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1

B 7534

:2005

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本計量

機器工業連合会(JMIF)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業

標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによって,JIS B 7534:1987

は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


B 7534

:2005

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

4.

  種類

2

5.

  呼び寸法

2

6.

  性能

2

6.1

  長さの許容差

2

6.2

  目盛側面の直角度

2

6.3

  目盛面の真直度

2

6.4

  目盛面の平面度

2

7.

  目盛

2

8.

  形状及び寸法

3

9.

  外観

4

10.

  材料

5

11.

  測定方法

5

12.

  検査

7

13.

  製品の呼び方

7

14.

  表示

7


日本工業規格

JIS

 B

7534

:2005

金属製角度直尺

Carpenter's squares

1.

適用範囲  この規格は,長枝と短枝とが 90゜を構成している金属製の角度直尺であって,呼び寸法が

250

∼500 mm のもの(以下,角度直尺という。)について規定する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 7506

  ブロックゲージ

JIS B 7513

  精密定盤

JIS B 7514

  直定規

JIS B 7524

  すきまゲージ

JIS B 7526

  直角定規

JIS G 4303

  ステンレス鋼棒

JIS G 4304

  熱間圧延ステンレス鋼鈑及び鋼帯

JIS G 4305

  冷間圧延ステンレス鋼鈑及び鋼帯

JIS Q 17025

  試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項

JIS Z 8103

  計測用語

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次によるほか,JIS Z 8103 による。また,角度直尺の各

部の名称は,

図 による。

a)

基点  測定の基準となる目盛側面。長枝及び短枝それぞれに外目盛基点及び内目盛基点があり,それ

ぞれ

図 に示す位置とする。

b)

目盛面のりょう(稜)  目盛側面及び端面と目盛面が交わる線。

c)

余白  目盛面の先端にある,目盛が付されていない部分。

d)

目幅  隣り合う二つの目盛線の幅の中心から中心までを測定した長さ。

e)

目量*  目幅に対応する測定長の大きさ。

注*

ここでいう目量とは,抽象された概念である。


2

B 7534

:2005

備考  この図は,単に名称を示すためのものであって,形状及び構造を規定するものではない。

  1  各部の名称

4.

種類  角度直尺の種類は,形状(表 2∼表 の付図参照)によって,A 形(表 2),B 形(表 3)及び C 形(表 4 )

の 3 種類とする。

5.

呼び寸法  角度直尺の呼び寸法は,“長枝の外目盛の長さ”により,250 mm, 300 mm, 450 mm 及

び 500 mm とする。また,呼び寸法の単位は,センチメートル(cm)を用いてもよい。

6.

性能

6.1

長さの許容差  角度直尺の長さの許容差は,基準の温度を 20  ℃とし,外目盛基点及び内目盛基点か

らの任意の長さ及び任意の 2 目盛線間の長さについて± 0.2 mm とする。ただし,目幅の許容差について

は,7. c)  

表 による。

6.2

目盛側面の直角度  角度直尺の長枝の目盛側面と水平方向の直角度は,100 mm につき 0.1mm 以下

とする。

6.3

目盛面の真直度  角度直尺の目盛側面の水平方向の真直度は,長枝及び短枝それぞれ次の式の値以

内とする。

[0.3 + (長枝又は短枝の全長) / 2 500]mm

6.4

目盛面の平面度  A 形の角度直尺は,長枝の両端の間隔が“長枝の外目盛の長さ”の 3/4 になるよう

に曲げて戻したとき,長枝の目盛面の平面度が“長枝の外目盛の長さ”の 1/100 以下とする。

7.

目盛  目盛は,次による。

a)

目盛線は,目盛面のりょう(稜)に達しており,かつ,目盛面のりょうに対する直角度が 5 mm につき

0.2 mm

以下とする。

b)

目量は,1 mm,2 mm,5 mm,10 mm,20 mm,50 mm 及び 100 mm とする。目量は,複数としてもよ

く,これらを併用してもよい。ただし,次の 1)∼  4)の目盛を付けることは差し支えない。


3

B 7534

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1)

角目:実目盛に対し

2

倍に目盛られた目盛

2)

丸目:実目盛に対して 1 /  π倍に目盛られた目盛

3)

ほぞ穴目盛:柱のほぞ穴の深さを測るために,端面を基点とした目盛

4)

外目盛基点の内目盛(内目盛面の目盛)

c)

目量を同じくする目盛において,目幅の許容差及び隣り合う二目盛の目幅の差は,共に,

表 の値以

下とする。ただし,外目盛基点・内目盛基点・端面基点からの目幅及び角目・丸目・ほぞ穴目盛・外

目盛基点の内目盛は対象外とする。

  1  目幅の許容差及び隣り合う二目盛の目幅の差

単位  mm

目量  i

i = 1

1

<  i  ≦ 100

目幅の許容差及び隣り合う二目盛の目幅の差

± 0.1

± 0.2

d)

目盛線の太さは,0.2  ∼0.45 mm とし,目盛線の種類(1 mm 目盛,2 mm 目盛,5 mm 目盛,10 mm 目

盛など)に応じ,異なる太さとしてもよい。また,太さの同じ目盛線は,その最小値が最大値の 55 %

以上でなければならない。

e)

目盛は,明確で,測定上支障のある欠点があってはならない。

f)

主な目盛線には,基点からの長さ又はその数値を表記する。

8.

形状及び寸法  角度直尺の形状及び寸法は,種類に応じ表 2A 形,表 3B 形,及び表 4C 形による。A

形,B 形及び C 形の構造用途の特徴は,次による  (

表 2∼表 の付図参照)  。

A

形:厚さにおいて,直角度の維持・強化に配慮されており,形状特性から,軽量,頑丈及び復元力に優

れ,大工などの仕事に適する角度直尺

B

形:形状特性から,建具,さしもの(指物・くぎを用いない木工家具)  などの仕事に適する角度直尺

C

形:形状は,厚さが均等に作られており,土木,鉄骨などの仕事に適する角度直尺

  2  

単位  mm

外目盛の長さ

長枝の全長

短枝の全長

厚さ

呼び寸法

長枝

短枝

L

1

許容差

L

2

許容差

W T 

300 300 150 320

450 450 230 485

L

1

 /

2

±2

15.0

±0.3

1.4

±0.4

500 500 250 520

± 5

備考  厚さ(T):A 形の内目盛基点及び外目盛基点に相当する約 50 mm の部分は,長枝,短枝とも他の部分より薄く

てはならない。


4

B 7534

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  3  

単位  mm

外目盛の長さ

長枝の全長

短枝の全長

厚さ

呼び寸法

長枝

短枝

L

1

許容差

L

2

許容差

W T

250 250 130  270

300 300 150  320

± 5

L

1

 /

2

±2

15.0

±0.3

2.6

±0.3

2.0

±0.3

  4  

単位  mm

外目盛の長さ

長枝の全長

短枝の全長

厚さ

呼び寸法

長枝

短枝

L

1

許容差

L

2

許容差

W T

300 300

150

320

500 500

250

520

± 5

L

1

 /

2

±2

15.0

±0.3

又は

20.0

±0.3

1.0

±0.3

又は

2.0

±0.3

9.

外観  外観は,次による。

a)

標識その他の表記は,明確で,脱落,誤記など測定上支障がある欠点があってはならない。

b)

目盛側面は,平滑に仕上げられていなければならない。

c)

目盛面は,測定に支障のない程度に平たんであること。


5

B 7534

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10.

材料  材料の材質及び硬さは,表 による。

  5  材質及び硬さ

材質

硬さ

JIS G 4303

(ステンレス鋼棒)

JIS G 4304

(熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯)

JIS G 4305

(冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯)の SUS410,SUS420 J1,

又は SUS420J2,若しくはこれらと品質が同等以上のもの。

A

形は Hv 320 以上

B

形及び C 形は Hv 210 以上

11.

測定方法  性能の測定方法は,表 による。ただし,これと同等以上の測定精度で測定できる器具を

用いてもよい。

  6  性能の測定方法

項目

測定方法

測定器具

6.1

  長さの許容差 

検査しようとする長さを長さ標準器(

1

)

及び測微鏡によっ

て測定する(

図 参照)  。

なお,長さ標準器(

1

)

と被測定物の材質が同じ場合には,同

一線膨張係数のため,常温下の測定でもよい。

長さ標準器(

1

)

測 微 鏡 ( 目 量 が 0.01

mm

以下のもの。)

6.2

  目盛側面の直角度 

次の a)又は b)の方法(  両者を併用してもよい  )により,外

目盛基点の直角度及び内目盛基点の直角度を測定する。

a)

寸法の等しいブロックゲージ A,A’及び B,B’,直角
定規並びに角度直尺を定盤に設置する。

角度直尺の目盛側面をブロックゲージ A,A’に軽く

当て,接触部の反対側に置いた光源の光が見えなくな
るまでブロックゲージ A 又は A’の寸法を変え,この

ときのブロックゲージ A 及び A’の寸法の差から,直
角度を求める(

図 3

参照)。

b)

角度検査器を用いて測定する(

図 参照)。

a)

の場合

精密定盤

(JIS B 7513)

ブロックゲージ

(JIS B 7506)

直角定規

(JIS B 7526)

b)

の場合

角度検査器

6.3

  目盛側面の真直度 

目盛側面が定盤又は直定規に接するように角度直尺を置
き,目盛側面と定盤又は直定規とのすき間をすきまゲージ

で測定する(

図 参照  )。

すきまゲージ

(JIS B 7524)

精密定盤又は直定規

JIS B 7514 )

6.4

  目盛面の平面度 

定盤に目盛面が接するように角度直尺を置き,定盤と角度

直尺とのすき間をすきまゲージで測定する(

図 参照)。

すきまゲージ

(JIS B 7524)

精密定盤

(JIS B 7513

)

注(

1

)

長さ標準器とは,JIS Q 17025 又は ISO/IEC 17025 に基づいて認定又は登録された校正機関が発行する不確か
さが表記された校正証明書をもつ長さ計をいう。

備考  図 2∼図 は,一例である。


6

B 7534

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  2  測定方法(6.1  長さの許容差)

  3  測定方法[6.2  目盛側面の直角度,a)の場合]

  4  測定方法[6.2  目盛側面の直角度,b)の場合]

  5  測定方法(6.3  目盛側面の真直度)


7

B 7534

:2005

  6  測定方法(6.4  目盛面の平面度)

12.

検査  角度直尺の検査は,性能,目盛,形状及び寸法,外観並びに材料について行い,6.10.の規定

に適合しなければならない。ただし,10.  材料の検査については,次の a)又は b)のいずれかによる。

a)

材料入荷の時点

b)

成形・焼入れ後の時点

13.

製品の呼び方  角度直尺の呼び方は,規格番号又は規格名称,種類及び呼び寸法による。

1.  JIS B 7534  A 形 300 mm

2.  角度直尺  A 形 300 mm

14.

表示  角度直尺の一部に,次の事項を表示する。

a)

呼び寸法

b)

製造事業者名又はその略号

c)

角目又は丸目が付いている場合には,その目盛に対応する余白に“角目”又は“丸目”

d)

ステンレス鋼製の旨