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日本工業規格

JIS

 B

7502

-1994

マイクロメータ

Micrometer callipers

1.

適用範囲  この規格は目量 0.01mm 又は最小表示量が 0.001mm でねじのピッチ 0.5mm 又は 1mm のス

ピンドルをもち外則寸法,内測寸法,歯車などの寸法及び移動量を測定する一般用マイクロメータのうち,

表 に示す最大測定長以下のものについて規定する。

表 1  最大測定長

種類

最大測定長 mm

外測マイクロメータ 500

棒形内側マイクロメータ(単体形)(

1

)

500

歯厚マイクロメータ 300

マイクロメータヘッド 25

(

1

)

以下,内側マイクロメータという。

備考1.  機械式及び電子式ディジタル表示を附属するものを含む。

2.

この規格の引用規格を,次に示す。

JIS B 7430

  オプチカルフラット

JIS B 7431

  オプチカルパラレル

JIS B 7506

  ブロックゲージ

JIS B 7536

  電気マイクロメータ

JIS B 7538

  オートコリメータ

JIS G 4051

  機械構造用炭素鋼鋼材

JIS G 4303

  ステンレス鋼棒

JIS G 4404

  合金工具鋼鋼材

JIS H 5501

  超硬合金

JIS Z 8103

  計測用語

3.

この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 3611 (1978)

  Micrometer callipers for external measurement

2.

用語の定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 8103 によるほか次による。

(1)

外側マイクロメータ  半円形又は U 字形をしたフレームの一方に測定面をもつアンビルを固定し,こ

の測定面に対して垂直な方向に移動するスピンドルに,その固定の測定面に対面する平行な測定面を

もち,スピンドルの動き量に対応した目盛をもつスリーブ及びシンブルを備えていて,両測定面間の

距離を読み取ることによって外側寸法を測ることができる測定器。

なお,ディジタル表示をもつものについては,機械式又は電子式のものがある。


2

B 7502-1994

(2)

棒形内側マイクロメータ(単体形)  胴体の一方に球形測定面の調整アンビルを固定し,他方軸方向

に移動するスピンドルに,固定測定面に背面する球形測定面のアンビルをもち,スピンドルの動き量

に対応した目盛をもつスリーブ及びシンブルを備えていて,両測定面間の距離を読み取ることによっ

て内側寸法を測ることができる測定器。

なお,ディジタル表示をもつものについては,機械式又は電子式のものがある。

(3)

歯厚マイクロメータ  インボリュート歯車のまたぎ歯厚又はつばなどが付いた部品の寸法測定に用い

るディスク形の測定面を備えた外側マイクロメータ。

(4)

マイクロメータヘッド  軸線方向に移動するスピンドルの送り量を,スリーブ及びシンブルの目盛に

よって読み取ることができる測定器で,取付部を備え付けたもの。

なお,ディジタル表示をもつものについては,機械式又は電子式のものがある。

(5)

器差  マイクロメータの読みから真の値を引いた値。

(6)

スピンドルの送り誤差  最小測定長を基点,最大測定長を終点とするスピンドルの作動範囲内におけ

るマイクロメータの読みと,真の値との差のうち最大値と最小値との差。

(7)

機械式ディジタル表示  スピンドルの移動量を歯車などで機械的に拡大し,回転数字車によって表す

数値表示。

(8)

電子式ディジタル表示  スピンドルの移動量を電気的に検出し,これを電子回路によって計数して表

す数値表示。

3.

名称  マイクロメータの主要部の名称は,表 による。

表 2  マイクロメータの主要部の名称

種類

備考

外側マイクロメータ

図 1

内側マイクロメータ

図 2

歯厚マイクロメータ

図 3

マイクロメータヘッド

図 4

図 1  外側マイクロメータの各部の名称


3

B 7502-1994

図 1  (続き)

図 2  内側マイクロメータの各部の名称

図 3  歯厚マイクロメータの各部の名称

図 4  マイクロメータヘッドの各部の名称

備考  この図は,単に名称を示すものであって,設計の詳細を示すものではない。


4

B 7502-1994

4.

測定範囲  マイクロメータの測定範囲の種類は,表 による。

表 3  測定範囲の種類

単位 mm

測定範囲

外側マイクロメータ

内側マイクロメータ

歯厚マイクロメータ

マイクロメータヘッド

    0

∼ 25

 50

∼  75

    0

∼ 25

0

∼25

 25

∼ 50

 75

∼100

25

∼ 50

 50

∼ 75

100

∼125

50

∼ 75

 75

∼100 125∼150

75

∼100

100

∼125 150∼175 100∼125

125

∼150 175∼200 125∼150

150

∼175 200∼225 150∼175

175

∼200 225∼250 175∼200

200

∼225 250∼275 200∼225

225

∼250 275∼300 225∼250

250

∼275 300∼325 250∼275

275

∼300 325∼350 275∼300

300

∼325 350∼375

325

∼350 375∼400

350

∼375 400∼425

375

∼400 425∼450

400

∼425 450∼475

425

∼450 475∼500

450

∼475

475

∼500

5.

性能

5.1

一般  マイクロメータの性能を 5.25.5 に示す。

備考1.  これらの表の値は,20℃におけるものとする。

2.

電子式ディジタル表示のものは,表示されている末尾の一けたの数字の一つ分の不確かさに

よる誤差は,器差及びスピンドルの送り誤差に含まれていない。

5.2

外側マイクロメータの性能  外側マイクロメータの性能は,表 による。


5

B 7502-1994

表 4  外側マイクロメータの性能

測定範囲

測定面の

平面度

測定面の

平行度

器差

スピンドル
の送り誤差

測定力

測定力の 
ばらつき

フレームの

たわみ

荷重 10N 当たり

mm

µm

µm

µm

µm N  N

µm

  0∼ 25

 25

∼ 50

2

 50

∼ 75

2

±2

 75

∼100

3

100

∼125

4

125

∼150

±3

5

150

∼175

3

6

175

∼200

200

∼225

±4

7

225

∼250

250

∼275

4

8

275

∼300

0.6

±5

9

300

∼325

325

∼350

10

350

∼375

5

±6

11

375

∼400

400

∼425

12

425

∼450

±7

13

450

∼475

6

14

475

∼500

1

7

±8

3 5

∼15 3

15

5.3

内側マイクロメータの性能  内側マイクロメータの性能は,表 による。

表 5  内側マイクロメータの性能

単位

µm

測定範囲 (mm)

器差

スピンドルの送り誤差

100

以下

±4

100

を超え 150 以下

±5

150

を超え 250 以下

±6

250

を超え 350 以下

±7

350

を超え 425 以下

±8

425

を超え 500 以下

±9

3

5.4

歯厚マイクロメータの性能  歯厚マイクロメータの性能は,表 による。


6

B 7502-1994

表 6  歯厚マイクロメータの性能

測定範囲

測定面の

平面度

測定面の

平行度

器差

スピンドル
の送り誤差

測定力

測定力の 
ばらつき

フレームの

たわみ

荷重 10N 当たり

mm

µm

µm

µm

µm N  N

µm

  0∼ 25

 25

∼ 50

4

±4 2

 50

∼ 75

 75

∼100

1

6

±6 3

100

∼125

4

125

∼150

7

±7

5

150

∼175

175

∼200

1.3

6

200

∼225

8

±8

7

225

∼250

250

∼275

8

275

∼300

1.6

9

±9

3 5

∼15 3

9

5.5

マイクロメータヘッドの性能  マイクロメータヘッドの性能は,表 による。

表 7  マイクロメータヘッドの性能

測定範囲

測定面の

平面度

測定面のスピンドルの

軸線に対する直角度

器差

スピンドル

の送り誤差

測定力

測定力の

ばらつき

mm

µm

µm

µm

µm N  N

0

∼25 2

2

±2 3

5

∼15 3

6.

目盛

6.1

目盛数字  スリーブ及びシンブルの目盛数字は,特に指定がない限り,表 の例による。

表 8  目盛数字の記入例

番号

項目

区分

記入目盛数字

    0

∼ 25

0  5 10 15 20 25

 50

∼ 75

  50 55 60 65 70 75

100

∼125

  100  5 10 15 20 125

1

スリーブの目
盛数字

測定範囲

mm

475

∼500

  475 80 85 90 95 500

0.5

  0  5 10 15 20 25 30 35 40 45

2

シンブルの目
盛数字

ねじのピッチ

mm

1

  0 10 20 30 40 50 60 70 80 90

備考  電子式ディジタル表示のものではこの限りではない。

6.2

目盛形式  スリーブ及びシンブルの目盛形式は,特に指定がない限り,表 の例による。

表 9  目盛形式

番号

項目

ねじのピッチ

備考

0.5mm

図 5

1

スリーブ

1mm

図 6

0.5mm

図 7

2

シンブル

1mm

図 8


7

B 7502-1994

図 5  ねじのピッチ 0.5mm 

図 6  ねじのピッチ 1mm 

図 7  ねじのピッチ 0.5mm 

図 8  ねじのピッチ 1mm 

備考  電子式ディジタル表示のものではこの限りではない。 

6.3

基準線及び目盛線  スリーブの基準線の太さ及びシンブルの目盛線の太さは,特に指定がない限り,

表 10 による

表 10  目盛線の太さ

単位 mm

番号

項目

太さ

太さむら

1

スリーブの基準線

0.08

∼0.20 0.03 以下

2

シンブルの目盛線

備考  シンブル目盛線の太さは,スリーブ基準線の太さに等し

いことが望ましい。

6.4

シンブルの目幅  シンブルの隣り合う目盛線の間隔は,0.8mm 以上とする。

6.5

電子式ディジタル表示の文字  マイクロメータの電子式ディジタル表示の文字の高さは,4mm 以上

とする。

7.

形状・寸法  マイクロメータの主要部の形状及び寸法は,次による。

(1)

外側マイクロメータ及び歯厚マイクロメータのフレームは,最大測定長に等しい円筒の直径を測定す

ることができる形状であること。

(2)

シンブル端部の傾斜角は,20°以下とする(

図 参照)。

(3)

シンブルの目盛面端部からスリーブの目盛面までの距離は,0.4mm 以下とする(

図 参照)。

(4)

外側マイクロメータ,歯厚マイクロメータ及びマイクロメータヘッドのスピンドルとその案内穴との

すきまは,

図 10 による。

(5)

歯厚マイクロメータのアンビルディスク及びスピンドルディスクの外径,端部の肉厚,測定面の幅及

びディスクの角度は,

図 11 による。

(6)

マイクロメータヘッドの取付部の寸法は,

図 12 による。

(7)

内側マイクロメータの測定面の曲率半径は,5∼20mm とする(

図 13 参照)。


8

B 7502-1994

図 9  シンブル端部の傾斜角 

及びシンブルの目盛面 

端部からスリーブの目 

盛面までの距離

図 10  スピンドルとその案内 

穴とのすきま

図 11  アンビルディスク及び 

スピンドルディスクの 

形状及び寸法

図 12  取付部の寸法

単位 mm

最大測定長

P

Q

50

以下 15∼20 0.5∼1.0

 50

を超え 100 以下 18∼25 0.5∼1.2

100

を超え 200 以下 20∼30 0.7∼1.5

200

を超え 300 以下 20∼40 0.7∼2.0

図 13  測定面の曲率半径


9

B 7502-1994

8.

構造及び機能  マイクロメータの構造及び機能は,次による。

(1)

ねじ部のはめあいは良好であって,作動範囲全域にわたり滑らかで,かつ,緩みなく作動すること。

(2)

マイクロメータのねじ部のはめあいは,摩耗したとき,容易,かつ,確実に調整できること。

(3)

スピンドルとアンビルとの食違いは,実用上差し支えない程度であること。

(4)

スピンドルは,クランプによって確実に固定できること。

なお,クランプした場合のマイクロメータの読みの変化は,2

µm 以下であること。

(5)

ラチェットストップ又はフリクションストップは,滑らかに回転すること。

(6)

スリーブの目盛とシンブルの端部とは,読取りに差し支えない程度に一致していること。

(7)

マイクロメータの目盛基点は,確実に調整できること。

(8)

機械式及び電子式ディジタルの表示値は,確実に調整できること。

(9)

電子式ディジタル表示のものは,シンブルを許容値を超える速度で回転させたり,電圧低下によって

誤った表示を示すときに,その値が誤りであることを明示する機能をもつこと。

9.

材料及び硬さ  マイクロメータの主要部の材料及び硬さは,表 11 による。ただし,材料については,

機械的性質が同等以上であればこの限りではない。

表 11  材料及び硬さ

番号

項目

材料

硬さ

硬さの測定箇所

1

測定面

JIS H 5501

の D 種 2 号,

JIS G 4404

の SKS3

700HV

以上

測定面から約 1mm 離れ

た円筒面上

JIS G 4404

の SKS3 700HV 以上

2

スピンドルのねじ部

JIS G 4303

の SUS420J2 530HV 以上

ねじ部又はその付近の

円筒面上

3

スピンドルのおねじ

にはまり合うねじ部

JIS G 4051

の S25C∼S45C

10.

性能の測定方法

10.1

測定面の平面度の測定方法  測定面の平面度の測定方法は,表 12 による。ただし,これと同等以上

の測定精度で測定できればこの限りではない。

表 12  測定面の平面度の測定方法

番号

種類

測定方法

測定用具

備考

1

外側マイクロ

メータ

2

歯厚マイクロ

メータ

3

マイクロメー

タヘッド

測定面にオプチ

カルフラット又
はオプチカルパ
ラレルを密着さ

せ,白色光によ
る赤色干渉しま
の 数 を 読 み 取

る。

JIS B 7430

に規

定する 1 級又は 2
級のオプチカル
フラット,JIS B 

7431

に規定する

1

級のオプチカ

ルパラレル

赤色干渉しまの

1

本は,0.3

µm と

仮定する。

10.2

測定面の平行度の測定方法  測定面の平行度の測定方法は,表 13 による。ただし,これと同等以上

の測定精度で測定できればこの限りではない。


10

B 7502-1994

表 13  測定面の平行度の測定方法

番号

種類

測定方法

測定用具

備考

(a)

オプチカルパ

ラレル又はオ
プチカルパラ
レルとブロッ

クゲージとを
組み合わせた
ものをアンビ

ルの測定面に
密着させ(干
渉しまは 1 色

又は閉曲線が
現れる程度),
マイクロメー

タのラチェッ
トを回して白
色光によるス

ピンドルの測
定面の赤色干
渉しまの数を

読み取る。

JIS B 7431

に規

定する 1 級のオ
プチカルパラレ
ル,JIS B 7506

に規定する 0 級
又は 1 級のブロ
ックゲージ若し

くはこれらと同
等以上のゲージ

スピンドルの整

数回転の位置だ
けでなく回転数
の 端 数 が

4

1

回 転

の倍数となるよ
うな箇所 4 か所
について順次測

定を行って得ら
れた値の最大値
を求め平行度と

する。 
  なお,最大測
定長 175mm を超

えるものについ
ては(b)の方法に
よ る も の と す

る。

1

外 側 マ イ ク

ロメータ

(b)

ブロックゲー

ジを両測定面
の 中 央 に 挟
み,マイクロ

メータのラチ
ェットを回し
てその読みを

読み取る。次
にブロックゲ
ージを測定面

の四すみに順
次挟みそれぞ
れの読みを取

り,その最大
差を求める。

数字は測定順序

JIS B 7506

に規

定する 0 級又は 1
級のブロックゲ
ージ若しくはこ

れと同等以上の
ゲージ

最 大 測 定 長

175mm

以上のも

のについては,
アンビル測定面

に最小測定長相
当のブロックゲ
ージを密着させ

た状態で,その
ブロックゲージ
とスピンドル測

定面との間に挟
んだ別のブロッ
クゲージの位置

を順次差し替え
ることが望まし
い。

2

歯 厚 マ イ ク
ロメータ

ブロックゲージを
測定面の四すみに
順次挟み,マイク

ロメータのラチェ
ットを回してそれ
ぞれの値を読み取

り,その最大差を
求める。

×印は測定位置を示す。

JIS B 7506

に規

定する 0 級又は 1
級のブロックゲ

ージ若しくはこ
れと同等以上の
ゲージ


11

B 7502-1994

10.3

器差の測定方法  器差の測定方法は,表 14 による。ただし,これと同等以上の測定精度で測定でき

ればこの限りではない。

表 14  器差の測定方法

番号

種類

測定方法

測定用具

備考

1

外側マイク
ロメータ

最 小 測 定 長 に お け
る 誤 差 の 読 み が 零
に な る よ う に 調 整

した後,ブロックゲ
ー ジ を 測 定 面 間 に
挟み,ラチェットを

回 し て マ イ ク ロ メ
ー タ の 読 み と ブ ロ
ッ ク ゲ ー ジ の 寸 法

との差を求める。

JIS B 7506

に規

定する 0 級又は

1

級のブロック

ゲ ー ジ 若 し く
は こ れ と 同 等
以上のゲージ

2

内側マイク

ロメータ

(a)

マ イ ク ロ メ ー

タ の 最 小 測 定
長 に 相 当 す る
長 さ の ブ ロ ッ

ク ゲ ー ジ に 二
つ の 平 形 ジ ョ
ウ(A 形)を密

着 し て ブ ロ ッ
ク ゲ ー ジ ホ ル
ダで固定し,そ

の 2 面間の距離
を マ イ ク ロ メ
ー 夕 で 測 定 し

て マ イ ク ロ メ
ー タ の 零 調 整
を行い,次に寸

法 が 異 な る ブ
ロ ッ ク ゲ ー ジ
を 使 用 し て 測

定し,マイクロ
メ ー タ の 読 み
と ブ ロ ッ ク ゲ

ー ジ の 寸 法 と
の差を求める。

JIS B 7506

に規

定する 0 級又は

1

級のブロック

ゲ ー ジ 若 し く

は こ れ と 同 等
以 上 の ゲ ー ジ
及 び 附 属 書 に

規 定 す る ホ ル
ダ 平 形 ジ ョ ウ
(A 形)


12

B 7502-1994

番号

種類

測定方法

測定用具

備考

2

内側マイク
ロメータ

(b)

マ イ ク ロ メ ー
タ の 最 小 測 定
長 に お い て 零

調整をした後,
マ イ ク ロ メ ー
タ を あ る 目 盛

に 合 わ せ て ク
ランプし,これ
を 測 定 器 の ラ

チ ェ ッ ト を 回
して挟み,マイ
ク ロ メ ー タ の

読 み と 測 定 器
の 読 み と の 差
を求める。

JIS B 7536

に規

定 す る 電 気 マ
イ ク ロ メ ー タ

又 は こ れ と 同
等 以 上 の 精 度
をもつ測長機

測定器は,目
量 1

µm 以下,

指 示 誤 差 ±

0.5

µm のもの

を 用 い る こ
と。

3

歯厚マイク
ロメータ

最 小 測 定 長 に お け
る 誤 差 を 零 に 調 整

した後,ブロックゲ
ージを測定面間(図
の位置)に挟み,ラ

チ ェ ッ ト を 回 し て
マ イ ク ロ メ ー 夕 の
読 み と ブ ロ ッ ク ゲ

ー ジ の 寸 法 と の 差
を求める。

JIS B 7506

に規

定する 0 級又は

1

級のブロック

ゲ ー ジ 若 し く
は こ れ と 同 等

以上のゲージ

(a)

測 定 面 と 鋼 球

と の 間 に ブ ロ
ッ ク ゲ ー ジ を
挟み,ラチェッ

トを回して,マ
イ ク ロ メ ー タ
ヘ ッ ド の 読 み

と ブ ロ ッ ク ゲ
ー ジ の 寸 法 と
の差を求める。

JIS B 7506

に規

定する 0 級又は

1

級のブロック

ゲ ー ジ 若 し く

は こ れ と 同 等
以上のゲージ

4

マイクロメ

ータヘッド

(b)

マ イ ク ロ メ ー
タ ヘ ッ ド の ス

ピ ン ド ル の 送
り量を,測長機
で測る。

測長機 
目量 1

µm 以下

器 差 ± 1

µm 以

測 定 用 具 の
誤 差 を 補 正

する。

備考  器差及びスピンドルの送り誤差に使用するブロックゲージの寸法は,スピンドルの整数回転の位置だけでなく,

中間の位置の誤差も求められるようなものを選ぶことが望ましい。

例えば,2.5mm,5.1mm,7.7mm,10.3mm,12.9mm,15mm,17.6mm,20.2mm,22.8mm 及び 25mm のブロ

ックゲージをセットにして使用すればよい。


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B 7502-1994

10.4

スピンドルの送り誤差の測定方法  スピンドルの送り誤差の測定方法は,表 15 による。ただし,こ

れと同等以上の測定精度で測定できればこの限りではない。

表 15  スピンドルの送り誤差の測定方法

番号

種類

測定方法

測定用具

備考

1

外側マイク
ロメータ

2

歯厚マイク
ロメータ

3

内側マイク
ロメータ

ま ず 最 小 測 定 長 相
当 位 置 で ス ピ ン ド
ル の 測 定 面 の 中 心

と 球 面 ア ン ビ ル の
中 心 と が 接 触 す る
よ う に ア ン ビ ル 保

持具をフレーム(胴
体)に固定し,測定
力 を か け て 目 盛 合

せをした後,両測定
面 間 に 順 次 長 さ の
異 な る ブ ロ ッ ク ゲ

ージを挟み,その都
度 得 ら れ る マ イ ク
ロ メ ー タ の 読 み と

ブ ロ ッ ク ゲ ー ジ の
寸 法 と の 差 の う ち
最 大 値 と 最 小 値 と

の差を求める。

ア ン ビ ル 保 持
具 JIS B 7506
に規定する 0 級

又は 1 級のブロ
ッ ク ゲ ー ジ 若
し く は こ れ と

同 等 以 上 の ゲ
ージ

最小測定長が
零であるマイ
クロメータの

場合は器差の
測定値から算
出する。

4

マイクロメ

ータヘッド

表 14 の番号 4 で得
ら れ た 各 測 定 長 に
お け る 器 差 の う ち
の 最 大 値 と 最 小 値

との差を求める。

10.5

測定力の測定方法  測定力の測定方法は,表 16 による。ただし,これと同等以上の測定精度で測定

できればこの限りではない。


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B 7502-1994

表 16  測定力の測定方法

番号

種類

測定方法

測定用具

備考

1

外 側 マ イ ク

ロメータ

2

歯 厚 マ イ ク
ロメータ

3

マ イ ク ロ メ
ータヘッド

はかり又は力計の

荷重点とスピンド
ルの測定面中心と
の 間 に 鋼 球 を 挟

み,スピンドルの
軸が鉛直になり,
かつ,はかり又は

力計の読みが零に
なるように両者を
調整した後,ラチ

ェットストップ又
はフリクションス
ト ッ プ を 回 転 さ

せ,はかり又は力
計の読みの最大値
を読み取る。

この手順を 5 回繰
り返し,その平均
値を求める。

目量 20g 以下の

上皿ばね式指示
ばかり, 
感度 0.2N 以下

の力計又はこれ
らと同等以上の
測定器

10.6

測定力のばらつきの測定方法  測定力のばらつきの測定方法は,表 17 による。ただし,これと同等

以上の測定精度で測定できればこの限りではない。

表 17  測定力のばらつきの測定方法

番号

種類

測定方法

測定用具

備考

1

外 側 マ イ ク
ロメータ

2

歯 厚 マ イ ク
ロメータ

3

マ イ ク ロ メ
ータヘッド

10.5

の手順によっ

て求めた測定力の

最大値と最小値と
の差を測定値とす
る。

10.7

スピンドルの軸線に対する測定面の直角度の測定方法  スピンドルの軸線に対する測定面の直角度

の測定方法は,

表 18 による。ただし,これと同等以上の測定精度で測定できればこの限りではない。


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B 7502-1994

表 18  スピンドルの軸線に対する測定面の直角度の測定方法

番号

種類

測定方法

測定用具

備考

(a) 

マ イ ク ロ メ ー

タ ヘ ッ ド の 取
付 部 を し ゅ う
動可能な V ブ

ロ ッ ク に 固 定
し,測定面の一
端 を 一 定 位 置

に押しつけ,他
端 の 位 置 を 電
気 マ イ ク ロ メ

ー タ で 読 み 取
る。シンブル目
盛 各 位 置 に お

け る 電 気 マ イ
ク ロ メ ー タ の
読 み の 最 大 差

2

1

を直角度と

する。

JIS B 7536

規 定 す る 電
気 マ イ ク ロ
メ ー タ 又 は

精 度 が こ れ
と 同 等 以 上
の測定器

1

マ イ ク ロ

メ ー タ ヘ
ッド

(b) 

マ イ ク ロ メ ー
タ ヘ ッ ド の ス
ピ ン ド ル を 回

転し,測定面の
振 れ を オ ー ト
コ リ メ ー タ で

読 み 取 り 換 算
する。

JIS B 7538

規 定 す る オ
ー ト コ リ メ

ータ

換算式

y

400

x

d

ここに,

d

:スピンドル

の直径 (mm)

x

:オートコリ

メータの振れ
(秒)

y

:スピンドル

の 直 角 度

(

µm)

10.8

フレームのたわみの測定方法  フレームのたわみの測定方法は,表 19 による。ただし,これと同等

以上の測定精度で測定できればこの限りではない。


16

B 7502-1994

表 19  フレームのたわみの測定方法

番号

種類

測定方法

測定用具

備考

1

外 側 マ イ ク

ロメータ

2

歯 厚 マ イ ク
ロメータ

マイクロメータの

ア ン ビ ル を 下 に
し,スピンドルの
軸を鉛直に保ち,

ア ン ビ ル に 質 量

5kg

のおもりをつ

るしたときのフレ

ームのたわみ量を
測定し,荷重 10N
当たりのフレーム

のたわみ量を求め
る。

基点調整用基準

棒又はこれと同
等以上の基準棒 
おもり 5kg

備考1.  基点調整用基準棒の寸法許容差は,次の式による。

m

=(1+

50

L

)

ここに,

m

基点調整用基準棒の長さの寸法の許容差  (

µm)

L

基点調整用基準棒の呼び寸法 (mm)

2.

見やすい位置にその呼び寸法及び寸法誤差を表示する。

11.

検査  マイクロメータの検査は,測定範囲,性能,目盛,形状・寸法,構造及び機能,並びに材料及

び硬さについて行い,4.5.6.7.8.及び 9.の規定に適合しなければならない。ただし,アンビル及びスピ

ンドルの測定面に超硬合金を用いたものは,その硬さの測定を省略してもよい。

12.

製品の呼び方  マイクロメータの呼び方は,規格番号,種類,測定範囲及び機械式又は電子式ディジ

タル表示の有無による。その例を

表 20 に示す。

表 20  製品の呼び方

種類

呼び方

JIS B 7502

  外側マイクロメータ  0∼25mm

JIS B 7502

  外側マイクロメータ  0∼25mm  電子式ディジタル表示

外側マイクロメータ  0∼25mm

外側マイクロメータ

外側マイクロメータ  0∼25mm  電子式ディジタル表示

JIS B 7502

  棒形内側マイクロメータ(単体形)100∼125mm

JIS B 7502

  棒形内側マイクロメータ(単体形)100∼125mm  電子式ディジタ

ル表示

棒形内側マイクロメータ(単体形)100∼125mm

内側マイクロメータ

棒形内側マイクロメータ(単体形)100∼125mm  電子式ディジタル表示

JIS B 7502

  歯厚マイクロメータ  0∼25mm

JIS B 7502

  歯厚マイクロメータ  0∼25mm  電子式ディジタル表示

歯厚マイクロメータ  0∼25mm

歯厚マイクロメータ

歯厚マイクロメータ  0∼25mm  電子式ディジタル表示

JIS B 7502

  マイクロメータヘッド  0∼25mm

JIS B 7502

  マイクロメータヘッド  0∼25mm  電子式ディジタル表示

マイクロメータヘッド  0∼25mm

マイクロメータヘッド

マイクロメータヘッド  0∼25mm 電子式ディジタル表示


17

B 7502-1994

13.

表示  マイクロメータには,次の事項を表示しなければならない。

(1)

目量又は最小表示量

(2)

測定範囲

(3)

製造業者名又はその略号

14.

取扱い上の注意事項  電子式ディジタル表示のものは,磁場・電界・湿度・ノイズなどその電子部分

の機能に影響を受ける場合があるので,その使用環境に対して特に注意が必要である。

参考  マイクロメータの総合誤差  この参考は,マイクロメータの総合誤差について記述するものであり

規定の一部ではない。規格本体に規定する

表 4,表 5,表 及び表 の性能に適合するマイクロメータを

用いて,標準状態又はこれに近い環境のもとで,金属又はそれと同等の材質の品物を測定した場合の総合

誤差は,

参考表 1に示す。

参考表 1  外側マイクロメータの総合誤差

最大測定長 mm

総合誤差

µm

50

以下

± 4

50

を超え 100 以下

± 5

100

を超え 150 以下

± 6

150

を超え 200 以下

± 7

200

を超え 250 以下

± 8

250

を超え 300 以下

± 9

300

を超え 350 以下

±10

350

を超え 400 以下

±11

400

を超え 450 以下

±12

450

を超え 500 以下

±13

参考表 2  内側マイクロメータの総合誤差

最大測定長 mm

総合誤差

µm

100

以下

± 6

100

を超え 150 以下

± 7

150

を超え 200 以下

± 8

200

を超え 250 以下

± 9

250

を超え 300 以下

±10

300

を超え 350 以下

±11

350

を超え 425 以下

±12

425

を超え 500 以下

±13

参考表 3  歯厚マイクロメータの総合誤差

最大測定長 mm

総合誤差

µm

50

以下

± 6

50

を超え 100 以下

± 8

100

を超え 150 以下

±10

150

を超え 200 以下

±11

200

を超え 250 以下

±13

250

を超え 300 以下

±14

備考  電子式ディジタル表示のものは,表示されている末尾のけたのところで数字の一つ分の不確か

さによる誤差は,総合誤差に含まれていない。


18

B 7502-1994

JIS B 7502

  改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

石  森      晴

日本精密測定機器工業会

(委員)

津  田      博

通商産業省機械情報産業局

若  松  茂  三

工業技術院標準部

清  野  昭  一

財団法人日本品質保証機構

小  山      誠

財団法人機械振興協会

高  内  国  土 ISO/TC3/SC3 国内対策委員

庄  司  典  明

神奈川県工業試験所

川  口      廣

株式会社科学計器研究所

風  間  正  也

株式会社ツガミプレジション

宮  林  光  行

株式会社彌満和製作所

青  木  往  男

株式会社鷺宮製作所

今  永      亨

日本測定工具株式会社

猪  原      進

株式会社ミツトヨ

岡  村  清  治

株式会社中村製作所

(事務局)

羽  田  勝  彦

日本精密測定機器工業会

市  川  忠  治

日本精密測定機器工業会