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B 6310

:2003 (ISO 841:2001)

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本工作

機械工業会(JMTBA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS B 6310:1998 は改正され,この規格に置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 841:2001,Industrial automation

systems

−  Numerical control of machines  −  Coordinate system and motion nomenclature を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS B 6310

には,次に示す

附属書がある。

附属書 A(規定)機械運動の例


B 6310

:2003 (ISO 841:2001)

(2)

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

2

4.

  機械の座標系 

2

4.1

  座標系の表示 

2

4.2

  座標系の原点 

2

4.3

  軸 

2

4.4

  

2

4.5

  

3

4.6

  回転軸

3

5.

  機械の主運動 

3

5.1

  運動の表示 

3

5.2

  運動の方向 

3

6.

  付加運動

3

6.1

  直進運動 

3

6.2

  回転運動 

3

6.3

  使用文字の制限

3

6.4

  付加運動の方向

3

7.

  機械の図表示 

4

7.1

  機械の図表示の例

4

7.2

  図表示

4

附属書 A(規定)機械運動の例 

5

 


日本工業規格

JIS

 B

6310

:2003

(ISO 841

:2001

)

産業オートメーションシステム−機械及び装置の制

御−座標系及び運動の記号

Industrial automation systems - Numerical control of machines - Coordinate

system and motion nomenclature

序文  この規格は,2001 年に第 2 版として発行された ISO 841:2001,Industrial automation systems −

Numerical control of machines

−  Coordinate system and motion nomenclature を翻訳し,技術的内容及び規格

票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。

1. 

適用範囲  この規格は,産業オートメーションシステムにおける数値制御機械及び類似の座標系並び

に運動の記号について規定する。

備考1.  数値制御機械では,すべての軸がベース又はフレームに取付けられ,すべての運動は一つの

基準座標系上で表される。

2. 

この規格は,規格の簡素化のため,数値制御工作機械だけでなく一般の機械についても規定

する。産業ロボットに関する座標系及び運動の記号については,JIS B 8437 に規定されてい

る。

3. 

この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD(修

正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 841:2001

,Industrial automation systems − Numerical control of machines − Coordinate

system and motion nomenclature (IDT)

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0181

  産業オートメーションシステム−機械の数値制御−用語

備考 ISO 

2806 

: 1994

  Industrial automation systems - Numerical control of machines - Vocabulary から

の引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS B 6315-1

  機械の数値制御−プログラムフォーマット及びアドレスワードの定義−第 1 部:位置決

め,直線運動及び輪郭制御システム用データフォーマット

備考 ISO 

6983-1 : 1982

  Numerical control of machines - Program format and definition of address

words

−  Part 1 : Data format for positioning,  line motion and contouring control systems からの

引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS B 8437

  産業用マニピュレーティングロボット−座標系及び運動の記号


2

B 6310

:2003 (ISO 841:2001)

備考 ISO 

9787 

: 1998

  Manipulating industrial robots  −  Coordinate sytems and motion nomenclature

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

3. 

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0181 による。

4. 

機械の座標系

4.1 

座標系の表示  機械の座標系は,X,Y,Z の三つの直進軸,及び,そのぞれの軸回りの A,B,C

の三つの回転軸を持つ右手直交座標系とする。

附属書 A  図 参照)

4.2 

座標系の原点  機械座標系の原点位置は,機械製造業者が定める。

4.3

Z

4.3.1 

一般  Z 軸は,機械の主軸に平行にとる。機械が主軸をもたない場合については,4.3.4 及び 4.3.5

を参照のこと。

備考1.  ミーリング,研削,ボーリング,ドリリング及びタッピングに使用される機械では,主軸は

工具を回転させる。

2. 

旋盤,円筒研削盤及び回転面を形成する類似の機械では,主軸は工作物を回転させる。

4.3.2

複数の主軸をもつ機械  複数の主軸をもつ場合は,できるだけ工作物取付面に垂直な 1 軸を主軸と

して選択する。

4.3.3 

主軸が旋回する機械  主軸が旋回する場合の Z 軸は,主軸が旋回原点位置にあるときの主軸に平

行にとる。旋回原点位置で,主軸は工作物取付面に垂直となることが望ましい。

主軸の軸線が旋回でき,

その運動の範囲内で軸線が基準 3 軸系のどれか一つの軸に平行になる場合には,

その基準軸が Z 軸である。

旋回運動の範囲内で,主軸が基準 3 軸系の 2 軸に平行となるときは,Z 軸は,機械の作業テーブルの工

作物取付面に垂直な基準軸にとる。このとき,保持ブラケットやアングルプレートのような補助ジグを無

視する。

4.3.4 

主軸をもたない機械  カッティングマシン及び成形機械では,Z 軸は工作物取付面に垂直にとるの

が望ましい。座標測定機では,Z 軸は重力加速度方向と同一直線上(すなわち,地表面に垂直)にとるの

が望ましい。

4.3.5 Z

軸の方向  カッティングマシン及び成形機械では,+Z 軸方向は工作物から工具ホルダ方向にと

る。

備考  旋盤では,心押し台は,工具ホルダと考える。

座標測定機では,+Z 軸方向は重力加速度と反対方向(すなわち,地球表面から離れていく方向)にとる。

4.4 X

4.4.1 

一般  可能な限り,X 軸は水平にとる。

4.4.2 

工具が回転する機械

Z

軸が水平な場合:X 軸の正の向きは,Z 軸の負の方向に見て右にとる。

Z

軸が垂直で,単一コラムの場合:X 軸の正の向きは,機械正面からコラムを見て右にとる。

Z

軸が垂直で,ガントリ形の場合:X 軸の正の向きは,主軸から左手ガントリサポートを見て右にとる

4.3.1

備考 1.参照)。

4.4.3 

工作物を回転させる機械  X 軸はラジアル方向かつクロススライドに平行にとる。その正の向きは,

回転軸から遠ざかる方向にとる(4.3.1

備考 2.参照)。


3

B 6310

:2003 (ISO 841:2001)

4.4.4 

主軸を持たない機械  カッティングマシンの場合は,X 軸はカッティングの主方向と平行にとり,

その正の向きはカッティングの主方向とする。

座標測定機の場合は,X 軸及びその正の向きは製造業者が定める。

4.5 Y

軸  Y 軸の正の向きは,右手直交座標系の方向に従う(附属書 A  図 参照)

4.6 

回転軸 ABC

4.6.1 

回転軸の表示  A,B,C は,それぞれ直進軸 X,Y,Z 回りの回転軸とする。

4.6.2 

回転軸の方向  A,B,C 軸の正の向きは,それぞれ X,Y,Z 軸の正の方向に右ねじが進む方向に

とる。

附属書 A  図 参照)

5. 

機械の主運動

5.1 

運動の表示  機械座標系の軸に平行な機械直進運動は,それぞれ X,Y,Z と表示する。その座標系

の軸回りの機械回転運動を,それぞれ A,B,C と表示する。

5.2 

運動の方向

5.2.1 

一般  直進軸又は回転軸の正の方向の運動は,正の位置の値を増加させ,負の位置の値を減少さ

せる。

文字による表示は,工具又は工作物のどちらかの運動の表示に使用する。

5.2.2 

工具の運動の表示  工具が動くときは,運動の方向と軸の方向とは同じになる。正の運動は,+X,

+Y,+Z,+A,+B,・・・のように表示する。

5.2.3 

工作物の運動の表示  工作物が動くときは,運動の方向と軸の方向とは逆となる。逆の方向を表示

するため,正の運動は,+X′,+Y′,+Z′,+A′,+B′,・・・のように表示する。

(すなわち,軸の

方向−X=工作物の運動+X′)

6. 

付加運動

6.1 

直進運動  主直進運動 X,Y,Z のそれぞれに平行な第二の直進運動があるときは,それぞれ U,V,

W

と表示する。同様に,第三の直進運動に対しては,それぞれ P,Q,R と表示する。X,Y,Z に平行で

ない直進運動があるときは,最も都合のよいように U,V,W,P,Q 又は R と表示してもよい。

主直進運動は主軸の最も近くにとり,第二の直進運動は次に近いところに,第三の直進運動は最も遠い

ところにとる。

フライス盤の面削りスライドのバイトの運動は,U 又は P で表示することが望ましい。

マルチユニット又は多数の平行運動をもつ機械では,それらの運動の表示は文字と数字又は文字のイン

デックス(例えば,X

1

,X

2

・・・)とを用いて表示してもよい。数字のインデックスはゼロより大きい正の

整数とする。主直進運動はインデックスをもってももたなくてもよい。このように 1 台の機械において,

インデックスをもつ運動ともたない運動があってもよい。

6.2 

回転運動  主回転運動に加えて,A,B 若しくは C に平行な,又は複合した,又は旋回する第二の回

転運動があるときは,その運動は D 又は E(これらの文字が使用できれば)で表示する。直進運動と同様

に,回転運動においてもインデックスによる表示を用いてもよい(6.1 参照)

6.3 

使用文字の制限  ある文字(例えば,G,M,F)は運動に対して使用してはならない(JIS B 6315-1

参照)

6.4 

付加運動の方向  付加運動の方向は,主機械運動方向と同様にして定める(5.2 参照)


4

B 6310

:2003 (ISO 841:2001)

7. 

機械の図表示

7.1 

機械の図表示の例  附属書 の規格の図表示は,それらの機械に対する例示である。この規格の本

体と与えられた図表示の間の矛盾は,図表示を優先する。

7.2 

図表示  図表示は,各機械の機械座標系と機械運動とを示す。文字は,軸と機械運動を示し,矢印

は正の運動の方向を示す。


5

B 6310

:2003 (ISO 841:2001)

附属書 A(規定)機械運動の例

附属書   1  右手座標系

+X

,+Y  又は  +Z

+A

,+B

又は  +C


6

B 6310

:2003 (ISO 841:2001)

 
 
 
 
 
 
 

附属書   2  普通旋盤

+X

(又は+X1)

+R

(又は+Z3)

+Z

(又は+Z1)

+W

(又は+Z2)

+U

(又は+X2)

附属書   3  タレット旋盤

附属書   4  立て旋盤


7

B 6310

:2003 (ISO 841:2001)

附属書   5  横フライス盤(ひざ形)

附属書   6  立てフライス盤(ひざ形)


8

B 6310

:2003 (ISO 841:2001)

附属書   7  横中ぐり盤(テーブル形)

附属書   8  立てフライス盤(ベッド形)


9

B 6310

:2003 (ISO 841:2001)

附属書   9  プラノミラー(門形)

附属書  10  プラノミラー(ガントリ形)


10

B 6310

:2003 (ISO 841:2001)

附属書  11  横中ぐり盤(床上形)

附属書  12  輪郭フライス盤(1)

附属書  13  輪郭フライス盤(2)


11

B 6310

:2003 (ISO 841:2001)

附属書  14  輪郭フライス盤(3)

 
 
 
 

附属書  15  輪郭フライス盤(4)


12

B 6310

:2003 (ISO 841:2001)

附属書  16  円筒研削盤

 
 
 
 
 

附属書  17  工具研削盤


13

B 6310

:2003 (ISO 841:2001)

附属書  18  平削り盤

 
 
 
 
 

附属書  19  立て巻線機


14

B 6310

:2003 (ISO 841:2001)

附属書  20  横巻線機

 
 
 
 
 

附属書  21  フレーム切断機


15

B 6310

:2003 (ISO 841:2001)

附属書  22  パンチプレス

 
 
 
 
 
 

附属書  23  製図機械


16

B 6310

:2003 (ISO 841:2001)

附属書  24  チューブベンダ

 
 
 
 
 
 
 

附属書  25  立て軸平面研削盤


17

B 6310

:2003 (ISO 841:2001)

附属書  26  形彫り放電加工機

 
 
 
 
 
 
 

附属書  27  横軸平面研削盤


18

B 6310

:2003 (ISO 841:2001)

附属書  28  座標測定器

 
 
 
 
 
 
 
 

附属書  29  プレスブレーキ


19

B 6310

:2003 (ISO 841:2001)

附属書  30  ワイヤ放電加工機

 

附属書  31  レーザ加工機