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日本工業規格

JIS

 B

4627

-1994

ハンドリベッタ

Hand riveter

1.

適用範囲  この規格は,附属書に規定するブラインドリベットを用いて構成部品などを締結するため

に使用するハンドリベッタについて規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS B 7725

  ビッカース硬さ試験機

JIS B 7726

  ロックウェル硬さ試験機

JIS G 3311

  みがき特殊帯鋼

JIS G 3444

  一般構造用炭素鋼管

JIS G 3522

  ピアノ線

JIS G 4051

  機械構造用炭素鋼鋼材

JIS G 4102

  ニッケルクロム鋼鋼材

JIS G 4105

  クロムモリブデン鋼鋼材

JIS G 4804

  硫黄及び硫黄複合快削鋼鋼材

JIS H 5202

  アルミニウム合金鋳物

JIS H 5302

  アルミニウム合金ダイカスト

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験方法

JIS Z 2245

  ロックウェル硬さ試験方法

2.

種類  ハンドリベッタの種類は,片手式立て形,片手式横形及び両手式立て形の 3 種類とする。

3.

形状・寸法  ハンドリベッタの形状及び寸法は,次のとおりとする。

(1)

ハンドリベッタの形状は,原則として

図 による。

(2)

ハンドリベッタの最大寸法は,

表 による。

表 1  最大寸法

単位 mm

種類

a

b

d

l

片手式立て形 58

31

26

350

片手式横形 95

31

26

300

両手式立て形 97

37

32

780

備考  寸法は,本体の先端から 10mm の所で測定する。


2

B 4627-1994

図 1  形状


3

B 4627-1994

4.

品質

4.1

外観  ハンドリベッタの外観は,割れ,有害なきず,まくれ,さび,その他使用上有害な欠点がな

く,仕上げの程度は良好でなければならない。

4.2

機能

4.2.1

ストローク  ハンドリベッタのストロークは,6.1 の試験を行ったとき,片手式立て形及び片手式

横形は 4.5mm 以上,両手式立て形は 5.5mm 以上でなければならない。

4.2.2

ブラインドリベットの挿入・チャッキング・離脱  ブラインドリベットの挿入,チャッキング及び

離脱は,6.2 の試験を行ったとき,各ノーズピースに適合するブラインドリベットが,円滑に挿入され,滑

りなくチャッキングされなければならない。

また,リベット締め後の心軸は,引っ掛かりがなく自然に落下しなければならない。

4.2.3

ハンドルの操作力  ハンドリベッタのハンドルの操作力は,6.3 の試験を行ったとき,表 の数値

以下でなければならない。

表 2  操作力

単位 N

種類

操作力

片手式立て形 294

片手式横形 294

両手式立て形 196

4.3

機械的性質

4.3.1

強さ  ハンドリベッタの強さは,6.4 の試験を行ったとき,各部に使用上の欠陥がなく,かつ,4.2.1

及び 4.2.2 の規定を満足しなければならない。


4

B 4627-1994

4.3.2

硬さ  ハンドリベッタの各部の硬さは,6.5 の試験を行ったとき,表 の数値以上でなければなら

ない。

表 3  硬さ

部品名

硬さ

ジョー 670HV

ジョーケース又はジョーケースヘッド 490HV (48HRC)

ノーズピース 600HV

5.

材料  ハンドリベッタの各部の材料は,表 又は 4.に規定する品質を満足する材料でなければならな

い。

表 4  材料

部品名

材料

ジョー

JIS G 4102

の SNC415

ジョーケース又は 
ジョーケースヘッド

JIS G 4051

の S45C

ハンドル

JIS G 4105

の SCM435

JIS G 3311

の S45CM

JIS G 3444

の STK290

ノーズピース

JIS G 4804

の SUM22

本体

JIS H 5202

の 4 種 C

JIS H 5302

の 10 種

JIS G 3311

の S30CM

ジョープッシャー

スプリング

JIS G 3522

のピアノ線 A 種

6.

試験方法

6.1

ストロークの測定方法  図 (1)のように,ハンドリベッタのハンドルを最大に開いたままストロ

ーク測定ゲージをノーズピースに当たるまで差し込み,次に

図 (2)のように,ハンドルが止まるまで閉

じ,寸法を測定する。

なお,ストローク測定ゲージの軸は,

表 のとおりとする。

図 2  ストロークの測定方法


5

B 4627-1994

表 5  ストローク測定ゲージの軸

種類

ストローク測定ゲージの軸

直径 mm

硬さ HV

片手式立て形

1.7

±0.03 450 以上

片手式横形 1.7±0.03 450 以上

両手式立て形

2.4

±0.03 450 以上

6.2

ブラインドリベットの挿入・チャッキング・離脱試験  ブラインドリベットの挿入,チャッキング

及び離脱の試験は,次の順序及び方法によって行う。

(1)

各呼び径(

1

)

のブラインドリベット(

2

)

が,その適合ノーズピースを取り付けたハンドリベッタのハンド

ルを最大に開いたとき,挿入が可能かどうかを調べる。

(2)

心軸のチャッキングが,確実に行われたかどうかを調べる。

(3)

リベット締め後にハンドルを最大に開いたとき,心軸が自然落下するかどうかを調べる。

(

1

)

各呼び径とは,各リベット本体の直径をいう。

(

2

)

このブラインドリベットの材質は自由であるが,心軸の直径は同一寸法の内で最大のものとす

る。

6.3

ハンドルの操作力試験  ハンドルの操作力試験は,表 に示すテスト用リベットを,表 に示す鋼

板の穴に挿入し,ハンドリベッタのハンドルを最大に開いたまま,リベット本体のつばがノーズピースに

当たるまで,リベット心軸を差し込む。次に,ハンドル末端から 40mm の箇所に荷重を加え,テスト用リ

ベットを切断したときの操作力を測定する。

表 6  テスト用リベット及び鋼板

単位 mm

テスト用リベット

鋼板

リベット本体

種類

心軸の破断荷重

N

心軸の直径

直径

長さ

穴径

厚さ

片手式立て形 2

650

∼2 940

1.8

以上 3.2 約 4.5

3.3

1

.

0

0

+

1.6

±0.1

片手式横形 2

650

∼2 940

1.8

以上 3.2 約 4.5 3.3

1

.

0

0

+

 1.6

±0.1

両手式立て形 4

610

∼5 000

2.6

以上 4.8 約 7.5 4.9

1

.

0

0

+

 3.2

±0.1

6.4

強さ試験  ハンドリベッタの強さ試験は,図 に示すように,ジョーケースの動きを制限したハン

ドリベッタのハンドル末端から 40mm の箇所に,

表 の荷重を 15 秒間以上加える。次に,再組立の後,

各部の異常,ストローク,ブラインドリベットの挿入,チャッキング,離脱などをみる。ただし,荷重を

加えるときのハンドルの開きは完全に開いた状態の半分とする。


6

B 4627-1994

図 3  強さ試験

表 7  荷重

単位 N

種類

荷重 W

片手式立て形 539

片手式横形 539

両手式立て形 294

6.5

硬さ試験  ハンドリベッタの各部の硬さ試験は,JIS B 7726 又は JIS B 7725 に規定する硬さ試験機

を用いて,JIS Z 2245 又は JIS Z 2244 の試験方法によって測定する。

7.

検査  ハンドリベッタの検査は,形状,寸法,外観,機能,及び機械的性質について行い,それぞれ

3.

及び 4.の規定に適合しなければならない。

8.

製品の呼び方  ハンドリベッタの呼び方は,規格番号又は規格名称,及び種類による。

1.  JIS B 4627  片手式横形

2.  ハンドリベッタ  片手式横形

9.

表示  ハンドリベッタには,適切な箇所に,次の事項を表示する。

(1)

製造業者名又はその略号

(2)

ノーズピースにブラインドリベットの呼び径又は記号

10.

取扱説明書に記載する事項  取扱説明書又は包装にブラインドリベットの使用範囲を記載する。


7

B 4627-1994

附属書  ハンドリベッタ用ブラインドリベット

1.

適用範囲  この附属書は,ハンドリベッタを用いて,構成部品の締結などに使用するブラインドリベ

ット(以下,リベットという。

)について規定する。

2.

種類  リベットの種類及び種類記号は,附属書表 による。

附属書表 1  種類及び種類記号

頭部形状

かしめ機構

(参考図)

適用付表

種類  種類

記号

かしめ前の形状

かしめ後の形状

1

種 1D  丸頭

開放形

リベット本体の先端

部が開放している。

附属書

付表 1

 1C

皿頭

附属書

付表 2

2

種 2D  丸頭

密閉形

リベット本体の先端
部が密閉している。

附属書

付表 3

 2C

皿頭

附書書

付表 4

3.

リベット本体と心軸との組合せ  リベット本体と心軸との組合せは,材料によって附属書表 とする。

附属書表 2  リベット本体と心軸との組合せ

組合せ記号

リベット本体

心軸

種類に対する適用

1D

1C

2D

2C

A

アルミニウム合金 アルミニウム合金

B

アルミニウム合金 炭素鋼

C

炭素鋼

D

ステンレス鋼

E

ステンレス鋼

ステンレス鋼

4.

性能

4.1

リベットの締結強さ  リベットの締結強さは,附属書表 の規定を満足しなければならない。

附属書表 3  リベットの締結強さ

単位 N

種類

組合せ記号  試験項目

リベットの呼び径

2.4 3.2 4.0 4.8 6.4

A

せん断強さ
(最小値)

294

530

834

1 160

2 050

1

1D

1C

引張強さ

(最小値)

353

667

1 020

1 420

2 490


8

B 4627-1994

単位 N

種類

組合せ記号  試験項目

リベットの呼び径

2.4 3.2 4.0 4.8 6.4

 B

せん断強さ

(最小値)

392

588

932

1 320

2 550

引張強さ

(最小値)

530

834

1 280

1 910

3 580

 C

せん断強さ

(最小値)

579

1 160

1 650

2 400

4 450

引張強さ

(最小値)

755

1 380

1 960

3 020

5 510

D

及び E

せん断強さ
(最小値)

1 020

1 870

2 890

4 230

引張強さ

(最小値)

1 250

2 350

3 650

5 340

A

せん断強さ
(最小値)

− 441

579

932

2

2D

2C

引張強さ

(最小値)

− 490

716

1

120

 B

せん断強さ

(最小値)

1 070

1 560

2 230

4 000

引張強さ

(最小値)

1 250

2 140

3 070

4 880

4.2

心軸の破断荷重  心軸の破断荷重は,附属書表 の規定を満足しなければならない。

附属書表 4  心軸の破断荷重(最大値)

単位 N

種類

組合せ記号

リベットの呼び径

2.4 3.2 4.0 4.8 6.4

A

1 070

1 780

2 670

3 670

6 230

B

1 770

3 020

4 520

5 590

11 240

1

1D

1C

C

1 970

3 560

4 450

6 450

10 500

D

2 220

4 230

6 450

8 450

E

2 220

4 230

6 450

8 450

A

1 780

2 670

3 560

2

2D

2C

B

3 340

4 890

6 340

10 230

5.

形状・寸法  リベットの形状・寸法は,附属書付表 1とする。

6.

製品の呼び方  リベットの呼び方は,種類記号,組合せ記号及びリベットの呼びによる。


9

B 4627-1994

附属書付表 1  1D 

単位 mm

リベット本体

心軸

(参考)

径 d

頭部径 D

リベット

の呼び

リベット
呼び径

推奨かしめ

板厚範囲

長さ

l

(最小)

基準寸法 許容差 基準寸法 許容差

頭部高さ

H

(最大)

突出し長さ

P

(最小)

W

(最大)

心軸頭部

突出し長さ

T

(最大)

穴の径

24016 2.4  0.8

∼ 1.6

3.5

2.4

+0.09

4.8

+0.3

0.9 25

1.65

3.0 2.5

24032   1.6

∼ 3.2

5.1

−0.11

−0.2

   

24048   3.2

8

.

24064   4.8

4

.

32016 3.2  1.0

1.6

4.0

3.2  6.4  1.3  25 2.08 4.0 3.3

32032   1.6

2

.

32048   3.2

8

.

32064   4.8

4

.

32079   6.4

7.9 10.3

   

32095   7.9

9.5 11.9

   

32127   9.5

∼12.7 15.1

   

40016 4.0  1.0

1.6

4.5

4.0  8.0  1.6  27 2.65 4.0 4.1

40032   1.6

2

.

40048   3.2

8

.

40064   4.8

4

.

40079   6.4

7.9 10.9

   

40095   7.9

9.5 12.5

   

40127   9.5

∼12.7 15.7

   

48032 4.8  1.6

3.2

6.7

4.8  9.6  1.8  27 3.05 5.0 4.9

48048   3.2

8

.

48064   4.8

4

.

48079   6.4

7.9 11.4

   

48095   7.9

9.5 13.0

   

48127   9.5

∼12.7 16.2

   

48159  12.7

∼15.9 19.4

   

64032 6.4  1.6

∼ 3.2

7.8

6.4

12.8

+0.4

2.1 31

3.91

5.0 6.6

64064   3.2

6.4 11.0

 

−0.3

   

64095   6.4

9.5 14.2

   

64127   9.5

∼12.7 17.4

   

64159  12.7

∼15.9 20.6

   

64191  15.9

∼19.1 23.8

   


10

B 4627-1994

附属書付表 2  1C 

単位 mm

リベット本体

心軸

(参考)

径 d

リ ベ ッ ト
の呼び

リ ベ ッ ト
呼び径

推奨かしめ
板厚範囲

長さ

l

(最小)

基準寸法 許容差

頭部径

D

呼び径

頭部高さ

H

(最大)

突出し長さ

P

(最小)

W

(最大)

心軸頭部突

出し長さ

T

(最大)

穴の径

24032 2.4  1.6

∼ 3.2

5.1

2.4

+0.09

4.10

∼5.00

0.9 25

1.65

3.0

2.5

24048   3.2

∼ 4.8

6.7

−0.11

24064   4.8

6.4

8.0

32032 3.2  1.6

∼ 3.2

5.6

3.2

5.30

∼6.60

1.3 25

2.08

4.0

3.3

32048   3.2

4.8

7.2

32064   4.8

6.4

8.8

32079   6.4

7.9 10.3

32095   7.9

9.5 11.9

32127   9.5

∼12.7 15.1

40032 4.0  1.6

∼ 3.2

6.1

4.0

6.80

∼8.20

1.6 27

2.65

4.0

4.1

40048   3.2

4.8

7.7

40064   4.8

6.4

9.3

40079   6.4

7.9 10.9

40095   7.9

9.5 12.5

40127   9.5

∼12.7 15.7

48048 4.8  3.2

∼ 4.8

8.3

4.8

8.50

∼9.90

1.8 27

3.05

5.0

4.9

48064   4.8

6.4

9.9

48079   6.4

7.9 11.4

48095   7.9

9.5 13.0

48127   9.5

∼12.7 16.2

48159  12.7

∼15.9 19.4


11

B 4627-1994

附属書付表 3  2D 

単位 mm

リベット本体

心軸

径 d

頭部径 D

リ ベ ッ ト
の呼び

リ ベ ッ ト
呼び径

推 奨 か し め
板厚範囲

長さ

l

(最小)

基準寸法 許容差 基準寸法 許容差

頭部高さ

H

(最大)

突出し長さ

P

(最小)

W

(最大)

(参考)

穴の径

32016 3.2 1.0

∼ 1.6

5.6

3.2

+0.09

6.0

+0.3

1.3 25

1.86

3.3

32032  1.6

∼ 3.2

7.2

−0.11

−0.2

32048  3.2

4.8 8.8

32064  4.8

6.4

10.3

32079  6.4

7.9

11.9

40032 4.0 1.6

3.2  7.6

4.0

8.0

1.7

27

2.31  4.1

40048  3.2

4.8 9.2

40064  4.8

6.4

10.7

40079  6.4

7.9

12.3

48032 4.8 1.6

3.2  7.9

4.8

9.6

2.0

27

2.77  4.9

48048  3.2

4.8 9.5

48064  4.8

6.4

11.1

48079  6.4

7.9

12.6

48095  7.9

9.5

14.2

48127  9.5

∼12.7

17.4

64064 6.4 3.2

∼ 6.4

12.0

6.4

12.8

+0.4

2.6 27

3.71

6.5

64095  6.4

∼ 9.5

15.2

−0.3


12

B 4627-1994

附属書付表 4  2C 

単位 mm

リベット本体

心軸

径 d

頭部径 D

リ ベ ッ ト

の呼び

リ ベ ッ ト

呼び径

推 奨 か し め

板厚範囲

長さ

l

(最小)

基準寸法 許容差 基準寸法 許容差

頭部高さ

H

(最大)

突出し長さ

P

(最小)

W

(最大)

(参考)

穴の径

32032 3.2 1.6

∼3.2 7.9 3.2

+0.09

6.0

±0.2

1.3 25

1.86

3.3

32048  3.2

∼4.8 9.5   −0.11

 

32064  4.8

∼6.4

11.0

 

32079  6.4

∼7.9

12.6

 

40032 4.0 1.6

∼3.2 8.7 4.0

8.0

±0.2

1.7 27

2.31

4.1

40048  3.2

∼4.8

10.3

 

40064  4.8

∼6.4

11.8

 

40079  6.4

∼7.9

13.4

 

48032 4.8 1.6

∼3.2 9.3 4.8

9.6

±0.3

2.0 27

2.77

4.9

48048  3.2

∼4.8

10.9

 

48064  4.8

∼6.4

12.5

 

48079  6.4

∼7.9

14.0

 

48095  7.9

∼9.5

15.6

 

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

築  添      正

大阪大学

竹  原      康

東京都立工科短期大学

吹  譯  正  憲

通商産業省機械情報産業局

平  野  降  之

工業技術院標準部

阿  部  静  郎

通商産業省通商産業検査所検査部

瀬  倉  久  男

防衛庁装備局

佐々木  賢  市

株式会社東芝府中工場

鷹  野  武  次

日産自動車販売株式会社

芳  賀      実

トヨタ自動車株式会社第一生産技術部

永  瀬  和  彦

鉄道技術研究所

地  引      啓

日本理器株式会社

田  口  一  重

日本捻廻株式会社

高  橋      實

ミノル工業株式会社

長谷川  光  男

大洋精工株式会社

吉  田  邦  博

ポップ・リベットファスナー株式会社

(事務局)

山  口  太  郎

全国作業工具工業組合