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B 6360:2017 (ISO 14137:2015) 

(1) 

目 次 

ページ 

序文  1 

1 適用範囲 1 

2 引用規格 1 

3 用語及び定義  2 

4 機械各部の名称及び座標軸  2 

4.1 シングルコラム形ワイヤ放電加工機 2 

4.2 門形ワイヤ放電加工機  3 

5 一般事項 4 

5.1 測定単位  4 

5.2 JIS B 6190-1の参照  5 

5.3 機械の水平出し  5 

5.4 試験の順序  5 

5.5 実施する試験  5 

5.6 測定器  5 

5.7 測定方法図  5 

5.8 ソフトウェア補正  5 

5.9 最小許容値  5 

5.10 位置決め精度試験及びJIS B 6190-2の参照  5 

5.11 工作精度試験  5 

5.12 円運動精度試験及びJIS B 6190-4の参照  6 

6 幾何精度試験  7 

6.1 直進運動軸  7 

6.2 工作物取付台  11 

6.3 U軸及びV軸運動  13 

7 数値制御軸の位置決め精度試験  15 

8 工作精度試験  20 

9 円運動精度試験  21 

参考文献  22 

 

 


 

B 6360:2017 (ISO 14137:2015) 

(2) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本

工作機械工業会(JMTBA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業

規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業

規格である。これによって,JIS B 6360:2006は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

 

 

 


 

  

日本工業規格          JIS 

 

B 6360:2017 

 

(ISO 14137:2015) 

ワイヤ放電加工機−精度試験 

Test conditions for wire electrical-discharge machines (wire EDM)- 

Testing of the accuracy 

 

序文 

この規格は,2015年に第2版として発行されたISO 14137を基に,技術的内容及び構成を変更すること

なく作成した日本工業規格である。 

この規格は,G1,G2,G3,G4,P1,P2,P3,P4及びP5試験の許容値をJIS B 6360:2006から変更し

た。 

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。 

 

適用範囲 

この規格は,JIS B 6190-1,JIS B 6190-2及びJIS B 6190-4に基づき,普通精度の汎用ワイヤ放電加工機

の幾何精度,位置決め精度,工作精度及び円運動精度の各精度試験並びにこれらの試験に対応する許容値

について規定する。 

この規格は,シングルコラム形及び門形のワイヤ放電加工機に適用する。 

この規格は,機械の精度試験だけを取扱い,通常,精度試験前に実施しておく機械の運転試験(例えば,

振動,異音,スティックスリップなど)又は特性試験(例えば,主軸回転速度,送り速度など)には適用

しない。 

この規格は,機械各部の名称及びJIS B 6310に基づく座標軸についても規定する。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 14137:2015,Test conditions for wire electrical-discharge machines (wire EDM)−Testing of the 

accuracy(IDT) 

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ

とを示す。 

 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 6190-1 工作機械試験方法通則−第1部:幾何精度試験 

注記 対応国際規格:ISO 230-1,Test code for machine tools−Part 1: Geometric accuracy of machines 

operating under no-load or quasi-static conditions(IDT) 

JIS B 6190-2 工作機械試験方法通則−第2部:数値制御による位置決め精度試験 

注記 対応国際規格:ISO 230-2,Test code for machine tools−Part 2: Determination of accuracy and 


B 6360:2017 (ISO 14137:2015) 

  

repeatability of positioning of numerically controlled axes(IDT) 

JIS B 6190-4 工作機械試験方法通則−第4部:数値制御による円運動精度試験 

注記 対応国際規格:ISO 230-4,Test code for machine tools−Part 4: Circular tests for numerically 

controlled machine tools(IDT) 

JIS B 6310 産業オートメーションシステム−機械及び装置の制御−座標系及び運動の記号 

注記 対応国際規格:ISO 841,Industrial automation systems and integration−Numerical control of 

machines−Coordinate system and motion nomenclature(IDT) 

 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

3.1 

放電加工機(electro-discharge machines) 

絶縁流体中で,二つの導電性電極(工具電極及び工作物電極)の間で,時間的に独立し,空間的にラン

ダムに分布する放電によって除去加工を行う工作機械。ただし,放電エネルギーは制御される。 

3.2 

ワイヤ放電加工機(wire electro-discharge machines) 

工作物に,単純又は複雑な断面形状をもつ柱状形状を創成するためにワイヤ電極を使用した放電加工に

よって材料を除去する工作機械。 

3.3 

形彫り放電加工機(die sinking electro-discharge machines) 

幾何形状が工作物の所要の形状に一致する工具電極を使用した放電加工によって材料を除去する工作機

械。 

 

機械各部の名称及び座標軸 

4.1 

シングルコラム形ワイヤ放電加工機 

シングルコラム形ワイヤ放電加工機の機械各部の名称及び座標軸は,図1及び表1による。 

 

 


B 6360:2017 (ISO 14137:2015) 

 

 

 

注記 番号は,表1を参照。 

 

図1−シングルコラム形ワイヤ放電加工機 

 

表1−シングルコラム形ワイヤ放電加工機の機械各部の名称(図1参照) 

番号 

名称 

対応英語 

ベッド 

bed 

サドル(Y軸) 

saddle (Y-axis) 

テーブル(X軸) 

table (X-axis) 

工作物取付台 

workholding frame 

加工槽 

work tank (cover) 

工作物 

workpiece 

コラム 

column 

ヘッド(Z軸) 

head (Z-axis) 

Uサドル(U軸) 

U saddle (U-axis) 

10 

Vサドル(V軸) 

V saddle (V-axis) 

11 

ワイヤ電極 

wire electrode 

12 

ワイヤ案内 

wire guide 

13 

上部案内支持 

upper guide support 

14 

下部案内支持 

lower guide support 

15 

ワイヤボビン 

wire spool 

 

4.2 

門形ワイヤ放電加工機 

門形ワイヤ放電加工機の機械各部の名称及び座標軸は,図2及び表2による。 

注記 図2に示す機械の座標軸は,JIS B 6310による。ただし,X軸及びY軸は,軸の長さ及び/又

は作業者の位置に合わせて入れ替えてもよい。 

 


B 6360:2017 (ISO 14137:2015) 

  

 

 

注記 番号は,表2を参照。 

 

図2−門形ワイヤ放電加工機 

 

表2−門形ワイヤ放電加工機の機械各部の名称(図2参照) 

番号 

名称 

対応英語 

ベッド 

bed 

サドル(Y軸) 

saddle (Y-axis) 

テーブル(X軸) 

table (X-axis) 

工作物取付台 

workholding frame 

加工槽 

work tank (cover) 

工作物 

workpiece 

コラム 

column 

ヘッド(Z軸) 

head (Z-axis) 

Uサドル(U軸) 

U saddle (U-axis) 

10 

Vサドル(V軸) 

V saddle (V-axis) 

11 

ワイヤ電極 

wire electrode 

12 

ワイヤ案内 

wire guide 

13 

上部案内支持 

upper guide support 

14 

下部案内支持 

lower guide support 

15 

クロスビーム 

cross beam 

16 

ワイヤボビン 

wire spool 

 

一般事項 

5.1 

測定単位 

この規格では,長さ,長さの偏差及び許容値は,ミリメートル(mm)で表す。全ての角度は,度(°)

で表す。角度の偏差及び許容値は,通常,長さの比(例えば,0.010/1 000)で表すが,場合によってマイ

クロラジアン(μrad)又は秒(″)を用いる。ただし,これらの間には次の関係がある。 

0.010/1 000=10×10−6=10 μrad≒2″   (1) 


B 6360:2017 (ISO 14137:2015) 

 

5.2 

JIS B 6190-1の参照 

この規格を適用するに当たって,特に試験前の機械の据付け,主軸及び他の運動部品の暖機運転,測定

方法並びに測定器の推奨精度については,JIS B 6190-1による。 

箇条6〜箇条9に規定する各精度試験の“測定手順”欄には,測定手順及びその測定に関係するJIS B 

6190-1の細分箇条を示す。各幾何精度試験(G1〜G8)には,それぞれに対応する許容値を規定している。 

5.3 

機械の水平出し 

機械の試験を行う前に,機械は,製造業者の指示に従って機械の水平出しをするのが望ましい[JIS B 

6190-1の6.1.2(水平出し)を参照]。 

5.4 

試験の順序 

この規格に規定する試験の順序は,実際の試験の順序を決めるものではない。測定器の取付け及び試験

が容易にできるように,試験は,どのような順序で行ってもよい。 

5.5 

実施する試験 

機械を試験するときは,必ずしもこの規格に規定した全ての試験を行う必要がなく,また,行うことが

できない。この試験が受渡しのために必要なとき,使用者は,製造業者との協定に基づいて関心のある機

械の構成要素及び/又は特性に関係する試験を選択してもよい。実施する試験は,機械を発注するときに

明確にしなければならない。実施する試験の指定がなく,また,その試験に要する経費についての協定も

ない状態でこの規格を受取検査に引用するだけでは,受渡当事者相互間を拘束することにはならない。 

5.6 

測定器 

この規格の各試験の“測定器”欄に示す測定器は,例としてだけ示したものである。同じ量が測定でき,

測定不確かさが同等又はそれ以下の他の測定器を使用してもよい。変位計の目量は,0.001 mm以下としな

ければならない。 

5.7 

測定方法図 

箇条6〜箇条9に示す測定方法図は,簡略化のために,一つの機械の構造形態を例示する。 

5.8 

ソフトウェア補正 

幾何偏差,位置決め偏差,輪郭偏差及び/又は熱変形を組込みソフトウェア機能を使って補正できる場

合には,この試験でその補正を使用するか否かについては,受渡当事者間の協定に基づき決定しなければ

ならない。 

ソフトウェア補正を使用したときは,試験報告書に使用したことを記載する。 

ソフトウェア補正を使用するときは,試験のために軸を固定してはならない。 

5.9 

最小許容値 

この規格に規定する測定長さと異なる長さで幾何精度の許容値を決定する場合は,その許容値は,比例

則を用いて決めることができる[JIS B 6190-1の4.1.2(規定された測定の限界)参照]。また,許容値の最

小値は,0.005 mmとしなければならない。 

5.10 位置決め精度試験及びJIS B 6190-2の参照 

位置決め精度試験P1〜P5は,数値制御の放電加工機だけに適用する。特に環境条件,機械の暖機運転,

測定方法,評価及び結果の解釈については,JIS B 6190-2による。他に制御軸がある場合には,その試験

は,受渡当事者間の協定による。 

5.11 工作精度試験 

工作精度試験M1は,円筒穴の単純加工だけとする。他の工作精度試験は,受渡当事者間の協定に基づ

いて行う。 


B 6360:2017 (ISO 14137:2015) 

  

工作精度試験は,仕上げ条件下で行わなければならない。 

工作精度試験は,円運動精度試験C1を代用としてもよい。 

5.12 円運動精度試験及びJIS B 6190-4の参照 

円運動精度試験C1は,JIS B 6190-4による。特に,試験条件,結果の表示については,JIS B 6190-4の

箇条4(試験条件)及び箇条6(試験結果の表示方法)を参照する。円運動精度試験は,工作精度試験M1

を代用としてもよい。 

 


B 6360:2017 (ISO 14137:2015) 

 

幾何精度試験 

6.1 

直進運動軸 

目的 

X軸運動の真直度誤差の試験 
a) 水平XY面内で(EYX) 
b) 垂直ZX面内で(EZX) 

G1 

 

測定方法図 
 

 

a) 

b) 

 

許容値 

a)及びb) 測定長さ500について 0.010 
 

測定値 

a) 
b) 

測定器 

直定規,調整ブロック及び変位計,又は光学式測定器 
 

測定手順(JIS B 6190-1の3.4.8,8.2.2.1及び8.2.3参照) 

 
変位計は,ヘッドに取り付ける。 
 
a) 直定規は,XY面内のX軸方向と平行に定置し,変位計の測定子を直定規に当てる。テーブルをX軸方向に

測定長さだけ移動させ,変位計の読みを記録する。 

b) ZX面内についても,同じ方法で試験する。 
 

 


B 6360:2017 (ISO 14137:2015) 

  

 

目的 

Y軸運動の真直度誤差の試験 
a) 水平XY面内で(EXY) 
b) 垂直YZ面内で(EZY) 

G2 

 

測定方法図 

 

 

a) 

b) 

 

許容値 

a)及びb) 測定長さ500について 0.010 
 

測定値 

a) 
b) 

測定器 

直定規,調整ブロック及び変位計,又は光学式測定器 
 

測定手順(JIS B 6190-1の3.4.8,8.2.2.1及び8.2.3参照) 

 
変位計は,ヘッドに取り付ける。 
 
a) 直定規は,XY面内のY軸方向と平行に定置し,変位計の測定子を直定規に当てる。テーブルをY軸方向に

測定長さだけ移動させ,変位計の読みを記録する。 

b) YZ面内についても,同じ方法で試験する。 
 

 


B 6360:2017 (ISO 14137:2015) 

 

 

目的 

X軸運動とY軸運動との直角度誤差[EC(0X)Y]の試験 

G3 

 

測定方法図 

 

 

 

許容値 

0.033 / 1 000(0.010 / 300) 
 

測定値 

測定器 

直定規,直角定規,定盤,調整ブロック及び変位計,又は光学式測定器 
 

測定手順(JIS B 6190-1の3.6.7,10.3.2.2及び10.3.2.5参照) 
 

直定規は,工作物取付台のX軸方向と平行になるようにテーブル上に定置し,直角定規を直定規の使用面に当て

る。 

変位計は,ヘッドに取り付け,変位計の測定子を直角定規のもう一つの使用面に当てる。サドルをY軸方向に測

定長さだけ移動させて,数箇所で変位計の読みを記録する。読みの軌跡の基準直線の傾きが直角度誤差であり,記
録する。 

直角定規だけを用いて測定することも可能である。 
その場合には,直角定規の長いほうの使用面をX軸方向に平行に定置し,Y軸運動と短いほうの使用面との平行

度を測定する。 

注記 必要な場合には,テーブル上に定盤を定置し,その上に直定規及び直角定規を定置して試験してもよい。 
 

 


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B 6360:2017 (ISO 14137:2015) 

  

 

目的 

次のa)及びb)の運動とヘッド(Z軸)の垂直方向運動との直角度誤差の試験 
a) X軸運動[EB(0X)Z] 
b) Y軸運動[EA(0Y)Z] 

G4 

 

測定方法図 

 

 

a) 

b) 

 

許容値 

a)及びb) 0.033 / 1 000 (0.010 / 300) 
 

測定値 

a) 
b) 

測定器 

円筒スコヤ,定盤,調整ブロック及び変位計,又は光学式測定器 
 

測定手順(JIS B 6190-1の3.6.7,10.3.2.2及び10.3.2.5参照) 

 
定盤は,調整ブロックを介して工作物取付台上面に定置し,その上面がX軸及びY軸の両方向に平行になるよう

に調整する。円筒スコヤは,その定盤上に定置する。 

変位計は,ヘッドに取り付ける。 
 
a) 変位計の測定子は,円筒スコヤにX軸方向から平行に当て,ヘッドをZ軸方向に測定長さだけ移動させて,

数箇所で変位計の読みを記録する。読みの軌跡の基準直線の傾きが直角度誤差であり,記録する(JIS B 6190-1
の3.6.7を参照)。 

b) Y軸方向についても,同じ方法で試験する。 
 

 


11 

B 6360:2017 (ISO 14137:2015) 

 

 

6.2 

工作物取付台 

目的 

工作物取付台上面の平面度の試験 

G5 

 

測定方法図 

 

 

方法A) 

方法B) 

 

許容値 

測定長さ 1 000まで    0.03 
     1 000を超えるものは1 000増すごとに0.01を加える 
注記 測定長さとは,O-X又はO-Yの長いほうの長さをいう。 
 

測定値 
 

測定器 

方法A)及びB) 精密水準器又は光学式測定器 
 

測定手順(JIS B 6190-1の12.2.4.2及び12.2.5参照) 

 

方法A) 工作物取付台が四辺にある場合は,工作物取付台に精密水準器を置き,X軸方向及びY軸方向に精密水

準器の長さ相当のステップで順次移動させ,精密水準器の読みを記録する。 

方法B)  工作物取付台が左右だけにしかない場合で,精密水準器を使用するときは,一つの精密水準器でゼロ点を

変えずに,Y軸方向に沿って測定した両側の真直度から平面度を求める。 

 
工作物取付台上面の平面度は,角度の測定に基づく方法(JIS B 6190-1の12.1.3参照)に従って求め,記録する。 
 

 


12 

B 6360:2017 (ISO 14137:2015) 

  

 

目的 

次のa)及びb)の運動と工作物取付台上面との平行度誤差の試験 
a) X軸運動[EB(0X)Frame] 
b) Y軸運動[EA(0Y)Frame] 

注記 誤差記号の下付きの添え字のFrameは,工作物取付台上面を意味する。 

G6 

 

測定方法図 

 

 

a) 

b) 

 

許容値 

a)及びb) 測定長さ300について 0.015 

最大許容値 0.04 

測定値 

a) 
b) 

測定器 

変位計及び直定規 
 

測定手順(JIS B 6190-1の3.6.5及び12.3.2.5参照) 
 

工作物取付台上面を直接測定する場合, 
 
a) 変位計は,ヘッドに取り付け,変位計の測定子を工作物取付台上面に当てる。テーブルをX軸方向に測定長

さだけ移動させ,数箇所で変位計の読みを記録する。 

b) Y軸方向についても,同じ方法で試験する。 
 
工作物取付台上に定置した直定規を使用してもよい(JIS B 6190-1の12.3.2.5.2を参照)。測定は,X軸方向及びY

軸方向の工作物取付台のほぼ中心線に沿って行わなければならない。 

 

 


13 

B 6360:2017 (ISO 14137:2015) 

 

 

6.3 

U軸及びV軸運動 

目的 

X軸運動とU軸運動との平行度誤差の試験 
a) 垂直ZX面内で[EB(0X)U] 
b) 水平XY面内で[EC(0X)U] 

G7 

 

測定方法図 

 

 

a) 

b) 

 

許容値 

a) 0.30 / 1 000(0.030 / 100) 
b) 0.15 / 1 000(0.015 / 100) 

測定値 

a) 
b) 

測定器 

直定規,調整ブロック及び変位計 
 

測定手順(JIS B 6190-1の3.6.2及び10.1.2.2参照) 

 
変位計は,ヘッドに取り付ける。 
 
a) 直定規は,ZX面内でX軸方向に平行に定置し,変位計の測定子を直定規に当てる。 

U軸を測定長さだけ移動させ,数箇所で変位計の読みを記録する。 
読みの軌跡の基準直線の傾きが平行度誤差であり,記録する。 

b) XY面内についても,同じ方法で試験する。 
 

 


14 

B 6360:2017 (ISO 14137:2015) 

  

 

目的 

Y軸運動とV軸運動との平行度誤差の試験 
a) 垂直YZ面内で[EA(0Y)V] 
b) 水平XY面内で[EC(0Y)V] 

G8 

 

測定方法図 
 

 

a) 

b) 

 

許容値 

a) 0.30 / 1 000(0.030 / 100) 
b) 0.15 / 1 000(0.015 / 100) 

測定値 

a) 
b) 

測定器 

直定規,調整ブロック及び変位計 
 

測定手順(JIS B 6190-1の3.6.2及び10.1.2.2参照) 
 

変位計は,ヘッドに取り付ける。 
 
a) 直定規は,YZ面内でY軸方向に平行に定置し,変位計の測定子を直定規に当てる。 

V軸を測定長さだけ移動させ,変位計の読みを記録する。 
読みの軌跡の基準直線の傾きが平行度誤差であり,記録する。 

b) XY面内についても,同じ方法で試験する。 
 

 


15 

B 6360:2017 (ISO 14137:2015) 

 

数値制御軸の位置決め精度試験 

目的 

X軸運動の位置決め精度(EXX)の試験 

P1  

測定方法図 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
記号 
1 レーザヘッド 
2 干渉計 
3 反射鏡 

 

 

 

許容値 

測定長さ 

測定値 

≦500 

≦1 000 

≦2 000 

 

軸の両方向位置決めの正確さ 

EXX, A 

0.012 

0.016 

0.020 

 

軸の一方向位置決めの繰返し性 

EXX,R

及びEXX,R

  0.005 

0.008 

0.010 

 

軸の両方向位置決めの繰返し性 

EXX,R 

0.010 

0.012 

0.016 

 

軸の反転誤差 

EXX,B 

0.008 

0.010 

0.013 

 

軸の平均反転誤差 

E

B

,

XX 

0.004 

0.005 

0.006 

 

軸の両方向位置決めの系統誤差 

EXX,E 

0.010 

0.012 

0.016 

 

軸の平均両方向位置決め誤差 

EXX,M 

0.006 

0.008 

0.010 

 

測定器 

レーザ干渉計又はリニアスケール 
 

測定手順(JIS B 6190-1の8.3及びJIS B 6190-2参照) 
 

リニアスケール又はレーザ干渉計の光軸は,試験する軸と平行に置かなければならない。 
位置決めは,通常,早送り速度で行うが,受渡当事者間の協定によって任意の送り速度で行ってもよい。 
 

 


16 

B 6360:2017 (ISO 14137:2015) 

  

 

目的 

Y軸運動の位置決め精度(EYY)の試験 

P2  

測定方法図 
 
 
 
 
 
 
 
 
記号 
1 レーザヘッド 
2 干渉計 
3 反射鏡 

 

 

許容値 

測定長さ 

測定値 

≦500 

≦1 000 

≦2 000 

 

軸の両方向位置決めの正確さ 

EYY,A 

0.012 

0.016 

0.020 

 

軸の一方向位置決めの繰返し性 

EYY,R

及びEYY,R

 

0.005 

0.008 

0.010 

 

軸の両方向位置決めの繰返し性 

EYY,R 

0.010 

0.012 

0.016 

 

軸の反転誤差 

EYY,B 

0.008 

0.010 

0.013 

 

軸の平均反転誤差 

E

B

YY, 

0.004 

0.005 

0.006 

 

軸の両方向位置決めの系統誤差 

EYY,E 

0.010 

0.012 

0.016 

 

軸の平均両方向位置決め誤差 

EYY,M 

0.006 

0.008 

0.010 

 

測定器 

レーザ干渉計又はリニアスケール 

測定手順(JIS B 6190-1の8.3及びJIS B 6190-2参照) 

 
リニアスケール又はレーザ干渉計の光軸は,移動軸と平行に置かなければならない。 
位置決めは,通常,早送り速度で行うが,受渡当事者間の協定によって任意の送り速度で行ってもよい。 
 

 


17 

B 6360:2017 (ISO 14137:2015) 

 

 

目的 

Z軸運動の位置決め精度(EZZ)の試験 

P3  

測定方法図 
 
 
 
 
 
 
 
 
記号 
1 レーザヘッド 
2 干渉計 
3 反射鏡 

 

 

許容値 

測定長さ 

測定値 

≦250 

≦500 

≦1 000 

 

軸の両方向位置決めの正確さ 

EZZ,A 

0.012 

0.016 

0.020 

 

軸の一方向位置決めの繰返し性 

EZZ,R

及びEZZ,R

 

0.005 

0.008 

0.010 

 

軸の両方向位置決めの繰返し性 

EZZ,R 

0.010 

0.012 

0.016 

 

軸の反転誤差 

EZZ,B 

0.008 

0.010 

0.013 

 

軸の平均反転誤差 

E

B

ZZ, 

0.004 

0.005 

0.006 

 

軸の両方向位置決めの系統誤差 

EZZ,E 

0.010 

0.012 

0.016 

 

軸の平均両方向位置決め誤差 

EZZ,M 

0.006 

0.008 

0.010 

 

測定器 

レーザ干渉計又はリニアスケール 

測定手順(JIS B 6190-1の8.3及びJIS B 6190-2参照) 

 
リニアスケール又はレーザ干渉計の光軸は,試験する軸と平行に置かなければならない。 
位置決めは,通常,早送り速度で行うが,受渡当事者間の協定によって任意の送り速度で行ってもよい。 

 

 


18 

B 6360:2017 (ISO 14137:2015) 

  

 

目的 

U軸運動の位置決め精度(EXU)の試験 

P4  

測定方法図 
 
 
 
 
 
 
 
 
記号 
1 レーザヘッド 
2 干渉計 
3 反射鏡 

 

 

許容値 

測定長さ 

測定値 

≦100 

≦200 

 

軸の両方向位置決めの正確さ 

EXU,A 

0.016 

0.020 

 

軸の一方向位置決めの繰返し性 

EXU,R

及びEXU,R

 

0.008 

0.010 

 

軸の両方向位置決めの繰返し性 

EXU,R 

0.012 

0.016 

 

軸の反転誤差 

EXU,B 

0.010 

0.013 

 

軸の平均反転誤差 

E

B

XU, 

0.005 

0.006 

 

軸の両方向位置決めの系統誤差 

EXU,E 

0.012 

0.016 

 

軸の平均両方向位置決め誤差 

EXU,M 

0.008 

0.010 

 

測定器 

レーザ干渉計又はリニアスケール 

測定手順(JIS B 6190-1の8.3及びJIS B 6190-2参照) 
 

リニアスケール又はレーザ干渉計の光軸は,試験する軸と平行に置かなければならない。 
位置決めは,通常,早送り速度で行うが,受渡当事者間の協定によって任意の送り速度で行ってもよい。 
 

 


19 

B 6360:2017 (ISO 14137:2015) 

 

 

目的 

V軸運動の位置決め精度(EYV)の試験 

P5  

測定方法図 
 
 
 
 
 
 
 
 
記号 
1 レーザヘッド 
2 干渉計 
3 反射鏡 

  

 

許容値 

測定長さ 

測定値 

≦100 

≦200 

 

軸の両方向位置決めの正確さ 

EYV,A 

0.016 

0.020 

 

軸の一方向位置決めの繰返し性 

EYV,R

及びEYV,R

 

0.008 

0.010 

 

軸の両方向位置決めの繰返し性 

EYV,R 

0.012 

0.016 

 

軸の反転誤差 

EYV,B 

0.010 

0.013 

 

軸の平均反転誤差 

E

B

YV, 

0.005 

0.006 

 

軸の両方向位置決めの系統誤差 

EYV,E 

0.012 

0.016 

 

軸の平均両方向位置決め誤差 

EYV,M 

0.008 

0.010 

 

測定器 

レーザ干渉計又はリニアスケール 

測定手順(JIS B 6190-1の8.3及びJIS B 6190-2参照) 

 
リニアスケール又はレーザ干渉計の光軸は,試験する軸と平行に置かなければならない。 
位置決めは,通常,早送り速度で行うが,受渡当事者間の協定によって任意の送り速度で行ってもよい。 
 

 


20 

B 6360:2017 (ISO 14137:2015) 

  

工作精度試験 

目的 

仕上げ加工による加工穴の真円度及び直角度の試験 
a) 加工穴の真円度 
b) 加工穴中心軸と工作物基準面との直角度 
c) 加工直径の一様性 
受渡当事者間の協定に基づいて加工を行ってもよい。 
工作精度試験は,円運動精度試験(C1)に代えてもよい。 
注記 加工直径の一様性を,太鼓量ということもある。 

M1 

 

測定方法図 

単位 mm 

 

 

 
工作物 

鋼  80×80 
厚さ  40 
 

ワイヤ電極 

黄銅 
ワイヤ直径φ0.2〜φ0.3 
 

仕上げ条件 

仕上げ面粗さが2 μm Ra以下で

あるような仕上げ条件 

 

加工条件 

送り速度は,仕上げ条件を考慮

し,受渡当事者間の協定による。 

許容値 

a) 0.02 
b) 0.01 
c) 0.03 

測定値 

a) 
b) 
c) 

測定器 

三次元測定機又は真円度測定機 
 

測定手順(JIS B 6190-1のB.2.3参照) 
 

工作物の基準面をXY平面に平行に置く。 
a) A,B及びC点の高さでの真円度を求め,その最大値を測定値とする。 
b) A及びB点の高さでの最小自乗円の中心を求める。求めた最小自乗円の中心間の水平方向距離を測定値とす

る。 

c) A,B及びC点での直径を測定する。測定した3点における最大差を測定値とする。 
工作物上面からワイヤ案内上部までの距離を記録する。 

注記 テーブル上面を基準にしてワイヤの向きを調整した場合には,工作物の底面に対する上面の平行度は,

加工穴の直角度に影響を及ぼす可能性がある。 


21 

B 6360:2017 (ISO 14137:2015) 

 

 

円運動精度試験 

目的 

円運動の実円経路の最大半径差及び真円度の試験 
a) 両方向の実円経路の最大半径差 G(b) 
b) 時計回り及び反時計回りの実円経路の真円度 G 
円運動精度試験及び工作精度試験(M1)のどちらを選択して行ってもよい。 

C1 

 

測定方法図 

 

 

記号 

記号 

始点 

始点 

時計回りの実円経路 

同心の二つの円 

反時計回りの実円経路 

実円経路 

a) 

 

b) 

試験条件 

送り速度及び直径: 
機械の大きさによって,右の表の一つを選択する。 

直径(mm) 送り速度(mm/min) 

 50 

12 

100 

16 

150 

20 

許容値 

a) 0.02 
b) 0.015 

測定値 

a) 
b) 

測定器 

ボールバー又は二次元スケール 
 

測定手順(JIS B 6190-1の11.3.4.2,11.3.4.3及び11.3.4.4並びにJIS B 6190-4の3.3,3.4,4.4及び箇条6参照) 
 


22 

B 6360:2017 (ISO 14137:2015) 

  

参考文献 

 

[1] JIS B 0021 製品の幾何特性仕様(GPS)−幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れの公差表示

方式 

注記 対応国際規格:ISO 1101:2012,Geometrical product specifications (GPS)−Geometrical tolerancing

−Tolerances of form, orientation, location and run-out