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B 4406 : 1999

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって JIS B 4406 : 1990 は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正は,対応国際規格である ISO 2402 : 1972〔Shell reamers with taper bore [taper bore 1 : 30

(included)] with slot drive and arbors for shell reamers

〕との整合化を図るため改正を行った。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS B 4406

には,次に示す附属書がある。

附属書 1(規定)  J 形シェルリーマ

附属書 2(参考)  シェルリーマの形状・寸法以外の推奨技術仕様


日本工業規格

JIS

 B

4406

 : 1999

シェルリーマ

Reamers

−Shell reamers

序文  この規格は,1972 年に第 1 版として発行された ISO 2402, Shell reamers with taper bore [taper bore 1 : 30

(included)] with slot drive and arbors for shell reamers

を元に,本体には対応国際規格と対応する部分(シェル

リーマ)については,技術的内容を変更することなく規定しているが,対応国際規格には規定されていな

い規定項目(定義)及び内容(種類・等級における A 級)を追加している。

また,

附属書 には,従来の JIS B 4406 で規定していた J 形シェルリーマを規定した。

なお,点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲  この規格は,直径が 19.9mm を超え 101.6mm 以下のシェルリーマ(以下,リーマという。)

について規定する。

備考1.  シェルリーマ用アーバの形状・寸法については,JIS B 4407に規定する。

2.

この規格の本体によらないリーマを,

附属書 1(規定)に規定する。

3.

この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 2402 : 1972

  Shell reamers with taper bore [taper bore 1 : 30 (included)] with slot drive and arbors

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによってこの規格の規定の一部を構成する。

これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0173

  リーマ用語

JIS B 0401-2

  寸法公差及びはめあいの方式−第 2 部:穴及び軸の公差等級並びに寸法許容差の表

JIS B 0405

  普通公差−第 1 部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差

JIS B 4201

  フライス穴及びフライスアーバ部

備考  ISO 240 : 1994 (Milling cutters−Interchangeability dimensions for cutter arbors or cutter mandrels)

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS B 4407

  シェルリーマ用アーバ

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0173 による。

4.

種類・等級  リーマの種類は,刃のねじれによって,直刃及びねじれ刃の 2 種類とし,表 のとおり

とする。リーマの等級は,直径の許容差によって,A

級及び (

1

)

の 2 等級とする。

(

1

)  B

級は,ISO 2402に一致している。


2

B 4406 : 1999

表 1  シェルリーマの種類

刃のねじれ

名称

直刃

シェルリーマ  (直刃)

ねじれ刃

シェルリーマ  ねじれ刃

備考  紛らわしくない場合は,表中の名称に括

弧を付けた文字を省略してもよい。

5.

形状・寸法  リーマの形状及び寸法は,表 2,表 及び表 による。

表 2  シェルリーマの形状及び寸法


3

B 4406 : 1999

単位 mm

直径 D

参考

直径 許容差の等級

寸法範囲

a

推奨

寸法

A

級 m5 B 級 m6

を超え

以下

全長

L

刃長

l

穴径

d (

2

)

最小

最大

e

d

1

l

1

食付き

の長さ

l

c

刃数 Z

20

(21)

22

(23)

19.9

 23.6

40

28

10

0.5

 8.667

(24)

25

23.6

25

 8

(26)

(27)

28

(30)

+0.017

+0.008

+0.021

+0.008

25

30

 45

32

13

11.5

8

32 30

32

1.5

(34)

(35)

32

35.5

 50

36

16

0.6

1

14.333

9.3

2

10

36

(38)

35.5

38

40

(42)

38

42.5

 56

40

19

17.133

11.2

10

(44)

45

(46)

(48)

50

+0.020

+0.009

+0.025

+0.009

42.5

50

2

− 50

50.8

 63

45

22

1.5

19.9 12.3

12

(52)

(55)

(58)

(60)

+0.024

+0.011

+0.030

+0.011

50.8

60

71 50  27

0

0.7

2 24.633 13.5

2.5

14

(62)

63

67

71

60

71

80

56

32

2

29.333

15.5

75 71

78

 2.5

14

80

+0.024

+0.011

+0.030

+0.011

78

80

85 80

85

 90

63

40

37

17.2

90

95

100

+0.028

+0.013

+0.035

+0.013

85 101.6

100

71

50

0 0.9

2.5

46.667 19.7

3 16

(

2

)

穴径 は,基準寸法であって の範囲内にある。

備考1.  推奨寸法に括弧を付けたものは,なるべく用いない。

2.

直径 の許容差は,JIS B 0401-2 による。

3.

直径 には,原則として長さ 100mm につき 0.03mm のバックテーパを付ける。

4.

全長 及び刃長 の許容差は,JIS B 0405 に規定する公差等級 c(粗級)とする。

参考1.  形状は,ISO 2402では直刃だけ表示している。

2.

量記号は,ISO 2402 では直径 を d

直径とボス径の段差 を c

穴径 を d

1

と表示している。


4

B 4406 : 1999

表 3  端面キー溝 

単位 mm

端面キー溝の幅

F

端面キー溝の深さ

E

端面キー溝の丸み

r

面取り寸法

c (

4

)

穴径

d

基準寸法

許容差

H13

最小

最大

最小

最大

端面キー溝の

有効深さ

l

E

偏心公差

z (

3

)

基準寸法

許容差

10

13

 4.3

 5.4

7

2.15

  4.8

0.075

0.3

16

5.4

+0.18

  0

 6.2

 8.3

    0.6

2.7

  5.6

0.4

19

 6.4

 7.8

10.2

  0.8

3.2

 7

22

 7.4

 8.6

11.3

3.7

  7.6

0.5

+0.1

  0

27

8.4

+0.22

  0

 9.3

12.5

1

4.2

  8.3

32

10.4

10.5

14.5

5.2

  9.3

0.6

40 12.4

11.2  16.2

    1.2

6.2 10

50 14.4

+0.27

  0

13.1

18.7

  1.6

7.2

  11.5

0.100

0.8

+0.2

  0

(

3

)

偏心公差 は,穴径 の軸線と端面キーの中心面との偏心の許容差を示す。

(

4

)

面取りは,基準寸法及び許容差が同じ値の丸みでもよい。

備考1.  シェルリーマ用アーバは,JIS B 4407による。

2.

シェルリーマ用アーバの端面キー溝は,JIS B 4201 による。

3.

端面キー溝の幅 の許容差は,JIS B 0405 による。

参考1.  形状は,ISO 2402では,シェルリーマ用アーバも記載し,アーバのキー幅,キー深さも規定している。

2.

量記号は,ISO 2402 では,端面キー溝の幅 を b

2

,端面キー溝の有効深さ l

E

を l

4

,端面キー溝の深さ 

l

3

,面取り を と表示している。


5

B 4406 : 1999

表 4  シェルリーマのテーパ穴部とシェルリーマ用アーバのテーパ部との関係

単位 mm

シェルリーマの穴の許容差

a

1

シェルリーマ用アーバの許容差

a

2

穴とアーバとの関係

a

3

基準径

d

最小

最大

最小

最大

最小

最大

10 0.5

0.8

1.2

1.2

13

16

0.6 0.9  1.4

0.3

1.4

19

22

27

0.7 1.1  1.7 0.4

1.7

32

40

50

0

0.9 1.4  2.2 0.5

2.2

備考  テーパ部(テーパ

30

1

)の許容差は,軸方向の長さで決まる。軸方向の長さ a

1

a

2

a

3

表 の関係

にある。


6

B 4406 : 1999

附属書 1(規定)  形シェルリーマ

1.

適用範囲  この附属書 は,直径が 20mm 以上 100mm 以下の J 形シェルリーマ(以下,J 形リーマと

いう。

)について規定する。

2.

引用規格

JIS B 0021

  製品の幾何特性仕様 (GPS) −幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れの公差表示

方式

JIS B 0601

  表面粗さ−定義及び表示

JIS B 0659

  比較用表面粗さ標準片

JIS B 7503

  ダイヤルゲージ

JIS B 7513

  精密定盤

JIS B 7725

  ビッカース硬さ試験機−試験機の検証

JIS B 7726

  ロックウェル硬さ試験機−試験機の検証

JIS G 4403

  高速度工具鋼鋼材

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法

JIS Z 2245

  ロックウェル硬さ試験−試験方法

3.

形状・寸法  J 形リーマの形状・寸法は,附属書 表 による。

附属書 表 1  形リーマの形状及び寸法


7

B 4406 : 1999

単位 mm

直径 D

a

端面キー溝の幅

F

端面キー溝の深さ

E

参考

基準

寸法

許容差

m5

全長

L

刃長

l

穴径

(

1

)

最小

最大

基準寸法

許容差

基準寸法

許容差

d

1

d

2

r

食付きの

長さ I

c

刃数

Z

20

19

21

20

22

21

23

 50

 40

12

0.8

 5

 6

+0.120

  0

11

22

24

23

 8

25

26

28

26

30

+0.017

+0.008

28

32

 60

 50

15

1

 6

+0.075

  0

 7

13.8

30

 1.5

34

32

36

34

38

35

10

40

 70

 60

20

 7

 8

18.6

38

42

40

44

42

46

44

48

46

50

+0.020

+0.009

 80

 70

25

1.3

 8

 9

+0.150

  0

23.4

48

1

2

52

50

12

55

52

58

55

60

58

62

 90

 75

32

 9

11

30.2

60

65

62

68

65

70

68

72

70

75

100

80  38

1.65

10

+0.090

  0

36

72

78

75

 2.5

14

80

+0.024

+0.011

78

82

80

85

82

88

110

90  44

41.8

85

90

88

92

90

95

92

98

95

100

+0.028

+0.013

120 100  50

0

2.1 12

+0.110

  0

12

+0.180

  0

47.6

98

2

3 16

(

1

)

穴径 は基準寸法であって,の範囲内にある。

備考1.  直刃の場合は,原則として刃を不等分割にするか,直径の測定を容易にするため相対する刃は軸心を含む同一にあるよう

にする。

2.

直径 の許容差は,JIS B 0401-2 による。

3.

直径 には,原則として長さ 100mm につき 0.03mm のバックテーパを付ける。

4.

全長 及び刃長 の許容差は,JIS B 0405 に規定する公差等級 c(粗級)とする。


8

B 4406 : 1999

4.

品質

4.1

外観  J 形リーマの外観は,地きず,割れ,有害なまくれ,きず,さびなどの欠点がなく,仕上げは

良好でなければならない。

4.2

表面粗さ  J 形リーマの刃部の表面粗さは,6.1 の試験を行ったとき,マージンで JIS B 0601 に規定

する 0.40

µmR

a

 (1.6

µmR

y

)

以下,すくい面で 1.6

µmR

a

 (6.3

µmR

y

)

以下とする。

4.3

硬さ  J 形リーマの刃部の硬さは,6.2 による試験を行ったとき,63HRC 以上又は 772HV 以上とす

る。

4.4

振れ  J 形リーマの刃部の振れは,附属書 の 6.3 の試験を行ったとき附属書 の表 による

附属書 表 2  形リーマの刃部の振れの公差

単位 mm

直径 D

外周の振れの公差

食付きの振れの公差

を超え

以下

t

r

t

0

19.9

50.8

0.02

0.02

50.8 101.6

0.03

0.03

備考  図示方法は JIS B 0021 による。

5.

材料  J 形リーマの材料は,JIS G 4403 に規定する SKH51 又はこれと同等以上の性能をもつものとす

る。

6.

試験方法

6.1

表面粗さ  J 形リーマの表面粗さは,目視によって JIS B 0659 に規定する比較用表面粗さ標準片と比

較測定する。

6.2

硬さ  J 形リーマの刃部の硬さは,JIS B 7726 に規定するロックウェル硬さ試験機を用いて,JIS Z 

2245

に規定する試験方法によって測定する。ただし,ロックウェル硬さ試験機によって測定できない場合

は,JIS B 7725 に規定するビッカース硬さ試験機を用いて,JIS Z 2244 に規定する試験方法によって測定

してもよい。

なお,試験機による測定が困難な場合は,やすりによる比較測定を行ってもよい。

6.3

振れ  J 形リーマの刃部の振れは,リーマをテストアーバに緩みがないように挿入し,附属書 図 1

のように精密定盤上に置いたセンタ台に取り付け,切れ刃の外周面及び食付き刃に垂直にダイヤルゲージ

を当て,リーマを矢の方向に回しながら,ダイヤルゲージの指針の動きを読む。読みの最大値と最小値と

の差を測定値とする。


9

B 4406 : 1999

備考1.  精密定盤は,JIS B 7513に規定する1級とする。

2.

ダイヤルゲージは,JIS B 7503 に規定する目量 0.01mm ダイヤルゲージとする。

附属書 図 1  形リーマの刃部の振れの測定方法

7.

検査  J 形リーマの検査は,形状・寸法,外観,表面粗さ,硬さ及び振れについて行い,それぞれ本

体の 5.及び

附属書 の 4.14.4 に適合しなければならない。

8.

製品の呼び方  J 形リーマの呼び方は,名称,記号 J,直径×全長×穴径及び材料記号(

2

)

による。

1.  シェルリーマ            J  20×50×12  SKH51

2.  シェルリーマ  ねじれ刃  J  20×50×12  HSS−Co

3.  シェルリーマ            J  20×50×12  s2

(

2

)

使用材料が,SKH51 又はこれと同等の場合は,HSS と呼び,また,SKH55 又はこれと同等の

場合は,HSS−Co と呼んでもよい。

9.

表示

1

  製品の表示  J 形リーマには,ボス端面又は側面に,次の事項を横書きに表示する。

a)

記号

:  J

b)

直径×全長×穴径

:  20×50×12

c)

刃部の材料記号(

3

)

:  SKH51

d)

製造業者名又はその略号

(

3

)

使用材料が,SKH51又はこれと同等の場合は,HSS と表示し,また,SKH55又はこれと同等の

場合は,HSS−Co と表示してもよい。


10

B 4406 : 1999

附属書 2(参考)  シェルリーマの形状・寸法以外の推奨技術仕様

序文  この附属書 は,本体に規定されていないが,推奨される項目について記述するものであり,規定

の一部ではない。

1.

適用範囲  この附属書 は,本体に規定されていない品質,製品の呼び方及び表示について記述する。

2.

品質

2.1

振れ  リーマの刃部の振れは,附属書 の 6.3 と同等の試験を行ったとき,附属書 の表 による。

附属書 表 1  シェルリーマの刃部の振れの公差

単位 mm

直径 D

外周の振れの公差

食付きの振れの公差

を超え

以下

t

r

t

0

19.9

50.8

0.02

0.02

50.8 101.6

0.03

0.03

備考  図示方法は JIS B 0021 による。

3.

製品の呼び方  リーマの呼び方は,名称,直径×全長×穴径,等級又は直径の許容差及び材料記号(

1

)

による。

1.  シェルリーマ 20×40×10 

A

級 SKH51

2.  シェルリーマ  ねじれ刃 20×40×10 m5 HSS−Co

3.  シェルリーマ 20×40×10 m6 HSS

(

1

)

使用材料が,SKH51又はこれと同等の場合は,HSS と呼び,また,SKH55又はこれと同等の場

合は,HSS−Co と呼んでもよい。

4.

表示

4.1

製品の表示  リーマには,ボス端面又は側面に,次の事項を横書きに表示する。


11

B 4406 : 1999

a)

直径×全長×穴径

:20×40×10

b)

等級又は直径の許容差

:A 又は m5

c)

刃部の材料記号(

2

)

:SKH51

d)

製造業者名又はその略号

(

2

)

使用材料が,SKH51又はこれと同等の場合は,HSS と表示し,また,SKH55又はこれと同等の

場合は,HSS−Co と表示してもよい。

4.2

包装の表示  リーマの包装には,名称及び附属書 の 4.1 に記述する事項を表示する。


12

B 4406 : 1999

国際整合化調査研究委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

村  田  良  司

東京理科大学理工学部

(委員)

中  嶋      誠

通商産業省機械情報産業局

本  間      清

工業技術院標準部

伊  藤      哲

工業技術院機械技術研究所生産システム部

橋  本  繁  晴

財団法人日本規格協会技術部

野  上      彰

株式会社不二越

羽  山  隆  貫

日立ツール株式会社

川  口  俊  充

株式会社不二越

日下部  祐  次

神鋼コベルコツール株式会社

宮  林  光  行

株式会社彌満和製作所

倉  持      建

日本高周波鋼業株式会社

舞  田  靖  司

社団法人日本機械工業連合会業務第 2 部

岡  安  英  雄

社団法人日本工作機械工業会技術部

西  村  欣  也

社団法人日本歯車工業会

石  川  侑  男

社団法人日本金型工業会

安  武  昭  彦

社団法人日本工作機器工業会

手  取  正  輝

いすゞ自動車株式会社川崎工場エンジン工場

小  峰  武  夫

コベルコツールエンジニアリング株式会社

白  土  秀  明

オーエスジー株式会社

佐  藤  直  彦

理研製鋼株式会社

田  中  祐  弌

コベルコツールエンジニアリング株式会社

大  沢  秀  彦

オーエスジー株式会社

(事務局)

平  野  武  治

日本工具工業会

佐  野  保  次

日本工具工業会