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B 4313:2008

(1)

目  次

ページ

序文

1

1  適用範囲

1

2  引用規格

1

3  用語及び定義

2

4  等級

2

5  ドリルのねじれ方向

3

6  寸法

3

6.1  ドリルの刃部

3

6.2  ストレートシャンクの径

3

6.3  テーパシャンクの寸法

3

6.4  ミーリングシャンクの径

3

6.5  振れ公差

3

6.6  長さ

4

6.7  心厚

4

6.8  ウェブの振り分け

5

6.9  マージン幅

6

6.10  リップハイト

7

6.11  チゼルエッジの偏心

7

6.12  ドリルの角度

8

7  材料及び硬さ

8

8  表面粗さ

8

9  測定方法

8

9.1  直径,振れ,チゼルエッジの偏心,リップハイト及びウェブの振り分け

8

9.2  硬さ

8

9.3  表面粗さ

8

10  検査

9

11  表示

9

11.1  製品の表示

9

11.2  包装の表示

9

附属書 JA(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

12

 


 
B 4313:2008

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本工具工業会

(JSCTA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出が

あり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによって,

JIS B 4313:2002 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。


日本工業規格

JIS

 B

4313

:2008

高速度工具鋼ドリル−技術仕様

High-speed steel two-flute twist drills−Technical specifications

序文

この規格は,1996 年に第 1 版として発行された ISO 10899 を基に作成した日本工業規格であるが,市場

からの要望のあった精級を追加し,国内の実情に合わせるため,技術的内容を変更して作成した日本工業

規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

1

適用範囲

この規格は,ストレートシャンク,モールステーパシャンク又はミーリングシャンクをもつ高速度工具

鋼ドリル(以下,ドリルという。

)に対する技術仕様について規定する。この規格は,転造以外の製造方法

に適用する。ただし,受渡当事者間の協定によって特殊ドリルに準用してもよい。

この規格は,次の規格に適用する。

なお,この規格と個別規格とで形状・寸法の規定が重複する場合は,個別規格を優先する。

JIS B 4301  ストレートシャンクドリル

JIS B 4302  モールステーパシャンクドリル

JIS B 4305  ストレートシャンクロングドリル

JIS B 4306  モールステーパシャンクロングドリル

JIS B 4307  ストレートシャンクスタブドリル

JIS B 4314  ミーリングシャンクドリル−形状・寸法

注記 1  この規格は高速度工具鋼ドリルの技術仕様について規定するものであるが,この規格単独で

は適合性評価を行うことは,意図していない。

注記 2  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 10899:1996,High-speed steel two-flute twist drills−Technical specifications (MOD)

なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,修正していることを

示す。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0171  ドリル用語

注記  対応国際規格:ISO 5419:1982,Twist drills−Terms,definitions and types (MOD)



B 4313:2008

JIS B 0401-2  寸法公差及びはめあいの方式−第 2 部:穴及び軸の公差等級並びに寸法許容差の表

注記  対応国際規格:ISO 286-2:1988,ISO system of limits and fits−Part 2: Tables of standard tolerance

grades and limit deviations for holes and shafts (IDT)

JIS B 0405  普通公差−第 1 部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差

注記  対応国際規格:ISO 2768-1:1989,General tolerances−Part 1: Tolerances for linear and angular

dimensions without individual tolerance indications (IDT)

JIS B 0601  製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−用語,定義及び表面性状パラメー

JIS B 0651  製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−触針式表面粗さ測定機の特性

JIS B 3301  テーパゲージ−モールステーパ及びメトリックテーパ

JIS B 4003  工具用テーパシャンク部及びソケット−形状・寸法

注記  対応国際規格:ISO 296:1991,Machine tools−Self-holding tapers for tool shanks (MOD)

JIS B 4301  ストレートシャンクドリル

JIS B 4302  モールステーパシャンクドリル

JIS B 4305  ストレートシャンクロングドリル

JIS B 4306  モールステーパシャンクロングドリル

JIS B 4307  ストレートシャンクスタブドリル

JIS B 4314  ミーリングシャンクドリルの形状・寸法

JIS B 7153  測定顕微鏡

JIS B 7502  マイクロメータ

JIS B 7503  ダイヤルゲージ

JIS B 7540  V ブロック 
JIS B 7725  ビッカース硬さ試験−試験機の検証

注記  対応国際規格:ISO 6507-2:2005,Metallic materials−Vickers hardness test−Part 2: Verification

and calibration of testing machines (MOD)

JIS B 7726  ロックウェル硬さ試験−試験機の検証

JIS G 4051  機械構造用炭素鋼鋼材

JIS G 4403  高速度工具鋼鋼材

JIS G 7701  工具鋼(ISO 仕様)

JIS Z 2244  ビッカース硬さ試験−試験方法

JIS Z 2245  ロックウェル硬さ試験−試験方法

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0171 による。

4

等級

技術仕様の等級は,公差によって精級(精級の等級記号は A)及び並級(並級は等級記号を定めない。

の 2 種類とする。


3

B 4313:2008

5

ドリルのねじれ方向

ドリルのねじれ方向は,右ねじれ及び左ねじれともこの規格に基づく。特に指定がない場合には,右ね

じれとする。

6

寸法

6.1

ドリルの刃部

ドリルの刃部の寸法は,9.1 の測定を行ったとき,次の事項を満足しなければならない。

a)  直径  ドリルの刃部の直径及び直径の許容差は,箇条 1(適用範囲)に示すドリル規格の規定による。 
b)  バックテーパ  バックテーパは,長さ 100 mm につき 0.02∼0.10 mm とする。ただし,直径が 1 mm 未

満のドリルについては,付けなくてもよい。

6.2

ストレートシャンクの径

シャンク径の許容差は,JIS B 0401-2 に規定する公差域クラス h11 とする。ただし,バックテーパの範

囲によっては適用しなくてもよい。

6.3

テーパシャンクの寸法

テーパシャンクの寸法は,JIS B 4003 による。

6.4

ミーリングシャンクの径

シャンクの径は,JIS B 4314 による。シャンク径の許容差は,JIS B 0401-2 に規定する公差域クラス h8

とする。

6.5

振れ公差

振れ公差は,9.1 の測定を行ったとき,次の事項を満足しなければならない。

a)  精級  精級のシャンク軸線に対する振れ公差は,表 による。ただし,直径が 2 mm 未満のドリルに

は,適用しない。

表 1−精級のシャンク軸線に対する外周コーナのマージン部の振れ公差

単位  mm

全長 L

項目

直径 D

75 以下

75 を超え 
100 以下

100 を超え

150 以下

150 を超え

200 以下

200 を超え

250 以下

2.0 以上        3.0 以下 0.02

a)

a)

a)

a)

3.0 を超え  6.0 以下 0.02

0.03

a)

a)

a)

6.0 を超え 10.0 以下 0.02

0.03

0.04

a)

a)

10.0 を超え 18.0 以下 0.03

0.03

0.04

0.05

a)

振れ

t

r

18.0 を超え 32.0 以下

0.03

0.03 0.04 0.05 0.05

a)

  −は振れ公差を規定しない。

b)  並級  並級の振れは,式(1)で計算した公差内でなければならない。ただし,直径が 2 mm 未満のドリ

ルには,適用しない。

振れの公差の計算例を,

図 に示す。

t

r

=0.03+0.01 L/D (1)

ここに,  D:  ドリルの直径(mm)

L  ドリルの全長(mm)

t

r

  振れ(mm)



B 4313:2008

 
 

図 1−並級の振れの公差(計算例)

6.6

長さ

全長及び溝長の許容差は,JIS B 0405 に規定する極粗級(記号 v)とする。

6.7

心厚

心厚の最小値は,式(2)及び

図 による。また,ウェブテーパを付けてもよい。

W=0.195×

0.825

 (2)

ここに,

D:  ドリルの直径(mm)

W:  心厚の最小値(mm)

直径  (mm)

2  2.5  3.15  4

5  6.3  8  10 12.5  16  20  25 31.5  40  50  63  80  100

0.04

0.05

0.063

0.08

0.1

0.125

0.16

0.2

0.25

0.315

0.4

0.5

0.63

0.8

1

1.25

1.6

2

2.5

振 
振 

公公

(mm)

t

r 

全長 (mm)

400

50

200

1000

800

630

500

315

250

160

125

100

80

63

40

31.5

25

20


5

B 4313:2008

 

図 2−心厚の最小値

6.8

ウェブの振り分け

ウェブの振り分けは,9.1 の測定を行ったとき,次の事項を満足しなければならない。

a)  精級  精級のウェブの振り分けの公差は,表 による。

表 2−精級のウェブの振り分けの公差

単位  mm

項目

直径  D

公差

0.20 以上        0.49 以下

a)

0.49 を超え  0.99 以下

0.04

0.99 を超え  1.99 以下

0.06

1.99 を超え  3.0

以下

0.08

3.0

を超え  6.0

以下

0.10

ウェブの振り分け

D

w

6.0

を超え 32.0

以下

0.20

a)

  −はウェブの振り分けの公差を規定しない。

b)  並級  並級のウェブの振り分けの公差は,式(3)及び図 による。

D

w

=0.081×

0.538

 (3)

ここに,

D:  ドリルの直径(mm)

D

w

:  ウェブの振り分けの公差(mm)

直径

 (mm)

1  1.25 1.6  2  2.5 3.15  4

5  6.3  8  10  12.5  16  20  25  31.5  40  50  63  80

5

0.2

0.25

0.315

0.4

0.5

0.63

0.8

1

1.25

1.6

2

2.5

3.15

4

6.3

8

公公

(mm)



B 4313:2008

図 3−並級のウェブの振り分けの公差

6.9

マージン幅

リーディングエッジに直角に測定したマージン幅は,

図 による。また,1 本のドリルにおけるマージ

ン幅の相互差は,

図 に示す上限値と下限値との差の 1/3 を超えてはならない。すなわち,1 本のドリル

におけるマージン幅の複数の測定値は,次の条件式を満たさなければならない。

3

に示す下限値

に示す上限値−

値の最小値

測定値の最大値−測定

4

4

0.05

0.063

0.08

0.1

0.125

0.16

0.2

0.25

0.315

0.4

0.5

0.63

0.8

1

1.25

1.6

2

1  1.25 1.6  2  2.5 3.15  4  5  6.3  8  10 12.5 16  20  25  31.5 40  50  63  80 100

直径

 (mm)

振 
振 
振 
振 
振 
振 
振 
振 

公公

(mm)

D

w 


7

B 4313:2008

図 4−マージン幅の許容差

6.10  リップハイト

リップハイトの公差は,9.1 の測定を行ったとき,

表 による。

表 3−リップハイトの公差

単位  mm

公差

項目

直径  D

精級

並級

 0.20 以上        0.99  以下

a)

a)

 0.99 を超え      1.99  以下 0.03  0.04 
 1.99 を超え      3.0    以下 0.03  0.05 
 3.0  を超え      6.0    以下 0.04  0.06 
 6.0  を超え  10.0  以下 0.05  0.08 
10.0  を超え  18.0  以下 0.06  0.10 
18.0  を超え  32.0  以下 0.08  0.12 
32.0  を超え  50.0  以下

a)

 0.15

リップハイト  t

h

50.0  を超え 106.0  以下

a)

0.20

a)

  −はリップハイトの公差を規定しない。

6.11  チゼルエッジの偏心

チゼルエッジの偏心の公差は,9.1 の測定を行ったとき

表 による。



B 4313:2008

表 4−チゼルエッジの偏心の公差

単位  mm

公差

項目

直径  D

精級

並級

 0.20 以上          0.49  以下

a)

a)

 0.49 を超え      1.99  以下 0.02

a)

 1.99 を超え      3.0    以下 0.02  0.04 
 3.0  を超え  10.0  以下 0.03  0.05 
10.0  を超え  18.0  以下 0.04  0.08 
18.0  を超え  32.0  以下 0.06  0.12 
32.0  を超え  75.0  以下

a)

 0.15

チゼルエッジの偏心  t

c

 
 
 

75.0  を超え 106.0  以下

a)

 0.20

a)

  はチゼルエッジの偏心の公差を規定しない。

6.12  ドリルの角度 
6.12.1  ねじれ角

ねじれ角は,製造業者が任意に決めるものとする。

6.12.2  先端角

はん用の穴加工に用いるドリルについては,先端角は 118°±3°とする。±3°の許容差は他の先端角

にも適用される。

7

材料及び硬さ

ドリルの材料は,JIS G 4403 に規定する SKH51 若しくは JIS G 7701 に規定する S1∼S4 又はこれと同等

以上の性能をもつものとする。刃部とシャンクとの材料が異なるドリルのシャンク材料は,JIS G 4051 

規定する S55C 又はこれと同等以上の性能をもつものとする。

ドリルの刃部の硬さは 9.2 による試験を行ったとき,772 HV 又は 63 HRC 以上とする。タングは有害な

変形及び損傷を起こさないよう適切な熱処理を施し,25 HRC 以上とする。

8

表面粗さ

ドリルのマージン及びシャンクの表面粗さは,9.3 の試験を行ったとき JIS B 0601 に規定する Ra1.6  と

する。

9

測定方法

9.1

直径,振れ,チゼルエッジの偏心,リップハイト及びウェブの振り分け

ドリルの直径,振れ,チゼルエッジの偏心,リップハイト及びウェブの振り分けは,

表 によって測定

する。

9.2

硬さ

ドリルの刃部及びタングの硬さは,JIS B 7725 に規定するビッカース硬さ試験機を用いて JIS Z 2244 

規定する試験方法によって測定するか,

JIS B 7726 に規定するロックウェル硬さ試験機を用いて JIS Z 2245

に規定する試験方法によって測定してもよい。

9.3

表面粗さ

ドリルのマージン及びシャンクの表面粗さは,JIS B 0651 に規定する触針式表面粗さ測定機を用いて測


9

B 4313:2008

定する。

10  検査

ドリルの検査は,長さ,各部の径,振れ,心厚,ウェブの振り分け,リップハイト及びチゼルエッジの

偏心について行い,箇条 1(適用範囲)のドリル規格及び箇条 の規定を満足しなければならない。また,

硬さ及び表面粗さについては,箇条 及び箇条 に基づき検査を行う。

11  表示 
11.1  製品の表示

直径が 4 mm 以上のドリルには,刃部を下又は左にして,首,シャンク又は溝の切り上がりに連なる円

筒部に,次の事項を横書きに表示する。

a)  直径

  12.5

b)  材料記号

1)

  SKH51

c)  製造業者名又はその略号    〇〇〇〇

d)  精級の場合は A

  A

e)  左ねじれの場合は LH

  LH

11.2  包装の表示

ドリルの包装には,ドリルの名称,種類,直径,材料記号

1)

,及び製造業者名又はその略号,精級の場

合は A を,左ねじれの場合は LH を表示する。

1)

  使用材料が SKH51 若しくは S1∼S5 又はこれと同等の場合は,HS 又は HSS と表示し,また,

SKH55 若しくは S6∼S8 又はこれと同等の場合は,HSS-Co と表示してもよい。


10 
B 4313:2008

表 5−測定方法

番号

項目

測定方法

測定方法図

測定器具

1

直径 
  

マイクロメータで測定する。 
 
 
 
 

JIS B 7502 に規定す
る外側マイクロメー
タ 

ストレートシャンク及びミーリン
グシャンクの場合,V ブロックにド

リルのシャンク部全体を支え外周
コーナのマージン部にダイヤルゲ
ージの測定子を当てて,その目盛を

読む。 
次にドリルを 180°回転し,同様に
してダイヤルゲージの目盛を読む。

この二つの読みの差を測定値とす
る。

JIS B 7540 に規定す
る鋼製 1 級の V ブロ

ック 
JIS B 7503 に規定す
る目量 0.01 mm のダ

イヤルゲージ

2

 
 
 
 
 
 

振れ 
  t

r

 

 
 
 
 

モールステーパシャンクの場合,ド

リルのシャンク部をテーパ穴をも
つ測定用ゲージ

a)

に挿入し,そのゲ

ージの外周を V ブロックで支える。

外周コーナのマージン部にダイヤ
ルゲージを当てて,その目盛を読
む。

次に測定用ゲージを 180°回転し,
同様にしてダイヤルゲージの目盛
を読む。

この二つの読みの差を測定値とす
る。

JIS B 7540 に規定す
る鋼製 1 級の V ブロ
ック 
JIS B 7503 に規定す
る目量 0.01 mm のダ
イヤルゲージ 
テーパ穴をもつ測定

用ゲージ

a)

3

チゼル 
エッジ 
の偏心

  t

c

工具顕微鏡のテーブル上に置いた
V ブロックでドリルのマージンを
支え,チゼルエッジが垂直になるよ

うにして,チゼルエッジを十字線に
合わせ,マイクロメータの目盛を読
む。

次にドリルを 180°回転し,同様に
してマイクロメータの目盛を読む。
この二つの読みの差の 1/2 を,測定

値とする。 
 

JIS B 7540 に規定す
る鋼製 1 級の V ブロ
ック 
JIS B 7153 に規定す
る工具顕微鏡 
 
 
 


11

B 4313:2008

表 5−測定方法(続き)

番号

項目

測定方法

測定方法図

測定器具

4

リップ

ハイト 
    t

h

 
 
 
 
 
 

V ブロックでドリルのマージンを
支え,チゼルエッジをストッパに当
て,逃げ面コーナ部から約 0.1
心に入った位置での切れ刃に直角

にダイヤルゲージを当て,その目盛
を読む。 
次にドリルを 180°回転し,同様に

してダイヤルゲージの目盛を読む。
この二つの読みの差を,測定値とす
る。

JIS B 7540 に規定す
る鋼製 1 級の V ブロ
ック 
JIS B 7503 に規定す
る目量 0.01 mm のダ
イヤルゲージ 

5

ウ ェ ブ の
振り分け 
     

V ブロックでドリルのマージンを
支え,チゼルエッジをストッパに当
て,ドリルの外周コーナの位置の溝

底にダイヤルゲージを当てて,その
目盛を読む。 
次にドリルを 180°回転し,同様に

してダイヤルゲージの目盛を読む。
この二つの読みの差を,測定値とす
る。

JIS B 7540 に規定す
る鋼製 1 級の V ブロ
ック 
JIS B 7503 に規定す
る目量 0.01 mm のダ
イヤルゲージ 
 

注記  測定方法,測定器具などは,一般的な例を示す。 

a)

  テーパ穴をもつ測定用ゲージのテーパ精度は,JIS B 3301 による。外周の真円度は 2 µm,テーパ部の軸線と

外周部の軸線との同軸度は 2 µm とする。 

D

w


附属書 JA

参考)

JIS と対応する国際規格との対比表

JIS B 4313: 2008  高速度工具鋼ドリル−技術仕様

ISO 10899: 1996,High-speed steel two-flute twist drills−Technical specifications

(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容

(Ⅴ) JIS と国際規格との技術
的差異の理由及び今後の対策

箇条番号及び
名称

内容

(Ⅱ) 
国際

規格
番号

箇 条
番号

内容

箇条ごと 
の評価

技術的差異の内容,理由

1  適用範囲

ストレートシャンク,モー
ルステーパシャンク又はミ

ーリングシャンクをもつド
リルに対する技術的要求事
項を規定

1

ストレートシャンク,モ
ールステーパシャンクだ

追加

ミーリングシャンクを含めるた
め,JIS B 4314 を追加した。

2  引用規格

3  用語及び
定義

用語及び定義を規定

規定なし

追加

JIS 独自の規定として追加した。
実質的な差異はない。

4  等級

等級を規定

規定なし

追加

市場からの要望によって,等級を
追加。

5  ドリルの
ねじれ方向

ねじれ方向を規定 4

JIS と同じ

一致

6  寸法

5

6.1  ドリルの
刃部

a)  直径

直径及び直径許容差を規定

 5.1.1

JIS とほぼ同じ

変更

直径の定義を削除,実質的な差異
はない。

b)  バックテ
ーパ

バックテーパを規定

5.1.2

直径が 6 mm 未満のドリ
ルについては,付けなく

てもよい。

変更

バックテーパの適用直径の範囲
を実情に合わせ変更。

6.2  ストレー
トシャンクの

シャンクの許容差を規定   5.2 バックテーパを付けた場

合は,f11 としてもよい。

変更

バックテーパの範囲によって適

用を除外した。

ミ ー リ ン グ シ ャ ン ク ド リ ル
は,我が国の開発製品であり
JIS はあるが ISO 規格は未制
定である。今後ミーリングシ
ャンクドリルの ISO 規格制定

を NWIP として提案し,規格
制定を待って,ISO 10899 
改正提案を行う。また,市場

からの要望,実情に合わせる
ため,ISO 規格改正時にまと
めて提案する。

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B 431

3

2

008


(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容

(Ⅴ) JIS と国際規格との技術
的差異の理由及び今後の対策

箇条番号及び名

内容

(Ⅱ) 
国際
規格

番号

箇 条
番号

内容

箇条ごと 
の評価

技術的差異の内容,理由

6.3  テーパシ
ャンクの寸法

シャンクの許容差を規定

 5.3

JIS とほぼ同じ

変更 AT7 を AT5 に修正。

6.4  ミーリン
グシャンクの径

シャンクの許容差を規定

規定なし

追加

JIS B 4314 を追加したため,新た
に追加。

6.5  振れ公差

a)  精級

ドリルの振れを規定

規定なし

追加

精級の振れの公差を追加。

b)  並級

ドリルの振れを規定  5.4

JIS と同じ

一致

6.6  長さ

全長及び溝長の許容差を
規定

 5.5

JIS とほぼ同じ

変更

一部削除,実質的な差異なし。

6.7  心厚

心厚の最小値を規定  5.6

JIS とほぼ同じ

変更

一部削除,実質的な差異なし。

6.8  ウェブの
振り分け

a)  精級

ウェブの振り分けを規定

規定なし

追加

精級のウェブの振り分け公差を

追加。

b)  並級

ウェブの振り分けを規定

5.7

JIS と同じ

一致

6.9  マージン

マージン幅,及びマージ
ン幅の許容差を規定

5.8

グラフにて規定

変更

ドリル寿命の改善を目的にマー
ジン幅を広めに変更,実質的な差

異なし。

6.10  リップハ
イト

  精級

リップハイトを規定

規定なし

追加

精級のリップハイトの公差を追
加,実質的な差異なし。

  並級

リップハイトを規定 5.9

グラフにて規定

変更

グラフの読み取り誤差の防止の
ためリップハイトの公差を数値

で規定,実質的な差異なし。

− 5.10

溝分割誤差  グラフにて

規定

削除

溝分割誤差の規定を削除,実質的

な差異なし。

6.11  チゼルエ
ッジの偏心

チゼルエッジの偏心を規

規定なし

追加

JIS 独自の規定として追加。

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3

2

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B 4313:2008

(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容

(Ⅴ) JIS と国際規格との技術
的差異の理由及び今後の対策

箇条番号及び
名称

内容

(Ⅱ) 
国際
規格

番号

箇 条
番号

内容

箇条ごと 
の評価

技術的差異の内容,理由

6.12  ドリル
の角度

ねじれ角及び先端角を規定

 5.11

JIS と同じ

一致

7  材料及び
硬さ

刃部及びシャンクの材料硬

度を規定 
材料は SKH51 以上若しくは
S1∼S4 
刃 部 の 硬 度 : 772HV 又 は
63HRC 以上

 6 刃部材料は ISO 11054 

規定する高速度鋼材刃部
の硬度: 
HSS: 780 HV∼900 HV 
HSS-E: 820 HV∼950 HV

変更

ISO は硬さを範囲で指定してい
るのに対して JIS は下限値を規
定している。実質的な差異はな
い。

8  表面粗さ

マージン及びシャンクの表
面粗さを規定 
マージン,シャンクともに
Ra1.6 又は Rz6.3 以下

7

直径 15 mm 以下−マージ
ン:  Ra0.8/シャンク Ra0.8
以下

直径 15 mm を越え−マー
ジ ン :  Ra1.6/ シ ャ ン ク : 
Ra0.8 以下

変更

ISO はマージンとシャンクの規
定値を別々に規定しているが,
JIS は同じ値に規定している。実
質的な差異はない。

9  測定方法

表面粗さ,硬さ,直径,振
れ,チゼルエッジの偏心,

リップハイト,及びウェブ
の振り分けを規定

振れ,ウェブの振り分け,
硬さの試験方法について

規定

追加

ISO には規定はなく,JIS は使用
者の理解を助ける目的で追加し

た。実質的な差異はない。

10  検査

形状・寸法,表面粗さ,硬

さ,振れ,チゼルエッジ,
リップハイト,及びウェブ
の振り分けについて規定

規定なし

追加

ISO には規定はなく,JIS は使用
者の理解を助ける目的で追加し
た。実質的な差異はない。

11  表示

表示方法を規定

規定なし

追加

JIS 独自の規定として追加した。

 
JIS と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 10899:1996:MOD

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注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  一致  技術的差異がない。 
    −  削除  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

    −  追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    −  変更  国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD 国際規格を修正している。

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