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B 4407 : 1998

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって,JIS B 4407-1964 は改正されるとともに,JIS B 4408-1964 は廃止され,

この規格に置き換えられる。

今回の改正では,国際整合化を図るため,ISO 2402 : 1972,    Shell reamers with taper bore [taper bore 1 : 30

(included)] with slot drive and arbors for shell reamers

(テーパ穴付きシェルリーマ及びアーバ)を基礎として

用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS B 4407

には,次に示す附属書がある。

附属書(規定)  J 形シェルリーマ用アーバ


日本工業規格

JIS

 B

4407

 : 1998

シェルリーマ用アーバ

Arbors for shell reamers

序文  この規格は,1972 年に第 1 版として発行された ISO 2402, Shell reamers with taper bore [taper bore 1 : 30

(included) ] with slot drive and arbors for shell reamers

を基に作成した日本工業規格であり,対応国際規格と対

応する部分については,技術的内容を変更することなく作成しているが,対応国際規格には規定されてい

ない規定項目(定義,品質,材料,試験方法,検査,製品の呼び方及び表示)及び規定内容(附属書に規

定する J 形シェルリーマ用アーバ)を追加している。

1.

適用範囲  この規格は,JIS B 4406 に規定するシェルリーマ用のアーバ(以下,アーバという。)につ

いて規定する。

備考1.  この規格の本体によらないシェルリーマ用アーバについては,附属書(規定)に規定する。

2.

この規格本体の対応国際規格を,次に示す。

ISO 2402 : 1972

  Shell reamers with taper bore [taper bore 1 : 30 (included)] with slot drive and

arbors for shell reamers

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0021

  製品の幾何特性仕様 (GPS) −幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れの公差表示

方式

JIS B 0173

  リーマ用語

JIS B 0401-2

  寸法公差及びはめあいの方式−第 2 部:穴及び軸の公差等級並びに寸法許容差の表

JIS B 0405

  普通公差−第 1 部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差

JIS B 0601

  表面粗さ−定義及び表示

JIS B 0614

  円すい公差方式

JIS B 0659

  比較用表面粗さ標準片

JIS B 1011

  センタ穴

JIS B 1501

  玉軸受用鋼球

JIS B 3301

  モールステーパゲージ

JIS B 4003

  モールステーパ部をもつシャンク及びソケット−形状・寸法

JIS B 4406

  シェルリーマ

JIS B 7503

  ダイヤルゲージ

JIS B 7513

  精密定盤

JIS B 7540

  V ブロック


2

B 4407 : 1998

JIS B 7725

  ビッカース硬さ試験−試験機の検証

JIS G 4401

  炭素工具鋼鋼材

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法

3.

定義  この規格で用いる主な出語の定義は,JIS B 0173 による。

4.

種類  アーバの種類は,テーパシャンクの 1 種類とし,名称はシェルリーマ用テーパシャンクアーバ

とする。

5.

形状・寸法  アーバの形状及び寸法は,表 による。

表 1  シェルリーマ用テーパシャンクアーバの形状及び寸法

単位 mm

シェルリーマ

の直径の範囲

全長  リーマ取付部

の長さ

基準径

端面キーの幅

端面キーの

高さ

面取り長さ

つば

の径

L

l

D

1

(

1

)

a

F

1

E

1

C

1

d

1

r

1

を超え

以下

基準
寸法

許容差

h16

モール

ステー
パ番号

最小 最大 基準

寸法

許容差

h12

基準
寸法

許容差

h12

基準
寸法

許容差 最大 最大

19.9

 23.6

220   40

2

10

0.8

1.2

18

23.6

 30.0

250   45

13

4

4 6

3

21

0.3

30.0

 35.5

261   50

0

−1.60

3

16

0.9

1.4

5

5 6

0

−0.12

0.4 27

0.4

35.5

 42.5

298   56

19

 6

0

−0.12

 6.7

32

42.5

 50.8

312   63

4

22

 7

 7.7

0.5

+0.1

0

39

0.5

50.8

 60.0

359   71

27

1.1

1.7

8

8 8

6

60.0

 71.0

376   80

0

−1.90

32 10

0

−0.15

 9.8

0

−0.15

0.6

56

0.6

71.0

 85.0

396   90

40

12

11.0

65

85.0 101.6 416 100

0

−2.20

5

50

1.4

2.2

14

0

−0.18

12.0

0

−0.18

0.8

+0.2

0

80

0.8

(

1

)

基準径 D

1

は,基準となる寸法で,の範囲内になければならない。

備考1.  モールステーパシャンクは,JIS B 4003による。

2.

センタ穴は,JIS B 1011 による。

3.

リーマ取付け部のテーパの精度は,JIS B 0614 に規定する AT7 とする。

4.

リーマ取付け部の長さ l,端面キーの幅 F

1

,端面キーの高さ E

1

の許容差は,JIS B 0401-2 

よる。


3

B 4407 : 1998

5.

全長 の許容差は,JIS B 0405 に規定する公差等級 c(粗級)とする。

参考  量記号は,ISO 2402 では基準径を d

1

を a

2

,端面キーの幅を b

1

,端面キーの高さを l

2

,面取

り長さを e,つばの径を d

2

と表示している。

6.

品質

6.1

外観  アーバの外観は,地きず,割れ,有害なまくれ,きず,さびなどの欠点がなく,仕上げは良

好でなければならない。

6.2

表面粗さ  アーバの表面粗さは,8.1 による試験を行ったとき,リーマ取付部で JIS B 0601 に規定す

る 0.8

µmR

a

 (3.2

µmR

y

)

とする。

6.3

硬さ  アーバのリーマ取付部の硬さは,8.2 による試験を行ったとき,400HV 以上とする。

6.4

振れ  アーバの振れの公差は,8.3 による試験を行ったとき,図 による。

備考

図示方法は,JIS B 0021 による。

図 1  アーバの振れの公差

7.

材料  アーバの材料は,JIS G 4401 に規定する SK7 又は使用上これと同等以上の性能をもつものとす

る。

8.

試験方法

8.1

表面粗さ  アーバの表面粗さは,目視によって JIS B 0659 に規定する粗さ標準片と比較測定する。

8.2

硬さ  アーバのリーマ取付部の硬さは,JIS B 7725 に規定するビッカース硬さ試験機を用いて,JIS Z 

2244

に規定するビッカース硬さ試験方法によって測定する。また,試験機による測定が困難な場合は,や

すりによる比較測定を行ってもよい。

8.3

振れ  アーバの振れは,図 のように,アーバを測定用ゲージに取り付け,精密定盤の上に置いた

V

ブロックで支え,アーバに垂直にダイヤルゲージを当て,回しながらダイヤルゲージの指針の動きを読

む。読みの最大値と最小値との差を測定値とする。

備考1.  精密定盤は,JIS B 7513に規定する1級とする。

2.

ダイヤルゲージは,JIS B 7503 による。

3.

V

ブロックは,JIS B 7540 に規定する 1 級とする。

4.

測定用ゲージは,テーパ穴をもち,その精度は JIS B 3301 による。測定用ゲージの外周の真

円度及びテーパ部と外周との同軸度は,それぞれ 2

µm 以下とする。

5.

鋼球は,JIS B 1501 による。


4

B 4407 : 1998

図 2  テーパシャンクアーバの振れの測定方法

9.

検査  アーバの検査は,形状・寸法,外観,表面粗さ,硬さ及び振れについて行い,それぞれ 5.及び

6.1

6.4 の規定に適合しなければならない。

10.

製品の呼び方  アーバの呼び方は,名称及びアーバの基準径 D

1

による。

例  シェルリーマ用テーパシャンクアーバ

10

11.

表示

11.1

製品の表示  アーバには,なるべくリーマ取付部を下又は左にして,首部に次の事項を横書きに表

示する。

 

a)

アーバの基準径

: 10

b)

リーマの取付部のテーパ

30

1

c)

製造業者名又はその略号

11.2

包装の表示  アーバの包装には,名称及び 11.1 に規定する事項を表示する。


5

B 4407 : 1998

附属書(規定)  形シェルリーマ用アーバ

1.

適用範囲  この附属書は,JIS B 4406 の附属書(規定)J 形シェルリーマに対する J 形シェルリーマ用

アーバ(以下,J 形アーバという。

)について規定する。

2.

種類  J 形アーバの種類は,シャンクの形状によって,ストレートシャンク及びテーパシャンクの 2

種類とし,名称は

附属書表 による。

附属書表 1  種類

シャンクの形状

名称

ストレートシャンク

J

形シェルリーマ用ストレートシャンクアーバ

モールステーパシャンク

J

形シェルリーマ用テーパシャンクアーバ

3.

形状・寸法  J 形アーバの形状及び寸法は,附属書表 及び附属書表 による。


6

B 4407

: 19

98

附属書表 2  形シェルリーマ用ストレートシャンクアーバの形状及び寸法 

単位 mm

シェルリーマの

直径の範囲

a

端面キーの幅

F

1

端面キーの長さ

E

1

シャンク径

d

つばの

d

1

端面

キーの

丸み

r

1

シャンク

の長さ

l

s

参考

を超え

以下

全長

L

リーマ
取付部
の長さ

l

基準径

D

1

(

1

)

最小 最大 基準

寸法

許容差

h11

基準

寸法

許容差

h11

面取
長さ

C

1

基準

寸法

許容差

h7

最大

最大

l

1

d

2

l

2

h

i

t

20

以上

 23

280

 50

12

 0.96

1.6

 4.7

 6

0

−0.075

0.3

16 0

−0.018

19

115

40

19

 15.3   6

12

23

 32

310

 60

15

 1.2

2.0

 5.6

0

−0.075

 7

0.4

20

22

130

45

  4

22

 19.1   8

16

32

 40

340

 70

20

 6.6

 8

0.5

25

31

140

50

 5

31

 24   10

20

40

50 370

80  25

 1.56

2.6

 7.6

 9

0

−0.090

30

0

−0.021

39

1

150

55

 6

39

 28.8  12.5  25

50

 62

400

 90

32

 8.6

11

0.6

35

49

155

60

49

 33.5  15

30

62

75 430 100  38

 1.98

3.3

 9.6

0

−0.090

12

40 61

160

65

  8

61

 38   17.5  35

75

88

460

110

44

46

0

−0.025

74

170

70

74

 43.5  20

40

88

100 490 120  50

 2.52

4.2

11.6

0

−0.110

14

0

−0.110

0.8

52 0

−0.030

85

2

175 75

10

85

 49   22.5  45

(

1

)

基準径 D

1

は,基準となる寸法で,の範囲内になければならない。

備考1.  センタ穴は,JIS B 1011による。

2.

つばの取付け方法は,変更してもさしつかえない。

3.

リーマ取付部のテーパの精度は,JIS B 0614 に規定する AT7 とする。

4.

端面キーの幅 F

1

,は紙面キーの高さ E

1

,シャンク径 の許容差は,JIS B 0401-2 による。


7

B 4407

: 19

98

5.

全長 L,リーマ取付部の長さ 及びシャンクの長さ l

s

の許容差は,JIS B 0405 に規定する公差等級 c(粗級)とする。

附属書表 3  形シェルリーマ用テーパシャンクアーバの形状及び寸法 

備考  図は,モールステーパシャンクの基準径より d

2

が小さな場合を示す。

単位 mm

シェルリーマの

直径の範囲

a

端面キーの幅

F

1

端面キーの高さ

E

1

つばの径

d

1

 

r

1

参考

を超え

以下

全長

L

リーマ

取付部
の長さ

l

モールス

テーパ番

基準径

D

1

(

2

)

最小

最大

基準寸法

許容差

h11

基準寸法

許容差

h11

面取長さ

C

1

最大

最大

d

2

d

3

l

1

i

l

20

以上

 23

280

 50

2

12

0.96

1.6

 4.7

 6

0

−0.075

0.3

19

16

19

  6

12

23

 32

310

 60

3

15

1.2

2

 5.6

0

−0.075

 7

0.4

22

20

  4

22

  8

16

32

 40

340

 70

20

 6.6

 8

0.5

31

25

 5

31

 10

20

40

 50

370

 80

4

25

1.56 2.6

 7.6

 9

0

−0.090

39

1

30

 6

39

 12.5  25

50

 62

400

 90

32

 8.6

11

0.6

49 35

49

15

30

62

75

430

100

38

1.98 3.3

 9.6

0

−0.090

12 61

40

  8

61

 17.5  35

75

88 460 110

44

74 46

74

20

40

88 100

490

120

5

50

2.52 4.2  11.6

0

−0.110

14

0

−0.110

0.8

85

2

52

10

85

 22.5  45

(

2

)

基準径 D

1

は,基準となる寸法で,の範囲内になければならない。

備考1.  モールステーパシャンクは,JIS B 4003による。

2.

センタ穴は,JIS B 1011 による。

3.

つばの取付け方法は,変更しても差し支えない。

4.

リーマ取付部のテーパの精度は,JIS B 0614 に規定する AT7 とする。

5.

端面キーの幅 F

1

,端面キーの高さ E

1

の許容差は,JIS B 0401-2 による。

6.

全長 及びリーマ取付部の長さ の許容差は,JIS B 0405 に規定する公差等級 c(粗級)とする。


8

B 4407 : 1998

4.

品質

4.1

振れ  シェルリーマ用ストレートシャンクアーバの振れの公差は,5.1 による試験を行ったとき附属

書図 による。

附属書図 1  アーバの振れの公差

5.

試験方法

5.1

振れ  シェルリーマ用ストレートシャンクアーバの振れは,附属書図 のようにアーバを精密定盤

の上に置いたセンタ台に取付け,リーマ取付部の外周面又はストレートシャンクに垂直にダイヤルゲージ

を当て,回しながらダイヤルゲージの指針の動きを読む。読みの最大値と最小値との差を測定値とする。

附属書図 2  ストレートシャンクアーバの振れの測定方法

6.

製品の呼び方  J 形アーバの呼び方は,名称,記号 J 及びアーバの基準径による。

1.  J 形シェルリーマ用ストレートシャンクアーバ

J

  12

2.  J 形シェルリーマ用テーパシャンクアーバ

J

  12

7.

表示

7.1

製品の表示  J 形アーバには,なるべくリーマ取付部を下又は左にして,首部に右へ横書きに表示す

る。

a) 

記号

: J

b)  J

形アーバの基準径

: 12

c) 

リーマ取付部のテーパ

50

1

d) 

製造業者名又はその略号

7.2

包装の表示  J 形アーバの包装には,名称及び 7.1 に規定する事項を表示する。


9

B 4407 : 1998

国際整合化調査研究委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

村  田  良  司

東京理科大学理工学部

中  嶋      誠

通商産業省機械情報産業局

本  間      清

工業技術院標準部

伊  藤      哲

工業技術院機械技術研究所

橋  本  繁  晴

財団法人日本規格協会

野  上      彰

株式会社不二越

羽  山  隆  貫

日立ツール株式会社

片  桐  泰  典

株式会社不二越

日下部  祐  次

神鋼コベルコツール株式会社

宮  林  光  行

株式会社彌満和製作所

倉  持      建

日本高周波鋼業株式会社

舞  田  靖  司

社団法人日本機械工業連合会

岡  安  英  雄

社団法人日本工作機械工業会

西  村  欣  也

社団法人日本歯車工業会

石  川  侑  男

社団法人日本金型工業会

安  武  昭  彦

社団法人日本工作機器工業会

手  取  正  輝

いすゞ自動車株式会社川崎工場

小  峰  武  夫

コベルコツールエンジニアリング株式会社

  秀  明

オーエスジー株式会社

佐  藤  直  彦

理研製鋼株式会社

木  村  育  夫

株式会社三興製作所

(事務局)

平  野  武  治

日本工具工業会

西  垣  吉麻呂

日本工具工業会