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B 7525-3

:2013

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

1

4

  目盛の単位  

1

5

  標準温度  

2

6

  許容誤差  

2

7

  表面張力  

2

8

  視定の方法  

2

9

  浸没 

2

10

  材料及び製作  

3

11

  形状  

3

12

  目盛  

4

12.1

  一般  

4

12.2

  目盛線  

4

12.3

  目盛線の順序  

4

12.4

  目盛線の数字  

5

12.5

  補助目盛線  

5

13

  許容誤差試験  

5

13.1

  許容誤差試験を行う目盛線  

5

13.2

  比較法  

5

13.3

  衡量法  

6

14

  材料及び構造試験  

7

15

  比重浮ひょうの表示例  

7

16

  表示  

10

附属書 A(規定)浮ひょう型比重計に関する表面張力の標準分類 

12

附属書 B(規定)取引又は証明用の浮ひょう型比重計  

13

附属書 C(規定)使用中検査  

23


B 7525-3

:2013

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本

工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS B 7525

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS B 7525-1

  浮ひょう−密度浮ひょう

JIS B 7525-2

  浮ひょう−液化石油ガス用浮ひょう型密度計

JIS B 7525-3

  浮ひょう−浮ひょう型比重計


日本工業規格

JIS

 B

7525-3

:2013

浮ひょう−浮ひょう型比重計

Hydrometer-type relative density meters

序文 

この規格の

附属書 及び附属書 には,浮ひょう型比重計が計量法の特定計量器として要求される要件

のうち,構造及び性能に関わる技術上の基準及び試験方法について規定する。この附属書の適合だけをも

って計量法で定める検定に合格したことにはならない。

適用範囲 

この規格は,比重を指示するように目盛られたガラス製比重浮ひょう,重ボーメ度の範囲を指示するよ

うに目盛られたガラス製重ボーメ度浮ひょう及び日本酒度の範囲を指示するように目盛られたガラス製日

本酒度浮ひょう(以下,浮ひょう型比重計という。

)について規定する。ただし,温度計付き浮ひょう型比

重計は除く。

浮ひょう型比重計の形状の一例を,

図 に示す。

なお,取引又は証明用の浮ひょう型比重計は,

附属書 及び附属書 による。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用

規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS Z 8103

  計測用語

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 8103 による。

目盛の単位 

比重とは,試料液体の密度を,圧力 101 325 Pa の下における水の密度で除したもの。t  ℃での試料密度

を t

0

  ℃の水の密度で除した場合は,比重 t/t

0

  ℃と表記する。

注記  比重 t/t

0

  ℃を比重 t/4  ℃に換算するときは,比重 t/t

0

  ℃に t

0

  ℃の水の比重 t

0

/4  ℃を乗じる。

比重浮ひょうの目盛には,単位を付けない。

重ボーメ度浮ひょうの目盛の単位は,重ボーメ度又は Bh とし,比重(s)との関係は次の式で表す。

Bh

s

s

Bh

=

 −

=

3

.

144

3

.

144

1

1

3

.

144

日本酒度浮ひょうの目盛の単位は,日本酒度(

SMV

)とし,比重(

s

)との関係は次の式で表す。


2

B 7525-3

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SMV

s

s

SMV

+

=

 −

=

443

1

443

1

1

1

443

1

標準温度 

浮ひょう型比重計には,浮ひょう型比重計に目盛を目盛るときに標準とする温度(t)及び比重の値を定

めるときに標準とする水の温度(t

0

)を表記しなければならない。

表記の方法は,t/t

0

  ℃(例えば,15/4  ℃)とする。

許容誤差 

浮ひょう型比重計の許容誤差は,

表 による。

表 1−許容誤差

目量

許容誤差

0.000 5

±0.001

0.001

±0.001

0.002

±0.002

0.1 重ボーメ度

±0.1 重ボーメ度

0.2 重ボーメ度

±0.2 重ボーメ度

1 日本酒度

±1 日本酒度

表面張力 

次のような表面張力に関連した調整をしなければならない。

a)

浮ひょう型比重計を液中のその平衡位置から僅かに移動させたときに,そのけい部がメニスカスの形

にどのような外見的変化も生じることなく,その液面を通り抜けなければならない。

b)

浮ひょう型比重計の目盛は,ある与えられた表面張力をもつ特定の液体か,又は

附属書 に規定する

表面張力をもつ液体のいずれかについて,調整しなければならない。最高の精度が求められている場

合を除き,

附属書 に示す表面張力を用いる。

特殊な液体(例えば,アルコール溶液)の中での使用を意図した最高精度の浮ひょう型比重計につ

いては,その液体の清浄な表面で,かつ,その浮ひょう型比重計の実際の指示に適切な表面張力の値

を用いる。

視定の方法 

視定の方法は,次による。

a)

水平面視定又は上縁視定(B.2.3 及び B.2.2 参照)とし,いずれかを表記する。

b)

読み取りの位置は,目盛線の幅の中心とする。

浸没 

目盛は,そのメニスカスのすぐ近くの部分を除き,露出したけい部が乾いた状態で使用するように付け

なければならない。


3

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10 

材料及び製作 

材料及び製作は,次による。

a)

胴 部 及 び け い 部 は , ひ ず み 及 び 目 に 見 え る 欠 陥 が な い も の を 選 ん で 加 工 し , 体 膨 張 係 数 が

(25±5)×10

6

  ℃

1

の透明なガラスで製作する。

b)

重量付加物は,浮ひょう型比重計の底部に固定する。浮ひょう型比重計は,70  ℃で 1 時間横倒しにし

て保ち,その後その状態で冷却された後,箇条 11 c)  に適合しなければならない。

c)

目盛紙は,滑らかでつや消しの表面をもち,炭化した跡があってはならない。また,目盛紙は,その

けい部が 70  ℃の温度に 1 時間さらされたとき,脱色したり変形したりしてはならない。

d)

浮ひょう型比重計の内部は,固定されていなければならない。

ただし,密度浮ひょうを 70  ℃以上の高温で使用する場合は,重量付加物及び目盛紙は,その使用

温度より僅かに高い温度で,b)及び c)の規定に適合しなければならない。

11 

形状 

形状は,次による。

a)

外側表面は,主軸に関して対称とする。

b)

断面積に測定に支障をきたすような急な変化があってはならない。

図 に示すように,気泡を逃がす

ような設計とする。

c)

浮ひょう型比重計は,その垂直軸が 3°以内の傾きで浮かなければならない。

d)

この規格に適合する浮ひょう型比重計の部分に温度計を含んではならない(箇条 参照)

e)

目盛上の最高目盛線の下方で,少なくとも 5 mm については,けい部の断面積が変化してはならない。

f)

目盛上の最低目盛線の上方に,少なくとも 15 mm については,けい部が直径に変化がなく伸びていな

ければならない。

a) b) 

図 1−浮ひょう型比重計の形状の一例


4

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12 

目盛 

12.1 

一般 

目盛は,次による。また,目盛の例を,

表 2∼表 に示す。

a)

目盛紙は,使用温度で所定の位置に確実に固定されていなければならない[箇条 10 c)  参照]

。目盛紙

は,金属はく(箔)に白色塗装したものを含む。

b)

目盛紙は,移動してはならない。目盛紙のいかなる移動も,容易に確認できるような適切な方法がと

られていなければならない。

c)

目盛は,1 形式の目盛が複数ある場合には,それによって表示される値は著しく違ってはならない。

d)

目盛線及び記載事項は,

黒色を推奨するとともに,

明瞭かつ耐久性のある表記をしなければならない。

日本酒度浮ひょうのプラス側目盛線及び目盛数字は赤色であってもよい。

e)

目盛は,直線で,かつ,ねじれがあってはならない。

12.2 

目盛線 

目盛線は,次による。

a)

目盛線は,明瞭かつ均一な太さで,0.5 mm を超えてはならない。

b)

目盛線の間隔には,明らかな部分的不規則があってはならない。

c)

目盛線は,直線で,かつ,ねじれがあってはならない。

d)

目盛線は,それぞれけい部の円周の 1/5 以上でなければならない。

e)

目盛の公称範囲を表示する最高目盛線及び最低目盛線は,長目盛とする(12.3 参照)

f)

短,中及び長の目盛線は,それぞれ全ての目盛線の中心点,右端又は左端のいずれかが浮ひょう型比

重計の軸に平行な想像上の線の上にあるように,垂直方向に配置しなければならない。

12.3 

目盛線の順序 

目盛線の順序は,次による。

a)

目量が 0.001 の比重浮ひょうは,次による。

1) 10

番目ごとの目盛線は,長目盛線とする。

2)  2

本の隣り合う長目盛線の間には,中目盛線がなければならない。

3)

隣り合う中及び長の目盛線の間には,4 本の短目盛線がなければならない。

b)

目量が 0.002 の比重浮ひょうは,次による。

1)  5

番目ごとの目盛線は,長目盛線とする。

2)  2

本の隣り合う長目盛線の間には,4 本の短目盛線がなければならない。

c)

目量が 0.000 5 の比重浮ひょうは,次による。

1) 10

番目ごとの目盛線は,長目盛線とする。

2)  2

本の隣り合う長目盛線の間には,4 本の中目盛線がなければならない。

3)  2

本の隣り合う中目盛線の間及び隣り合う中目盛線と長目盛線との間には,1 本の短目盛線がなけれ

ばならない。

d)

目量が 0.1 重ボーメ度浮ひょうは,次による。

1) 10

番目ごとの目盛線は,長目盛線とする。

2)  2

本の隣り合う長目盛線の間には,中目盛線がなければならない。

3)

隣り合う中及び長の目盛線の間には,4 本の短目盛線がなければならない。

e)

目量が 0.2 重ボーメ度浮ひょうは,次による。

1)  5

番目ごとの目盛線は,長目盛線とする。


5

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2)  2

本の隣り合う長目盛線の間には,4 本の短目盛線がなければならない。

f)

日本酒度浮ひょうは,次による。

1) 10

番目ごとの目盛線は,長目盛線とする。

2)  2

本の隣り合う長目盛線の間には,中目盛線がなければならない。

3)

隣り合う中及び長の目盛線の間には,4 本の短目盛線がなければならない。

12.4 

目盛線の数字 

目盛線の数字は,次による。

a)

二重の目盛の場合以外は,目盛は一組だけの数字をもち,目盛数字は目盛線に対して垂直又は水平に

表記してもよい。

b)

目盛は,

どの目盛線についても対応する値が容易に識別できるように数字を記入しなければならない。

c)

公称範囲の最高及び最低の目盛線は,全て数字を記入しなければならない。

d)

少なくとも 10 本の目盛線ごとに数字を記入しなければならない。

e)

公称範囲の最高及び最低の目盛線以外で表示する比重,重ボーメ度及び日本酒度については,一部の

桁を省略した数字で示してもよい。

12.5 

補助目盛線 

補助目盛線は,次による。

a)

比重浮ひょうの補助目盛線は,

表 2∼表 に示すように公称目盛範囲を超えて補助目盛を施さなけれ

ばならない。

b)

重ボーメ度浮ひょう及び日本酒度浮ひょうの補助目盛線は,それぞれ許容誤差の 2 倍以内の補助目盛

を施さなければならない。

13 

許容誤差試験 

13.1 

許容誤差試験を行う目盛線 

浮ひょう型比重計の許容誤差試験は,任意の 3 か所以上の目盛線について行う。この場合において 2 か

所は両端に近い箇所とする。

13.2 

比較法 

13.2.1 

試験方法 

試験を行う浮ひょう型比重計及び試験を行う浮ひょう型比重計の目量以下の目量をもつ浮ひょう型比重

計又は密度浮ひょう(以下,

“比重標準器”という。

)を,試験を行う目盛線の表す比重の試験液中(

表 A.1

の右欄,

“標準分類に適する液体の例”による。

)に浮かべて,その示度を比較して行う。ただし,比重 0.65

未満の目盛をもつ浮ひょう型比重計の許容誤差試験は,13.3.2 a)  の方法による。

なお,比重標準器試験はトレーサビリティが確保されていること。

13.2.2 

試験の条件 

試験の条件は,次による。

a)

浮ひょう型比重計の許容誤差試験は,試験を行う前に比重標準器及び浮ひょう型比重計を酒精(エチ

ルアルコール)又はエチルエーテルで洗浄した後,その比重標準器及び浮ひょう型比重計の表面の温

度を,室温に近い温度に戻してから行う。

b)

浮ひょう型比重計の許容誤差試験は,よく洗浄した容器に試験液を入れ,かくはんし,気泡の上昇が

止まり,液面が静止した後に行う。試験液の表面張力が

表 A.1 の表面張力の分類の中位より高い場合

には,試験の間,試験液の液面を常に清浄にする。


6

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c)

浮ひょう型比重計の許容誤差試験は,試験液の温度を室温に近い温度に保って行う。

13.2.3 

温度補正 

試験を行う浮ひょう型比重計に標準温度及び標準とした水の温度として,それぞれ 15  ℃及び 4  ℃と異

なる温度が表記されているときは,比重標準器の示度の視定のときに,次の式で算出される補正値によっ

て温度の補正を行った後,試験を行う浮ひょう型比重計の示度と比較して行う。

a)

浮ひょう型比重計の標準温度が 15  ℃と異なる場合,次の式によって補正値を求める。

(

)

t

d

c

=

15

025

000

.

0

ここに,

c: 補正値

d: 比重標準器の示度

t: 許容誤差試験を行う浮ひょう型比重計に表記されている温度

(℃)

b)

浮ひょう型比重計の標準とした水の温度が 4  ℃と異なる場合,次の式によって換算値を求める。

4

S

d

cv

=

ここに,

cv: 換算値

d: 比重標準器の示度

S

4

浮ひょう型比重計に表記された標準とする水の温度におけ
る,標準とする水の温度が 4  ℃のときの比重

13.3 

衡量法 

13.3.1 

試験方法 

密度が校正された試験液(例えば,純水,炭化水素液体)に浮ひょう型比重計を沈め,浮ひょう型比重

計が試験液から受ける浮力を測定して,試験を行う目盛の密度値の算出を行い,その密度値を浮ひょう型

比重計の標準とした水の温度に応じて比重に換算し許容誤差を求める。

13.3.2 

衡量法で許容誤差を求める方法 

衡量法による目盛線の許容誤差試験は,a)  又は b)  による

1)

1)

  標準とする水の温度が 4  ℃のときの比重を求める場合。

a)

試験液よりも軽い比重を表す目盛線の許容誤差(E)は,次の式によって求める。

(

)

(

)

(

)

[

]

972

999

0

1

π

Δ

1

Δ

1

'

π

Δ

1

0

LW

A

A

.

/

t

t

α

ρ

ρ

δ

DT

ρ

W

ρ

W

DT

ρ

W

R

E







+

+

+

 −

 −

+

 −

=

g

g

ω

ここに,

E

衡量法によって求めた許容誤差

R

許容誤差試験を行う目盛線の表す比重

W

A

比重浮ひょうの空気中ひょう量時の分銅質量(

g

W

LW

比重浮ひょうにおもり(

ω

)を付けての液中ひょう量時の分銅

質量(

g

ω

比重浮ひょうを試験液中に沈めるためのおもりの液中ひょう
量時の分銅質量(

g

ρ

空気密度(

g/cm

3

Δ

分銅密度(

g/cm

3

D

比重浮ひょうけい部の直径(

cm

T

試験液の表面張力(

mN/m

T'

被測定液体の表面張力(

mN/m

g: 重力の加速度(

cm/s

2

δ

試験液の密度(

g/cm

3

α

ガラスの体膨張係数(℃

1


7

B 7525-3

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t

試験液の液温(℃)

t

0

比重浮ひょうの標準温度(℃)

b)

試験液よりも重い比重を表す目盛線の許容誤差(

E

)は,次の式によって求める。

(

)

(

)

(

)

[

]

972

999

0

1

π

Δ

1

'

π

Δ

1

0

L

A

A

.

/

t

t

α

ρ

ρ

δ

DT

ρ

W

W

DT

ρ

W

R

E







+

+

+

 −

+

 −

=

g

g

ここに,

W

L

比重浮ひょうの液中ひょう量時の分銅質量(

g

13.3.3 

試験の条件 

試験の条件は,次による。

a)

トレーサビリティが確保された分銅,温度計,湿度計及び気圧計を用いて試験を行う。

b)

試験を行う前に浮ひょう型比重計を酒精(エチルアルコール)又はエチルエーテルで洗浄した後,そ

の浮ひょう型比重計の表面の温度を試験液の温度に近い温度にしてから試験を行う。

c)

試験実施時に大気圧が急激に変動するような状況下では,試験は行わない。

14 

材料及び構造試験 

材料及び構造試験は,次による。

a)

ガラス材料の膨張試験  浮ひょう型比重計の材料に使用されているガラスが箇条 10 a)の規定に適合

するかどうかの試験は,熱膨張試験装置を使用してその浮ひょう型比重計の材料に使用されているガ

ラスの線膨張係数を測定し,その線膨張係数に

3

を乗じて体膨張係数を算出して行う。

b)

構造試験

1)

重量付加物及び目盛紙  浮ひょう型比重計を

70

℃の温度に保った試験槽の中に

1

時間横倒しにし

て放置し,その浮ひょう型比重計の表面を通常の温度に戻した後,室温に近い温度の液体に浮かべ

て静止させ,傾きが生じるかどうか目視によって確認する。また,目盛紙の脱色又は変形を目視で

確認する。

2)

目盛紙  浮ひょう型比重計を手のひらで上下に軽く振動を与えて,その目盛紙がけい部に密着して

いるかどうか又は離脱するおそれがあるかどうかについて確認する。

15 

比重浮ひょうの表示例 

比重浮ひょうの表示例を,

表 2∼表 に示す。


8

B 7525-3

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表 2−大形 19 本組

単位  mm

番号

有効目盛範囲

細分目盛

長目盛線

目盛数字

許容誤差

目盛紙の表示例

1 0.700∼0.760

0.001 0.005 ごと

0.01 ごと

±0.001

2 0.760∼0.820

3 0.820∼0.880

4 0.880∼0.940

5 0.940∼1.000

6 1.000∼1.060

7 1.060∼1.120

8 1.120∼1.180

9 1.180∼1.240

10 1.240∼1.300

11 1.300∼1.360

12 1.360∼1.420

13 1.420∼1.480

14 1.480∼1.540

15 1.540∼1.600

16 1.600∼1.660

17 1.660∼1.720

18 1.720∼1.780

19 1.780∼1.850

注記  有効目盛の両端外に,補助目盛として 2 本の細分目盛を付ける。


9

B 7525-3

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表 3−小形 19 本組

単位  mm

番号

有効目盛範囲

細分目盛

長目盛線

目盛数字

許容誤差

目盛紙の表示例

1 0.700∼0.760 0.002 0.01 ごと

0.01 又は
0.02 ごと

±0.002

2 0.760∼0.820 
3 0.820∼0.880 
4 0.880∼0.940 
5 0.940∼1.000 
6 1.000∼1.060 
7 1.060∼1.120 
8 1.120∼1.180 
9 1.180∼1.240

10 1.240∼1.300 
11 1.300∼1.360 
12 1.360∼1.420 
13 1.420∼1.480 
14 1.480∼1.540 
15 1.540∼1.600 
16 1.600∼1.660 
17 1.660∼1.720 
18 1.720∼1.780 
19 1.780∼1.850

注記  有効目盛の両端外に,補助目盛として 2 本の細分目盛を付ける。


10

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表 4本組

単位  mm

番号

有効目盛範囲

細分目盛

長目盛線

目盛数字

許容誤差

目盛紙の表示例

1 0.700∼0.850 0.002 0.01 ごと

0.02 ごと

±0.002

2 0.850∼1.000

3 1.000∼1.200

4 1.200∼1.400

5 1.400∼1.600

6 1.600∼1.800

7 1.800∼2.000

注記  有効目盛の両端外に,補助目盛として 2 本の細分目盛を付ける。

16 

表示 

浮ひょう型比重計には,次の事項を容易に消えない方法で,読みやすく,かつ,明瞭に表示しなければ

ならない。

a)

目盛の単位,例えば,

“重ボーメ度”

b)

標準温度,例えば,

15/4

℃”

c)

視定の方法,例えば,

“水平面視定”又は“上縁視定”


11

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d)

製造事業者名又はその略号

e)

製造番号。その最初の

2

桁の数字は,製造年を示してもよい。例えば,

060001

注記

“生産国名”

(例えば,

made in Japan

”)など,使用者への情報提供となる表示をしてもよい。


12

B 7525-3

:2013

附属書 A

(規定)

浮ひょう型比重計に関する表面張力の標準分類

表 A.1 に示す表面張力の標準分類は,調整及び証明のための正確な基準を与えるものとして,又は指示

されている液体中での測定において適切な確かさの達成を可能とするものとして,浮ひょう型比重計の技

術的使用のために採用する。ただし,そのような表面張力が浮ひょう型比重計の中に

mN/m

で表記され,

その液体の形式について引用する場合は,これらの表面張力の採用は浮ひょう型比重計の調整のための基

礎として他の表面張力の使用を妨げない[箇条 7 b)

参照]

表 A.1−表面張力の標準分類

標準
分類

比重の範囲及び表面張力

標準分類に適する液体

の例

低位

比重

0.000 0.020 0.040 0.060 0.080

石油エーテル,エチルエ

ーテル,ベンジン,エタ
ノール又はそれらの混
合液

表面張力(mN/m)

0.600

15 16 17 18 19

0.700

20 21 22 23 24

中位

比重  0.000 0.100

0.020 0.030 0.040 0.050 0.060 0.070 0.080 0.090 エタノール水溶液

表面張力(mN/m)

. 0

2

0.800 23 23 23 24 24 25 25 25 26 26 
0.900 27 27 28 28 29 30 33 37 44 56 
1.000 73

高位

比重

0.000 0.020 0.040 0.060 0.080

硫酸水溶液

表面張力(mN/m)

1.000

73 73 73 73 73

1.100

74 74 74 75 75

1.200

75 76 76 76 76

1.300

76 77 77 77 76

1.400

76 76 76 76 76

1.500

76 76 75 75 75

1.600

75 74 74 73 73

1.700

72 72 71 70 69

1.800

67 64 57 53

高位

比重

表面張力(mN/m)

よう化第二水銀カリウ
ム水溶液(よう化第二水
銀とよう化カリウム水

溶液との混合液)

1.600

2.000

75


13

B 7525-3

:2013

附属書 B

(規定)

取引又は証明用の浮ひょう型比重計

B.1 

適用範囲 

この附属書は,日本国内で取引又は証明に使用する比重浮ひょう,重ボーメ度浮ひょう及び日本酒度浮

ひょう(以下,浮ひょう型比重計という。

)のうち,次に示す浮ひょう型比重計について規定する。

a)

比重

0.600

2.000

の範囲を測定する比重浮ひょうであって,目量が

0.000 5

0.001

又は

0.002

の比重浮

ひょう。

b)

  0

重ボーメ度∼

72

重ボーメ度の範囲を測定する重ボーメ度浮ひょうであって,目量が

0.1

重ボーメ度

又は

0.2

重ボーメ度の重ボーメ度浮ひょう。

c)

40

日本酒度∼+

30

日本酒度の範囲を測定する日本酒度浮ひょうであって,

目量が

1

日本酒度の日本

酒度浮ひょう。

B.2 

用語及び定義 

この附属書で用いる主な用語及び定義は,次による。

B.2.1

標準温度及び標準とした水の温度

浮ひょう型比重計に目盛を目盛るときに標準とする温度及び比重の値を定めるときに標準とする水の温

度。

B.2.2

上縁視定

浮ひょう型比重計の目盛を読むときに,メニスカスの頂点で読む読み方。

B.2.3

水平面視定

浮ひょう型比重計の目盛を読むときに,水平な液面のレベルで読む読み方。

B.2.4

器差

計量値から真実の値を減じた値。

B.2.5

器差検定

計量法に規定される構造に係る技術上の基準に適合するかどうかを定めるために器差を測定すること。

B.2.6

検定

計量法に規定される特定計量器の検査。

注記

検定を行うものは,計量法によってその特定計量器の種類ごとに都道府県知事,指定検定機関,

独立行政法人産業技術総合研究所及び日本電気計器検定所と定められている。

B.2.7

検定公差


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B 7525-3

:2013

検定における器差の許容値。

B.2.8

使用公差

使用中検査における器差の許容値。

B.2.9

目量

隣接する目盛標識のそれぞれが表す物象の状態の量の差。

B.2.10

型式承認表示

計量法に規定される特定計量器の型式について,

その承認を取得している型式に属することを示す表示。

B.3 

目盛の単位 

比重とは,試料液体の密度を,圧力

101 325 Pa

の下における水の密度で除したもの。

t

℃での試料密度

t

0

℃の水の密度で除した場合は,比重

t/t

0

℃と表記する。

注記

比重

t/t

0

℃を比重

t/4

℃に換算するときは,比重

t/t

0

℃に

t

0

℃の水の比重

t

0

/4

℃を乗じる。

目盛の単位は,次による。

a)

比重浮ひょうの目盛には,単位を付さない。

b)

重ボーメ度浮ひょうの目盛の単位は,重ボーメ度又は

Bh

とし,比重(

s

)との関係は,次の式で表す。

Bh

s

=

443

1

443

1

c)

日本酒度浮ひょうの目盛の単位は,日本酒度(

SMV

)とし,比重(

s

)との関係は,次の式で表す。

SMV

s

+

=

443

1

443

1

B.4 

検定公差 

検定公差は,次による。

a)

比重浮ひょうの検定公差は,

表 B.1 による。

表 B.1−比重浮ひょうの検定公差

目量

検定公差

0.000 5

±0.001

0.001

±0.001

0.002

±0.002

b)

重ボーメ度浮ひょうの検定公差は,

表 B.2 による。

表 B.2−重ボーメ度浮ひょうの検定公差

目量

検定公差

0.1 重ボーメ度

±0.1 重ボーメ度

0.2 重ボーメ度

±0.2 重ボーメ度

c)

日本酒度浮ひょうの検定公差は,±

1

日本酒度とする。


15

B 7525-3

:2013

B.5 

材料 

材料は,次による。

a)

浮ひょう型比重計の材料に使用されているガラスは,透明なものでなければならない。

b)

浮ひょう型比重計の材料に使用されているガラスの体膨張係数の値は,

(25

±

5)

×

10

6

1

の範囲の

ものでなければならない。ただし,体膨張係数の値をその浮ひょう型比重計に表記する場合は,この

限りでない。

c)

浮ひょう型比重計は,その材料に使用されているガラスに気泡,きず,ひずみなどがあるため,その

浮ひょう型比重計が表す示度の視定しにくいもの,又は爪で押して潰れる気泡があるものであっては

ならない。

B.6 

性能 

B.6.1 

目盛紙 

目盛紙は,次による。

a)

浮ひょう型比重計は,けい部の内側に目盛紙を入れたものでなければならない。

b)

浮ひょう型比重計は,けい部の内面と目盛紙との間に間隙があるため,示度の視定の際に誤認のおそ

れがあるものであってはならない。

c)

浮ひょう型比重計は,目盛紙が離脱していないものであって,かつ,離脱するおそれがあるものであ

ってはならない。

d)

浮ひょう型比重計は,

70

℃の温度に

1

時間保たれたときに,その目盛紙に変色又はゆがみを生じるも

のであってはならない。

B.6.2 

目盛線 

目盛線は,次による。

a)

浮ひょう型比重計の主な目盛線及び特定の比重,重ボーメ度又は日本酒度(以下,比重などという。

を表す目盛線には,それらの表す比重などの値又はその値を表す数値が表記されていなければならな

い。

b)

浮ひょう型比重計の目盛線は,相互に対応するものについては,その大きさ及びその他の性質が均一

でなければならない。

c)

浮ひょう型比重計の目盛線は,その中心線によって比重などを示すように目盛られたものでなければ

ならない。

d)

浮ひょう型比重計の目盛線は,その長さがけい部の全周の長さの

1/5

を超えるものでなければならな

い。

e)

浮ひょう型比重計の目幅は,

0.5 mm

を超えるものでなければならない。

f)

浮ひょう型比重計の目盛線の太さは,

0.1 mm

0.5 mm

の範囲内にあって,かつ,目幅の

1/5

以下でな

ければならない。

g)

浮ひょう型比重計の目盛線は,その浮ひょう型比重計を液体に浮かべたときに,水平面に対し角度

3

°

以上傾斜するものであってはならない。

h)

浮ひょう型比重計は,比重などを表す目盛線以外の目盛線が目盛られているものであってはならない。

B.6.3 

補助目盛線 

補助目盛線は,次による。

a)

浮ひょう型比重計は,その浮ひょう型比重計が計ることのできる最高及び最低の比重などの値を表す


16

B 7525-3

:2013

目盛線に,連続してそれぞれ

5

本以下の補助目盛線が目盛られたものでなければならない。

b)

浮ひょう型比重計の上端の補助目盛線にあっては,けい部の最上端から

10 mm

以上,下端の補助目盛

線にあっては,けい部が胴部に移る箇所から上方に

5 mm

以上離れていなければならない。

B.6.4 

おもり室 

おもり室は,次による。

a)

浮ひょう型比重計は,胴部の下に散弾,水銀,その他の重量付加物を入れるおもり室を設けたときは,

重量付加物がおもり室の外に出ているもの又は出るおそれがあるものであってはならない。

b)

浮ひょう型比重計の重量付加物を固定するものは,

70

℃の温度に

1

時間保たれたとき軟化するもので

あってはならない。

B.6.5 

形状 

形状は,次による。

a)

外側表面は,主軸に関して対称とする。

b)

断面積に,測定に支障をきたすような,急な変化があってはならない。

c)

浮ひょう型比重計は,液体に浮かべて静止させたときに,鉛直線に対して角度

3

°以上傾斜するもの

であってはならない。

B.6.6 

表面張力の影響 

表面張力の影響は,次による。

a)

浮ひょう型比重計(日本酒度浮ひょうを除く。

)は,けい部に働く表面張力が

10 mN/m

変化したとき

に,検定公差に相当する値を超える示度の変化を生じるものであってはならない。

b)

浮ひょう型比重計を液中のその平衡位置から僅かに移動させたときに,そのけい部がメニスカスの形

にどのような外見的変化も生じることなくその液面を通り抜けなければならない。

c)

浮ひょう型比重計の目盛は,

表 B.3 に規定する表面張力をもつ液体について,調整しなければならな

い。


17

B 7525-3

:2013

表 B.3−表面張力の標準値(表 B.4 の検査液に対応する表面張力)

比重の範囲と表面張力

試験用液体の種類

比重 0  0.02 0.04 0.06 0.08

石油エーテル,エチルエーテル,ベンジン,

エタノール又はそれらの混合液

表面張力(mN/m)

0.60

15 16 17 18 19

0.70

20 21 22 23 24

比重

0  0.01 0.02 0.03 0.04 0.05 0.06 0.07 0.08 0.09 エタノール水溶液

表面張力(mN/m)

0 7

2

0.80  23 23 23 24 24 25 25

25

26

26

0.90  27 27 28 28 29 30 33

37

44

56

1.00 73

比重 0  0.02 0.04 0.06 0.08

硫酸水溶液

表面張力(mN/m)

1.00

73 73 73 73 73

1.10

74 74 74 75 75

1.20

75 76 76 76 76

1.30

76 77 77 77 76

1.40

76 76 76 76 76

1.50

76 76 75 75 75

1.60

75 74 74 73 73

1.70

72 72 71 70 69

1.80

67 64 57 53

比重

表面張力(mN/m)

よう化第二水銀カリウム水溶液(よう化第
二水銀とよう化カリウム水溶液との混合
液)

1.60∼

2.00

75

B.6.7 

視定の方法及びその調整 

視定の方法及びその調整は,次による。

a)

目盛は,水平な液面のレベルで読む(水平面視定)ように調整するか,又はメニスカスの頂点で読む

(上縁視定)ように調整する。

b)

読み取りの位置は,目盛線の幅の中心とする。

B.7 

試験方法 

B.7.1 

体膨張試験 

浮ひょう型比重計の材料に使用されているガラスが B.5

b)

の規定に適合するかどうかの試験は,熱膨張

試験装置を使用してその浮ひょう型比重計の材料に使用されているガラスの線膨張係数を測定し,その線

膨張係数に

3

を乗じて体膨張係数を算出して行う。

B.7.2 

目盛紙密着試験 

浮ひょう型比重計の目盛紙が B.6.1

c)

の規定に適合するかどうかの試験は,浮ひょう型比重計に手のひ

らで上下に軽く振動を与えて,その目盛紙がけい部に密着しているか又は離脱するおそれがあるかどうか

について行う。

B.7.3 

加熱試験 

加熱試験は,次による。

a)

浮ひょう型比重計の目盛紙が B.6.1

d)

の規定に適合するかどうかの試験は,浮ひょう型比重計を


18

B 7525-3

:2013

70

℃の温度に保たれた試験槽の中に

1

時間放置し,その浮ひょう型比重計の表面を通常の温度に戻し

た後,その目盛紙に変色又はゆがみが生じるかどうか目視をして行う。

b)

浮ひょう型比重計の重量付加物を固定するものが,B.6.4

b)

の規定に適合するかどうかの試験は,浮

ひょう型比重計を

70

℃の温度に保たれた試験槽の中に

1

時間横倒しにして放置し,その浮ひょう型

比重計の表面を通常の温度に戻した後,液体に浮かべて静止させ,傾きが生じるかどうか目視をして

行う。

B.7.4 

表面張力影響試験 

浮ひょう型比重計(日本酒度浮ひょうを除く。

)が B.6.6 a)

の規定に適合するかどうかの試験は,その浮

ひょう型比重計の質量及びけい部の直径を測定し,次の式によって,表面張力の変化に対する浮ひょう型

比重計の示度の変化の値を算出して行う。

10

980

π

Δ

×

×

=

M

Rd

d

ここに,

Δd

10 mN/m

の表面張力の変化に対する示度の変化に相当する比

重など

R

けい部の直径(

cm

d

目盛線の表す比重など

M

試験を行う浮ひょう型比重計の質量(

g

B.8 

表示 

浮ひょう型比重計には,次の事項を容易に消えない方法で,かつ,見やすく表示しなければならない。

a)

単位の記号,重ボーメ度の場合,

Bh

”又は“重ボーメ度”

b)

標準温度及び標準とした水の温度,例えば,

15/4

℃”

c)

視定の方法,例えば,

“水平面視定”又は“上縁視定”

d)

製造事業者名,登録商標又は経済産業大臣に届け出た記号

e)

製造番号

B.9 

検定 

B.9.1 

一般 

この箇条は,計量法に規定される検定方法において,型式承認表示を付している計量器の構造検定のと

きに行う“個々に定める性能の検定”

,型式承認表示を付していない計量器の構造検定のときに行う“型式

承認表示を付していない計量器の検定”及び型式承認表示の有無を問わず実施する“器差検定の方法”に

ついて規定する。

B.9.2 

個々に定める性能の検定 

計量法に規定される“個々に定める性能”の技術上の基準及び検定の方法について規定する。

a)

性能は,B.6.1

c)

B.6.4

a)

B.6.5B.6.6

a)

及び B.6.6

c)

による。

b)

検定方法は,目視,B.7.2 及び B.7.4 による。

B.9.3 

型式承認表示を付していない浮ひょう型比重計の検定 

型式承認表示を付していない場合の構造検定の方法は,目視及び B.7 による。ただし,B.7.2 及び B.7.4

以外の規定は,必要がないと判断できるときは,省略することができる。

B.9.4 

器差検定 

B.9.4.1 

器差検定を行う目盛線 


19

B 7525-3

:2013

浮ひょう型比重計の器差検定は,任意の

3

か所以上の目盛線について行う。この場合において,

2

か所

は,両端に近い箇所とする。

B.9.4.2 

比較法 

浮ひょう型比重計の器差検定は,検定を行う浮ひょう型比重計の目量以下の目量をもつ比重基準器及び

当該浮ひょう型比重計を,検定を行う目盛線の表す比重などと同一の比重などの検査液中に浮かべて,そ

の示度を比較して行う。ただし,B.9.4.6 に規定する器差検定の方法で行うときは,この限りではない。

B.9.4.3 

検査液 

器差検定に使用する検査液は,

表 B.4 の左欄に掲げる浮ひょう型比重計の種類及び中欄に掲げる器差検

定を行う比重に応じ,

表 B.4 の右欄による。

表 B.4−器差検定に使用する検査液

種類

器差検定を行う比重

検査液

比重浮ひょう 0.650 以上 0.700 未満

石油エーテル,エチルエーテル,ベンジン又はこれらの混合液

0.700 以上 0.730 未満

エチルエーテル,ベンジン又はこれらの混合液

0.730 以上 0.800 未満

酒精(エチルアルコール)とエチルエーテルとの混合液

0.800 以上 1.000 未満

水と酒精(エチルアルコール)との混合液

1.000 以上 1.850 未満

硫酸と水との混合液

1.600 以上 2.000 以下

よう化第二水銀とよう化カリウム水溶液との混合液

重ボーメ度浮ひょう

0 重ボーメ度以上 65 重ボ
ーメ度未満

硫酸と水との混合液

55 重ボーメ度以上 72 重
ボーメ度以下

よう化第二水銀とよう化カリウム水溶液との混合液

日本酒度浮ひょう

−40 日本酒度以上 0 日本

酒度未満

硫酸と水との混合液

0 日本酒度以上±30 日本
酒度以下

水と酒精(エチルアルコール)との混合液

B.9.4.4 

器差検定の条件 

器差検定の条件は,次による。

a)

浮ひょう型比重計の器差検定は,検定を行う前に比重基準器及び浮ひょう型比重計を酒精(エチルア

ルコール)又はエチルエーテルで洗浄した後,その比重基準器及び浮ひょう型比重計の表面の温度を,

通常の温度に戻してから行う。

b)

浮ひょう型比重計の器差検定は,よく洗浄した容器に検査液を入れてかくはんし,気泡の上昇がやみ,

液面が静止した後行う。

c)

浮ひょう型比重計の器差検定は,検査液の温度を室温に近い温度に保って行う。

B.9.4.5 

標準温度の補正及び標準とした水の温度の換算 

B.9.4.2

に規定する器差検定は,検定を行う浮ひょう型比重計に標準温度及び標準とした水の温度として,

それぞれ

15

℃及び

4

℃と異なる温度が表記されている場合は,比重基準器の示度の視定のときに,次の

式で算出される補正値及び換算値によって温度の補正及び換算を行った後,検定を行う浮ひょう型比重計

の示度と比較して行う。

a)

浮ひょう型比重計の標準温度が

15

℃と異なるときは,次の式によって補正値を求める。

(

)

t

d

c

=

15

025

000

.

0

ここに,

c

補正値

d

基準比重浮ひょうなどの示度


20

B 7525-3

:2013

t

検定を行う浮ひょう型比重計に表記されている温度(℃)

b)

浮ひょう型比重計の標準とした水の温度が

4

℃と異なるときは,次の式によって換算値を求める。

4

S

d

cv

=

ここに,

cv

換算値

d

基準比重浮ひょうなどの示度

S

4

浮ひょう型比重計に表記された標準とする水の温度におけ
る,標準とする水の温度が

4

℃のときの比重

B.9.4.6 

衡量法 

水に浮ひょう型比重計を沈め,浮ひょう型比重計が水から受ける浮力を測定して,検定を行う目盛線の

器差を次によって求める(

図 B.1 参照)。

図 B.1−衡量法の模式図

a)

  1

以下の比重を表す目盛線の器差検定は,次のいずれかの方法によって器差(

E

)を算出する

1)

1)

標準とする水の温度が

4

℃のときの比重を求める場合。

1)

重さが調整されたおもりを浮ひょう型比重計に巻き付け,水に浮かべて目盛線と液面とを一致させ

る場合は,次の式によって器差(

E

)を算出する。

器差検定を 
行う目盛線

浮ひょう

  水

天びん

 
針金


21

B 7525-3

:2013

(

)

(

)

(

)

[

]

972

999

0

15

025

000

0

1

2

001

0

2

001

0

980

π

980

'

π

LW

A

A

.

/

t

.

.

.

δ

DT

ω

w

W

W

DT

W

R

E





+

+

+

+

=

ここに,

E: 衡量法によって求めた器差

R: 器差検定を行う目盛線の表す比重

W

A

浮ひょう型比重計の重さに釣り合う一級基準分銅の質量又は
基準直示天びんの指示値(g)

W

LW

浮ひょう型比重計におもり(ω)を付けて針金で基準手動天び
ん又は基準直示天びんにつって水に浮かべ,器差検定を行う
目盛線が液面と一致するようにしたときの重さに釣り合う一
級基準分銅の質量又は基準直示天びんの指示値(g)

w: 浮ひょう型比重計をつるための針金の重さに釣り合う一級基

準分銅の質量又は基準直示天びんの指示値(g)

ω: 浮ひょう型比重計を水中に沈めるためのおもりを基準手動天

びん又は基準直示天びんにつり,水中に沈ませたときの重さ
に釣り合う一級基準分銅の質量又は基準直示天びんの指示値
(g)

D: 器差検定を行う目盛線のけい部の直径(cm)

T: 水の表面張力(mN/m)

T': 液体の表面張力(mN/m)

δ: 温度 t  ℃のときの水の密度(g/cm

3

t: 水の温度(℃)

2)

器差検定を行う目盛線ごとに重さの違うおもりを浮ひょう型比重計に巻き付け,水に浮かべて目盛

線と液面とを一致させる場合は,次の式によって器差(E)を算出する。

(

) (

)

(

)

(

)

[

]

972

999

.

0

/

15

025

000

.

0

1

2

001

.

0

2

001

.

0

980

'

'

980

'

O

O





+

+

+

+

=

t

DT

w

W

w

W

DT

w

W

R

E

δ

π

π

ここに,

E: 衡量法によって求めた器差

R: 器差検定を行う目盛線の表す比重

W

O

浮ひょう型比重計及び浮ひょう型比重計をつるための針金の
重さに釣り合う一級基準分銅の質量又は基準直示天びんの指
示値(g)

w: 針金の重さに釣り合う一級基準分銅の質量又は基準直示天び

んの指示値(g)

W': 器差検定を行う浮ひょう型比重計の胴部におもりを巻き付

け,針金で基準手動天びん又は基準直示天びんにつって水に
浮かべ,器差検定を行う目盛線が液面と一致するようにした
ときの重さに釣り合う一級基準分銅の質量又は基準直示天び
んの指示値(g)

w': 器差検定を行う浮ひょう型比重計に巻き付けたおもりを針金

で基準手動天びん又は基準直示天びんにつり,水中に沈ませ
たときの重さに釣り合う一級基準分銅の質量又は基準直示天
びんの指示値(g)

D: 器差検定を行う目盛線のけい部の直径(cm)

T: 水の表面張力(mN/m)

T': 液体の表面張力(mN/m)

δ: 温度 t  ℃のときの水の密度(g/cm

3


22

B 7525-3

:2013

t: 水の温度(℃)

b)  1

を超える比重を表す目盛線の器差検定は,次の式によって器差(E)を算出する

2)

2)

  標準とする水の温度が 4  ℃のときの比重を求める場合。

(

)

(

)

(

)

[

]

972

999

0

15

025

000

0

1

2

001

0

2

001

0

980

π

980

'

π

L

A

A

.

/

t

.

.

.

δ

DT

w

W

W

DT

W

R

E





+

+

+

+

=

ここに,

E: 衡量法によって求めた器差

R: 器差検定を行う目盛線の表す比重

W

A

浮ひょう型比重計の重さに釣り合う一級基準分銅の質量又は
基準直示天びんの指示値(g)

W

L

浮ひょう型比重計を針金で基準手動天びん又は基準直示天び
んにつって水に浮かべ,器差検定を行う目盛線が液面と一致
するようにしたときの重さに釣り合う一級基準分銅の質量又
は基準直示天びんの指示値(g)

w: 浮ひょう型比重計をつるための針金の重さに釣り合う一級基

準分銅の質量又は基準直示天びんの指示値(g)

D: 器差検定を行う目盛線のけい部の直径(cm)

T: 水の表面張力(mN/m)

T': 液体の表面張力(mN/m)

δ: 温度 t  ℃のときの水の密度(g/cm

3

t: 水の温度(℃)

B.10 

使用中検査 

使用中検査は,

附属書 による。

B.11 

対応関係 

この規格の箇条と特定計量器検定検査規則(以下,検則という。

)の項目との対応関係は,

表 B.5 による。

表 B.5−この規格の箇条と検則項目との対比表

箇条

検則の対応項目

B.8

  表示

第二十六章第一節第一款第一目“表記事項”

B.5

  材料

第二十六章第一節第一款第二目“材質”

B.1

  適用範囲

B.6

  性能

B.9.2

  個々に定める性能の検定

第二十六章第一節第一款第三目“性能”

B.4

  検定公差

第二十六章第一節第二款“検定公差”

B.7

  試験方法

B.9.3

  型式承認表示を付していない浮ひょう型比

重計の検定

第二十六章第一節第三款第一目“構造検定の方法”

B.9.4

  器差検定

第二十六章第一節第三款第二目“器差検定の方法”

C.2

  性能に係る技術上の基準

第二十六章第二節第一款“性能に係る技術上の基準”

C.3

  使用公差

第二十六章第二節第二款“使用公差”

C.4

  性能に関する検査の方法

第二十六章第二節第三款第一目“性能に関する検査の方法”

C.5

  器差検査の方法

第二十六章第二節第三款第二目“器差検査の方法”


23

B 7525-3

:2013

附属書 C

(規定)

使用中検査

C.1 

一般 

この附属書は,浮ひょう型比重計の製造後,市場において使用されている浮ひょう型比重計の性能など

について規定する。

C.2 

性能に係る技術上の基準 

性能に係る技術上の基準は,B.1 及び B.6 を満足しなければならない。

C.3 

使用公差 

使用公差は,浮ひょう型比重計の目量に応じ,それぞれ B.4 による。

C.4 

性能に関する検査の方法 

性能に関する検査の方法は,目視及び B.7 による。ただし,B.7.1B.7.3 及び B.7.4 は,必要がないと認

めるときは省略することができる。

C.5 

器差検査の方法 

浮ひょう型比重計の器差検査は,次による。

a)

任意の 2 か所の目盛線について行う。

b)  B.9.4.2

B.9.4.6 による。ただし,

“器差検定”は,

“器差検査”に置き換える。