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B 2290 : 1998 (ISO 1609 : 1986)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって JIS B 2290 : 1968 は改正され,この規格に置き換えられる。

JIS B 2290

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)  保守用フランジ


日本工業規格

JIS

 B

2290

 : 1998

 (ISO

1609

 : 1986)

真空装置用フランジ

Vacuum technology

−Flange dimensions

序文  この規格は,1986 年に第 1 版として発行された ISO 1609, Vacuum technology−Flange dimensions を

基に技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格であるが,対応国際規格には規定されていない

項目(保守用フランジ)を日本工業規格の

附属書(参考)として追加している。

1.

適用範囲  この規格は,次の組合せのフランジに互換性をもたせるため,真空技術に使用するフラン

ジ及びカラーの寸法を規定し,

ボルト締めフランジ,

クランプ締めフランジ及び回転フランジに適用する。

a)

組み立てられるフランジが同種

(例えば,

ボルト締めフランジ同士,

クランプ締めフランジ同士など)

又は異種(例えば,ボルト締めフランジがボルト又はクランプを用いてクランプフランジと組み立て

られている場合,ボルト締めフランジがボルトと回転フランジを用いてクランプフランジと組み立て

られている場合など)のいずれでもよい。

b)

フランジのシールリングは,4.のシール線荷重に適合するものであればエラストマーO リング又はメ

タルシールリングのいずれでもよい。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。

JIS B 1256

  平座金

JIS B 8365

  真空装置用クランプ形継手の形状及び寸法

JIS Z 8601

  標準数

ISO 273

  Fasteners−Clearance holes for bolts and screws

ISO 1127

  Stainless steel tubes−Dimensions, tolerances and conventional masses per unit length

ISO 4200

  Plain end steel tubes, welded and seamless−General tables of dimensions and masses per unit

length

3.

寸法

3.1

一般

3.1.1

フランジ及びカラーの寸法は,

表 1による。これらの寸法は,仕上がり製品に対するもので加

工上の許容差は含まれていない。

表 1に規定する呼び径 10∼40 のフランジ又はカラーは,JIS B 8365

に規定するクランプ継手に一致している。関連寸法及び公差は,5.に規定する。

3.1.2

材料は,真空技術で使用するフランジ,カラーの必要条件及び

表 1の寸法が両立するように選

定する。


2

B 2290 : 1998 (ISO 1609 : 1986)

3.1.3

フランジ面のボルト穴位置は,真空部品の互換性を保証するために,中心線に対して穴が対称で,

かつ,中心線上に穴がないものとする。

3.2

呼び径

3.2.1

表 1は,規定するフランジ又はカラーの呼び径の数列を示す。

3.2.2

これらの値は,12.5 だけを除いた JIS Z 8601 の R10 数列に従う。

3.2.3

標準数 R5 数列に従う呼び径の値は,次による。

10, 16, 25, 40, 63, 100, 160, 250, 400, 630, 1 000

3.2.4

表 1の呼び径 63 及び 160 は,実寸法直径がそれぞれ 70mm(又は 65mm)及び 153mm に相当

する。

3.3

ボルト穴径  C

ボルト穴径 の値は,ISO 273 の中シリーズに従ってボルト径 から決めている。

3.4

ボルト径  

任意の呼び径のフランジに対するボルト径 の値は,ボルト締めフランジ及び回転フランジのいずれの

場合も同じとする。

3.5

合わせ面

3.5.1

定義  フランジの合わせ面は,環状面積とし,継手の気密が保たれるような表面仕上げと平面度と

をもつものとする。

3.5.2

許容範囲  最小合わせ面は,表 の直径 E,表 の 並びに表 及び表 の内径 によって規定す

る。

3.5.3

形状  フランジのシール面は,平らでフランジのどの部分もこの面から出てはならない。

3.6

クランプがかかるカラーの幅  G

カラーの幅 は,使用するクランプ系にもよるが,2.5mm を超えてはならない。

3.7

ボルト締めフランジ及び回転フランジの外径  H

外径寸法は,JIS B 1256 に規定する座金がフランジ外周から突き出さないという必要条件に適合してい

る。

3.8

ボルト穴数  n

4.

表 に示したシール線荷重は,一定のボルト応力に対し,ボルトの穴数 を基に算出されたもので

ある。

3.9

クランプの接触面積に関する内径  U

クランプ機構の多用性(例えば,溶接ネック付きカラーの使用など)を考慮し,クランプとの環状接触

部の最大の内径は,で定義される。


3

B 2290 : 1998 (ISO 1609 : 1986)

表 1  ボルト締めフランジ寸法

*

3.2

参照。

1 000

を超える呼び径の推奨値は,1 250, 1 600, 2 000 及び 2 500 とする。

**

3.5.2

参照。


4

B 2290 : 1998 (ISO 1609 : 1986)

表 2  クランプ締めフランジ又は回転フランジのカラー寸法

*

3.2

参照。

630

を超える呼び径の推奨値は,800, 1 000, 1 250, 1 600, 2 000 及び 2 500 とする。

**

3.5.2

参照。

***

  3.9

参照。


5

B 2290 : 1998 (ISO 1609 : 1986)

表 3  リテーナリング付き回転フランジの寸法

*

3.2

参照。

630

を超える呼び径の推奨値は,800, 1 000, 1 250, 1 600, 2 000 及び 2 500 とする。

**

リテーナリング用のワイヤーに対しては,規格がないため,次の公差とする。

K

=2 mm に対し

±0.02mm

K

=3.5 mm 及び 5 mm に対し

±0.025mm

K

=8 mm に対し

±0.03mm

*** 

回転フランジの表面は,組み立てたときにカラー面以上に出ないものとする。

備考  リテーナリングの直径は,寸法と適合する。

4.

シール線荷重  図 は,O リングを用いたボルト締めの例を示し,表 の値は,次の使用条件のもと

で各ボルト締めフランジについて計算されたものである。


6

B 2290 : 1998 (ISO 1609 : 1986)

σは 本のボルトの応力が 200N/mm

2

になるまで一様に締めた場合,エラストマーO リングに及ぼす線荷

重を N/mm で表したものである。圧縮前のシールリングの平均直径は,  (d

1

+d

2

)

に等しいものとする。

シール線荷重は,次の式によって算出する。

(

)

2

1

200

d

d

ns

+

=

π

σ

ここに,

s

ボルトの有効断面積

 (mm

2

)

d

1

シールリングの内径

 (mm)

d

2

締付前のシールリング断面の直径

 (mm)

図 1  リングを用いたボルト締めの例

表 4  シール線荷重


7

B 2290 : 1998 (ISO 1609 : 1986)

5.

真空フランジの口径及び適合管外径  真空フランジの口径及びそれらに使用される管の呼び径は,表

5

及び

表 による。表 は真空フランジの口径を示し,表 はざぐりをもった真空フランジの口径を示す。

表 5  真空フランジの口径

表 6  ざぐりをもった真空フランジの口径


8

B 2290 : 1998 (ISO 1609 : 1986)

6.

真空フランジの配管方法  表 に示す値は,ISO 1127 による。ただし,

600

以上の大きい径は,ISO 4200

による。

表 7  真空フランジの配管


9

B 2290 : 1998 (ISO 1609 : 1986)

附属書(参考)  保守用フランジ

序文  この附属書は,これまで使用していた JIS B 2290 

: 1968

(真空装置用フランジ)が産業に深く浸透

していることを考慮し,保守用として用いる真空フランジの寸法について記述したものであり,規定の一

部ではない。

1.

寸法

1.1

基準寸法  フランジの基準寸法は,附属書表 による。

1.2

寸法許容差  フランジの寸法許容差は,附属書表 による。

1.3

ガスケットの種類,形状及び寸法  ガスケットの種類,形状及び寸法は,附属書表 による。


10

B 2290 : 1998 (ISO 1609 : 1986)

附属書表 1  フランジの基準寸法

単位

 mm

フランジの各部寸法

ボルト穴

ガスケットの溝

フランジの厚さ  T

呼び径  適用する

鋼管の

直径

d

フランジ
の径

D

鋳造 
フランジ

その他の
フランジ

f

g

中心円
の径

C

h

ボルト
の呼び

内径

G

1

外径

G

2

深さ

S

10 17.3  70  10

8  1 38 50  4

10 M8  24 34

3

20 27.2  80  10

8  1 48 60  4

10 M8  34 44

3

25 34.0  90  10

8  1 58 70  4

10 M8  40 50

3

40 48.6 105  12  10  1 72 85  4

10 M8 55 65

3

50 60.5 120  12  10  1 88

100  4

10 M8 70 80

3

65 76.3  145  12

10  1

105 120  4

12 M10  85  95

3

80 89.1  160  14

12  2

120 135  4

12 M10 100 110

3

100 114.3  185

14

12

2 145 160

8

12  M10 120 130

3

125 139.8  210

14

12

2 170 185

8

12  M10 150 160

3

150 165.2  235

14

12

2 195 210

8

12  M10 175 185

3

200 216.3  300

18

16

2 252 270

8

15  M12 225 241

4.5

250 267.4  350

18

16

2 302 320  12

15  M12 275 291

4.5

300 318.5  400

18

16

2 352 370  12

15  M12 325 341

4.5

350 355.6  450

20

2 402 420  12

15  M12 380 396

4.5

400 406.4  520

20

2 458 480  12

18.5

M16 430 446

4.5

450 457.2  575

20

2 511 535  16

18.5

M16 480 504

7

500 508.0  625

22

2 561 585  16

18.5

M16 530 554

7

550 558.8  680

24

2 616 640  16

18.5

M16 585 609

7

600 609.6  750

24

2 672 700  16

23  M20 640 664

7

650 660.4  800

24

2 722 750  20

23  M20 690 714

7

700 711.2  850

26

2 772 800  20

23  M20 740 764

7

750 762.0  900

26

2 822 850  20

23  M20 790 814

7

800 812.8  955

26

2 877 905  24

23  M20 845 869

7

900 914.4  1

065

− 28

2

983

1

015

24

25

M22

950

974

7

1 000

1 016.0

1 170

28

2

1 088

1 120

24

25

M22

1 055

1 079

7

備考1.  適用する管の外径 は,表中のもの又はこれに近いものを使用する。

2.

フランジの連結面は,破線で示したようにすることができる。

3.

フランジのボルト締付面は,フランジ連結面に平行に仕上げる。

4.

ボルトの材料は,JIS G 3101 の SS400 とする。

5.

ガスケットに O リングを使用する場合は,溝の面取りを上の寸法より小さくすることができる。


11

B 2290 : 1998 (ISO 1609 : 1986)

附属書表 2  フランジの寸法許容差

単位

 mm

フランジの部分

表面の状態

基準寸法の部分

寸法許容差

 70

∼235

+3

0

 300

∼575

+4

0

黒皮

 625

∼1 170

+6

0

 70

∼235

+1

0

 300

∼575

+1.5

0

外径  D

仕上げ

 625

∼1 170

+2

0

8

∼18

+1.5

0

片面仕上げ

 20

∼28

+2

0

8

∼18

+1

0

厚さ  T

両面仕上げ

 20

∼28

+1.5

0

 50

∼210

±0.5

 270

∼585

±0.6

中心円の径  C

 640

∼1 120

±0.8

ボルト穴

穴のピッチ

(39.25

∼146.53)

*

±0.5

 24

∼325

+1.0

0

 380

∼640

+1.5

0

内径  G

1

 690

∼1055

+2

0

(5

∼12)*

+0.1

0

ガスケットの溝

深さ  S

3

∼7 0

−0.2

*

数値は,

附属書表 の基準寸法から求めたものである。

備考1.  この表は,附属書表1の基準寸法に対する寸法許容差を示す。

2.

この表で規定していない

附属書表 の f及び の寸法許容差は,それぞれ

の基準寸法に対して,実用上差しさわりのないように任意に定める。


12

B 2290 : 1998 (ISO 1609 : 1986)

附属書表 3  ガスケットの種類及び形状・寸法

単位

 mm

ガスケット

フランジ

角形

甲丸形

内径 G'

1

形式 1

形式 2

形式 1

形式 2

O

ング

呼び

寸法

a

b

a

b

a

b

a

b

a

呼び径  適用する

鋼管の外

e

深さ

S

24 23.5

±0.24 10

17.3

34 33.5

±0.33 20

27.2

40 39.5

±0.37 25

34.0

55 54.5

±0.49 40

48.6

70 69.0

±0.61 50

60.5

85 84.0

±0.72 65

76.3

100 99.0

±0.83 80

89.1

120 119.0

±0.97 100

114.3

150 148.5

±1.18 125

139.8

175 173.0

±1.36

4

±0.1

4

±0.1

5

±0.1

5

±0.1

4

±0.1

4

±0.1

5

±0.1

5

±0.1

4

±0.1

150 165.2

5

3

225 222.5

±1.70 200

216.3

275 272.0

±2.02 250

267.4

325 321.5

±2.34 300

318.5

380 376.0

±2.68 350

355.6

430 425.5

±2.99

6

±0.1

6

±0.1

8

±0.2

8

±0.2

6

±0.1

6

±0.1

8

±0.2

8

±0.2

6

±0.15

400 406.4

8

4.5

480 475.0

±3.30 450

457.2

530 524.5

±3.60 500

508.0

585 579.0

±3.92 550

558.8

640 633.5

±4.24 600

609.6

690 683.0

±4.54 650

660.4

740 732.5

±4.83 700

711.2

790 782.0

±5.12 750

762.0

845 836.5

±5.44 800

812.8

950 940.5

±6.06 900

914.4

1 055

1 044.0

±6.67

8

±0.2

10

±0.3

12

±0.3

12

±0.3

8

±0.2

10

±0.3

12

±0.3

12

±0.3

10

±0.3

1 000

1 016.0

12

7

備考  ガスケットの寸法許容差は,JIS B 2401 における O リングの種類 1∼3 種の許容差であって,4 種 C の場合は,

上の許容差の 1.5 倍,4 種 D の場合は,上の許容差の 1.2 倍である。

関連規格

JIS B 0022

  幾何公差のためのデータム

JIS B 0601

  表面粗さ−定義及び表示

JIS B 0621

  幾何偏差の定義及び表示

JIS B 2401

O

リング

JIS G 3101

  一般構造用圧延鋼材

JIS G 3459

  配管用ステンレス鋼管


13

B 2290 : 1998 (ISO 1609 : 1986)

JIS G 4314

  ばね用ステンレス鋼線

ISO 3

Preferred numbers

Series of preferred numbers

ISO 286

ISO system of limits and fits

ISO 887

Plain washers for metric bolts, screws and nuts

General plan

ISO 2861-1

Vacuum technology

Quick-release couplings

Dimensions

Part 1 : Clamped type

ISO 3601-1

Fluid systems

Sealing devices

O-rings

Part 1 : Inside diameters, cross-sections,

toler-ances and size identification code

JIS B 2290

(真空装置用フランジ)改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

堀  越  源  一

高エネルギー物理学研究所名誉教授

岡  野  達  雄

東京大学生産技術研究所

門      芳  生

株式会社芝浦製作所

金  戸      成

株式会社大阪真空機器製作所

川  原  文  雄

アネルバ株式会社

小  林  正  典

高エネルギー物理学研究所

榊  原  正  二

日本酸素株式会社

寺  沢  寿  浩

日本真空技術株式会社

(長  岡  隆  司) 株式会社日立製作所

成  田      潔

日本真空工業会(株式会社島津製作所)

平  田  正  紘

工業技術院電子技術総合研究所

福  山  泰  弘

神港精機株式会社

古  畑  達  雄

ライボルト株式会社

裵      碩  喜

理化学研究所

本  間      清

工業技術院標準部

柳  橋  輝  雄

大亜真空株式会社

山  村  修  蔵

財団法人日本規格協会

(事務局)

石  川  三  郎

日本真空協会