日本工業規格
JIS
B
6340
-1992
マシニングセンタ−主軸端の形状・寸法
Machining centers
−Dimensions of spindle noses
1.
適用範囲 この規格は，主として自動工具交換装置付マシニングセンタに用いる
24
7
テーパ穴をもつ主
軸端（以下，主軸端という。
）の形状及び寸法について規定する。
備考1. この規格の本体に規定する主軸端には，JIS B 6339の本体に規定するツールシャンクが適合
する。
2.
ISO/DIS 9270
に規定する主軸端と技術的内容が同一のものを
附属書に規定する。
この
附属書に規定する主軸端には，JIS B 6339 の附属書 1 に規定するツールシャンクが適
合する。
3.
この規格の引用規格を，
付表 1 に示す。
2.
形状及び寸法 この規格の本体に規定する主軸端の形状及び寸法は，図 1 及び表 1 による。
3.
呼び方 主軸端の呼び方は，規格番号及び呼び番号による。
例1. この規格の本体に規定する主軸端の場合
例2. この規格の附属書に規定する主軸端の場合
2
B 6340-1992
図 1 マシニングセンタの主軸端
3
B 6340-1992
表 1 マシニングセンタの主軸端
単位 mm
呼び番号
BT30 BT35 BT40 BT45 BT50 BT55 BT60
テーパ部
D
1
基準寸法(
1
)
31.750 38.100 44.450 57.150 69.850 88.900
107.950
l
1
（最大）
47.4 55.4 64.4 81.8
100.8
125.8
160.8
Z
（最大）(
2
)
0.2
0 0 0 0 0 0 0
24
7
テーパ角度
の許容差 AT
D
(
3
)
−0.003 8
−0.004 4
−0.004 1
−0.005 2
−0.005 0 −0.006 3 −0.006 4
参考
d
1
17.935 21.942 25.667 33.292 40.450 52.208 61.050
キー部
b
寸法 15.9
19
25.4
許容差 h5
0
−0.008
0
−0.009
b
1
寸法 15.9
19
25.4
許容差 M6
−0.004
−0.015
−0.004
−0.017
c
（最小） 8
9.5
12.5
d
4
11 14
20
d
5
(
4
)
6.6 9 13.5
e
±0.2 25
29
33
39.7 49.5
59.5 74.5
g
2
(
5
)
M 6
M8
M 12
h
（最大） 16
19
25
k
（最大） 16.5
18
19.5
26.5
l
6
9
12
18
n
（最大） 8
9.5 12.5
2
O
（最小）
16.5 20 23 29.7
36 46 61
q
7
9
13
r
（最大）(
6
) 1.6
2
s
（最小） 1.6
2
v 0.06
0.08
参考
端面部
D
2
69.832 79.357 88.882 101.600
128.570
152.400
180.000
m 12.5
14
16
19
注(
1
) D
1
は，基準寸法であり，ゲージ面における直径である。
(
2
) Z
は，ゲージ面からのテーパ大端面の片寄りの最大値をいう。
(
3
)
24
7
テーパ角度の許容差は，
AT4
0
−
（JIS B 0614 に規定する等級 AT4）による。
(
4
) d
5
は，JIS B 1001 に規定する 2 級とする
(
5
)
ねじは，JIS B 0205 によって，その精度は JIS B 0209 に規定する 6H とする。
(
6
)
逃げを設けてもよい。
備考1. 寸法規定がない部分の形状は，参考として示す。
2.
特に規定のない部分の寸法許容差は，JIS B 0405 に規定する公差等級 m（中級）とす
る。
3.
及び
は，JIS B 0021 による。
4
B 6340-1992
付表 1 引用規格
JIS B 0021
幾何公差の図示方法
JIS B 0205
メートル並目ねじ
JIS B 0209
メートル並目ねじの許容限界寸法及び公差
JIS B 0405
普通公差−第 1 部：個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
JIS B 0614
円すい公差方式
JIS B 1001
ボルト穴径及びざぐり径
JIS B 6339
マシニングセンタ−ツールシャンク及びプルスタッド
ISO 297-1988
7/24 tapers for tool shanks for manual changing
ISO 1947-1973
System of cone tolerances for conical workpieces from C＝1 : 3 to 1 : 500 and lengths from 6
to 630mm
ISO 4762-1989
Hexagon socket head cap screws−Product grade A
ISO 7388/1-1983
Tool shanks with 7/24 taper for automatic tool changers−Part 1 : Shanks Nos.40， 45and50
−Dimensions
ISO/DIS 7388/3
Tool shanks with 7/24 taper for automatic tool changers−Part 3 : Retention knobs for shank
No.30
−Dimensions，conicity tolerances and mechanical characteristics
ISO/DIS 9270
7/24 tapers for tool shanks for automatic changing−Tapers for spindle noses
5
B 6340-1992
附属書 自動工具交換用
24
7
テーパ主軸端
1.
適用範囲 この附属書は，ISO 7388/1 及び ISO/DIS 7388/3 に規定するツールシャンクに適合する自動
工具交換装置付工作機械の主軸端の
24
7
テーパ部及び主軸端用のキーの形状及び寸法について規定する。
備考1. この附属書は，ISO/DIS 9270を技術的内容を変更することなく，様式を改めて作成したもの
である。
2.
この附属書に規定する主軸端には，JIS B 6339 の
附属書 1 に規定するツールシャンクが適合
する。
3.
この附属書の引用規格を，次に示す。
JIS B 6339
マシニングセンタ−ツールシャンク及びプルスタッド
ISO 297-1988
7/24 tapers for tool shanks for manual changing
ISO 1947-1973
System of cone tolerances for conical workpieces from C＝1 : 3 to 1 : 500 and lengths from 6
to 630mm
ISO 4762-1989
Hexagon socket head cap screws−Product grade A
ISO 7388/1-1983
Tool shanks with 7/24 taper for automatic tool cahngers−Part 1 : Shanks Nos.40，45 and 50
−Dimensions
ISO/DIS 7388/3
Tool shanks with 7/24 taper for automatic tool changers−Part 3 : Retention knobs for shank
No.30-Dimensions
，conicity tolerances and mechanical characteristics
ISO/DIS 9270
7/24 tapers for tool shanks for automatic changing−Tapers for spindle noses
2.
形状及び寸法 形状及び寸法は，附属書図 1 及び附属書表 1 による。
なお，自動工具交換用
24
7
テーパツールシャンクについては，JIS B 6339 の
附属書 1 に規定する。
3.
円すい公差 円すい公差は，ISO 1947 に規定する円すいテーパ角度公差の等級 AT4 とする。テーパ角
度の許容差の値は，負でなければならない。
6
B 6340-1992
附属書図 1 マシニングセンタの主軸端
7
B 6340-1992
附属書表 1 マシニングセンタの主軸端
単位 mm
呼び番号
IT30 IT40 IT45 IT50
テーパ部
D
1
(
1
) 31.750 44.450 57.150 69.850
l
1
47.4
64.4
81.8
100.8
Z
（最大） 0.2
キー溝部
D
2
(
1
) 69.832 88.882 101.600 128.570
m
（最小） 12.5
16
18
19
u
2
a
1
(
3
) 2.5
a
2
(
3
)
30.6 39.35
47.1 59.25
a
3
(
3
)
19.4 26.65
32.9 39.75
b
1
(
4
) 15.9 19
25.4
c
（最小） 8
9.5
12.5
e
±0.2
25 33 40 49.5
g
2
M6
M8
M12
l
4
(
3
) 7
l
6
9
12
18
O
1
17
23.5
30
36.5
O
2
19.5
26
32.5
38.5
r
（最大） 1.6
2
v
0.06
0.08
キー部
d
4
10.4
13.4
19
d
5
6.4
8.4
13
d
6
(
3
) 2.6
h
0
−0.2
24.5 26
29
k
（最大）
13.5 16.5 17.5 24
l
2
(
3
)
11.1 13.35
14.6 20.75
l
3
(
3
) 4
l
5
±0.1 5.5
7
7.5
11
n
（最大） 16.5
q
6.2
10
12.3
s
（最小） 1.6
2
締付けねじ
(
3
) M6
×25 M8×25 M12×30
注(
1
) D
1
は基準寸法であり，基準面における直径である。
(
2
)
主軸にカッタを直接取り付ける場合の公差は，h5 とする。寸法は ISO 297 を参照のこと。
(
3
)
止めピン関係の寸法 a
1
，a
2
，a
3
，l
2
，l
3
，l
4
，d
6
は任意とする。
(
4
) b
1
は，キー溝へのキー取付けの寸法をいい，はめあいは M6−h5 とする。
(
5
)
ねじは，ISO 4762 による。
8
B 6340-1992
原案作成委員会 構成表
氏名
所属
（委員会）
竹 中 規 雄
東京大学名誉教授
堤 正 臣
東京農工大学
吉 本 勇
拓殖大学
西 田 修 三
西田機械研究所
桜 田 武 夫
日立精機株式会社
川 名 秀 治
株式会社牧野フライス製作所
安 川 裕
株式会社新潟鉄工所
西 村 三 雄
大阪機工株式会社
中 村 毅
碌々産業株式会社
吉 見 隆 仁
豊田工機株式会社
篠 生 全
株式会社ゲージング
横 山 豊
株式会社第一測範製作所
眞 井 庸 元
株式会社日研工作所
小 原 元 旦
黒田精工株式会社
小 坂 登
大昭和精機株式会社
遠 藤 治 彦
石川島播磨重工業株式会社
三 浦 邦 弘
トヨタ自動車株式会社
岩 瀬 喜 一
株式会社東芝
中 村 晋 哉
日本精工株式会社
河 野 博 文
通商産業省機械情報産業局
桐 山 和 臣
通商産業省工業技術院
（事務局）
田 仁 哲
社団法人日本工作機械工業会