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B 4107 : 1998

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって,JIS B 4107 : 1993 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案審査登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調

査会は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用

新案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 B

4107

 : 1998

超硬質合金ろう付け側フライス

Side milling cutters with brazed hardmetal tips

1.

適用範囲  この規格は,超硬質合金ろう付け側フライス(以下,側フライスという。)について規定す

る。

備考  超硬質合金とは,JIS B 4053 に規定する超硬合金,サーメット,超微粒子超硬合金,及びそれ

らに炭化物,窒化物,酸化物などを被覆した合金の総称。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発効年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構

成するものであって,その後の改正版・追補は適用しない。発効年を付記していない規格は,その最新版

(追補を含む)を適用する。

JIS B 0021

  製品の幾何特性仕様 (GPS) −幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れの公差表示

方式

JIS B 0170-1993

  切削工具用語(基本)

JIS B 0172-1993

  フライス用語

JIS B 0659

  比較用表面粗さ標準片

JIS B 4053

  切削用超硬質工具材料の使用分類及び呼び記号の付け方

JIS B 4201

  フライス穴及びフライスアーバ部

JIS B 7420

  限界プレーンゲージ

JIS B 7502

  マイクロメータ

JIS B 7503

  ダイヤルゲージ

JIS B 7507

  ノギス

JIS B 7513

  精密定盤

JIS B 7515

  シリンダゲージ

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0170 及び JIS B 0172 による。

4.

種類  側フライスの種類は,直刃及び千鳥刃の 2 種類とする。

5.

形状・寸法  側フライスの形状及び寸法は,表 及び表 による。


2

B 4107 : 1998

表 1  直刃

単位 mm

穴径 d

外径

D

A

B

(

1

)

幅 L

参考

基準寸法  許容差

js16

基準寸法

許容差

H7

基準寸法

許容差

H7

基準寸法

許容差

k11

刃数

Z

ボス径

d

1

b

6

+0.075

    0

8

50

±0.80 16

+0.018

    0

15.875

+0.018

    0

10

+0.090

    0

8 27

6

+0.075

    0

8

10

+0.090

    0

12

14

4

63

±09.5 22

+0.021

    0

22.225

+0.021

    0

16

+0.110

    0

10 34

5

6

+0.075

    0

8

10

+0.090

    0

12

14

4

16 5

18

+0.110

    0

80

±0.95 27

+0.021

    0

25.4

+0.021

    0

20

+0.130

    0

12 41

6


3

B 4107 : 1998

単位 mm

穴径 d

外径

D

A

B

(

1

)

幅 L

参考

基準寸法  許容差

js16

基準寸法

許容差

H7

基準寸法

許容差

H7

基準寸法

許容差

k11

刃数

Z

ボス径

d

1

b

6

8

+0.075

    0

8

10

+0.090

    0

12

14

4

16 5

18

+0.110

    0

20

6

22 7

100

±1.10 32

+0.025

    0

31.75

+0.025

    0

25

+0.130

    0

16 47

8

 8

10

+0.090

    0

12

14

4

16 5

18

+0.110

    0

20

6

22 7

25

125

±1.25 32

+0.025

    0

31.75

+0.025

    0

28

+0.130

    0

18 47

8

10

+0.090

    0

12

14

4

16 5

18

+0.110

    0

20

6

22 7

25

160

±1.25 40

+0.025

    0

38.1

+0.025

    0

28

+0.130

    0

22 55

8

12

14

4

16 5

18

+0.110

    0

20

6

22 7

25

200

±1.45 40

+0.025

    0

38.1

+0.025

    0

28

+0.130

    0

26 55

8


4

B 4107 : 1998

単位 mm

穴径 d

外径

D

A

B

(

1

)

幅 L

参考

基準寸法  許容差

js16

基準寸法

許容差

H7

基準寸法

許容差

H7

基準寸法

許容差

k11

刃数

Z

ボス径

d

1

b

14 4

16 5

18

+0.110

    0

20

6

22 7

25

250

±1.45

− 38.1

+0.025

    0

28

+0.130

    0

32 55

8

14 4

16 5

18

+0.110

    0

20

6

22 7

25

250

±1.45 50

+0.025

    0

50.8

+0.030

    0

28

+0.130

    0

32 68

8

(

1

)  B

式は,なるべく用いない。

備考1.  キー溝は,JIS B 4201の規定による。ただし,受渡当事者間の協定によって,キー溝がないものを設計し

てもよい。

2.

コーナー部には面取りを付けてもよい。 

表 2  千鳥刃

単位 mm

穴径 d

外径

D

A

B

(

1

)

幅 L

参考

基準寸法  許容差

js16

基準寸法

許容差

H7

基準寸法

許容差

H7

基準寸法

許容差

k11

刃数

Z

ボス径

d

1

b

 8

50

±0.80 16

+0.018

    0

15.875

+0.018

    0

10

+0.090

    0

 6

27

 8

10

+0.090

    0

12

14

4

63

±0.95 22

+0.021

    0

22.225

+0.021

    0

16

+0.110

    0

 8

34

5


5

B 4107 : 1998

単位 mm

穴径 d

外径

D

A

B

(

1

)

幅 L

参考

基準寸法  許容差

js16

基準寸法

許容差

H7

基準寸法

許容差

H7

基準寸法

許容差

k11

刃数

Z

ボス径

d

1

b

 8

10

+0.090

    0

12

14

4

16 5

18

+0.110

    0

80

+0.95 27

+0.021

    0

25.4

+0.021

    0

20

+0.130

    0

10 41

6

 8

10

+0.090

    0

12

14

4

16 5

18

+0.110

    0

20

6

22 7

100

+1.10 32

+0.025

    0

31.75

+0.025

    0

25

+0.130

    0

14 47

8

 8

10

+0.090

    0

12

14

4

16 5

18

+0.110

    0

20

6

22 7

25

125

±1.25 32

'

+0.025

    0

31.75

+0.025

    0

28

+0.130

    0

14 47

8

10

+0.090

    0

12

14

4

16 5

18

+0.110

    0

20

6

22 7

25

28

+0.130

    0

160

±1.25 40

+0.025

    0

38.1

+0.025

    0

32

+0.160

    0

16 55

8


6

B 4107 : 1998

単位 mm

穴径 d

外径

D

A

B

(

1

)

幅 L

参考

基準寸法  許容差

js16

基準寸法

許容差

H7

基準寸法

許容差

H7

基準寸法

許容差

k11

刃数

Z

ボス径

d

1

b

12

14

4

16 5

18

+0.110

    0

20

6

22 7

25

28

+0.130

 0

200

±1.45 40

+0.025

    0

38.1

+0.025

    0

32

+0.160

    0

20 55

8

14 4

16 5

18

+0.110

    0

6

20

7

22

25

28

+0.130

    0

250

±1.45

− 38.1

+0.025

    0

32

+0.160

    0

24 55

8

14 4

16 5

18

+0.110

    0

20

6

22 7

25

28

+0.130

    0

250

±1.45 50

+0.025

    0

50.8

+0.030

    0

32

+0.160

    0

32 68

8

備考1.  キー溝は,JIS B 4201の規定による。ただし,受渡当事者間の協定によって,キー溝がないものを設計して

もよい。

2.

コーナー部には面取りを付けてもよい。

6.

表面粗さ  側フライスの表面粗さは,表 による

表 3  表面粗さ

区分

粗さ

研削仕上げされた刃部 0.40

μmR

a

 (1.6

μmR

y

)

研削仕上げされたボディの穴部及び両ボス部

0.80

μmR

a

 (3.2

μmR

y

)

7.

振れ  側フライスの刃部の振れは,図 及び表 による。


7

B 4107 : 1998

備考  図示方法は,JIS B 0021 による。

図 1  刃部の振れ

表 4  刃部の振れの公差

単位 mm

直刃

千鳥刃

D

外周刃の振れの公差

t

r

側刃の振れの公差

t

a

外周刃の振れの公差

t

r

側刃の振れの公差

t

a

 50

 63

 80

0.032 0.020 0.040 0.032

100

125

0.040 0.032 0.050 0.040

160

200

250

0.050 0.040 0.063 0.050

8.

試験方法

8.1

形状・寸法  側フライスの形状及び寸法は,表 に示す方法で測定する。


8

B 4107 : 1998

表 5  形状及び寸法の測定方法

番号

項目

測定方法

測定方法図

測定器具

1

外径  D

対抗する外周刃間の距離をノ

ギスなどで測定する。

JIS B 7507

に規定す

る 1 級のノギス

2

穴径  d

シリンダゲージ,限界ゲージな

どで測定する。

JIS B 7515

に規定す

るシリンダゲージ

JIS B 7420

に規定す

る限界ゲージ

幅  F

ノギスなどで測定する。

JIS B 7507

に規定す

る 1 級のノギス

3

キー溝

高さ  E

穴の内面からキー溝までの距
離をノギスなどで測定する。

JIS B 7507

に規定す

る 1 級のノギス

a)

直 刃の場 合  マ イクロメ
ータなどで測定する。

JIS B 7502

に規定す

るマイクロメータ

4

幅  L

b)

千 鳥刃の 場合  精密定盤

上 に直接 又は上 下面平行
な リング などの 基準片を
介して副切れ刃(側刃)を

載せ,基準ブロックとの高
さ の差を ダイヤ ルゲージ
などで測定する。

JIS B 7513

に規定す

る 1 級の精密定盤

JIS B 7503

に規定す

る目量 0.01 mm 又は

目量 0.001 mm のダ
イヤルゲージ

備考  測定方法及び測定器具は一般的な例を示す。

8.2

表面粗さ  側フライスの表面粗さは,目視によって JIS B 0659 に規定する比較用表面粗さ標準品と

比較測定する。

8.3

振れ  側フライスの刃部の振れは,次によって測定する。

a)

外周刃の振れ  側フライスをテストアーバに緩みがないように挿入し,図 のように精密定盤上に置

いたセンタ台に取り付け,外周刃に垂直にダイヤルゲージを当て,側フライスを矢の方向に回しなが

ら各刃におけるダイヤルゲージの値を読み取り,その最大値と最小値との差を測定値とする。

b)

側刃の振れ  側フライスをつば付きアーバにナットで締め付け,図 のように精密定盤上に置いたセ

ンタ台に取り付け,側刃に垂直にダイヤルゲージを当て,側フライスを矢の方向に回しながら各刃に

おけるダイヤルゲージの値を読み取り,その最大値と最小値との差を測定値とする。

備考1.  測定方法及び測定器具は一般的な例を示す。

2.

精密定盤は,JIS B 7513 に規定する 1 級とする。

3.

ダイヤルゲージは,JIS B 7503 に規定する目量 0.001 mm のものとする。


9

B 4107 : 1998

図 2  刃部の振れの測定方法

9.

検査  側フライスの検査は,形状・寸法,表面粗さ及び振れについて行い,それぞれ 5.6.及び 7.

規定に適合しなければならない。

10.

製品の呼び方  側フライスの呼び方は,規格番号又は規格の名称,種類,外径  (D)  ×幅  (L)  ×穴径  (d),

チップの材料を表す記号(

2

)

及び使用分類記号(

3

)

による。

なお,使用分類記号には材種記号(

4

)

を追加してもよい。

例  JIS B 410  直刃  50×6×16 HW-K20

超硬質合金ろう付け側フライス  千鳥刃  50×8×16 K20

(

2

)  JIS B 4053

に規定する材料を表す記号をいう。ただし,超硬合金を表す記号 HW を省略しても

よい。

(

3

)  JIS B 4053

に規定する使用分類記号をいう。

(

4

)

チップの製造業者が定める材種記号をいう。

11.

表示

11.1

製品の表示  側フライスには,次の事項を側面に容易に消えない方法で表示する。

a)

外径  (D)  ×幅  (L)  ×穴径  (d)

b)

使用分類記号(

3

)

ただし,必要に応じて材種記号(

4

)

を付記してもよい。

c)

製造業者名又はその略号

11.2

包装の表示  側フライスの包装には,規格の名称及び 11.1 に規定する事項及び種類を明記する。


10

B 4107 : 1998

超硬工具 JIS 原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

竹  山  秀  彦

東京農工大学名誉教授

村  田  良  司

東京理科大学

佐  藤      素

技術士

中  島      誠

通商産業省機械情報産業局

本  間      清

工業技術院標準部

橋  本  繁  晴

財団法人日本規格協会技術部

手  取  正  輝

いすゞ自動車株式会社川崎工場

吉  村  博  仁

トヨタ自動車株式会社第一生技部

向  井      稔

オークマ株式会社製造部

岡  安  英  雄

社団法人日本工作機械工業会

上  垣  健  一

三菱電機株式会社系統変電・交通システム事業所

安  武  昭  彦

社団法人日本工作機器工業会

羽  山  隆  貫

日本工具工業会

嶋  野  高  正

三菱マテリアル株式会社技術開発センター

藤  本  勝  廣

ダイジェット工業株式会社技術部

矢  野  幸  平

日立ツール株式会社技術本部

高  木  伸  興

京セラ株式会社機械工具事業部

絹  川  達  治

日本特殊陶業株式会社機械工具事業部

吉  田  裕  三

東芝タンガロイ株式会社技術本部

福  田  雅  秀

冨士ダイス株式会社生産本部

御  園  一  郎

超硬工具協会

木  村  良  彦

三菱マテリアル株式会社加工事業本部超硬製品部

宇和川  成  人

マコトロイ工業株式会社工具部

沖  野  捷  男

東京タングステン株式会社粉末製品事業部

前  田      淳

住友電気工業株式会社粉末合金事業部開発部

(事務局)

関  口  紳一郎

超硬工具協会

超硬工具 JIS 原案作成分科会  構成表

氏名

所属

(主査)

嶋  野  高  正

三菱マテリアル株式会社技術開発センター

藤  本  勝  廣

ダイジェット工業株式会社技術部

福  田  雅  秀

冨士ダイス株式会社生産本部

矢  野  幸  平

日立ツール株式会社技術本部

高  木  伸  興

京セラ株式会社機械工具事業部

宇和川  成  人

マコトロイ工業株式会社工具部

木  村  良  彦

三菱マテリアル株式会社加工事業本部超硬製品部

絹  川  達  治

日本特殊陶業株式会社機械工具事業部

吉  田  裕  三

東芝タンガロイ株式会社技術本部

前  田      淳

住友電気工業株式会社粉末合金事業部開発部

沖  野  捷  男

東京タングステン株式会社粉末製品事業部

御  園  一  郎

超硬工具協会

(事務局)

関  口  紳一郎

超硬工具協会