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日本工業規格

JIS

 B

7514

-1977

直定規

Steel Straightedges

1.

適用範囲  この規格は,長方形断面及び I 形断面の鋼製直定規(以下,直定規という。)について規定

する。

引用規格:

JIS B 7502

  外側マイクロメータ

JIS B 7503

  0.01mm 目盛ダイヤルゲージ

JIS G 4401

  炭素工具鋼鋼材

関連規格  JIS B 7506  ブロックゲージ

JIS B 7511

  精密平形水準器

JIS B 7519

  指針測微器

JIS B 7520

  指示マイクロメータ

JIS B 7523

  サインバー

JIS B 7538

  オートコリメータ

2.

用語の意味  この規格で用いる主な用語の意味は,図 による。

図 1

3.

等級  直定規は,その断面寸法及び寸法精度により 級及び 級の 2 等級とする。


2

B 7514-1977

4.

寸法精度

4.1

使用面の真直度及び高さ不同  直定規の使用面の真直度及び高さ不同の許容差は,表 による。

表 1  使用面の真直度及び高さの不同

単位

µm

有効長さ

(mm)

300  500  1000 1500 2000 3000

真直度

A

高さの不同

3

 4

 6

 8

10

14

真直度

等級

B

高さの不同

10  14 24 34 44 64

真直度

特級(参考)(

1

)

高さの不同

  1.6

 2

 3

 4

 5

 7

(

1

)

特級は,A 級又は B 級直定規の精度測定に用いる正しい平面及び基準直定規の寸法精度に該
当するものであって,参考のために示す。

なお,特級の直定規については

表 の寸法は適用しない。

備考  表 の数値は,次の式による。

A

(

)

250

2

L

µm

B

(

)

50

4

L

µm

特級

(

)

500

1

L

µm

ただし,は直定規の有効長さ (mm)。

4.2

側面の平行度及び幅不同  直定規の側面の平行度及び幅不同の許容値は,表 に示す真直度及び高

さ不同の許容値の 10 倍とする。

4.3

使用面と側面との直角度  直定規の使用面と側面との直角度の許容値は,表 による。

表 2  使用面と側面との直角度

単位 mm

有効長さ

300  500  1000 1500 2000 3000

A 0.03 0.03 0.04 0.05 0.06 0.07

等級

B 0.10 0.10 0.15 0.20 0.25 0.30

5.

寸法  直定規の有効長さ,高さ(最小)及び幅(最小)は,表 による。

表 3  寸法

単位 mm

等級

有効長さ(

2

)

×高さ(最小)×幅(最小)

A 300

×50×10 500×50×10 1000×60×12 1500×70×14 2000×80×16 3000×120×18

B 300

×40× 8

500

×40× 8

1000

×50×10 1500×60×12 2000×70×14 3000×100×16

(

2

)

直定規の全長は,有効長さ+40mm とする。

6.

材料及び仕上げ  直定規の材料は,JIS G 4401(炭素工具鋼鋼材)の SK 5 又はこれと同等以上のもの

とし,硬さは,焼入れしないものでは Hv 170 (Hs 25)  ∼Hv 245 (Hs 35),焼入れしたものでは Hv 490 (Hs 65)

∼Hv 620 (Hs 75)  とする。

A

級直定規の使用面は,ラップ仕上げ又はこれと同等以上の仕上げとし,その表面粗さは,有効長さ

1000mm

以下のものは 0.8S,1000mm を超えるものは 1.6S とする。

B

級直定規の使用面は,

研削仕上げ又はこれと同等以上の仕上げとし,

その表面粗さは,

有効長さ 1000mm

以下のものは 3.2S,1000mm を超えるものは 6.3S とする。


3

B 7514-1977

備考  括弧内の Hs の数値は参考のために示す。

7.

精度測定方法

7.1

使用面の真直度  使用面の真直度の測定は,恒温室又は温度変化の少ない場所で,次に示すいずれ

かの方法により行う。直定規の支え方によるひずみを除くため,その測定は平らな正しい面上で行う。た

だし,平らな正しい面がない場合には,側面を平面上に置いて測定することができる。

測定は 10 箇所以上について行わなければならない。ただし,両端の 20mm は測定から除外する。

(1)

水準器による方法  図 のように直定規を水平な正しい平面上に置き,その直定規の一端に寸法の等

しい 2 個のブロックゲージを 100mm の間隔で置き,ブロックゲージ上に水準器を載せ,水平面とな

す角度を求め,それに底辺 100mm を掛けると,一端の高さを零とした場合の 100mm 離れた点の高さ

が得られる。これを一端から他端に及ぼし,100mm おきに水平面からの各点の高さを測定して描いた

線図(

図 参照)を互いに平行な 2 直線ではさんで,その開きが最小となるときの両直線の高さの差

を求める。

なお,測定に使用する水準器は,1 秒まで正しく読み取ることができなければならない。例えば,

10

1

目盛まで正しい感度

m

1

mm

05

.

0

(約 10 秒)の水準器によって,100mm 離れた 2 点の高さの相違を,

10

1

盛で 0.5

µm まで測定することができる。

図 2

図 3

(2)

オートコリメータによる方法  正しい平面があるときは(1)と同じ方法による(図 参照)。正しい平

面がないときは,直定規の側面を平面上に置き,サインバーに反射鏡を固定し,これを直定規の測定

面に接触させ,オートコリメータにより水平方向の角度を求める。これを(1)と同様の方法で一端から


4

B 7514-1977

他端に及ぼして角度を求める(

図 参照)。

なお,測定に使用するオートコリメータは,少なくとも 1 秒まで正しく測定できるものでなければ

ならない。

図 4

図 5

(3)

基準直定規と比較する方法  図 のように,真直度のよい精密に検査した基準直定規と被測定直定規

を正しい平面上に並べて置く。指針測微器を取り付けたスタンドを基準直定規上に置き,指針測微器

のスピンドルを被測定直定規の使用面に接触させ,スタンドを基準直定規上で滑らせて,被測定直定

規の真直度を基準直定規のそれと比較する。もし正しい平面のないときは,二つの直定規の使用面が

鉛直面内にくるようにその側面を重ね,水平に置いて測定することができる。

図 6

7.2

高さ不同  指示マイクロメータ又は指針測微器付きはさみゲージにより直定規の高さを測定し,そ

の最大値と最小値との差を求める(

図 参照)。


5

B 7514-1977

図 7

7.3

側面の平行度  ダイヤルゲージを取り付けたスタンドを正しい平面上に置き,そのスピンドルを直

定規の側面に当て,スタンド又は直定規を滑らせて,読みの最大値と最小値との差を求める(

図 参照)。

図 8

7.4

幅不同  外側マイクロメータにより直定規の幅を測定し,その最大値と最小値との差を求める(図 9

参照)

図 9

7.5

使用面と側面との直角度  下端に当て金,上端にダイヤルゲージを備えた図 10 のような装置を用い

て,基準直角ブロックを当て金に当てたときのダイヤルゲージの指示を零に合わせ,基準直角ブロックの

代わりに直定規の使用面を正しい平面に載せ,側面に当て金を当てて装置を移動させ,ダイヤルゲージの

指示の零からの最大の振れを求める。


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B 7514-1977

図 10

備考  7.1(3)及び 7.2 において使用する測定器は,0.5

µm まで正しく測定できるもの

とし,7.3 及び 7.5 において使用するダイヤルゲージは JIS B 7503(0.01mm

目盛ダイヤルゲージ)により,7.4 において使用する外側マイクロメータは

JIS B 7502

(外側マイクロメータ)による。

8.

検査  直定規の検査は,寸法精度,寸法,材料及び仕上げについて行い,4.5.及び 6.の規定を満足し

なければならない。

9.

製品の呼び方  直定規の呼び方は,名称,有効長さ及び等級による。

例: 直定規  500A

10.

表示  直定規には次の事項を表示する。

(1)

製造業者名又はその略号

(2)

製品番号

(3)

製造番号

(4)

等級

(5)

焼入れをしたものは,それを示す記号又は文字