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B 4402 : 1998

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって JIS B 4402-1994 は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正では,国際整合化を図るため,ISO 521 : 1975, Machine chucking reamers with parallel shanks or

Morse taper shanks

(チャッキングリーマ)を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 B

4402

 : 1998

チャッキングリーマ

Reamers

−Machine chucking reamers with

parallel shanks or Morse taper shanks

序文  この規格は,1975 年に第 1 版として発行された ISO 521, Machine chucking reamers with parallel shanks

or Morse taper shanks

を基に作成した日本工業規格であり,対応国際規格と対応する部分については,技術

的内容を変更することなく作成しているが,対応国際規格には規定されていない規定項目(定義,品質,

材料,試験方法,検査,製品の呼び方及び表示)及び規定内容(等級における A 級)を追加している。

1.

適用範囲  この規格は,直径が 1.32mm を超え 50mm 以下のチャッキングリーマ(以下,リーマとい

う。

)について規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 521 : 1975

  Machine chucking reamers with parallel shanks or Morse taper shanks

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによってこの規格の規定の一部を構成する。

これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0021

  製品の幾何特性仕様 (GPS) −幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れの公差表示

方式

JIS B 0173

  リーマ用語

JIS B 0401-2

  寸法公差及びはめあいの方式−第 2 部:穴及び軸の公差等級並びに寸法許容差の表

JIS B 0601

  表面粗さ−定義及び表示

JIS B 0659

  比較用表面粗さ標準片

JIS B 1011

  センタ穴

JIS B 1501

  玉軸受用鋼球

JIS B 3301

  モールステーパゲージ

JIS B 4003

  モールステーパ部をもつシャンク及びソケット−形状・寸法

JIS B 7503

  ダイヤルゲージ

JIS B 7513

  精密定盤

JIS B 7540

  V ブロック

JIS B 7725

  ビッカース硬さ試験−試験機の検証

JIS B 7726

  ロックウェル硬さ試験−試験機の検証

JIS G 4051

  機械構造用炭素鋼鋼材

JIS G 4403

  高速度工具鋼鋼材


2

B 4402 : 1998

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法

JIS Z 2245

  ロックウェル硬さ試験方法

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0173 による。

4.

種類・等級  リーマの種類は,シャンクの形状によって,ストレートシャンク及びテーパシャンクの

2

種類,刃のねじれによって,直刃及びねじれ刃の 2 種類とし,

表 のとおりとする。

リーマの等級は,直径の許容差によって,A

級及び (

1

)

の 2 種類とする。

(

1

)  B

級は,ISO 521と一致している。

表 1  リーマの種類

シャンクの形状

刃のねじれ

名称

直    刃

ストレートシャンクチャッキングリーマ(直刃)

ストレートシャンク

ねじれ刃

ストレートシャンクチャッキングリーマ  ねじれ刃

直    刃

テーパシャンクチャッキングリーマ(直刃)

テーパシャンク

ねじれ刃

テーパシャンクチャッキングリーマ  ねじれ刃

備考  表中の名称で,紛らわしくない場合は,括弧を付けた文字は省略してもよい。

5.

形状・寸法  リーマの形状及び寸法は,表 及び表 による。

表 2  ストレートシャンクチャッキングリーマの形状及び寸法


3

B 4402 : 1998

単位  mm

直径 D

シャンク径 d

全長 L

刃長 l

シャンクの長さ l

s

参考

許容差

寸法範囲

推奨寸法

A

m5

B

m6

を超え

以下

基準寸法

許容差

h9

基準寸法

許容差

基準寸法

許容差

基準寸法

許容差

刃数

Z

1.4 1.4

1.5

1.32 1.5

1.5

40 8

1.6 1.5

1.7

1.6

43

9

1.8 1.7

1.9

1.8

46

10

2 1.9

2.12

2.0

49

11

2.2 2.12

2.36

2.2

53

12

2.5 2.36

2.65

2.5

57

14

2.8 2.8

3

+0.006

+0.002

+0.008

+0.002

2.65 3

3.0

0

−0.025

61 15

4

3.2 3.0

3.35

3.2

65

16

3.5 3.35

3.75

3.5

70

18

4 3.75

4.25

4.0

75

19

32

4.5 4.25

4.75

4.5

80

21

33

5 4.75

5.30

5.0

86

23

34

5.5 (5.5)

5.6

6

+0.009

+0.004

+0.012

+0.004

5.3 6.0

(6.0)

5.6

93 26  36

(6.0)

0

−0.030

− 6.0

6.7

6.3

101 28

±1

38

7 6.7

7.5

(7.0)

7.1

109 31  40

8 7.5

8.5

8.0

117

±1.5

33 42

9 8.5

9.5

9.0

125

36

44

10

+0.012

+0.006

+0.015

+0.006

9.5 10.6

133

38

11 10.6

11.8 142

41

12

13

11.8 13.2

10.0

0

−0.036

151 44

46

6

14 13.2

14.0 160

47

(15) 14.0

15.0 162

50

16 15.0

16.0

(12.0)

12.5

170 52

50

(17) 16.0

17.0 175

54

18

+0.015

+0.007

+0.018

+0.007

17.0 18.0

14.0

182 56

52

(19) 18.0

19.0 189

58

20

+0.017

+0.008

+0.021

+0.008

19.0 20.0

16.0

0

−0.043

195

±2

60

±1.5

58

±1.5

8

備考1.  直径 が2.65mm 以下の刃溝の形状は,四角にしても差し支えない。

2.

直径 が 3.75mm 以下は,直径 とシャンク寸法 を同一寸法とし,表中のシャンク径 は推奨寸法に対する

値を示す。

3.

シャンク径 の許容差は,JIS B 0401-2 による。

4.

センタは,突出しセンタ又は JIS B 1011 による。

5.

直径 には,長さ 100mm につき 0.03mm のバックテーパを付けることが望ましい。

6.

直径 及びシャンク径 に括弧を付けたものは,なるべく用いない。

参考1.  形状は,ISO 521では直刃だけ表示している。

2.

量記号は,ISO 521 では直径を d,シャンク径を d

1

,シャンク長さを l

1

と表示している。


4

B 4402 : 1998

表 3  テーパシャンクチャッキングリーマの形状及び寸法

単位  mm

直径 D

全長 L

刃長 l

参考

許容差

寸法範囲

推奨寸法

A

m5

B

m6

を超え

以下

基準寸法

許容差

基準寸法

許容差

モールス

テーパ番号

刃数

Z

5.5

6

+0.009

+0.004

+0.012

+0.004

5.3 6.0 138

26

− 6.0

6.7

144

28

±1

7 6.7

7.5

150

31

8 7.5

8.5

156

33

9 8.52

9.5

162

36

10

+0.012

+0.006

+0.015

+0.006

9.56 10.6  168

38

11 10.6

11.8

175

41

12

13

11.8 13.2  182

44

6

14 13.2

14.0

189

47

1

15 14.0

15.0

204

50

16 15.0

16.0

210

52

(17) 16.0

17.0

214

54

18

+0.015

+0.007

+0.018

+0.007

17.0 18.0  219

56

(19) 18.0

19.0

223

58

20 19.0

20.0

228

60

− 20.0

21.2

232

62

22 21.2

22.4

237

64

− 22.4

23.02

241

2

− 23.02

23.6

264

66

(24)

25

23.6 25.0  268

68

8

(26) 25.0

26.5

273

70

28 26.5

28.0

277

71

(30)

+0.017

+0.008

+0.021

+0.008

28.0 30.0  281

73

− 30.0

31.5

285

75

− 31.5

31.75

290

±2

3

32 31.75

33.5

317

77

(34)

+0.020

+0.009

+0.025

+0.009

33.5 35.5  321

±3

78

±1.5

4

10


5

B 4402 : 1998

単位  mm

直径 D

全長 L

刃長 l

参考

許容差

寸法範囲

推奨寸法

A

m5

B

m6

を超え

以下

基準寸法

許容差

基準寸法

許容差

モールス

テーパ番号

刃数

Z

(35)

36 35.5

37.5

325

79

(38)

40

37.5 40.0  329

81

(42) 40.0

42.5

333

82

(44)

45

42.5 45.0  336

83

(46) 45.0

47.5

340

84

(48)

50

47.5 50.0  344

86

12

備考1.  モールステーパシャンクは,JIS B 4003による。

2.

センタは,突出しセンタ又は JIS B 1011 による。

3.

直径 には,長さ 100mm につき 0.03mm のバックテーパを付けることが望ましい。

4.

直径 に括弧を付けたものは,なるべく用いない。

参考1.  形状は,ISO 521では,直刃だけ表示している。

2.

量記号は,ISO 521 では,直径を と表示している。

6.

品質

6.1

外観  リーマの外観は,地きず,割れ,有害なまくれ,きず,さび,接合不良などの欠点がなく,

仕上げは良好でなければならない。

6.2

表面粗さ  リーマの刃部の表面粗さは,8.1 の試験を行ったとき,すくい面で,JIS B 0601 に規定す

る 1.60

μmR

a

 (6.3

μmR

y

)

以下とする。

6.3

硬さ  リーマの刃部の硬さは,8.2 による試験を行ったとき,63HRC 以上又は 772HV 以上とする。

テーパシャンクのタングは,有害な変形及び損傷を起こさないような適切な熱処理を施さなければならな

い。

6.4

振れ  リーマの刃部及びシャンクの振れは,8.3 による試験を行ったとき表 4-1 及び表 4-2 による。

表 4-1  ストレートシャンクチャッキングリーマの刃部及びシャンクの振れの公差 

備考  図示方法は,JIS B 0021 による。

単位  mm

直径 の範囲

を超え

以下

外周の

振れの公差

t

r

食付きの

振れの公差

t

c

シャンクの 
振れの公差

t

s

1.32 2.8  0.020

0.020

0.020

2.8 20

0.015


6

B 4402 : 1998

表 4-2  テーパシャンクチャッキングリーマの刃部の振れの公差 

備考  図示方法は,JIS B 0021 による。

単位 mm

直径 の範囲

を超え

以下

外周の

振れの公差

t

r

食付きの

振れの公差

t

c

5.3 30

0.020

0.020

30 50  0.030

0.030

7.

材料  リーマの材料は,JIS G 4403 に規定する SKH51,又はこれと同等以上の性能をもつものとする。

なお,溶接リーマのシャンクの材料は,JIS G 4051 に規定する S55C,又はこれと同等以上の性能をもつ

ものとする。

8.

試験方法

8.1

表面粗さ  リーマの表面粗さは,目視によって JIS B 0659 に規定する比較用表面粗さ標準片と比較

測定する。

8.2

硬さ  リーマの刃部の硬さは,JIS B 7726 に規定するロックウェル硬さ試験機を用いて,JIS Z 2245

に規定する試験方法によって測定する。ただし,ロックウェル硬さ試験機によって測定できない場合は,

JIS B 7725

に規定するビッカース硬さ試験機を用いて,JIS Z 2244 に規定する試験方法によって測定して

もよい。

なお,試験機による測定が困難な場合は,やすりによる比較測定を行ってもよい。

8.3

振れ  リーマの刃部及びシャンクの振れは,ストレートシャンクの場合は,図 のように,リーマ

を精密定盤上に置いたセンタ台に取り付け,切れ刃又はシャンクに垂直にダイヤルゲージを当て,また,

テーパシャンクの場合は,

図 のように,リーマを測定用ゲージに取り付け,測定定盤の上に置いた V ブ

ロックで支え,切れ刃に垂直にダイヤルゲージを当て,矢の方向に回しながらダイヤルゲージの指針の動

きを読む。読みの最大値と最小値との差を測定値とする。

備考1.  精密定盤は,JIS B 7513に規定する1級とする。

2.

ダイヤルゲージは,JIS B 7503 に規定する目量 0.001mm ダイヤルゲージとする。

3.

V

ブロックは,JIS B 7540 に規定する 1 級とする。

4.

測定用ゲージはテーパ穴をもち,その精度は,JIS B 3301 による。測定用ゲージの外周の真

円度及びテーパ部と外周との同軸度は,それぞれ 2

μm 以下とする。

5.

鋼球は,JIS B 1501 による。


7

B 4402 : 1998

図 1  ストレートシャンクチャッキングリーマの刃部及びシャンクの振れの測定方法

図 2  テーパシャンクチャッキングリーマの刃部の振れの測定方法

9.

検査  リーマの検査は,形状・寸法,外観,表面粗さ,硬さ及び振れについて行い,それぞれ 5.及び

6.1

6.4 の規定に適合しなければならない。

10.

製品の呼び方  リーマの呼び方は,名称,直径,等級又は直径の許容差及び刃部の材料記号(

2

)

による。

1.  ストレートシャンクチャッキングリーマ            12  A 級  SKH51

2.  ストレートシャンクチャッキングリーマ  ねじれ刃  12  m5  SKH55

3.  テーパシャンクチャッキングリーマ  ねじれ刃      20  B 級  HSS-Co

(

2

)

使用材料が,SKH51又はこれと同等の場合は HSS と,また,SKH55又はこれと同等の場合には

HSS-Co

と呼んでもよい。

11.

表示

11.1

製品の表示  リーマには,シャンク又は首部になるべく刃部を下,又は左側にして,次の事項を横

書きに表示する。

a) 

直径

: 20

b) 

等級又は直径の許容差

:  A  又は  m5

c) 

刃部の材料記号(

3

)

: SKH51

d) 

製造業者名又はその略号


8

B 4402 : 1998

(

3

)

使用材料が,SKH51又はこれと同等の場合は HSS と,また,SKH55又はこれと同等の場合には

HSS-Co

と表示してもよい。

11.2

包装の表示  リーマの包装には,名称及び 11.1 に規定する事項を表示する。

国際整合化調査研究委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

村  田  良  司

東京理科大学理工学部

中  嶋      誠

通商産業省機械情報産業局

本  間      清

工業技術院標準部

伊  藤      哲

工業技術院機械技術研究所

橋  本  繁  晴

財団法人日本規格協会

野  上      彰

株式会社不二越

羽  山  隆  貫

日立ツール株式会社

片  桐  泰  典

株式会社不二越

日下部  祐  次

神鋼コベルコツール株式会社

宮  林  光  行

株式会社彌満和製作所

倉  持      建

日本高周波鋼業株式会社

舞  田  靖  司

社団法人日本機械工業連合会

岡  安  英  雄

社団法人日本工作機械工業会

西  村  欣  也

社団法人日本歯車工業会

石  川  侑  男

社団法人日本金型工業会

安  武  昭  彦

社団法人日本工作機器工業会

手  取  正  輝

いすゞ自動車株式会社川崎工場

小  峰  武  夫

コベルコツールエンジニアリング株式会社

  秀  明

オーエスジー株式会社

佐  藤  直  彦

理研製鋼株式会社

木  村  育  夫

株式会社三興製作所

(事務局)

平  野  武  治

日本工具工業会

西  垣  吉麻呂

日本工具工業会