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B 4051

:2014

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  分類 

2

3.1

  一般事項  

2

3.2

  一般の金属材料の研削に対する選択指針  

2

3.3

  切削工具に対する選択指針  

3

4

  研削といしの選択指針  

3

附属書 A(参考)研削といしの基本的な選択方向  

9

附属書 B(参考)切断といしの選択指針  

11


B 4051

:2014

(2)

まえがき

この規格は,

工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,

研削砥石工業会

(GIS)

及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出

があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによって,

JIS B 4051:2008

は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 B

4051

:2014

研削といしの選択指針

Recommendation of grinding wheels

序文 

この規格は,1959 年に制定され,その後,3 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は 2008 年に

行われたが,その後の技術の進歩に対応するために改正した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,通常の研削盤による常用研削条件の下に,主として湿式研削を行い,普通研削程度の仕上

面のできることを目標とした場合のビトリファイド研削といしの仕様選択指針を示す。

常用研削条件は,研削といし外径及びその周速度,被削材寸法及びその速度,並びに切り込み,送りな

どの間の相関関係によって決まるが,この規格では JIS R 6210 に規定するビトリファイド研削といしの周

速度だけを規定し,その範囲は次のとおりとする。

−  円筒研削 30∼45 m/s

−  平面研削 20∼33 m/s

−  内面研削 10∼33 m/s

−  工具研削 23∼33 m/s

−  超硬合金研削 15∼25 m/s

なお,普通研削程度の仕上面とは,被研削面に焼けがなく,JIS B 0601 の表面の粗さが立軸平面研削で

0.8∼1.6 μmRa 程度,その他の研削で 0.4∼0.8 μmRa 程度の仕上面をいう。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0601

  製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−用語,定義及び表面性状パラメ

ータ

JIS B 4053

  切削用超硬質工具材料の使用分類及び呼び記号の付け方

JIS C 2502

  永久磁石材料

JIS G 3101

  一般構造用圧延鋼材

JIS G 3201

  炭素鋼鍛鋼品

JIS G 3444

  一般構造用炭素鋼鋼管

JIS G 3445

  機械構造用炭素鋼鋼管

JIS G 4051

  機械構造用炭素鋼鋼材


2

B 4051

:2014

JIS G 4053

  機械構造用合金鋼鋼材

JIS G 4303

  ステンレス鋼棒

JIS G 4311

  耐熱鋼棒及び線材

JIS G 4401

  炭素工具鋼鋼材

JIS G 4403

  高速度工具鋼鋼材

JIS G 4404

  合金工具鋼鋼材

JIS G 4805

  高炭素クロム軸受鋼鋼材

JIS G 5101

  炭素鋼鋳鋼品

JIS G 5111

  構造用高張力炭素鋼及び低合金鋼鋳鋼品

JIS G 5501

  ねずみ鋳鉄品

JIS G 5502

  球状黒鉛鋳鉄品

JIS G 5705

  可鍛鋳鉄品

JIS H 3100

  銅及び銅合金の板並びに条

JIS H 3250

  銅及び銅合金の棒

JIS H 4000

  アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条

JIS H 4040

  アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線

JIS H 5120

  銅及び銅合金鋳物

JIS H 5121

  銅合金連続鋳造鋳物

JIS R 6210

  ビトリファイド研削といし

JIS R 6242

  結合研削材といし−一般的要求事項

分類 

3.1 

一般事項 

研削といしの選択指針は,3.2(一般の金属材料の研削に対する選択指針)及び 3.3(切削工具に対する

選択指針)の,二つに分類する。

3.2 

一般の金属材料の研削に対する選択指針 

一般の金属材料の研削に対する選択指針は,次に示す研削方式と被削材との組合せによる。

a)

研削方式の分類  研削方式の分類は,次による。

1)

円筒研削

2)

心なし研削

3)

平面研削

4)

内面研削

b)

被削材の分類  被削材の分類は,次による。

1)

−  普通炭素鋼

−  合金鋼

−  工具鋼

−  ステンレス鋼

2)

鋳鉄

−  普通鋳鉄品


3

B 4051

:2014

−  球状黒鉛鋳鉄品

−  可鍛鋳鉄品

3)

非鉄金属

−  黄銅

−  青銅鋳物

−  アルミニウム合金

−  永久磁石材料

−  超硬合金

3.3 

切削工具に対する選択指針 

切削工具に対する選択指針は,次に示す工具材質と工具種類との組合せによる。

a)

工具材質  工具材質は,工具鋼とする。

b)

工具鋼の工具種類  工具鋼の工具種類は,次による。

1)

バイト

2)

フライス

3)

ドリル

4)

リーマ

5)

チェーザ

6)

タップ

7)

ホブ

8)

ブローチ

9)

ピニオンカッタ

10)

シェービングカッタ

研削といしの選択指針 

研削といしの研削材の種類,粒度及び結合度の選択指針は,

表 及び表 による。表中の研削といしの

記号は,JIS R 6242 による。

注記  相対的な選択指針は,附属書 の“研削といしの基本的な選択方向”による。また,切断とい

しの選択指針は,

附属書 による。


4

B 4051

:2014

白      紙


5

B 4051

:2014

表 1−一般の金属材料の研削に対する選択指針 

被削材

研削方式

材質

JIS 

番号

硬さ

a)

円筒研削

心なし

研削

横軸平面研削

j)

立軸平面研削

k)

内面研削

リング及

びカップ

セグメン

研削といし外径(mm)

355 以下 355 を超え

610 以下

610 を超え
915 以下

− 255 以下

255 を超え
455 以下

455 を超え
760 以下

− 16 以下 16 を超え

32 以下

32 を超え
50 以下

50 を超え
75 以下

75 を超え
125 以下

普通炭素鋼

一般構造用圧延鋼材(SS)

機械構造用炭素鋼鋼材(S-C,S-CK) 
一般構造用炭素鋼鋼管(STK)

機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)

炭素鋼鍛鋼品(SF) 
炭素鋼鋳鋼品(SC)

G 3101 

G 4051 

G 3444 

G 3445 

G 3201 

G 5101 

HRC 45 以下

WA 60 L

A/WA

c)

60 M

A/WA 60 M A/WA 60 K

A

d)

 54 M

A/WA 60 M

WA 60 M

WA 46 K

WA 46 J 
WA 60 J

WA 46 J 
WA 60 I

WA 46 I

WA 60 H

WA 46 I

WA 36 I 
WA 46 I

A/WA 80 M  A/WA 60 M  A/WA 60 L A/WA 60 K A/WA 60 J

HRC 45 を 
超えるもの

WA

e)

 60 L

PA

f)

 60 L

WA 60K

PA 60 K

WA 60 J

WA 60 L

A/WA 60 L

WA 46 J 
WA 46 I

WA 46 I

WA 60 H

WA 46 H
WA 60 G

WA 46 H

WA 36 H 
WA 46 H

WA 80 L

WA 80 M

WA 60 L 
WA 80 L

WA 60 K
WA 80 K

WA 60 K

WA 80 J

WA 60 J 
WA 80 I

合金鋼

機械構造用合金鋼鋼材

(SMn,SMnC,SCr,SCM,SNC,SNCM,SACM)

高炭素クロム軸受鋼鋼材(SUJ) 
構造用高張力炭素鋼及び低合金鋼鋳鋼品

(SCC,SCMn,SCSiMn,SCMnCr,SCMnM,SCCrM,
SCMnCrM,SCNCrM) 
炭素工具鋼鋼材

b)

(SK)

G 4053 

G 4805 

G 5111 

G 4401 

HRC 55 以下

WA 60 L

HA

g)

 60 L

WA 54 L
HA 60 K

WA 46 K

WA 60 J

WA 60 L

A/WA 60 L

WA 46 J 
WA 60 J

WA 46 I 
WA 60 I

WA 46 H
WA 60 H

WA 46 H

WA 36 H

WA 36 I

WA 80 L

PA 80 L

WA 80 K

PA 80 L

WA 80 J 
PA 80 K

WA 60 J

PA 80 J

WA 60 I

PA 80 I

HRC 55 を 
超えるもの

WA 80 K

PA 80 K

HA 80 K

WA 80 J

PA 80 J

HA 80 J

WA 80 I

PA 80 I

HA 80 I

WA 60 K
WA 80 K

WA 46 I

HA 60 H

WA 46 H

HA 60 H

WA 36 H
WA 46 G

HA 46 G

WA 46 G

WA 36 H 
WA 46 H

WA 100 L

PA 100 L

HA 100

PA 100 K

HA 100 K

PA 100 J

HA 100 J

PA 80 J

HA 80 J

PA 80 I

HA 80 I

工具鋼

高速度工具鋼鋼材(SKH) 
合金工具鋼鋼材(SKS,SKD,SKT)

G 4403 

G 4404 

HRC 60 以下

WA 60 K

HA 80 K

HA 60 K

HA 60 I

WA 60 K

WA 60 L

WA 46 I

HA 46 I

WA 46 H

HA 46 H

HA 46 G

WA 46 G

WA 46 H

PA 36 H

WA 80 L

WA 80 K

WA 80 K

WA 80 J

WA 80 I

HRC 60 を 
超えるもの

HA 80 J

HA 80 J

HA 80 I

WA 80 K

HA 80 K

WA 46 H

HA 60 H

WA 46 G

HA 46 G

WA 46 G

HA 60 G

WA 46 G

WA 46 G

PA 36 H

HA 100 K

HA 100 J

HA 80 J

HA 80 I

HA 80 H

ステンレス鋼

ステンレス鋼棒(SUS マルテンサイト系)

耐熱鋼棒及び線材(SUS,SUH マルテンサイト系)

G 4303 

G 4311 

HRC 55 以下

WA 60 K

WA 60 K

WA 46 J 
WA 60 J

WA 60 K

WA 60 L

WA 46 I

PA 46 J

WA 46 H

PA 46 I

WA 46 H

PA 46 H

WA 46 H

WA 36 I

WA 80 L

WA 60 K

WA 60 J

WA 46 J

WA 46 I

HRC 55 を 
超えるもの

HA 80 J

HA 80 J

HA 80 I

WA 80 K

HA 80 K

WA 46 H

HA 60 H

WA 46 G

HA 60 G

WA 46 G

HA 60 G

WA 46 G

WA 46 G

HA 100 K

HA 80 J

HA 80 J

HA 80 I

HA 80 H

ステンレス鋼棒(SUS オーステナイト系)

耐熱鋼棒及び線材(SUS,SUH オーステナイト系)

G 4303 

G 4311 

WA 60 K,GC

h)

 60 K

WA 46 J

GC 46 J

WA 60 L
GC 80 K

WA 46 I

PA 46 J

WA 46 I

PA 46 I

WA 46 H

PA 46 H

WA 46 H

WA 36 I

WA 60 K,GC 60 K

WA 60 J

GC 60 J

鋳鉄

普通 
鋳鉄

ねずみ鋳鉄品(FC)

G 5501 

WA 60 K

GC 60 J

WA 60 K

WA 46 I

WA 60 K

GC 60 J

WA 46 I

GC 46 I

WA 46 H

GC 46 I

WA 46 H

GC 46 H

WA 46 H

WA 36 I 
PA 36 H

WA 80 K

GC 80 K

WA 80 K

GC 80 K

WA 60 K

GC 60 K

WA 60 J

GC 60 J

WA 60 I

GC 60 I

球状黒鉛鋳鉄品(FCD)

G 5502 

可鍛 
鋳鉄

白心可鍛鋳鉄品(FCMW) 
黒心可鍛鋳鉄品(FCMB)

パーライト可鍛鋳鉄品(FCMP)

G 5705 

WA 60 L

PA 60 K

WA 60 L

WA 60 J

WA 60 L

PA 60 K

WA 46 K

PA 60 I

WA 46 J

WA 46 H

WA 46 H

WA 36 H

PA 36 H

WA 80 M

WA 60 L

WA 60 K

WA 46 K

WA 46 J

非鉄金属

黄銅(C26−,C27−,C28−)

H 3100 

H 3250 

GC 46 J,GC 60 J

GC 46 K

GC 46 I

GC 46 H

GC 46 H

C

i)

 30 H

GC 46 G

C 24 I

GC 46 H

GC 60 I

青銅鋳物(CAC4  −)

H 5120 

H 5121 

GC 60 J,WA 60 J

WA 60 K

GC 60 K

GC 46 J

WA 46 J

GC 46 I

WA 46 I

GC 46 H

WA 46 H

GC 46 G

WA 46 G

GC 46 H

WA 46 H

WA 60 J,GC 60 J

アルミニウム合金(A−)

H 4000 

H 4040 

GC 46 J,GC 60 J

C 46 K

GC 60 K

C 36 I

GC 46 I

GC 46 I

GC 46 H

GC 46 G

GC 36 H

永久磁石材料(R1−,R2−)

C 2502 

WA 46 J,WA 46 K

WA 60 K

WA 46 J

WA 46 I

WA 46 H

WA 46 H

超硬合金(HW)

B 4053 

GC 80 I,GC 60 I

GC 80 F

GC 60 K

GC 60∼100 H

GC 60∼100 I

b) 


6

B 4051

:2014

表 1−一般の金属材料の研削に対する選択指針(続き) 

a)

  硬さは,研削といしの使用現状を考慮して,普通炭素鋼で HRC 45,合金鋼で HRC 55,工具鋼で HRC 60 及びステンレス鋼マルテンサイト系で HRC 55 に区分した。

b)

  工具鋼のうち炭素工具鋼は,研削といしの使用状況を考慮して合金鋼の分類に入れてある。

c)

 A/WA は A と WA との混合研削材を表す記号。

d)

  A は褐色アルミナ研削材の記号。

e)

 WA は白色アルミナ研削材の記号。

f)

 PA は淡紅色アルミナ研削材の記号。

g)

 HA は解砕形アルミナ研削材の記号。

h)

 GC は緑色炭化けい素研削材の記号。

i)

  C は黒色炭化けい素研削材の記号。

j)

  横軸平面研削とは,研削といしの外周面を使用する横軸の研削盤による平面研削。

k)

  立軸平面研削とは,研削といしの端面を使用する立軸の研削盤による平面研削。


7

B 4051

:2014

表 2−切削工具(工具鋼)に対する選択指針 

切削工具

研削箇所

研削といし形状

研削といし

製作用

刃研ぎ用

バイト

すくい面

すくい面

平形,カップ形

WA 46 I,HA 46 I 
WA 46 J,HA 46 J

逃げ面

逃げ面

平形

A 46 M,WA 60 L

フライス

逃げ面,側面  逃げ面,側面

平形

WA 60 J,HA 60 J 
WA 60 K,HA 60 K

すくい面

すくい面

皿形

WA 60 K,HA 60 K,WA 80 K(エンドミル),
HA 80 K(エンドミル)

側刃

側刃

カップ形 WA

60∼80 K,HA 60∼80 K,WA 80 K(エ

ンドミル)

,HA 80 K(エンドミル)

平形

WA 60 K,HA 60 K

ドリル

シャンク部

平形

WA 60 K,HA 60 K

平形 WA

60∼80 M,HA 60∼80 M

外周

両へこみ形,平形

WA 60 L,HA 60 L

逃げ面

逃げ面

平形,片へこみ形

WA 60 K,HA 60 K,WA 60 L,HA 60 L

リーマ

外周

食い付き部

平形

WA 60 K,HA 60 K

すくい面

すくい面

カップ形,皿形 WA

60∼80 K,HA 60∼80 K

平形 WA

60∼80 K,HA 60∼80 K

チェーザ

ねじ部

平形,両テーパ形

GC 240 K∼400 M

すくい面

すくい面

カップ形

WA 46 J,HA 46 J

食い付き部

食い付き部

平形

WA 46 J,HA 46 J

平面部

平形

WA 46 I,WA 46 J

タップ

食い付き部

食い付き部

平形

WA 60 L,HA 60 L

ねじ部

平形,両テーパ形

WA 400 M(ピッチ 0.5 以下) 
WA 320 M(ピッチ 0.75∼1.0) 
WA 280 L(ピッチ 1.25∼1.5) 
WA 240 K(ピッチ 1.75∼2.5) 
WA 180 K(ピッチ 3.0∼4.0)

平形 WA

60∼80 M,HA 60∼80 M

すくい面

すくい面

平形

WA 60 M,HA 60 M

ホブ

歯面

平形,両テーパ形

カップ形

WA 100∼120 K,HA 100∼120 K

すくい面

すくい面

平形,片テーパ形 WA

46∼60 I,HA 46∼60 I

平形

WA 60 K

ブローチ

外周

平形,片へこみ形

WA 80 M,HA 80 M

立溝

平形 WA

80∼120 K,HA 80∼120 K

横溝

平形

WA 80 K,HA 80 K 
WA 80 L,HA 80 L 
WA 80 M,HA 80 M

すくい面

すくい面

平形 WA

80∼100 H,HA 80∼100 H

ピニオンカッタ

歯面

皿形

WA 220 H(モジュール 0.75 以下) 
WA 120 H(モジュール 1∼1.25) 
WA 100 H(モジュール 1.5∼2) 
WA 80 H(モジュール 3 以上)

すくい面

すくい面

平形

WA 80 I∼WA 120 I

平形

WA 60 K


8

B 4051

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表 2−切削工具(工具鋼)に対する選択指針(続き) 

切削工具

研削箇所

研削といし形状

研削といし

製作用

刃研ぎ用

シェービング

カッタ

歯面

皿形

WA 80 H∼WA 100 H

側面

平形

WA 60 H

平形

WA 60 K

注記 1  タップのねじ部及びピニオンカッタの歯面の製作用といしは,普通に用いられるそれぞれのピッチ及びモ

ジュールの値によって分類した。

注記 2  チェーザ,ブローチ,その他特に切削仕上面の良否が問題になる切削工具の刃研ぎの場合には,この選択

指針で取り上げている程度以上の仕上面が望ましい。

注記 3  工具鋼には CBN ホイールも使用される。超硬合金の場合は,ダイヤモンドホイールが一般に使用される。


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B 4051

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附属書 A

(参考)

研削といしの基本的な選択方向

A.1 

概要 

この規格の本体を“絶対的な選択指針”と位置付けた場合,この附属書は,

“相対的な選択指針”と位置

付けられ,互いを補完する関係にある。例えば,本体の指針に従ってといしを選択し,実際に使用したと

き研削目的の要求事項(例えば,寸法精度,仕上げ面粗さ,被研削面の焼けなど)が満たされないことが

ある。また,例えば,NC 研削盤では,一種類のといしによって多様な研削作業を連続させなければなら

ない場合がある。そのような場合に,研削条件を変更し改善を図る方向及びといし仕様を再選択し研削作

業を改善する方向を示すのがこの附属書の目的である。はじめに,

“といし仕様の基本的な選択方向”を示

す。次に,

“研削条件の変更に対するといし結合度の選択方向”を示す。さらに,

“といし−被削材間の接

触面積”

“被削材材質”

“研削盤の状態”

“ドレッシング”などが及ぼす影響について示す。

なお,この附属書に示すといし結合剤はビトリファイドに限定されるものではない。

A.2 

といし仕様の基本的な選択方向 

といし仕様は,JIS R 6242 によって“結合剤”

“研削材種類”

“研削材粒度”

“結合度”及び“組織”

の 5 項目で表現される。これらといし仕様の基本的な選択方向を

表 A.1 に示す。

表 A.1−といし仕様の基本的な選択方向 

といし仕様

基本的な選択方向

結合剤

一般的に,精密研削はビトリファイドを選択し,ドレッシングなしで連続使

用する場合はレジノイドを選択する。

研削材(と粒)種類

被削材の材質及び硬さによる。一般的に,引張強さの高い被削材は A 系研削

材を選択し,引張強さの低い被削材は C 系研削材を選択する。

研削材(と粒)粒度

要求される仕上げ面粗さによる。良い仕上面粗さには細かい研削材を選択し,

普通の仕上面粗さには粗い研削材を選択する(A.5 を参照)

結合度

研削方式,被削材寸法,といし寸法,切込み量及び送り速度などの複数の要
因によって選択する(A.3A.7 を参照)

組織

一般に中程度の組織を選択する。特に,研削熱の発生を抑えたい場合及び研
削抵抗を低くしたい場合は粗い組織(ポーラス)を選択する(A.4 を参照)

A.3 

研削条件の変更に対するといし結合度の選択方向 

“といし周速度”

“被削材周速度”

“といし切込み量又は切込み速度”及び“といし横送り速度”は,

研削作業段階である程度任意に変更できる条件である。それらの条件が変更された場合,といしの摩耗に

及ぼす影響及びといし選択方向を,

表 A.2 に示す。


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表 A.2−研削条件の変更に対するといし結合度の選択方向 

研削条件変更内容

といし単位面積に作用する力

といし摩耗

といし結合度選択

といし周速度

低くする

大きくなる

多くなる

より硬い側を選択

高くする

小さくなる

少なくなる

より軟らかい側を選択

被削材周速度

低くする

小さくなる

少なくなる

より軟らかい側を選択

高くする

大きくなる

多くなる

より硬い側を選択

といし切込み量 
又は切込み速度

小さくする

小さくなる

少なくなる

より軟らかい側を選択

大きくする

大きくなる

多くなる

より硬い側を選択

といし横送り速度

小さくする

小さくなる

少なくなる

より軟らかい側を選択

大きくする

大きくなる

多くなる

より硬い側を選択

A.4 

といし−被削材間の接触面積がといし選択に及ぼす影響 

接触面積がといしの結合度及び組織の選択方向に及ぼす影響を,

表 A.3 に示す。

表 A.3−接触面積とといしの選択方向 

といし−被削材間の接触面積

といし結合度選択

といし組織選択

小さい(狭い)

より硬い側を選択

より密な側を選択

大きい(広い)

より軟らかい側を選択

より粗な側を選択

注記  “といしと被削材の接触面積が小さい”とは,例えば,といし外径が小さい,

被削材外径が小さいなどのことを表す。

A.5 

被削材材質がといし選択に及ぼす影響 

被削材材質がといし粒度及び結合度の選択方向に及ぼす影響を,

表 A.4 に示す。

表 A.4−被削材材質とといしの選択方向 

被削材

といし粒度選択

といし結合度選択

軟質なもの

より粗い側を選択

より硬い側を選択

硬質なもの(焼入れ材)

より細かい側を選択

より軟らかい側を選択

A.6 

研削盤の状態がといし選択に及ぼす影響 

研削盤の機械剛性及びといし軸モータ定格電力がといし結合度の選択方向に及ぼす影響を,

表 A.5 に示

す。

表 A.5−研削盤の状態とといしの選択方向 

研削盤の状態

といし結合度選択

機械剛性

低い(振動大)

より硬い側を選択

高い(振動小)

より軟らかい側を選択

単位研削幅当たりのといし軸

モータ定格電力

低い

より軟らかい側を選択

高い

より硬い側を選択

A.7 

ドレッシングがといし選択に及ぼす影響 

一般の精密研削では,定期的にドレッシングすることによって,所定の面粗さ及び寸法精度を確保する

のが普通であるが,それによってといし粒度及び結合度の影響が小さくなり,結果として選択するといし

の選択範囲は広くすることができる。したがって,粒度が細かく結合度がやや硬い側を選択し,ドレッシ

ング条件によって研削目的の調整を行う。


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附属書 B

(参考)

切断といしの選択指針

B.1 

切断といしの選択指針 

金属材料用切断といしの選択指針は,

表 B.1 による。

なお,切断といしの使用周速度の範囲は繊維補強なしが 45∼63 m/s,繊維補強付が 50∼80 m/s とする。

表 B.1−金属材料用切断といしの選択指針 

被削材

切断といし

乾式

湿式

鋼  普通炭素鋼

A 30 P BF

a)

WA 60 O B

b)

A36 M BF

WA 60 K B

高速度鋼

A 36 N BF

GC 60 K B

A 36 P BF

WA 80 L B

ステンレス鋼

A 30 M BF

WA 60 H B

鋳鉄 AZ

c)

 36 P BF

A/C 60 J B

湯口 A/C

d)

 24 R BF

A/C 46 P BF

GC 60 J R

e)

A/C 80 Q BF

GC 120 K R

黄銅

湯口

A/C 24 P BF

A/C 24 T BF

GC 60 J R

A/C 100 P BF

GC 80 KR

青銅鋳物

湯口

A/C 24 P BF

A/C 30 O BF

永久磁石材料(アルニコ)

A 60 L B

A 80 K R

アルミニウム湯口

A/C 24 R BF

注記  被削材が非金属の場合は,一般的にダイヤモンドソーを使用する。 

a)

 BF は繊維補強付レジノイド結合剤の記号。

b)

  B はレジノイド結合剤の記号。

c)

 AZ はアルミナジルコニア研削材の記号。

d)

 A/C は A と C との混合研削材を表す記号。

e)

  R はゴム結合剤の記号。