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B 7529:2017  

(1) 

目 次 

ページ 

1 適用範囲 1 

2 引用規格 1 

3 用語及び定義  1 

4 主要部の名称  2 

5 種類及び表示記号  3 

6 目盛の表し方  4 

7 外観及び構造  5 

8 形状及び寸法  5 

8.1 指示部の主要寸法  5 

8.2 接続部の形状及び寸法  7 

8.3 感温部の形状及び寸法  8 

9 性能及び試験方法  9 

9.1 一般  9 

9.2 試験条件  9 

9.3 性能  10 

9.4 性能試験  10 

9.5 耐温性  10 

9.6 ステップ応答性  10 

9.7 耐振性  10 

9.8 取付姿勢  10 

10 検査  10 

10.1 検査の種類  10 

10.2 型式検査  10 

10.3 受渡検査  11 

11 製品の呼び方  11 

12 表示  11 

 

 


 

B 7529:2017  

(2) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本

計量機器工業連合会(JMIF),日本圧力計温度計工業会(JPTMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)

から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経

て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS B 7529:1979は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

 

 


 

  

日本工業規格          JIS 

 

B 7529:2017 

 

蒸気圧式指示温度計 

Vapour pressure thermometers 

 

適用範囲 

この規格は,ブルドン管と感温筒とを導管で連結したものの中に揮発性液体を封入し,感温部の温度変

化による揮発性液体の蒸気圧変化を機械的な変位に変換し,温度として指針の動きに転換する単針で丸形

ケーシングに同心の温度範囲−30 ℃〜+200 ℃に使用する蒸気圧式指示温度計(以下,温度計という。)

について規定する。 

 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の一部を構成する。これらの引用規

格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 0202 管用平行ねじ 

JIS B 0203 管用テーパねじ 

JIS Z 8103 計測用語 

JIS Z 8703 試験場所の標準状態 

 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次によるほか,JIS Z 8103による。 

3.1 

圧力系部 

測定しようとする温度を可視的な変位に転換する一連の装置で,ブルドン管,感温筒及び導管からなり,

この系内に揮発性液体を封入してあるもの。 

3.2 

指示部 

感温部に導管で接続されたブルドン管及び機械的な拡大機構を納めるケーシング部分からなり,温度を

指示する部分。 

3.3 

導管 

感温筒とブルドン管とを接続する金属製の細管。 

3.4 

ブルドン管 

感温筒に導管で接続された金属製の円弧状の偏平管であって,封入された感温部の揮発性液体の温度 

による蒸気圧変化によって変位を生じさせるもの。 


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3.5 

拡大機構 

ブルドン管の自由端の変位を拡大して指針に伝えるもので,リンク機構,ピニオン,セクタ歯車及び付

随するひげぜんまい運動かん,ピンなどからなるもの。 

3.6 

指針調整機構 

標準温度計の表示値に合わせ,指針を感温部の温度に関係なく移動させる機構。 

3.7 

接続部 

感温部を測定しようとする場所に取り付けて固定する部分。 

3.8 

感温部 

測定対象に接触し,その温度と同一温度になるべき部分。先端には感温筒がある。 

3.9 

感温筒 

感温部の一部を構成する金属製の筒で,中には温度に応答し,蒸気圧が変化する液体が入っているもの。 

3.10 

浸線 

試験において,感温部を温度槽の液中に浸せき(漬)すべき位置を示すために感温部に表示した印。 

注記 印のないものは,接続部下端(ねじ下)をいう。 

3.11 

一液式 

圧力系部が,揮発性の感温液体及びその蒸気からなっているもの。 

3.12 

二液式 

圧力系部が,揮発性の感温液体及びその蒸気圧力を指示部に伝えるための不揮発性の液体からなってい

るもの。 

3.13 

測定温度範囲 

温度計が測ることのできる最高温度と最低温度との目盛範囲。 

3.14 

器差 

同じ温度において,試験する温度計の指示する温度と標準温度計の指示する温度との差。 

3.15 

ヒステリシス差 

同じ温度(測定温度範囲の下限と上限は除く。)における昇温のときと降温のときとの指示値の差。 

 

主要部の名称 

温度計の主要部の名称は,図1による。 

なお,この図は単に名称を示すためのものであって,形状の基準を示すものではない。 


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図1−主要部の名称 

 

種類及び表示記号 

温度計の種類は,指示部ケース及び蓋取付けの形状,指示部の大きさ,感温部及び接続部の形状並びに

使用液体の方式によって区分し,それらの種類及び記号は,それぞれ表1〜表4による。 

 

表1−指示部ケース及び蓋取付けの形状による種類 

形状 

記号 

ケース 

丸縁形 

埋込み形 

蓋取付け 

ねじ込み蓋形 

はめ込み蓋形 

 

表2−指示部の大きさ(目盛板の外径で表す)による種類 

指示部の大きさ(mm) 

記号 

 75 

 75 

100 

100 

150 

150 

 


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表3−感温部及び接続部の形状による種類 

形状 

記号 

感温部 

直管形 

可とう(撓)形 

接続部 

ユニオン形 

スライド形 

投入形 

 

表4−使用液体の方式による種類 

使用液体の方式 

記号 

一液式 

VP1 

二液式 

VP2 

 

目盛の表し方 

温度の単位は,セルシウス度(℃)とし,温度計の目盛は,次による。 

a) 子目盛線の幅は,0.2 mm以上(ただし,目幅の1/5以下)で,長さは全て同一とし,等しい半径位置

に,中心に向けて並べる。 

b) 親目盛線の幅は,子目盛線の幅以上(ただし,目幅の1/3以下)で,長さは子目盛線の長さ以上とす

る。 

c) 目盛数字は表示値をそのまま記し,倍数は使わない。 

d) 目盛の方向は時計回りに値を増し,0 ℃以下の目盛は反時計回りに絶対値を増す。 

e) 目盛は全範囲を,左右振り分けの約300°にする。他の角度を必要とする場合は,受渡当事者間の協

定による。 

f) 

0 ℃以下の温度及び数字は,色,符号(−)などで明らかにし,0 ℃以上の温度目盛部と区分する。 

g) 上記a)〜g)による目盛の例を,大きさ別に表5及び表6に示す。 

 

表5−指示部の大きさが75の温度計の目盛の例 

 

 


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表6−指示部の大きさが100及び150の温度計の目盛の例 

 

 

外観及び構造 

温度計の外観及び構造は,次に適合しなければならない。 

a) 温度計の指針は,圧入などで確実に固定しなければならない。 

b) 指針の先端の位置は,最も短い目盛線の全長の1/10〜9/10になければならない。 

c) 指針先端の幅は,温度計の大きさによって表7の値とする。 

 

表7−指針先端の幅 

単位 mm 

大きさ 

75 

100 

150 

幅 

0.38〜0.75 

0.5〜1.0 

0.8〜1.5 

 

d) 指針が回転するとき,指針先端と目盛板との間隔は3 mm以下とし,目盛円弧の中心と指針中心との

間には,読取りに差し障りのある偏芯があってはならない。 

e) 温度計には,指針の位置を調節するための指針調整機構を付けてもよい。 

f) 

目盛板を覆う透明板には,読取りに差し障りのあるきず,泡,すじ及び波があってはならない。 

 

形状及び寸法 

8.1 

指示部の主要寸法 

a) ねじ込み蓋形の形状は,図2及び図3による。また,寸法は表8による。ただし,寸法に関係のない

箇所の形状は一例を示す。 

 


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図2−丸縁形 

 

 

図3−埋込み形 

 

表8−ねじ込み蓋形指示部の主要寸法 

単位 mm 

ケースの形状に 

よる種類 

大きさ
による

記号 

D1 

D2 

D3 

丸縁形 

 75 

 85 

105 

− 

 95±1 

4.5 

100 

110 

136 

− 

122±1 

5.5 

150 

166 

192 

− 

178±1 

5.5 

埋込み形 

 75 

 85 

105 

   0 
 77−2 

 95±1 

4.5 

100 

110 

136 

   0 
104−2 

122±1 

5.5 

注記 D,D1,dは参考寸法を示す。 

 

b) はめ込み蓋形の形状は,図4及び図5による。また,寸法は表9による。ただし,寸法に関係のない

箇所の形状は一例を示す。 

 


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図4−丸縁形 

 

 

図5−埋込み形 

 

表9−はめ込み蓋形の指示部の主要寸法 

単位 mm 

ケースの形状に 

よる種類 

大きさに
よる記号 

D1 

D2 

D3 

丸縁形 

 75 

 78 

 98 

− 

 88±1 

4.5 

100 

103 

128 

− 

115±1 

5.5 

150 

153 

178 

− 

165±1 

5.5 

埋込み形 

 75 

 78 

 98 

   0 
 77−2 

 88±1 

4.5 

100 

103 

128 

   0 
104−2 

115±1 

5.5 

注記 D,D1,dは参考寸法を示す。 

 

8.2 

接続部の形状及び寸法 

接続部の形状及び寸法は,図6,図7及び表10による。ただし,寸法に関係のない箇所の形状は一例を

示す。 

 


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図6−ユニオン形 

 

 

図7−スライド形 

 

表10−接続部の形状及び寸法 

単位 mm 

G 3/4 

17 

20 

36 

G 1/2 

15 

18 

32 

R 3/4 

17 

20 

− 

− 

R 1/2 

15 

18 

− 

− 

A部のねじGは,JIS B 0202のB級とし,ねじRはJIS B 0203による。 

 

8.3 

感温部の形状及び寸法 

感温部の形状及び寸法は,図8及び表11による。 

 


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a) 直管形 

 

 

b) 可とう(撓)形 

 

 

c) 投入形 

図8−感温部の形状及び寸法 

 

表11−感温筒の直径(d)及び感温部の長さ(l) 

単位 mm 

項目 

寸法 

基準寸法 

許容差 

感温筒の直径(d) 

8,10,12,13,14,16 

±2 % 

感温部の長さ(l) 

500以下 

受渡当事者間で決めた寸法
に対して±2 

 

性能及び試験方法 

9.1 

一般 

性能及び試験方法は,9.2〜9.8による。 

9.2 

試験条件 

a) 器差試験に用いる標準温度計は,国家計量標準とトレーサビリティが確保できる計量器1)とし,それ

らの標準温度計の校正の拡張不確かさは,最小目盛の1/4を超えてはならない。 

注1) 計量法校正事業者登録制度(JCSS)の登録事業者によって校正された計量器,国立研究開発

法人産業技術総合研究所の依頼試験成績書が添付された計量器などがある。 

b) 試験はJIS Z 8703の標準状態23 ℃±5 ℃,相対湿度80 %以下で行う。また,ふく(輻)射熱及び直

射日光の当たらない場所とする。 

c) 指針調整機構のあるものは,指針調整した後に試験を行う。 

d) 試験の際,感温部と指示部との取付け高さの差は,1 m以内で行う。 

e) 感温部は,浸線まで液中に入れて行う。浸線のない場合は接続部下端(ねじ下)まで入れて行う。 

f) 

温度計の器差試験は,通常,標準温度計と比較して行う。 

g) 試験に用いる液体温度槽の槽内はよくかくはん(攪拌)し,温度分布は±0.1 ℃とする。 


10 

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9.3 

性能 

性能は9.4によって試験を行い,次の要件を満たさなければならない。 

a) 指針の動きは円滑であり,目に見える指針の飛びがない。 

b) 器差は,最小目盛の±1目盛を超えない。 

c) 降温のときの読みは,昇温のときの読みと同じ又はより大きな値であって,ヒステリシス差は,最小

目盛の±1目盛を超えない。 

9.4 

性能試験 

測定温度範囲の最低温度,最高温度及び最低温度と最高温度との間の任意の2か所の温度(0 ℃が測定

温度範囲内にある場合には,0 ℃をその1温度とすることが望ましい。)において,温度計の指示が安定し

た後,その指示を読み取る。同時に標準温度計の指示を読み取り,この差を器差とする。試験は昇温及び

降温過程において行う。 

9.5 

耐温性 

測定温度範囲の最高値に24時間保った後,9.4に従って性能試験を行い,9.3に適合しなければならない。 

9.6 

ステップ応答性 

感温部を適切な温度に5分間保った後,直ちに目盛スパンの50 %以上の温度差がある温度槽に投入した

とき,温度計の指示が試験温度差の63.2 %(時定数)に達するまでの時間は5秒を超えてはならない。 

9.7 

耐振性 

供試品を振動台に正規の姿勢に取り付け,上下,左右及び前後の3方向で試験を行う。まず,表12の条

件によって共振点を探し,次いで,共振点のそれぞれにおいて2時間以上,表12の条件によって加振す

る(共振点が見当たらない場合は,±6.9 m /s2,30 Hzを,3方向それぞれに2時間以上加える。)。この後,

9.4に従って性能試験を行い,9.3に適合しなければならない。 

 

表12−加振条件 

振動数Hz 

振幅mm 

加速度m/s2 

5  〜 13.2 

±1.0 

− 

13.2〜100 

− 

±6.9 

 

9.8 

取付姿勢 

取付姿勢の表示のないものは,指示部を左右に各々10°傾けたとき及び前後に各々90°傾けたときの指

示の変化を読む。指示の変化は,いずれの場合も±1目盛を超えてはならない。 

 

10 検査 

10.1 検査の種類 

検査の種類は,次による。 

a) 型式検査は,新規の設計及び設計変更後の温度計が設計どおりの品質特性及びこの規格を満足してい

るかどうかを判定するために,型式ごとに行う。 

b) 受渡検査は,すでに型式検査に合格したものと同じ設計・製造に関わる温度計の受渡しにおいて必要

と認められる品質特性に適合するかどうかを判定するために行う。 

10.2 型式検査 

型式検査は箇条7〜箇条9について行い,適合することを検査する。 


11 

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10.3 受渡検査 

受渡検査は,外観,構造,形状及び寸法が箇条7及び箇条8の規定に適合することを検査する。さらに,

9.4の性能試験を行い,9.3に適合することを検査する。性能検査は,全数検査としその他は合理的な抜取

検査方式でもよい。 

 

11 製品の呼び方 

温度計の呼び方は,規格番号,指示部ケース及び蓋取付けの形状による記号,指示部の大きさの記号[単

位はミリメートル(mm)で,数値を記入する。],使用液体の方式による種類の記号,目盛の範囲,導管

の長さ[単位はメートル(m)で,記号Lの次に数値を記入する。],接続部の形状の記号及びねじ記号,

並びに感温部の形状の記号及び寸法[単位はミリメートル(mm)で,数値を記入する。]による。 

例 

 

呼び名: JIS B 7529 BN×100×VP1×20〜120×L3×U×R3/4×Z×d13×l150 

指示部の形状 

丸縁形 

蓋取付けの形状 

ねじ込み蓋形 

指示部の大きさ 

100 mm 

使用液体の形式 

一液 

目盛範囲 

20 ℃〜120 ℃ 

導管の長さ 

3 m 

接続部の形状・寸法 

ユニオン形,R3/4 

感温部の形状・寸法 

直管形,d=13 mm l=150 mm 

 

12 表示 

温度計の目盛板には,次の事項を表示する。 

a) 必ず表示しなければならない事項は,次のとおりとする。 

1) 温度の単位記号(℃) 

2) 製造業名又はその略号 

3) 製造番号 

b) 受渡当事者間の合意によって表示する事項は,次による。 

1) 指示部の取付姿勢 

2) 指示部と感温部との取付位置 

3) 使用液体の方式による表示記号(VP1又はVP2の記号)