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B 2710-4:2008

(1)

目  次

ページ

1  適用範囲

1

2  引用規格

1

3  用語及び定義

2

4  ばねの種類

2

5  材料

4

5.1  鋼種及び寸法

4

5.2  平鋼の断面形状

4

5.3  硬さ

4

6  基本寸法及びその許容差

4

6.1  基本寸法の表し方

4

6.2  ストレートスパン及び固定側ハーフスパンの許容差

5

6.3  トレーリングリーフの固定側ハーフスパン及び空気ばね側長さの許容差

5

7  性能

5

7.1  一般性能

5

7.2  許容差

5

8  ばね各部の形状及び寸法

5

8.1  中心穴

5

8.2  開先形状

6

8.3  目玉

7

8.4  二番巻

8

8.5  組立幅

10

8.6  胴締め

10

9  部品

12

10  その他の仕様

18

11  検査及び報告

18

 


 
B 2710-4:2008

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本ばね工業会(JSMA)及び財団法

人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標

準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

これによって,JIS B 2710:2000 は廃止され,その一部を分割して制定したこの規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。

JIS B 2710 の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

B

2710-1  第 1 部:用語

JIS

B

2710-2  第 2 部:設計方法

JIS

B

2710-3  第 3 部:試験方法

JIS

B

2710-4  第 4 部:製品仕様


日本工業規格

JIS

 B

2710-4

:2008

重ね板ばね−第 4 部:製品仕様

Leaf springs−Part 4: Specification of products

1

適用範囲

この規格は,自動車,鉄道車両,産業機械などに使用する重ね板ばねの製品仕様について規定する。

なお,この規格でいう重ね板ばねには,ばね板が一枚だけの場合も含む。

注記  この規格は,適合性評価を意図していない。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の一部を構成する。これらの引用規

格は,その最新版(追補を含む)を適用する。

JIS B 0209-1  一般用メートルねじ−公差−第 1 部:原則及び基礎データ

JIS B 0209-2  一般用メートルねじ−公差−第 2 部:一般用おねじ及びめねじの許容限界寸法−中(は

めあい区分)

JIS B 0209-3  一般用メートルねじ−公差−第 3 部:構造体用ねじの寸法許容差

JIS B 0209-4  一般用メートルねじ−公差−第 4 部:めっき後に公差位置 H 又は G にねじ立てをした

めねじと組み合わせる溶融亜鉛めっき付きおねじの許容限界寸法

JIS B 0209-5  一般用メートルねじ−公差−第 5 部:めっき前に公差位置 h の最大寸法をもつ溶融亜鉛

めっき付きおねじと組み合わせるめねじの許容限界寸法

JIS B 0401-2  寸法公差及びはめあいの方式−第 2 部:穴及び軸の公差等級並びに寸法許容差の表

JIS B 1021  締結用部品の公差−第 1 部:ボルト,ねじ,植込みボルト及びナット−部品等級 A,B 及

び C

JIS B 1051  炭素鋼及び合金鋼製締結用部品の機械的性質−第 1 部:ボルト,ねじ及び植込みボルト

JIS B 1181  六角ナット

JIS B 1213  冷間成形リベット

JIS B 2710-1  重ね板ばね−第 1 部:用語

JIS B 2710-2  重ね板ばね−第 2 部:設計方法

JIS B 2710-3  重ね板ばね−第 3 部:試験方法

JIS B 2711  ショットピーニング

JIS G 0558  鋼の脱炭層深さ測定方法

JIS G 3101  一般構造用圧延鋼材

JIS G 3131  熱間圧延軟鋼板及び鋼帯

JIS G 3141  冷間圧延鋼板及び鋼帯

JIS G 3302  溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯



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JIS G 3445  機械構造用炭素鋼鋼管

JIS G 3505  軟鋼線材

JIS G 3507-1  冷間圧造用炭素鋼−第 1 部:線材

JIS G 4051  機械構造用炭素鋼鋼材

JIS G 4053  機械構造用合金鋼鋼材

JIS G 4801  ばね鋼鋼材

JIS Z 2243  ブリネル硬さ試験−試験方法

JIS Z 8401  数値の丸め方

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 2710-1 による。

4

ばねの種類

ばねの種類は,形状によって,次のとおりとする。ただし,これらは総体的形状及び構造を大まかに分

類するものであり,端部の形状など細部の構造を規定するものではない。また,これら以外の形状につい

ても,受渡当事者間の協定によって,その種類を取り決めてもよい。

a)  マルチリーフスプリング  階段状に長さの異なるリーフを重ね合わせて構成された板ばねで,自動車,

鉄道車両,産業機械などに広く用いられる。その形状例を

図 に示す。

図 1−マルチリーフスプリングの形状例

b)  テーパリーフスプリング  すべてのリーフがスパンと同じ長さをもち,また,長手方向にテーパが施

されているため板の長手方向の応力分布が均一になる板ばねであり,自動車に多く用いられる。その

形状例を

図 に示す。

図 2−テーパリーフスプリングの形状例

c)  トレーリングリーフ  主にリンク機構として車軸の前側でシャシフレームとつながれる板ばねであ

り,自動車のエアサスペンションに用いられる。その形状例を

図 及び図 に示す。

注記  C:反り

図 3−トレーリングリーフの形状例(タイプ 1


3

B 2710-4:2008

注記  H:高さ

図 4−トレーリングリーフの形状例(タイプ 2

d)  親子重ね板ばね  常時荷重を受けるばね(親ばね)と,荷重が増加した後に補助的に働くばね(子ば

ね)とで構成された重ね板ばねであり,自動車に多く用いられる。その形状例を

図 に示す。

図 5−親子重ね板ばねの形状例

e)  まくらばね  鉄道車両における台車枠と車体との間に用いる重ね板ばねの総称であり,一般に中央部

を胴締めされた重ね板ばねが上下直列に組み合わされただ円ばねが多く用いられる。その形状例を

に示す。

図 6−まくらばねの形状例

f)  担いばね  鉄道車両などの車体(シャシー)を支える重ね板ばねの総称であり,シャシーばねともい

われる。一般に中央部は胴締めされ,また両端部はばねつり穴で支持される構造となっている。その

形状例を

図 に示す。

図 7−担いばねの形状例



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5

材料

5.1

鋼種及び寸法

ばねに用いる鋼種,寸法及び許容差は,JIS G 4801 による。ただし,これ以外の鋼種,寸法及び許容差

を適用する場合は,受渡当事者間の協定による。

5.2

平鋼の断面形状

マルチリーフスプリング,テーパリーフスプリング,親子重ね板ばね及びまくらばねに用いる平鋼の断

面形状は,

図 による。ただし,トレーリングリーフには,タイプ 2 又はタイプ 3 を用いる。

図 8−平鋼の断面形状

5.3

硬さ

焼入焼戻し後のリーフの硬さは,

表 による。ただし,これ以外の鋼材又は硬さを指定する場合は,受

渡当事者間の協定による。

表 1−焼入焼戻し後のリーフの硬さ

ばね鋼鋼材の記号

焼戻し後の硬さ

SUP9 
SUP9A 
SUP10 
SUP11A

388 HBW(くぼみの直径 3.10 mm)∼461 HBW(くぼみの直径 2.85 mm)

6

基本寸法及びその許容差

6.1

基本寸法の表し方

マルチリーフスプリングの基本寸法は,ストレートスパン,固定側ハーフスパン,板幅,板厚及び枚数

をもって表す。テーパリーフスプリング,親子重ね板ばね及びまくらばねの基本寸法は,マルチリーフス

プリングの寸法表示に準じて表す。また,トレーリングリーフの基本寸法は,固定側ハーフスパン,空気

ばね側長さ,板幅,板厚及び自由高さをもって表す。

a)  タイプ 1

b)  タイプ 2

c)  タイプ 3


5

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6.2

ストレートスパン及び固定側ハーフスパンの許容差

重ね板ばねの基本寸法として,ストレートスパン及び固定側ハーフスパンを表示する。ストレートスパ

ンの許容差はその±0.3  %又は 3 mm の大きい方の値とし,JIS Z 8401 によって 0.5 mm 単位に丸める。固

定側ハーフスパンの許容差はハーフストレートスパンの±0.3  %又は 2 mm の大きい方の値とし,JIS Z 

8401 によって 0.5 mm 単位に丸める。

6.3

トレーリングリーフの固定側ハーフスパン及び空気ばね側長さの許容差

トレーリングリーフの固定側ハーフスパン及び空気ばね側長さの許容差は,いずれも±5 mm とする。

また,高さの許容差は,いずれも±4.5 mm とする。

タイプ 2 のトレーリングリーフにおいては,通常の使用状態で引張り応力側になる一番リーフ表面の中

心穴位置を水平に置いたとき,

その水平面から空気ばね側の力の支持中心までの高さを規定するものとし,

その許容差は±5 mm とする。

7

性能

7.1

一般性能

重ね板ばねの性能項目には,ばね特性,動ばね特性,ワインドアップ特性,上下方向疲労強度,目玉疲

労強度及び腐食疲労強度がある。通常,ばね特性の性能値は,使用者が指定する。指定された性能値をも

とに,JIS B 2710-2 によって重ね板ばねの設計を行い,JIS B 2710-3 によって性能値に適合するか確認試験

を行う。

なお,ワインドアップ特性,上下方向疲労強度,目玉疲労強度及び腐食疲労強度の性能値の設定及びそ

の試験の実施は受渡当事者間の協定による。

7.2

許容差

ばね特性は,第一の指定力時から第二の指定力時までの反り又は高さの変化量(ばねたわみ)によるも

のであり,その許容差は次による。

a)  反りの場合の許容差  反りの許容差は,±(指定時たわみの 2.5  %+2.5 mm),又は±4 mm のいずれ

か大きい数値とし,JIS Z 8401 によって 0.5 mm 単位に丸める。

b)  高さの場合の許容差  高さの許容差は,±(指定時たわみの 2.5  %+4 mm),又は±5.5 mm のいずれ

か大きい数値とし,JIS Z 8401 によって 0.5 mm 単位に丸める。

c)  ばね定数の許容差  ばね定数の許容差は,ばね用平鋼の板厚,板幅,ばね板長さなどの許容差に影響

されるため指定しないことが望ましいが,指定する場合は±10  %とする。ただし,特に必要な場合に

限り,受渡当事者間の協定によって±7  %とすることができる。

8

ばね各部の形状及び寸法

必要によって,ばね各部の形状及び寸法について,次の項目を指定することができる。

8.1

中心穴

中心穴を設ける場合には,その寸法及び許容差は

表 による。ただし,穴の寸法は通常の使用時に引張

り側となるリーフ表面での値をいい,圧縮側表面については規定しない。中心穴には,必要によってコー

ナプレス又は 面取りを施してよい。その場合,穴の寸法はコーナプレス又は 面取りの影響が及んでい

ない内部で測定するものとする。



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表 2−中心穴の寸法及びその許容差

単位  mm

センタボルトの軸径

8  10 12 14 16

直径      d  8.5  10.5 12.5 14.5 16.5

中心穴

許容差

5

.

0

0

+

8

.

0

0

+

直径      a 12 14 16 18 20

許容差

5

.

0

0

+

8

.

0

0

+

直径      b  8.5  10.5 12.5 14.5 16.5

二番リーフの中心だ(楕)円穴寸法

(トレーリングリーフを除く)

許容差

5

.

0

0

+

8

.

0

0

+

8.2

開先形状

リーフの開先形状は,次の

図 9∼図 12 に示すいずれかを指定する。ただし,いずれも寸法を規定するも

のではない。特にテーパ開先(

図 11)及び三角テーパ開先(図 12)の平面形状は規定しない。

図 9−平開先形状例

図 10−三角開先の形状例


7

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図 11−テーパ開先の形状例

図 12−三角テーパ開先の形状例

8.3

目玉

8.3.1

目玉の内径

ブシュなし用目玉及び外筒なしゴムブシュ用目玉の内径寸法並びにその許容差は,

表 による。また,

金属ブシュ用目玉及び外筒付きゴムブシュ用目玉の内径寸法並びにその許容差は,受渡当事者間の協定に

よる。

なお,金属ブシュをばねに組み込む場合には,ブシュ内径の寸法許容差は JIS B 0401-2 によって H10 と

する。

表 3−目玉の内径寸法及びその許容差  

単位  mm

目玉内径  23 25 28 30 33 35 38 40 45 50

リーマ加工あり

±0.25

許容差

リーマ加工なし

±0.5

8.3.2

目玉軸の傾き

金属ブシュ用目玉軸の傾き及びその測定方法は,

図 13 及び図 14 による。また,ゴムブシュ用目玉軸の

傾き及びその測定方法は,

図 13 及び図 14 に準じて,受渡当事者間の協定による。



B 2710-4:2008

単位  mm

図 13−金属ブシュ用目玉軸の傾き

単位  mm

図 14−目玉軸の傾きの測定方法

8.3.3

目玉の幅

目玉の幅を研削仕上げする場合には,指定寸法をばね板の幅から 1 mm 以内を減じた値とし,許容差は

0

 

0.5

 mm とする。

8.4

二番巻

8.4.1

形状の種類

二番巻を設ける場合には,その形状は次の a)∼d)に示すいずれかを指定する。

a)  上巻き 3/4 タイプ  上巻き 3/4 タイプの形状は,図 15 に示すものとする。

図 15−上巻き 3/4 タイプ


9

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b)  上巻き 1/4 タイプ  上巻き 1/4 タイプの形状は,図 16 に示すものとする。

図 16−上巻き 1/4 タイプ

c)  ベルリンアイ 5/8 タイプ  ベルリンアイ 5/8 タイプの形状は,図 17 に示すものとする。

図 17−ベルリンアイ 5/8 タイプ

d)  ベルリンアイ 1/4 タイプ  ベルリンアイ 1/4 タイプの形状は,図 18 に示すものとする。

図 18−ベルリンアイ 1/4 タイプ

8.4.2

二番巻の寸法

図 1518 に示す二番巻の主要寸法は,表 による。この中での各寸法は一番リーフがまっすぐに伸びた

状態での値とする。また,リーフ間にサイレンサを挿入する場合には,そのサイレンサの形状を考慮して,

寸法 Hを通常より大きく定める。また,及び は作用力によるスパンの変化を考慮して,リーフ間

の干渉を起こさないように定める。

表 4−二番巻の寸法

単位  mm

H L C E 

D

o

+3

D

o

+8 5

サイレンサ板厚


10 
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8.4.3

展開形状

二番巻を設ける場合には,リーフ端部の展開形状は次のいずれかによる。

a)  平行切り  平行切りの形状は,図 19 に示すものとする。

注記  の値は,板幅−20 mm 程度とする。

図 19−平行切り

b)  三角開先  三角開先の形状は,図 20 に示すものとする。

注記  の値は,幅の 1/2 程度とする。

図 20−三角開先

8.5

組立幅

組立幅の許容差は,ばね取付け用 U ボルトの間において,板幅に対し+2.5  %とする(

図 21 参照)。ば

ねによっては受渡当事者間の協定で取り決めてもよい。

図 21−組立幅

8.6

胴締め

ばねの組立は,中央部を

図 22 に示す胴締め(鉄製のバンド)で締め付けることによって行う。

なお,胴締め部は車両の車軸箱及び台車枠並びに車体に接する部分であるため,

表 に示す許容差を設

ける。さらに,胴締めの長さは,まくらばねの場合には

図 23,担いばねのときには図 24 で図示された位

置で測定する。また,ばねつり穴の大きさ及びばねつり穴の偏心については,

表 に示す。


11

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図 22−胴締めの形状例

図 23−胴締めの長さ(まくらばねの場合)

図 24−胴締めの長さ(担いばねの場合)


12 
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表 5−まくらばね及び担いばねの寸法

単位  mm

項目

許容差

まくらばね

+0.5 
−1

胴締めの厚さ

担いばね

±1

胴締めの長さ

±2

スパン 1 000 mm 以上

3 以下

胴締めの偏り

スパン 1 000 mm 未満

2 以下

長径  (D

1

)

+2 
  0

ばねつり穴の大きさ

短径  (D

2

)

+2 
  0

ばねつり穴の偏心(板幅方向)

1 以下

9

部品

ばねに用いる部品は,次による。

a)  金属ブシュ  金属ブシュの内径及び肉厚を,表 に示す。

表 6−金属ブシュの内径及び肉厚

単位  mm

ブシュ内径

ブシュ肉厚

25 28 30 32 35 38

3.0

(31) (34) (36) (38)  −

3.5

− (42) −

4.0

− (38) (40) − (46)

6.0

− (42) (44) − (50)

注記  括弧内寸法は,ブシュ外径を示す。


13

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b)  センタボルト  センタボルトの材質,形状及び寸法を,表 に示す。

寸法の公差は原則として JIS B 1021 の部品等級 A に準じるが,用途によっては受渡当事者間の協定によ

る。

なお,センタボルトに用いるナットは,JIS B 1181 の小形六角ナットとする。ただし,強度区分及び表

面処理は,受渡当事者間の協定による。

表 7−センタボルトの材質,形状及び寸法

単位  mm

ねじの呼び M8

M10

M12

M14

M16

軸径

φ

8 10 12 14 16

ピッチ

1.25 1.5

ねじ長さ

15 20 25 30 40

ねじ許容差

+3 
  0

+4 
  0

ね 

ねじの等級

JIS B 0209 の 6g

首下長さ

5 の倍数

形状

丸頭タイプ

だ(楕)円頭タイプ

頭部径

φ

14

17 20 20 22 24 30

二面幅

− 12 14 17 17 17 19 27

高さ

4 の倍数

部部

首下丸み

約 0.5

表面処理(参考) Ep-Fe/Zn

5/CM2 又は Ep-Fe/Zn[2-C2](JIS H 8610 参照)

a)

強度区分

6.8 8.8 9.8

材質(参考) S45C

SCM 435

又は SCM 440

熱処理

硬さ(参考) 
JIS Z 2245 参照)

8∼22 HRC

22∼32 HRC

28∼37 HRC

強度区分及び材質

適用規格

JIS B 1051JIS G 4051JIS G 4053 

a)

  受渡当事者間の協定によって表面処理は省くことができる。

B


14 
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c)  クリップ  クリップの材質,形状及び寸法を表 に示す。形状及び取付位置は用途によって,受渡当

事者間の協定による。

表 8−クリップの材質,形状及び寸法

単位  mm

サイズ  (txb) 3×20 5×20 6×25 6×30 8×30

ばね板の幅+3

クリップ取付部のばね板厚+α

  a)

(5 の倍数)

− 10

12

S(ねじの呼び)

− M8

M10

P(ねじのピッチ)

− 1.25

d

1

− 8.5

10.5

d

2

 b)

 6.5,8.5 8.5,10.5 10.5,(13.5) 10.5,(13.5) 13.5,(16.5)

3

の左右差 0.5 以下

ボルト穴の心ずれ

− 1.0 以下

表面処理(参考) Ep-Fe/Zn

5/CM2 又は Ep-Fe/Zn[2-C2](JIS H 8610 参照)

c)

材質

JIS G 3101 の SS330 又は JIS G 3505 の SWRM6 若しくは SWRM10

注記  クリップは,ナットを用いないボルト形及びクリンチタイプのものがあるが,このほかのタイプについ

ても適用してもよい。

a)

  αの値は,受渡当事者間の協定による。

b)

  括弧内は,受渡当事者間の協定によって適用することができる。

c)

  受渡当事者間の協定によって表面処理は省くことができる。


15

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d)  クリップボルト  クリップボルトの材質,形状及び寸法を表 に示す。

寸法の公差は原則として JIS B 1021 の部品等級 A に準じるが,用途によっては受渡当事者間の協定によ

る。

なお,形状及び寸法は用途によって,受渡当事者間の協定による。

表 9−クリップボルトの材質,形状及び寸法

単位  mm

頭部形状

六角頭タイプ(六角ボルト)

皿頭タイプ(皿ボルト)

ねじの呼び

M8 M10 M8 M10

軸径

φ

d

8 10 8 10

軸径許容差

+0.3 
+0.1

ピッチ

1.25

ねじ長さ

8

ね 

ねじの等級

JIS B 0209 の 6 g

首下長さ

受渡当事者間の協定(1 mm 単位)

二面幅

12 14 −

対角距離

約 13.9

約 16.2

高さ

6 4.4

5.5

部部

首下丸み

約 0.5

表面処理(参考) Ep-Fe/Zn

5/CM2 又は Ep-Fe/Zn[2-C2](JIS H 8610 参照)

a)

強度区分 4.8

6.8

材質(参考)

SWCH12A

JIS G 3507-2 参照)

S20C 又は S45C

JIS G 4051 参照)

熱処理

強度及び材質

硬さ(参考) 
JIS Z 2245 参照)

71∼95 HRB

89∼99 HRB

注記  クリップボルトは,いずれもナットを用いず,ねじ部をクリップ板に締め込むタイプのものである。 

a)

  受渡当事者間の協定によって表面処理は省くことができる。


16 
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e)  クリップパイプ  クリップパイプの材質,形状及び寸法を,表 10 に示す。形状及び寸法は用途によっ

て,受渡当事者間の協定による。

表 10−クリップパイプの材質,形状及び寸法

単位  mm

呼び 8  10  12

内径

φ

9.0 11.0 14.0

内径の許容差

+1.2

−0.5

板厚

1.0 1.2 1.2 1.6 1.2 1.6

板厚の許容差

±0.2

長さ

1 mm 単位

長さの許容差

+1.5

0

表面処理(参考) Ep-Fe/Zn

5/CM2

若しくは Ep-Fe/Zn[2-C2]又は塗装施工(JIS H 8610 参照)

a)

材質

JIS G 3141 の SPCC 又は SPCD

JIS G 3131 の SPHC 又は SPHD 
JIS G 3445 の STKM

a)

  受渡当事者間の協定によって表面処理は省くことができる。


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f)  サイレンサ  サイレンサの材質,形状及び寸法を表 11 に示す。形状その他は用途によって,受渡当事

者間の協定による。

表 11−サイレンサの材質,形状及び寸法

単位  mm

項目

角形タイプ

H 形タイプ

丸形タイプ

ばね板の幅−5

寸法+(2×クリップ板厚)

]最小

ばね板の幅−(10∼20)

長さ

60

15 又は 16

ばね板の幅 11 又は 21

30

クリップ板の幅+2

板厚

3 又は 4

2 の倍数

2 の倍数

1 又は 2

材質(参考)

超高密度ポリエチレン,高密度ポリエチレン又はウレタンゴム

g)  リベット  リベットの材質は JIS G 3507-1 の SWRCH 8R 又は SWRCH 10R とし,形状は JIS B 1213

の丸リベットとする。呼び径は

表 12 による。

表 12−リベットの呼び径

単位  mm

呼び径 6

8

10

13

16

表面処理(参考) Ep-Fe/Zn

5/CM2 又は Ep-Fe/Zn[2-C2](JIS H 8610 参照)

a)

a)

  受渡当事者間の協定によって表面処理は省くことができる。


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h)  センタスペーサ  センタスペーサの材質は,一般にポリアセタール樹脂又は JIS G 3302 の亜鉛めっき

鋼板を用い,形状及び寸法は

表 13 に示す。

表 13−センタスペーサの形状及び寸法

単位  mm

項目

寸法

B

ばね板の幅−5

厚さ

t 1.0

穴径

d

(センタボルト径  +0.5)

0.5

0

 

長さ

L

受渡当事者間の協定による。ただし,10 単位とする。

10  その他の仕様

重ね板ばねは,熱処理後にショットピーニング,塗装及びセッチングの処理を行うことがあるが,それ

らは次による。

a)  ショットピーニング  重ね板ばねは,組立前に JIS B 2711 によるショットピーニングを施す。この場

合のショットピーニングには,普通ピーニング又はストレスピーニングを行う。

なお,トレーリングリーフは,普通ピーニングが一般的で主としてリーフの引張側表面に行う。

b)  塗装  重ね板ばねは,ショットピーニング後,組立前に塗装を施す。塗装には受渡当事者間の協定に

よって,個別のリーフに行う下塗り塗装及び組立後に行う仕上げ塗装がある。

c)  セッチング  重ね板ばねは組立後,セッチングを行う。セッチングは通常仕上げ塗装前に行う。

なお,トレーリングリーフにはセッチングを施工しない。

11  検査及び報告

重ね板ばねは,次の検査を行い報告する。そのとき,ロット検査を行う場合の抜取検査方式は,受渡当


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事者間の協定による。

a)  性能  重ね板ばねの性能試験には次の種類があり,通常は使用者が指定するばね特性試験を行い,そ

の他の試験項目の実施については,受渡当事者間の協定による。各試験方法については,JIS B 2710-3

による。

1)  ばね特性試験

2)  動ばね特性試験

3)  ワインドアップ特性試験

4)  上下方向疲労試験

5)  目玉疲労試験

6)  腐食疲労試験

b)  寸法  ばねの寸法は図面に指定された事項について行う。図面に指示のない寸法及び許容差は箇条 8

による。

c)  硬さ  ばね板の硬さの検査は JIS Z 2243 によって行う。

なお,硬さの測定は,ばね板中央部の固定する部分の圧縮応力を生じる側で行う。

d)  表面状態  ばねの表面状態について,肌荒れ及びきずは目視によって検査し,脱炭は JIS G 0558 によ

って測定する。

参考文献  JIS G 3507-2  冷間圧造用炭素鋼−第 2 部:線

JIS H 8610  電気亜鉛めっき

JIS Z 2245  ロックウェル硬さ試験−試験方法