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B 4230 : 1999

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって JIS B 4230 : 1989 は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正は,対応国際規格である ISO 12197 : 1996, Woodruff keyseat cutters−Dimensions との整合化を

図るため改正を行った。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS B 4230

には,次に示す附属書がある。

附属書 1(参考)  J 形半月キー溝フライス

附属書 2(参考)  半月キー溝フライスの形状・寸法以外の推奨技術仕様


日本工業規格

JIS

 B

4230

: 1999

半月キー溝フライス

Milling cutters

−Woodruff keyseat cutters

序文  この規格は,1996 年に第 1 版として発行された ISO 12197 Woodruff keyseat cutters−Dimensions を元

に作成した日本工業規格であり,対応国際規格と対応する部分については,技術的内容を変更することな

く作成しているが,対応国際規格には規定されていない規定項目(定義)を追加している。

なお,点線の下線の施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲  この規格は,JIS B 1301(キー及びキー溝)に規定する半月キー及びキー溝の呼び寸法が 1

×4∼10×32mm に対応するキー溝の加工に用いる半月キー溝フライス(以下,フライスという。

)につい

て規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 12197 : 1996,    Woodruff keyseat cutters

−Dimensions

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。

これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0172

  フライス用語

JIS B 0401-2

  寸法公差及びはめあいの方式−第 2 部:穴及び軸の公差等級並びに寸法許容差の表

JIS B 0405

  普通公差−第 1 部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差

JIS B 1011

  センタ穴

JIS B 1301

  キー及びキー溝

備考

ISO 3912, Woodruff keys and keyways

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS B 4005

  フライス用ストレートシャンク部−形状・寸法

備考 ISO 

3338-1 : 1996,    Cylindrical shanks for milling cutters

−Part 1 : Dimensional characteristics of

plain cylindrical shanks

ISO 3338-2 : 1996,    Cylindrical shanks for milling cutters

−Part 1 : Dimensional characteristics of

flatted cylindrical shanks

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0172 による。

4.

種類  フライスの種類は,取り付け方法によって,(プレイン)ストレートシャンクフライス及びフラ

ット付きストレートシャンクフライスの 2 種類とする。ただし,紛らわしくない場合は,括弧をつけた文

字は,省略してもよい。


2

B 4230 : 1999

5.

形状・寸法  フライスの形状及び寸法は,表 による。

表 1  ストレートシャンクフライスの形状及び寸法

単位  mm

幅  b

外径  D

シャンク径  d

参考

許容差

呼び

基準
寸法

許容差

基準
寸法

許容差  基準

寸法  プレインストレー

トシャンク  h8

フラット付きストレ
ートシャンク  h6

首の径

全長

刃数

JIS B   

1301

キー

b

×D

e8

d

n

L

Z

1

×4 1

−0.014

4

1.8

1

×1.4

1.5

×7 1.5

2.8 1.5

×2.6

2

×7

  7

3.2

6

2

×2.6

2

×10

2

2

×3.7

2.5

×10 2.5

10

+0.5

+0.4

6 0

−0.018

0

−0.008

4.0

50

2.5

×3.7

3

×13 13

8

3

×5

3

×16

3

−0.028

16

+0.5 
+0.4

4.6 56

10 3

×6.5

4

×16 16

+0.5 
+0.4

4.6 56

10  4

×6.5

4

×19

4

19

+0.5 
+0.3

5.6 63

12  4

×7.5

5

×16 16

+0.5 
+0.4

5.0 56

10  5

×6.5

5

×19 19

5

×7.5

5

×22

5

6.0

5

×9

6

×22

22

6.5

12

6

×9

6

×25

6

−0.020 
−0.038

25

+0.5

+0.3

10 0

−0.022

0

−0.009

7.5

63

6

×10

8

×28 8

28

+0.5

+0.3

10 0

−0.022

0

−0.009

8.5 63

8

×11

10

×32 10

−0.025

−0.047

32

+0.5

+0.3

12 0

−0.027

0

−0.011

9.3 71

14

10

×13

備考1.  表中の呼びは,JIS B 1301の付表6半月キー用のキー溝の形状及び寸法のキーの呼び寸法と対応する。

2.

幅 及びシャンク径 の許容差は,JIS B 0401-2 による。

3.

センタ穴は,JIS B 1011 による。

4.

全長 の許容差は,JIS B 0405 に規定する公差等級 c(粗級)による。

5.

プレインストレートシャンクの形状及び寸法は,JIS B 4005 の R 形による。

6.

フラット付きストレートシャンクの形状及び寸法は,JIS B 4005 による。

7.

刃部には,JIS B 1301 

付表 半月キー用のキー溝の形状及び寸法の r

1

を加工できる範囲で丸コーナを設け

てもよい。

参考  量記号は,ISO 12197 では,外形 を d

1

,シャンク径 を d

2

,全長 を l,首の径 d

n

を d

3

と表示している。


3

B 4230 : 1999

附属書 1(参考)  形半月キー溝フライス

序文  この附属書 は,本体に規定されていない形状及び寸法について記述するものであり,規定の一部

ではない。

1.

適用範囲  この附属書 は,JIS B 1301(キー及びキー溝)に規定する半月キー及びキー溝の括弧を

付けた呼び寸法に対応するキー溝の加工に用いる J 形半月キー溝フライス(以下,J 形フライスという。

の形状及び寸法について記述する。

2.

種類  J 形フライスの種類は,取付け方法によって,(プレイン)ストレートシャンク J 形フライス及

びフラット付きストレートシャンク J 形フライスの 2 種類とする。

ただし,紛らわしくない場合は,括弧をつけた文字は,省略してもよい。

3.

形状・寸法  J 形フライスの形状及び寸法は,附属書 表 による。

附属書 表 1  ストレートシャンク 形フライスの形状及び寸法

単位  mm

幅  b

外径  D

シャンク径  d

参考

許容差

呼び

基準
寸法

許容差

基準
寸法

許容差

基準
寸法 プレインストレー

トシャンク  h8

フラット付きストレ

ートシャンク  h6

首の径

全長

刃数

b

×D

e8

d

n

L

Z

3

×10 3 −0.014

−0.028

10

+0.30 
+0.18

 8

4.2

50

4

×13 4 −0.020 13  +0.30

0

−0.022

0

−0.009

4.8 50

 8

−0.038   +0.18

10

6

×28 6

28

+0.35 12

0

0

60  14

+0.21   −0.027

−0.011

8.5

6

×32     32

+0.43

  65

+0.26

7

×22 22

6.5

12

7

×25 25

7.5

7

×28 28

+0.35 
+0.21

60

7

×32

7

−0.025 
−0.047

32

+0.43

8.5

65

14

7

×38

38

+0.26

10.5

70 16


4

B 4230 : 1999

単位  mm

幅  b

外径  D

シャンク径  d

参考

許容差

呼び

基準
寸法

許容差

基準
寸法

許容差

基準
寸法 プレインストレー

トシャンク  h8

フラット付きストレ

ートシャンク  h6

首の径

全長

刃数

b

×D

e8

d

n

L

Z

7

×45

45

11.5 75

8

×25 8

25

+0.35

7.5 60  14

+0.21

8

×32 32

8.5

65

8

×38

38 10.

70

10

×45 10

45

+0.43 
+0.26

11.5 78

16

備考1.  表中の呼びは,JIS B 1301の付表6半月キー用のキー溝の形状及び寸法のキーの呼び寸法と対応する。

2.

幅 及びシャンク径 の許容差は,JIS B 0401-2 による。

3.

センタ穴は,JIS B 1011 による。

4.

全長 の許容差は,JIS B 0405 に規定する公差等級 c(粗級)による。

5.

プレインストレートシャンクの形状及び寸法は,JIS B 4005 の R 形による。

6.

フラット付きストレートシャンクの形状及び寸法は,JIS B 4005 による。

7.

刃部には,JIS B 1301 

付表 半月キー溝の形状及び寸法の r

1

を加工できる範囲で丸コーナを設けてもよい。


5

B 4230 : 1999

附属書 2(参考)  半月キー溝フライスの 

形状・寸法以外の推奨技術仕様

序文  この附属書 は,本体に規定されていないが,推奨される項目について記述するものであり,規定

の一部ではない。

1.

適用範囲  この附属書 は,品質,材料,試験方法,検査,製品の呼び方及び表示について記述する。

2.

引用規格

JIS B 0021

  幾何公差の図示方法

JIS B 0601

  表面粗さ−定義及び表示

JIS B 0659

  比較用表面粗さ標準片

JIS B 1501

  玉軸受用鋼球

JIS B 7503

  ダイヤルゲージ

JIS B 7513

  精密定盤

JIS B 7540

  V ブロック

JIS B 7725

  ビッカース硬さ試験機

JIS B 7726

  ロックウェル硬さ試験機

JIS G 4051

  機械構造用炭素鋼鋼材

JIS G 4403

  高速度工具鋼鋼材

JIS G 7405

  工具鋼

備考

ISO 4957,  Tool steels

が,この規格と一致している。

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験方法

JIS Z 2245

  ロックウェル硬さ試験方法

3.

品質

3.1

外観  フライスの外観は,地きず及び割れ並びに有害なまくれ,きず,さび,接合不良などの欠点

がなく,仕上げは,良好であること。

3.2

表面粗さ  フライスの刃部の表面粗さは,5.1 による試験を行ったとき,JIS B 0601 に規定する 1.60

µmRa(6.3µmRy)  以下とする。

3.3

硬さ  フライスの刃部硬さは,5.2 による試験を行ったとき,63HRC 以上又は 772HV 以上とする。

シャンクは,有害な変形,損傷を起こさないよう適切な熱処理を施すこと。

3.4

振れ  フライスの刃部の振れは,5.3 による試験を行ったとき,附属書 図 による。


6

B 4230 : 1999

備考  図示方法は,JIS B 0021 による

附属書 図 1  フライスの刃部の振れの公差

4.

材料  フライスの材料は,JIS G 4403 に規定する SKH51 若しくは JIS G 7405 に規定する s

1

∼s

5

又はこ

れと同等以上の性能をもつものとする。

なお,溶接フライスのシャンクの材料は,JIS G 4051 に規定する S55C 又はこれと同等以上の性能をも

つものとする。

5.

試験方法

5.1

表面粗さ  フライスの刃部の表面粗さは,目視によって JIS B 0659 に規定する比較用表面粗さ標準

片と比較測定する。

5.2

硬さ  フライスの刃部の硬さは,JIS B 7726 に規定するロックウェル硬さ試験機を用いて,JIS Z 

2245

に規定するロックウェル硬さ試験方法によって測定する。ただし,ロックウェル硬さ試験機によって

測定できない場合は,JIS B 7725 に規定するビッカース硬さ試験機を用いて,JIS Z 2244 に規定するビッ

カース硬さ試験方法によって測定してもよい。

なお,試験機による測定が困難な場合は,やすりによる比較測定を行ってもよい。

5.3

振れ  フライスの刃部の振れは,附属書 図 のように,精密定盤の上に置いた V ブロックで支え,

外周刃及び側面に垂直にダイヤルゲージを当て,矢の方向に回しながらダイヤルゲージの指針の動きを読

む。

読みの最大値と最小値との差を測定値とする。

備考1.  精密定盤は,JIS B 7513に規定する1級とする。

2.

ダイヤルゲージは,JIS B 7503 に規定する目量 0.01mm ダイヤルゲージとする。

3.

V

ブロックは,JIS B 7540 に規定する 1 級とする。

4.

鋼球は,JIS B 1501 による。


7

B 4230 : 1999

附属書 図 2  刃部の振れの測定方法

6.

検査  フライスの検査は,形状・寸法,外観,表面粗さ,硬さ及び振れについて行い,それぞれ本体

の 5.

附属書 の 3.及び附属書 の 3.13.4 に適合すること。

7.

製品の呼び方  フライスの呼び方は,種類,呼び及び刃部の材料記号(

1

)

による。

1.  ストレートシャンク半月キー溝フライス  3×10  SKH51

2.  フラット付きストレートシャンク半月キー溝フライス  3×10  HSS-Co

3.  ストレートシャンク半月キー溝フライス  3×10  s

1

(

1

)

使用材料が SKH51若しくは s1∼s5又はこれと同等の場合は,HS 又は HSS と呼び,また,SKH55

若しくは s6∼s8又はこれと同等の場合は,HSS-Co と呼んでもよい。

8.

表示

8.1

製品の表示  フライスには,刃部を下又は左にして,次の事項を横書きに表示する。

(1)

呼び

:10×55

(2)

刃部の材料記号(

2

)

:SKH51

(3) 

製造業者名又はその略号

(

2

)

使用材料が SKH51若しくは s1∼s5又はこれと同等の場合は,

HS

又は HSS と表示し,

また,

SKH55

若しくは s6∼s8又はこれと同等の場合は,HSS-Co と表示してもよい。

8.2

包装の表示  フライスの包装には,種類及び 8.1 の事項を表示する。


8

B 4230 : 1999

工具分野国際整合化調査研究委員会  構成表

氏名

所属

村  田  良  司

東京理科大学

中  嶋      誠

通商産業省機械情報産業局

本  間      清

工業技術院標準部

伊  藤      哲

工業技術院機械技術研究所

橋  本  繁  晴

財団法人日本規格協会

野  上      彰

株式会社不二越

羽  山  隆  貫

日立ツール株式会社

川  口  俊  充

株式会社不二越

日下部  祐  次

神鋼コベルコツール株式会社

宮  林  光  行

株式会社彌満和製作所

倉  持      建

日本高周波鋼業株式会社

舞  田  靖  司

社団法人日本機械工業連合会

岡  安  英  雄

社団法人日本工作機械工業会

西  村  欣  也

社団法人日本歯車工業会

石  川  侑  男

社団法人日本金型工業会

安  武  昭  彦

社団法人日本工作機器工業会

手  取  正  輝

いすゞ自動車株式会社

小  峰  武  夫

コベルコツールエンジニアリング株式会社

白  土  秀  明

オーエスジー株式会社

佐  藤  直  彦

理研製鋼株式会社

田  中  祐  弌

コベルコツールエンジニアリング株式会社

大  沢  秀  彦

オーエスジー株式会社

平  野  武  治

日本工具工業会

佐  野  保  次

日本工具工業会