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B 7155

:2005

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本望遠鏡工業会(JTMA)/財団法

人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標

準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって JIS B 7155:1993 は改正されこの規格に置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO/DIS 14134:2002,Optics and optical

instruments

−Telescopic systems−Specifications for astronomical telescopes を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS B 7155

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表


B 7155

:2005

(2)

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

2

4.

  種類

2

5.

  仕様

2

5.1

  光学的性能及び許容値 

2

5.2

  機械的仕様 

2

5.3

  附属品の接合部

3

5.4

  光学的仕様 

3

5.5

  環境要求事項 

3

6.

  試験

3

6.1

  試験環境 

3

6.2

  各特性の試験方法

3

7.

  消費者情報 

4

7.1

  本体表示 

4

7.2

  製品情報 

4

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

5


日本工業規格

JIS

 B

7155

:2005

天体望遠鏡−特性

Optics and optical instruments

Telescopic systems

Specifications for astronomical telescopes

序文  この規格は,2002 年に第 1 版として発行された ISO/DIS 14134,Optics and optical instruments−

Telescopic systems

−Specifications for astronomical telescopes を翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本

工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧

表をその説明を付けて,

附属書(参考)に示す。

1. 

適用範囲  この規格は,ファインダ望遠鏡を含むアマチュア向けの天体望遠鏡(以下,天体望遠鏡と

いう。

)の特性及び機能について規定する。ただし,専門家用及び玩具の望遠鏡は除く。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO/DIS 14134:2002

, Optics and optical instruments − Telescopic systems − Specifications for

astronomical telescopes (MOD)

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構

成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その

最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 7157

  望遠鏡用語

備考  ISO 14132-1:2002,Optics and optical instruments−Vocabulary for telescopic systems−Part 1:

General terms

及び ISO 14132-4:2002,Optics and optical instruments−Vocabulary for telescopic

systems

−Part 4: Terms for astronomical telescopes からの引用事項は,この規格の該当事項と同

等である。

JIS B 7261

  望遠鏡試験方法−試験環境

備考  ISO 10109-4:2001,Optics and optical instruments−Environmental requirements−Part 4: Test

requirements for telescopic systems

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS Z 8120

  光学用語

ISO 1948:1987

,Photography−Front lens barrels up to 127 mm−Dimensions important to the connection of

auxiliaries

ISO/DIS 14490-4:2003

,Optics and optical instruments−Test methods for telescopic systems−Part 4:


2

B 7155

:2005

Astronomical telescopes

3. 

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 7157 及び JIS Z 8120 による。

4. 

種類  天体望遠鏡の種類は,光学的性能によって一般品(A)と高性能品(AA)とに区分する。

5. 

仕様

5.1 

光学的性能及び許容値  天体望遠鏡の光学的性能及び許容値は,表 による。

  1  光学的性能及び許容値

許容値

機種

性能項目

一般品(A)

高性能品(AA)

屈折式

+1.0

対物レンズ(対物鏡)の有効径 
(mm)

反射式

0

−2

屈折式

±2  %

対物レンズ(対物鏡)の焦点距離

反射式

±3  %

接眼レンズの焦点距離

±5  %

主望遠鏡

角分解能(秒)

中心

D

140

D

120

倍率

±10  %

対物レンズの有効径(mm)

±1.0

実視界

±5  %

焦点板視差(m

-1

±0.5

ファインダ

角分解能(秒)

中心

Γ

100

備考1.  像質の基準としては,光軸上の角分解能を使用する。角分解能は,ISO 14490-4 に従って,模擬二

重星(視直径 1 秒程度の同じ大きさの 2 点からなる標板)の分離によって測定する。

2.

対物レンズ(対物鏡)の有効径及び焦点距離,接眼レンズの焦点距離,ファインダの有効径,倍率並
びに対物空間における角視界は,公称値を基準値として許容値を求める。

3.

ファインダの倍率

Γ

及び実視界角の値は,ファインダの視度を 0 m

-1

に設定したときの値とする。

ただし,固定視度のファインダでは,その視度での値とする。

4.

  

=対物レンズ(対物鏡)の有効径(mm)

5.

Γ

 =

望遠鏡の倍率

5.2 

機械的仕様

5.2.1 

可動部分は,円滑及び確実に作動しなければならない。また,必要以上に油を用いたり,可動部分

以外に油が付着していてはならない。

5.2.2 

天体望遠鏡は,その姿勢によって結像性能が変化してはならない。

5.2.3 

ファインダ付き天体望遠鏡は,ファインダの光軸が,主望遠鏡の最高倍率における実視界角の 2

分の 1 以内にあるよう,調整可能な機構をもたなければならない。

備考  最高倍率は,1 mm の射出ひとみ径における値と定義する。

5.2.4 

視度調整機構のあるファインダの接眼レンズは,+2∼−4 m

-1

以上の範囲を調整可能でなければな

らない。

備考  視度固定式のものは,一般に−1 m

-1

に固定する。


3

B 7155

:2005

5.2.5 

天体望遠鏡を支持する架台は,常に安定した据付けが容易であり,また,赤道儀式架台では,各種

附属品が取り付けられている場合にも,極軸及び赤緯軸とも,両軸の交点の釣合いを保つことができる構

造でなければならない。極軸及び赤緯軸は,互いに直交する。経緯儀式架台では,各種の附属品が鏡筒又

は接眼筒に取り付けられている場合,高度軸も釣合いを保つ。また,高度軸を含む面と方位軸に対する水

平面とは互いに直角をなす。

5.2.6 

天体望遠鏡を支持する架台の各回転軸は円滑に作動し,特に微動装置については,きしみ,がた及

びむらがあってはならない。

5.2.7 

各種附属品は,容易に交換できなければならない。

5.2.8 

三脚及びピラースタンドの台座は,強度上適切な材料を用い,堅牢で,望遠鏡の操作及び観測に適

切なものでなければならない。

5.2.9 

極軸及び赤緯軸(赤道儀における),並びに高度軸及び方位軸(経緯儀における)の駆動機構が電動式

のものは,実用上差支えがある欠陥があってはならない。

5.3 

附属品の接合部  接眼レンズ及びその他の附属品は,適切な接合部によって交換可能なものとする。

5.3.1 

スリーブはめ込み式接眼レンズの直径及び外筒許容値は,次による。

φ24.5

0

1

.

0

 mm

φ31.75

0

1

.

0

 mm

φ50.8

0

1

.

0

 mm

これらのスリーブはめ込み式のものは,クランプ又は摩擦による落下防止装置を備えなければならない。

5.3.2 

ねじ込み式接合部は,次による。

φ42.0 mm    ピッチ p= 0.75 mm (カメラアダプタ用)

備考  ねじ込み式のねじ部は,ISO 1948:1987 によるメートル細目ねじによる。

5.4 

光学的仕様

5.4.1 

光学系は,実用上問題となる収差があってはならない。また,回折円板は,はっきりしていて,ほ

ぼ円形であることが望ましい。

5.4.2 

太陽観測については,眼の危険防止上,安全に留意した装置を備えていなければならない。その例

を次に示す。

太陽投影板(推奨)

太陽用対物フィルタ  可視光を大幅(数千分の 1 以下)に減光するほか,赤外光や紫外光もほとん

ど透過しないもの。

ハーシェル・プリズム

5.4.3 

鏡筒,接眼筒又は中間筒には,内面反射及び迷光の強さを最小にする手段をとることが望ましい。

5.4.4 

光学部品は,機械的損傷(きず,割れ)

,汚れ,しみ,不均質及びその他の欠陥がないことが望ま

しい。

機能を阻害しないものであれば,少量の小さな気泡,きずなどがあってもよい。

5.4.5 

ファインダのレチクルには,断線があってはならない。

5.5 

環境要求事項  天体望遠鏡は,JIS B 7261 に従って,形式番号 06 又は 07 の機器について規定して

いる試験条件に耐えなければならない。

6.

試験

6.1 

試験環境  天体望遠鏡の試験環境条件は,JIS B 7261 による。

6.2 

各特性の試験方法  天体望遠鏡の試験方法は,ISO/DIS 14490-4 による。


4

B 7155

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7. 

消費者情報

7.1 

本体表示  識別及び操作のため,天体望遠鏡及び附属品には,表 の表示をする。

  2  本体表示

本体表示

部品

項目

必す

推奨

焦点距離(mm)

対物レンズ(対物鏡)の有効径(mm)

製造業者名又は登録商標

製品名及び規格番号

原産地

主望遠鏡

種類[一般品(A)と高性能品(AA)
との区分]

倍率

入射ひとみ径(mm)

ファインダ(

1

)

視界(°)

形式

接眼レンズ

焦点距離(mm)

製造番号

各種部品

登録商標又は記号

(

1

)

ファインダの基本表示は,例えば,6×20 のように,倍率及び入射ひとみ径の組合せで示す。

7.2 

製品情報  天体望遠鏡の製品カタログ,使用説明書及びその他の技術情報冊子に記載する技術的特

性は

表 による。

  3  製品情報

名称及び表示

部品

項目

必す

推奨

焦点距離(mm)

対物レンズ(対物鏡)の有効径(mm)

製造業者名又は登録商標

製品名

原産地

主望遠鏡

種類[一般品(A)と高性能品(AA)
との区分]

倍率

入射ひとみ径(mm)

ファインダ

視界(°)

形式

接眼レンズ

焦点距離(mm)

接合部の機械的寸法

質量(kg)

各種部品

登録商標又は記号


5

B 7155

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附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS B 7155

:2004  天体望遠鏡−特性

ISO/DIS 14134

:2002,天体望遠鏡−特性

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ) JIS と国際規格との技術的差異の項

目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体 
  表示方法:点線の下線

項目 
番号

内容

(

Ⅱ)  国際

規格番号

項目
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ) JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

1.

適 用

範囲

天 体 望 遠 鏡 の 特 性 につ い
て規定

ISO

14134 

1.

JIS

と同じ。 IDT

2.

引用 規

JIS B 7157

JIS B 7261JIS 

Z 8120

ISO 1948ISO/DIS 

14490-4

 2.

ISO 1948

ISO  

10109-4

ISO 14132-1

ISO/DIS 14132-4

ISO 14490-1 

MOD/

追加

JIS

に,内容をより分か

りやすくするため,関係

JIS

規格を追加。

理解を深めるもので,実質的な技術的
差異はない。

3.

定義

3.  JIS

とほぼ同じ。 MOD/追加

JIS

に,内容をより分か

りやすくするため,JIS
規格を追加。

理解を深めるもので,実質的な技術的

差異はない。

4.

種類

MOD/

追加

構成上追加する必要あ

る。

実質的差異なし

5.

仕様

・表 1  主望遠鏡,対物レン

ズの有効径,屈折式:性
能・許容値+1.0

・表 1  備考 1:角分解能測

定法を追加説明

・表 1  備考 3:固定視度フ

ァインダーの場合を説明

・種類の区分記号(A,AA)

4.

・性能・許容値  ±1.0

ISO 14490-4 に従って

測定

・固定視度ファインダー

の場合の説明がない

・種類の区分記号なし

MOD/

変更

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

消費者に有利な数値に

変更

便利のため簡潔に説明

を追加 
文章を追加

種類の区分記号を追加

ISO

に変更するよう提案している

実質的な技術的差異なし

実質的な技術的差異なし

実質的な技術的差異なし

6.

試験

試験方法の項目を追加し

MOD/

追加

規格の構成上項目を立

て明確にした。

次回 ISO の見直し時に提案を検討

5

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2005


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:2005

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ) JIS と国際規格との技術的差異の項

目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体

  表示方法:点線の下線

項目

番号

内容

(

Ⅱ)  国際

規格番号

項目

番号

内容

項 目 ご と の

評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ) JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

7.

消 費

者情報

・製造業者名又は登録商標

・各種部品,接合部の機械

的寸法:推奨

・規格番号・種類の区分記

 5.

JIS

とほぼ同じ。 MOD/変更

MOD/

変更

MOD/

追加

・消費者に対して有効

な情報であるため,必

すとした。 
・“必す”と“推奨”
と も に し る し が あ る

のは誤り

・消費者に対して有効

な情報を追加。

次回 ISO 見直し時に提案を検討

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  IDT……………… 技術的差異がない。 
    ―  MOD/追加………  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    ―  MOD/変更………  国際規格の規定内容を変更している。

2.

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD……………  国際規格を修正している。 

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