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B 3301:2008

(1)

目  次

ページ

序文

1

1  適用範囲

1

2  引用規格

1

3  用語及び定義

1

4  種類

1

5  標準温度

2

6  テーパゲージの形状,寸法,寸法許容差及び形状の偏差の許容差

2

7  硬さ

2

8  表面粗さ

2

9  材料

2

10  測定

2

11  検査

2

12  製品の呼び方

2

13  表示

2

附属書 A(規定)テーパゲージの円すい部の形状,寸法,硬さ及び表面粗さの測定方法及び検査方法 ····

9

 
 


 
B 3301:2008

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本精密測定機器

工業会(JMA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査

会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS B 3301:1989 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。


 

  

日本工業規格

JIS

 B

3301

:2008

テーパゲージ−

モールステーパ及びメトリックテーパ

Taper gauges−Morse tapers and metric tapers

序文

この規格は,1950 年に制定され,その後 3 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は 1989 年に

行われたが,1999 年に発行された JIS B 4003 との整合性を図るために改正した。

なお,対応国際規格は現時点では制定されていない。

1

適用範囲

この規格は,主として JIS B 4003 に規定するモールステーパ番号 0∼6 及びメトリックテーパ番号 4,6,

80,100 の寸法検査に用いるモールステーパゲージ(略号 MT)及びメトリックテーパゲージ(略号 MET)

(以下,テーパゲージと総称する。

)について規定する。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0154  円すい用語

JIS B 0659-1  製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式;測定標準−第 1 部:標準片

JIS B 0680  製品の幾何特性仕様(GPS)−製品の幾何特性仕様及び検証に用いる標準温度

JIS B 4003  工具用テーパシャンク部及びソケット−形状・寸法

JIS G 4404  合金工具鋼鋼材

JIS Z 2244  ビッカース硬さ試験−試験方法

JIS Z 2245  ロックウェル硬さ試験−試験方法

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0154 によるほか,次による。

3.1

タング

円すい部の小端径側の端部に設けた平たん部。

4

種類

テーパゲージの種類は,次による。

a)  テーパプラグゲージ



B 3301:2008

  

b)  テーパリングゲージ

c)  タング付きテーパプラグゲージ

d)  タング付きテーパリングゲージ

5

標準温度

この規格に規定する各寸法数値は,JIS B 0680 に規定する標準温度の 20  ℃によるものとする。

6

テーパゲージの形状,寸法,寸法許容差及び形状の偏差の許容差

テーパゲージの形状,寸法,寸法許容差及び形状の偏差の許容差は,A.1 及び A.2 によって測定及び検

査を行い,

表 1∼表 に適合しなければならない。

7

硬さ

テーパゲージの硬さは,A.3 によって測定したとき 60 HRC 以上又は 700 HV 以上でなければならない。

8

表面粗さ

テーパゲージの円すい面の表面粗さは,A.4 によって測定したとき Ra 0.1

µm 以下でなければならない。

9

材料

テーパゲージの材料は,JIS G 4404 に規定する SKS 3 又はこれと同等以上の機械的性質をもつものとす

る。

10  測定

テーパゲージの測定は,

附属書 による。ただし,これと同等以上の精度で測定できれば,この限りで

はない。

11  検査

テーパゲージの検査は,形状,寸法,寸法許容差,形状の偏差の許容差,硬さ及び表面粗さについて行

い,箇条 6∼箇条 の規定に適合していれば合格とする。

12  製品の呼び方

テーパゲージの製品の呼び方は,テーパの名称,種類,略号及びテーパ番号による。

例  モールステーパ  テーパプラグゲージ  MT3

モールステーパ  タング付きテーパリングゲージ  MT5

メトリックテーパ  テーパプラグゲージ  MET6

メトリックテーパ  タング付きテーパリングゲージ  MET80

13  表示

テーパゲージの表示は,

表 1∼表 の b

1

及び b

2

の面に容易に消えない方法で,次の事項を表示する。

a)  略号及びテーパ番号

b)  製造業者名又はその略号


3

B 3301:2008

c)  製造年月若しくはその略号又は製造番号

例 MT3  ×××  ×××

MET6  ×××  ×××

表 1−テーパプラグゲージの形状及び寸法

単位  mm

円すい部

握り部(参考)

略号及び

テーパ

番号

テーパ比

テーパ角度

α

 

(換算値)

D d

(計算値)

l

1

a l

2

(計算値)

d

11

d

12

l

14

l

15

b

1

MT0

0.624 60:12

=1:19.212

=0.052 05:1

2.981 6°

(2°58′54″)

9.045

6.442

50 3

53 6 9 70

130

5

MT1

0.598 58:12

=1:20.047

=0.049 88:1

2.857 4°

(2°51′27″)

12.065

9.396

53.5

3.5

57 9

12 75

140

6

MT2

0.599 41:12

=1:20.020

=0.049 95:1

2.861 4°

(2°51′41″)

17.780

14.583

64 69

14

17

81

160

7

MT3

0.602 35:12

=1:19.922

=0.050 20:1

2.875 4°

(2°52′31″)

23.825

19.759

81

 
5

86 18 22  84

180

8

MT4

0.623 26:12

=1:19.254

=0.051 94:1

2.975 2°

(2°58′31″)

31.267

25.943

102.5

109 22 26  90

210

MT5

0.631 51:12

=1:19.002

=0.052 63:1

3.014 5°

(3°00′52″)

44.399

37.584

129.5

 
6.5

136 28 32  96

250

MT6

0.625 65:12

=1:19.180

=0.052 14:1

2.986 6°

(2°59′12″)

63.348

53.859

182 8  190 35

40

108

320

9

MET4 4.000

2.850

2

25 3 7 40

71

4

MET6 6.000

4.400

3

35 4

80

MET80 80.000

70.200

196

8

204 35 40 110

330

9

MET100

1:20=0.05:1 2.864

(2°51′51″)

100.000

88.400

232 10  242

370



B 3301:2008

  

表 2−テーパリングゲージの形状及び寸法

単位  mm

円すい部

握り部(参考)

略号及び

テーパ

番号

テーパ比

テーパ角度

α

 

(換算値)

D d

(計算値)

l

1

D

3

D

4

l

16

 

b

2

MT0

0.624 60:12

=1:19.212

=0.052 05:1

2.981 6°

(2°58′54″)

9.045 6.442  50

22 19 10  8

MT1

0.598 58:12

=1:20.047

=0.049 88:1

2.857 4°

(2°51′27″)

12.065 9.396  53.5  32 29 12

MT2

0.599 41:12

=1:20.020

=0.049 95:1

2.861 4°

(2°51′41″)

17.780 14.583  64

38  35  14

9

MT3

0.602 35:12

=1:19.922

=0.050 20:1

2.875 4°

(2°52′31″)

23.825 19.759  81

45  42  18

MT4

0.623 26:12

=1:19.254

=0.051 94:1

2.975 2°

(2°58′31″)

31.267 25.943  102.5  53  50  22

10

MT5

0.631 51:12

=1:19.002

=0.052 63:1

3.014 5°

(3°00′52″)

44.399 37.584  129.5  71  67  34

MT6

0.625 65:12

=1:19.180

=0.052 14:1

2.986 6°

(2°59′12″)

63.348 53.859  182

100  95  50

12

MET4 4.000

2.850

23

22

− 8

MET6 6.000

4.400

32

MET80 80.000

70.200

196

125

120

50

15

MET100

1:20=0.05:1 2.864

(2°51′51″)

100.000 88.400  232

150 145  65


5

B 3301:2008

表 3−タング付きテーパプラグゲージの形状及び寸法

単位  mm

円すい部

略号及び

テーパ

番号

テーパ比

テーパ

角度

α

 

(換算値)

D d 

(計算値)

l

1

d

2

(計算値)

l

3

a l

4

(計算値)

MT0

0.624 60:12

=1:19.212

=0.052 05:1

2.981 6°

(2°58′54″)

9.045

6.442 50  6.104  56.5

3  59.5

MT1

0.598 58:12

=1:20.047

=0.049 88:1

2.857 4°

(2°51′27″)

12.065

9.396

53.5

8.972  62  3.5 65.5

MT2

0.599 41:12

=1:20.020

=0.049 95:1

2.861 4°

(2°51′41″)

17.780

14.583 64 14.034  75

80

MT3

0.602 35:12

=1:19.922

=0.050 20:1

2.875 4°

(2°52′31″)

23.825

19.759 81 19.107  94

 
5

99

MT4

0.623 26:12

=1:19.254

=0.051 94:1

2.975 2°

(2°58′31″)

31.267

25.943 102.5

25.164  117.5

124

MT5

0.631 51:12

=1:19.002

=0.052 63:1

3.014 5°

(3°00′52″)

44.399

37.584 129.5

36.531  149.5

 
6.5

156

MT6

0.625 65:12

=1:19.180

=0.052 14:1

2.986 6°

(2°59′12″)

63.348

53.859 182  52.399  210  8  218

MET80 80.000

70.200

196

69.000

220

8

228

MET100

1:20=0.05:1 2.864

(2°51′51″)

100.000

88.400 232  87.000  260 10  270



B 3301:2008

  

表 3−タング付きテーパプラグゲージの形状及び寸法(続き)

単位  mm

タング部

握り部(参考)

略号及び

テーパ

番号

b c e d

3

 R  r d

11

d

12

l

14

l

15

 

b

1

MT0 3.9 6.5

10.5 6  4 1  6 9 68

135 5

MT1 5.2 8.5

13.5 8.7

5 1.2

9 12 76

150 6

MT2 6.3 10

16 13.5

6 1.6

14 17 80

170 7

MT3 7.9 13

20 18.5

7 2 18 22 86

195

MT4 11.9 16 24  24.5

8  2.5

22  26  90 225

8

MT5 15.9 19 29  35.7

12  3  28  32  96 270

MT6 19  27 40  51  18  4

110 350

MET80 26

24  48

67  24  5

111  355

MET100 32

28  58

85  30

35 40

 

112 400

9


7

B 3301:2008

表 4−タング付きテーパリングゲージの形状及び寸法

単位  mm

円すい部

タング部

握り部(参考)

略号及び

テーパ

番号

テーパ比

テーパ角度

α

 

(換算値)

D d

(計算値)

l

1

d

2

(計算値)

l

3

d

13

a)

f c e D

3

  D

4

l

16

b

2

MT0

0.624 60:12

=1:19.212

=0.052 05:1

2.981 6°

(2°58′54″)

  9.045

 6.442

 50

 6.104  56.5

 1.95  6.5 10.5  22  19 16  8

MT1

0.598 58:12

=1:20.047

=0.049 88:1

2.857 4°

(2°51′27″)

 12.065

 9.396

 53.5

 8.972  62

2.6   8.5 13.5  32  29 22  9

MT2

0.599 41:12

=1:20.020

=0.049 95:1

2.861 4°

(2°51′41″)

 17.780

14.583

 64

14.034  75

 3.15 10  16   38  35 26

MT3

0.602 35:12

=1:19.922

=0.050 20:1

2.875 4°

(2°52′31″)

 23.825

19.759

 81

19.107  94

 3.95 13  20   45  42 32 10

MT4

0.623 26:12

=1:19.254

=0.051 94:1

2.975 2°

(2°58′31″)

 31.267

25.943

102.5

25.164 117.5

 5.95 16  24   53  50 38

MT5

0.631 51:12

=1:19.002

=0.052 63:1

3.014 5°

(3°00′52″)

 44.399

37.584

129.5

36.531 149.5

 7.95 19  29   71  67 45 12

MT6

0.625 65:12

=1:19.180

=0.052 14:1

2.986 6°

(2°59′12″)

 63.348

53.859

182

52.399

210

  −

9.5  27  40  100  95 70

MET80

 80.000

70.200

196

69.000

220 71.5 13

24  48  125 120 80 15

MET100

1:20=0.05:1 2.864 2°

(2°51′51″)  100.000 88.400

232

87.000

260

90 16 28

58

150

145 90

a)

  d

13

の逃げを加工してもよい。



B 3301:2008

  

表 5−テーパゲージの寸法許容差及び形状の偏差の許容差

単位  mm

略号及び

テーパ

番号

の許容差

js6・JS6

テーパリング
ゲージの l

1

許容差

の許容差

タング付き

テーパリング

ゲージの l

3

許容差

テーパ角度の

許容差

a) b)

±

2

D

AT

円すい部の形状の偏差の

許容差

MT0

±0.004 5

MT1 
MT2

±0.005 5

±0.015

±0.015

±0.002

MT3

±0.006 5

±0.1

MT4

±0.020

±0.020

±0.002 5

MT5

±0.008

±0.003

MT6

±0.009 5

±0.030

±0.2

±0.030

±0.003 5

MET4

±0.065

MET6

±0.004

±0.080

±0.1

±0.001 5

MET80

±0.009 5

±0.145

±0.004

MET100

±0.011

±0.145

±0.2

±0.160

±0.004 5

当たり検査で 80  %以上

の当たりとする。

a)

  l

1

に関連させた公差等級 AT4 のテーパ角度 AT

D

JIS B 0614 参照)を小数点以下第 3 位に丸めて,それを正・

負の許容差としている。

b)

  テーパリングゲージ及びタング付きテーパリングゲージのテーパ角度の偏差は測定せず,当たり検査で代用

する(A.2.3 参照)


9

B 3301:2008

附属書 A

規定)

テーパゲージの円すい部の形状,寸法,硬さ及び表面粗さの

測定方法及び検査方法

序文

この附属書は,テーパゲージの円すい部の形状,寸法,硬さ及び表面粗さの測定方法及び検査方法につ

いて規定する。

A.1  テーパプラグゲージ及びタング付きテーパプラグゲージの寸法の測定方法及び検査方法 
A.1.1  刻線の位置における円すい直径 D,テーパ比 及びテーパ角度の偏差

∆(Dd

テーパプラグゲージの小端面が下となるように,測長器の測定台の上に立てる。

図 A.1 に示すように,小端面が接触している面(測定台)に直径の等しい 2 個のころを置き,測定台と

平行に円すい部の両側に当て,円すいの軸線に対して直角な平面内におけるころの外側距離 M

L

′を測定す

る。続いて寸法 のブロックゲージを用いて,外側距離 M

L

′と同様に,外側距離 M

H

′を測定する。

測定した外側距離 M

L

′及び M

H

′を用いて,次に示す各項目を計算によって求める。

1

2

1

1

L

L

H

1

L

H

)

(

)

(

)

2

tan

2

sec

1

(

2

tan

2

l

C

C

d

D

l

C

d

D

l

C

d

D

K

M

d

H

M

M

H

M

M

C

=

+

=

+

=

+

+

=

=

=

α

α

α

図 A.1−テーパプラグゲージの測定方法

また,タング付きテーパプラグゲージにおいては,

図 A.2 に示すように,寸法

L

のブロックゲージにこ

ろを載せて,テーパプラグゲージと同様に,その外側距離

M

L

を測定する。このとき,

L

の寸法はタング

にころが干渉しないように適切に選択する。続いて寸法

H

のブロックゲージを用いて,テーパプラグゲー

ジと同様に,外側距離

M

H

を測定し,次に示す各項目を計算によって求める。


10 
B 3301:2008

  

1

4

2

1

3

2

L

2

L

H

1

L

H

)

(

)

(

)

2

tan

2

sec

1

(

)

(

2

tan

2

l

C

C

d

D

l

C

d

D

l

C

d

D

L

C

K

M

d

L

H

M

M

L

H

M

M

C

=

+

=

+

=

+

+

=

=

=

α

α

α

ここに,

α′:測定によって得られた実テーパ角度

C:表 及び表 に規定するテーパ比

C′:測定によって得られた実際のテーパ比

D′:刻線の位置における円すい実直径

D

1

′:大端面における円すい実直径

d

 

′:小端面又は小端面から l

3

′−l

1

(タング付きの場合)の位置に

おける円すい実直径

d

2

′:タング付きテーパプラグゲージの小端面の円すい仮想直径

K:ころの直径の平均値

l

1

表 及び表 に規定する長さ

l

1

′:テーパプラグゲージの小端面から刻線までの実際の距離

A.1.2 参照)

l

2

′:テーパプラグゲージの実円すい長さ(A.1.3 参照)

l

3

′:タング付きテーパプラグゲージの小端面から刻線までの実

際の距離(A.1.2 参照)

l

4

′:タング付きテーパプラグゲージの小端面から大端面までの

実際の距離(A.1.3 参照)

∆(D

d):l

1

に関連させた基準円すいに対するテーパ角度の偏差

図 A.2−タング付きテーパプラグゲージの測定方法


11

B 3301:2008

A.1.2

  小端面から刻線までの距離 l

1

l

3

図 A.3 に示すように,測定顕微鏡の両センタにテーパプラグゲージ又はタング付きテーパプラグゲージ

を取り付ける。

次に,ナイフエッジを小端面にすき間のないように接触させ,測定顕微鏡の基準線を合わせ,その位置

の目盛を読み取る。

測定顕微鏡の基準線を刻線の中央に合わせ,そのときの位置と小端面に合わせたときの目盛との差を求

め,これを l

1

に対する実際の距離 l

1

′(タング付きテーパプラグゲージの場合は,l

3

′)とする。

図 A.3−小端面から刻線までの距離 l

1

l

3

の測定方法

A.1.3

  刻線から大端面までの距離 a

図 A.4 に示すように,テーパプラグゲージ又はタング付きテーパプラグゲージを小端面が下となるよう

に測定台の上に立て,ブロックゲージ及び測微器

1

)

で実円すい長さ l

2

′(タング付きテーパプラグゲージの

場合は,小端面から大端面までの実際の距離 l

4

′)を測定する。に対する実際の距離 a′は A.1.2 で求めた

l

1

′(タング付きテーパプラグゲージの場合は,l

3

′)との差から求める。

1

)

測微器とは,指針測微器,ダイヤルゲージ,てこ式ダイヤルゲージ,電気マイクロメータ,て

こ式電気マイクロメータなどをいう。

図 A.4−刻線から大端面までの距離 の測定方法

A.1.4

  円すい部の形状の偏差の許容差

円すい部の形状の偏差の許容差は,次の方法で当たり検査を行う。

テーパプラグゲージ又はタング付きテーパプラグゲージの円すい面の円周上の 3∼4 か所に,幅 5∼10

mm で全長にわたって,又は円すい面の全面にわたって,ブルーペーストを極めて薄く一様に塗る(厚さ

0.001 mm 以下)。ブルーペーストの厚さの一様性は,通常白色紙の反射で見える程度とし,色で判別する。

テーパプラグゲージ又はタング付きテーパプラグゲージの小端面を上にして,

握り部を万力に固定する。

検査に合格したテーパリングゲージ又はタング付きテーパリングゲージを静かにはめ合わせ,軸方向に


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B 3301:2008

  

やや強く押さえながら,通常 30∼60゜の回転角度で 1∼3 往復し,静かに外す。このときの押す力は,ブ

ルーペーストを全面に塗らない場合に金属音がする程度とする。

当たり は,テーパプラグゲージ又はタング付きテーパプラグゲージに塗ったブルーペーストの膜が取

り除かれた部分 L

t

(当たりの長さ)の円すいはめ合い長さ L

p

に対する比率(%)で表し,次の式で求める。

この場合,はめ合いを行う前のブルーペーストの色よりも薄い部分は,取り除かれた部分に含めることと

する。

100

p

t

×

L

L

F

A.2

  テーパリングゲージ及びタング付きテーパリングゲージの寸法の測定方法及び検査方法

A.2.1

  大端面における円すい直径 D

図 A.5 に示すように,検査に合格したテーパプラグゲージとテーパリングゲージとをはめ合わせ,テー

パプラグゲージの大端面とテーパリングゲージの大端面との距離 を,ブロックゲージ及び測微器

1

)

を用

いて,円周方向 3∼6 か所を測定する。

の測定値の平均値を とし,テーパリングゲージの大端面における に対する円すい実直径 D′を,次

の式から求める。

S

C

D

D

=

1

ここに,  C′  :

テーパプラグゲージの測定によって得られた実際のテーパ比

D

1

′  : テーパプラグゲージ大端面における円すい実直径

タング付きテーパリングゲージの場合は,検査に合格したタング付きテーパプラグゲージを用いて,同

様に測定する。

図 A.5−大端面における円すい直径 の測定方法

A.2.2

  テーパリングゲージの全長 l

1

及びタング付きテーパリングゲージの全長 l

3

図 A.6 に示すように,テーパリングゲージ又はタング付きテーパリングゲージを測定台の上に置き,ブ

ロックゲージ及び測微器

1

)

で l

1

に対する実際の全長 l

1

′(タング付きテーパリングゲージの場合は,l

3

′)を

測定する。


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B 3301:2008

図 A.6−テーパリングゲージの全長 l

1

及びタング付きテーパリングゲージの全長 l

3

の測定方法

A.2.3

  円すい部の形状の偏差の許容差,テーパ比 及びテーパ角度の偏差

∆(D

d

円すい部の形状の偏差の許容差は,次の方法で当たり検査を行う。

検査に合格したテーパプラグゲージ又はタング付きテーパプラグゲージの円すい面の円周上の 3∼4 か

所に,幅 5∼10 mm で全長にわたって,又は円すい面の全面にわたって,ブルーペーストを極めて薄く一

様に塗る(厚さ 0.001 mm 以下)

。ブルーペーストの厚さの一様性は,通常白色紙の反射で見える程度とし,

色で判別する。

次に小端面を上にして,握り部を万力に固定する。

テーパリングゲージ又はタング付きテーパリングゲージを静かにはめ合わせ,軸方向にやや強く押さえ

ながら,通常 30∼60゜の回転角度で 1∼3 往復し,静かに外す。このときの押す力は,ブルーペーストを

全面に塗らない場合に金属音がする程度とする。

当たり は,テーパプラグゲージ又はタング付きテーパプラグゲージに塗ったブルーペーストの膜が取

り除かれた部分 L

t

(当たりの長さ)の円すいはめ合い長さ L

p

に対する比率(%)で表し,次の式で求める。

この場合,はめ合いを行う前のブルーペーストの色よりも薄い部分は,取り除かれた部分に含めることと

する。

100

p

t

×

L

L

F

テーパ比 及びテーパ角度の偏差

∆(Dd)は,当たり 80  %以上を確保していれば,この規格に適合

しているものとする。

A.3

  テーパゲージの硬さの測定方法

できるだけテーパゲージ面に近い部分の硬さを,JIS Z 2245 に規定するロックウェル硬さ試験方法,又

は JIS Z 2244 に規定するビッカース硬さ試験方法によって測定する。

A.4

  テーパゲージ面の表面粗さの測定方法

テーパゲージ面の表面粗さは,JIS B 0659-1 

附属書 に示す比較用表面粗さ標準片との目視による比

較観察によることで測定に代える。


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B 3301:2008

  

参考文献

JIS B 0614  円すい公差方式

BS 1660 : Part 11

:1991  Machine tapers  Specification for gauges

DIN 229 Teil 1

:1982  Morsekegellehren  Kegellehrdorne

DIN 229 Teil 2

:1982  Morsekegellehren  Kegellehrhülsen

DIN 230 Teil 1

:1982  Morsekegellehren  Kegellehrdorne für Kegelhülsen mit Austreibschlitz

DIN 230 Teil 2

:1982  Morsekegellehren  Kegellehrhülsen für Kegelschäfte mit Austreiblappen

DIN 234 Teil 1

:1982  Metrische Kegellehren  Kegellehrdorne

DIN 234 Teil 2

:1982  Metrische Kegellehren  Kegellehrhülsen

DIN 235 Teil 1

:1982  Metrische Kegellehren  Kegellehrdorne für Kegelhülsen mit Austreibschlitz

DIN 235 Teil 2

:1982  Metrische Kegellehren  Kegellehrhülsen für Kegelschäfte mit Austreiblappen