生じることがあるので注意する。


12

B 7553-1993

参考図 1  水位の測定位置

5.2

間接測定の場合  ゲージウェル及び導水管を次の事項に注意して設置する。

(1)

ゲージウェルは,フリューム本体にできるだけ近い位置に,底面がクレストレベルより低くなるよう

に,鉛直に設置し,下部はコンクリートなどによって固定する。

(2)

ゲージウェルは,流れの波動などを緩衝して静水面が得られるものとする。

(3)

ゲージウェルは,耐食性材料を用い,容易に変形が生じない強度をもつもので,漏れがないものとす

る。

(4)

ゲージウェルの形状は原則として円筒形とするが,レベル計の形式によっては,だ円形筒,四角筒形

などでも差し支えない。

(5)

ゲージウェルの深さは,レベル計の測定範囲以上の水位に対応できるものとする。

なお,レベル計の検出部,保護装置などをゲージウェル内に挿入する場合には,これらとゲージウ

ェルとの間に,測定に支障を及ぼさない程度のすきまがあるものとする。

(6)

ゲージウェルは,底部に沈殿物がたい積することがあるので,ドレーン用の弁(口径 20∼50mm 程度)

及び洗浄用の水道を設けておくことが望ましい。

(7)

導水管は,水平又はゲージウェル側がわずかに低くなるように,また,まっすぐに配管する。

(8)

導水管は,耐食性材料を用い,配管後に漏れがないものとする。

(9)

導水管の内径は原則として 20∼50mm 程度とするが,配管が長くなるときは大きめにする。途中に弁

を設けるときは,ボール弁のようなフルボア形のものがよい。

5.3

ゼロ点の設定  レベル計を設置するときは,ゲージグラス,フックゲージ,直尺その他適当な長さ

測定装置を用い,

参考図 に示すクレストレベルに対応する基準高さ,水位に対応する出力又は表示値を

測定して,レベル計のゼロ点をクレストレベルに正しく設定する。直接測定及び間接測定それぞれの場合

について,その設定例を次に示す。

(1)

直接測定の場合[参考図 2(a)参照]  水位測定点の上部に基準点を設け,フックゲージなどによって

基準点からクレストレベルまでの鉛直長さ  (

α

)

を測定し,クレストレベルにおける基準高さとする。

このとき,流れが止まっていればレベル計の表示値又は出力をゼロに設定する。

同様にして基準点から水面までの鉛直長さ  (b)  を測定し,水位  (h

a

ab)  を求める。このときの

レベル計の表示値又は出力が,

求めた水位  (h

a

)

に対応しているかどうかを確かめ,

必要な調整を行う。

なお,測定開始時に設定した基準点及び基準高さ  (a)  を記録しておけば,設定後はレベル計と基準

点との関係位置が変わらない限り,水面までの長さ  (b)  を測定することによって調べることができる。

(2)

間接測定の場合[参考図 2(b)参照]  ゲージウェルにゲージグラスを取り付け,クレストレベルに対

応した位置(基準点)にゼロ基線を記載するか,目盛板を取り付けておくとよい。


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B 7553-1993

フリューム本体に通水していない状態でゲージウェルに注水し,フリューム本体の方に流れ出した

とき注水を止めれば,ゲージウェル内の水位が静止したところが基準点となる。

任意の水位をチェックする場合は,導水管の弁を閉め,ゲージウェルに適宜給水することによって

水面を変化させて行う。

直接測定の場合と同様,ゲージウェル上部に基準点を定め,フックゲージなどを用いてゼロ点を設

定することもできる。

参考図 2  ゼロ点の設定

6.

スロート幅  (W)  の大きいものについて  スロート幅  (W)  が 3m を超えるような大形のフリューム本

体は,通常設置現場で水路とともにコンクリートなどで構築される場合が多い。したがって,工業的に製

作されることを前提としてこの規格に定めたものと全く同様に扱うには無理がある。しかし,この参考に

準じて設計し,かつ,もぐり度  (h

b

/h

a

)

が 0.8 以下に保たれれば,同等な測定が可能であるので,下水道な

どにおける流量測定を考慮し,次にその主な仕様を

参考表 2に示す。

参考表 2  流量範囲

単位  m

3

/h

呼び

スロート幅  mm

最小流量

最大流量

PF-100

 3 048

612

 20 388

PF-120

 3 658

816

 35 679

PF-150

 4 572

816

 61 165

PF-200

  6 096

1 019

101 941

PF-250

  7 620

1 529

122 329

PF-300

  9 144

1 529

152 912

PF-400

12 192

2 039

203 882

PF-500

15 240

2 039

305 824

参考表 3  流量算式における定数 Kの値

呼び

K

n

PF-100

26

862

1.6

PF-120

31

894

1.6

PF-150

39

441

1.6


14

B 7553-1993

呼び

K

n

PF-200

52

019

1.6

PF-250

64

598

1.6

PF-300

77

176

1.6

PF-400 102

333

1.6

PF-500 127

490

1.6

参考表 4  寸法

参考(最小値)

呼び

W

A

B

C

D

E

F

G

K

L

N

(M) (P) (R)

PF-100

  3 048

1 829

4 267

  3 658

  4 756

1 219

914

1 829

152

7 010

343

1 829

  9 754

2 438

PF-120

  3 658

2 032

4 877

  4 470

  5 607

1 524

914

2 438

152

8 229

343

2 438

10 668

2 743

PF-150

  4 572

2 337

7 620

  5 588

  7 620

1 829

1 219

3 048

229

11 887

457

2 743

12 192

3 353

PF-200

  6 096

2 845

7 620

  7 315

  9 144

2 134

1 829

3 658

305

13 107

686

3 048

14 630

3 658

PF-250

  7 620

3 353

7 620

  8 941

10 668

2 134

1 829

3 962

305

13 411

686

3 048

16 764

3 658

PF-300

  9 144

3 861

7 925

10 566

12 313

2 134

1 829

4 267

305

14 021

686

3 048

19 507

3 668

PF-400

12 192

4 877

8 230

13 818

15 481

2 134

1 829

4 877

305

14 936

686

3 353

24 384

3 962

PF-500

15 240

5 893

8 230

17 272

18 529

2 134

1 829

6 096

305

16 155

686

3 353

28 956

3 962

流量計等 JIS 改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

穂  坂  光  司

株式会社金門製作所

板  東  一  彦

通商産業省機械情報産業局

桐  山  和  臣

工業技術院標準部

渡  辺  紀  之

工業技術院計量研究所

梅  田  紀  彦

国税庁課税部

久  野      武

環境庁水質保全局

大  嶋  政  夫

社団法人日本機械学会

金  瀬  弘  忠

東京ガス株式会社

斉  藤  忠  義

日本地域冷暖房協会

菊  池  義  彦

東燃テクノロジー株式会社

野  尻  俊  二

日揮株式会社

石  橋  晋  史

日石エンジニアリング株式会社

川  島  範  男

社団法人日本工業用水協会

鈴  木  茂  臣

愛知時計電機株式会社

奥  田  都  映

オーバル機器工業株式会社

原          泉

株式会社金門製作所

浅  田  康  夫

東京計装株式会社

三  角  直  道

トキコ株式会社

本  郷  康  雄

日東精工株式会社

関          茂

ブルックスインスツルメント株式会社

小  嶋      進

横河電機株式会社

(事務局)

松  村  正  勝

社団法人日本計量機器工業連合会

高  田  英  男

社団法人日本計量機器工業連合会

JIS B 7553

改正原案作成ワーキンググループ  構成表

氏名

所属

(主査)

鈴  木  茂  臣

愛知時計電機株式会社

小  西      修

株式会社金門製作所

蠅  庭  正  信

横河電機株式会社

(事務局)

高  田  英  男

社団法人日本計量機器工業連合会