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B 4221 : 1998

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって,JIS B 4221-1989 は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正では,国際整合化を図るため,ISO 6108 : 1978, Double equal angle cutters with plain bore and key

drive

(キー溝付き等角フライス)を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 B

4221

: 1998

角度フライス

Milling cutters

−Angle milling cutters

序文  この規格は,1978 年に第 1 版として発行された ISO 6108 Double equal angle cutters with plain bore and

key drive

を基に作成した日本工業規格であり,対応国際規格と対応する部分については,技術的内容を変

更することなく作成しているが,対応国際規格には規定されていない規定項目(定義,種類における片角

フライス,品質,材料,試験方法,検査,製品の呼び方及び表示)及び規定内容(等角フライスの B 式)

を追加している。

1.

適用範囲  この規格は,外径が 50∼100mm の角度フライス(以下,フライスという。)について規定

する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 6108 : 1978

  Double equal angle cutters with plain bore and key drive

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0021

  製品の幾何特性仕様 (GPS) −幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れの公差表示

方式

JIS B 0172

  フライス用語

JIS B 0401-2

  寸法公差及びはめあいの方式−第 2 部:穴及び軸の公差等級並びに寸法許容差の表

JIS B 0405

  普通公差−第 1 部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差

JIS B 0601

  表面粗さ−定義及び表示

JIS B 0659

  比較用表面粗さ標準片

JIS B 4201

  フライス穴及びフライスアーバ部

JIS B 7503

  ダイヤルゲージ

JIS B 7513

  精密定盤

JIS B 7725

  ビッカース硬さ試験−試験機の検証

JIS B 7726

  ロックウェル硬さ試験−試験機の検証

JIS G 4403

  高速度工具鋼鋼材

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法

JIS Z 2245

  ロックウェル硬さ試験方法

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0172 による。


2

B 4221 : 1998

4.

種類  フライスの種類は,刃形によって,片角フライス及び等角フライスの 2 種類とする。

5.

形状・寸法  フライスの形状及び寸法は,表 及び表 による。

表 1  片角フライスの形状及び寸法

備考  図は,右刃のものを例として示す。

単位  mm

外径  D

穴径  d

参考

A

B

(

1

)

角度

α

幅  L

基準
寸法

許容差

js16

基準寸法  許容差 H7  基準寸法 許容差 H7 基準角度 許容差 基準寸法 許容差 js16

d

1

  d

2

刃数

Z

45

°

50

°

60

°

70

°

50

±0.8 13

12.7

80

°

13 34

24

16

45

°

50

°

60

°

70

°

63 16

+0.018

0

15.875

+0.018

0

80

°

43 27

18

45

°

50

°

60

°

70

°

80

±1

22 22.225

80

°

56 34

22

45

°

50

°

60

°

70

°

100

±1.1 27

+0.021

0

25.4

+0.021

0

80

°

±15′

18

±0.55

72 41

26

(

1

)  B

式はなるべく用いない。

備考1.  外径 D,穴径 及び幅 の許容差は,JIS B 0401-2による。

2.

キー溝は,JIS B 4201 による。

3.

刃角の右左は,JIS B 0172 による。

参考  量記号は,ISO 6108 では,幅を と表示している。


3

B 4221 : 1998

表 2  等角フライスの形状及び寸法

単位  mm

外径  D

穴径  d

参考

A

B

(

1

)

角度

α

幅  L

基準
寸法

許容差

js16

基準寸法  許容差 H7  基準寸法 許容差 H7 基準角度 半角

α

/2

許容差 基準寸法  許容差 js16

刃数

Z

45

° 8

20

60

° 10

±0.45

18

50

±0.8 16 +0.018

0

15.875

+0.018

0

90

° 14

±0.55 16

45

° 10

±0.45 22

60

° 14

±0.55 20

63 22

22.225

90

° 20

±0.6 18

45

° 12

24

60

° 18

±0.55

22

80

±1

27

+0.021

0

25.4

+0.021

0

90

° 22

±0.6 20

45

° 18

±0.55 26

60

° 25

24

100

±1.1 32 +0.025

0

31.75

+0.025

0

90

°

±15′

32

±0.6

22

備考1.  外径 D,穴径 及び幅 の許容差は,JIS B 0401-2による。

2.

キー溝は,JIS B 4201 による。

参考  量記号は,ISO 6108 では,幅を と表示している。

6.

品質

6.1

外観  フライスの外観は,地きず,割れ,有害なまくれ,きず,さびなどの欠点がなく,仕上げは

良好でなければならない。

6.2

表面粗さ  フライスの表面粗さは,8.1 による試験を行ったとき,すくい面で JIS B 0601 に規定する

1.60

μm Ra (6.3μm Ry)  以下とする。

6.3

硬さ  フライスの刃部の硬さは,8.2 による試験を行ったとき,63 HRC 以上又は 772 HV 以上とする。

6.4

振れ  フライスの振れは,8.3 による試験を行ったとき,表 による。


4

B 4221 : 1998

表 3  刃部の振れの公差

7.

材料  フライスの材料は,JIS G 4403 に規定する SKH51 又はこれと同等以上の性能をもつものとする。

8.

試験方法

8.1

表面粗さ  フライスの表面粗さは,目視によって JIS B 0659 に規定する比較用表面粗さ標準片と比

較測定する。

8.2

硬さ  フライスの刃部の硬さは,JIS B 7726 に規定するロックウェル硬さ試験機を用いて JIS Z 2245

に規定する試験方法によって測定する。ただし,ロックウェル硬さ試験機による測定ができない場合は,

JIS B 7725

に規定するビッカース硬さ試験機を用いて,JIS Z 2244 に規定するビッカース硬さ試験方法に

よって測定してもよい。

なお,試験機による測定が困難な場合は,やすりによる比較測定を行ってもよい。

8.3

振れ  フライスの振れは,フライスをつば付きアーバにナットで締め付け,図 のように精密定盤

の上に置いたセンタ台に取り付け,切れ刃に垂直にダイヤルゲージを当て,矢の方向に回しながらダイヤ

ルゲージの指針の動きを読む。読みの最大値と最小値との差を測定値とする。

備考1.  精密定盤は,JIS B 7513に規定する1級とする。

2.

ダイヤルゲージは,JIS B 7503 に規定する目量 0.01mm ダイヤルゲージとする。


5

B 4221 : 1998

図 1  振れの測定方法

9.

検査  フライスの検査は,形状・寸法,外観,表面粗さ,硬さ及び振れについて行い,それぞれ 5.

び 6.16.4 の規定に適合しなければならない。

10.

製品の呼び方  フライスの呼び方は,種類,外径 D×幅 L×穴径 d,刃の方向,角度及び材料記号(

2

)

による。ただし,片角形で右刃の場合は,刃の方向を省略してもよい。

例 1.

角フライス

80

×18×22 60° HSS

例 2.

角フライス

63

×18×16

左刃 45°

SKH51

例 3.

角フライス

100

×32×32 90° SKH55

例 4.

角フライス

100

×32×32 90° HSS-Co

(

2

)

使用材料が,SKH51又はこれと同等の場合は HSS と,また,SKH55又はこれと同等の場合は,

HSS-Co

と呼んでもよい。

11.

表示

11.1

製品の表示  フライスには,側面に次の事項を横書きに表示する。

a)

外径 D×幅 L×穴径 d×角度

α

例  63×18×16×45°

b)

材料記号(

3

)

例  SKH51

c)

製造業者名又はその略号

(

3

)

使用材料が,SKH51又はこれと同等の場合は HSS と,また,SKH55又はこれと同等の場合は,

HSS-Co

と表示してもよい。

11.2

包装の表示  フライスの包装には,名称及び 11.1 に規定する事項を表示する。


6

B 4221 : 1998

国際整合化調査研究委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

村  田  良  司

東京理科大学理工学部

中  嶋      誠

通商産業省機械情報産業局

本  間      清

工業技術院標準部

伊  藤      哲

工業技術院機械技術研究所

橋  本  繁  晴

財団法人日本規格協会技術部

野  上      彰

株式会社不二越

羽  山  隆  貫

日立ツール株式会社

片  桐  泰  典

株式会社不二越

日下部  祐  次

神鋼コベルコツール株式会社

宮  林  光  行

株式会社彌満和製作所

倉  持      建

日本高周波鋼業株式会社

舞  田  靖  司

社団法人日本機械工業連合会

岡  安  英  雄

社団法人日本工作機械工業会

西  村  欣  也

社団法人日本歯車工業会

石  川  侑  男

社団法人日本金型工業会

安  武  昭  彦

社団法人日本工作機器工業会

手  取  正  輝

いすゞ自動車株式会社川崎工場

(関係者)

小  峰  武  夫

コベルコツールエンジニアリング株式会社

白  土  秀  明

オーエスジー株式会社

佐  藤  直  彦

理研製鋼株式会社

木  村  育  夫

株式会社三興製作所

(事務局)

平  野  武  治

日本工具工業会

西  垣  吉麻呂

日本工具工業会