>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

B 7525-1

:2013

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

2

3

  用語及び定義  

2

4

  目盛の単位  

2

5

  標準温度  

2

6

  許容誤差  

2

7

  表面張力  

2

8

  視定の方法  

3

9

  浸没 

3

10

  材料及び製作  

3

11

  形状  

3

12

  目盛  

4

12.1

  一般  

4

12.2

  目盛線  

4

12.3

  目盛線の順序  

5

12.4

  目盛線の数字  

5

12.5

  補助目盛線  

5

13

  密度浮ひょうのシリーズの範囲  

8

14

  主要寸法  

8

15

  許容誤差試験  

8

15.1

  許容誤差試験を行う目盛線  

8

15.2

  比較法  

8

15.3

  衡量法  

9

16

  材料及び構造試験  

10

17

  表示  

10

附属書 A(規定)密度浮ひょうに関する表面張力の標準分類  

11

附属書 B(参考)密度浮ひょうのけい部の直径  

12

附属書 JA(規定)取引又は証明用の密度浮ひょう  

13

附属書 JB(規定)使用中検査  

22

附属書 JC(参考)JIS と対応する国際規格との対比表  

23


B 7525-1

:2013

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本

工業規格である。

これによって,JIS B 7525:1997 は廃止され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS B 7525

の規格群には,次に示す部編成がある。

  JIS B 7525-1  浮ひょう−密度浮ひょう

  JIS B 7525-2  浮ひょう−液化石油ガス用浮ひょう型密度計

  JIS B 7525-3  浮ひょう−浮ひょう型比重計


日本工業規格

JIS

 B

7525-1

:2013

浮ひょう−密度浮ひょう

Density hydrometers

序文 

この規格は,1981 年に第 1 版として発行された ISO 649-1 を基に作成した日本工業規格であるが,我が

国の使用実態に合わせるため,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

この規格の

附属書 JA 及び附属書 JB には,密度浮ひょうが計量法の特定計量器として要求される要件の

うち,構造及び性能に関わる技術上の基準及び試験方法について規定する。この附属書の適合だけをもっ

て計量法で定める検定に合格したことにはならない。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JC に示す。

適用範囲 

この規格は,20  ℃又は 15  ℃における密度(kg/m

3

又は g/cm

3

)を指示するように目盛られた定質量のガ

ラス製の密度浮ひょうの五つの基本的なシリーズ(L20,L50,M50,M100 及び S50)について規定する。

各シリーズは,600 kg/m

3

∼2 000 kg/m

3

(0.600 g/cm

3

∼2.000 g/cm

3

)で一定の範囲の密度を測定する密度

浮ひょうで構成する。

密度浮ひょうは,低,中及び高の表面張力の液体中での使用に適するように目盛られている。

20  ℃又は 15  ℃のいずれかにおける密度を指示するために目盛られた三つのサブシリーズ(L50SP,

M50SP 及び S50SP)の密度浮ひょうについても規定する。これらの密度浮ひょうの範囲は,600 kg/m

3

1 100 kg/m

3

(0.600 g/cm

3

∼1.100 g/cm

3

)の一定の範囲に限られ,低表面張力の液体中での使用のためのも

のである。

密度浮ひょうは,浮ひょうの構造及び調整の原則(ISO 387)の規定による。ただし,温度計付き密度浮

ひょうは含まない。

表面張力の標準分類の表は,

附属書 に規定する。また,望ましいけい部の直径の表は,製作指導のた

めに

附属書 に示す。

密度浮ひょうの形状の一例を,

図 に示す。

なお,取引又は証明用の密度浮ひょうは,

附属書 JA 及び附属書 JB による。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 649-1:1981

, Laboratory glassware − Density hydrometers for general purposes − Part 1 :

Specification(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。


2

B 7525-1

:2013

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS Z 8103

  計測用語

ISO 387

,Hydrometers−Principles of construction and adjustment

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 8103 による。

目盛の単位 

目盛の単位は,キログラム毎立方メートル(kg/m

3

)又はグラム毎立方センチメートル(g/cm

3

)で表し

た密度(単位体積当たりの質量)とする。また,グラム毎ミリリットル(g/ml)を使用してもよい。

標準温度 

密度浮ひょうの標準温度は,20  ℃又は 15  ℃とする。その特定の温度の液体中で使用するときに,密度

浮ひょうは,その温度における液体の密度を指示しなければならない。

許容誤差 

密度浮ひょうの許容誤差は,

表 による。三つのサブシリーズの密度浮ひょうは,参照目的のために求

められているときには補正証書付きで供給するのがよい。

表 1−許容誤差 

シリーズ

許容誤差

kg/m

3

 g/cm

3

L20

±0.5

±0.000 5

L50

±1.0

±0.001

M50

±1.0

±0.001

M100

±2.0

±0.002

S50

±2.0

±0.002

L50SP

±1.0

±0.001

M50SP

±1.0

±0.001

S50SP

±1.0

±0.001

表面張力 

次のような表面張力に関連した調整をしなければならない。

a)

密度浮ひょうを液中のその平衡位置から僅かに移動させたときに,そのけい部がメニスカスの形にど

のような外見的変化も生じることなく,その液面を通り抜けなければならない。

b)

密度浮ひょうの目盛は,ある与えられた表面張力をもつ特定の液体か,又は

附属書 に規定する表面

張力をもつ液体のいずれかについて,調整しなければならない。最高の精度が求められている場合を

除き,

附属書 に示す表面張力の標準分類の一つを用いる。

特殊な液体(例えば,アルコール溶液)の中での使用を意図した最高精度の密度浮ひょうについて


3

B 7525-1

:2013

は,その液体の清浄な表面で,かつ,その密度浮ひょうの実際の指示に適切な表面張力の値を用いる

[箇条 17 c)  参照]

L50SP,M50SP 及び S50SP の三つのサブシリーズは,表面張力の標準分類の低位に限定する。

視定の方法 

視定の方法は,次による。

a)

水平面視定又は上縁視定(JA.2.3 及び JA.2.2 参照)とし,いずれかを表記する。

b)

読み取りの位置は,目盛線の幅の中心とする。

浸没 

目盛は,そのメニスカスのすぐ近くの部分を除き,露出したけい部が乾いた状態で使用するように付け

なければならない。

10 

材料及び製作 

材料及び製作は,次による。

a)

胴 部 及 び け い 部 は , ひ ず み 及 び 目 に 見 え る 欠 陥 が な い も の を 選 ん で 加 工 し , 体 膨 張 係 数 が

(25±5)×10

6

 ℃

1

の透明なガラスで製作する。

b)

重量付加物は,密度浮ひょうの底部に固定する。密度浮ひょうは,70  ℃で 1 時間横倒しにして保ち,

その後その状態で冷却された後,箇条 11 c)に適合しなければならない。

c)

目盛紙は,滑らかでつや消しの表面をもち,炭化した跡があってはならない。また,目盛紙は,その

けい部が 70  ℃の温度に 1 時間さらされたとき,脱色したり変形したりしてはならない。

d)

密度浮ひょうの内部は,固定されていなければならない。

ただし,密度浮ひょうを 70  ℃以上の高温で使用する場合は,重量付加物及び目盛紙は,その使用

温度より僅かに高い温度で,b)及び c)の規定に適合しなければならない。

11 

形状 

形状は,次による。

a)

外側表面は,主軸に関して対称とする。

b)

断面積に測定に支障をきたすような急な変化があってはならない。

図 に示すように,気泡を逃がす

ような設計とする。

c)

密度浮ひょうは,その垂直軸が 3°以内の傾きで浮かなければならない。

d)

この規格に適合する密度浮ひょうの部分に温度計を含んではならない(箇条 参照)


4

B 7525-1

:2013

a) b) 

図 1−密度浮ひょうの形状の一例 

12 

目盛 

12.1 

一般 

目盛は,次による。また,目盛の例を,

図 に示す。

a)

目盛紙は,使用温度で所定の位置に確実に固定されていなければならない[箇条 10 c)参照]

。目盛紙

は,金属はく(箔)に白色塗装したものを含む。

b)

目盛紙は,移動してはならない。目盛紙のいかなる移動も,容易に確認できるような適切な方法がと

られていなければならない。

c)

目盛は,1 形式の目盛が複数ある場合には,それによって表示される値は著しく違ってはならない。

また,両方の目盛は,箇条 14 の規定による。

d)

目盛線及び記載事項は,

黒色を推奨するとともに,

明瞭かつ耐久性のある表記をしなければならない。

e)

目盛は,直線で,かつ,ねじれがあってはならない。

12.2 

目盛線 

目盛線は,次による。

a)

目盛線は,明瞭かつ均一な太さで,0.2 mm を超えてはならない。

b)

三つのサブシリーズの目盛線の太さは,0.2 mm を超えてはならない。

c)

目盛線の間隔には,明らかな部分的不規則があってはならない。

d)

目盛線は,直線で,かつ,ねじれがあってはならない。

e)

目盛線は,それぞれけい部の円周の 1/5 以上でなければならない。

f)

目盛の公称範囲を表示する最高目盛線及び最低目盛線は,長目盛とする(12.3 参照)

g)

短,中及び長の目盛線は,それぞれ全ての目盛線の中心点,右端又は左端のいずれかが密度浮ひょう

の軸に平行な想像上の線の上にあるように,垂直方向に配置しなければならない。


5

B 7525-1

:2013

12.3 

目盛線の順序 

目盛線の順序は,次による。

a)

目量が 1 kg/m

3

又は 0.001 g/cm

3

の密度浮ひょうは,次による。

1) 10

番目ごとの目盛線は,長目盛線とする。

2)  2

本の隣り合う長目盛線の間には,中目盛線がなければならない。

3)

隣り合う中及び長の目盛線の間には,4 本の短目盛線がなければならない。

b)

目量が 2 kg/m

3

,0.2 kg/m

3

,0.002 g/cm

3

又は 0.000 2 g/cm

3

の密度浮ひょうは,次による。

1)  5

番目ごとの目盛線は,長目盛線とする。

2)  2

本の隣り合う長目盛線の間には,4 本の短目盛線がなければならない。

c)

目量が 0.5 kg/m

3

又は 0.000 5 g/cm

3

の密度浮ひょうは,次による。

1) 10

番目ごとの目盛線は,長目盛線とする。

2)  2

本の隣り合う長目盛線の間には,4 本の中目盛線がなければならない。

3)  2

本の隣り合う中目盛線の間及び隣り合う中目盛線と長目盛線との間には,1 本の短目盛線がなけれ

ばならない。

12.4 

目盛線の数字 

目盛線の数字は,次による。

a)

二重の目盛の場合以外は,目盛は一組だけの数字をもち,目盛数字は目盛線に対して垂直又は水平に

表記してもよい。

b)

目盛は,どの目盛線についても対応する値が容易に識別できるように数字を記入しなければならない。

c)

公称範囲の最高及び最低の目盛線は,全て数字を記入しなければならない。

d)

少なくとも 10 本の目盛線ごとに数字を記入しなければならない。

e)

表示する密度については,数字表示は全て表現する。ただし,一部の桁を省略した数字で示してもよ

い。

12.5 

補助目盛線 

補助目盛線は,

表 に規定するように公称目盛範囲を超えて補助目盛を施さなければならない。


6

B 7525-1

:2013

図 2−代表的な目盛 


7

B 7525-1

:2013

図 2−代表的な目盛(続き)

表 2−密度浮ひょうのシリーズのための主な必要条件 

シリーズ  最大全長

公称目盛範囲

目量及び目量線の数

公称目盛範囲

の最小の長さ

胴部の直径  公称最低目盛

線以下の体積

補助目盛線

本数

 mm

kg/m

3

 g/cm

3

 kg/m

3

 g/cm

3

 mm mm g/cm

3

L20 335 20

0.020

0.2×100 0.000 2×100

105 36∼40 108

a)

∼132 5∼10

L50 335 50

0.050

0.5×100 0.000 5×100

125 23∼27 50

a)

∼65 2∼5

M50 270  50

0.050

1×50

0.001×50 70 20∼24

30∼45 2∼5

M100 250  100

0.100

2×50

0.002×50 85 18∼20

18∼26 2 又は 3

S50 190 50

0.050

2×25

0.002×25 50 18∼20

18∼26 2∼5

L50SP 335  50 0.050

0.5×100 0.000 5×100

125 23∼27

50∼65 2∼5

M50SP 270

50 0.050

1×50

0.001×50 70 20∼24

30∼45 2∼5

S50SP 190  50 0.050

1×50

0.001×50 50 18∼20 18

a)

∼26 2 又は 3

a)

  けい部の直径が 4.0 mm を超えた場合[箇条 14 d)参照]には,1 700 kg/m

3

∼2 000 kg/m

3

(1.7 g/cm

3

∼2.0 g/cm

3

)の

範囲の密度浮ひょうは,この体積が最大値に近い。


8

B 7525-1

:2013

13 

密度浮ひょうのシリーズの範囲 

五つのシリーズは,それぞれ 600 kg/m

3

∼2 000 kg/m

3

,又は 0.600 g/cm

3

∼2.000 g/cm

3

の全範囲を包含しな

ければならない。公称範囲が,20 kg/m

3

又は 0.02 g/cm

3

の L20 シリーズの密度浮ひょうの低い方の目盛の

公称限界は,600 kg/m

3

,620 kg/m

3

,640 kg/m

3

,0.600 g/cm

3

,0.620 g/cm

3

,0.640 g/cm

3

などとする。公称範

囲が,50 kg/m

3

又は 0.050 g/cm

3

の L50 シリーズ,M50 シリーズ,又は S50 シリーズの密度浮ひょうの低い

方の目盛の公称限界は,600 kg/m

3

,650 kg/m

3

,700 kg/m

3

,0.600 g/cm

3

,0.650 g/cm

3

,0.700 g/cm

3

などとす

る。公称範囲が,100 kg/m

3

,又は 0.100 g/cm

3

の M100 シリーズの密度浮ひょうの低い方の目盛の公称限界

は,600 kg/m

3

,700 kg/m

3

,800 kg/m

3

,0.600 g/cm

3

,0.700 g/cm

3

,0.800 g/cm

3

などとする。

密度浮ひょうの三つのサブシリーズは,それぞれ 600 kg/m

3

∼1 100 kg/m

3

又は 0.600 g/cm

3

∼1.100 g/cm

3

の全範囲を包含しなければならない。各密度浮ひょうは,50 kg/m

3

又は 0.050 g/cm

3

の範囲をもつものとす

る。L50SP,M50SP 及び S50SP の低い方の目盛の公称限界は,600 kg/m

3

,650 kg/m

3

,700 kg/m

3

,0.600 g/cm

3

0.650 g/cm

3

,0.700 g/cm

3

などとする。

14 

主要寸法 

主要寸法は,次による。

a)

密度浮ひょうの寸法は,

表 の必要条件に適合しなければならない。

b)

目盛上の最高目盛線の下方で,少なくとも 5 mm については,けい部の断面積が変化してはならない。

c)

目盛上の最低目盛線の上方に,少なくとも 15 mm については,けい部が直径に変化なく伸びていなけ

ればならない。

d) 4.0

mm より小さい直径のけい部をもつ密度浮ひょうはあってはならない。また,製作の便宜のために,

けい部の直径については,

附属書 によるのがよい。

15 

許容誤差試験 

15.1 

許容誤差試験を行う目盛線 

密度浮ひょうの許容誤差試験は,任意の 3 か所以上の目盛線について行う。この場合において 2 か所は

両端に近い箇所とする。

15.2 

比較法 

15.2.1 

試験方法 

試験を行う密度浮ひょう及び試験を行う密度浮ひょうの目量以下の目量をもつ密度浮ひょう又は比重浮

ひょう(以下,

“密度標準器”という。

)を,試験を行う目盛線の表す密度の試験液中(

表 A.1 の右欄,“標

準分類に適する流体の例”による。

)に浮かべて,その示度を比較して行う。ただし,15.3 に規定する許容

誤差試験の方法で行うときは,この限りではない。

なお,密度標準器はトレーサビリティが確保されていること。

15.2.2 

試験の条件

試験の条件は,次による。

a)

密度浮ひょうの許容誤差試験は,試験を行う前に密度標準器及び密度浮ひょうを酒精(エチルアルコ

ール)又はエチルエーテルで洗浄した後,その密度標準器及び密度浮ひょうの表面の温度を,室温に

近い温度に戻してから行う。

b)

密度浮ひょうの許容誤差試験は,よく洗浄した容器に試験液を入れ,かくはんし,気泡の上昇が止ま

り,液面が静止した後に行う。試験液の表面張力が

附属書 の表面張力の標準分類の中位より高い場


9

B 7525-1

:2013

合には,試験の間,試験液の液面を常に清浄にする。

c)

密度浮ひょうの許容誤差試験は,試験液の温度を室温に近い温度に保って行う。

15.2.3 

温度補正 

密度標準器と異なる標準温度を標記してある密度浮ひょうの補正値は,次の式によって求め,示度の比

較を行う。

c=0.000 025d(t

0

t)

ここに,

c: 補正値(g/cm

3

d: 密度標準器の示度(g/cm

3

t

0

密度標準器の標準温度(℃)

t: 許容誤差試験を行う密度浮ひょうに表記されている温度

(℃)

15.3 

衡量法 

15.3.1 

試験方法 

密度が校正された試験液(例えば,純水,炭化水素液体)に密度浮ひょうを沈め,密度浮ひょうが試験

液から受ける浮力を測定して,試験を行う目盛線の許容誤差を求める。

15.3.2 

衡量法で許容誤差を求める方法 

衡量法による目盛線の許容誤差試験は,a)又は b)による。

a)

試験液よりも軽い密度を表す目盛線の許容誤差(E)は,次の式によって求める。

)}

(

1

{

)

(

1

)

(

1

'

1

0

LW

A

A

t

t

DT

W

W

DT

W

R

E

α

ρ

ρ

δ

π

ρ

ω

ρ

π

ρ







Δ

Δ

Δ

g

g

ここに,

E: 衡量法によって求めた許容誤差(g/cm

3

R: 許容誤差試験を行う目盛線の表す密度(g/cm

3

W

A

密度浮ひょうの空気中ひょう量時の分銅質量(g)

W

Lw

密度浮ひょうにおもり(ω)を付けての液中ひょう量時
の分銅質量(g)

ω: 密度浮ひょうを試験液中に沈めるためのおもりの液中

ひょう量時の分銅質量(g)

ρ: 空気密度(g/cm

3

Δ: 分銅密度(g/cm

3

D: 浮ひょうけい部の直径(cm)

T: 試験液の表面張力(mN/m)

': 被測定液体の表面張力(mN/m)

g

重力の加速度(cm/s

2

δ: 試験液の密度(g/cm

3

α: ガラスの体膨張係数(℃

1

t: 試験液の液温(℃)

t

0

浮ひょうの標準温度(℃)

b)

  試験液よりも重い密度を表す目盛線の許容誤差(E)は,次の式によって求める。

(

)

)}

(

1

{

)

(

1

'

1

0

L

A

A

t

t

DT

W

W

DT

W

R

E

α

ρ

ρ

δ

π

ρ

π

ρ







Δ

Δ

g

g

ここに,

W

L

密度浮ひょうの液中ひょう量時の分銅質量(g)


10

B 7525-1

:2013

15.3.3 

試験の条件 

試験の条件は,次による。

a)

  トレーサビリティが確保された分銅,温度計,湿度計及び気圧計を用いて試験を行う。

b)

  試験を行う前に密度浮ひょうを酒精(エチルアルコール)又はエチルエーテルで洗浄した後,その密

度浮ひょうの表面の温度を試験液の温度に近い温度にしてから試験を行う。

c)

  試験実施時に大気圧が急激に変動するような状況下では,試験は行わない。

16 

材料及び構造試験 

材料及び構造試験は,次による。

a)

ガラス材料の膨張試験

  密度浮ひょうの材料に使用されているガラスが箇条

10 a)

の規定に適合する

かどうかの試験は,熱膨張試験装置を使用してその密度浮ひょうの材料に使用されているガラスの線

膨張係数を測定し,その線膨張係数に 3 を乗じて体膨張係数を算出して行う。

b)

構造試験

1)

重量付加物及び目盛紙

  密度浮ひょうを 70  ℃の温度に保った試験槽の中に 1 時間横倒しにして放

置し,その密度浮ひょうの表面を通常の温度に戻した後,室温に近い温度の液体に浮かべて静止さ

せ,傾きが生じるかどうか目視によって確認する。また,目盛紙の脱色又は変形を目視で確認する。

2)

目盛紙

  密度浮ひょうを手のひらで上下に軽く振動を与えて,その目盛紙がけい部に密着している

かどうか又は離脱するおそれがあるかどうかについて確認する。

17 

表示   

密度浮ひょうには,次の事項を容易に消えない方法で,読みやすく,かつ,明瞭に表示しなければなら

ない。

a)

  目盛の単位,例えば,“kg/m

3

b)

  標準温度,例えば,“20  ℃”

c)

  表面張力は,次のいずれかによる。

1)

  特定の表面張力,例えば,“55 mN/m”

2)

  “

表 A.1

”に定義する表面張力類,例えば,

“ow S. T”

3)

  密度浮ひょうが特定の液体中での使用のために調整されている場合には,その液体名称。

d)

  視定の方法,例えば,“水平面視定”又は“上縁視定”

e)

  製造事業者名又はその略号

f)

  製造番号。その最初の 2 桁の数字は,製造年を示してもよい。例えば,“060001”

g)

  シリーズ番号,例えば,“L50”

注記 

“生産国名”

(例えば,

“made in Japan”

)など,使用者への情報提供となる表示をしてもよい。


11

B 7525-1

:2013

附属書 A

(規定)

密度浮ひょうに関する表面張力の標準分類

密度範囲の最小値に関係する密度浮ひょうの調整のための表面張力を,

表 A.1

に示す。

表 A.1

に示す表面張力の標準分類は,調整及び証明のための正確な基準を与えるものとして,又は指示

されている液体中での測定において適切な確かさの達成を可能とするものとして,密度浮ひょうの技術的

使用のために採用する。ただし,そのような表面張力が密度浮ひょうの中に mN/m で表記され,その液体

の形式について引用ができる場合は,これらの表面張力の採用は密度浮ひょうの調整のための基礎として

他の表面張力の使用を妨げない[箇条

17 c)

参照]

水溶液(1 300 kg/m

3

又は 1.3 g/cm

3

よりも大きな密度の酢酸水溶液及び硝酸水溶液を除く。

)の表面が,

例えば,オーバフローによってきれいにできる場合は,その表面張力は,約 75 mN/m に増加する。

表 A.1

表面張力の標準分類 

標準分類

密度 g/cm

3

0.00

0.02 0.04 0.06 0.08

標準分類に適する流体の例

 kg/m

3

 g/cm

3

 kg/m

3

0  20

40

60

80

低位

(Low)

表面張力  mN/m

一般的な有機溶剤(エーテル,石油蒸

留液,コールタール及び蒸留液を含
む。

。あらゆるタイプのオイル。低分

子量の有機物の水溶液。

600 0.6

15

16

17

18

19

700 0.7

20

21

22

23

24

800 0.8

25

26

27

28

29

900 0.9

30

31

32

33

34

1 000∼1 300  1.00∼1.30 35 液面を清浄にしてない酢酸水溶液及

び重油。

中位

(Medium)

600∼940 0.60∼0.94

低位の標準分類に同じ

液面を特に清浄にしてない低分子量
の有機溶剤の水溶液(エタノール及び
メタノールの水溶液を含むが,酢酸水

溶液は除く。

960 0.96

35

970 0.97

40

980 0.98

45

990 0.99

50

液面を特に清浄にしているかいない
かにかかわらず,密度が 1 300 kg/m

3

又は 1.3 g/cm

3

を超える硝酸水溶液。

1 000∼2 000  1.00∼2.00 55

高位

(High)

1 000∼2 000  1.00∼2.00 75 次のものを除いて,特に液面を清浄に

した水溶液。

a)

密度が 1 300 kg/m

3

又は 1.3 g/cm

3

を超える硝酸。

b)

酢酸水溶液

a)

a)

酢酸水溶液は,表面張力が極めて変わりやすい。


12

B 7525-1

:2013

附属書 B

(参考)

密度浮ひょうのけい部の直径

表 B.1

に示す直径は,参考であって,製作するときの指針である。

表 B.1

推奨するけい部の直径 

公称範囲の上限

シリーズ

L20, L50, L50SP

シリーズ

M50, M100, M50SP

シリーズ

S50, S50SP

kg/m

3

 g/cm

3

 mm

mm

mm

600 0.6

6.6

7.1

6.4

700 0.7

6.1

6.6

5.9

800 0.8

5.7

6.2

5.5

900 0.9

5.4

5.8

5.2

1 000

1.0

5.1

5.5

4.9

1 100

1.1

4.9

5.3

4.7

1 200

1.2

4.7

5.0

4.5

1 300

1.3

4.5

4.8

4.3

1 400

1.4

4.3

4.7

4.2

1 500

1.5

4.2

4.5

4.0

a)

1 600

1.6

4.0

a)

 4.4  4.0

a)

1 700

1.7

4.0

a)

 4.2  4.0

a)

1 800

1.8

4.0

a)

 4.1  4.0

a)

1 900

1.9

4.0

a)

 4.0

a)

 4.0

a)

a)

 4.0

mm は,箇条 14 d)において許容されるけい部の最小径である。


13

B 7525-1

:2013

附属書 JA

(規定)

取引又は証明用の密度浮ひょう

JA.1 

適用範囲 

この附属書は,日本国内で取引又は証明に使用する,耐圧密度浮ひょう以外の密度浮ひょうのうち,

600 kg/m

3

∼2 000 kg/m

3

(0.600 g/cm

3

∼2.000 g/cm

3

)で一定の範囲の密度を表す目盛線が目盛られたもので

あって,目量が 0.5 kg/m

3

,1 kg/m

3

又は 2 kg/m

3

(0.000 5 g/cm

3

,0.001 g/cm

3

又は 0.002 g/cm

3

)の密度浮ひょ

うについて規定する。

JA.2 

用語及び定義 

この附属書で用いる主な用語及び定義は,次による。

JA.2.1 

標準温度 

浮ひょうに密度目盛を目盛るときに標準とする温度。

JA.2.2 

上縁視定 

密度浮ひょうの目盛を読むときに,メニスカスの頂点で読む読み方。

JA.2.3 

水平面視定 

密度浮ひょうの目盛を読むときに,水平な液面のレベルで読む読み方。

JA.2.4 

器差 

計量値から真実の値を減じた値。

JA.2.5 

器差検定 

計量法に規定される構造に係る技術上の基準に適合するかどうかを定めるために器差を測定すること。

JA.2.6 

検定 

計量法に規定される特定計量器の検査。

注記

  検定を行うものは,計量法によってその特定計量器の種類ごとに都道府県知事,指定検定機関,

独立行政法人産業技術総合研究所及び日本電気計器検定所と定められている。

JA.2.7 

検定公差 

検定における器差の許容値。

JA.2.8 

使用公差 

使用中検査における器差の許容値。


14

B 7525-1

:2013

JA.2.9 

目量 

隣接する目盛標識のそれぞれが表す物象の状態の量の差。

JA.2.10 

型式承認表示 

計量法に規定される特定計量器の型式について,

その承認を取得している型式に属することを示す表示。

JA.3 

目盛の単位 

目盛の単位は,密度(単位体積当たりの質量)

[(kg/m

3

)又は(g/cm

3

注記

  計量単位規則第 2 条による。

JA.4 

検定公差 

密度浮ひょうの検定公差は,

表 JA.1

による。

表 JA.1

密度浮ひょうの検定公差 

目量

検定公差

0.000 5 g/cm

3

±0.001 g/cm

3

0.001 g/cm

3

±0.001 g/cm

3

0.002 g/cm

3

±0.002 g/cm

3

JA.5 

材料 

材料は,次による。

a)

  密度浮ひょうの材料に使用されているガラスは,透明なものでなければならない。

b)

  密度浮ひょうの材料に使用されているガラスの体膨張係数の値は,(25±5)×10

6

 ℃

1

の範囲のもので

なければならない。ただし,体膨張係数の値をその密度浮ひょうに表記する場合は,この限りでない。

c)

  密度浮ひょうは,その材料に使用されているガラスに,気泡,きず,ひずみなどがあるため,その密

度浮ひょうが表す示度の視定しにくいもの,又は爪で押して潰れる気泡があるものであってはならな

い。

JA.6 

性能 

JA.6.1 

目盛紙 

目盛紙は,次による。

a)

  密度浮ひょうは,けい部の内側に目盛紙を入れたものでなければならない。

b)

  密度浮ひょうは,けい部の内面と目盛紙との間に間隙があるため,示度の視定の際に誤認のおそれが

あるものであってはならない。

c)

  密度浮ひょうは,目盛紙が離脱していないものであって,かつ,離脱するおそれがあるものであって

はならない。

d)

  密度浮ひょうは,70  ℃の温度に 1 時間保たれたときに,その目盛紙に変色又はゆがみを生じるもので

あってはならない。


15

B 7525-1

:2013

JA.6.2 

目盛線 

目盛線は,次による。

a)

  密度浮ひょうの主な目盛線及び特定の密度を表す目盛線には,それらの表す密度の値又はその値を表

す数値が表記されていなければならない。

b)

  密度浮ひょうの目盛線は,相互に対応するものについては,その大きさ及びその他の性質が均一でな

ければならない。

c)

  密度浮ひょうの目盛線は,その中心線によって密度を示すように目盛られたものでなければならない。

d)

  密度浮ひょうの目盛線は,その長さがけい部の全周の長さの 1/5 を超えるものでなければならない。

e)

  密度浮ひょうの目幅は,0.5 mm を超えるものでなければならない。

f)

  密度浮ひょうの目盛線の太さは,0.1 mm∼0.5 mm の範囲にあって,かつ,目幅の 1/5 以下でなければ

ならない。

g)

  密度浮ひょうの目盛線は,その密度浮ひょうを液体に浮かべたときに,水平面に対し角度 3°以上傾

斜するものであってはならない。

JA.6.3 

補助目盛線 

補助目盛線は,次による。

a)

  密度浮ひょうは,その密度浮ひょうが計ることのできる最高及び最低の密度の値を表す目盛線に,連

続してそれぞれ 5 本以下の補助目盛線が目盛られたものでなければならない。

b)

  密度浮ひょうの上端の補助目盛線にあっては,けい部の最上端から 10 mm 以上,下端の補助目盛線に

あっては,けい部が胴部に移る箇所から上方に 5 mm 以上離れていなければならない。

JA.6.4 

おもり室 

おもり室は,次による。

a)

  密度浮ひょうは,胴部の下に散弾,水銀,その他の重量付加物を入れるおもり室を設けたときは,重

量付加物がおもり室の外に出ているもの又は出るおそれがあるものであってはならない。

b)

  密度浮ひょうの重量付加物を固定するものは,70  ℃の温度に 1 時間保たれたとき軟化するものであっ

てはならない。

JA.6.5 

形状 

形状は,次による。

a)

  外側表面は,主軸に関して対称とする。

b)

  断面積に,測定に支障をきたすような,急な変化があってはならない。

c)

  密度浮ひょうは,液体に浮かべて静止させたときに,鉛直線に対して角度 3°以上傾斜するものであ

ってはならない。

d)

  この規格に適合する密度浮ひょうの部分に温度計を含んではならない。

JA.6.6 

表面張力の影響 

表面張力の影響は,次による。

a)

  密度浮ひょうは,けい部に働く表面張力が 10 mN/m 変化したときに,検定公差に相当する値を超える

示度の変化を生じるものであってはならない。

b)

  密度浮ひょうを液中のその平衡位置から僅かに移動させたときに,そのけい部がメニスカスの形にど

のような外見的変化も生じることなくその液面を通り抜けなければならない。

c)

  密度浮ひょうの目盛は,

表 JA.2

で規定する表面張力をもつ液体について,調整しなければならない。


16

B 7525-1

:2013

表 JA.2

表面張力の標準値(表 JA.3 の検査液に対応する表面張力) 

分類

密度の範囲及び表面張力

試験液体の種類

低密度

密度 g/cm

3

0.00 0.02 0.04 0.06 0.08

石油エーテル,エ

チルエーテル,ベ
ンジン,エタノー
ル 又 は そ れ ら の

混合液

表面張力(mN/m)

0.60  15 16 17 18 19 
0.70  20 21 22 23 24

中密度

密度 g/cm

3

 0.00

0.01

0.02

0.03

0.04

0.05

0.06

0.07

0.08

0.09

エ タ ノ ー ル 水 溶

表面張力(mN/m)

0 7

2

0.80

23 23 23

24 24

25

25 25

26 26

0.90

27 27 28

28 29

30

33 37

44 56

1.00 73

高密度

密度 g/cm

3

0.00 0.02 0.04 0.06 0.08

硫酸水溶液

表面張力(mN/m)

1.00  73 73 73 73 73 
1.10  74 74 74 75 75 
1.20  75 76 76 76 76 
1.30  76 77 77 77 76 
1.40  76 76 76 76 76 
1.50  76 76 75 75 75 
1.60  75 74 74 73 73 
1.70  72 72 71 70 69 
1.80  67 64 57 53

高密度

密度 g/cm

3

表面張力(mN/m)

よ う 化 第 二 水 銀

カ リ ウ ム 水 溶 液
( よ う 化 第 二 水
銀 と よ う 化 カ リ

ウ ム 水 溶 液 と の
混合液)

1.60∼2.00 75

JA.6.7 

視定の方法及びその調整 

視定の方法及びその調整は,次による。

a)

  目盛は,水平な液面のレベルで読む(水平面視定)ように調整するか,又はメニスカスの頂点で読む

(上縁視定)ように調整する。

b)

  読み取りの位置は,目盛線の幅の中心とする。

JA.7 

試験方法 

JA.7.1 

体膨張試験 

密度浮ひょうの材料に使用されているガラスが

JA.5 b)

の規定に適合するかどうかの試験は,熱膨張試験

装置を使用してその密度浮ひょうの材料に使用されているガラスの線膨張係数を測定し,その線膨張係数

に 3 を乗じて体膨張係数を算出して行う。

JA.7.2 

目盛紙密着試験 

密度浮ひょうの目盛紙が

JA.6.1 c)

の規定に適合するかどうかの試験は,密度浮ひょうに手のひらで上下

に軽く振動を与えて,その目盛紙がけい部に密着しているかどうか又は離脱するおそれがあるかどうかに


17

B 7525-1

:2013

ついて行う。

JA.7.3 

加熱試験 

加熱試験は,次による。

a)

  密度浮ひょうの目盛紙が

JA.6.1 d)

の規定に適合するかどうかの試験は,密度浮ひょうを 70  ℃の温度

に保たれた試験槽の中に 1 時間放置し,その密度浮ひょうの表面を通常の温度に戻した後,その目盛

紙に変色又はゆがみが生じるかどうか目視をして行う。

b)

  密度浮ひょうの重量付加物を固定するものが,

JA.6.4 b)

の規定に適合するかどうかの試験は,密度浮

ひょうを 70  ℃の温度に保たれた試験槽の中に 1 時間横倒しにして放置し,その密度浮ひょうの表面

を通常の温度に戻した後,液体に浮かべて静止させ,傾きが生じるかどうか目視をして行う。

JA.7.4 

表面張力影響試験 

密度浮ひょうが

JA.6.6 a)

の規定に適合するかどうかの試験は,その密度浮ひょうの質量及びけい部の直

径を測定し,次の式によって,表面張力の変化に対する密度浮ひょうの示度の変化の値を算出して行う。

10

980

×

×

Δ

M

Rd

d

π

ここに,

Δd: 10 mN/m の表面張力の変化に対する示度の変化に相当す

る密度(g/cm

3

R: けい部の直径(cm)

d: 目盛線の表す密度(g/cm

3

M: 試験を行う密度浮ひょうの質量(g)

JA.8 

表示 

密度浮ひょうには,次の事項を容易に消えない方法で,かつ,見やすく表示しなければならない。

a)

  単位の記号,“kg/m

3

”又は“g/cm

3

b)

  標準温度,例えば,“15  ℃”

c)

  視定の方法,例えば,“水平面視定”又は“上縁視定”

d)

  製造事業者名,登録商標又は経済産業大臣に届け出た記号

e)

  製造番号

JA.9 

検定

JA.9.1 

一般 

この箇条は,計量法に規定される検定方法において,型式承認表示を付している計量器の構造検定のと

きに行う“個々に定める性能の検定”

,型式承認表示を付していない計量器の構造検定のときに行う“型式

承認表示を付していない計量器の検定”及び型式承認表示の有無を問わず実施する“器差検定の方法”に

ついて規定する。

JA.9.2 

個々に定める性能の検定 

計量法に規定される“個々に定める性能”の技術上の基準及び検定の方法について規定する。

a)

  性能は,

JA.6.1 c)

JA.6.4 a)

JA.6.5

JA.6.6 a)

  及び

JA.6.6 b)

による。

b)

  検定方法は,目視,

JA.7.2

及び

JA.7.4

による。

JA.9.3 

型式承認表示を付していない密度浮ひょうの検定 

型式承認表示を付していない場合の構造検定の方法は,目視及び

JA.7

による。ただし,

JA.7.2

及び

JA.7.4

以外の規定は,必要がないと判断できるときは,省略することができる。


18

B 7525-1

:2013

JA.9.4 

器差検定 

JA.9.4.1 

器差検定を行う目盛線 

密度浮ひょうの器差検定は,任意の 3 か所以上の目盛線について行う。この場合において,2 か所は,

両端に近い箇所とする。

JA.9.4.2 

比較法 

密度浮ひょうの器差検定は,検定を行う密度浮ひょうの目量以下の目量をもつ密度基準器及び当該密度

浮ひょうを,

検定を行う目盛線の表す密度と同一の密度の検査液中に浮かべて,

その示度を比較して行う。

だだし,

JA.9.4.6

に規定する器差検定の方法で行うときは,この限りではない。

JA.9.4.3 

検査液 

密度浮ひょうの器差検定に使用する検査液は,

表 JA.3

の左欄に掲げる検定を行う密度に応じ,

表 JA.3

の右欄による。

表 JA.3

器差検定に使用する検査液 

器差検定を行う密度(g/cm

3

検査液

0.650 以上 0.700 未満

石油エーテル,エチルエーテル,ベンジン又はこれらの混合液

0.700  以上 0.730  未満

エチルエーテル,ベンジン又はこれらの混合液

0.730  以上 0.800  未満

酒精(エチルアルコール)とエチルエーテルとの混合液

0.800  以上 1.000  未満

水と酒精(エチルアルコール)との混合液

1.000  以上 1.850  未満

硫酸と水との混合液

1.600  以上 2.000  以下

よう化第二水銀とよう化カリウム水溶液との混合液

JA.9.4.4 

器差検定の条件 

器差検定の条件は,次による。

a)

  密度浮ひょうの器差検定は,検定を行う前に密度基準器及び密度浮ひょうを酒精(エチルアルコール)

又はエチルエーテルで洗浄した後,その密度基準器及び密度浮ひょうの表面の温度を,通常の温度に

戻してから行う。

b)

  密度浮ひょうの器差検定は,よく洗浄した容器に検査液を入れてかくはんし,気泡の上昇がやみ,液

面が静止した後行う。

c)

  密度浮ひょうの器差検定は,検査液の温度を室温に近い温度に保って行う。

JA.9.4.5 

標準温度の補正 

JA.9.4.2

に規定する器差検定は,検定を行う密度浮ひょうに標準温度が 15  ℃と異なる温度が表記されて

いる場合は,密度基準器の示度の視定のときに,次の式で算出される補正値によって温度の補正を行った

後,検定を行う密度浮ひょうの示度と比較して行う。

c=0.000 025d(15−t)

ここに,

c: 補正値(g/cm

3

d: 基準密度浮ひょうの示度(g/cm

3

t: 検定を行う密度浮ひょうに表記されている温度(℃)

JA.9.4.6 

衡量法 

水に密度浮ひょうを沈め,密度浮ひょうが水から受ける浮力を測定して,検定を行う目盛線の器差を次

によって求める(

図 JA.1

参照)


19

B 7525-1

:2013

図 JA.1

衡量法の模式図 

a)

 1

g/cm

3

以下の密度を表す目盛線の器差検定は,次のいずれかの方法によって器差(E)を算出して行

う。

1)

  重さが調整されたおもりを密度浮ひょうに巻き付け,水に浮かべて目盛線と液面とを一致させる場

合は,次の式によって器差(E)を算出する。

)}

15

(

025

000

.

0

1

{

2

001

.

0

)

2

001

.

0

(

980

)

(

980

'

LW

A

A

t

DT

w

W

W

DT

W

R

E





δ

π

ω

π

ここに,

E: 衡量法によって求めた器差(g/cm

3

R: 器差検定を行う目盛線の表す密度(g/cm

3

W

A

密度浮ひょうの重さに釣り合う一級基準分銅の質量又は
基準直示天びんの指示値(g)

W

LW

密度浮ひょうにおもり(ω)を付けて針金で基準手動天び
ん又は基準直示天びんにつって水に浮かべ,器差検定を
行う目盛線が液面と一致するようにしたときの重さに釣
り合う一級基準分銅の質量又は基準直示天びんの指示値
(g)

器 差 検 定 を
行う目盛線

浮ひょう

天びん

針金


20

B 7525-1

:2013

w: 密度浮ひょうをつるための針金の重さに釣り合う一級基

準分銅の質量又は直示天びんの指示値(g)

ω: 密度浮ひょうを水中に沈めるためのおもりを基準手動天

びん又は基準直示天びんにつり,水中に沈ませたときの
重さに釣り合う一級基準分銅の質量又は基準直示天びん
の指示値(g)

D: 器差検定を行う目盛線のけい部の直径(cm)

T: 水の表面張力(mN/m)

': 液体の表面張力(mN/m)

δ: 温度 t  ℃のときの水の密度(g/cm

3

t: 水の温度(℃)

2

)

器差検定を行う目盛線ごとに重さの違うおもりを密度浮ひょうに巻き付け,水に浮かべて目盛線と

液面とを一致させる場合は,次の式によって器差(E)を算出する。

)}

15

(

025

000

.

0

1

{

2

001

.

0

)

2

001

.

0

(

980

)

'

'

(

)

(

980

'

O

O

t

DT

w

W

w

W

DT

w

W

R

E





δ

π

π

ここに,

E: 衡量法によって求めた器差(g/cm

3

R: 器差検定を行う目盛線の表す密度(g/cm

3

W

O

密度浮ひょう及び密度浮ひょうをつるための針金の重さ
に釣り合う一級基準分銅の質量又は基準直示天びんの指
示値(g)

w: 針金の重さに釣り合う一級基準分銅の質量又は基準直示

天びんの指示値(g)

': 器差検定を行う密度浮ひょうの胴部におもりを巻き付

け,針金で基準手動天びん又は基準直示天びんにつって
水に浮かべ,器差検定を行う目盛線が液面と一致するよ
うにしたときの重さに釣り合う一級基準分銅の質量又は
基準直示天びんの指示値(g)

': 器差検定を行う密度浮ひょうに巻き付けたおもりを針金

で基準手動天びん又は基準直示天びんにつり,水中に沈
ませたときの重さに釣り合う一級基準分銅の質量又は基
準直示天びんの指示値(g)

D: 器差検定を行う目盛線のけい部の直径(cm)

T: 水の表面張力(mN/m)

': 液体の表面張力(mN/m)

δ: 温度 t  ℃のときの水の密度(g/cm

3

t: 水の温度(℃)

b)

 1

g/cm

3

を超える密度を表す目盛線の器差検定は,次の式によって器差(E)を算出する。

)}

15

(

025

000

.

0

1

{

2

001

.

0

)

2

001

.

0

(

980

)

(

980

'

L

A

A

t

DT

w

W

W

DT

W

R

E





δ

π

π

ここに,

E: 衡量法によって求めた器差(g/cm

3

R: 器差検定を行う目盛線の表す密度(g/cm

3

W

A

密度浮ひょうの重さに釣り合う一級基準分銅の質量又は
基準直示天びんの指示値(g)

W

L

密度浮ひょうを針金で基準手動天びん又は基準直示天び


21

B 7525-1

:2013

んにつって水に浮かべ,器差検定を行う目盛線が液面と
一致するようにしたときの重さに釣り合う一級基準分銅
の質量又は基準直示天びんの指示値(g)

w: 密度浮ひょうをつるための針金の重さに釣り合う一級基

準分銅の質量及び直示天びんの指示値(g)

D: 器差検定を行う目盛線のけい部の直径(cm)

T: 水の表面張力(mN/m)

': 液体の表面張力(mN/m)

δ: 温度 t  ℃のときの水の密度(g/cm

3

t: 水の温度(℃)

JA.10

  使用中検査 

使用中検査は,

附属書 JB

による。

JA.11

  対応関係 

この規格の箇条と特定計量器検定検査規則(以下,検則という。

)の項目との対応関係は,

表 JA.4

によ

る。

表 JA.4

この規格の箇条と検則項目との対比表 

箇条

検則の対応項目

JA.8

表示

第十二章第一節第一款第一目“表記事項”

JA.5

材料

第十二章第一節第一款第二目“材質”

JA.1

適用範囲

JA.6

性能

JA.9.2

個々に定める性能の検定

第十二章第一節第一款第三目“性能”

JA.4

検定公差

第十二章第一節第二款“検定公差”

JA.7

試験方法

JA.9.3

型式承認表示を付していない密度浮ひょ

うの検定

第十二章第一節第三款第一目“構造検定の方法”

JA.9.4

器差検定

第十二章第一節第三款第二目“器差検定の方法”

JB.2

性能に係る技術上の基準

第十二章第二節第一款“性能に係る技術上の基
準”

JB.3

使用公差

第十二章第二節第二款“使用公差”

JB.4

性能に関する検査の方法

第十二章第二節第三款第一目“性能に関する検査

の方法”

JB.5

器差検査の方法

第十二章第二節第三款第二目“器差検査の方法”


22

B 7525-1

:2013

附属書 JB

(規定)

使用中検査

JB.1 

一般 

この附属書は,密度浮ひょうの製造後,市場において使用されている密度浮ひょうの性能などについて

規定する。

JB.2 

性能に係る技術上の基準 

性能に係る技術上の基準は,

JA.1

及び

JA.6

を満足しなければならない。

JB.3 

使用公差 

使用公差は,密度浮ひょうの目量に応じ,それぞれ

JA.4

による。

JB.4 

性能に関する検査の方法 

性能に関する検査の方法は,目視及び

JA.7

による。ただし,

JA.7.1

JA.7.3

及び

JA.7.4

は,必要がない

と認めるときは省略することができる。

JB.5 

器差検査の方法 

密度浮ひょうの器差検査は,次による。

a)

  任意の 2 か所の目盛線について行う。

b)

JA.9.4.2

JA.9.4.6

による。ただし,

“器差検定”は,

“器差検査”に置き換える。


23

B 7525-1

:2013

附属書 JC

(参考)

JIS

と対応する国際規格との対比表

JIS B 7525-1:2013

  浮ひょう−密度浮ひょう

ISO 649-1:1981

  Laboratory glassware − Density hydrometers for general

purposes−Part 1: Specification

(I)JIS の規定 (II)

国際規
格番号

(III)国際規格の規定 (IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術
的差異の理由及び今後の対

箇条番号及び名称

内容

箇条
番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

1 適用範囲 20

℃又は 15  ℃の密

取引又は証明用は附
属書 JA 及び JB

 1

20

℃。特定の範囲は,15  ℃。

追加 
 
追加

20  ℃又は 15  ℃選択できる。
 
技術的差異はない。

国内の生産及び使用実態を
考慮し,追加した。

2 引用規格

3  用語及び定義

追加

技術的差異はない。

4 目盛の単位

  3

一致

5 標準温度 20

℃又は 15  ℃   4

20

℃。特定の範囲は,15  ℃。 追加

標準温度は選択できる。

国内の生産及び使用実態を
考慮し,追加した。

6 許容誤差 L20  ±0.5 (0.000 5)

L50  ±1.0 (0.001) 
L50SP  ±1.0 (0.001)
M50SP  ±1.0 (0.001)

 13

L20  ±0.2 (0.0002) 
L50  ±0.5 (0.000 5) 
L50SP  ±0.3 (0.000 3) 
M50SP  ±0.6 (0.000 6)

変更

一部緩和 

国内の生産及び使用実態を
考慮し,追加した。今後の国
内の状況を踏まえ,将来的に

は整合化を図る。

7 表面張力

 5

一致

8 視定の方法

水平面視定又は 
上縁視定

 6

水平面視定(不透明な液体の
場合,上縁視定でも可)

追加

視定は選択できる。

技術的差異はない。

9 浸没

7

一致

 
 
 

23

B 752

5-

1


2

013


24

B 7525-1

:2013

(I)JIS の規定 (II)

国際規
格番号

(III)国際規格の規定 (IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術
的差異の理由及び今後の対

箇条番号及び名称

内容

箇条
番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

10  材料及び製作 
a)  ガ ラ ス 体 膨 張
係数 
b)  重 量 付 加 物 耐
性温度 
c)  目盛紙耐性温度

 
(25±5)×10

6

  ℃

1

 
70  ℃ 
 
70  ℃

 

8

(25±2)×10

6

  ℃

1

 
80  ℃ 
 
80  ℃

変更

 
材料規定の緩和 
 

 
国内の生産及び使用実態を
考慮し,追加した。今後の国
内の状況を踏まえ,将来的に

は整合化を図る。

11 形状 
c)  傾き

 
垂直位置 3°に示す
す。

 9

 
1.5°

 
変更

 
傾きの緩和

 
国内の生産及び使用実態を
考慮し,追加した。今後の国

内の状況を踏まえ,将来的に
は整合化を図る。

12 目盛 
12.1 a)  材料 
12.4 a)  数字表記

 
金属はく(箔)目盛紙
垂直又は水平

 10

 
− 
垂直

 
追加 
追加

 
紙だけに規定しない。 
表記は選択できる。

 
国内生産実態を考慮し,追加
した。

13 密度浮ひょうの
シリーズの範囲

11

一致

14 主要寸法

  12

一致

15  許容誤差試験 
15.1 許容誤差試験
を行う目盛線 
15.2 比較法 
15.3 衡量法

許容誤差試験を行う
目盛線,比較法,衡量

追加

日本工業規格として許容誤
差試験に必要な規定を追加

した。 

16 材料及び構造試

ガラス材料の膨張試
験,構造試験

追加

日本工業規格として材料及
び構造試験に必要な規定を
追加した。

17 表示 

− 

 14

ISO

番号を追加した。

削除 

技術的差異はない。 

24

B 752

5-

1


2

013


25

B 7525-1

:2013

(I)JIS の規定 (II)

国際規
格番号

(III)国際規格の規定 (IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術
的差異の理由及び今後の対

箇条番号及び名称

内容

箇条
番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

附属書 A(規定) 

密度浮ひょうに関する

表面張力の標準分類

 Anne

x A

一致

附属書 B(参考)

密度浮ひょうのけい

部の直径

 Anne

x B

一致

附属書 JA(規定)

取引又は証明用の密
度浮ひょう

追加

国内法(計量法)による規定
に対応

附属書 JB(規定)

使用中検査

追加

国内法(計量法)による規定

に対応

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 649-1:1981,MOD

引用法規

計量法

関連する外国規格

ISO 387:1977

  Hydrometers−Principles of construction and adjustment

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  一致……………… 技術的差異がない。 
    −  削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

25

B 752

5

-1


2

013