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B 7543

:2005

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本計量

機器工業連合会(JMIF)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業

標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS B 7543:1987 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


B 7543

:2005

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

4.

  種類

2

5.

  呼び寸法

2

6.

  性能

2

6.1

  長さの許容差 

2

6.2

  目盛側面の真直度

2

6.3

  目盛面のりょう()の平面度 

2

7.

  目盛

2

8.

  形状及び寸法 

3

9.

  外観

4

10.

  材料

4

11.

  測定方法

4

12.

  検査

5

13.

  製品の呼び方 

5

14.

  表示

5


日本工業規格

JIS

 B

7543

:2005

三角スケール

Triangular scales

1. 

適用範囲  この規格は,断面がほぼ三角形で,  6 面に縮目盛が付けてある長さ計であって,呼び寸法

が 100 mm,150 mm 及び 300 mm のもの  (以下,三角スケールという。)について規定する。

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適する。

JIS B 0621

  幾何偏差の定義及び表示

JIS B 7513

  精密定盤

JIS B 7514

  直定規

JIS B 7524

  すきまゲージ

JIS Q 17025

  試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項

JIS Z 8103

  計測用語

3. 

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次によるほか,JIS Z 8103 及び JIS B 0621 による。また,

三角スケールの各部の名称は,図 による。

a)

基点  測定の基準となる目盛線(図 参照)。

b)

目盛の縮率  分数で表した値で,分子を 1 とし,分母を 1 以上の個別の数値としたもの(表 参照)。

c)

縮目盛  一定の縮率で目盛ってある目盛。

d)

目幅  隣り合う二つの目盛線の幅の中心から中心までを測定した長さ。

e)

目量*  目幅に対応する測定量の大きさ。

*

ここでいう目量とは,抽象された概念である。

備考  この図は,単に名称を示すためのものであって,形状及び構造を規定するものではない。

  1  各部の名称

4. 

種類  三角スケールの種類は,構造によって表 による。


2

B 7543

:2005

  1  種類

種類

構造

B

しん  (芯)  材に合成樹脂などを張ったもの

竹しんプラスチック張

P

合成樹脂などで一体成形したもの

プラスチック製

備考  種類 B は,Bamboo (竹製)  の B で,種類 P は,Plastic (プラスチック製)  の P である。

5. 

呼び寸法  三角スケールの呼び寸法及び記号は,目盛の長さによって表 による。また,呼び寸法の

単位はセンチメートル(cm)を用いてもよい。

  2  呼び寸法

単位  mm

呼び寸法

記号

目盛の長さ

100 10C  100

150 15C  150

300 30C  300

備考1.  記号欄末尾の C はセンチメートル(cm)の略号。

2.

表中の“目盛の長さ”は,目盛の縮率を問わない原寸値。

6. 

性能

6.1 

長さの許容差  三角スケールの長さの許容差は,基準の温度を 20  ℃とし,基点からの任意の長さ及

び任意の 2 目盛線間の長さ(目盛の縮率を問わない原寸値)に応じ,

表 による。

  3  長さの許容差

単位  mm

長さ

許容差

                  50

以下

± 0.1

50

を超え  100 以下

± 0.2

100

を超え  150  以下

± 0.3

150

を超え  300 以下

± 0.4

6.2 

目盛側面の真直度  直尺の目盛側面の水平方向の真直度は,呼び寸法によって表 による。

  4  目盛側面の真直度

単位  mm

呼び寸法

真直度

100 0.2

以下

150

0.25

以下

300 0.3

以下

6.3 

目盛面のりょう()の平面度  溝を挟む二つの目盛面のりょうで構成される面の平面度は,全長の 1

/ 500

以下でなければならない。

7. 

目盛  三角スケールの目盛は,次による。

a)

六つの目盛の縮率の組み合わせ及びその記号は,

表 による。


3

B 7543

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  5  縮率の組合せ

記号

縮率

記号

縮率

0

1/1  1/1.5  1/2  1/2.5  1/3  1/5

  6

1/75  1/125  1/150  1/200  1/250  1/500

1

1/2.5  1/5  1/10  1/20  1/50  1/100

  7

1/100  1/150  1/200  1/250  1/300  1/350

2

1/10  1/15  1/20  1/25  1/50  1/75

  8

1/100  1/200  1/250  1/300  1/400  1/500

3

1/20  1/25  1/50  1/75  1/100  1/125

  9

1/100  1/200  1/250  1/300  1/500  1/600

4

1/20  1/50  1/100  1/200  1/250  1/300

 10

1/100  1/200  1/300  1/400  1/500  1/600

5

1/25  1/50  1/75  1/100  1/125  1/150

 11

1/500  1/1 000  1/1 250  1/1 500  1/2 000   1/2 500

b)

目盛の様式は,

図 による。

  2  目盛の様式

c)

目量は,1×10

n

 mm

,2×10

n

 mm

又は 5×10

n

 mm

(n は,零又は整数)とする。目量は,複数としても

よく,これらを併用してもよい。

d)

目盛線の太さは,0.1  ± 0.05 mm とし,かつ,同一の目盛面において,その最小値は最大値の 70 %以

上とする。

e)

目盛線は,目盛面のりょうに達しており,かつ,目盛面のりょうに対する直角度が 0.2 mm 以下とす

る。

f)

主な目盛線には,基点からの長さ又はその数値を表記する。

8. 

形状及び寸法  三角スケールの形状及び各部の寸法は,表 による。

  6  形状及び寸法

備考  この図は,形状の概略及び寸法の規定箇所を示すためのものであって,

細部の形状及び構造を規定するものではない。


4

B 7543

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  7  形状及び寸法(続き)

単位  mm

全長と許容差

目盛側面の幅

呼び寸法

許容差

許容差

100 120

150 170

16

300 325

±5

25

± 2

1.0

以下

9. 

外観  三角スケールの外観は,次による。

a)

目盛面にきずその他測定上支障のある欠点があってはならない

b)

目盛の同じ側の基点が,ほぼ一致していなければならない。

c)

標識及びその他の表記は,鮮明で,脱落,誤記及び著しいむらがなく,かつ,容易に消滅しないもの

でなければならない。

10. 

材料  三角スケールの材料は,通常の使用状態における温度及び湿度の変化に対して,測定上支障の

ある狂いが生じないものでなければならない。

11. 

測定方法  性能の測定方法は,表 による。ただし,これと同等以上の測定精度で測定できる器具を

用いてもよい。

  8  性能の測定方法

項目

測定方法

測定器具

6.1

長さの許容差

検査しようとする長さを,長さ標準器(

1

)

及び測微鏡によって測定する

(

図 参照)。

長さ標準器(

1

)

測微鏡(目量が 0.01 mm

以下のもの。)

6.2 

目 盛 側 面 の 真

直度 

目盛側面が定盤又は直定規に接するように三角スケールを置き,目盛
側面と定盤又は直定規とのすき間を,すき間ゲージで測定する(

図 4

参照)。

精密定盤( JIS B 7513 
又は直定規(JIS B 7514
すきまゲージ

JIS B 7524 )

6.3 

目 盛 面 の り ょ

()の平面度 

目盛側面が定盤又は直定規に接するように直尺を置き,目盛側面と定
盤又は直定規とのすき間を,すき間ゲージで測定する(

図 参照)。

精密定盤又は直定規 
すきまゲージ

備考  図 3∼図 は,一例である。 
(

1

)

長さ標準器とは,JIS Q 17025 又は ISO/IEC 17025 に基づいて認定又は登録された校正機関が発行する不確かさ
が表記された校正証明書を有する長さ計を言う。


5

B 7543

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  3  測定方法(6.1 長さの許容差)

  4  測定方法(6.2 目盛端面の直角度)

  5  測定方法(6.3 目盛側面の真直度)

12. 

検査  三角スケールの検査は,性能,目盛,形状及び寸法,並びに外観について行い,6.9.の規定に

適合しなければならない。

13. 

製品の呼び方  三角スケールの呼び方は,規格番号又は規格名称,種類,呼び寸法又はその記号及び

縮率の組合せ記号による。

1.  JIS B 7543  B  30C  9

2.  三角スケール  P 30C 9

14. 

表示  三角スケールの一部に,次の事項を表示する。

a)

目盛の単位

b)

目盛の縮率

c)

呼び寸法又はその記号

d)

製造業者名又はその略号