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B 6012-1 : 1998

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。これによって JIS B 6012 : 1974 は廃止され,JIS B 6012-1 及び JIS B 6012-2 に置き換

えられる。

この規格は,JIS B 6012 : 1974 のうち,ISO/R 369 に相当するものを JIS B 6012-1 として制定するもので

あり,JIS B 6012 : 1974 のうち ISO 2972 に相当するものは JIS B 6012-2 として別に制定した。

なお,JIS B 6012-1974 のうち,ISO/R 369 では規定していないものを

附属書 1(規定)として追加した。

また,

附属書 2(参考)及び附属書 3(参考)は,ISO/R 369 にはない事項である。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS B 6012-1

には,次に示す附属書がある。

附属書 1(規定)  工作機械−ISO/R 369 にない操作表示記号

附属書 2(参考)  工作機械−操作表示記号(実施例)

附属書 3(参考)  工作機械−操作表示記号(制御盤の一例)


日本工業規格

JIS

 B

6012-1

: 1998

工作機械−操作表示記号

Symbols for indications appearing on machine tools

序文  この規格の本体は,1964 年に第 1 版として発行された ISO/R 369, Symbols for indications appearing on

machine tools

を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格であるが,

附属書 1(規定)として対応国際規格にない操作表示記号を追加した。

適用範囲  この規格は,工作機械を使用する際,作業者にあらゆる有用な指示を与えるために,工作機械

の表示板又は押しボタンに表示する記号を規定する。

これらの記号は,各国で話されている言語と関係なく,すべての国で理解できるように選ばれている。

これらは後で他の記号により補足されてもよい(

備考 1.参照)。

この規格は,かなり多くの記号を含んでいるが,これらの記号すべてを機械に表示しなければならない

という意味ではない。逆に,各特定の機械の使用に厳密に必要な記号だけを使用するように,標準化され

た記号の中から選択することが必要である。

備考1.  この規格は,その利用結果を考慮して後に改正するときは,必要と思われる他の記号で補足

されることがあり,また,作業者が幾つかの記号をより容易に理解できるようにわずかに修

正されることがある。

2.

この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO/R 369 : 1964

  Symbols for indications appearing on machine tools


2

B 6012-1 : 1998

1.

運動と速度の記号

名称

記号

備考

(参考)対応英語

1

連続直線運動の動き

 Direc

of

continuous

rectilinear motion

2 2

方向の直線運動

Rectilinear motion in

two directions

3

断続直線運動の向き

 Interrupted

rectilinear

motion

4

定位置への直線運動

 Limited

rectilinear

motion

5

定位置間往復直線運動

 Limited

rectilinear

motion and return

6

連続往復直線運動

 Oscillating

rectilinear

motion

  (continuous)

7

連続回転運動の向き

 Direc

of

continuous rotation

8 2

方向の回転運動

Rotation in two

directions

9

断続回転運動の向き

 Direc

of

interrupted rotation

10

定位置への回転運動

 Limited

rotation

11

定位置間往復回転運動

Limited rotation and

return

12

連続往復回転運動

 Oscillating

rotary

movement

  (continuous)


3

B 6012-1 : 1998

名称

記号

備考

(参考)対応英語

13

主軸回転運動の向き

Direction of spindle

rotation

14 1

回転

 One

revolution

15

毎分回転速度

x

は回転速度の値で,場合に

応じて,記号の前か対応す

る数表に示してもよい。

Number of revolutions

per minute

  (spindle speed)

16

送り

 Feed

17 1

回転当たり送り量

x

は送り量の数値で,場合に

応じて,記号の前又は対応
する数表に示してもよい。

Feed per revolution

18

毎分当たり送り量

x

は送り量の数値で,場合に

応じて,記号の前又は対応

する数表に示してもよい。

Feed per minute

19

減速送り

1/x

は普通送りに対する減

速送りの比の値(もし普通
送りと明確に区別しようと
するときは,記号はピッチ

を半分の大きさで描くべき
である。

Reduced feed

20

高速送り

x/1

は普通送りに対する高

速送りの比の値(もし普通
送りと明確に区別しようと

するときは,記号はピッチ
を 2 倍の大きさで描くべき
である。

Rapid feed

21

普通送り

機械が減速送り又は高速送
りももつ場合にだけ,上記

の二つの記号に対して 1/1
の指示をすべきである。

Normal feed

22

送りの方向 
(向きは規定しない)

送 り の 向 き が ど ち ら で あ
れ,それが自明で規定する
必要がないときに適用する

記号。反対の場合は,以下
の記号参照。

Direction of feed

 (orientation not

specified)


4

B 6012-1 : 1998

名称

記号

備考

(参考)対応英語

23

縦送り

 Longitudina feed

24

横送り

 Transverse

feed

25

上下送り

 Vertical feed

26

早送り

 Rapid

traverse

27

ねじ切り

 Threading

28

増加(例えば増速)

Increase of value

  (speed, for instance)

29

減少(例えば,減速)

Decrease of value

  (speed, for instance)

30

平削り速度

x

は毎分当たりメートルで

示した速度の値で,場合に
応じて記号の前又は対応す
る数表に示してもよい。

Speed of planing cut

31

旋削速度

x

は毎分当たりメートルで

示した速度の値で,場合に

応じて記号の前又は対応す
る数表に示してもよい。

Speed of turning cut

32

穴あけ速度

x

は毎分当たりメートルで

示した速度の値で,場合に
応じて記号の前又は対応す

る数表に示してもよい。

Speed of drilling cut

33

フライス削り速度 
(研削速度に対しては同
様な記号を用いる)

x

は毎分当たりメートルで

示した速度の値で,場合に
応じて記号の前又は対応す

る数表に示してもよい。

Speed of milling cut

(similar symbol for

speed of grinding)


5

B 6012-1 : 1998

名称

記号

備考

(参考)対応英語

34

上向きフライス削り

 Conventional

milling

35

下向きフライス削り

 Climb

milling

  (down milling)

2.

要素の記号

名称

記号

備考

(参考)対応英語

41

電動機

 Electric

motor

42

角テーブル又はスライ
ド要素

 Rectangula work

table of slide

element

43

円テーブル又は回転要

Round work table or

rotating element

44

旋削主軸

Turning spindle

45

穴あけ主軸

Drilling spindle

46

フライス主軸

Milling spindle

47

といし軸

この略図は必要であ
れば他の同様な略図

で置き換えてもよい
が,機械要素の実際
の形状に近いもので

なければならない。

Grinding spindle


6

B 6012-1 : 1998

名称

記号

備考

(参考)対応英語

48

ポンプ(一般記号)

 Pump

  (general symbol)

49

切削油剤ポンプ

 Cooling

pump

50

潤滑油ポンプ

 Lubricant

pump

51

油圧ポンプ

 Hydraulic

system

pump

52

油圧モータ

 Hydraulic motor

53

トレーサ

 Tracer

3.

操作用記号

名称

記号

備考

(参考)対応英語

61

無段変速

 Stepless

regulation

62

可変

調整する要素の記号と重ね
て使用する。

Adjustable

63

締める,クランプする

Lock or tighten

64

緩める,クランプ外す 
(チャック開く)

 Unlock,

Unclamp

  (chuck open)


7

B 6012-1 : 1998

名称

記号

備考

(参考)対応英語

65

制動掛け

 Brake

on

66

制動外し

 Brake

off

67

自動(又は半自動)サイ
クル

 Automatic (or

semi-automatic)

cycle

68

手動

 Hand

control

69

始動,スイッチ入れ

この記号は緑とし,押しボ

タンに直接表示することが
望ましい。

Start,

On

70

停止,スイッチ切り

環状の記号は赤とし,押し
ボタンに直接表示する。図
の細線は押しボタンを示す

(押しボタン全体を赤とす
るか,同じ色の棒状で置き
換えてもよい。

Stop,

Off

71

同一ボタンで始動停止

記号は押しボタンに直接表
示する。図の細線は押しボ

タンを示す。

Start and stop with

same button

72

押しボタンを押してい
る間作動

記号は押しボタンに直接表

示する。図の細線は押しボ
タンを示す。

In action as long as

button is operated

73

非常停止,全停止

全面赤の大きなきのこ状押
しボタン。

Emergency stop,

Master stop

74

結合(機械的始動)

 Engaging

  (mechanical start)


8

B 6012-1 : 1998

名称

記号

備考

(参考)対応英語

75

開放(機械的停止)

 Disengaging

  (mechanical stop)

76

ハーフナット閉じ

 Halfnut

closed

77

ハーフナット開き

 Halfnut

open

78

トレーサ掛け

 En

tracer

79

トレーサ外し

 Disengag tracer

80

停止位置でだけ変速可

Change speed only in

stopped position

81

動作中でだけ変速可

Change speed only in

motion

4.

安全の記号

名称

記号

備考

(参考)対応英語

91

シャーピン

 Shear pin

construction

92

危険(高電圧)

矢 印 は で き る だ け 赤 と す
る。更に電圧を指示する必

要がある場合は,記号の下
に例えば,500V のように表
示すべきである。

Attention (high

voltage) danger!

93

注意

記 号 は で き る だ け 黄 と す
る。

Caution!


9

B 6012-1 : 1998

名称

記号

備考

(参考)対応英語

94

主開閉器

矢印はできるだけ赤とする
( 停 止 ハ ン ド ル も 赤 と す
る。

Main switch

5.

その他の記号

名称

記号

備考

(参考)対応英語

101

切削油剤

 Coolant fluid

102

照明及び光源ランプ

 Machine

lighting

103

質量

x

は質量を示す。

附 属 装 置 な ど の 質 量 を 表
す。

Weight

104

補給

 Refilling

105

液面

 Full

level

106

ドレーン

 Drain

107

注油

 Oil,

Lubricant

108

ブロワ装置

 Blowing unit


10

B 6012-1 : 1998

名称

記号

備考

(参考)対応英語

109

サクション装置

 Suctio unit


11

B 6012-1 : 1998

附属書 1(規定)  工作機械−ISO/R 369 にない操作表示記号

1.

適用範囲  この附属書 1(規定)は,規格本体に規定する記号の他に,工作機械の操作表示に必要な

記号について規定する。

2.

記号  記号は,次による。

名称

記号

備考

(参考)対応英語

1

回転(時計方向)

連続回転における回転

反時計方向回転のときは

Revolution

 (clockwise)

2

回転の定位置停止

 Oriented stop

3

ストロークごとの送り

ストロークの一端だけで送
るときは

Feed per stroke

4

ストロークごとの送り

x

はストロークごとの送り

量の数値で用いなくてもよ
く,表にまとめてもよい。

Feed per stroke

mm.

5

タリー, 
ドウェル

 Tarry,

Dwell

切削速度を

表示すると
きは

工作物回転

のときは

6

中ぐり

Boring

7

タップ立て

切削速度を表示するときは

Tapping

8

リーマ仕上げ

切削速度を表示するときは

Reaming


12

B 6012-1 : 1998

名称

記号

備考

(参考)対応英語

9

研削

切削速度を表示するときは

Grinding

10

ホーニング仕上げ

切削速度を表示するときは

Honing

11

ホブ切り

切削速度を表示するときは

Hobbing

12

歯車シェービング仕上

切削速度を表示するときは

Gear shaving

13

ブローチ削り

切削速度を表示するときは

Broaching

14

工作物

 Wo

piece

15

電磁チャック付角テー
ブル

工 作 物 取 付 け 用 に 限 ら な
い。

Rectangular work

table with magnetic

chuck

16

電磁チャック付円テー
ブル

Round work table

with magnetic

chuck

17

つめ(歯車)クラッチ

つめ,歯車などがかみあう
クラッチ。

Jaw (gear) clutch

18

摩擦クラッチ

 Friction

clutch

19

スプリングコレット

 Spring collet


13

B 6012-1 : 1998

名称

記号

備考

(参考)対応英語

20

一般主軸

図 は 必 要 に 応 じ 他 の 類 似
の,かつ,実際の形状に近
い簡単なものに代えてもよ

い。

Spindle

21

クイル

図 は 必 要 に 応 じ 他 の 類 似
の,かつ,実際の形状に近
い簡単なものに代えてもよ

い。

Quill

22

単動

自動サイクル又は自動に対

する単独運動(個別運動)
の意に用いる。

Independent control

23

自動サイクル中の非常
戻し

対角線は赤とする。

Emergency return of

automatic cycle to

start

24

工作物取付け

 Load work

25

工作物取外し

 Unload work

26

工具取付け

 T

hold

27

工具取外し

 Tool release

28

電磁チャック入れ

Magnetic chuck “on”

29

電磁チャック切り

Magnetic chuck “off”

30

脱磁

 Demagnetize


14

B 6012-1 : 1998

名称

記号

備考

(参考)対応英語

31

といし修正

Dressing and truing

  (grinding wheel)

32

スパークアウト

 Spark out

33

エラー, 
操作ミス

 Error,

Failure

34

フィルタ

円筒形フィルタ,マグネチ
ックフィルタには次の表示

をしてもよい。

Filter

35

空気抜き

 Bleeder

36

温度計

 Thermometer

x

は目盛の目量を示す。

 

0.02mm

目量が直径に対する量を示

すときは

φ

を附記する。 

37

目盛

 

φ

 0.02mm 

Graduation

38

メートルねじ(ピッチ)

x

はピッチの数値を示す。

Metric thread (pitch)

39

圧力計

 Manometer,

Pressure gauge

40

時間

時間の単位が“分”又は“秒”

の場合は x

h

の代わりに x

min

若しくは x

sec

とする。

Hours


15

B 6012-1 : 1998

名称

記号

備考

(参考)対応英語

41

パーセント

数値制御に用いるときはプ
ログラムスタート機能を示
す。

Percent

42

番号

数値制御に用いるときはシ

ーケンス番号を示す。

Numero,

Number


16

B 6012-1 : 1998

附属書 2(参考)  工作機械−操作表示記号(実施例)

序文  この附属書 2(参考)は,規格本体及び附属書 1(規定)に規定される操作表示記号の実施例につ

いて参考として示すものであって,規定の一部ではない。

1.

主軸の始動・停止 

2.

主軸の正転・逆転と中立切換 

3.

高・中・低速切換 

4.

主軸毎分回転数 

5.

テーブル送り


17

B 6012-1 : 1998

6.

電磁チャック付テーブル 


18

B 6012-1 : 1998

附属書 3(参考)  工作機械−操作表示記号(制御盤の一例)

序文  この附属書 3(参考)は,規格本体及び附属書 1(規定)に規定される操作表示記号の制御盤への

適用例について参考として示すものであって,規定の一部ではない。


19

B 6012-1 : 1998

整合化推進委員会  構成表

氏名

所属

(主査)

鈴  木  義  光

株式会社牧野フライス製作所貿易安全保障管理室

八  神  敏  夫

オークマ株式会社設計部

山  内  政  行

大阪機工株式会社品質保証部

赤  羽  仁  史

豊田工機株式会社技術部

高  鷲  民  生

三菱電機株式会社メカトロ技術部

伊  沢  元  雄

三井精機工業株式会社資材部

西  條  徳  行

三菱重工業株式会社工作機械・射出成形機部

高  橋      朗

日立精機株式会社技術本部電装部

溝  口  清  久

ヤマザキマザック株式会社開発設計事業部

槙  山  和  臣

東芝機械株式会社工作機械事業本部

西  田  修  三

社団法人日本工作機械工業会

光  岡  豊  一

高度ポリテクセンタ

吉  田  嘉太郎

千葉大学工学部

本  間      清

工業技術院標準部

橋  本  繁  晴

財団法人日本規格協会

(事務局)

田  仁      哲

社団法人日本工作機械工業会

大  槻  文  芳

社団法人日本工作機械工業会

和久田  基  美

社団法人日本工作機械工業会

方針検討分科会  構成表

氏名

所属

(主査)

西  田  修  三

社団法人日本工作機械工業会

鈴  木  義  光

株式会社牧野フライス製作所貿易安全保障管理室

光  岡  豊  一

高度ポリテクセンタ

吉  田  嘉太郎

千葉大学工学部

井  上  洋  一

日立精機株式会社 ISO 推進室

高  橋      豊

(研究員)

武  野  仲  勝

(研究員)

(事務局)

田  仁      哲

社団法人日本工作機械工業会

大  槻  文  芳

社団法人日本工作機械工業会

和久田  基  美

社団法人日本工作機械工業会

機械関係 WG  構成表

氏名

所属

(主査)

吉  田  嘉太郎

千葉大学工学部

西  田  修  三

社団法人日本工作機械工業会

入  江  龍  夫

日立精機株式会社技術本部設計部

鈴  木  政  治

株式会社牧野フライス製作所開発第三グループ

江  草  友  良 NTN 株式会社生産統括部

高  橋      豊

(研究員)

武  野  仲  勝

(研究員)

(事務局)

大  槻  文  芳

社団法人日本工作機械工業会