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B 7525-1:2018  

(1) 

目 次 

ページ 

序文  1 

1 適用範囲 1 

2 引用規格 2 

3 用語及び定義  2 

4 目盛の単位  2 

5 標準温度 2 

6 最大許容誤差  2 

7 表面張力 3 

8 視定の方法  3 

9 浸没 3 

10 材料及び製作  3 

11 形状  4 

12 目盛  4 

12.1 一般  4 

12.2 目盛線  5 

12.3 目盛線の順序  5 

12.4 目盛線の数字  5 

12.5 補助目盛線  5 

13 密度浮ひょうのシリーズの範囲  8 

14 主要寸法  8 

15 誤差試験  8 

15.1 一般  8 

15.2 誤差試験を行う目盛線  8 

15.3 比較法  8 

15.4 衡量法  9 

16 材料及び構造試験  10 

17 表示  10 

附属書A(規定)密度浮ひょうに関する表面張力の標準分類 12 

附属書B(参考)密度浮ひょうのけい部の直径  13 

附属書JA(規定)取引又は証明用の密度浮ひょう  14 

附属書JB(規定)使用中検査  21 

附属書JC(規定)電子式はかりの管理方法  22 

附属書JD(参考)JISと対応する国際規格との対比表  23 

 


 

B 7525-1:2018  

(2) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本

工業規格である。これによって,JIS B 7525-1:2013は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

JIS B 7525の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS B 7525-1 第1部:密度浮ひょう 

JIS B 7525-2 第2部:液化石油ガス用浮ひょう型密度計 

JIS B 7525-3 第3部:浮ひょう型比重計 

 


 

 

日本工業規格          JIS 

 

B 7525-1:2018 

 

浮ひょう−第1部:密度浮ひょう 

Hydrometers-Part 1: Density hydrometers 

 

序文 

この規格は,1981年に第1版として発行されたISO 649-1を基とし,我が国の使用実態に合わせるため,

技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JDに示す。また,附属書JA〜附属書JCは,対応国際規格に

はない事項である。 

この規格の附属書JA及び附属書JBには,密度浮ひょうが計量法の特定計量器として要求される要件の

うち,構造及び性能に関わる技術上の基準及び試験方法を規定する。この附属書の適合だけをもって計量

法で定める検定に合格したことにはならない。 

 

適用範囲 

この規格は,20 ℃又は15 ℃における密度(kg/m3又はg/cm3)を指示するように目盛られた定質量のガ

ラス製の密度浮ひょう(以下,密度浮ひょうという。)の五つの基本的なシリーズ(L20,L50,M50,M100

及びS50)について規定する。 

各シリーズは,600 kg/m3〜2 000 kg/m3(0.600 g/cm3〜2.000 g/cm3)で一定の範囲の密度を測定する密度

浮ひょうで構成する。 

密度浮ひょうは,低,中及び高の表面張力の液体中での使用に適するように目盛られている。 

20 ℃又は15 ℃のいずれかにおける密度を指示するために目盛られた三つのサブシリーズ(L50SP,

M50SP及びS50SP)の密度浮ひょうについても規定する。これらの密度浮ひょうの範囲は,600 kg/m3〜1 100 

kg/m3(0.600 g/cm3〜1.100 g/cm3)の一定の範囲の密度で,低表面張力の液体中での使用のためのものであ

る。 

密度浮ひょうは,ISO 387に規定された浮ひょうの構造及び調整の原則による。ただし,温度計付き密

度浮ひょうは含まない。 

表面張力の標準分類の表は,附属書Aに規定する。また,望ましいけい部の直径を,製作の参考のため

に附属書Bに示す。 

密度浮ひょうの形状の一例を,図1に示す。 

なお,取引又は証明用の密度浮ひょうは,附属書JA及び附属書JBを適用する。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 649-1:1981,Laboratory glassware−Density hydrometers for general purposes−Part 1: 

Specification(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”


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ことを示す。 

 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)

は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 7616:2013 重錘形圧力天びんの使用方法及び校正方法 

JIS Z 8103 計測用語 

ISO 387,Hydrometers−Principles of construction and adjustment 

 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 8103によるほか,次による。 

3.1 

標準温度 

密度浮ひょうに密度目盛を目盛るときに標準とする温度。 

3.2 

上縁視定 

密度浮ひょうの目盛を読むときに,メニスカスの頂点で読む読み方。 

3.3 

水平面視定 

密度浮ひょうの目盛を読むときに,水平な液面のレベルで読む読み方。 

3.4 

目量 

隣接する目盛標識のそれぞれが表す物象の状態の量の差。 

 

目盛の単位 

目盛の単位は,キログラム毎立方メートル(kg/m3)又はグラム毎立方センチメートル(g/cm3)で表し

た密度(単位体積当たりの質量)とする。また,グラム毎ミリリットル(g/ml)を使用してもよい。 

 

標準温度 

密度浮ひょうの標準温度は,20 ℃又は15 ℃とする。その特定の温度の液体中で使用するときに,密度

浮ひょうは,その温度における液体の密度を指示しなければならない。 

 

最大許容誤差 

箇条15によって試験したときの密度浮ひょうの最大許容誤差は,表1による。三つのサブシリーズの密

度浮ひょうは,参照目的のために求められているときには校正証明書付きで供給するのがよい。 

 


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表1−最大許容誤差 

シリーズ 

目量 

最大許容誤差 

L20 

0.000 2 g/cm3 (0.2 kg/m3) 

±0.000 5 g/cm3 (±0.5 kg/m3) 

L50 

0.000 5 g/cm3 (0.5 kg/m3) 

±0.001 g/cm3 (±1.0 kg/m3) 

M50 

0.001 g/cm3 (1 kg/m3) 

±0.001 g/cm3 (±1.0 kg/m3) 

M100 

0.002 g/cm3 (2 kg/m3) 

±0.002 g/cm3 (±2.0 kg/m3) 

S50 

0.002 g/cm3 (2 kg/m3) 

±0.002 g/cm3 (±2.0 kg/m3) 

L50SP 

0.000 5 g/cm3 (0.5 kg/m3) 

±0.001 g/cm3 (±1.0 kg/m3) 

M50SP 

0.001 g/cm3 (1 kg/m3) 

±0.001 g/cm3 (±1.0 kg/m3) 

S50SP 

0.001 g/cm3 (1 kg/m3) 

±0.001 g/cm3 (±1.0 kg/m3) 

 

表面張力 

次によって表面張力に関連した調整をしなければならない。 

a) 密度浮ひょうを液中のその平衡位置から僅かに移動させたときに,そのけい部がメニスカスの形にど

のような外見的変化も生じることなく,その液面を通り抜けなければならない。 

b) 密度浮ひょうの目盛は,ある与えられた表面張力をもつ特定の液体か,又は附属書Aに規定する表面

張力をもつ液体のいずれかに対して,調整しなければならない。最高の精度が求められている場合を

除き,附属書Aに示す表面張力の標準分類の一つを用いる。 

特定の液体(例えば,アルコール溶液)の中での使用を意図した最高精度の密度浮ひょうについて

は,その液体の清浄な表面で,かつ,その密度浮ひょうの実際の指示に適切な表面張力の値を用いる

[箇条17のc)参照]。 

L50SP,M50SP及びS50SPの三つのサブシリーズは,表面張力の標準分類が低位となる液体に限定

する。 

 

視定の方法 

視定の方法は,次による。 

a) 水平面視定又は上縁視定とし,いずれによるかを表記する。 

b) 読み取りの位置は,目盛線の幅の中心とする。 

 

浸没 

目盛は,そのメニスカスのすぐ近くの部分を除き,露出したけい部が乾いた状態で使用できるように付

けなければならない。 

 

10 材料及び製作 

材料及び製作は,次による。ただし,密度浮ひょうを70 ℃以上の高温で使用する場合は,重量付加物

及び目盛紙は,その使用温度より僅かに高い温度で,b)及びc)の規定に適合しなければならない。 

a) 胴部及びけい部は,ひずみ及び目に見える欠陥がないものを選んで加工し,体膨張係数が(25±5)× 

10−6 ℃−1の透明なガラスで製作する。 

b) 重量付加物は,密度浮ひょうの底部に固定する。密度浮ひょうは,70 ℃で1時間横倒しにして保ち,

その後,その状態で冷却した後,箇条11のc)に適合しなければならない。 

c) 目盛紙は,次による。 


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1) 目盛紙は,滑らか,かつ,つや消しの表面をもち,炭化した跡があってはならない。 

2) 目盛紙は,そのけい部を70 ℃の温度に1時間さらしたとき,脱色したり又はゆがんだりしてはな

らない。 

d) 密度浮ひょうの内部は,固定していなければならない。 

 

11 形状 

形状は,次による。 

a) 外側表面は,主軸線に関して対称とする。 

b) 測定に支障を来さないように,外側表面は気泡がとどまるような凹凸などがあってはならない。図1

に示すように,気泡を逃がすような設計とする。 

c) 密度浮ひょうは,その垂直軸が3°以内の傾きで浮かなければならない。 

d) 密度浮ひょうには,温度計を含んではならない。 

 

 

 

a) 

b) 

図1−密度浮ひょうの形状の一例 

 

12 目盛 

12.1 一般 

目盛は,次による。また,代表的な目盛の例を,図2に示す。 

a) 目盛紙は,使用温度で所定の位置に確実に固定していなければならない[箇条10のc)参照]。目盛紙

は,金属はく(箔)に白色塗装したものを含む。 

b) 目盛紙は,移動してはならない。目盛紙のいかなる移動も,容易に確認できるような適切な方法をと

っていなければならない。 

c) 目盛は,1形式の目盛が複数ある場合には,それらが表示する値は,著しく違ってはならない。また,

両方の目盛は,箇条6の規定による。 


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d) 目盛線及び記載事項は,黒を推奨するとともに,明瞭かつ耐久性がある表示をしなければならない。 

e) 目盛は,直線で,かつ,ねじれがあってはならない。 

12.2 目盛線 

目盛線は,次による。 

a) 目盛線は,明瞭かつ均一な太さで,0.3 mmを超えてはならない。 

b) 三つのサブシリーズの目盛線の太さは,0.2 mmを超えてはならない。 

c) 目盛線の間隔には,明らかな部分的不規則があってはならない。 

d) 目盛線は,直線で,かつ,ねじれがあってはならない。 

e) 目盛線は,それぞれけい部の円周の1/5以上でなければならない。 

f) 

目盛の公称範囲を表示する最高目盛線及び最低目盛線は,長目盛線とする(12.3参照)。 

g) 短,中及び長の目盛線は,それぞれ全ての目盛線の中心点,右端又は左端のいずれかが密度浮ひょう

の軸線に平行な想像上の線の上にそろうように,垂直方向に配置しなければならない。 

12.3 目盛線の順序 

目盛線の順序は,次による。 

a) 目量が1 kg/m3又は0.001 g/cm3の密度浮ひょうは,次による。 

1) 10番目ごとの目盛線は,長目盛線とする。 

2) 2本の隣り合う長目盛線の間には,中目盛線がなければならない。 

3) 隣り合う中目盛線と長目盛線との間には,4本の短目盛線がなければならない。 

b) 目量が2 kg/m3,0.2 kg/m3,0.002 g/cm3又は0.000 2 g/cm3の密度浮ひょうは,次による。 

1) 5番目ごとの目盛線は,長目盛線とする。 

2) 2本の隣り合う長目盛線の間には,4本の短目盛線がなければならない。 

c) 目量が0.5 kg/m3又は0.000 5 g/cm3の密度浮ひょうは,次による。 

1) 10番目ごとの目盛線は,長目盛線とする。 

2) 2本の隣り合う長目盛線の間には,4本の中目盛線がなければならない。 

3) 2本の隣り合う中目盛線の間及び隣り合う中目盛線と長目盛線との間には,1本の短目盛線がなけれ

ばならない。 

12.4 目盛線の数字 

目盛線の数字は,次による。 

a) 二重の目盛の場合以外は,目盛は一組だけの数字をもち,目盛数字は目盛線に対して垂直又は水平に

表記してもよい。 

b) 目盛は,どの目盛線についても対応する値が容易に識別できるように数字を記入しなければならない。 

c) 公称範囲の最高及び最低の目盛線は,全て数字を記入しなければならない。 

d) 少なくとも10本の目盛線ごとに数字を記入しなければならない。 

e) 表示する密度の数値については,数字表示は全て表現する。ただし,一部の桁を省略した数字で示し

てもよい。 

12.5 補助目盛線 

補助目盛線は,表2に規定するように公称目盛範囲を越えて補助目盛を施さなければならない。 

 


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図2−代表的な目盛例 

 

 


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図2−代表的な目盛例(続き) 

 

表2−密度浮ひょうのシリーズのための主な必要条件 

シリー

ズ 

最大 
全長 

公称目盛範囲 

目量及び目盛線の数 

公称目盛範囲
の最小の長さ 

胴部の 

直径 

公称最低目盛
線以下の体積 

補助目盛

線本数 

 

mm 

kg/m3 

g/cm3 kg/m3×本 

g/cm3×本 

mm 

mm 

ml 

(本) 

L20 

335 

20 

0.020 

0.2×100 0.000 2×100 

105 

36〜40 

108 a)〜132 

5〜10 

L50 

335 

50 

0.050 

0.5×100 0.000 5×100 

125 

23〜27 

50 a)〜65 

2〜5 

M50 

270 

50 

0.050 

1×50 

0.001×50 

70 

20〜24 

30〜45 

2〜5 

M100 

250 

100 

0.100 

2×50 

0.002×50 

85 

18〜20 

18〜26 

2又は3 

S50 

190 

50 

0.050 

2×25 

0.002×25 

50 

18〜20 

18〜26 

2〜5 

L50SP 

335 

50 

0.050 

0.5×100 0.000 5×100 

125 

23〜27 

50〜65 

2〜5 

M50SP 

270 

50 

0.050 

1×50 

0.001×50 

70 

20〜24 

30〜45 

2〜5 

S50SP 

190 

50 

0.050 

1×50 

0.001×50 

50 

18〜20 

18 a)〜26 

2又は3 

注a) けい部の直径が4.0 mmを超えた場合[箇条14のd)参照]には,1 700 kg/m3〜2 000 kg/m3(1.7 g/cm3〜2.0 g/cm3)

の範囲の密度浮ひょうは,この体積が最大値に近い。 

 


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13 密度浮ひょうのシリーズの範囲 

五つのシリーズは,それぞれ600 kg/m3〜2 000 kg/m3又は0.600 g/cm3〜2.000 g/cm3の全範囲を包含しなけ

ればならない。 

公称目盛範囲が,20 kg/m3又は0.020 g/cm3のL20シリーズの密度浮ひょうの低い方の目盛の公称限界は,

600 kg/m3,620 kg/m3,640 kg/m3,0.600 g/cm3,0.620 g/cm3,0.640 g/cm3などとする。 

公称目盛範囲が,50 kg/m3又は0.050 g/cm3のL50シリーズ,M50シリーズ又はS50シリーズの密度浮ひ

ょうの低い方の目盛の公称限界は,600 kg/m3,650 kg/m3,700 kg/m3,0.600 g/cm3,0.650 g/cm3,0.700 g/cm3

などとする。 

公称目盛範囲が,100 kg/m3又は0.100 g/cm3のM100シリーズの密度浮ひょうの低い方の目盛の公称限界

は,600 kg/m3,700 kg/m3,800 kg/m3,0.600 g/cm3,0.700 g/cm3,0.800 g/cm3などとする。 

密度浮ひょうの三つのサブシリーズは,それぞれ600 kg/m3〜1 100 kg/m3又は0.600 g/cm3〜1.100 g/cm3

の全範囲を包含しなければならない。 

各密度浮ひょうは,50 kg/m3又は0.050 g/cm3の公称目盛範囲をもつものとする。L50SP,M50SP及びS50SP

の低い方の目盛の公称限界は,600 kg/m3,650 kg/m3,700 kg/m3,0.600 g/cm3,0.650 g/cm3,0.700 g/cm3な

どとする。 

 

14 主要寸法 

主要寸法は,次による。 

a) 密度浮ひょうの寸法は,表2の必要条件に適合しなければならない。 

b) 目盛上の最高目盛線の下方の,少なくとも5 mmについては,けい部の断面積が変化してはならない。 

c) 目盛上の最低目盛線の上方の,少なくとも15 mmについては,けい部の直径が変化してはならない。 

d) 4.0 mmより小さい直径のけい部をもつ密度浮ひょうはあってはならない。また,製作の便宜のために,

けい部の直径については,附属書Bによるのがよい。 

 

15 誤差試験 

15.1 一般 

試験を行う目盛線は,15.2による。誤差試験の方法は,15.3又は15.4による。 

15.2 誤差試験を行う目盛線 

密度浮ひょうの誤差試験は,任意の3か所以上の目盛線について行う。この場合において,2か所は両

端に近い箇所とする。 

15.3 比較法 

15.3.1 試験方法 

試験を行う密度浮ひょうを,試験を行う密度浮ひょうの目量以下の目量をもつ密度浮ひょう又は比重浮

ひょう(以下,密度標準器という。)とともに,試験を行う目盛線の表す密度の試験液中(表A.1の右欄,

“標準分類に適する流体の例”による。)に浮かべて,その示度を比較して行う。 

15.3.2 試験の条件 

試験の条件は,次による。 

a) 密度浮ひょうの誤差試験は,試験を行う前に密度標準器及び密度浮ひょうを酒精(エチルアルコール)

又はエチルエーテルで洗浄した後,その密度標準器及び密度浮ひょうの表面の温度を,室温に近い温

度に戻してから行う。 


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b) 密度浮ひょうの誤差試験は,よく洗浄した容器に試験液を入れ,かくはんし,気泡の上昇が止まり,

液面が静止した後に行う。 

c) 試験液の表面張力が附属書Aの表面張力の標準分類の中位より高い場合には,試験の間,試験液の液

面を常に清浄にする。 

d) 密度浮ひょうの誤差試験は,試験液の温度を室温に近い温度に保って行う。 

e) 密度標準器は,国家計量標準又は国際単位系(SI)に対してトレーサビリティを確保しなければなら

ない。 

f) 

密度標準器に比重浮ひょうを用いる場合,比重から密度へ換算する。ただし,標準とした水の温度が

4 ℃の比重の場合,比重から密度へ換算したときの数値の差が誤差に対して非常に小さいため,比重

の値を密度の値としてもよい。 

15.3.3 温度補正 

誤差試験を行う密度浮ひょうに,密度標準器と異なる標準温度が表記されている場合は,密度標準器の

補正値は,次の式によって求め,密度標準器の示度に補正値を加える。 

c=0.000 025d(t0−t) 

ここに, 

c: 補正値(g/cm3) 

 

d: 密度標準器の示度(g/cm3) 

 

t0: 密度標準器の標準温度(℃) 

 

t: 誤差試験を行う密度浮ひょうの標準温度(℃) 

15.4 衡量法 

15.4.1 試験方法 

密度が校正された試験液(例えば,純水,トリデカン)に密度浮ひょうを沈め,密度浮ひょうが試験液

から受ける浮力を測定して,試験を行う目盛線の誤差を求める。 

15.4.2 衡量法で誤差を求める方法 

衡量法による目盛線の誤差試験は,a)又はb)による。 

a) 試験液よりも軽い密度を表す目盛線の誤差(E)は,次の式(1)によって求める。 

)}

(

1{

)

(

π

Δ

1

)

(

Δ

1

π

Δ

1

0

LW

A

A

t

t

α

ρ

ρ

δ

DT

ρ

ω

W

ρ

W

DT'

ρ

W

R

E

g

g

  (1) 

ここに, 

E: 衡量法によって求めた誤差(g/cm3) 

 

R: 誤差試験を行う目盛線の表す密度(g/cm3) 

 

WA: 密度浮ひょうの空気中測定時の質量(g) 

 

WLW: 密度浮ひょうにおもり(ω)を付けたときの液中測定時の質量

(g) 

 

ω: 密度浮ひょうを試験液中に沈めるためのおもりの液中測定時

の質量(g) 

 

ρ: 空気密度(g/cm3) 

 

Δ: 分銅密度(g/cm3) 

 

D: 密度浮ひょうけい部の直径(cm) 

 

T: 試験液の表面張力(mN/m) 

 

T': 被測定液体の表面張力(mN/m) 

 

g: 重力加速度(cm/s2) 

 

δ: 試験液の密度(g/cm3) 

 

α: ガラスの体膨張係数(℃−1) 


10 

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t: 試験液の液温(℃) 

 

t0: 密度浮ひょうの標準温度(℃) 

b) 試験液よりも重い密度を表す目盛線の誤差(E)は,次の式によって求める。 

)}

(

1{

)

(

π

Δ

1

π

Δ

1

0

L

A

A

t

t

α

ρ

ρ

δ

DT

ρ

W

W

DT'

ρ

W

R

E

g

g

 

ここに, 

WL: 密度浮ひょうの液中測定時の質量(g) 

15.4.3 試験の条件 

試験の条件は,次による。 

a) トレーサビリティが確保された分銅,温度計,長さ計,湿度計及び気圧計を用いて試験を行う。 

なお,温度計,湿度計及び気圧計を用いて周囲空気の密度を求める場合,JIS B 7616:2013の附属書

A(重錘形圧力天びんの発生圧力値の計算に必要な特性値)を参考にしてもよい。 

b) 試験を行う前に密度浮ひょうを酒精(エチルアルコール)又はエチルエーテルで洗浄した後,その密

度浮ひょうの表面の温度を試験液の温度に近い温度にしてから試験を行う。 

c) 試験実施中に大気圧が急激に変動するような状況下では,試験は行わない。 

 

16 材料及び構造試験 

材料及び構造試験は,次による。 

a) ガラス材料の膨張試験 密度浮ひょうの材料に使用しているガラスが箇条10のa)の規定に適合する

かどうかの試験は,熱膨張試験装置を使用してその密度浮ひょうの材料に使用しているガラスの線膨

張係数を測定し,その線膨張係数に3を乗じて体膨張係数を算出して行う。 

b) 構造試験 

1) 重量付加物及び目盛紙 密度浮ひょうを70 ℃(又は70 ℃以上の高温で使用する場合は,その使用

温度)より僅かに高い温度に保った試験槽の中に1時間横倒しにして放置し,その密度浮ひょうの

表面を通常の温度に戻した後,室温に近い温度の液体に浮かべて静止させ,傾きが生じるかどうか

を目視によって確認する。また,目盛紙の脱色又はゆがみを目視で確認する。 

2) 目盛紙 密度浮ひょうを手のひらで上下に軽く振動を与えて,その目盛紙がけい部に密着している

かどうか又は離脱するおそれがあるかどうかについて確認する。 

 

17 表示 

密度浮ひょうには,次の事項を容易に消えない方法で,読みやすく,かつ,明瞭に表示しなければなら

ない。 

a) 目盛の単位。例えば,“kg/m3” 

b) 標準温度。例えば,“20 ℃” 

c) 表面張力。次のいずれかによる。 

1) 特定の表面張力,例えば,“55 mN/m” 

2) “表A.1”に定義する標準分類。例えば,“Low S. T” 

3) 密度浮ひょうが特定の液体中での使用のために調整されている場合には,その液体名称。 

d) 視定の方法。例えば,“水平面視定”又は“上縁視定” 


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e) 製造事業者名又はその略号 

f) 

製造番号。その最初の2桁の数字は,製造年を示してもよい。例えば,“170001” 

g) シリーズ番号。例えば,“L50” 

注記 “生産国名”(例えば,“made in Japan”)など,使用者への情報提供となる表示をしてもよい。 

 


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附属書A 

(規定) 

密度浮ひょうに関する表面張力の標準分類 

 

A.1 表面張力の標準分類 

密度範囲の最小値に関係する密度浮ひょうの調整のための表面張力は,表A.1による。 

表A.1に示す表面張力の標準分類は,調整及び証明のための正確な基準を与えるものとして,又は指示

されている液体中での測定において適切な確かさの達成を可能とするものとして,密度浮ひょうの技術的

使用のために採用する。ただし,そのような表面張力が密度浮ひょうの中にmN/mで表記され,その液体

の形式について引用ができる場合は,これらの表面張力の採用は密度浮ひょうの調整のための基礎として

他の表面張力の使用を妨げない[箇条17のc)参照]。 

水溶液(1 300 kg/m3又は1.3 g/cm3よりも大きな密度の酢酸水溶液及び硝酸水溶液を除く。)の表面が,

例えば,オーバフローによってきれいにできる場合は,その表面張力は,約75 mN/mに増加する。 

 

表A.1−表面張力の標準分類 

標準分類 

密度 

g/cm3 0.00 0.02 0.04 0.06 0.08 

標準分類に適する流体の例 

kg/m3 

g/cm3 

kg/m3 

20 

40 

60 

80 

 

表面張力 mN/m 

低位 

(Low S.T)

600 

0.6 

 

15 

16 

17 

18 

19 

一般的な有機溶剤(エーテル,石油
蒸留液,コールタール及び蒸留液を
含む。)。あらゆるタイプのオイル。
低分子量の有機物の水溶液。 

700 

0.7 

 

20 

21 

22 

23 

24 

800 

0.8 

 

25 

26 

27 

28 

29 

900 

0.9 

 

30 

31 

32 

33 

34 

1 000〜1 300 1.00〜1.30 

35 

液面を清浄にしてない酢酸水溶液a)
及び重油。 

中位 

(Medium 

S.T) 

600〜940 

0.60〜0.94 

低位の標準分類に同じ 

液面を特に清浄にしてない低分子量
の有機溶剤の水溶液[エタノール及
びメタノールの水溶液を含むが,酢
酸水溶液a)は除く。]。 

960 

0.96 

35 

970 

0.97 

40 

980 

0.98 

45 

990 

0.99 

50 

1 000〜2 000 1.00〜2.00 

55 

液面を特に清浄にしているかいない
かにかかわらず,密度が1 300 kg/m3
又は1.3 g/cm3を超える硝酸水溶液。 

高位 

(High S.T)

1 000〜2 000 1.00〜2.00 

75 

次のものを除いて,特に液面を清浄
にした水溶液。 
a) 密度が1 300 kg/m3又は1.3 g/cm3

を超える硝酸水溶液 

b) 酢酸水溶液a) 

注a) 酢酸水溶液は,表面張力が極めて変わりやすい。 

 


13 

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附属書B 

(参考) 

密度浮ひょうのけい部の直径 

 

B.1 

けい部の直径 

密度浮ひょうを製作するときの指針として,けい部の直径を参考として表B.1に示す。 

 

表B.1−推奨するけい部の直径 

公称範囲の上限 

 

シリーズ 

L20,L50,L50SP 

mm 

シリーズ 

M50,M100,M50SP 

mm 

シリーズ 

S50,S50SP 

mm 

kg/m3 

g/cm3 

600 

0.6 

6.6 

7.1 

6.4 

700 

0.7 

6.1 

6.6 

5.9 

800 

0.8 

5.7 

6.2 

5.5 

900 

0.9 

5.4 

5.8 

5.2 

1000 

1.0 

5.1 

5.5 

4.9 

1100 

1.1 

4.9 

5.3 

4.7 

1200 

1.2 

4.7 

5.0 

4.5 

1300 

1.3 

4.5 

4.8 

4.3 

1400 

1.4 

4.3 

4.7 

4.2 

1500 

1.5 

4.2 

4.5 

4.0 a) 

1600 

1.6 

4.0 a) 

4.4 

4.0 a) 

1700 

1.7 

4.0 a) 

4.2 

4.0 a) 

1800 

1.8 

4.0 a) 

4.1 

4.0 a) 

1900 

1.9 

4.0 a) 

4.0 a) 

4.0 a) 

注a) 4.0 mmは,箇条14のd)において許容されるけい部の最小径である。 

 


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附属書JA 

(規定) 

取引又は証明用の密度浮ひょう 

 

JA.1 一般 

この附属書は,密度浮ひょうが計量法の特定計量器として要求される要件のうち,構造及び性能に係る

技術上の基準,検定及び使用中検査の方法などについて規定する。この附属書の適合だけをもって計量法

で定める検定に合格したということにはならない。 

 

JA.2 適用範囲 

この附属書は,日本国内で取引又は証明に使用する,耐圧密度浮ひょう以外の密度浮ひょうのうち,600 

kg/m3〜2 000 kg/m3(0.600 g/cm3〜2.000 g/cm3)で一定の範囲の密度を表す目盛線が目盛られたものであっ

て,目量が0.5 kg/m3,1 kg/m3又は2 kg/m3(0.000 5 g/cm3,0.001 g/cm3,又は0.002 g/cm3)の密度浮ひょう

について規定する。 

 

JA.3 用語及び定義 

この附属書で用いる主な用語及び定義は,箇条3によるほか,次による。 

JA.3.1 

器差 

計量値から真実の値を減じた値。 

JA.3.2 

器差検定 

計量法に規定される構造に係る技術上の基準に適合するかどうかを定めるために器差を測定すること。 

JA.3.3 

検定 

計量法に規定される特定計量器の検査。 

注記 検定を行うものは,計量法によってその特定計量器の種類ごとに都道府県知事,指定検定機関,

国立研究開発法人産業技術総合研究所及び日本電気計器検定所と定められている。 

JA.3.4 

検定公差 

検定における器差の許容値。 

JA.3.5 

使用公差 

使用中検査における器差の許容値。 

JA.3.6 

型式承認表示 

計量法に規定される特定計量器の型式について,その承認を取得している型式に属することを示す表示。 

 


15 

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JA.4 目盛の単位 

箇条4による。 

注記 計量単位規則第2条によっている。 

 

JA.5 検定公差 

密度浮ひょうの検定公差は,表JA.1による。 

 

表JA.1−密度浮ひょうの検定公差 

目量 

検定公差 

0.000 5 g/cm3(0.5 kg/m3) 

±0.001 g/cm3(±1 kg/m3) 

0.001 g/cm3(1 kg/m3) 

±0.001 g/cm3(±1 kg/m3) 

0.002 g/cm3(2 kg/m3) 

±0.002 g/cm3(±2 kg/m3) 

 

JA.6 材料 

材料は,箇条10のa)による。ただし,体膨張係数の値をその密度浮ひょうに表記する場合は,この限

りでない。また,目に見える欠陥(通常,気泡,きずなどを指す。)によって,密度浮ひょうが表す示度の

視定しにくいもの,又は爪で押して潰れる気泡があるものであってはならない。 

 

JA.7 性能 

JA.7.1 目盛紙 

目盛紙は,箇条10のc) 2)及び次による。 

a) 密度浮ひょうは,けい部の内側に目盛紙を入れたものでなければならない。 

b) 密度浮ひょうは,けい部の内面と目盛紙との間に間隙があるため,示度の視定のときに誤認のおそれ

があるものであってはならない。 

c) 密度浮ひょうは,目盛紙が離脱していないものであって,かつ,離脱するおそれがあるものであって

はならない。 

JA.7.2 目盛線 

目盛線は,12.2 e)及び次による。 

a) 密度浮ひょうの主な目盛線及び特定の密度を表す目盛線には,それらの表す密度の値又はその値を表

す数値を表記していなければならない。 

b) 密度浮ひょうの目盛線は,相互に対応するものについては,その大きさ及びその他の性質が均一でな

ければならない。 

c) 密度浮ひょうの目盛線は,その中心線によって密度を示すように目盛ったものでなければならない。 

d) 密度浮ひょうの目幅は,0.5 mmを超えるものでなければならない。 

e) 密度浮ひょうの目盛線の太さは,0.1 mm〜0.5 mmの範囲にあって,かつ,目幅の1/5以下でなければ

ならない。 

f) 

密度浮ひょうの目盛線は,その密度浮ひょうを液体に浮かべたときに,水平面に対し角度3°以上傾

斜するものであってはならない。 

JA.7.3 補助目盛線 

補助目盛線は,次による。 

a) 密度浮ひょうは,その密度浮ひょうが計ることのできる最高及び最低の密度の値を表す目盛線に,連


16 

B 7525-1:2018  

 

続してそれぞれ5本以下の補助目盛線を目盛ったものでなければならない。 

b) 密度浮ひょうの上端の補助目盛線にあっては,けい部の最上端から10 mm以上,下端の補助目盛線に

あっては,けい部が胴部に移る箇所から上方に5 mm以上離れていなければならない。 

JA.7.4 おもり室 

おもり室は,次による。 

a) 密度浮ひょうは,胴部の下に散弾,その他の重量付加物を入れるおもり室を設けたときは,重量付加

物がおもり室の外に出ているもの又は出るおそれがあるものであってはならない。 

b) 密度浮ひょうの重量付加物を固定するものは,70 ℃の温度に1時間保時したとき,軟化するものであ

ってはならず,その後の通常の温度において箇条11のc)に適合しなければならない。 

JA.7.5 形状 

形状は,箇条11による。 

JA.7.6 表面張力の影響 

表面張力の影響は,箇条7のa)及び次による。 

a) 密度浮ひょうは,けい部に働く表面張力が10 mN/m変化したときに,検定公差に相当する値を超える

示度の変化を生じるものであってはならない。 

b) 密度浮ひょうの目盛は,表JA.2で規定する表面張力をもつ液体について,調整しなければならない。 

 

表JA.2−表面張力の標準値 

分類 

密度の範囲及び表面張力 

試験液体の種類 

低密度 

密度g/cm3 

0.00 

0.02 

0.04 

0.06 

0.08 

石油エーテル,エチル
エーテル,ベンジン,
エタノール又はそれ
らの混合液 

表面張力(mN/m) 

0.60 

15 

16 

17 

18 

19 

0.70 

20 

21 

22 

23 

24 

中密度 

密度g/cm3 

0.00 

0.01 

0.02 

0.03 

0.04 

0.05 

0.06 

0.07 

0.08 

0.09 エタノール水溶液 

表面張力(mN/m) 

0.70 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

22 

0.80 

23 

23 

23 

24 

24 

25 

25 

25 

26 

26 

0.90 

27 

27 

28 

28 

29 

30 

33 

37 

44 

56 

1.00 

73 

高密度 

密度g/cm3 

0.00 

0.02 

0.04 

0.06 

0.08 

硫酸水溶液 

表面張力(mN/m) 

1.00 

73 

73 

73 

73 

73 

1.10 

74 

74 

74 

75 

75 

1.20 

75 

76 

76 

76 

76 

1.30 

76 

77 

77 

77 

76 

1.40 

76 

76 

76 

76 

76 

1.50 

76 

76 

75 

75 

75 

1.60 

75 

74 

74 

73 

73 

1.70 

72 

72 

71 

70 

69 

高密度 

密度g/cm3 

表面張力(mN/m) 

よう化第二水銀カリ
ウム水溶液(よう化第
二水銀とよう化カリ
ウム水溶液との混合
液) 

1.79〜2.00 

75 

 


17 

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JA.7.7 視定の方法及びその調整 

視定の方法及びその調整は,箇条8による。 

 

JA.8 試験方法 

JA.8.1 体膨張試験 

密度浮ひょうの材料に使用しているガラスが箇条10のa)の規定に適合するかどうかの試験は,箇条16

のa)による。 

JA.8.2 目盛紙密着試験 

密度浮ひょうの目盛紙がJA.7.1 c)の規定に適合するかどうかの試験は,箇条16のb) 2)による。 

JA.8.3 加熱試験 

加熱試験は,次による。 

a) 密度浮ひょうの目盛紙が箇条10のc) 2)の規定に適合するかどうかの試験は,箇条16のb) 1)による。

ただし,70 ℃以上の高温で使用する場合及び液体に浮かべて傾きを目視で確認する行為は除く。 

b) 密度浮ひょうの重量付加物を固定するものが,JA.7.4 b)の規定に適合するかどうかの試験は,箇条16

のb) 1)による。ただし,70 ℃以上の高温で使用する場合及び目盛紙を目視で確認する行為は除く。 

JA.8.4 表面張力影響試験 

密度浮ひょうがJA.7.6 a)の規定に適合するかどうかの試験は,その密度浮ひょうの質量及びけい部の直

径を測定し,次の式によって,表面張力の変化に対する密度浮ひょうの示度の変化の値を算出して行う。 

10

980

π

Δ

M

Rd

d=

 

ここに, 

Δd: 10 mN/mの表面張力の変化に対する示度の変化に相当する密

度(g/cm3) 

 

R: けい部の直径(cm) 

 

d: 目盛線の表す密度(g/cm3) 

 

M: 試験を行う密度浮ひょうの質量(g) 

 

JA.9 表示 

密度浮ひょうの表示は,箇条17のa),b),d),e)及びf)による。ただし,箇条17のe)の“その略号”

は,“登録商標又は経済産業大臣に届け出た記号”に置き換える。 

 

JA.10 検定 

JA.10.1 一般 

この箇条は,計量法に規定される検定方法において,型式承認表示を付している密度浮ひょうの構造検

定のときに行う“個々に定める性能の検定”,型式承認表示を付していない密度浮ひょうの構造検定のとき

に行う“型式承認表示を付していない密度浮ひょうの検定”及び型式承認表示の有無を問わず実施する“器

差検定”について規定する。 

JA.10.2 個々に定める性能の検定 

計量法に規定される“個々に定める性能の検定”の技術上の基準及び検定の方法は,次による。 

a) 技術上の基準は,箇条7のa),JA.2,JA.7.1 c),JA.7.4 a),JA.7.5及びJA.7.6 a)による。 

b) 検定の方法は,目視,JA.8.2及びJA.8.4による。 


18 

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JA.10.3 型式承認表示を付していない密度浮ひょうの検定 

型式承認表示を付していない場合の構造基準は,JA.2,JA.6,JA.7及びJA.9による。型式承認表示を

付していない場合の構造検定の方法は,目視及びJA.8による。ただし,JA.8.2及びJA.8.4以外の規定は,

必要がないと判断できるときは,省略することができる。 

JA.10.4 器差検定 

JA.10.4.1 一般 

器差検定を行う目盛線は,JA.10.4.2による。器差検定の方法は,JA.10.4.3又はJA.10.4.4による。 

JA.10.4.2 器差検定を行う目盛線 

器差検定を行う目盛線は,15.2による。 

JA.10.4.3 比較法 

JA.10.4.3.1 器差検定の方法 

器差検定の方法は,15.3.1及び15.3.3による。ただし,“試験を行う密度浮ひょう”を“検定を行う密度

浮ひょう”に,“密度標準器”を“基準密度浮ひょう又は基準比重浮ひょう(以下,密度基準器という。)”

に置き換える。 

JA.10.4.3.2 器差検定の条件 

器差検定の条件は,15.3.2のa),b),d)及びf)による。ただし,“誤差試験”を“器差検定”に,“密度

標準器”を”密度基準器”に,“比重浮ひょう”を”基準比重浮ひょう”に置き換える。 

JA.10.4.3.3 検査液 

密度浮ひょうの器差検定に使用する検査液は,表JA.3の左欄に掲げる器差検定を行う密度に応じ,表

JA.3の右欄による。 

 

表JA.3−器差検定に使用する検査液 

器差検定を行う密度(g/cm3) 

検査液 

0.650以上0.700未満 

石油エーテル,エチルエーテル,ベンジン又はこれらの混合液 

0.700以上0.730未満 

エチルエーテル,ベンジン又はこれらの混合液 

0.730以上0.800未満 

酒精(エチルアルコール)とエチルエーテルとの混合液 

0.800以上1.000未満 

水と酒精(エチルアルコール)との混合液 

1.000以上1.850未満 

硫酸と水との混合液 

1.600以上2.000以下 

よう化第二水銀とよう化カリウム水溶液との混合液 

 

JA.10.4.3.4 標準温度の補正 

標準温度の補正は,15.3.3による。ただし,“誤差試験”を“器差検定”に,“密度標準器”を“密度基

準器”に置き換える。 

JA.10.4.4 衡量法 

JA.10.4.4.1 器差検定の方法 

水に密度浮ひょうを沈め,密度浮ひょうが水から受ける浮力を測定して,検定を行う目盛線の器差(E)

を次によって求める(図JA.1参照)。 

 


19 

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密度浮ひょう 

図JA.1−衡量法の模式図 

 

器差検定の方法は,15.4.1及び15.4.2による。ただし,質量の測定は,基準天びん又は附属書JCによっ

て管理された電子式はかりを用いて行う。また,各定数は,次の値を使用する。 

式(1)において, 

重力加速度g: 980(cm/s2) 

 

空気密度ρ: 0.001 2(g/cm3) 

 

ガラスの体膨張係数α: 0.000 025(℃−1) 

 

Δ

1ρ: 1 

 

T': 水の表面張力(mN/m) 

 

δ: 水の密度(g/cm3) 

 

t: 水の液温(℃) 

JA.10.4.4.2 器差検定の条件 

器差検定の条件は,15.4.3のb)及びc)並びに次による。 

a) 密度浮ひょうの器差検定は,水の温度を室温に近い温度に保って行う。 

b) 密度浮ひょうの器差検定は,オーバフローシリンダを用いて水を一定量排出し,水の表面を清浄な状

態にしてから行う。ただし,オーバフローシリンダを用いることができない場合は,水の表面を一定

量吸い取ってから行わなければならない。 

 

器差検定を 
行う目盛線 

水 

 

 

 

 

天びん 

針金 


20 

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JA.11 

使用中検査 

使用中検査は,附属書JBによる。 

 

JA.12 対応関係 

この規格の箇条と特定計量器検定検査規則(以下,検則という。)の項目との対応関係は,表JA.4によ

る。 

 

表JA.4−この規格の箇条と検則項目との対比表 

箇条 

検則の対応項目 

JA.9 表示 

第十二章第一節第一款第一目“表記事項” 

JA.6 材料 

第十二章第一節第一款第二目“材質” 

JA.2 適用範囲 
JA.7 性能 
JA.10.2 個々に定める性能の検定 

第十二章第一節第一款第三目“性能” 

JA.5 検定公差 

第十二章第一節第二款“検定公差” 

JA.8 試験方法 
JA.10.3 型式承認表示を付していない密度浮ひょうの
検定 

第十二章第一節第三款第一目“構造検定の方法” 

JA.10.4 器差検定 

第十二章第一節第三款第二目“器差検定の方法” 

JB.2 性能に係る技術上の基準 

第十二章第二節第一款“性能に係る技術上の基準” 

JB.3 使用公差 

第十二章第二節第二款“使用公差” 

JB.4 性能に関する検査の方法 

第十二章第二節第三款第一目“性能に関する検査の方法” 

JB.5 器差検査の方法 

第十二章第二節第三款第二目“器差検査の方法” 

 


21 

B 7525-1:2018  

 

附属書JB 

(規定) 

使用中検査 

 

JB.1 一般 

この附属書は,密度浮ひょうの製造後,市場において取引又は証明に使用されている密度浮ひょうの性

能などについて規定する。 

 

JB.2 性能に係る技術上の基準 

性能に係る技術上の基準は,JA.2及びJA.7を満足しなければならない。 

 

JB.3 使用公差 

使用公差は,密度浮ひょうの目量に応じ,それぞれJA.5による。ただし,“検定公差”は,“使用公差”

に置き換える。 

 

JB.4 性能に関する検査の方法 

性能に関する検査の方法は,目視及びJA.8による。ただし,JA.8.1,JA.8.3及びJA.8.4は,必要がない

と認めるときは省略することができる。 

 

JB.5 器差検査の方法 

密度浮ひょうの器差検査は,次による。 

a) 任意の2か所の目盛線について行う。 

b) JA.10.4.3又はJA.10.4.4による。ただし,“器差検定”は,“器差検査”に置き換える。 

 


22 

B 7525-1:2018  

 

附属書JC 

(規定) 

電子式はかりの管理方法 

 

JC.1 管理方法 

電子式はかりは,密度浮ひょうの検定公差の1/10以下に相当する質量を量ることができるものを使用し,

繰返し性,偏置,クリープ(温度ドリフト含む。)及び誤差を1年に1回以上確認する。ただし,密度浮ひ

ょうのひょう(秤)量方法によっては,偏置の確認を省略してもよい。 

なお,上記の確認項目に加えて,質量の正確な測定のための適切な管理を行えるように,確認項目など

を追加してもよい。 

注記 具体的な方法については,JIS B 7611-1:2005を参考にしてもよい。 

 

JC.2 使用する分銅 

JC.1の検査は,検定公差の精度に応じた基準分銅を用いる。 

 

JC.3 検査結果の管理 

JC.1の検査結果は,器差検定のときに確認ができるよう管理する。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献 JIS B 7611-1:2005 非自動はかり−性能要件及び試験方法−第1部:一般計量器 


23 

B 7525-1:2018  

 

附属書JD 

(参考) 

JISと対応する国際規格との対比表 

 

JIS B 7525-1:2018 浮ひょう−第1部:密度浮ひょう 

ISO 649-1:1981,Laboratory glassware−Density hydrometers for general purposes−Part 1: Specification 

 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技
術的差異の理由及び今後
の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

1 適用範囲 

20 ℃又は15 ℃の密度
における浮ひょうにつ
いて規定。 

 

20 ℃で特定の範囲は,
15 ℃。 

追加 

20 ℃又は15 ℃を選択できる。 

国内の生産及び使用実態
を考慮し,追加した。 

2 引用規格 

 

 

 

 

 

 

 

3 用語及び定義 

 

 

− 

− 

追加 

技術的差異はない。 

 

4 目盛の単位 

 

 

 

一致 

 

 

5 標準温度 

20 ℃又は15 ℃ 

 

20 ℃。特定の範囲は,
15 ℃。 

追加 

標準温度は選択できる。 

国内の生産及び使用実態
を考慮し,追加した。 

6 最大許容誤差 

L20 ±0.000 5 (±0.5) 
L50 ±0.001 (±1.0) 
L50SP ±0.001 (±1.0) 
M50SP ±0.001 (±1.0) 

 

13 

L20 ±0.000 2 (±0.2) 
L50 ±0.000 5 (±0.5) 
L50SP ±0.000 3 (±0.3) 
M50SP ±0.000 6 (±0.6) 

変更 

L20,L50,L50SP及びM50SPに
ついては最大許容誤差を緩和 

国内の生産及び使用実態
を考慮し,変更した。今後
の国内の状況を踏まえ,将
来的には整合化を図る。 

7 表面張力 

 

 

 

一致 

 

 

8 視定の方法 

水平面視定又は上縁視
定 

 

水平面視定(不透明な液体
の場合,上縁視定でも可) 

選択 

液の透明,不透明にかかわらず,
視定は選択できることとした。 

国内の使用実態を考慮し
た。 

9 浸没 

 

 

 

一致 

 

 

10 材料及び製作 
a) ガラス体膨張係
数 

 
(25±5)×10−6 ℃−1 

 
 

 
(25±2)×10−6 ℃−1 

変更 

 
ガラスの体膨張係数について緩
和した。 

 
国内の生産及び使用実態
を考慮し,変更した。今後
の国内の状況を踏まえ,将
来的には整合化を図る。 

b) 重量付加物耐性
温度 

70 ℃ 

 

 

80 ℃ 

 

重量付加物の耐性温度を緩和し
た。 

c) 目盛紙耐性温度 70 ℃ 

 

 

80 ℃ 

 

目盛紙耐性温度を緩和した。 

3

 

B

 7

5

2

5

-1

2

0

1

8

 

 

 

 

 


24 

B 7525-1:2018  

 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技
術的差異の理由及び今後
の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

11 形状 
c) 傾き 

 
垂直軸が3°以内の傾き
で浮く。 

 

 
1.5°以内 

 
変更 

 
垂直軸に対する傾きを緩和した。 

 
国内の生産及び使用実態
を考慮し,変更した。今後
の国内の状況を踏まえ,将
来的には整合化を図る。 

12 目盛 
12.1 a) 材料 

 
金属はく(箔)目盛紙 

 

10 

 

− 

 
追加 

 
紙だけに規定しない。 

国内生産実態を考慮し,追
加した。 

12.2 a) 目盛線 

目盛線の太さ 

 

10 

0.2 mmを超えてはならな
い。 

変更 

目盛線の太さを緩和した。 

国内生産実態を考慮し,変
更した。 

12.4 a) 数字表記 

垂直又は水平 

 

 

垂直 

選択 

表記は選択できる。 

国内生産実態を考慮し,追
加した。 

13 密度浮ひょう
のシリーズの範囲 

 

 

11 

 

一致 

 

 

14 主要寸法 

 

 

12 

 

一致 

 

 

15 誤差試験 
15.2 誤差試験を行
う目盛線 
15.3 比較法 
15.4 衡量法 

誤差試験を行う目盛線,
比較法及び衡量法 

 

− 

− 

追加 

日本工業規格として誤差試験に
必要な規定を追加した。 

国際規格改正時にこの内
容を提案する。 

16 材料及び構造
試験 

ガラス材料の膨張試験
及び構造試験 

 

− 

− 

追加 

日本工業規格として材料及び構
造試験に必要な規定を追加した。 

必要な規定であるので国
際規格に働きかける。 

17 表示 

表示事項 

 

14 

JISとほぼ同じ 

削除 

技術的差異はない。 
例として記載されているISO規
格を削除 

 

附属書A(規定) 

密度浮ひょうに関する
表面張力の標準分類 

 

Annex 

 

一致 

 

 

附属書B(参考) 

密度浮ひょうのけい部
の直径 

 

Annex 

 

一致 

 

 

附属書JA(規定) 取引又は証明用の密度

浮ひょう 

 

− 

− 

追加 

国内法(計量法)による規定に対
応 

国内事情があるため特に
提案はしない。 

3

 

B

 7

5

2

5

-1

2

0

1

8

 

 

 

 

 


25 

B 7525-1:2018  

 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技
術的差異の理由及び今後
の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

附属書JB(規定) 使用中検査 

 

− 

− 

追加 

国内法(計量法)による規定に対
応 

国内事情があるため特に
提案はしない。 

附属書JC(規定) 電子式はかりの管理方

法 

 

− 

− 

追加 

国内法(計量法)による規定に対
応 

国内事情があるため特に
提案はしない。 

 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 649-1:1981,MOD 

被引用法規 

計量法 

注記1 

箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

− 一致  技術的差異がない。 
− 削除  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
− 追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
− 変更  国際規格の規定内容を変更している。 
− 選択  国際規格の規定内容とは異なる規定内容を追加し,それらのいずれかを選択するとしている。 

注記2 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

− MOD  国際規格を修正している。 

 

3

 

B

 7

5

2

5

-1

2

0

1

8