>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

日本工業規格

JIS

 B

7540-

1972

V

ブロック

Vee Blocks

1.

適用範囲  この規格は,機械部品の加工および測定に使用する V ブロックのうちで,V 面の角度 90

度のものについて規定する。

2.

種類  V ブロックは,鋼製および鋳鉄製の 2 種類とする。

3.

等級  V ブロックの等級は,その精度によって 1 級および 2 級の 2 等級とする。

4.

主要部の名称  V ブロックの主要部の名称は,図 による。

図 1  主要部の名称

関連規格  JIS B 7513  (精密鋳鉄定盤)

JIS B 7519

  (指針測微器)

JIS B 7536

  (電気マイクロメータ)

JIS G 4401

  (炭素工具鋼鋼材)

JIS G 5501

  (ねずみ鋳鉄品)

5.

形状・寸法  V ブロックの形状・寸法は,原則として表 による。


2

B 7540-1972

表 1  形状・寸法

単位 mm

使用できる円筒

呼び

最大径

最小径

高さ

長さ

38 38  5  38 38 50

50 50  5  50 50 50

75 75  5  75 75 50

100 100

8  100  100  65

150 150

8  150  150  65

備考1.  必要によって,クランプ用のみぞまたはねじ穴を設けることができる。

2.

呼び 100 以上のものは端面および底面に逃げを設けることができる。

6.

材料およびかたさ  V ブロックの材料およびかたさは,表 による。

なお,これらの材料は均一で,巣,ピンホール,われなどの有害な欠点のないものとする。

表 2  材料およびかたさ

種類

材料

かたさ

鋼製

JIS G 4401

の SK3 またはこれと同等以上の品質のもの

H

R

C58

以上

鋳鉄製

JIS G 5501

の FC20 またはこれと同等以上の品質のもの

7.

仕上げ  V ブロックの各面は,研削仕上げ,きさげ仕上げ,または,これと同等以上の仕上げとする。

なお,底面および V 面は,定盤とすり合わせた場合,じゅうぶんなあたりをもっていなければならない。

鋼製 V ブロックの V 面の表面あらさは,1.6S,底面の表面あらさは,3.2S とする。

8.

精度  V ブロックの精度は,表 による。

表 3  精度

単位

µm

許容値

番号

項目

1

2

呼び 100 未満 10  20

1

底面の平面度(

1

)

呼び 100 以上 15  30

呼び 100 未満 10  20

2 V

面の平面度

呼び 100 以上 15  30

呼び 100 未満 10  20

3

底面と V 面上の円筒との平行度

呼び 100 以上 15  30

呼び 100 未満 10  20

4 V

みぞの底面に対する倒れ

呼び 100 以上 15  30

呼び 100 未満 20  40

5

側面と V 面上の円筒との平行度

呼び 100 以上 30  60

呼び 100 未満 10  20

6

一対のVブロックにおけるV面の高さの相互差

呼び 100 以上 15  30

(

1

)

中高を許さない。

9. 

測定方法  V ブロツクの測定方法は,表 による。ただし,測定は呼び 100 未満のものは,各面の周

辺 1mm,呼び 100 以上のものは,各面の周辺 2mm を除いた範囲について行なう。


3

B 7540-1972

表 4  測定方法

番号

項目

測定方法

測定方法図

測定用具

1

底面の平

面度

定盤上に V ブロックの上面

を置き,底面の各部にスタン
ドに取り付けた測微器を当
て,読みの差から底面の平面

度を求める。

定盤  (JIS B 7513 

1

級に相当する精度

のもの)  
指針測微器  (JIS B 

7519)

ま た は 電 気 マ

イク ロメ ータ  (JIS 

B 7536)

スタンド

2 V

面の平

面度

定盤上に 45 度の傾斜面を持
つ支持台を置き,この上に V
ブロックをのせ,V 面の各部

にスタンドに取り付けた測
微器を当て,読みの差から V
面の平面度を求める。

定盤  (JIS B 7513 

1

級に相当する精度

のもの)

指針測微器  (JIS B 

7519)

または電気マ

イク ロメ ータ  (JIS 

B 7536)

スタンド

3

底面と V
面上の円
筒との平

行度

定盤上に V ブロックの底面
を置き,任意の直径のテスト
バーをそれぞれ V 面に支持

し,スタンドに取り付けた測
微器の読みの差から V ブロ
ックの長さに対する平行度

を求める。

平 行 テ ス ト バ ー 指
針 測 微 器   (JIS B 

7519)

または電気マ

イク 戸メ ータ  (JIS 

B 7536)

定盤  (JIS B 7513 

1

級に相当する精度

のもの)  
スタンド

4 V

みぞの

底面に対

する倒れ

定盤上に 45 度の傾斜面を持
つ支持台を置き,この上に V

ブロックをのせ,スタンドに
取り付けた測微器を矢印の
方向に動かし定盤に対する

各 V 面の傾きを読み,両者の
差の

2

1

を求める。

指針測微器  (JIS B 

7519)

または電気マ

イク ロメ ータ  (JIS 

B 7536)

支持台

定盤  (JIS B 7513 

1

級に相当する精度

のもの)

スタンド

5

側面と V
面上の円

筒との平
行度

定盤上に V ブロックの側面
を置き,任意の直径のテスト

バーをそれぞれ V 面に支持
し,スタンドに取り付けた測
微器の読みの差から V ブロ

ックの長さに対する平行度
を求める。

平行テストバー 
指針測微器  (JIS B 

7519)

または電気マ

イク ロメ ータ  (JIS 

B 7536)

定盤  (JIS B 7513 

1

級に相当する精度

のもの)

スタンド


4

B 7540-1972

番号

項目

測定方法

測定方法図

測定用具

6

一対の V,
ブロック
における

V

面の高

さの相互

定盤上に V ブロックの底面
を置き,任意の直径のテスト
バーをそれぞれ V 面に支持

し,スタンドに取り付けた測
微器によりそれぞれ図示の
高さ の差を求める。なお,

この測定は,大小 2 種類のテ
ストバーについて行なう。

平行テストバー 
指針測微器  (JIS B 

7519)

または電気マ

イク ロメ ータ  (JIS 

B 7536)

定盤  (JIS B 7513 

1

級に相当する精度

のもの)  スタンド

10.

検査  V ブロックの検査は,形状・寸法,材料,かたさ,仕上げおよび精度について行ない,5.(形

状・寸法)

6.(材料およびかたさ)

7.(仕上げ)

8.(精度)の規定に適合しなければならない。

11.

製品の呼び方  V ブロックの呼び方は,規格番号または規格名称,種類,呼びおよび等級による。

なお,一対で使用する場合には,末尾に一対を加える。

例: 

JIS B 7540 

V

ブロック 

鋼製

鋳鉄製 

50

150 

1

  級

2

  級 

一対 

12.

表示  図 に示す V ブロックの側面の(1)(2)(3)(4)の位置に,つぎの事項を刻印する。

(1)

呼び

(2)

等級

(3)

製造番号(一対の場合は∼A,∼B を付ける)

(4)

製造業者名またはその略号

図 2  表示の位値


5

B 7540-1972

精密機械部会  測定基準具専門委員会  構成表

氏名

所属

(委員会長)

青  木  保  雄

千葉工業大学

福  島  公  夫

工業技術院標準部

桜  井  好  正

工業技術院計量研究所

新  井  市  彦

通商産業省重工業局

田  村  五  郎

東京都立工業技術センター

伊  佐  正  司

三井精機工業株式会社

上  野  光  男

株式会社不二越

川  口      広

株式会社科学計器研究所

小  林  孝  治

株式会社藤田製作所

高  内  国  士

黒田精工株式会社

広  瀬  藤  司

株式会社三豊製作所

雨  倉  佑  次

いすゞ自動車株式会社

五十嵐  敬  一

日産自動車株式会社

池  田  信  夫

三菱重工業株式会社

杉  浦  守  彦

石川島播磨重工業株式会社

(専門委員)

杉  谷      武

工業技術院標準部

(関係者)

市  川  忠  治

日本精密測定機器工業会

(事務局)

高  橋  和  治

工業技術院標準部機械規格課

大  磯  義  和

工業技術院標準部機械規格課