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B 6508-3 : 1999 (ISO 7958 : 1987)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づき日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日本工

業規格である。これによって,JIS B 6508 : 1990 は廃止され,JIS B 6508-1JIS B 6508-5 に置き換えられ

る。

今回は国際規格との整合化に重点を置き,丸のこ盤について対応国際規格のあるものについては,第 2

部∼第 5 部として,技術的内容を変更することなく採用するとともに,第 2 部及び第 4 部については,工

作精度検査の規定項目を追加した。また,対応国際規格のないものについては,第 1 部として JIS B 6508 :

1990

を基に,最近の国内外の実態を踏まえつつ規定した。

丸のこ盤に関する規格は,次の 5 部によって構成される。

JIS

B

6508-1

  丸のこ盤−第 1 部:丸のこ盤の試験及び検査方法

JIS

B

6508-2

  丸のこ盤−第 2 部:ラジアル丸のこ盤の名称及び検査方法

JIS

B

6508-3

  丸のこ盤−第 3 部:走行丸のこ盤の名称及び検査方法

JIS

B

6508-4

  丸のこ盤−第 4 部:テーブル移動丸のこ盤の名称及び検査方法

JIS

B

6508-5

  丸のこ盤−第 5 部:ギャングリッパの名称及び検査方法

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。


日本工業規格

JIS

 B

6508-3

: 1999

 (I

7958

: 1987

)

木材加工機械−丸のこ盤−

第 3 部:走行丸のこ盤の名称及び検査方法

Woodworking machines

−Circular-sawing machines−

Part 3 : Nomenclature and acceptance conditions of single blade stroke

circular sawing machines for lengthwise cuffing of solid woods and panels

序文  この規格は,1987 年に第 1 版として発行された ISO 7958, Woodworking machines−Single blade stroke

circular sawing machines for lengthwise cutting of solid woods and panels

−Nomenclature and acceptance

conditions

を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。

なお,点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にない事項である。

1.

適用範囲  この規格は,走行丸のこ盤の各部の名称を規定する。また,JIS B 6191 に基づいた走行丸

のこ盤の静的精度検査及び工作精度検査を規定する。さらに,これらに対応する一般用途で適用する許容

値について規定する。

この規格は,検査の前に行われる機械の運転試験(振動,異常騒音,構成要素のスティックスリップ運

動など)及びその特性(速度,送りなど)には適用しない。

この規格は,受入検査を義務づけるものではない。受入検査を行う場合は,あらかじめ製造業者と使用

者との間で合意しておく必要がある。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発効年又は発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格

の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。

JIS B 6191 : 1993

  工作機械−静的精度試験方法及び工作精度試験方法通則

備考  ISO 230-1 : 1986  Acceptance code for machine tools−Part 1 : Geometric accuracy of machines

operating under no-load or finishing conditions

からの引用事項は,この規格の該当事項と同

等である。

ISO 7984 : 1988

  Woodworking machines−Technical classification of woodworking machines and auxiliary

machines for woodworking

3.

一般事項

3.1

測定単位  この規格では,すべての寸法及び許容値はミリメートルで表す。

3.2

JIS B 6191

の準拠  この規格を使用する場合は,検査前の機械の設置状況,主軸及び他の可動部分

のウォーミングアップ,並びに測定方法について,JIS B 6191 に準拠することが望ましい。


2

B 6508-3 : 1999 (ISO 7958 : 1987)

測定器具は,検査する許容差の 1/3 を超える測定誤差を許さないこと。

3.3

検査手順  静的精度検査の構成は,機械の組立に関係しており,検査の順序を決めるものではない。

測定器具の取付けや計測を容易にするために,検査は任意の順序で行ってもよい。

3.4

検査項目  機械を検査するときは,必ずしも,この規格にあるすべての検査を行う必要はない。

3.5

受入検査  使用者が必要とする検査項目は,使用者は製造業者との合意によって,機械を注文する

ときに明確にしなければならない。

3.6

加工方向  工作物が加工される方向の動きは原則として縦方向とする。

3.7

最小許容値  この規格に示す測定範囲と異なる測定範囲に対して許容値を決めるときは,検査に対

する最小許容値を 0.01mm とする(JIS B 6191 の 2.311 参照)

4.

各部の名称  各部の名称は,表 による。


3

B 6508-

3 : 1

999 (

ISO
 795

8 : 1

987)

表 1  各部の名称


4

B 6508-3 : 1999 (ISO 7958 : 1987)

日本語

英語(参考)

参照番号

走行丸のこ盤

Single blade stroke circular

sawing machines for lengthwise

cutting of solid woods and panels

1.

構造体

Framework

1.1

メインフレーム Main

frame

1.2

のこ歯走行刃口 Sawblade

opening

1.3

補助テーブル取付け溝

Attachment groove for accessories

1.4

丸のこ部スライド案内

Sawing carriage slideway

2.

加工材及び/又は工具の送り

Feed of workpiece and/or tools

2.1

モータ Motor

2.2

駆動プーリ Drive

pulley

2.3

駆動ベルト Driving belt

2.4

丸のこ部キャリジ Sawing

carriage

3.

加工材支持,クランプ及びガイド

Workpiece support, clamp and guide

3.1

本体テーブル Machin table

3.2

加工材セットテーブル

Table with special top surface

3.3

横びきテーブル Crosscutting

table

3.4

補助テーブル Table

extension

3.5

押さえバー Pressu

bar

3.6

押さえバースライド案内 Pressure

bar

slideway

3.7

押さえバージャッキ

Pressure bar screw jack

3.8

縦びき定規 Ripping fence

3.9

縦びき定規当て具

Stop on ripping fence

3.10

縦びき定規移動ねじ

Screw for movement of ripping fence

3.11

縦びき定規移動用チェーン

Feed chain for movement of ripping fence

3.12

縦びき定規モータ Ripping

fence

motor

3.13

横びき定規 Crosscut

fence

4.

工具ホルダ及び工具

Tool-holders and tools

4.1

丸のこ Sawblade

4.2

けい(罫)引き丸のこ Scoring

sawblade

4.3

丸のこ軸 Sawblade

spindle

4.4

けい引き丸のこ軸

Scoring saw spindle

4.5

丸のこ軸ブラケット Spindle

bracket

4.6

フランジ Sawblade

flange

4.7

止めナット Locknut

5.

加工ヘッド及び工具駆動

Workhead and tool drives

5.1

丸のこモータ Saw

motor

5.2

けい引き丸のこモータ Scoring

saw

motor

5.3

丸のこ架台キャリジ Sawing

carriage

5.4

丸のこ垂直スライド案内

Sawipg carriage vertical slideway

5.5

丸のこ部垂直ジャッキ

Screw jack for vertical movement of

sawing carriage

5.6

丸のこ部垂直スライド上部ストッパ  Upper stop for vertical movement of

sawing carriage

5.7

丸のこ部垂直スライド下部ストッパ  Lower stop for vertical movement of

sawing carriage

5.8

丸のこ部スライドローラ

Sawing carriage roller bearings

6.

加工調整部

Controls

6.1

制御ボックス Controls

console


5

B 6508-3 : 1999

日本語

英語(参考)

参照番号

走行丸のこ盤

Single blade stroke circular

sawing machines for lengthwise

cutting of solid woods and panels

6.2

メインスイッチ Main

switch

6.3

丸のこスイッチ Saw

switch

6.4

けい引き丸のこスイッチ

Scoring saw switch

6.5

押さえ及び送り開始ボタン

Pressure and feed start button

6.6

反転スイッチ,単独及び繰返し切換え

スイッチ

Reverse switch, single and repetitive cuts

6.7

操作ボックス Control

panel

6.8

縦びき制御

Cutting contro1, ripping

6.9

縦びきカウンタ

Digital counter, ripping

6.10

横びき制御

Cutting control, crosscutting

6.11

横びきカウンタ

Digital counter, crosscutting

6.12

切断高さ制御

Control for height of cut

6.13

送り制御 Feed

control

6.14

切断回数制御

Control for number of cuts

6.15

横びき定規ストッパ

Lock for stop on crosscut fence

7.

安全装置(例)

Safety devices (examples)

7.1

ガード Sawblade guard

7.2

安全ガード Safety guard

7.3

非常停止スイッチ Emergency stop

8.

その他

Miscellaneous

8.1

電気装置収納部

Electrical equipment enclosure

8.2

空力装置収納部

Pneumatic equipment enclosure

8.3

排じん(塵)口 Exhaust

outlet

9.

(空白項) (claus free)

10.

加工の例

Examples of work

10.1

縦びき Lengthwise cut

10.2

横びき Crosswi

cut

10.3

縦横びき

Lengthwise and crosswise cuts

10.4

多様びき

Front and various cuts

10.5

単独びき Single cut

10.6

繰返しびき Repetitive cuts

10.7

重ねびき Multiple cut

5.

検査方法及び許容値

5.1

静的精度検査  静的精度検査は,表 による。


6

B 6508-3 : 1999

表 2  静的精度検査

単位 mm

番号

測定方法図

検査項目

許容値

測定器具

JIS B 6191

参照項目及び

備考

G1

本 体 テ ー ブ
ルの真直度

a)

縦方向

b)

横方向

a)

  位置 A

1

及び

A

2

L

≦3 000 に対

して 0.3

3 000

L≦4 000

に対して 0.4

4 000

L≦5 000

に対して 0.5

L

>5 000 に対し

て 0.6

b)

  位置 B, C 及

び D  0.2

L

:測定方向にお

ける本体テー
ブルの長さ

直定規及
びすきま

ゲージ

5.212.2

G2

縦びき定規又
は縦びき定規
当て具の真直

L

≦3 000 に対し

て 0.2

3 000

L≦4 000

に対して 0.25

4 000

L≦5 000

に対して 0.3

L

>5 000 に対し

て 0.4

L

:本体テーブル

の長手方向の
長さ

直定規及
びすきま
ゲージ

5.212.1

G3

横びきテーブ
ルと本体テー
ブルとの水平

面内における
同一平面性

0.1

直定規及
びすきま
ゲージ

5.322

G4

縦 び き 定 規
( 又 は 当 て

具)の本体テ
ーブルに対す
る直角度

E

=100 に対して

0.1

E

:直角定規の高

直角定規
及びすき

まゲージ

5.512.2


7

B 6508-3 : 1999

単位 mm

番号

測定方法図

検査項目

許容値

測定器具

JIS B 6191

参照項目及び

備考

G5

の こ 身 面 の

本 体 テ ー ブ
ル に 対 す る
直角度

G

=100 に対して

0.1

G

:直角定規の高

テ ス ト

デ ィ ス
ク,直角
定 規 及

び す き
ま ゲ ー

5.512.2

G6

の こ 身 面 の

丸 の こ 部 ス
ラ イ ド 案 内
に 対 す る 平

行度

H

=400 に対して

0.1

H

:測定間隔

テ ス ト

デ ィ ス
ク 及 び
ダ イ ヤ

ル ゲ ー

5.412.2

G7

キ ャ リ ジ 移
動 の 縦 び き

定 規 に 対 す
る平行度

L

≦3 000 に対し

て 0.3

3 000

L≦4 000

に対して 0.4

4 000

L≦5 000

に対して 0.5

L

>5 000 に対し

て 0.6

L

:キャリジの移

動長さ

ダ イ ヤ
ル ゲ ー

5.422.2

G8

横 び き 定 規
の の こ 身 面
に 対 す る 直

角度

I

=1 000 に対し

て 0.1

I

:測定長さ

テ ス ト
デ ィ ス
ク,直角

定 規 及
び す き
ま ゲ ー

5.512.2


8

B 6508-3 : 1999

単位 mm

番号

測定方法図

検査項目

許容値

測定器具

JIS B 6191

参照項目及び

備考

G9

押 さ え バ ー

下 面 の 真 直

L

≦3 000 に対し

て 0.3

3 000

L≦4 000

に対して 0.4

4 000

L≦5 000

に対して 0.5

L

>5 000 に対し

て 0.6

L

:押さえバー下

面の長さ

直定規,

す き ま
ゲ ー ジ
及 び ブ

ロ ッ ク
ゲージ

5.212.1

丸 の こ 軸 の
振れ

G10

け い 引 き の
こ軸の振れ

0.02

ダ イ ヤ
ル ゲ ー

5.612.2

丸 の こ フ ラ
ン ジ 面 の 動

0.04

G11

け い 引 き の

こ フ ラ ン ジ
面の動き

0.03

ダ イ ヤ
ル ゲ ー

5.632

フランジを固定。

製造業者が設定
した力 を丸の
こ軸及びけい引

きのこ軸の軸方
向にかける。


9

B 6508-3 : 1999

5.2

工作精度検査  工作精度検査は,表 による。

表 3  工作精度検査

単位 mm

番号

測定方法図

検査項目

許容値

測定器具

JIS B 6191

参照項目及び

備考

P1

切 削 面 の 真
直度

L

≦3 000 に対し

て 0.4

3 000

L≦4 000

に対して 0.6

4 000

L≦5 000

に対して 0.8

L

>5 000 に対し

て 1.0

L

:切削長さ

す き ま
ゲージ

4.1

及び 4.2

2

枚の試験材(木

材 又 は 木 質 材

料) 
厚さ 15 から 20 
材幅 500

2

枚の試験材を

切削し,切断面
を突き合わせて

そのすきまをす
きまゲージで測
定する。また,

一 方 の 材 を

180

° 回 転 し 試

験を繰り返す。

P2

切 削 面 の 平
行度

L

=1 000 に対し

て 0.2

L

:切削長さ

ノギス

4.1

及び 4.2

P1

の試験材

材幅 d

1

と d

2

との

差を測定値とす
る。

P3

切 削 面 の 直

角度

M

=1 000 に対し

て 0.2

M

:測定長さ

直 角 定

規 及 び
す き ま
ゲージ

4.1

及び 4.2

P1

の試験材


10

B 6508-3 : 1999

木工機械関係 JIS 原案作成委員会  構成表(敬称略)

氏名

所属

(委員長)

喜多山      繁

東京農工大学農学部

中  嶋      誠

通商産業省機械情報産業局

本  間      清

通商産業省工業技術院標準部

橋  本  繁  晴

財団法人日本規格協会技術部

青  木  恒太郎

株式会社コスガ

森          清

社団法人全国家具工業連合会

尾  崎  亮  二

有限会社オザキ建装

青  島  清  一

青島建具工業株式会社

桑  原  幸  夫

株式会社桑原製作所

川  島  正  行

株式会社平安コーポレーション

大  杉  朝  保

庄田鉄工株式会社

村  上      勝

社団法人全国木工機械工業会

(事務局)

佐久間  章  雄

社団法人全国木工機械工業会