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B 4151 : 1998

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって JIS B 4151-1987 は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正では,国際整合化を図るため,ISO 5421 : 1977, Ground high speed steel tool bits(研削高速度工

具鋼バイト)を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 B

4151

: 1998

完成バイト

Ground high speed steel tool bits

序文  この規格は,1977 年に第 1 版として発行された ISO 5421 Ground high speed steel tool bits を基に作成

した日本工業規格であり,対応国際規格と対応する部分については,技術的内容を変更することなく作成

しているが対応国際規格には規定されていない規定項目(定義,品質,材料,試験方法,検査,製品の呼

び方及び表示)及び規定内容(種類及び形状・寸法の一部)を追加している。

1.

適用範囲  この規格は,主として金属の切削加工に用いる完成バイト(以下,バイトという。)につい

て規定する。

備考  この規格本体の対応国際規格を,次に示す。

ISO 5421 : 1977

  Ground high speed steel tool bits

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

引用規格

JIS B 0107

  バイト用語

JIS B 0401-2

  寸法公差及びはめあいの方式−第 2 部:穴及び軸の公差等級並びに寸法許容差の表

JIS B 0601

  表面粗さ−定義及び表示

JIS B 0659

  比較用表面粗さ標準片

JIS B 4012

  バイト切削試験方法

JIS B 7502

  マイクロメータ

JIS B 7503

  ダイヤルゲージ

JIS B 7507

  ノギス

JIS B 7513

  精密定盤

JIS B 7524

  すきまゲージ

JIS B 7526

  直角定規

JIS B 7726

  ロックウェル硬さ試験−試験機の検証

JIS G 4403

  高速度工具鋼鋼材

JIS Z 2245

  ロックウェル硬さ試験方法

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0107 による。


2

B 4151 : 1998

4.

種類  バイトの種類及び名称は,断面形状によって,方形バイト,長方形バイト,板バイト,ステッ

キバイト,ステッキバイト J 形,丸バイト及び丸バイト J 形の 7 種類とし,

表 による。

表 1  バイトの種類

種類

名称

1

方形バイト

2

長方形バイト

3

板バイト

5

ステッキバイト

5J

ステッキバイト J 形

6

丸バイト

6J

丸バイト J 形

参考  3 形,5J 形及び 6J 形は,ISO 5421 に規定

されていない種類である。

5.

形状・寸法  バイトの形状及び寸法は,表 2による。

表 2  方形バイト

単位 mm

幅 及び高さ H

全長 L

呼び

基準寸法

許容差 (h13)

基準寸法

許容差

  4

×L

4

50

63

±2

  5

×L

5

80

  6

×L

6

    0

−0.18

     100

 160

200

  8

×L

10

×L 10

    0

−0.22

12

×L  12

16

×L 16

    0

−0.27

125

20

×L  20

25

×L 25

    0

−0.33

備考1.  幅 及び高さ の許容差は,JIS B 0401-2による。

2.

端面の角度

θ

は,0∼15°とする。

参考  4×50,5×50 及び 16×125 は,ISO 5421 に規定されていない呼びである。


3

B 4151 : 1998

表 3  長方形バイト

単位 mm

呼び

幅 W

高さ H

全長 L

基準寸法

許容差 (h13)

基準寸法

許容差 (h13)

基準寸法

許容差

  4

×  6×L

 4

 6

0

−0.18

100

±2

  4

×  8×L

8

  5

×  8×L

5

  5

×10×L

10

  6

×10×L

6

0

−0.22

 160

200

  6

×12×L

0

−0.18

12

  8

×12×L

8

  8

×16×L

16

10

×12×L 10

12

10

×16×L

16

0

−0.27

10

×20×L

0

−0.22

20

12

×20×L 12

12

×25×L

25

16

×25×L 16

−0.27

0

−0.33

  4

×10×L 4

10

0

−0.22

 120

6

×14×L 6

0

−0.18

14

0

−0.27

 140

備考1.  幅 及び高さ の許容差は,JIS B 0401-2による。

2.

端面の角度

θ

は,0∼15°とする。

参考 10×12×160 及び 10×12×200 は ISO 5421 に規定されていない呼びである。


4

B 4151 : 1998

表 4  板バイト

単位 mm

幅 W

高さ H

全長 L

呼び

基準寸法

許容差 (h13)

基準寸法

許容差 (h13)

基準寸法

許容差

3

×12×L 12

3

×16×L

3 0

−0.14

4

×16×L

16

0

−0.27

4

×19×L

4

5

×19×L 5

0

−0.18

19 0

−0.33

160

200

±2

備考1.  幅 及び高さ の許容差は,JIS B 0401-2による。

2.

端面の角度

θ

は,0∼15°とする。

表 5  ステッキバイト

単位 mm

幅 W

高さ H

全長 L

呼び

基準寸法

許容差(h13)

基準寸法

許容差(h13)

基準寸法

許容差

取 付 け 角

15

°の許容

3

×12×L 12

85

120

±2

0

3

×16×L 16

0

−0.27

200

−30°

3

×20×L

3

0

−0.14

20

0

−0.33

140

4

×16×L

16

4

×18×L 18

0

−0.27

4

×20×L

20

250

4

×25×L

4

25

0

−0.33

5

×12×L 5

12

85

120

6

×16×L 16

0

−0.27

140

6

×25×L

6

0

−0.18

25

0

−0.33

250

備考  幅 及び高さ の許容差は,JIS B 0401-2 による。


5

B 4151 : 1998

表 6  ステッキバイト 

単位 mm

幅 W

高さ H

全長 L

呼び

基準寸法

許容差(h12)

基準寸法

許容差(h12)

基準寸法

許容差

取付け角 30°
の許容差

1J 12.7

90

2J

3.2

15.9

0

−0.18

115

3J 4.8

19.0

140

4J 6.4

0

−0.12

25.4

0

−0.21

165

±2 0

−2°

備考1.  幅 及び高さ の許容差は,JIS B 0401-2による。

2.

端面の角度

θ

は,0∼15°とする。

表 7  丸バイト

単位 mm

外径 D

全長 L

呼び

基準寸法

許容差 (h9)

基準寸法

許容差

  4

×L

4

63

80

100

±2

  5

×L

5

  6

×L

6

      0 
  −0.030

160

  8

×L

8

10

×L 10

      0 
  −0.036

200

12

×L

12

16

×L 16

      0 
  −0.043

20

×L 20

      0 
  −0.052

備考  外径 の許容差は,JIS B 0401-2 による。


6

B 4151 : 1998

表 8  丸バイト 

単位 mm

外径 D

全長 L

呼び

基準寸法

許容差 (h8)

基準寸法

許容差

  4

×LJ

4

40

50

63

80

100

±2

  5

×L

  6

×LJ

6

      0

  −0.018

160

  8

×L

10

×LJ 10

      0

  −0.022

125

200

12

×L

1

16

×LJ 16

      0 
  −0.027

20

×LJ 20

      0 
  −0.033

備考  外径 の許容差は,JIS B 0401-2 による。

6.

品質

6.1

外観  バイトの外観は,地きず,割れ,有毒なまくれ・きず・さびなどの欠点がなく,仕上げは良

好でなければならない。

6.2

表面粗さ  バイトの表面粗さは,8.1 に規定する試験を行ったとき,端面を除き JIS B 0601 に規定す

る 1.60

µmR

a

 (6.3

µmR

y

)

以下とする。

6.3

硬さ  バイトの硬さは,8.2 に規定する試験を行ったとき,表 による。

表 9  硬さ

材料

硬さ

SKH57

及びこれと同等以上の性能をもつもの

65HRC

以上

SKH4

及びこれと同等以上の性能をもつもの 64HRC 以上

SKH51

及びこれと同等以上の性能をもつもの

63HRC

以上

6.4 

曲がり  バイトの曲がりは,8.3 に規定する試験を行ったとき,表 10 による。

表 10  曲がりの許容値

単位 mm

全長 L

許容値

全長 L

許容値

 40

0.08

100

0.20

50

0.10

115, 125, 140

0.25

 63

0.12

160,

165

0.32

 80,

90

0.16

200

0.40

6.5

直角度  バイトの直角度は,8.3 に規定する試験を行ったとき,表 11 による。


7

B 4151 : 1998

表 11  直角度の許容値

単位 mm

高さ H

許容値

 4,

5

0.04

 6,

8

0.06

 10,

12

0.10

 16,

19,

20

0.16

 20

0.25

6.6

切削能力  バイトの切削能力は,8.4 に規定する試験を行ったとき,良好でなければならない。

7.

材料  バイトの材料は,JIS G 4403 の SKH57,SKH4 及び SKH51 又は使用上これと同等以上の性能を

もつものとする。

8.

試験方法

8.1

表面粗さ  バイトの表面粗さは,目視によって JIS B 0659 に規定する粗さ標準片と比較測定する。

8.2

硬さ  バイトの硬さは,バイトの中央及び両端について,JIS B 7726 のロックウェル硬さ試験機を

用いて JIS Z 2245 に規定する試験方法によって測定する。

8.3

寸法・角度・曲がり・直角度  バイトの寸法,角度,曲がり及び直角度は,表 12 によって測定する。


8

B 4151 : 1998

表 12  試験方法

番号

項目

測定方法

測定方法図

測定器具

1

寸法

高さ H

2

幅 W

3

外径 D

外側マイクロメータで測定す

る。

JIS B 7502

に規定するマイ

クロメータ

4

全長 L

ノギスで測定する。

JIS B 7507

に規定するノギ

5

端面の角

6

角度

5

形の取

付け角

金属製分度器で測定する。

金属製分度器の精度は,30

分以内とする。

7

曲がり

精密定盤上にダイヤルゲージ

付スタンドを置き,バイトの

高さ及び幅の面に平行にスタ

ンドを滑らせてダイヤルゲー

ジの最大の振れを測定する。

JIS B 7503

に規定する目量

0.01mm

のダイヤルゲージ

JIS B 7513

に規定する 1 級

の精密定盤

8

直角度

刃形直角定規とすきまゲージ

を使用し,すきまを測定する。

JIS B 7513

に規定する 1 級

の精密定盤

JIS B 7524

に規定するすき

まゲージ

JIS B 7526

に規定する刃形

直角定規

角ブロックの平行度の許容

値は,25mm につき 0.01mm

とする。

備考  高さ,幅,外径及び直角度の測定位置は,それぞれバイトの中央及び両端の 3 か所とする。

8.4

切削能力  バイトの切削能力は,JIS B 4012 に規定する試験方法によって試験する。

9.

検査  バイトの検査は,形状・寸法,外観,表面粗さ,硬さ,曲がり,直角度及び切削能力について

行い,それぞれ 5.6.16.6 の規定に適合しなければならない。


9

B 4151 : 1998

10.

製品の呼び方  バイトの呼び方は,規格番号若しくは規格名称,種類,呼び及び材料によるか,又は

名称,呼び及び材料による。

1.  JIS B 4151

1

形12×100  KH57

2.  完成バイト

1

形12×100  KH57

3.  丸バイト

      10

×100  KH57

11.

表示

11.1

製品の表示  製品には,側面又は側面に相当する位置に,原則として,次の事項を横書きに表示す

る。

a)

呼び

b)

材料記号

c)

製造業者名又はその略号

11.2

包装の表示  包装には,規格名称・種類又は名称及び 11.1 に規定する事項を明記する。

国際整合化調査研究委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

村  田  良  司

東京理科大学理工学部

中  嶋      誠

通商産業省機械情報産業局

本  間      清

工業技術院標準部

伊  藤      哲

工業技術院機械技術研究所

橋  本  繁  晴

財団法人日本規格協会技術部

野  上      彰

株式会社不二越

羽  山  隆  貫

日立ツール株式会社

片  桐  泰  典

株式会社不二越

日下部  祐  次

神鋼コベルコツール株式会社

宮  林  光  行

株式会社彌満和製作所

倉  持      建

日本高周波鋼業株式会社

舞  田  靖  司

社団法人日本機械工業連合会

岡  安  英  雄

社団法人日本工作機械工業会

西  村  欣  也

社団法人日本歯車工業会

石  川  侑  男

社団法人日本金型工業会

安  武  昭  彦

社団法人日本工作機器工業会

手  取  正  輝

いすゞ自動車株式会社川崎工場

(関係者)

小  峰  武  夫

コベルコツールエンジニアリング株式会社

白  土  秀  明

オーエスジー株式会社

佐  藤  直  彦

理研製鋼株式会社

木  村  育  夫

株式会社三興製作所

(事務局)

平  野  武  治

日本工具工業会

西  垣  吉麻呂

日本工具工業会