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日本工業規格

JIS

 B

4711

-1991

木工機械用回転かんな胴

Cutter blocks for wood planing

1.

適用範囲  この規格は,平かんな刃を使用する木工機械用回転かんな胴(以下,かんな胴という。)に

ついて規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS B 0601

  表面粗さの定義と表示

JIS B 0659

  比較用表面粗さ標準片

JIS B 0905

  回転機器の釣合い良さ−剛性ロータ

JIS B 7507

  ノギス

JIS B 7514

  直定規

JIS B 7516

  金属製直尺

JIS B 7526

  直角定規

JIS B 7540

  V ブロック 

JIS B 7737

  釣合い試験機

JIS G 4051

  機械構造用炭素鋼鋼材

2.

この規格の中で{  }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,

参考として併記したものである。

2.

用語の定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

(1)

かんな胴  木工機械用回転かんな盤において,平かんな刃を取り付ける部品。主軸にカッタヘッドを

取り付けたもの,又は主軸とカッタヘッドとが一体となったものがあり,カッタヘッドはかんな胴本

体,裏刃,刃押さえ,締付ねじなどによって構成される。

(2)

刃先円直径  かんな胴に取り付けた平かんな刃の刃先が描く仮想円の直径(表 及び表 参照)。

(3)

対角長さ  角胴の対角方向での裏刃部先端間の距離(表 参照)。

3.

種類  かんな胴の種類は,丸胴一体形,丸胴分離形及び丸胴組立形(以下,丸胴という。)並びに角胴

一体形,角胴分離形及び角胴 2 枚刃形(以下,角胴という。

)の 6 種類とする(

図 参照)。


2

B 4711-1991

図 1  種類

備考  図はそれぞれ例を示すものであって,構造を規定するものではない


3

B 4711-1991

4.

かんな胴本体  かんな胴本体は,次による。

4.1

構造  かんな胴本体は,十分な剛性をもち,工作精度に影響を及ぼさないものでなければならない。

4.2

形状・寸法  かんな胴本体の形状及び寸法は,次による(図 参照)。

(1)

丸胴の形状及び寸法は,

表 及び表 による。

表 1  丸胴の長さ

表 2  丸胴の直径

単位  mm

長さ  L

基準寸法

許容差

 50

 60

 70

 80

 90

100

125

150

175

200

250

300

±0.5

350

400

450

500

±0.7

600

750

900

±1.0

単位  mm

直径  D

基準寸法

許容差

刃先円直径

 52

 55

 62

 65

 72

 75

 82

 85

 87

 90

 92

 95

 97

100

102 105

107 110

112 115

117 120

122 125

127 130

132 135

137 140

142 145

147 150

152 155

157

±1.0

160


4

B 4711-1991

(2)

角胴の形状及び寸法は,

表 及び表 による。

表 3  角胴の長さ及びかんな刃の締付位置

表 4  角胴の対角長さ

単位 mm

長さ  L

締付ねじ

位置

基準寸法

許容差

P

E

 50

  0

25

 60

  0

30

1

 70

 35

17.5

 80

 40

20

 90

 45

22.5

2

100

50

125

75

25 2

150

50

25

3

175

60

27.5

200

75

25

3

250

65

27.5

300

±0.5

 80

30

4

350

75

25

400

85

30

450

95

35

5

500

±0.7

 90

25

6

600

90

30

7

750 100

25

8

900

±1.0

105 30

9

単位 mm

直径(対角長さ)D

基準寸法

許容差

刃先円直径

52 55

62 65

72 75

82 85

87 90

92 95

97 100

102 105

107 110

112 115

117 120

122 125

127 130

132 135

137 140

142 145

147 150

152 155

157

±1.0

160

4.3

本体外周の振れ及び円筒度  本体外周の振れの許容値は 0.03mm,円筒度の許容値は 0.05mm とする。

4.4

釣合い良さ  かんな胴本体の釣合い良さは,2 面釣合わせとし,JIS B 0905 で規定する釣合い良さの

等級 G6.3 以上とする。

4.5

かんな刃取付面の真直度  かんな刃取付面の真直度は,次による。

(1)

長さ方向の真直度は,

表 による。


5

B 4711-1991

表 5  かんな刃取付面の真直度

単位  mm

かんな刃取付面の長さ

許容値

50

以上

600

以下

1 000

について

0.2

600

を超え

900

以下

1 000

について

0.4

(2)

角胴の幅方向は,中高であってはならない(

図 参照)。

図 2  角胴の断面

4.6

角胴の裏刃部先端の表面粗さ  角胴の裏刃部先端の表面粗さは,JIS B 0601 で定める 6.3a (25S)  とす

る(

図 参照)。

4.7

丸胴のかんな刃取付溝の構造  丸胴のかんな刃取付溝は,図 (1)(3)の方法によって刃を取り付

けたとき,遠心力で刃が飛び出すことがない構造とする。

図 3  かんな刃の取付方法

備考  図は,例を示すものであって,構造を規定するものではない。

5.

丸胴に用いる裏刃

5.1

かんな刃接触面の真直度  かんな刃接触面の真直度は,次による。


6

B 4711-1991

(1)

長さ方向の真直度は,

表 による。

表 6  かんな刃接触面の真直度

単位  mm

かんな刃接触面の長さ

許容値

50

以上

300

以下

1 000

について

0.4

300

を超え

900

以下

1 000

について

0.8

(2)

幅方向は,中高であってはならないものとする(

図 参照)。

図 4  裏刃の断面

5.2

裏刃先端部の表面粗さ  裏刃先端部の長さ方向についての表面粗さは,JIS B 0601 で定める 6.3a

(25S)

とする(

図 参照)。

5.3

裏刃のタップ立て  裏刃のタップ立ては,その中心線の方向がかんな胴のかんな刃取付面に対し,

かんな刃を十分かつ容易に締め付けるのに支障がないものでなければならない。

5.4

裏刃の取付け  裏刃は,その先端がかんな胴本体外周面から 2mm 以上出ないように取り付けること

ができる構造とする。

6.

締付ねじ  締付ねじの寸法,並びに頭部及び先端の形状は,図 による。


7

B 4711-1991

図 5  締付ねじ

7.

材料  かんな胴本体裏刃及び締付ねじの材料は,次による。

(1)

丸胴及び裏刃の材料は,JIS G 4051 の S45C 又はこれと同等以上の機械的性質をもつものとする。裏

刃の先端部は,焼入れ,焼戻し,その他耐摩耗性を高くする処理を施す。

(2)

角胴及び締付ねじの材料は,

JIS G 4051

の S35C 又はこれと同等以上の機械的性質をもつものとする。

裏刃部の先端は焼入れ,焼戻し,その他耐摩耗性を高くする処理を施す。

8.

試験方法

8.1

かんな胴の形状・寸法  かんな胴本体,裏刃及び締付ねじの形状・寸法の試験は,表 による。


8

B 4711-1991

表 7  試験方法

番号

項目

測定方法

検査方法図

測定器具

かんな胴本

体の長さ

ノギス又は金属製直尺でか

んな胴本体のかんな刃取付

溝に沿って測定する。

  なお,角胴については,

裏刃部の長さ方向を測定す

る。

JIS B 7507

の 1 級のノギス

又は JIS B 7516 の C 形 2 級

の金属製直尺

かんな胴本

体の直径又

は対角長さ

ノギスでかんな胴本体の直

径又は対角長さをかんな胴

本体の長さ方向の 2 か所で

測定する。

  なお,角胴については,

すべての対角長さを測定す

る。

ノギス

かんな胴本

体外周の振

れ(丸胴)

かんな胴本体の軸受部を 2

個の V ブロックで受けて定

盤上に置き,かんな胴の両

(

1

)

及び中央部にダイヤル

ゲージを当てて,かんな胴

を手動で回転して,その読

み の 最 大 差 を 測 定 値 と す

る。

  分離形かんな胴について

は,テストバーを使用して

行う。

テストバー

0.01mm

目盛ダイヤルゲー

精密定盤

JIS B 7540

の 1 級の V ブロ

ック

かんな胴本

体の円筒度

(丸胴)

かんな胴本体の軸受部を 2

個の V ブロックで受けて定

盤上に置き,かんな胴の両

(

1

)

及び中央部の外周高さ

をダイヤルゲージで読み,

そ の 最 大 差 を 測 定 値 と す

る。

  この測定は,刃数と同じ

等分の外周で,それぞれ行

う。

  分離形かんな胴について

は,テストバーを使用して

行う。

テストバー

0.01mm

目盛ダイヤルゲー

精密定盤

V

ブロック


9

B 4711-1991

番号

項目

測定方法

検査方法図

測定器具

かんな刃の取付面に直定規

を当てて,すきまをすきま

ゲージで測定する。

  すべてのかんな刃の取付

面について行う。

JIS B 7514

の A 級の直定

規,すきまゲージ

かんな

刃取付

面の真

直度

直定規又は直角定規を当て

て目視で中高でないことを

確認する。

  すべてのかんな刃の取付

面について行う。

直定規,JIS B 7526 の 2 級

の直角定規

直定規を裏刃のかんな刃接

触面に当てて,すきまをす

きまゲージで測定する。

  すべてのかんな刃接触面

について行う。

直定規,すきまゲージ

裏刃の

かんな

刃接触

面の真

胴)

定盤にかんな刃接触面を当

てて,目視で中高でないこ

とを確認する。

  すべてのかんな刃接触面

について行う。

精密定盤

締付ねじの

二面幅

ノギスを用いて測定する。

この測定は,それぞれの二

面幅について行う。

ノギス

(

1

)

だれの部分を避けて測定する。

8.2

かんな胴本体の釣合い良さ  かんな胴本体の釣合い良さは,JIS B 7737 に規定する試験機を用いて

測定する。ただし,この測定は,かんな刃を取り付けないで行う。

8.3

丸胴の裏刃先端部及び角胴の裏刃部先端の表面粗さ  丸胴の裏刃先端部及び角胴の裏刃部先端の表

面粗さは,JIS B 0659 に規定する標準片を用いて目視によって調べる。

9.

検査  かんな胴の検査は,8.によって形状・寸法,本体外周の振れ及び円筒度,釣合い良さ,かんな

刃取付面の真直度,裏刃のかんな刃接触面の真直度,裏刃先端部(丸胴)又は裏刃部先端(角胴)の表面

粗さ及び締付ねじについて行い,それぞれ 4.24.65.15.2 及び 6.の規定に適合しなければならない。

10.

製品の呼び方  かんな胴の呼び方は,規格番号又は規格名称,種類及び寸法(長さ×直径又は対角長

さ)による。

例  JIS B 4711 

丸胴一体形  100×102

木工機械用回転かんな胴

丸胴一体形  100×102

11.

表示  製品の適当な箇所に,次の事項を表示する。


10

B 4711-1991

(1)

寸法(長さ×直径又は対角長さ)

例 100×102mm

(2)

すくい角(

2

)

例 30°

(3)

許容回転速度

例 5

000min

1

 {rpm}

(4)

製造業者名又はその番号

例  ○○○○

(

2

)

設計刃先円を基準とした値とする。

関連規格  JIS B 0114  木材加工機械の名称に関する用語

JIS B 4709

  木工機械用平かんな刃

JIS B 6502

  かんな盤の試験及び検査方法

JIS B 6601

  自動一面かんな盤の構造の安全基準

JIS B 6602

  面取り盤の構造の安全基準


11

B 4711-1991

一般機械部会  木工機械専門委員会  構成表

氏名

所属

(委員会長)

林      大九郎

東京農業大学農学部

福  井      尚

東京農業大学農学部

杉  原  彦  一

近畿大学農学部

喜多山      繁

東京農工大学農学部

中  野  達  夫

農林水産省林野庁森林総合研究所木材利用部

梅  井      勲

労働省労働基準局安全衛生部

喜  田  勝治郎

通商産業省機械情報産業局

桐  山  和  臣

工業技術院標準部

村  上      勝

社団法人全国木工機械工業会

谷  野  八  郎

庄田鉄工株式会社技術部

五十川  芳  文

株式会社太平製作所技術担当部

児  玉  幸  夫

株式会社中国機械製作所技術部

井  本  二  郎

飯田工業株式会社

永  田  幸  弘

株式会社菊川鉄工所設計部

中  山  辰  雄

株式会社田中機械製作所

大  友  静  正

株式会社ウロコ製作所

井  上  哲  男

東和木材株式会社

児  玉      実

木材加工技術コンサルタント

佐  藤  正  徳

株式会社佐藤製材所

櫻  井      昭

開成産業株式会社

佐  藤      久

社団法人全国家具工業連合会

西  谷  嘉寿夫

杜団法人全国木材組合連合会

菊  池      茂

江戸川家具工業株式会社

(事務局)

大  磯  義  和

工業技術院標準部機械規格課

縄  田  俊  之

工業技術院標準部機械規格課