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日本工業規格

JIS

 B

7526

-1995

直角定規

Squares

1.

適用範囲  この規格は,図 1,図 2,図 及び図 に示すような構造の鋼製直角定規(以下,直角定規

という。

)について規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS B 7503

  ダイヤルゲージ

JIS B 7506

  ブロックゲージ

JIS B 7513

  精密定盤

JIS B 7514

  直定規

JIS G 4303

  ステンレス鋼棒

JIS G 4304

  熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯

JIS G 4305

  冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯

JIS G 4401

  炭素工具鋼鋼材

2.

この規格の中で { } を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,参

考として併記したものである。

2.

主要部の名称  直角定規の主要部の名称は,図 1,図 2,図 及び図 による。


2

B 7526-1995

図 1  刃形直角定規

図 2  形直角定規


3

B 7526-1995

図3  平形直角定規

図4  台付直角定規

3.

種類及び等級  直角定規の種類及び等級は,表 による。

表 1

種類

等級

用途(参考)

刃形直角定規

標準用

I

形直角定規

1

2

検査用

平形直角定規

1

級・2 級

工作用

台付直角定規

4.

直角からの狂い

4.1

外側及び内側使用面の直角からの狂い  外側及び内側使用面の直角からの狂いの許容値は,表 

よる。

なお,直角からの狂いの符号は,

図 による。


4

B 7526-1995

表 2

単位

µm

呼び寸法

直角からの狂いの許容値

I

形直角定規

平形直角定規 
台付直角定規

(mm)

刃形直角定規

1

2

1

2

特級(参考)(

1

)

75

±14

±28

100

±3.0

±3.0

±7

±15

±30

150

±3.5

±3.5

±8

±18

±35

200

±4.0

±4.0

±9

±20

±40

±3.0

300

±5.0

±5.0

±11

±25

±50

±3.5

500

±7.0

±15

±35

±70

±4.5

750

±48

±95

1 000

±60

±120

(

1

)

直角定規の特級は,特別な高精度の測定に使用するものであるから,温度及びたわみの影響を受けな
いように,形状,寸法,構造及び材料には特別の考慮を払わなければならない。

備考  表の値は,次の式で求めたものである。ただし,は呼び寸法 (mm) を表す。

単位

µm

種類

等級

直角からの狂い

の許容値の算式

刃形直角定規

1

÷

ø

ö

ç

è

æ +

±

100

2

L

I

形直角定規

2

÷

ø

ö

ç

è

æ +

±

50

5

L

1

÷

ø

ö

ç

è

æ +

±

20

10

L

平形直角定規 
台付直角定規

2

÷

ø

ö

ç

è

æ +

±

10

20

L

特級(参考)

÷

ø

ö

ç

è

æ +

±

200

2

L


5

B 7526-1995

図 5

4.2

側面の倒れ  側面の倒れは,表 の値の

10

倍以下とする(

図 参照)。ただし,刃形直角定規と台

付直角定規では,長片の倒れだけに適用する。

図 6


6

B 7526-1995

5.

真直度及び平行度

5.1

真直度  直角定規の使用面の真直度の許容値は,表 による。

表 3

単位

µm

使用面の全長

真直度の許容値

I

形直角定規

平形直角定規 
台付直角定規

(mm)

刃形直角定規

1

2

1

2

100

以下

1.5 1.5 3.5  8  15

100

を超え 200 以下

2.0 2.0 4.5 10  20

200

を超え 300 以下

2.5 2.5 5.5 13  25

300

を超え 400 以下

− 3.0 6.5 15  30

400

を超え 500 以下

− 3.5 7.5 18  35

500

を超え 600 以下

− 20  40

600

を超え 700 以下

− 23  45

700

を超え 800 以下

− 25  50

800

を超え 900 以下

− 28  55

900

を超え 1000 以下

− 30  60

備考  表の値は,次の式で求めたものである。ただし,は使用面の全長 (mm) を表す。

単位

µm

種類

等級

真直度の許容値の算式

刃形直角定規

1

÷

ø

ö

ç

è

æ +

200

1

L

I

形直角定規

2

÷

ø

ö

ç

è

æ

+

100

5

.

2

L

1

÷

ø

ö

ç

è

æ +

40

5

L

平形直角定規

台付直角定規

2

÷

ø

ö

ç

è

æ +

20

10

L

5.2

平行度  外側使用面と内側使用面との平行度の許容値は,表 の数値の

2

倍とする。

6.

剛性  図 のように短片を固定し,長片の先端に

2.45N {250gf}

の力を短片の長さ方向に加えたとき,

長片の先端のたわみは,

表 の値の

2

1

以下とする。


7

B 7526-1995

図 7

7.

表面粗さ  使用面の表面粗さは,表 による。

表 4

単位

mm

種類

等級

呼び寸法

表面粗さ

刃形直角定規

100, 150, 200, 300

1

100, 150, 200, 300, 500

2

100, 150, 200, 300

0.8S

I

形直角定規

 500

1

75, 100, 150, 200, 300, 500

2

75, 100, 150, 200, 300

1.6S

1

級 750,

1000,

平形直角定規

台付直角定規

2

500, 750, 1000

3.2S

8.

形状,寸法及び構造

8.1

形状  直角定規の形状は,図 1,図 2,図 及び図 による。内側使用面の互いに交わる部分には,

適当な形状の逃げを設けることが望ましい。

また,刃形直角定規の刃形りょうは,軽く丸みを付けるか,又は面取りを行う。

8.2

寸法  直角定規の寸法は,表 5,表 6,表 及び表 による。

表 5  刃形直角定規

単位

mm

呼び寸法

100 150 200 300

長片の全長  100 150 200 300

底面の全長

70 100 130 200

幅  25 30 35 40

長片及
び短片

厚さ 6  8 10 15


8

B 7526-1995

表 6  形直角定規

単位

mm

呼び寸法

100 150 200 300 500

長片の全長  100 150 200 300 500

底面の全長

70 100 130 200 300

幅  25 30 35 40 55

長片及
び短片

厚さ  6  8 10 15 20

表 7  平形直角定規

単位

mm

呼び寸法

75  100 150 200 300 500 750 1000

長片の全長

75  100 150 200 300 500 750 1000

底面の全長

50  70 100 130 200 300 400  550

幅  18  20 25 25 30 40 50  60

長片及
び短片

厚さ 3  4 5 6 6 8

10 12

表 8  台付直角定規

単位

mm

呼び寸法

75  100 150 200 300 500 750 1000

長片の全長

75  100 150 200 300 500 750 1000

底面の全長

50  70 100 130 200 300 400  550

短片の全長

48  67  97 126 196 295 393  540

幅  16  20 24 29 35 46 58  65

長片

厚さ 2  2.5

3 3.5

4  5  7 10

幅  15  18 22 26 32 45 63  80

短片

厚さ 13  15 18 22 27 35 50  65

8.3

構造  直角定規の側面は,任意に肉抜きをしてもよい。

また,台付直角定規の短片と長片は,衝撃に耐えるように堅固に取り付ける。

9.

材料及び硬さ  直角定規の材料及び使用面の硬さは,表 による。

表 9

使用面の硬さ

分類

材料

焼入したもの

焼入しないもの

JIS G 4401

の SK5 又はこれと同等以上の品質のもの

HV450

以上

(HS60 以上)

HV170(HS25)

HV235(HS35)

ステンレス鋼

JIS G 4303

の SUS420J2

JIS G 4304

の SUS403

JIS G 4305

の SUS403

又はこれらと同等以上の品質のもの

HV360

以上

(HS50 以上)

なお,これらの材料は,狂いの生じないように適当な熱処理を行うものとする。

10.

測定方法

10.1

測定範囲  直角定規の直角度,真直度及び平行度の測定は,測定される面の長さの方向の両端を,

表 10 に示す の寸法だけ除外した範囲について行う。


9

B 7526-1995

表 10

単位

mm

呼び寸法

a

(除外寸法)

75

約 2

100

150

約 5

200

300

500

約 10

750

1 000

10.2

測定用具の精度  測定用具の精度は,次のとおりとする。

(1)

基準直角定規には,通常,円筒直角定規,角形直角定規,

I

形直角定規が使用される。刃形直角定規

及び

I

形直角定規の検査に用いる基準直角定規は,直角からの狂いが正確に分かったもの,平形直角

定規及び台付直角定規の検査に使用する基準直角定規は,原則として被測定直角定規の直角からの狂

いの

5

1

以下のものとする。

(2)

定盤は,JIS B 7513 

1

級による。ただし,刃形直角定規又は

I

形直角定規を測定する場合は,平面

度が正確に分かったもので補正できるものとする。

(3)

ブロックゲージは,JIS B 7506 

2

級による。

(4)

ダイヤルゲージは,JIS B 7503 による。

(5)

オートコリメータは,

1

秒まで正しく測定できるものとする。

10.3

外側使用面の直角からの狂い  外側使用面の直角からの狂いの測定は,原則として次のいずれかの

方法による。

(1)

基準直角定規とブロックゲージによる方法  図 に示すように,基準直角定規の使用面に寸法の等し

2

個のブロックゲージ

A

A

´を密着させて定盤上に立てる。定盤上の寸法の等しい

2

個のブロック

ゲージ

B

B'

の上に被測定直角定規を置く。

被測定直角定規の使用面をブロックゲージ

A

A

´に軽く当てる。接触部において目の反対側に置い

た光源からの光が見えなくなれば,この直角定規は正しく直角である。もし,上下いずれか一方のす

きまが残るときには,すきまがなくなるまでブロックゲージ

B

B

´の寸法を変える。このときブロッ

クゲージ

B

B

´の寸法の差とその間隔から,次の計算式で直角度を求める。

(a)

短片を下にした場合  直角からの狂い=(ブロックゲージの寸法の差)

底面の全長

長片の全長

×

(b)

長片を下にした場合  直角からの狂い=(ブロックゲージの寸法の差)


10

B 7526-1995

図 8

(2)

基準直角定規とダイヤルゲージによる方法  図 に示すように,スタンドにダイヤルゲージを取り付

け,定盤上で基準直角定規にストッパを軽く当てたときのダイヤルゲージの読みと,同じ方法で被測

定直角定規に当てたときのダイヤルゲージの読みとの差をとる。

この方法は,ダイヤルゲージの測定力による被測定直角定規の変形を考慮に入れなければならない

から,その変形量が直角からの狂いの許容値に対して十分小さい場合にだけ適用することが望ましい。

図 9

備考  図に示す は,表 10 による。

(3)

直角定規検査器による方法  図 10 にその一例を示す。この検査器は,支持点

A

B

及びマイクロメー

タのスピンドルの先端の

3

点で支持される台に,互いに平行で,しかも

AB

にも平行な直径の等しい

2

個のローラを取り付け,マイクロメータによって

A

B

を軸として傾斜できるようにしたものであ

る。これを定盤上に置き,被測定直角定規の長片を

図 10 に示すように軽くローラに当て,その接触点

でのすきまが上下両点で等しくなるまでマイクロメータを調整する。次に直角定規検査器はそのまま

にし,被測定直角定規とブロックゲージをローラの反対側に移して前と同じようにローラに当て,も

し,すきまが両接触点で等しければ,この直角定規は正しく直角である。もし,この場合すきまが等

しくなければ,等しくなるまで再びマイクロメータを調整すると,直角からの狂いは次の式によって

算出される。

l

長片の全長

差の

イクロメータの読みの

直角からの狙い=(マ

×

2

1


11

B 7526-1995

図 10

備考  図に示す は,表 10 による。

(4)

オートコリメータによる方法  図 11 に示すように,被測定直角定規の側面を定盤上に置き,長片の使

用面を定盤に固定された直径の等しい

2

個のローラに当て,短片の使用面にローラ付反射鏡台の

2

のローラを当てたときのオートコリメータの読みを

θ

1

秒とする。次に,被測定直角定規をローラの反

対側に移して同様の測定を行い,その読みを

θ

2

秒とすれば,直角からの狂いは次の式によって算出さ

れる。

L

m

×

×

2

000

1

5

)

(

1

2

θ

θ

µ

直角からの狙い

ただし,は長片の全長を mm 単位で表したものである。

図 11

備考  図に示す は,表 10 による。

10.4

内側使用面の直角からの狂い  内側使用面の直角からの狂いは,外側使用面の直角からの狂い,使

用面の平行度及び使用面の真直度から算出する。

10.5

使用面の真直度及び使用面の平行度  直角定規の使用面の真直度及び使用面の平行度の測定は,JIS 

B 7514

の 7.1(使用面の真直度)及び 7.2(高さ不同)の測定方法による。


12

B 7526-1995

10.6

剛性  図 12 のように短片を鉛直で固定し,長片の先端にダイヤルゲージの測定子を当て,長片の先

端に荷重をかけないときのダイヤルゲージの読みと,荷重 2.45N {250gf} をかけたときの読みとの差を求

める。測定に当たっては,ダイヤルゲージの戻り誤差が入らないように注意しなければならない。

図 12

11.

検査  直角定規の検査は,直角からの狂い,真直度,平行度,剛性,表面粗さ,形状,寸法,構造,

材料及び硬さについて行い,4.5.6.7.8.及び 9.の規定に適合しなければならない。

なお,測定は,温度変化のない状態で行う。

12.

表示  直角定規には,製造業者名又はその略号,製造番号,製造年,呼び寸法及び等級を明示する。