B 6315-2:2003
(1)
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本工作
機械工業会(JMTBA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標
準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実
用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,こ
のような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出
願に係わる確認について,責任はもたない。
これによって,JIS B 6315-2:1998は改正され,この規格に置き換えられる。
B 6315-2:2003
(2)
目 次
ページ
1.適用範囲・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
2.引用規格・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
3.準備機能Gのコード・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
4.補助機能Mのコード・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
JIS C 0068:1995
(1)
日本工業規格 JIS
B 6315-2:2003
機械の数値制御−プログラムフォーマット及びアド
レスワードの定義−第2部:準備機能G及び補助機
能Mのコード
Numerical control of machines - Program format and definition of address
words - Part2: Coding of preparatory functions G and universal
miscellaneous functions M
1. 適用範囲 この規格は,機械の数値制御で用いられるプログラムフォーマットにおける準備機能Gの
コードおよび補助機能Mのコードについて規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 6315-1 機械の数値制御 − プログラムフォーマットとアドレスワードの定義 − 第1部:位置
決めと輪郭制御用データフォーマット
備考 ISO 6983-1:1982,Numerical control of machines - Program format and definition of address words - Part 1 : Data
format for positioning, line motion and contouring control systemsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等で
ある。
3. 準備機能Gのコード
3.1
コード及び機能 G00から99までの準備機能(G機能)のコードとそれに対応する機能は次による。
コード
機 能
同じ文字で表わされる別の
指令がくるまで保持される
指令されたブロック
内でだけ有効
G00
位置決め
a
G01
直線補間
a
G02
時計方向の円弧補間
a
G03
反時計方向の円弧補間
a
G04
ドウエル
×
G05
未指定
*
*
G06
放物線補間
a
G07
未指定
*
*
G08
加速(1)
×
G09
減速(1)
×
G10〜G16 未指定
*
*
B 6315-2:2003
(4)
コード
機 能
同じ文字で表わされる別の
指令がくるまで保持される
指令されたブロック
内でだけ有効
G17
XY面の選択
c
G18
ZX面の選択
c
G19
YZ面の選択
c
G20
未指定(2)
*
*
G21
未指定(3)
G22~24 未指定
G25〜G27 今後とも指定しない
*
*
G28
未指定(4)
G29
今後とも指定しない
G30〜G32 未指定
*
*
G33
一定リードのねじ切り
a
G34
可変リードのねじ切り(漸増) (1)
a
G35
可変リードのねじ切り(漸減) (1)
a
G36〜G39 今後とも指定しない
*
*
G40
工具径補正のキャンセル
d
G41
工具径補正−左
d
G42
工具径補正−右
d
G43
工具オフセット,正(1)
n
G44
工具オフセット,負(1)
n
G45〜G48 未指定
*
*
G49
工具オフセットのキャンセル(1)
n
G50〜G52 未指定
*
*
G53
機械座標系選択(1)
×
G54
ワーク座標系選択1(1)
f
G55
ワーク座標系選択2(1)
f
G56
ワーク座標系選択3(1)
f
G57
ワーク座標系選択4(1)
f
G58
ワーク座標系選択5(1)
f
G59
ワーク座標系選択6(1)
f
G60〜G62 未指定
*
*
G63
タッピング(1)
×
G64〜G69 未指定
*
*
G70
インチデータ
m
G71
メトリックデータ
G72〜G73 未指定
G74
原点復帰
G75〜G79 未指定
*
*
G80
固定サイクルキャンセル
e
G81〜G89 固定サイクル
e
G90
アブソリュートディメンション(1)
j
G91
インクレメンタルディメンション(1)
j
G92
座標系設定(1)
×
コード
機 能
同じ文字で表わされる別の
指令がくるまで保持される
指令されたブロック
内でだけ有効
G93
インバースタイム送り(1)
k
G94
毎分当たり送り
k
G95
主軸一回転当たり送り
k
G96
定切削速度
l
G97
毎分当り回転数(1)
l
G98〜G99 未指定
*
*
注(1) これらの機能を表に示すように用いないときは,この機能は未指定となり,必要があれば別
の機能に用いてよい。この場合は,フォーマット仕様に明記しなければならない。
(2) インチデータとして用いてもよい。
(3) メトリックデータとして用いてもよい。
(4) 原点復帰として用いてもよい。
備考1. 第3コラムでの文字は同一文字間でモーダル機能であることを示す。
2. ×:(第4コラム)は,プログラムされたブロックのみで有効な機能であることを示す。
3. *:選択された機能は,フォーマット分類(JIS B 6315-1参照)に明記しなければならない。
4. 今後とも指定しないコードは,この規格の将来の改定で指定することは予定されていない。
5. 未指定コードは,この規格の将来の改定において特定の機能に割り当てることがある。
3.2
機能の意味 各コードの機能の意味は次による。
コード
機 能
機能の意味
G00
位置決め
指令した位置へ最大送り(例えば早送り)で移動させるモード。このモードに
よってあらかじめプログラムされた速度は無視されるが,キャンセルされない。
各軸の運動は関連づけられていなくてもよい。
G01
直線補間
一様な勾配又は制御軸に平行な直線運動を指定する制御のモード。一つのブロ
ック内の情報によって,同時に動く各軸の移動距離に比例した速度を作り出す。
G02
G03
円弧補間
(時計方向,
反時計方向)
一つ又は二つのブロック内の情報により,工具の運動を円弧に沿うように制御する
輪郭制御のモード。円弧を作り出すためのその軸の速度は,制御によって変化する。
“時計方向円弧補間”とは,工具の運動面をそれと直角な軸の負方向に見たとき
の工具の運動が,円弧に沿って時計方向回りになるように制御する輪郭制御のモー
ドであり,“反時計方向円弧補間”とは,前述と反対の方向回りになるように制御
する輪郭制御のモードである。
運動面をXY面とし,工具軸をZ軸とした場合,時計方向回り及び反時計方向回
りは図のようになる。
B 6315-2:2003
(6)
コード
機 能
機能の意味
G04
ドウェル
プログラムされた時間又は決められた時間だけ,次のブロックに入るのを遅らせる
モードで,インターロックやホールドではない。
例えば、中ぐり作業で加工端までくれば当然送りを止め,次の動作はもどし行程
に入るか主軸回転を止めるかになるが,次の動作に入るのをしばらく遅らせ,その
間,主軸回転だけを続けるような場合に用いる。
指令値の単位としては秒の他に主軸の回転数が用いられる。
G06
放物線補間
1つ又はそれ以上のブロックに含まれる情報によって,工具の運動を放物線に沿う
ように制御する輪郭制御のモード。この放物線を発生させる軸の速度は,制御によ
って変化する。
G08
加速
運動開始時期にプログラムされた速度まで自動的に送り速度を増加させるモー
ド。
例えば,工作機械の変速時におけるショックなどを避けるために用いられる。
G09
減速
プログラムされた点に近づいたとき,プログラムされた速度から自動的に速度
を減少させるモード。
G17~G19 主基準面の選択
同時に2軸を動作させる円弧補間や,工具径補正などを行わせる面を選択する
モード。
G33
一定リードのねじ切り 一定リードのねじ切りのモード。
G34
可変リードのねじ切り
(漸増)
一様に増加するリードのねじ切りのモード。
G35
可変リードのねじ切り
(漸減)
一様に減少するリードのねじ切りのモード。
G40
工具径補正の
キャンセル
前に与えられた工具径補正(直径又は半径)をキャンセルする指令。キャンセ
ル後は補正しない工具通路となる。
G41
工具径補正−左
工具の相対的な運動方向に向かって加工面の左側を工具中心が通るような工具
径補正。
G42
工具径補正−右
工具の相対的な運動方向に向かって加工面の右側を工具中心が通るような工具
径補正。
コード
機 能
機能の意味
G43
工具オフセット正
工具オフセットの値を関連するブロックの座標値に加えることを指令するのに使
用する。
G44
工具オフセット負
工具オフセットの値を関連するブロックの座標値から差し引くことを指令する
のに使用する。
G49
工具オフセットの
キャンセル
前に与えられた工具オフセットをキャンセルする指令。
キャンセル後は補正しない工具通路となる。
G53
機械座標系選択
機械原点に関して機械上に固定された右手直交座標系の選択。
G54~G59 ワーク座標系選択
工作物に定められた複数の右手直交座標系からの選択。
G63
タッピング
タッピング加工の指令。
G70
インチデータ
インチデータを入力するモード。
G71
メトリックデータ
メトリックデータを入力するモード。
G74
原点復帰
そのブロックで指定された軸を原点に動かすに使用する。
G80
固定サイクルの
キャンセル
G81〜G89の機能をキャンセルする指令。
G81~G89
固定サイクル
中ぐり,穴あけ,ねじ立てなどの加工を行うために,あらかじめ定められた一
連の作業シーケンスを実行させる指令。
各コードの内容は次の表による。
コード
行 き
底 で
もどり
代 表 例
ドウェル
主軸
G81
G82
G83
G84
G85
G86
G87
G88
G89
切削送り
切削送り
間欠送り
主軸正転,切削送り
切削送り
主軸始動,切削送り
主軸始動,切削送り
主軸始動,切削送り
切削送り
−
有
−
−
−
−
−
有
有
−
−
−
逆 転
−
停 止
−
停 止
−
早送り
早送り
早送り
切削送り
切削送り
早送り
早送り
手
動
切削送り
穴あけ,もみ付け
穴あけ,座ぐり
深穴あけ
ねじ立て
中ぐり
中ぐり
中ぐり
中ぐり
中ぐり
G90
アブソリュート
ディメンション
ブロック内の座標値をアブソリュートディメンションとして与える指令。
G91
インクレメンタル
ディメンション
ブロック内の座標値をインクレメンタルディメンションとして与える指令。
G92
座標系設定
プログラムされたディメンションワードによって,座標系を修正又は設定するのに
用いる指令。
これによって運動は起こらない。
G93
インバースタイム送り ブロックを実行するのに要する時間逆数の関数で送りを表すモード。
G94
毎分当たり送り
送りの単位を毎分当たりミリメートル(インチ)として与える指令。
G95
主軸一回転当たり送り 送り量の単位を主軸1回転当たりのミリメートル(インチ)として与える指令。
G96
定切削速度
主軸機能(S機能)のアドレスに続くデータが毎分当たりミリメートル(インチ)
で表された切削速度であることを示す指令。
主軸速度は切削速度がプログラムされた値に常に等しくなるように自動的に制
御される。
G97
毎分当たり回転数
主軸速度の単位を,毎分当たりの回転数として与える指令。
B 6315-2:2003
(8)
4. 補助機能Mのコード
4.1
コード及び機能 M00から99までの補助機能(M機能)のコードとそれに対応する機能は次による。
コード
機 能
機能開始
機能継続
そのブロック
で指令された
動作と同時
そのブロック
で指令された
動作の完了後
キャンセル又は
変更されるまで
保持される
指令された
ブロック内
でだけ有効
M00
M01
M02
プログラムストップ
オプショナルストップ
エンドオブプログラム
○
○
○
○
○
○
M03
M04
M05
主軸時計方向回転(5)
主軸反時計方向回転(5)
主軸停止(5)
○
○
○
○
○
○
M06
工具交換
*
*
○
M07
M08
M09
クーラント2(5)
クーラント1(5)
クーラント停止(5)
○
○
○
○
○
○
M10
M11
クランプ1
アンクランプ1
*
*
*
*
○
○
M12
未指定
M13
M14
主軸時計方向回転及びクーラント(5)
主軸反時計方向回転及びクーラント(5)
○
○
○
○
M15
M16
正方向運動(5)
負方向運動(5)
○
○
○
○
M17
M18
未指定
未指定
M19
主軸オリエンテーション(5)
○
○
M20〜M29 未指定
M30
エンドオブデータ
○
○
M31
インターロックバイパス(5)
*
*
○
M32〜M35 未指定
M36
M37
送り範囲1(5)
送り範囲2(5)
○
○
○
○
M38
M39
主軸速度範囲1(5)
主軸速度範囲2(5)
○
○
○
○
M40〜M45 歯車選択(5)
*
*
*
*
M46
M47
未指定
未指定
M48
M49
オーバーライド無視のキャンセル(5)
オーバーライド無視(5)
○
○
○
○
M50
M51
クーラント3(5)
クーラント4(5)
○
○
○
○
M52〜M54 未指定
M55
位置1への工具の直線シフト(5)
○
○
M56
位置2への工具の直線シフト(5)
○
○
M57〜M59 未指定
M60
工作物交換(5)
○
○
コード
機 能
機能開始
機能継続
そのブロック
で指令された
動作と同時
そのブロック
で指令された
動作の完了後
キャンセル又は
変更されるまで
保持される
指令された
ブロック内
でだけ有効
M61
M62
位置1への工作物の直線シフト(5)
位置2への工作物の直線シフト(5)
○
○
○
○
M63〜M67 未指定
M68
M69
クランプ2(5)
アンクランプ2(5)
*
*
*
*
○
○
M70
未指定
M71
M72
位置1への工作物の旋回シフト(5)
位置2への工作物の旋回シフト(5)
○
○
○
○
M73〜M77 未指定
M78
M79
クランプ3(5)
アンクランプ3(5)
*
*
*
*
○
○
M80〜M89 未指定
M90〜M97 未指定
M98
未指定(6)
M99
未指定(7)
注(5) これらの機能を表に示すように用いないときは,この機能は未指定となり,必要があれば別の
機能に用いてよい。この場合は,フォーマット仕様に明記しなければならない。
(6) サブプログラムとして用いてもよい。
(7) エンドオブサブプログラムとして用いてもよい。
備考1. *:使用する機械により,そのいずれを使用してもよい。
2. ○:実際の場合に対する動作を表す。
3. M機能において,どの機械でも共通に使用するコードは,M00,M01,M02,M06,M10,
M11,M30,M48,M49,M60である。その他のコードは機種によりその機能を決めて使用
してよいが,標準的に使用する機能を本規格に規定する。ただし,本規定外の機能で使用す
る場合は,詳細フォーマット仕様に明記すること。
4.2
機能の意味 各コードの機能の意味は,次による。
コード
機 能
機能の意味
M00
プログラムストップ
プログラムの運行を中断させる指令。
この指令ではブロック内で指定された動作が完了した後,主軸及びクーラン
トは停止する。
M01
オプショナルストップ 作業者がこの機能を有効にするスイッチをあらかじめ入れておけば,プログラ
ムストップと同一の機能を果たす指令。
スイッチを入れてないときは,この指令は無視される。
M02
エンドオブプログラム 工作物の加工プログラムの終りを示す指令で,そのブロックの動作が完了した
後,主軸及びクーラントは停止する。
制御装置や機械のリセットに用いられる。
M03
主軸時計方向回転
工作物に対し,右ねじがねじこまれる方向に主軸を回転させる指令
M04
主軸反時計方向回転
工作物から右ねじが遠ざかる方向に主軸を回転させる指令。
M05
主軸停止
主軸を停止させる指令。このときクーラントも停止する。
B 6315-2:2003
(10)
コード
機 能
機能の意味
M06
工具交換
手動,自動を問わず工具交換を実行させるための指令。ただし工具の選択は含
まない。
この指令によってクーラント及び主軸を自動的に停止しても停止しなくても
よい。
M07
M08
M50
M51
クーラント2
〃 1
〃 3
〃 4
クーラント開始の指令。
通常1は冷却液,2はミストに用いる。3及び4は特に指定しない。
M09
クーラント停止
M07, M08, M50又はM51をキャンセルする指令。
M10
M68
M78
クランプ1
〃 2
〃 3
機械のスライド,工作物,取付具,主軸などのクランプ,アンクランプを行わ
せる指令。
クランプ,アンクランプの対象が二つ以上あるときは(M10, M11),(M68,
M69),(M78, M79)の順に用いる。
M11
M69
M79
アンクランプ1
〃 2
〃 3
M15
正方向運動
早送り又は切削送り方向を選択する指令。
アブソリュートな計測システムを持つ回転テーブルにも使用できる。
M16
負方向運動
M19
主軸オリエンテーション あらかじめ決められた角位置に主軸を停止させる指令。
M30
エンドオブデータ
工作物の加工プログラムの終わりを示す指令で,そのブロックの動作が完了し
た後,主軸及び他の機能(クーラント機能など)は停止する。制御装置や機械
のリセットに用いる。制御装置のリセットには,プログラムスタートのキャラ
クタへ戻ることを含めることができる。
M31
インターロックバイパス 通常かけてあるインターロックを一時的に無視する指令。
M36
M37
送り範囲1
〃 2
送り速度又は送り量の範囲を選択する指令。
M38
M39
主軸速度範囲1
〃 2
主軸速度の範囲を選択する指令。
M40〜M45 歯車選択
主軸の歯車比を選択する指令。
M48
オーバライド無視の
キャンセル
M49のキャンセル。
M49
オーバライド無視
ダイヤルセットされた主軸速度又は送り速度のオーバライドを無視し,プログ
ラムどおりの速度で動作させる指令。
M55
M56
工具の直線シフト
工具軸方向のあらかじめ決められた位置へ工具をシフトする指令。
M60
工作物交換
工作物を必要に応じて取り外し,又は方向を換える指令。
このブロックにおける全ての指令が完了した後,主軸とクーラントは停止さ
れる。
M61
M62
工作物の直線シフト
あらかじめ決められた位置へ工作物をシフトする指令。
M71
M72
工作物の旋回シフト
あらかじめ決められた角位置へ工作物をシフトする指令。
関連規格 JIS X 0201 情報交換用符号
JIS B 0181 数値制御工作機械用語
JIS B 6310数値制御工作機械の座標軸と運動記号