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B 4413 : 1998

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって,JIS B 4413-1987 は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正では,

国際整合化を図るため,ISO 236/II : 1976, Long fluted machine reamers, Morse taper Shanks

(マシンリーマ)を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS B 4413

には,次に示す附属書がある。

附属書(規定)  J 形マシンリーマ


日本工業規格

JIS

 B

4413

:

 1998

マシンリーマ

Reamers

−Machine reamers

序文  この規格は,1976 年に第 1 版として発行された ISO 236/II, Long fluted machine reamers, Morse taper

shanks

を基に作成した日本工業規格であり,対応国際規格と対応する部分については,技術的内容を変更

することなく作成しているが,対応国際規格には規定されていない規定項目(定義,品質,試験方法,検

査,製品の呼び方及び表示)及び規定内容(等級における A 級及び附属書に規定する J 形マシンリーマ)

を追加している。

1.

適用範囲  この規格は,直径が 6mm を超え 85mm 以下のマシンリーマ(以下,リーマという。)につ

いて規定する。

備考1.  この規格の本体によらないリーマを,附属書(規定)に規定する。

2.

この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 236/II : 1976

  Long fluted machine reamers, Morse taper shanks

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによってこの規格の規定の一部を構成する。

これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0021

  製品の幾何特性仕様 (GPS) −幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れの公差表示

方式

JIS B 0173

  リーマ用語

JIS B 0401-2

  寸法公差及びはめあいの方式−第 2 部:穴及び軸の公差等級並びに寸法許容差の表

JIS B 0405

  普通公差−第 1 部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差

JIS B 0601

  表面粗さ−定義及び表示

JIS B 0659

  比較用表面粗さ標準片

JIS B 1011

  センタ穴

JIS B 1501

  玉軸受用鋼球

JIS B 3301

  モールステーパゲージ

JIS B 4003

  モールステーパ部をもつシャンク及びソケット−形状・寸法

JIS B 7503

  ダイヤルゲージ

JIS B 7513

  精密定盤

JIS B 7540

  V ブロック

JIS B 7725

  ビッカース硬さ試験−試験機の検証

JIS B 7726

  ロックウェル硬さ試験−試験機の検証

JIS G 4051

  機械構造用炭素鋼鋼材


2

B 4413 : 1998

JIS G 4403

  高速度工具鋼鋼材

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法

JIS Z 2245

  ロックウェル硬さ試験方法

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0173 による。

4.

種類・等級  リーマの種類は,刃のねじれによって,直刃及びねじれ刃の 2 種類とし,表 のとおり

とする。リーマの等級は,直径の許容差によって,A 級及び B 級(

1

)

の 2 等級とする。

(

1

)  B

級は,ISO 236/II に一致している。

表 1  リーマの種類

刃のねじれ

名称

直刃

マシンリーマ  (直刃)

ねじれ刃

マシンリーマ  ねじれ刃

備考  紛らわしくない場合は,表中の名称

に括弧を付けた文字を省略しても
よい。

5.

形状・寸法  リーマの形状及び寸法は,表 による。

表 2  マシンリーマの形状及び寸法


3

B 4413 : 1998

表 2  マシンリーマの形状及び寸法(続き)

単位 mm

直径 D

参考

直径 許容差の等級

寸法範囲

全長

刃長

刃数

推奨寸法

A

m5

B

m6

を超え

以下

L

l

モール
ステー

パ番号

食付き

の長さ

l

c

Z

− 6.0

6.7

130

50

1

1

6

7 6.7

7.5

134

54

8 7.5

8.5

138

58

9 8.5

9.5

142

62

10

+0.012 
+0.006

+0.015 
+0.006

9.5 10.0  146  66

10.0

10.6

  

11 10.6

11.8

151

71

12 11.8

13.2

156

76

13

       8

14 13.2

14.0

161

81

15 14.0

15.0

181

2

1.5

16 15.0

17.0

187

87

17

     

18

+0.015 
+0.007

+0.018 
+0.007

17.0 18.0  193  93

19

18.0

19.0

  

20 19.0

21.2

200

100

21

     

22 21.2

23.02

207

107

23

     

23.02

23.6

234

 3

24 23.6

26.5

242

115

25

     

26

     

10

27 26.5

30.0

251

124

28

     

30

+0.017 
+0.008

+0.021 
+0.008

− 30.0

31.75

260

133

32

31.75

33.50

293

 4

34 33.50

37.5

302

142

2

35

     

36

     

38 37.5

42.5

313

152

40

     

12

42

     

44 42.5

47.5

323

163

45

+0.020 
+0.009

+0.025 
+0.009


4

B 4413 : 1998

表 2  マシンリーマの形状及び寸法(続き)

単位 mm

直径 D

参考

直径 許容差の等級

寸法範囲

全長

刃長

刃数

推奨寸法

A

m5

B

m6

を超え

以下

L

l

モール
ステー

パ番号

食付き

の長さ

l

c

Z

46 42.5

47.5

323

163

4

2

12

48 47.5

50.0

334

174

50

+0.020 
+0.009

+0.025 
+0.009

50.0

50.8    5

52

50.8

53.0

371

 

55 53.0

60.0

381

184

2.5

14

56

     

58

     

60

     

62 60.0

67.0

391

194

63

     

67

     

71 67.0

75.0

400

203

− 75.0

76.2

409

212

+0.024 
+0.011

+0.030 
+0.011

76.2

80.0

479

 6

+0.028 
+0.013

+0.035 
+0.013

80.0 85.0

3

16

備考1.  直径 の許容差は,JIS B 0401-2による。

2.

直刃の場合は,原則として刃溝を不等分割にするが,直径の測定を容易にするため,
相対する刃は軸心を含む同一平面にすることが望ましい。

3.

センタ穴は,JIS B 1011 による。

4.

モールステーパシャンクは,JIS B 4003 による。

5.

全長 及び刃長 の許容差は,JIS B 0405 に規定する公差等級 c(粗級)とする。

6.

直径 には,原則として長さ 100mm につき 0.03mm のバックテーパを付けること

が望ましい。

参考1.  形状は,ISO 236/II では,ねじれ刃だけを表示している。

2.

量記号は,ISO 236/II では,直径を d,刃長を l

1

と表示している。

6.

品質

6.1

外観  リーマの外観は,地きず,割れ,有害なまくれ,きず,さび,接合不良などの欠点がなく,

仕上げは良好でなければならない。

6.2

表面粗さ  リーマの刃部の表面粗さは,8.1 の試験を行ったとき,マージンで JIS B 0601 に規定する

0.40

µmR

a

 (1.6

µmR

y

)

以下,すくい面で 1.60

µmR

a

 (6.3

µmR

y

)

以下とする。

6.3

硬さ  リーマの刃部の硬さは,8.2 による試験を行ったとき,63HRC 以上又は 772HV 以上とする。

シャンクは,有害な変形又は損傷を起こさないよう適切な熱処理を施さなければならない。

6.4

振れ  リーマの刃部の振れは,8.3 による試験を行ったとき表 による。


5

B 4413 : 1998

表 3  マシンリーマの刃部の振れの公差

備考  図示方法は,JIS B 0021 による。 

単位 mm

直径 の範囲

を超え

以下

外 周 の 振 れ の

公差

t

r

食 付 き の 振 れ

の公差

t

c

6 31.75  0.02

0.02

31.75 85

0.03

0.03

7.

材料  リーマの材料は,JIS G 4403 に規定する SKH51,又はこれと同等以上の性能をもつものとする。

なお,溶接リーマのシャンクの材料は,JIS G 4051 に規定する S55C,又はこれと同等以上の性能をもつ

ものとする。

8.

試験方法

8.1

表面粗さ  リーマの表面粗さは,目視によって JIS B 0659 に規定する比較用表面粗さ標準片と比較

測定する。

8.2

硬さ  リーマの刃部の硬さは,JIS B 7726 に規定するロックウェル硬さ試験機を用いて,JIS Z 2245

に規定する試験方法によって測定する。ただし,ロックウェル硬さ試験機によって測定できない場合は,

JIS B 7725

に規定するビッカース硬さ試験機を用いて,JIS Z 2244 に規定する試験方法によって測定して

もよい。

なお,試験機による測定が困難な場合は,やすりによる比較測定を行ってもよい。

8.3

振れ  リーマの刃部の振れは,図 のように,リーマを精密定盤上に置いたセンタ台に取り付け,

切れ刃に垂直にダイヤルゲージを当て,矢の方向に回しながらダイヤルゲージの指針の動きを読む。読み

の最大値と最小値との差を測定値とする。

備考1.  精密定盤は,JIS B 7513に規定する1級とする。

2.

ダイヤルゲージは,JIS B 7503 に規定する目量 0.01mm ダイヤルゲージとする。

3.

V

ブロックは,JIS B 7540 に規定する 1 級とする。

4.

測定用ゲージはテーパ穴をもち,その精度は JIS B 3301 による。

測定用ゲージの外周の真円度及びテーパ部と外周との同軸度は,それぞれ 2

µm 以下とする。

5.

鋼球は,JIS B 1501 による。


6

B 4413 : 1998

図 1  リーマ刃部の振れの測定方法

9.

検査  リーマの検査は,形状・寸法,外観,表面粗さ,硬さ及び振れについて行い,それぞれ 5.及び

6.1

6.4 の規定に適合しなければならない。

10.

製品の呼び方  リーマの呼び方は,名称,直径,等級又は直径の許容差,モールステーパ番号及び刃

部の材料記号(

2

)

による。

1.  マシンリーマ  12  A 級  MT1  SKH51

2.  マシンリーマ  12  m5  MT1  HSS

3.  マシンリーマ  ねじれ刃  12  B 級  MT1 HSS-Co

(

2

)

使用材料が,SKH51又はこれと同等の場合は,HSS と,また,SKH55又はこれと同等の場合に

は HSS-Co と呼んでもよい。

11.

表示

11.1

製品の表示  リーマには,刃部を下又は左側にして,次の事項を横書きに表示する。

a) 

直径

: 20

b) 

等級又は直径の許容差

:  A 又は m5

c) 

モールステーパ番号

: MT2

d) 

刃部の材料記号(

3

)

: SKH51

e) 

製造業者名又はその略号

(

3

)

使用材料が,SKH51又はこれと同等の場合は,HSS と,また,SKH55又はこれと同等の場合に

は HSS-Co と表示してもよい。

11.2

包装の表示  リーマの包装には,名称及び 11.1 に規定する事項を表示する。


7

B 4413 : 1998

附属書(規定)  形マシンリーマ

1.

適用範囲  この附属書は,直径が 3mm を超え 52mm 以下の J 形マシンリーマ(以下,J 形リーマとい

う。

)について規定する。

2.

形状・寸法  リーマの形状及び寸法は,附属書表 による。

附属書表 1  形マシンリーマの形状及び寸法


8

B 4413 : 1998

附属書表 1  形マシンリーマの形状及び寸法(続き)

単位 mm

直径 D

全長

刃長

参考

推奨寸法

許容差

m5

L

l

モールス

テーパ番号 食付きの長さ

l

c

刃数

Z

3

+0.006

+0.002

110 35

1

0.5

6

3.5

4

4.5 120

45

5

1

5.5

6

+0.009

+0.004

130 50

6.5

7 140

55

7.5

8 150

60

8.5

9 160

70

9.5

10

+0.012

+0.006

10.5

11 170

75

11.5

12

12.5 180

80

13

8

13.5 190

85

14

14.5 210

90

2

1.5

15

16 215

95

17 220

100

18

+0.015

+0.007

225 105

19

20 230

110

21 240

120

22

23 250

130

24 270

3

25

+0.017 
+0.008


9

B 4413 : 1998

附属書表 1  形マシンリーマの形状及び寸法(続き)

単位 mm

直径 D

全長

刃長

参考

推奨寸法

許容差

m5

L

l

モールス 
テーパ番号 食付きの長さ

l

c

刃数

Z

26 280

140

3

1.5

10

28

30

+0.017

+0.008

290 150

32 300

160

34 325

4

2

36 330

165

38

40

12

42 335

170

44

46 340

175

48 350

180

50

+0.020 
+0.009

385

5

52

+0.024 
+0.011

備考1.  直径 の許容差は,JIS B 0401-2による。

2.

直刃の場合は,原則として刃溝を不等分割にするが,直径の測定

を容易にするため,相対する刃は軸心を含む同一平面にすること
が望ましい。

3.

センタ穴は,JIS B 1011 による。

4.

モールステーパシャンクは,JIS B 4003 による。

5.

全長 及び刃長 の許容差は,JIS B 0405 に規定する公差等級 c
(粗級)とする。

6.

直径 には,原則として長さ 100mm につき 0.03mm のバックテ
ーパを付けることが望ましい。

3.

品質

3.1

振れ  J 形リーマの刃部の振れは,本体 8.3 による試験を行ったとき附属書表 による。

附属書表 2  形リーマの刃部の振れの公差

備考  図示方法は,JIS B 0021 による。 

単位 mm

直径 D の範囲

を超え

以下

外周の振れの 
公差

t

r

食付きの振れの
公差

t

c

 3

30

0.02

0.02

30 52  0.03

0.03


10

B 4413 : 1998

4.

製品の呼び方  J 形リーマの呼び方は,名称,記号 J,直径,モールステーパ番号及び刃部の材料記号

(

1

)

による。

1.  マシンリーマ  J  10  MT1  SKH51

2.  マシンリーマ  ねじれ刃  J  20  MT2  HSS-Co

(

1

)

使用材料が,SKH51又はこれと同等の場合は HSS と,また,SKH55又はこれと同等の場合には

HSS-Co

と呼んでもよい。

5.

表示

5.1

製品の表示  J 形リーマには,刃部を下又は左にして,次の事項を横書きに表示する。

a) 

記号

: J

b) 

直径

: 10

c) 

モールステーパ番号

: MT1

d) 

刃部の材料記号(

2

)

: SKH51

e) 

製造業者名又はその略号

(

2

)

使用材料が,SKH51又はこれと同等の場合は HSS と,また,SKH55又はこれと同等の場合には

HSS-Co

と表示してもよい。

5.2

包装の表示  J 形リーマの包装には,名称及び 5.1 に規定する事項を表示する。ただし,直刃の場合

の種類は省略してもよい。


11

B 4413 : 1998

国際整合化調査研究委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

村  田  良  司

東京理科大学工学部

中  嶋      誠

通商産業省機械情報産業局

本  間      清

工業技術院標準部

伊  藤      哲

工業技術院機械技術研究所

橋  本  繁  晴

財団法人日本規格協会

野  上      彰

株式会社不二越

羽  山  隆  貫

日立ツール株式会社

片  桐  泰  典

株式会社不二越

日下部  祐  次

神鋼コベルコツール株式会社

宮  林  光  行

株式会社彌満和製作所

倉  持      建

日本高周波鋼業株式会社

舞  田  靖  司

社団法人日本機械工業連合会

岡  安  英  雄

社団法人日本工作機械工業会

西  村  欣  也

社団法人日本歯車工業会

石  川  侑  男

社団法人日本金型工業会

安  武  昭  彦

社団法人日本工作機器工業会

手  取  正  輝

いすゞ自動車株式会社川崎工場

小  峰  武  夫

コベルコツールエンジニアリング株式会社

  秀  明

オーエスジー株式会社

佐  藤  直  彦

理研製鋼株式会社

木  村  育  夫

株式会社三興製作所

(事務局)

平  野  武  治

日本工具工業会

西  垣  吉麻呂

日本工具工業会