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B 7157

:2003

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本望遠

鏡工業会 (JTMA)/財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 14132-1 : 2002,  Optics and optical

instruments−Vocabulary for telescopic systems−Part 1 : General terms and alphabetical indexes of terms in ISO 

14132

,  ISO 14132-2 : 2002,  Optics and optical instruments−Vocabulary for telescopic systems−Part 2 : Terms

for binoculars,  monoculars and spotting scopes,  ISO 14132-3 : 2002,  Optics and optical instruments−

Vocabulary for telescopic systems−Part 3 : Terms for telescopic sights 及び ISO 14132-4 : 2002, Optics and

optical instruments−Vocabulary for telescopic systems−Part 4 : Terms for astronomical telescopes を基礎として

用いた。

JIS B 7157

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)  JIS と対応する国際規格との対比表


B 7157

:2003

(2)

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  分類

2

4.

  記号

2

5.

  用語及び定義 

2

附属書(参考)  JIS と対応する国際規格との対比表

9

 


日本工業規格

JIS

 B

7157

:2003

望遠鏡用語

Vocabulary for telescopic systems

序文  この規格は,2002 年に第 1 版として発行された ISO 14132-1 : 2002,  Optics and optical instruments

−Vocabulary for telescopic systems−Part 1 : General terms and alphabetical indexes of terms in ISO 14132,  ISO 

14132-2 : 2002

,  Optics and optical instruments−Vocabulary for telescopic systems−Part 2 : Terms for binoculars,

monoculars and spotting scopes, ISO 14132-3 : 2002,  Optics and optical instruments−Vocabulary for telescopic

systems−Part 3 : Terms for telescopic sights 及び ISO 14132-4 : 2002, Optics and optical instruments−

Vocabulary for telescopic systems−Part 4 : Terms for astronomical telescopes を翻訳し,技術的内容を一部変更

して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧

表をその説明を付けて,

附属書(参考)に示す。

1.

適用範囲  この規格は,望遠鏡に関する主な記号並びに用語及びその定義について規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD(修

正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 14132-1 : 2002

,  Optics and optical instruments−Vocabulary for telescopic systems−Part 1 :

General terms and alphabetical indexes of terms in ISO 14132 (MOD)

ISO 14132-2 : 2002

,  Optics and optical instruments−Vocabulary for telescopic systems−Part 2 :

Terms for binoculars,  monoculars and spotting scopes (MOD)

ISO 14132-3 : 2002

,  Optics and optical instruments−Vocabulary for telescopic systems−Part 3 :

Terms for telescopic sights (MOD)

ISO 14132-4 : 2002

,  Optics and optical instruments−Vocabulary for telescopic systems−Part 4 :

Terms for astronomical telescopes (MOD)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS Z 8120

  光学用語

ISO 9358

  Optics and optical instruments−Veiling glare of image-forming systems−Definitions and methods

of measurement

ISO 10109-4

  Optics and optical instruments−Environmental requirements−Part 4 : Test requirements for

telescopic systems


2

B 7157

:2003

3.

分類  用語の分類は,次による。

a)

共通用語

1)

一般

2)

望遠鏡系及び望遠観察機器の基本特性

3)

望遠鏡系の光学部品及び構成要素

b)

双眼鏡,単眼鏡及びスポッティングスコープ用語

c)

ライフルスコープ用語

d)

天体望遠鏡用語

4.

記号

記号

説明

用語及び定義参照番号

B

対物レンズの中心間距離

2.1.17 

b

眼幅

2.1.15 

D

入射ひとみ径

1.2.8 

D'

射出ひとみ径

1.2.9 

L

望遠鏡系効率

1.2.14 

L

H

望遠鏡を手で持っているときの昼光効率

1.2.15 

L

S

望遠鏡を支持台に固定しているときの昼光効率

1.2.15 

L

t

薄暮係数

1.2.16 

l

機器の対物レンズから物体平面までの距離

1.2.4 

P

全浮き上がり度

2.1.18 

P

1

 

比浮き上がり度

2.1.17 

立体視限界を定義する物体までの距離

2.1.20 

R

o

立体視の範囲

2.1.19 

立体視限界値

2.1.20 

裸眼で見た近軸物体の像の角度

1.2.1 

w' 

望遠鏡系から見た近軸物体の像の角度

1.2.1 

y

物体空間の視野

1.2.4 

Γ

 

倍率

1.2.1 

Γ

 '

有効倍率

1.2.11 

ε

 

角分解能限界

1.2.12

  4.1.4 

η

e

肉眼の立体視限界値

2.1.19 

λ

 

観測に使用する光波長

4.1.4 

裸眼視力

1.2.14 

v'

望遠鏡系視力

1.2.13 

2

ω

実視界

1.2.2 

2

ω

'

見掛け視界

1.2.3 

Φ

B

白色背景中の黒色円盤物体の像中心部射出光束

1.2.26 

Φ

W

上記の黒色物体を白色背景に置換した光束

1.2.26 

5.

用語及び定義

a)

共通用語

1)

一般   

番号

用語

定義

対応外国語(英,米)

(参考)

1.1.1

望遠鏡系 

アフォーカル系 telescopi system


対物レンズに入射する無限遠光軸上の物体からの光線束を受
け,共役な平行光線束を形成する光学系。 

番号

用語

定義

対応外国語(英,米)

(参考)

1.1.2

ケプラー式望遠

鏡系

正の焦点距離をもつ対物レンズ及び正の焦点距離をもつ接眼レ
ンズを備えた望遠鏡系。

Keplerian telescopic

system

1.1.3 

ガリレイ式望遠

鏡系

正の焦点距離をもつ対物レンズ及び負の焦点距離をもつ接眼レ
ンズを備えた望遠鏡系。

Galilean telescopic

system

1.1.4 

望遠観察機器

望遠鏡系を備え,離れた物体を見るために使用される光学機器。

備考  望遠観察機器は,双眼鏡,単眼鏡,スポッティングスコ

ープ,天体望遠鏡,ライフルスコープ及び暗視スコープ

を含む。

telescopic

observational 
instrument

2)

望遠鏡系及び望遠観察機器の基本特性 

番号

用語

定義

対応外国語(英,米)

(参考)

1.2.1 

倍率

Γ

望遠鏡系から見た近軸物体の像の角度  (w')  の,裸眼で見た同じ
物体の角度  (w)  に対する比率。 
備考  倍率は,次の式による。

tan

tan

Γ

Γ

又は =

w

w

D

w

w

D

magnification

1.2.2 

実視界 2

ω

望遠鏡系から見た物体空間の有効視野角。物体空間の視野角と

もいう。

angular field of view

in object space

1.2.3 

見掛け視界 2

ω

'

望遠鏡系から見た像空間の視野角。像空間の視野角ともいう。
備考  ディストーションがなければ,実視界と見掛け視界との 
            関係は,次の式で表される。

tan

tan

ω Γ

ω

′=

angular field of view

in image space

1.2.4 

視野 2

y

望遠鏡系によって結像される光軸に垂直な物体平面の最大寸法
(長さの単位)

。物体空間の視野ともいう。次の式で与えられる。

2

2×   tan

ω

y

l

ここに,は機器の対物レンズから物体平面までの距離。

linear field of view in

object space

1.2.5

入射ひとみ

開口絞りから前方にある光学系によって作られる開口絞りの
像。開口絞りが物体空間に位置している場合には,開口絞りそ
のもの。

entrance pupil

1.2.6

射出ひとみ

開口絞りから後方にある光学系によって作られる開口絞りの
像。開口絞りが像空間に位置している場合には,開口絞りその

もの。

exit pupil

1.2.7

射出ひとみ距離

望遠鏡系の最後の光学面の中心から射出ひとみまでの光軸に沿

った距離。アイレリーフともいう。

eye relief

1.2.8

入射ひとみ径

D 
物体空間において,光学系を通過する光軸に平行な入射光線束

の最大径。 
備考  非円形入射ひとみ形状については,面積が等しい円の径 
            を適用する。

entrance pupil

diameter


4

B 7157

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番号

用語

定義

対応外国語(英,米)

(参考)

1.2.9

射出ひとみ径

D' 
望遠鏡系によって像空間内に結像される,開口絞りの像の径。 
備考 1.  ガリレイ式望遠鏡系の場合,像は虚像である。

2.

  射出ひとみ径は,次の式によって入射ひとみ径に関係

づけられる。

D

D

Γ

′=

3.

  非円形入射ひとみ形状については,面積が等しい円の

径を適用する。

exit pupil diameter

1.2.10

標準倍率

射出ひとみ径が観測者の眼のひとみ径に等しい場合の,望遠鏡
系の倍率。 
備考  目の角分解能限界が 1 分の場合には,標準倍率は射出ひ

とみ径が 2 mm のときに対応する。

normal magnification

1.2.11 

有効倍率

Γ

 '

機器の角分解能限界と目の角分解能限界とが一致する場合の,
望遠鏡系の倍率。 
備考:有効倍率は,次の式による。

D

Γ

D

×

×

75

.

0

2

.

0

ここに,は入射ひとみ径 (mm)。

useful magnification

1.2.12

角分解能限界

ε

収差の無視できる理想的な光学系で,分離して見ることができ
る無限遠の 2 点又は 2 線の間の最小角度(秒)

備考  角分解能限界(レイリー限界の近似値,単位:秒)は,

次の式による。

120

D

ε

ここに,は入射ひとみ径 (mm)。

limit of angular

resolution

1.2.13

望遠鏡系視力

v' 
目と望遠鏡系とを組み合わせた角分解能限界(分)の逆数で,
望遠鏡系を通して物を観察する認識力。

telescopic acuity of

vision

1.2.14

望遠鏡系効率

L 
望遠鏡系視力と裸眼視力との比率によって定義される。物体の
細部を裸眼で見分ける観察者の能力を増強する望遠鏡系の能

力。 
備考  裸眼視力 は,目の角分解能限界(分)と逆数関係にあ

る。

efficiency of

telescopic system

1.2.15

昼光効率

背景輝度が 3.2 cd/m

2

を超える明所での望遠鏡系効率。

備考  望遠鏡を手で持っているときの昼光効率 L

H

と望遠鏡を支

持台に固定しているときの昼光効率 L

S

は,区別するのが

望ましい。

Γ

Γ

L

×

×

×

=

)

03

.

0

1

(

8

.

0

H

Γ

D

L

×

×

=

65

.

1

1

06

.

1

S

の単位は mm。

daylight efficiency

1.2.16

薄暮係数

L

t

薄暮条件における望遠鏡系効率。次の式によって定義される。

t

×

L

D

Γ

の単位は mm。

geometric twilight

number


番号

用語

定義

対応外国語(英,米)

(参考)

1.2.17

正の視度

望遠鏡系の接眼レンズから出る光線束の収束する度合い。光線
束の収束ともいう。

convergence of rays

1.2.18

負の視度

望遠鏡系の接眼レンズから出る光線束の発散する度合い。光線
束の発散ともいう。

divergence of rays

1.2.19

視度調整範囲

視度の調整範囲。毎メートル (m

1

)  で表される。 dioptre

adjustment

range

1.2.20

焦点移動

変倍望遠鏡系の焦点が倍率の変更中にずれること。 image

defocusing

1.2.21

光軸上視差

望遠鏡系の対物レンズによる物体の像面と焦点板面との不一

致。

axial parallax

1.2.22

潜望鏡観察

対物レンズと接眼レンズの,平行光軸の分離。ペリスコープ観
察ともいう。

JIS Z 8120 参照)

periscopicity

1.2.23

最短合焦距離

望遠鏡系が焦点を合わせられる物体から対物レンズまでの最短
距離。

minimum distance of 
observation close 
distance

1.2.24

透過率

望遠鏡系から出る光束の望遠鏡系に入る光束に対する比。 
備考  一般に,透過率の値は,入射光の入射角及び分光特性に

よって異なる。

transmittance

1.2.25 

ベイリンググレ

射出ひとみ面での好ましくない光。散乱又は好ましくない反射
が原因で発生する。フレアともいう。

JIS Z 8120 参照)

veiling glare

1.2.26

ベイリンググレ

ア指数

望遠鏡系から射出する,次の光束

Φ

B

の光束

Φ

W

に対する比。

Φ

B

:一様に照明された白色の背景の中に置かれた完全黒色の円

盤状物体に焦点を合わせたときに,その像の中心部から射出す
る光束。

Φ

W

:上記光学系において,黒色物体を白色の背景に置き換えた

ときに得られる光束。 
備考  ISO 9358 による。

veiling glare index

1.2.27

口径食

光学系を通過する軸外光束が部分的に遮へいされること。 vignetting

1.2.28

像の倒れ

プリズム又は反射鏡を備えた単眼観察機器において物体の像が
光軸に垂直な面内で回転する(倒れる)こと。

image rotation

3)

望遠鏡系の光学部品及び構成要素 

番号

用語

定義

対応外国語(英,米)

(参考)

1.3.1

対物レンズ(望

遠鏡系の)

遠方にある物体の像を結ぶ望遠鏡光学系の一部。 objective

lens

1.3.2

屈折対物光学系

レンズだけを使用して像を結ぶ対物光学系。 refracting

objective

1.3.3

反射対物光学系

反射鏡だけを使用して像を結ぶ対物光学系。 reflecting

objective

1.3.4

反射屈折対物光

学系

レンズ及び反射鏡を使用して像を結ぶ対物光学系。 catadioptric

objective

1.3.5

望遠型対物レン

最初の光学面から焦点までの距離が,対物光学系の焦点距離未
満である対物レンズ。

teleobjective

1.3.6

正立系

対物レンズが形成する像を正立させるために使用する光学系。 erecting

system

1.3.7

プリズム正立系

一群のプリズムから構成される正立系。 
備考  通常,プリズム正立系はレンズ正立系より短い望遠鏡系

になる。

prism erecting system

1.3.8

レンズ正立系

一群のレンズから構成される正立系。

lens erecting system

1.3.9

接眼レンズ

対物レンズ又は対物レンズと正立系が形成する像を,目で見る

ために使用される光学系。

eyepiece


6

B 7157

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番号

用語

定義

対応外国語(英,米)

(参考)

1.3.10

視度目盛

接眼レンズから出る光線束の収束又は発散する度合いを表示す
る目盛。

dioptre scale

1.3.11

視野レンズ

対物レンズの像面の位置又はその近くに置くレンズ。通過する
光線の方向を変えることによって,以降の光学系のサイズを小
さくすることができる。フィールドレンズともいう。

field lens

1.3.12

光学フィルタ

入射する光の強度,分光特性などを変更するために使用する光
学要素。

optical filter

1.3.13

レチクル

像面に置く十字線,目盛などを刻んだガラス板,又は相当品。 reticle

1.3.14

レンズフード

迷光が視野の外側から対物レンズまで届くのを防止する,対物
レンズの前面に取り付けられるアタッチメント。

lens hood

1.3.15

目当て

接眼レンズに取り付けて,観察者の目又は眼鏡が接眼レンズに

接触しないようにする部材。

eye cup

b)

双眼鏡,単眼鏡及びスポッティングスコープ用語

番号

用語

定義

対応外国語(英,米)

(参考)

2.1.1

双眼鏡

二つの同性能の単眼望遠鏡を平行な光軸で結合し,両眼視でき
るようにした望遠観測機器。

binoculars

2.1.2 

プリズム双眼鏡

正立光学系として,プリズムを用いた双眼鏡。 prism

binoculars

2.1.3 

レンズ双眼鏡

正立光学系として,レンズを用いた双眼鏡。 lens

binoculars

2.1.4 

ガリレイ双眼鏡

ガリレイ式望遠鏡系を用いた双眼鏡。 Galilean

binoculars

2.1.5 

変倍式双眼鏡

倍率を変更する手段を備えた双眼鏡。 
備考  変倍式双眼鏡は,ズーム式双眼鏡及び倍率切換可能な双

眼鏡である。

variable power

binoculars

2.1.6 

ズーム式双眼鏡

倍率を連続的に変更するメカニズムを備えた双眼鏡。 zoom

binoculars

2.1.7 

広視界双眼鏡

プリズム双眼鏡については 60°以上の見掛け視界,ガリレイ双

眼鏡については 50°以上の見掛け視界を備えた双眼鏡。 
備考  ディストーションがなければ,実視界 2

ω

と見掛け視界 2

ω

'との関係は,次の式で表される。

tan

tan

ω Γ

ω

′=

wide angle binoculars

2.1.8 

中央繰り出し式

双眼鏡

両方の望遠鏡の光学構成要素を同時に調整して,焦点調整を行

う双眼鏡。CF 式双眼鏡ともいう。

binoculars with centre

focusing

2.1.9 

単独繰り出し式

双眼鏡

各望遠鏡の光学構成要素を,別々に調整して焦点調整を行う双
眼鏡。IF 式双眼鏡ともいう。

binoculars with

individual focusing

2.1.10

内部焦点調整式

双眼鏡

外側の光学構成要素は動かさず,望遠鏡の内側の光学構成要素
を動かして,焦点調整を行う双眼鏡。

binoculars with

internal focusing

2.1.11

防水双眼鏡

水没しても,内部に水が浸入しない,かつ,内部曇りを起こさ
ない双眼鏡。 
備考  ISO 10109-4 Serial No. 12・13・14・15 を満たす双眼鏡。

waterproof binoculars

2.1.12

防滴双眼鏡

雨水がかかっても,内部に雨水が浸入しない双眼鏡。 
備考  防水双眼鏡と同等の構造で,ISO 10109-4 Serial No. 12 を

満たす双眼鏡。

water resistant

binoculars

2.1.13

双眼鏡のヒンジ

眼幅の調整機構。

hinge of binoculars

2.1.14

眼幅目盛

眼幅の値を表示する目盛。 interpupillary scale

2.1.15

眼幅

b 
双眼鏡における左右の射出ひとみの中心間距離。 
備考  双眼鏡の設計は,通常,眼幅を変更する手段を備えてい

る。眼幅が一定のモデルもある。

interpupillary distance


番号

用語

定義

対応外国語(英,米)

(参考)

2.1.16

像の倒れ差

双眼鏡において,各々の光学系で結像される像の倒れの差。

disparity of image

rotations

2.1.17

比浮き上がり度

P

1

対物レンズ中心間隔 の接眼レンズ中心間隔 に対する比。

 1

B

P

b

specific plasticity

2.1.18

全浮き上がり度

P 
肉眼で双眼機器を使用するときに,空間の立体感を増強する数
値。全浮き上がり度の評価は,次の式による。

1

×

P

P

Γ

plasticity

2.1.19

立体視の範囲

R

0

観測者が,物体を無限遠と区別して立体的に知覚できる限界距

離。立体視の範囲は,次の式による。

0

e

×

B

R

Γ

η

ここに,は機器の対物レンズの中心間距離,

η

e

は肉眼の立体

視限界値。

5

e

10  5×10

rad

η

"

range of stereoscopic

vision

2.1.20

立体視限界値

ΔR 
光軸方向に並んだ 2 物体が立体的に知覚できる最小間隔。立体
視限界値は,次による。

2

e

×

η

Γ

R

R

B

ここに,は立体視限界を定義する対象物までの距離。

threshold depth of

stereoscopic vision

2.1.21

左右光軸平行度

双眼鏡の射出光軸間の平行性。 binocular

alignment

2.1.22

光軸の左右収束

双眼機器の接眼レンズから出る光線束が水平方向に収束する平
行性の不備。

convergence of axes

2.1.23

光軸の左右発散

双眼機器の接眼レンズから出る光線束が水平方向に発散する平
行性の不備。

divergence of axes

2.1.24

光軸の上下発散

双眼機器の接眼レンズから出る光線束が上下方向に発散する平
行性の不備。

dipvergence of axes

2.1.25

倍率相対差

双眼鏡における左右倍率の差の低倍率に対する割合。

relative difference in

magnification

c)

ライフルスコープ用語

番号

用語

定義

対応外国語(英,米)

(参考)

3.1.1

ライフルスコー

ライフル銃などに装着され,照準のために使用される望遠鏡。 
JIS Z 8120 参照)

telescopic sight

3.1.2 

主鏡筒

ライフルスコープの本体。 ma

tube

3.1.3 

中央鏡筒

接眼レンズと対物レンズとの間に位置したライフルスコープの
最も細い部分。

central tube

3.1.4 

対物鏡筒

対物レンズ枠を取り付ける主鏡筒の一部分。まっすぐで,多く
は円筒形をなしている。

objective tube

3.1.5 

視差

光軸上観察及び光軸外観察で生じる照準点間の角度偏差。 parallax

3.1.6 

照準設定距離

対象物が正確に光軸上のレチクル位置に結像する物体距離。 
備考  上記の場合,視差は 0 である。

parallax free distance

3.1.7 

上下弾着補正

レチクルの垂直位置を調整する機構。 elevation

adjustment


8

B 7157

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番号

用語

定義

対応外国語(英,米)

(参考)

3.1.8 

水平弾着補正

レチクルの水平位置を調整する機構。 windage

adjustment

3.1.9 

レチクル調整範

水平補正及び上下補正のための,直交する二方向それぞれのレ

チクル調整範囲。

reticle adjustment 
 range

3.1.10 

レチクル斜行

レチクル調整軸(上下及び水平)とレチクルラインとの角度差。

 reticle tracking

3.1.11

照準マーク

照準を定めるために使用されるレチクルのポイント。 aiming

mark

3.1.12

照準点

照準マークに対応する物体上のポイント。 aiming

point

3.1.13

一次像面

対物レンズの結像面。

first image plane

3.1.14

二次像面

正立レンズ系までの結像面。

second image plane

d)

天体望遠鏡用語

番号

用語

定義

対応外国語(英,米)

(参考)

4.1.1

天体望遠鏡

天体観測を目的とする望遠機器。 astronomical

telescope

4.1.2 

対物光学系の有

効径

入射する光線束の光軸に平行な物体空間側の最大直径。 
備考 1.  対物光学系とは対物レンズ又は反射対物鏡を意味す
る。

2.

  有効径は望遠鏡の入射ひとみ径 に等しい。

clear aperture

objective

4.1.3 

角分解能(天体

望遠鏡の)

2 点を別々の点として識別する光学系の能力。物空間の視角(単
位:ラジアン又は秒)で表される。収差が無視できる理想光学
系では,角分解能限界に等しい。

angular resolution

4.1.4 

角分解能限界

天体望遠鏡

の)

ε

レイリー限界に基づく角分解能の理論的限界(ラジアン)は

1.22×

D

λ

ε

ここに,

λ

は観測に使用する光波長,は望遠鏡の有効径(両方

とも mm)

limit of angular

resolution

4.1.5 

回折限界望遠鏡

角分解能がレイリー限界に達している望遠鏡。 diffraction

limited

telescope

4.1.6 

ファインダ望遠

主望遠鏡の鏡筒に取り付け,光軸に平行に調整された補助望遠
鏡。視野を広くして星などの目標物に主望遠鏡を向けるのを容
易にする役割をもつ。

finder telescope

4.1.7 

天頂プリズム

物体を容易に観測できるように,望遠鏡の主軸に対して見る方
向を 90°変える直角プリズム。

diagonal prism

4.1.8 

バーローレンズ

対物光学系と焦点面との間に置かれ,対物光学系の焦点距離を
長くする負の焦点距離をもつレンズ系。

Barlow lens

4.1.9 

太陽投影板

接眼レンズ又は専用投影レンズによって太陽の像が映し出され
る投影スクリーン。

solar projection plate

4.1.10 

ハーシェル・プ

リズム

太陽像の明るさを下げるために望遠鏡の光軸に対し 45°に向け
られたくさび形プリズム。 
備考  見る方向はハーシェル・プリズムによって望遠鏡の主軸

に対し 90°曲げられる。

Herschel wedge


附属書(参考)  JIS と対応する国際規格との対比表

JIS B 7157 : 2003

  望遠鏡用語

ISO 14132-1 : 2002

,望遠鏡用語−第 1 部:共通用語

ISO 14132-2 :  2002

,望遠鏡用語−第 2 部:双眼鏡,単眼鏡,スポティン

グスコープ用語

ISO 14132-3 : 2002

,望遠鏡用語−第 3 部:ライフルスコープ用語

ISO 14132-4 : 2002

,望遠鏡用語−第 4 部:天体望遠鏡用語

(Ⅰ) JIS の規定

(Ⅲ)  国際規格の規定

(Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項目
ごとの評価及びその内容 
表示箇所:本体

表示方法:点線の下線

項目 
番号

内容

(Ⅱ)  国際
規格番号

項目 
番号

内容

項目ごとの評価  技術的差異の内容

(Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策

1.適用範

望 遠 鏡 に 関 す る 用 語に つ
いて規定

ISO 

14132-1 

14132-2 

14132-3 

14132-4 

1. 

望遠鏡に関する
用語について規

IDT

JIS

では,規格としての一体性や取扱い

やすさなどを考慮して,一つの規格に

まとめた。

2.引用規

JIS Z 8120

ISO 9358

ISO 10109-4

ISO 

14132-1 

14132-2 

14132-3 

14132-4 

2. ISO

14132-1

14132-2

14132-3

14132-4

MOD/追加

光学用語の“上位 JIS
と し て 存 在 す る 規 格

を引用する。

3.分類

a)

共通用語

b)

双眼鏡,単眼鏡及びス

ポッティングスコープ
用語

c)

ライフルスコープ用語

d)

天体望遠鏡用語

ISO 

14132-1 

14132-2 

14132-3 

14132-4 

 ISO

14132-1

14132-2

14132-3

14132-4 

MOD/変更

一規格として統合し,
そ れ に 応 じ て 分 類 を

変更する。

4.記号

Γ

 ':有効倍率

Φ

B

Φ

W

ISO 

14132-1

14132-1 

3. 
 
4. 

14132-1

MOD/追加

ISO

規格で記号として

表示していない。

ISO

に追加するよう提案する。

記号を使わないと理解しにくい。

9

B XXX

X


2002

9

B 7157


2003


10

B 7157

:2003

(Ⅰ) JIS の規定

(Ⅲ)  国際規格の規定

(Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項目
ごとの評価及びその内容 
表示箇所:本体

表示方法:点線の下線

項目

番号

内容

(Ⅱ)  国際
規格番号

項目

番号

内容

項目ごとの評価  技術的差異の内容

(Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策

5.用語及
び定義

1.2.13  角分解能(分) 
1.2.14  分で表される目の
角分解能

ISO  

14132-1 

4. 

4.2.13 limit of 
resolution (in 
seconds of arc)   
4.2.14 the limit of 
resolution of the 
eye expressed in 
seconds of arc

MOD/変更

ISO

規格の単位“秒”

は“分”の誤り。

ISO

に訂正を提案する。

1.2.2、1.2.3、1.2.4、1.2.7、 
1.2.17、1.2.18、1.2.22、 
1.2.25、1.3.11、2.1.8、2.1.9

ISO  

14132-1

14132-2 

4. 
 
3. 

4.2.2   angular 
field of view in 
object space  、他

MOD/追加

最 も 良 く 使 わ れ る 用
語 以 外 に 時 と し て 使
用される用語を追加。

2.1.7  広視界双眼鏡 
 
2.1.22  光軸の左右収束 
2.1.23  光軸の左右発散

ISO

14132-2 

3. 

3.1.6 wide-angle 
binoculars 
3.1.21 conver −
gence of axes 
3.1.22  diver- 
gence of axes

MOD/追加 
 
MOD/変更

理 解 し や す い よ う に
備考を追加。

理 解 し や す い よ う に
文を単純化。 

4.1.8  バーローレンズ

ISO 

14132-4 

3. 

3.6 between the 
objective and the 
eyepiece

MOD/変更

“ 対 物 レ ン ズ と 接 眼

レンズとの間”を“対
物 光 学 系 と 焦 点 面 と
の間”に修正。

分解力(削除)

ISO 

14132-4

3. 

3.3.4 resolving 
power

MOD/削除

角分解能 (angular 
resolution)  と重複する
ので不要

必要に応じて,ISO に削除を提案する。

JIS

(原案)と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

10

 B

7157


2003


備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  IDT……………… 技術的差異がない。 
    ―  MOD/削除………  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

    ―  MOD/追加………  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    ―  MOD/変更………  国際規格の規定内容を変更している。

2.  JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD……………  国際規格を修正している。

11

B 7157


2003