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B 7516

:2005

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本計量

機器工業連合会(JMIF)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業

標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによって,JIS B 7516:1987

は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


B 7516

:2005

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

4.

  呼び寸法

2

5.

  等級

2

6.

  性能

2

6.1

  長さの許容差 

2

6.2

  目盛端面の直角度

2

6.3

  目盛側面の真直度

2

7.

  目盛

3

8.

  寸法

3

9.

  外観

3

10.

  材料

4

11.

  測定方法

4

12.

  検査

5

13.

  製品の呼び方 

5

14.

  表示

5


日本工業規格

JIS

 B

7516

:2005

金属製直尺

Metal rules

1. 

適用範囲  この規格は,目盛端面を基点とする金属製の直尺であって,呼び寸法が 150∼2 000 mm の

もの  (以下,直尺という。)について規定する。

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 7503

  ダイヤルゲージ

JIS B 7513

  精密定盤

JIS B 7514

  直定規

JIS B 7524

  すきまゲージ

JIS B 7526

  直角定規

JIS G 4305

  冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯

JIS Q 17025

  試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項

JIS Z 8103

  計測用語

3. 

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次によるほか JIS Z 8103 による。また,直尺の各部の名

称は,

図 による。

a)

基点  測定の基準となる目盛端面(図 参照)。

b)

目盛面のりょう()  目盛側面及び目盛端面と目盛線の交わる線。

c)

目盛端面  りょう(稜)を目盛線の中心線とみなす端面。

d)

目幅  隣り合う二つの目盛線の幅の中心から中心までを測定した長さ。

e)

目量*  目幅に対応する測定量の大きさ。

*

ここでいう目量とは,抽象された概念である。


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B 7516

:2005

備考  この図は,単に名称を示すためのものであって,形状及び構造を規定するものではない。

  1  各部の名称

4. 

呼び寸法  直尺の呼び寸法は,目盛の長さにより,150 mm,300 mm,600 mm,1 000 mm,1 500mm

及び 2 000 mm とする。また,呼び寸法の単位はセンチメートル(cm)を用いてもよく,1 000 mm 以上の

場合は,メートル(m)を用いてもよい。

5. 

等級  直尺の等級は,性能によって 1 級及び 2 級とする。

6. 

性能

6.1 

長さの許容差  直尺の長さの許容差は,基準の温度を 20  ℃とし,基点からの任意の長さ及び任意の

2

目盛線間の長さに応じ,次の式による。ただし,目幅の許容差については,7. c)

表 による。

1

級:±[  0.10 + 0.05  ×( L /0.5)  ]mm

2

級:±[  0.10 + 0.10  ×( L /0.5)  ]mm

ここに,L は測定長をメートルで表した数値であって,単位をもたない。

L / 0.5

の計算値のうち,1 未満の端数は,切り上げて整数値とする。

6.2 

目盛端面の直角度  直尺の目盛側面に対する目盛端面の直角度は,端面の長さ 10 mm につき表 

よる。

  1  目盛端面の直角度

単位  mm

1

級 0.035 以下

2

級 0.050 以下

6.3 

目盛側面の真直度  直尺の目盛側面の水平方向の真直度は,呼び寸法に応じ表 による。


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B 7516

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  2  目盛側面の真直度

単位  mm

真直度

呼び寸法

1

2

    150 0.23 以下 0.36 以下

    300

0.26

以下 0.42 以下

    600

0.32

以下 0.54 以下

   1 000

0.40

以下 0.70 以下

   1 500

0.50

以下 0.90 以下

   2 000

0.60

以下 1.10 以下

7. 

目盛  直尺の目盛は,次による。

a)

目盛線は,目盛面のりょう(稜)に達しており,かつ,目盛面のりょう(稜)に対する直角度が 5 mm につ

き 0.2 mm 以下とする。

b)

目量は,0.5 mm,1 mm,2 mm,5 mm,10 mm,20mm,50 mm 及び 100 mm とする。目量は,複数と

してもよく,これらを併用してもよい。

c)

目量を同じくする目盛において,目幅の許容差及び隣り合う二目盛の目幅の差は,ともに

表 の値以

内とする。

  3  目幅の許容差及び隣り合う二目盛の目幅の差

単位  mm

目量  i i

≦  1

1 < i

≦ 100

目幅の許容差及び隣り合う二目盛の目幅の差

± 0.1

± 0.15

d)

目盛線の太さは,0.1∼0.3 mm とし,目盛線の種類( 0.5 mm 目盛,1 mm 目盛,5 mm 目盛,10mm 目盛

など)  に応じ,異なる太さとしてもよい。また,太さの同じ目盛線は,その最小値が,最大値の 70  %

以上とする。

e)

目盛は,明確であって,測定上支障のある目盛線の倒れ,目切れなどの欠点があってはならない。

f)

主な目盛線には,基点からの長さ,又はその数値を表記しなければならない。

8. 

寸法  直尺の全長,厚さ及び幅は,表 による。ただし,両端面を目盛端面(基点)とする直尺には表 4

の“全長と許容差”の欄は適用しない。

  4  寸法

全長と許容差

厚さと許容差

幅と許容差

呼び寸法

mm

mm mm

mm

% mm

  150

    175

   0.5

   15

  300

    335

   1.0

   25

  600

    640

   1.2

   30

1 000

   1 050

   1.5

   35

1 500

   1 565

   2.0

   40

2 000

   2 065

±5

   2.0

±10

   40

±2

9. 

外観  直尺の外観は,次による。

a)

標識及びその他の表記は,明確であって,脱落,誤記などの測定上支障のある欠点があってはならな

い。


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B 7516

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b)

目盛端面(基点)及び目盛側面は,平滑に仕上げられていなければならない。

c)

目盛面は,測定に支障のない程度に平たんでなければならない。

10. 

材料  材料の材質及び硬さは,表 による。

  5  材質及び硬さ

材質

硬さ

JIS G 4305

の SUS420 J2 又はこれと品質が同等以上のもの。

Hv 400

以上

11. 

測定方法  直尺の性能の測定方法は,表 による。ただし,これと同等以上の測定精度で測定できる

器具を用いてもよい。

  6  性能の測定方法

項目

測定方法

測定器具

6.1

長さの許容差

検査しようとする長さを,長さ標準器(

1

)

及び測微鏡によって測定する

(

図 参照)。

なお,長さ標準器(

1

)

と,被測定物の材質が同じ場合には,同一線膨張

係数のため,常温下の測定でもよい。

長さ標準器(

1

)

測微鏡(目量が 0.01 mm
以下のもの。)

6.2 

目 盛 端 面 の 直

角度 

a)

ダイヤルゲージ,直角定規及びストッパを定盤上に設置し,直角
定規によりダイヤルゲージの零点をセットする。

b)

直角定規を取り除き,直尺の目盛端面をストッパに当て,ダイヤ

ルゲージの指示値を読み取る(

図 参照)。

精密定盤( JIS B 7513 
直角定規( JIS B 7526
ダイヤルゲージ

(JIS B 7503)

6.3 

目 盛 側 面 の 真

直度 

目盛側面が定盤又は直定規に接するように直尺を置き,目盛側面と定
盤又は直定規とのすき間を,すき間ゲージで測定する(

図 参照)。

すきまゲージ

JIS B 7524 )

精密定盤(JIS B 7513)又

は直定規

JIS B 7514 )

備考  図 2∼図 は,一例である。 
(

1

)

長さ標準器とは,JIS Q 17025 又は ISO/IEC 17025 に基づいて認定又は登録された校正機関が発行する不確かさ
が表記された校正証明書を有する長さ計を言う。

  2  測定方法(6.1  長さの許容差)


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  3  測定方法(6.2  目盛端面の直角度)

  4  測定方法(6.3  目盛側面の真直度)

12. 

検査  直尺の検査は,性能,目盛,寸法,外観及び材料について行い,6.10.の規定に適合しなけれ

ばならない。

13. 

製品の呼び方  直尺の呼び方は,規格番号又は規格名称,呼び寸法及び等級による。

1.  JIS B 7516  150 mm  1 級

2.  金属製直尺  150 mm  1 級

14. 

表示  直尺の一部に,次の事項を表示する。

a)

等級

b)

呼び寸法

c)

製造業者名又はその略号

d)

ステンレス鋼製の旨