>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

B 4236 : 1998

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって JIS B 4236-1989 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 B

4236

 : 1998

六角穴付きボルト用沈めフライス

Milling cutters

−Counterbores for hexagon socket head bolts

序文  この規格は,1989 年に第 3 版として発行された JIS B 4236 を,技術的内容を変更することなく,JIS 

Z 8301

(規格票の様式)に基づき,様式の変更をして作成した日本工業規格である。

1.

適用範囲  この規格は,JIS B 1176 に規定するねじの呼びが M3∼M27 の六角穴付きボルトに対応す

る座ぐり穴の加工に用いる,六角穴付きボルト用沈めフライス(以下,フライスという。

)について規定す

る。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0021

  製品の幾何特性仕様 (GPS) −幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れの公差表示

方式

JIS B 0101

  ねじ用語

JIS B -0172

  フライス用語

JIS B 0401-2

  寸法公差及びはめあいの方式−第 2 部:穴及び軸の公差等級並びに寸法許容差の表

JIS B 0405

  普通公差−第 1 部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差

JIS B 0601

  表面粗さ−定義及び表示

JIS B 0659

  比較用表面粗さ標準片

JIS B 1001

  ボルト穴径及び座ぐり径

JIS B 1011

  センタ穴

JIS B 1176

  六角穴付きボルト

JIS B 1501

  玉軸受用鋼球

JIS B 3301

  モールステーパゲージ

JIS B 4003

  モールステーパ部をもつシャンク及びソケット−形状・寸法

JIS B 4005

  フライス用ストレートシャンク部−形状・寸法

JIS B 7503

  ダイヤルゲージ

JIS B 7513

  精密定盤

JIS B 7540

  V ブロック

JIS B 7725

  ビッカース硬さ試験−試験機の検証

JIS B 7726

  ロックウェル硬さ試験−試験機の検証

JIS G 4051

  機械構造用炭素鋼鋼材

JIS G 4403

  高速度工具鋼鋼材


2

B 4236 : 1998

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法

JIS Z 2245

  ロックウェル硬さ試験方法

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0101 及び JIS B 0172 による。

4.

種類  フライスの種類は,外径によって,シャンクの形状は(プレイン)ストレートシャンク(

1

)

,モ

ールステーパシャンクの 2 種類,モールステーパシャンクは全長との組合せによって,1 形及び 2 形の 2

種類とする。

(

1

)

紛らわしくない場合は,括弧を付けた文字を省略してもよい。

5.

形状・寸法  フライスの形状及び寸法は,表 による。

表 1  フライスの形状及び寸法

備考  図は,4 枚刃のものを例として示す。

単位 mm

直径 D

パイロット径 d

p

シャンク径 d

全長

L

モールステ

ーパ番号

呼び

基準寸法  許容差

z9

基準寸法  許容差

e8

基準寸法

許容差

h8

1

2

1

2

刃長

l

パ イ ロ ッ ト
の長さ

l

p

 

M 3

6.5

3.2

 3

M 4

8

4.3

 6

0

−0.018

 71

85

14

 4

M 5

9.5

+0.078 
+0.042

5.3

−0.020
−0.038

95

 5

M 6

11

6.4

 8

0

−0.022

 80

106

18

 6

M 8

14

+0.093

+0.050

8.4

−0.025

−0.047

12 0

−0.027

100

118

22

8

M10 17.5

+0.103 
+0.060

10.5 170

10

M12 20

13

140

190

2 25

12

(M14) 23

+0.125

+0.073

15 150

212

2

30 14

M16 26

17

−0.032
−0.059

236

16

(M18) 29

+0.140

+0.088

19

180

250

3

35

M20 32

21

280

18

(M22) 35

23

300

20

M24 39

+0.174

+0.112

25

190

315

3

40

22

(M27) 43

+0.198 
+0.136

28

−0.043
−0.073

236

355

4

4

50 25


3

B 4236 : 1998

単位 mm

備考1.  呼びは,六角穴付きボルトのねじの呼びと対応する。

2.

パイロット径 d

p

の基準寸法は,JIS B 1001 に規定するボルト穴径の 1 級とする。

3.

直径 D,シャンク径 d,及びパイロット径 d

p

の許容差は,JIS B 0401-2 による。

4.

全長 L,刃長 及びパイロットの長さ l

p

の許容差は,JIS B 0405 に規定する公差等級 c(粗級)とする。

5.

センタ穴は,JIS B 1011 による。

6.

ストレートシャンクは,JIS B 4005 に規定するプレインストレートシャンクとする。

7.

モールステーパシャンクは,JIS B 4003 による。

8.

呼びに括弧を付けたものは,なるべく用いない。

6.

品質

6.1

外観  フライスの外観は,地きず,割れ,有害なまくれ,きず,接合不良などの欠点がなく,仕上

げは良好でなければならない。

6.2

表面粗さ  フライスの刃部の表面粗さは,8.1 による試験を行ったとき,すくい面で JIS B 0601 に規

定する 1.60

μmR

a

 (6.3

μmR

y

)

以下とする。

6.3

硬さ  フライスの硬さは,8.2 による試験を行ったとき,刃部の硬さは,63HRC 以上又は 772HV 以

上とする。シャンクは,有害な変形又は損傷を起こさないよう適切な熱処理を施さなければならない。

6.4

振れ  フライスの刃部の振れは,8.3 による試験を行ったとき,表 による。

表 2  刃部の振れの公差

単位 mm

呼び

振れの公差 t

M 3

∼M 6

0.032

M 8

∼M18

0.040

M20

∼M27

0.050

備考  図示方法は,JIS B 0021 による。

7.

材料  フライスの材料は,JIS G 4403 に規定する SKH51 又はこれと同等以上の性能をもつものとする。

なお,溶接フライスのシャンクの材料は,JIS G 4051 に規定する S55C 又はこれと同等以上の性能をも

つものとする。

8.

試験方法

8.1

表面粗さ  フライスの表面粗さは,目視によって JIS B 0659 に規定する比較用表面粗さ標準片と比

較測定する。

8.2

硬さ  フライスの硬さは,JIS B 7726 に規定するロックウェル硬さ試験機を用いて,JIS Z 2245 に規

定するロックウェル硬さ試験方法によって測定する。ただし,ロックウェル硬さ試験機によって測定でき

ない場合は,JIS B 7725 に規定するビッカース硬さ試験機を用いて,JIS Z 2244 に規定するビッカース硬

さ試験方法によって測定してもよい。

なお,試験機による測定が困難な場合は,やすりによる比較測定を行ってもよい。


4

B 4236 : 1998

8.3

振れ  フライスの刃部の振れは,ストレートシャンクの場合は,図 のようにフライスを精密定盤

の上に置いた V ブロックで支え,また,テーパシャンクの場合は,

図 のようにフライスのシャンクを測

定用ゲージに挿入し,そのゲージの外周を精密定盤の上に置いた V ブロックで支え,切れ刃に垂直にダイ

ヤルゲージを当て,矢の方向に回しながらダイヤルゲージの指針の動きを読む。読みの最大値と最小値と

の差を測定値とする。

備考1.  精密定盤は,JIS B 7513に規定する1級とする。

2.

ダイヤルゲージは,JIS B 7503 に規定する目量 0.001mm ダイヤルゲージとする。

3.

V

ブロックは,JIS B 7540 に規定する 1 級とする。

4.

測定用ゲージは,テーパ穴をもち,その精度は,JIS B 3301 による。測定用ゲージの外周の

真円度及びテーパ部と外周との同軸度は,それぞれ 2

μm 以下とする。

5.

鋼球は,JIS B 1501 による。

図 1  フライスの刃部の振れの測定方法(ストレートシャンク)

図 2  フライスの刃部の振れの測定方法(テーパシャンク)

9.

検査  フライスの検査は,形状・寸法,外観,表面粗さ,硬さ及び振れについて行い,それぞれ 5.

び 6.16.4 の規定に適合しなければならない。

10.

製品の呼び方  フライスの呼び方は,名称,種類,呼び及び刃部の材料記号(

2

)

による。

1.  ストレートシャンク六角穴付きボルト用沈めフライス  1形  M6    SKH51

2.  テーパシャンク六角穴付きボルト用沈めフライス      2形  M12  HSS-Co

(

2

)

使用材料が,SKH51又はこれと同等以上の場合は HSS と,また,SKH55又はこれと同等以上の

場合は,HSS-Co と呼んでもよい。

11.

表示


5

B 4236 : 1998

11.1

製品の表示  フライスには,首部に刃部を下又は左にして,次の事項を横書きに表示する。ただし,

首径の小さいものは,シャンクに表示してもよい。

  例

a) 

呼び

:M6

b) 

刃部の材料記号(

3

)

:SKH51

c) 

製造業者名又はその略号

(

3

)

使用材料が,SKH51又はこれと同等以上の場合は HSS と,また,SKH55又はこれと同等以上の

場合は,HSS-Co と表示してもよい。

11.2

包装の表示  フライスの包装には,名称,種類及び 11.1 に規定する事項を表示する。


6

B 4236 : 1998

国際整合化調査研究委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

村  田  良  司

東京理科大学理工学部

中  嶋      誠

通商産業省機械情報産業局

本  間      清

工業技術院標準部

伊  藤      哲

工業技術院機械技術研究所

橋  本  繁  晴

財団法人日本規格協会技術部

野  上      彰

株式会社不二越

羽  山  隆  貫

日立ツール株式会社

片  桐  泰  典

株式会社不二越

日下部  祐  次

神鋼コベルコツール株式会社

宮  林  光  行

株式会社彌満和製作所

倉  持      建

日本高周波鋼業株式会社

舞  田  靖  司

社団法人日本機械工業連合会

岡  安  英  雄

社団法人日本工作機械工業会

西  村  欣  也

社団法人日本歯車工業会

石  川  侑  男

社団法人日本金型工業会

安  武  昭  彦

社団法人日本工作機器工業会

手  取  正  輝

いすゞ自動車株式会社川崎工場

(関係者)

小  峰  武  夫

コベルコツールエンジニアリング株式会社

白  土  秀  明

オーエスジー株式会社

佐  藤  直  彦

理研製鋼株式会社

木  村  育  夫

株式会社三興製作所

(事務局)

平  野  武  治

日本工具工業会

西  垣  吉麻呂

日本工具工業会