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日本工業規格

JIS

 B

6218

-1990

主軸台移動形単軸自動旋盤の

試験及び検査方法

Test Code for Performance and Accuracy of

Single Spindle Automatic Lathes (Sliding Headstock Type)

1.

適用範囲  この規格は,使用できる丸コレットの口径部の最大直径が 32mm 以下の主軸台移動形単軸

自動旋盤の運転性能に関する試験方法,並びに静的精度及び工作精度の検査方法について規定する。

備考  この規格の中で{  }を付けて示してある単位は,従来単位によるものであって,参考として

示したものである。

引用規格: 

JIS B 6003

  工作機械の振動検査方法

JIS B 6004

  工作機械の騒音レベル測定方法

JIS B 6014

  工作機械の安全通則

JIS B 6141

  スプリングコレット

JIS B 6201

  工作機械の試験方法通則

JIS G 4804

  硫黄及び硫黄複合快削鋼鋼材

2.

運転試験方法

2.1

機能試験  機能試験は,表 によって行う。

表 1  機能試験

番号

試験事項

試験方法

参考

JIS B 6201

の 3.2

の対応番号

1

主軸の始動,停止及び運転操作  適当な一つの主軸速度で始動及び停止を繰り返し 10

回行い,作動の円滑さと確実さとを試験する。

1-11

2

主軸速度の変換操作

表示の最低,中間及び最高の三つの主軸速度に変換し,
作動の円滑さと機能の確実さとを試験する。

1-12

3

主軸コレットチャックの開閉
及び把握力の調整操作

コレットチャックの開閉及び把握力調整の作動の円滑
さと機能の確実さとを試験する。

1-72

4

主軸台の送り操作

手動又は自動によって主軸台を動きの全長にわたって
移動させ,運動の円滑さと確実さとを試験する。 
なお,ストローク調整機構及びストッパ機構の作動の

円滑さと機能の確実さとを試験する。

1-31

1-37

1-53

5

ロッキングアームの旋回操作

手動又は自動によってロッキングアームを旋回させ,
動きの全長にわたって運動の円滑さと確実さとを試験

する。

1-31

1-37

1-53


2

B 6218-1990

番号

試験事項

試験方法

参考

JIS B 6201

の 3.2

の対応番号

なお,ストッパ機構の作動の円滑さと機能の確実さと

を試験する。

6

刃物台の送り操作

手動又は自動によって刃物台を動きの全長にわたって

移動させ,運動の円滑さと確実さとを試験する。 
なお,ストローク調整機構の作動の円滑さと機能の確
実さとを試験する。

1-31

1-37

7

刃物台の調整操作

すべての刃物台について軸方向,半径方向及び傾きの
調整を行い,作動の円滑さを試験する。

1-53

8

工具の取付け及び取外し

工具の取付け及び取外しの確実さと円滑さとを試験す
る。

1-71

9

カム軸の操作

手動又は自動でカム軸を回転させ,円滑さを試験する。

1-31

1-37

10

カム軸回転速度の変換操作

適当な一つの主軸速度で,カム軸を任意の三つの回転

速度に変換し,作動の円滑さと機能の確実さとを試験
する。

1-32

1-33

11

カム軸の自動運転の掛外し操

適当な一つのカム軸回転速度で,カム軸の自動運転の

掛外しを繰り返し 10 回行い,作動の円滑さと確実さと
を試験する。

1-51

12

カムの取付け及び取外し

カムの取付け及び取外しの確実さと円滑さとを試験す
る。

1-74

13

カム軸自動停止装置

材料切れによるカム軸自動停止装置の指令位置設定の

円滑さと確実さ及び機能の確実さとを試験する。

1-36

1-51

14

電気装置

運転試験の前後にそれぞれ 1 回絶縁状態を試験する。

ただし,半導体などを使用した回路には適用しない。

1-91

15

安全装置

作業者に対する安全と機械防護機能の確実さとを試験
する[JIS B 6014(工作機械の安全通則)参照]

1-92

16

潤滑装置

油密,油量の適正な配分など機能の確実さを試験する。

1-93

17

切削油剤装置

切削油剤の供給,油量の調整など,作動の円滑さと機

能の確実さとを試験する。

1-99

18

対向主軸装置

作動の円滑さと機能の確実さとを試験する。

1-99

19

附属装置

機能の確実さを試験する。

1-99

2.2

無負荷運転試験  無負荷運転試験は,主軸及び対向主軸を最高速度で,原則として 60∼90 分間運転

を継続して

表 に規定する項目を測定する[JIS B 6201(工作機械の試験方法通則)の 3.3 参照]。

また,振動,騒音を観察する。振動,騒音を特に問題とする場合は JIS B 6003(工作機械の振動検査方

法)及び JIS B 6004(工作機械の騒音レベル測定方法)による。

なお,カム及びカム軸速度は適当に定める。


3

B 6218-1990

表 2  記録様式 1

3.

静的精度検査方法  静的精度検査は,表 によって行う。

表 3  静的精度検査

単位 mm

許容値

コレットの口径

検査事項

測定方法

測定方法図

10

以下

10

を超え

32

以下

参考

JIS B 

6201

4.

の対応

番号

0.005 0.01

1

主軸端面の振れ

主軸端面の外周 近く

にテストインジ ケー
タを当てて,主軸回転
中のテストイン ジケ

ータの読みの最 大差
を求める。次に,テス
トインジケータ を主

軸中心線に対し 反対
側に移して同様 の測
定を行い,読みの最大

差の大きい方を 測定
値とする。

10-61

a

テストバーの口元で

0.01 0.015

50

位置で

0.015

75

位置で

0.02

テストバーの振れ

附属書 に示すテスト
バーをはめたチ ャッ
クスリーブを主 軸穴

に取り付け,テストバ
ーの口元及び先 端に
テストインジケ ータ

を当てて,主軸回転中
のテストインジ ケー
タの読みの最大 差を

測定値とする。

10-41

b

0.005 0.01

2

主 軸 チ ャ ッ ク ス
リ ー ブ 穴 の 振 れ

(

1

)

穴の振れ

主軸穴の口元及 び胴
部にテストイン ジケ

ータを当てて,主軸回
転中のテストイ ンジ
ケータの読みの 最大

差の大きい方を 測定
値とする。

10-31


4

B 6218-1990

単位 mm

許容値

コレットの口径

検査事項

測定方法

測定方法図

10

以下

10

を超え

32

以下

参考

JIS B 

6201

4.

の対応

番号

50

ついて

0.01

75

ついて

0.015

a

垂 直 面
内で

50

ついて

0.01

75

ついて

0.015

3

主 軸 中 心 線

と 主 軸 台 運
動 と の 平 行

b

水 平 面
内で

主軸に,

付属書 に示

すテストバーを 取付
けした定置(例えば,
ベッド上に)テストイ

ンジケータをこ れに
当てて主軸台を 移動
させ,テストインジケ

ータの読みの最 大差
を測定値とする(

2

)

7-53

測定長さ(

3

)

10

ついて

0.005

20

ついて

0.01

4

ロッキングアー ム旋
回運動と案内ブ シュ
スリーブ穴中心 線と

の直角度

案内ブシュスリ ーブ
穴に

附属書 に示すテ

ストプラグを取 り付

け,ロッキングアーム
上に定置したテ スト
インジケータを その

端面に当ててロ ッキ
ングアームを旋 回さ
せ,テストインジケー

タの読みの最大 差を
測定値とする。

9-45

10

ついて

0.01

20

ついて

0.015

5

刃物台運動と案 内ブ
シュスリーブ穴 中心
線との直角度

案内ブシュスリ ーブ
穴に,

附属書 に示す

テストプラグを 取り

付け刃物台に取 り付
けたテストイン ジケ
ータをその端面 に当

てて刃物台を移 動さ
せ,テストインジケー
タの読みの最大 差を

測定値とする。

9-44

50

ついて

0.01

75

ついて

0.01

a

垂 直 面

内で

50

ついて

0.01

75

ついて

0.01

6

案 内 ブ シ ュ
ス リ ー ブ 穴

中 心 線 と 主
軸 台 運 動 と
の平行度

b

水 平 面
内で

案内ブシュスリ ーブ
穴にテストバー を取

り付け,主軸台に定置
したテストイン ジケ
ータをこれに当 てて

主軸台を移動させ,テ
ストインジケー タの
読みの最大差を 測定

値とする。

7-51


5

B 6218-1990

単位 mm

許容値

コレットの口径

検査事項

測定方法

測定方法図

10

以下

10

を超え

32

以下

参考

JIS B 

6201

4.

の対応

番号

7

案内ブシュスリ ーブ

穴中心線と主軸 中心
線との同心度

案内ブシュスリ ーブ

穴にテストバー を取
り付け,主軸に取り付
けたテストイン ジケ

ータをその口元 に当
てて,主軸回転中のテ
ストインジケー タの

読みの最大差の

2

1

を測

定値とする。

0.01

12-21

口元で

0.01

口元で

0.01

30

位置で

0.015

50

位置で

0.02

8

対向主軸穴の振れ

対向主軸穴にテ スト
バーを取り付け,その
口元及び先端に テス

トインジケータ を当
てて,対向主軸回転中
のテストインジ ケー

タの読みの最大 差を
測定値とする(

4

)

この測定は,対向主軸

のそれぞれにつ いて
行う。

10-32

0.02 0.03

9

対向主軸中心線 と案

内ブシュスリー ブ穴
中心線との同心度

案内ブシュスリ ーブ

穴にテストバー を取
り付け,対向主軸に取
り付けたテスト イン

ジケータをその 口元
に当てて,対向主軸回
転中のテストイ ンジ

ケータの読みの 最大
差の

2

1

を測定値とする

(

5

)

この測定は,対向主軸
のそれぞれにつ いて
行う。

12-21

a

垂 直 面

内で

30

ついて

0.015

50

ついて

0.02

10

対 向 主 軸 の
縦 方 向 運 動

と 案 内 ブ シ
ュ ス リ ー ブ
穴 中 心 線 と

の平行度

b

水 平 面

内で

案内ブシュスリ ーブ
穴にテストバー を取

り付け,対向主軸に取
り付けたテスト イン
ジケータをこれ に当

てて対向主軸を 移動
させ,テストインジケ
ータの読みの最 大差

を測定値とする(

5

)

7-51

(

1

)  a

の検査をしたときは,b の検査は行わない。

(

2

)

この測定は,主軸を回転し,テストバーの全長にわたりそれぞれの測定面内におけるテストインジケータの読

みがその振れのほぼ中央の値を示す回転位置を基準として行う。


6

B 6218-1990

(

3

)

測定範囲の両端を結ぶ弦の長さとする。

(

4

)

対向主軸穴にテストバーを取り付けることが困難な場合には,対向主軸穴内面にテストインジケータを当てて

測定してもよい。

(

5

)

対向主軸にテストインジケータを取り付けることが困難な場合には,アタッチメント取付基準面から対向主軸
穴中心線及び案内ブシュスリーブ穴中心線までの距離を測定してもよい。 

4.

工作精度検査方法  工作精度検査は,表 によって行う。

表 4  工作精度検査

単位 mm

許容値

コレットの口径

検査事項

測定方法

測定方法図

10

以下 10 を超え

32

以下

参  考

JIS B 

6201

6.

の対

応番号

円筒度

測定方法図に示す 5 個の工
作物の仕上げ削りを行い,軸

線を含み互いに直角な 2 平
面内において a,b 及び c の

3

か所における直径を求め,

同一平面内の 3 直径の最大
差のうち大きい方を測定値
とする。

0.007 0.01 25-11

真円度

測定方法図に示す 5 個の工
作物の仕上げ削りを行い,b

において軸線を含み約 45 度
の角間隔をなす 4 平面内の
直径を測定し,その最大差を

測定値とする。

0.005 0.007 24-11

直径寸法

0.01 0.015

外丸削りの精度

相互差

測定方法図に示す工作物を,
同一条件で仕上げ削りを行
った 30 個について,直径寸

法(a

1

, a

2

及び a

3

部)及び長

手寸法

(b

1

及び b

2

を測定し,

対応する部分の最大値と最

小値との差をそれぞれの相
互差の測定値とする。

長手寸法

0.025 0.035

6.12

備考1.  この検査に用いる棒材の材料は,JIS G 4804(硫黄及び硫黄複合快削鋼鋼材)に規定する SUM22又はこれと

同等以上の快削性をもつものとし,工具及び切削条件は適当に定める。ただし,加工の際は案内ブシュを使

用する。

2.

棒材の形状は丸棒とし,寸法許容差は,JIS G 4804 の 5.4(形状・寸法の許容差)に規定する許容差又はこ
れと同等以上のものとする。

3.

捧材の外観は,真っすぐでねじれがなく,各部の断面形状が正しく,表面が滑らかで,使用上有害な欠点の
ないものでなければならない。


7

B 6218-1990

附属書 1

静的精度検査の番号 及び に使用するテストバーの形状及び精度は,

附属書 図による。

ここに規定するテストバーは,JIS B 6141(スプリングコレット)に対応するものとする。

なお,静的精度検査の番号 6

7及び に使用するテストバーの形状及び精度は,工作機械製造業者

が指定するものとする。

(1)

名称 

附属書 図  形テストバー

(2)

精度

許容値

精度

測定箇所

振れ

mm

円筒度

mm

表面粗さ

Ra

µm

測定部 0.002

0.002

0.2

テーパ部 0.002 − 0.2

胴部 0.002

0.002

0.2

基準端面 0.002 − 0.4

備考1.  胴部と主軸穴とのはめあいすきまは0.005mm

程度とする。

2.

テーパ部の角度の許容差は

10

0

+

とする。


8

B 6218-1990

附属書 2

静的精度検査の番号 及び に使用するテストプラグの端面(測定部)の平面度,円筒部の円筒度及び

円筒部中心線と端面との直角度の許容値は,

附属書 図による。

附属書 図  テストプラグ

テストプラグは,フランジ部(測定部)の一部を二点鎖線のように切り取ってもよい。

自動旋盤 JIS 原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

吉  田  嘉太郎

千葉大学

竜  江  義  孝

工業技術院機械技術研究所

堤      正  臣

東京農工大学

本  田  巨  範

西  田  修  三

桑  原  茂  樹

通商産業省機械情報産業局

吉  田  藤  夫

工業技術院機械規格課

笠  原  信  助

シチズン時計株式会社

宮  沢  富  男

大和精機株式会社

小  松  今朝夫

株式会社江黒鉄工所

天  野  和  男

富士機械製造株式会社

小  林  武  夫

株式会社ミヤノ

山  内  明  之

三菱重工業株式会社

天  野      仁

野村精機株式会社

石  野  幸  治

株式会社大隈鉄工所

伊  沢  弘  視

スター精密株式会社

村  上  栄  輔

株式会社ツガミ

堀  家  章  史

日本精工株式会社

岩  瀬  喜  一

株式会社東芝

村  越  政  雄

株式会社ムラコシ

野  中  信  一

株式会社ニコン

(事務局)

田  仁      哲

社団法人日本工作機械工業会