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B 2706

:2013

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲 

1

2

  引用規格 

1

3

  用語及び定義  

1

4

  ばねの材料 

1

5

  ばねの分類 

2

5.1

  ばねの厚さによる分類  

2

5.2

  ばねの荷重による分類  

2

6

  設計計算 

2

6.1

  計算に用いる量記号  

2

6.2

  ばねの設計に用いる計算式  

3

7

  荷重特性 

4

7.1

  単体の荷重特性  

4

7.2

  組み合わせたときの荷重特性  

5

8

  許容応力 

7

8.1

  一般事項  

7

8.2

  静的荷重を受ける場合  

7

8.3

  繰返し荷重を受ける場合  

7

9

  ばねの形状及び寸法並びに荷重特性  

8

10

  ばねの許容差  

11

11

  硬さ  

12

12

  外観  

12

13

  試験  

12

13.1

  試験機器  

12

13.2

  測定手順  

13

14

  表面処理  

15

15

  検査  

15

16

  製品の呼び方  

15

17

  表示  

15


B 2706

:2013

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

ばね工業会(JSMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を

改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格で

ある。

これによって,JIS B 2706:2001 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 B

2706

:2013

皿ばね

Disc springs

適用範囲 

この規格は,単体及び組み合わせて複数枚使用する鋼製皿ばね(以下,ばねという。

)について規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0103

  ばね用語

JIS B 7502

  マイクロメータ

JIS B 7503

  ダイヤルゲージ

JIS B 7507

  ノギス

JIS B 7513

  精密定盤

JIS B 7533

  てこ式ダイヤルゲージ

JIS B 7738

  コイルばね−圧縮・引張試験機の検証

JIS G 3311

  みがき特殊帯鋼

JIS G 4801

  ばね鋼鋼材

JIS G 4802

  ばね用冷間圧延鋼帯

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法

JIS Z 2245

  ロックウェル硬さ試験−試験方法

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0103 による。

ばねの材料 

ばねの材料は,

表 による。それ以外の材料の使用については,受渡当事者間の協定による。

表 1−ばねの材料

規格番号

材料記号

JIS G 3311 

S60CM

,S65CM,S70CM,SK85M,SUP10M

JIS G 4801 

SUP10

JIS G 4802 

S60C-CSP

,S65C-CSP,S70C-CSP,SK85-CSP,SUP10-CSP


2

B 2706

:2013

ばねの分類 

5.1 

ばねの厚さによる分類 

ばねは,厚さによって 3 グループに分類し,その主な製造方法及び材料は,

表 による。

表 2−ばねの厚さによる分類

単位  mm

グループ

厚さ

主な製造方法

材料

1 0.25

以上

1.2

未満

プレスによる冷間成形。角部は,バレル研磨によって

面取りを行う。

炭素鋼又は

合金鋼

2 1.2

以上

6.0

以下

プレスによる冷間成形又は機械加工による成形。角部
は,バレル研磨又は機械加工によって面取りを行う。

3 6.0

を超え

14.0

以下

冷間加工,熱間加工又は機械加工による成形。角部は,
機械加工によって面取りを行う。

合金鋼

5.2 

ばねの荷重による分類 

ばねは,重荷重用及び軽荷重用の 2 種類とし,記号は,

表 による。

表 3−ばねの記号

記号

種類

H

重荷重用

L

軽荷重用

設計計算 

6.1 

計算に用いる量記号 

計算に用いる量記号は,

図 及び表 による。

a)

角部 II の面取り半径は,角部 I 及び III の 以上とする。

図 1−ばねの形状及び各部の記号


3

B 2706

:2013

表 4−計算に用いる量記号

量記号

記号の意味

単位

ばねの外径 mm

ばねの内径 mm

ばねの厚さ mm

角部 I,II 及び III の面取り半径 mm

H

0

ばねの自由高さ mm

H

t

ばねの荷重測定時の高さ mm

h

0

ばねの全たわみ(H

0

t) mm

材料の縦弾性係数(2.06×10

5

) N/mm

2

ν

 

材料のポアソン比(0.3)

ばねの荷重 N

ばね定数 N/mm

δ 

ばねのたわみ mm

σ

I

位置 I の応力 N/mm

2

σ

II

位置 II の応力 N/mm

2

σ

III

位置 III の応力 N/mm

2

σ

IV

位置 IV の応力 N/mm

2

P

G

ばねを組み合わせたときの荷重 N

δ

G

ばねを組み合わせたときのたわみ mm

L

0

ばねを組み合わせたときの自由高さ mm

同じ向きに重ねた(並列重ね)枚数

交互に組み合わせた(直列組合せ)枚数又は組数

注記 1

N/mm

2

=1 MPa

6.2 

ばねの設計に用いる計算式 

a)

計算に用いる係数  計算に用いる係数は,次の式(1)∼式(4)によって求める。

d

D

=

α

  (1)

α

α

α

α

α

π

ln

2

1

1

1

1

2

1

+

×

=

C

  (2)

×

×

=

1

ln

1

ln

6

1

2

α

α

α

π

C

  (3)

α

α

π

ln

1

3

3

×

=

C

  (4)

b)

荷重の計算式  荷重 は,角部の 面取りを考慮した補正項(Dd)/[(Dd)−3r]を入れ,次の式(5)に

よって求める。

+

×

×

×

×

×

=

1

2

1

4

3

)

(

0

0

2

1

3

2

t

t

h

t

t

h

D

C

t

E

r

d

D

d

D

P

δ

δ

δ

ν

  (5)

c)

応力の計算式  図 に示す位置 I,II,III 及び IV の応力は,次の式(6)∼式(9)によって求める。その値

が正の場合には,引張応力を,負の場合には,圧縮応力を示す。


4

B 2706

:2013

×

×

×

×

=

3

0

2

2

1

2

I

2

1

4

C

t

t

h

C

D

C

t

E

δ

δ

ν

σ

   (6)

+

×

×

×

×

=

3

0

2

2

1

2

II

2

1

4

C

t

t

h

C

D

C

t

E

δ

δ

ν

σ

  (7)

+

×

×

×

×

=

3

0

2

3

2

1

2

2

)

2

(

1

4

C

t

t

h

C

C

D

C

t

E

δ

δ

α

ν

σ

   (8)

×

×

×

×

=

3

0

2

3

2

1

2

2

)

2

(

1

4

C

t

t

h

C

C

D

C

t

E

δ

δ

α

ν

σ

   (9)

d)

ばね定数の計算式  ばね定数は,非線形であるので式(5)をたわみ δ で微分して,次の式(10)によって

求める。

+

+

×

×

×

×

=

=

1

2

3

3

1

4

3

)

(

2

0

2

0

2

1

3

2

t

t

t

h

t

h

D

C

t

E

r

d

D

d

D

d

dP

k

δ

δ

ν

δ

 ··· (10)

荷重特性 

7.1 

単体の荷重特性 

7.1.1 

特性曲線 

ばねの荷重特性は,h

0

/t

の比に依存しており,

図 のように非線形の曲線となる。図の S 点は計算上の

密着荷重であり,S 点における荷重は,式(5)の δ に h

0

を代入して,次の式(11)  によって求める。

2

1

0

3

2

1

4

3

)

(

0

D

C

h

t

E

r

d

D

d

D

P

h

×

×

=

=

ν

δ

  (11)

図 2−荷重特性

7.1.2 

計算値及び実測値の荷重特性 

荷重試験機でばねの荷重特性を測定すると,ばねの荷重は,

図 に示すようにばねのたわみが 0.1h

0


5

B 2706

:2013

0.4h

0

までは初期ひずみなどで計算値より低くなり,0.75h

0

(使用最大限界)を超えて h

0

に近くなると荷重

の支点が変化するため,計算値より高くなる。

図 3−計算値及び実測値の荷重特性例

7.2 

組み合わせたときの荷重特性 

ばねは,様々な組合せによって,次のような荷重特性が得られる。ばねを組み合わせて使用する場合,

荷重を負荷したときに,ばねがくずれないよう一定の位置に保つ必要がある。そのために一定の隙間をも

った案内が必要となる。案内は,基本的に内径案内が望ましいが外径案内でもよい。推奨隙間は,

表 

よる。

なお,案内の形状については,受渡当事者間の協定による。

表 5−案内の隙間

単位  mm

外径又は内径

径の隙間

15

以下 0.2

20

以下 0.3

26

以下 0.4

45

以下 0.6

75

以下 0.8

140

以下 1.0

250

以下 1.6

a)

並列重ねの荷重特性  図 に示すように,ばねを同じ向き(以下,並列という。)に重ねると,重ね

枚数倍荷重が大きくなる。重ね枚数を として,荷重 P

G

,たわみ δ

G

及び自由高さ L

0

は,次の式(12)

∼式(14)  によって求める。

P

n

P

×

=

G

   (12)

δ

δ

=

G

  (13)


6

B 2706

:2013

t

n

H

L

×

+

=

)

1

(

0

0

  (14)

図 4−並列重ねの荷重特性

b)

直列組合せの荷重特性  図 に示すように,ばねを交互に組み合わせる(以下,直列という。)と,

枚数倍たわみが大きくなる。組み合わせた枚数を

m

として,荷重

P

G

,たわみ

δ

G

及び自由高さ

L

0

は,

次の式

(15)

∼式

(17)

によって求める。

P

P

=

G

   (15)

δ

δ

×

m

G

  (16)

0

0

H

m

L

×

=

  (17)

図 5−直列組合せの荷重特性

c)

並列重ね及び直列組合せの荷重特性  図 に示すように並列と直列との組合せをした場合,各並列の

枚数を

n

,直列の組数を

m

として,荷重

P

G

,たわみ

δ

G

及び自由高さ

L

0

は,次の式

(18)

∼式

(20)

によ

って求める。

P

n

P

×

=

G

   (18)

δ

δ

×

m

G

  (19)


7

B 2706

:2013

m

t

n

H

L

×

×

+

=

]

)

1

(

[

0

0

  (20)

図 6−並列重ね及び直列組合せの荷重特性

許容応力 

8.1 

一般事項 

ばねの断面が長方形のため,各角部に応力が集中する。

図 に示す位置

I

II

III

及び

IV

の応力は,式

(6)

∼式

(9)

によって計算する。最大圧縮応力は,位置

I

で発生し,最大引張応力は,

図 に示すように外内

径の比(

D/d

,及び全たわみと厚さとの比(

h

0

/t

)によって,位置

II

又は

III

に発生する。

図 7−最大引張応力の位置

8.2 

静的荷重を受ける場合 

静的荷重を受ける場合,又は使用期間内に

5 000

回以下の繰返しを受ける場合,高さ

H

t

H

0

0.75h

0

ときの最大圧縮応力

σ

I

の絶対値は,

2 500 N/mm

2

を超えないことが望ましい。

8.3 

繰返し荷重を受ける場合 

繰返し荷重を受ける場合,荷重の最大及び最小における

σ

II

及び

σ

III

のそれぞれの引張応力を計算し,そ

の最大値及び最小値で耐久限度を検討する。

なお,一例として

SUP10

のばね鋼を使用し,ショットピーニングを施さない場合の耐久限度線図を

図 8


8

B 2706

:2013

図 10 に示す。

図 8−耐久限度線図(グループ 1 

図 9−耐久限度線図(グループ 2 

図 10−耐久限度線図(グループ 3

ばねの形状及び寸法並びに荷重特性 

ばねの標準的な形状及び寸法並びに荷重特性は,

表 及び表 による。

なお,グループ分けは,

表 に対応している。


9

B 2706

:2013

表 6−重荷重用皿ばね(H

a)

角部 II の面取り半径は,角部 I 及び III の 以上とし,その
大きさは受渡当事者間の協定による。

呼び

グル

ープ

寸法

荷重特性

応力

外径

D

mm

内径

d

mm

厚さ

t

mm

自由

高さ

H

0

mm

全た

わみ

h

0

mm

面取り

半径

r

(参考)

mm

荷重

P

δ=0.5h

0

N

荷重

P

H

t

H

0

0.75h

0

N

σ

I

σ

II

H

t

H

0

−0.75h

0

N/mm

2

8 1 8 4.2

0.4

0.6

0.2 0.1

160  228

−2 162

1 218

10 10

5.2

0.5

0.75

0.25

0.1

244

347

−2 159

1 218

12.5 12.5

6.2

0.7

1

0.3

0.1

480

693

−2 240

1 382

14 14

7.2

0.8

1.1

0.3

0.1

573

834

−1 997

1 308

16 16

8.2

0.9

1.25

0.35

0.1

725

1 053

−2 019

1 301

18 18

9.2

1

1.4

0.4

0.1

895

1 298

−2 035

1 295

20 20

10.2

1.1

1.55

0.45

0.1

1 083

1 569

−2 048

1 290

22.5 2  22.5 11.2 1.2 1.7 0.5  0.1

1 215  1 757

−1 965

1 229

25 25

12.2

1.6

2.15

0.55

0.2

2 541

3 716

−2 257

1 538

28 28

14.2

1.6

2.25

0.65

0.2

2 479

3 592

−2 192

1 385

31.5 31.5

16.3

1.8

2.5

0.7

0.2

3 014

4 380

−2 086

1 343

35.5 35.5

18.3

2

2.8

0.8

0.2

3 705

5 374

−2 095

1 332

40 40

20.4

2.2

3.1

0.9

0.2

4 333

6 275

−2 048

1 290

45 45

22.4

2.5

3.5

1

0.3

5 540

8 036

−2 031

1 296

50 50

25.4

3

4.1

1.1

0.3

8 526

12 430

−2 142

1 418

56 56

28.5

3

4.3

1.3

0.3

8 162

11 770

−2 080

1 274

63 63

31

3.5

4.9

1.4

0.3

10 660

15 460

−2 030

1 296

71 71

36

4

5.6

1.6

0.5

14 790

21 450

−2 091

1 332

80 80

41

5

6.7

1.7

0.5

23 850

34 900

−2 130

1 453

90 90

46

5

7

2

0.5

22 380

32 460

−2 035

1 295

100 100

51

6

8.2

2.2

0.5

33 980

49 540

−2 143

1 418

112 112

57

6

8.5

2.5

0.5

31 060

44 930

−1 985

1 239

125 3

125

64 8

10.6

2.6 1  61 620

90 370

−2 120

1 471

140 140

72

8

11.2

3.2

1

61 490

89 190

−2 155

1 370

160 160

82

10

13.5

3.5

1

98 430

143 900

−2 203

1 486

180 180

92

10

14

4

1

89 520

129 800

−2 035

1 295

200 200

102

12

16.2

4.2

1

129 200

188 800

−2 030

1 369

225 225

112

12

17

5

1

121 500

175 700

−1 965

1 229

250 250

127

14

19.6

5.6

1.5

178 100

258 300

−2 067

1 316


10

B 2706

:2013

表 7−軽荷重用皿ばね(L

a)

角部 II の面取り半径は,角部 I 及び III の 以上とし,その
大きさは受渡当事者間の協定による。

呼び

グル

ープ

寸法

荷重特性

応力

外径

D

mm

内径

d

mm

厚さ

t

mm

自由

高さ

H

0

mm

全た

わみ

h

0

mm

面取り

半径

r

(参考)

mm

荷重

P

δ=0.5h

0

N

荷重

P

H

t

H

0

0.75h

0

N

σ

I

σ

III

H

t

H

0

−0.75h

0

N/mm

2

8 1 8 4.2

0.3

0.55

0.25

0.1

97

128

−2 322

1 312

10

10  5.2 0.4 0.7 0.3  0.1

166

223

−2 299

1 281

12.5

12.5 6.2 0.5 0.85

0.35

0.1

226

308

−2 093

1 114

14

14  7.2 0.5 0.9 0.4  0.1

220

292

−1 990

1 101

16 16

8.2

0.6

1.05

0.45

0.1

316

426

−2 016

1 109

18

18  9.2 0.7 1.2 0.5  0.1

431

586

−2 035

1 114

20 20

10.2

0.8

1.35

0.55

0.1

564

772

−2 050

1 118

22.5 22.5

11.2

0.8

1.45

0.65

0.1

548

727

−2 006

1 079

25

25  12.2 0.9 1.6 0.7  0.1

660

883

−1 940

1 023

28

28  14.2 1  1.8 0.8  0.1

851

1 132

−1 986

1 086

31.5 2 31.5

16.3 1.2 2.1 0.9  0.1  1 289

1 738

−2 083

1 156

35.5

35.5

18.3 1.2 2.2 1

0.1  1 168

1 541

−1 881

1 045

40 40

20.4

1.6

2.75

1.15

0.2

2 392

3 249

−2 170

1 186

45

45  22.4 1.8 3.1 1.3  0.2  2 991

4 058

−2 179

1 165

50

50  25.4 2  3.4 1.4  0.2  3 578

4 881

−2 097

1 140

56

56  28.5 2  3.6 1.6  0.2  3 410

4 537

−1 987

1 090

63 63

31

2.5

4.25

1.75

0.3

5 422

7 397

−2 059

1 088

71 71

36

2.5

4.5

2

0.3

5 188

6 903

−1 931

1 055

80 80

41

3

5.3

2.3

0.3

8 023

10 770

−2 074

1 142

90

90

46 3.5

6 2.5

0.3

10 630 14 460

−2 035

1 114

100 100

51

3.5

6.3

2.8

0.3

10 010

13 310

−1 909

1 049

112 112

57

4

7.2

3.2

0.5

13 720

18 250

−1 987

1 090

125 125

64

5

8.5

3.5

0.5

22 480

30 660

−2 099

1 149

140

140

72 5 9 4  0.5

21 460 28 550

−1 990

1 101

160 160

82

6

10.5

4.5

0.5

31 030

41 810

−2 016

1 109

180 180

92

6

11.1

5.1

0.5

29 050

38 150

−1 875

1 035

200 3

200

102 8

13.6

5.6 1  57 760 78 790

−2 098

1 145

225 225

112

8

14.5

6.5

1

54 790

72 680

−2 006

1 079

250 250

127

10

17

7

1

89 450

122 000

−2 097

1 140


11

B 2706

:2013

10 

ばねの許容差 

表 及び表 のばねの許容差は,次の a)b)c)

及び d)

による。

a)

厚さの許容差  厚さ

t

の許容差は,

表 による。

表 8−厚さの許容差

単位  mm

厚さ t

許容差

 0.25

以上 0.4 未満

±0.025

 0.4

以上 0.6 未満

±0.030

 0.6

以上 0.9 未満

±0.040

 0.9

以上 1.2 未満

±0.050

 1.2

以上 1.6 未満

±0.060

 1.6

以上 2.1 未満

±0.070

 2.1

以上 3.0 未満

±0.080

 3.0

以上 5.0 未満

±0.090

 5.0

以上 8.0 未満

±0.10

 8.0

以上 12.0 未満

±0.12

 12.0

以上 14.0 以下

±0.15

b)

外径及び内径の許容差  外径

D

及び内径

d

の許容差は,

表 による。

表 9−外径及び内径の許容差

単位  mm

外径又は内径寸法

許容差

以下

外径 D

(マイナスの許容差)

内径 d

(プラスの許容差)

3 6

+0.18

0

6 10

0

−0.22

+0.22

0

10 18

0

−0.27

+0.27

0

18 30

0

−0.33

+0.33

0

30 50

0

−0.39

+0.39

0

50 80

0

−0.46

+0.46

0

80 120

0

−0.54

+0.54

0

120 180

0

−0.63

+0.63

0

180 250

0

−0.72

c)

自由高さの許容差  自由高さ

H

0

の許容差は,

表 10 による。ただし,荷重の許容差を指定する場合に

は,自由高さの許容差は指定しない。


12

B 2706

:2013

表 10−自由高さの許容差

単位  mm

グループ

厚さ t

許容差

1

0.25

以上 1.2 未満

+0.10 
−0.05

2

1.2

以上 2.1 未満

+0.15

−0.08

 2.1

以上 3.5 未満

+0.20

−0.10

 3.5

以上 6.0 以下

+0.30

−0.15

3

6.0

を超え 14.0 以下

±0.30

d)

荷重の許容差  荷重

P

の許容差は,

表 11 による。ただし,自由高さの許容差を指定する場合には,

荷重の許容差は指定しない。

なお,組み合わせたときの荷重の許容差は,受渡当事者間の協定による。

表 11−荷重の許容差

単位  %

グループ

許容差

P(δ=0.5h

0

)

及び P(H

t

H

0

−0.75h

0

)

1

+25

−7.5

2

+15

−7.5

3

±7.5

11 

硬さ 

ばねの硬さは,

13.2.5

によって試験を行い,

42

50 HRC

415

510 HV

71.6

75.7 HRA

81.6

85.4 HR15N

又は

61.5

68.3 HR30N

)の硬さとする。

なお,熱処理を施したばねの表面には,著しい脱炭があってはならない。

12 

外観 

ばねの外観は,13.2.6 によって試験を行い,割れがなく,使用上有害なきず,ばり,さびなどがあって

はならない。

なお,内外周には,鋭い角があってはならない。

13 

試験 

13.1 

試験機器 

試験機器は,次による。

a)

マイクロメータ  JIS B 7502 に規定するマイクロメータ。

b)

ダイヤルゲージ  JIS B 7503 に規定するダイヤルゲージ。

c)

ノギス  JIS B 7507 に規定するノギス。

d)

精密定盤  JIS B 7513 に規定する精密定盤。


13

B 2706

:2013

e)

てこ式ダイヤルゲージ  JIS B 7533 に規定するてこ式ダイヤルゲージ。

f)

荷重試験機  JIS B 7738 に適合する試験機。

13.2 

測定手順 

13.2.1 

厚さ 

厚さの測定は,

図 11 のように外側マイクロメータの軸線をばねの外径と内径とからほぼ等しい距離の位

置に直角に当てて

3

か所以上測定し,その平均値を測定値とする。厚さの測定に用いる外側マイクロメー

タのアンビル及びスピンドルは,

図 11 のように球面のものが望ましい。特に,測定部位の曲率が大きいば

ねを測定する場合には,測定誤差が大きくなるため注意が必要である。

図 11−厚さの測定方法例

13.2.2 

外径及び内径 

外径は,

図 12 のようにノギスの外側用ジョウをばねの軸線と平行に接触させて測定する。内径は,図

13

のようにノギスの内側用ジョウをばねの軸線と平行に接触させて測定する。いずれも全周の

3

か所以上

測定し,外径はその最大値を,内径はその最小値を測定値とする。

図 12−外径の測定方法例

図 13−内径の測定方法例

13.2.3 

自由高さ 

自由高さの測定には,次の

2

種類の方法がある。

3

回又は

3

か所以上測定し,その平均値を測定値とす

る。


14

B 2706

:2013

a)

中心測定  図 14 のように定盤上にばねを置き,その上に板を載せ,ダイヤルゲージ又はてこ式ダイ

ヤルゲージを用いてその中心の自由高さを測定する。板は,適切な熱処理を施し,両面研磨仕上げを

した平滑なものを用いる。また,板の質量によっては,ばねがたわむため,あらかじめ受渡当事者間

で協定が必要である。

図 14−自由高さ測定方法例(中心測定)

b)

全周測定  図 15 及び図 16 のように定盤上にばねを置き,ダイヤルゲージ又はてこ式ダイヤルゲージ

を用いてその自由高さを測定する。荷重が小さいばねは,ダイヤルゲージの測定力によってばねがた

わみ,平面度が矯正されるため,てこ式ダイヤルゲージとの使い分けが必要である。

図 15−自由高さ測定方法例(全周測定) 

(ダイヤルゲージ) 

図 16−自由高さ測定方法例(全周測定) 

(てこ式ダイヤルゲージ) 

13.2.4 

荷重試験 

荷重試験には,指定高さでの荷重を測定する高さ基準方式と指定たわみでの荷重を測定するたわみ基準

方式との

2

種類があり,いずれかの方法を選択する。一般的には高さ基準方式によって測定する。

a)

高さ基準方式  荷重試験機にばねを置き,高さ

H

t

H

0

0.75h

0

のときの荷重を測定する。高さは試験

機のたわみを考慮し,ばねを除いた状態で荷重試験機に測定荷重を加えたときをゼロとする。

b)

たわみ基準方式  荷重試験機にばねを置き,たわみ

δ

0.50h

0

のときの予想荷重を

1

回加える。

δ

0.50h

0

のときの荷重の

1 %

程度の荷重を加え,その点をたわみゼロにセットする。たわみ

δ

0.50h

0

加えたときの荷重を測定する。

13.2.5 

硬さ試験 

ばねの硬さ試験は,JIS Z 2244 及び JIS Z 2245 に規定する方法によって行う。

なお,硬さは,表面を軽く研削してから測定する。

13.2.6 

外観試験 

外観試験は,目視による。


15

B 2706

:2013

14 

表面処理 

ばねには,さび止めのため防せい油などを塗布し,一般に電気亜鉛めっきは施さない。表面処理を必要

とする場合には,受渡当事者間の協定による。

15 

検査 

ばねの検査は,形状・寸法,硬さ,外観及び荷重特性について箇条 13 の試験を行い,箇条 9∼箇条 12

に適合しなければならない。ただし,ロット検査を行う場合の抜取検査方式は,受渡当事者間の協定によ

る。

16 

製品の呼び方 

ばねの呼び方は,規格番号又は規格名称,種類又はその記号及び呼びによる。

JIS B 2706

重荷重用

 20

   ||

||

||

皿ばね

 H

20

規格番号

種類又は

(呼び)

又は規格名称

その記号

17 

表示 

包装には,荷札その他適切な方法によって,次の事項を明瞭に表示しなければならない。

a)

規格番号又は規格名称

b)

種類又はその記号

c)

呼び

d)

数量

e)

製造番号

f)

製造業者又はその記号