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B 1860

:2013

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  分類 

1

3

  用語及び定義  

2

3.1

  ベルト  

2

3.2

  プーリ  

4

3.3

  ベルト伝動  

4

3.4

  データム幅に基づいたシステム  

5

3.5

  有効幅に基づいたシステム  

7

3.6

  リブドベルト  

8

3.7

  リブドプーリ  

9

3.8

  リブドベルト伝動  

10

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

11


B 1860

:2013

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本ベルト工業会(JBMA)及び一般財団法

人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工

業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 B

1860

:2013

摩擦ベルト伝動−V ベルト,V リブドベルト,

V

プーリ及び V リブドプーリ−用語

Belt drives-V-belts and V-ribbed belts,

and corresponding grooved pulleys-Vocabulary

序文 

この規格は,1995 年に第 2 版として発行された ISO 1081 を基に,技術的内容及び構成を変更すること

なく作成した日本工業規格であるが,対応国際規格には規定されていない規定項目(分類)を日本工業規

格として追加している。

なお,この規格で側線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。変更の一覧表にそ

の説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,一般に用いられる動力伝動用の,継ぎ目のない V ベルト,V リブドベルト,V プーリ及び

V リブドプーリに関する用語及び定義について規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 1081:1995

,Belt drives−V-belts and V-ribbed belts, and corresponding grooved pulleys−

Vocabulary(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

分類 

V ベルト,V リブドベルト,V プーリ及び V リブドプーリに関する用語の分類は,次による。

a)  V

ベルト

b)  V

プーリ

c)

V ベルト伝動

d)

データム幅に基づいたシステム

e)

有効幅に基づいたシステム

f)

V リブドベルト

g)  V

リブドプーリ

h)  V

リブドベルト伝動

注記  V ベルト伝動には,基準となる幅の取り方によって 2 種類のシステムが存在する。一つはデー

タム幅に基づくシステムであり,もう一つは有効幅に基づくシステムである。また,これらの

システムは独立である。


2

B 1860

:2013

用語及び定義 

用語及び定義は,次による。

なお,参考として対応英語を示す。

3.1 V

ベルト 

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.1.1 V

ベルト 

左右対称の台形形状の断面を有し,直線
の面で構成されたベルト。

下面,側面及び上面を延長した交差部
は,面取り又は丸みで形成されることも
ある(

図 参照)。

図 

 V-belt

3.1.2 

六角ベルト 

二つの 2 等辺台形を底辺でつないだ 6 角
形の断面をもつベルト。

 hexagonal

belt

3.1.3 

結合 ベルト 

二つ又はそれ以上の V ベルトを規定の
寸法で等間隔に並べ,その上部を結合布

でつないだベルト。

 joined

V-belt

3.1.4 

ピッチライン 

ベルトを曲げても同じ長さを保つベル
ト中の円周方向の基準線(

図 参照)。

図 

 pitch

line


3

B 1860

:2013

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.1.5 

ピッチ面 

全てのピッチラインで構成される面(

3

参照)

図 

 pitch

zone

3.1.6 

ピッチ幅 

ピッチ面の位置におけるベルト幅。ベル
トを回転方向に曲げても幅は変わらな
い(

図 参照)。

図 

W

p

 pitch

width

3.1.7 

上幅 

断面の台形輪郭で広い方の幅(

図 

照)

top width

3.1.8 

高さ 

断面の台形輪郭の高さ(

図 参照)。

height

3.1.9 

相対高さ 

高さとピッチ幅との比で算出される無
次元特性(

図 参照)。

注記  V ベルトの 4 種類の相対高さは,

およそ次のとおりである。

細幅 V ベルト:0.9 
一般 V ベルト:0.7

準薄形 V ベルト:0.5 
薄形 V ベルト:0.3

T/W

p

 relative

height


4

B 1860

:2013

3.2 V

プーリ 

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.2.1 V

プーリ 

プーリの外周部に,左右対象の V 形の溝

が一つ又は複数あるプーリ。

 V-grooved

pulley

3.2.2 

プーリの溝角度 

溝断面の両側面間の角度(

図 参照)。

図 

α

angle of pulley groove

3.2.3 

プーリの溝のピッチ幅 

用いるベルトのピッチ幅と同じプーリ
の溝の幅。

w

p

pitch width of pulley

groove

3.2.4 

ピッチ円直径 

プーリの溝のピッチ幅でのプーリの直

径。

d

p

 pitch

diameter

3.2.5 

ピッチ円周長さ 

ピッチ円直径と等しい直径の円の周長

さ。

C

p

 pitch

circumference

3.3 V

ベルト伝動 

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.3.1 V

ベルト伝動 

二つ以上の V プーリ及び一本以上の V

ベルトによって構成される伝動装置。 
ベルトは,プーリの溝の底ではなく,溝
の側面だけに接触し動力を伝達する。

 V-belt

drive

3.3.2 

速比 

プーリのピッチ円直径の比率から計算
したプーリの角速度の比率。

スリップ及びベルトの変形は考慮しな
い。

speed ratio


5

B 1860

:2013

3.4 

データム幅に基づいたシステム 

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.4.1 

データム幅 

V ベルトの形別に規定される溝の幅で,
許容値をもたない規定値。 
V プーリの V 形溝の断面における伝動面
の基準の幅で,プーリの溝角度を変えて

も,変わることのないプーリの溝の幅で
ある(

図 参照)。一般に V ベルトのピ

ッチ幅に相当する。 
注記  異なるプーリの溝角度を使う場

合,データム幅と溝の側面との交
点を中心にして,プーリの溝角度

を変える。

図 

w

d

 datum

width

3.4.2 

データム径 

V プーリにおいて,データム幅における
直径(

図 参照)。

図 

d

d

 datum diameter

3.4.3 

データム周長さ 

データム径と等しい円の周長さ。

C

d

 datum circumference


6

B 1860

:2013

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.4.4 DLD 

ピッチ円直径とデータム径の半径方向
との距離(

図 参照)。

2

p

d

d

d

d

b

=

注記 1  データムラインが与えられたと

き,DLD は,速比を計算するた

めの補正に用いられる。

注記 2  V ベルトのピッチ面とプーリの

データム幅の位置が一致する場

合,DLD は 0 である。

図 

b

d

datum line differential

3.4.5 

データム長さ 

V ベルトをデータム径が等しい 2 個のプ
ーリに一定張力になるように取り付け

たときのプーリ中心間距離の 2 倍と,一
つのプーリのデータム周長さを加えた
長さ。通常,これをベルト長さの表示に

用いる。

L

d

 datum

length


7

B 1860

:2013

3.5 

有効幅に基づいたシステム 

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.5.1 

有効幅 

V ベルトの形別に規定される溝の幅で,
許容値をもたない規定値。 
V プーリの V 形溝の断面における伝動面
の直線部分の溝の最大幅。

通常,溝の真っすぐな部分の最外部に位
置する(

図 参照)。

注記  異なるプーリの溝角度を使う場

合,有効幅と溝の側面との交点を
中心にして,プーリの溝角度を変
える。

図 

W

e

 effective

width

3.5.2 

有効直径 

プーリの溝の有効幅におけるプーリ直
径(

図 10 参照)。

図 10 

d

e

 effective

diameter

3.5.3 

有効周長 

有効直径と等しい円の周長さ。

C

e

 effective

circumference

3.5.4 ELD 

ピッチ円直径と有効直径の半径方向と
の距離(

図 11 参照)。

2

p

e

e

d

d

b

=

注記 ELD は,有効直径が与えられたと

きの速比を計算するための補正に
用いられる。

図 11 

b

e

 effective

line

differential


8

B 1860

:2013

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.5.5 

有効ベルト長さ 

V ベルトを有効直径が等しい 2 個のプー
リに一定張力になるように取り付けた
ときのプーリ中心間距離の 2 倍と,一つ

のプーリの有効周長を加えた長さ。通
常,これをベルト長さの表示に用いる。

L

e

 effective

length

3.6 V

リブドベルト 

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.6.1 V

リブドベルト 

複数の溝を有するプーリとかみ合い,か
つ,摩擦による動力伝達を行うための,

プーリの溝と似た形状のリブを有した
ベルト。

 V-ribbed

belt

3.6.2 

ピッチライン 

ベルトを曲げても同じ長さを保つベル

ト中の円周方向の基準線(

図 12 参照)。

図 12 

 pitch

line

3.6.3 

ピッチ面 

全てのピッチラインで構成される面(

12

参照)

 pitch

zone

3.6.4 

有効ベルト長さ 

V リブドベルトを等しい 2 個のプーリに
一定張力になるように取り付けたとき
のプーリ中心間距離の 2 倍と,一つのプ
ーリの有効周長を加えた長さ。通常,こ

れをベルトの長さの表示に用いる。

L

e

 effective

length

3.6.5 

リブピッチ 

2 つの隣接しているリブの中心間距離

図 13 参照)。

図 13 

P

b

 rib

pitch

3.6.6 

基準ベルト幅 

ベルトの幅方向の基準寸法。リブピッチ

にリブの数を乗じた値(

図 13 参照)。

nominal belt width


9

B 1860

:2013

3.7 V

リブドプーリ 

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.7.1 V

リブドプーリ 

同じピッチ円直径(3.7.8 参照)の,V 溝

を等距離で複数配置したプーリ。

 V-ribbed

pulley

3.7.2 

平プーリ 

ベルトの背面又はリブ面に使用される

円筒状のプーリ。

 flat

pulley

3.7.3 

プーリ溝 

ベルトのリブがかみ合う,プーリの外周

面に形成した幾つかの V 形状の溝。

 pulley

groove

3.7.4 

溝ピッチ 

二つの隣接しているプーリ溝の中心間

距離(

図 14 参照)。

図 14 

groove pitch

3.7.5 

プーリ先端丸み部の半径 

隣接した二つの溝の間に形成される山
頂部の丸み部の半径(

図 14 参照)。

r

t

 transitional

radius

3.7.6 

プーリ溝底丸み部の半径 

溝の底部で溝側面につながる部位の半
径(

図 14 参照)。

r

b

groove bottom radius

3.7.7 

プーリの溝角度 

溝断面の両側面によって形成される角
度(

図 14 参照)。

α 

angle of pulley groove

3.7.8 

ピッチ円直径 

プーリにベルトを巻きかけた状態で,ベ
ルトのピッチラインに位置するプーリ

の直径(

図 15 参照)。

d

p

 pitch

diameter

3.7.9 

ピッチ円周長さ 

ピッチ円直径の円の周長さ。

C

p

 pitch

circumference

3.7.10 

有効直径 

プーリ先端丸み部の半径が公差の最小
値であるときの,溝の頂部でのプーリの
直径(

図 15 参照)。

d

e

 effective

diameter

3.7.11 

外径 

溝の頂部でのプーリの直径。 
注記  プーリの外径より大きい直径のフ

ランジ又はボスを有するプーリも
ある。

d

o

 outer

diameter

3.7.12 

有効周長 

有効直径と等しい円の周長さ。

C

e

 effective

circumference


10

B 1860

:2013

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.7.13 ELD 

ピッチ円直径と有効直径の半径方向と
の距離(

図 15 参照)。

2

e

p

e

d

d

b

=

注記 ELD は,有効直径が与えられたと

きの速比を計算するための補正に

用いられる。

図 15 

b

e

 effective

line

differential

3.8 V

リブドベルト伝動 

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.8.1 V

リブドベルト伝動 

1 つの V リブドベルト及び 2 つ又はそれ
以上のプーリからなり,そのプーリの少
なくとも 1 つが,V リブドプーリで構成

される伝動装置。全てのプーリの軸は,
一つのピッチラインで形成される面に
垂直である。

 V-ribbed

belt

drive

3.8.2 

速比 

スリップ及びベルトの変形を考慮しな
い,プーリのピッチ円直径の比率から計

算したプーリの角速度の比率。

speed ratio


11

B 1860

:2013

附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS B 1860:2013

  摩擦ベルト伝動−V ベルト,V リブドベルト,V プーリ及び V リ

ブドプーリ−用語

ISO 1081:1995

  Belt drives−V-belts and V-ribbed belts, and corresponding grooved

pulleys−Vocabulary

(I)JIS の規定

(II)

国 際 規
格番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

箇 条 番 号
及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

1  適 用 範

1

  一致

2  分類

V ベルト,V リブド
ベルト,V プーリ及
び V リブドプーリに

関する用語の分類

追加

JIS

では,使用者の理解促進の

ため分類を追加した。

3  用 語 及
び定義

3.1(3.1.1∼3.1.9)

2.1.1(2.1.1.1∼
2.1.1.7)

一致

 3.2(3.2.1∼3.2.5)

2.1.2(2.1.2.1∼
2.1.2.5)

一致

 3.3(3.3.1∼3.3.2)

2.1.3(2.1.3.1∼
2.1.3.2)

一致

 3.4(3.4.1∼3.4.5)

2.2.1,2.2.2

(2.2.1.1∼

2.2.1.4,2.2.2.1)

一致

 3.5(3.5.1∼3.5.5)

2.3.1,2.3.2

(2.3.1.1∼

2.3.1.4,2.3.2.1)

一致

 3.6(3.6.1∼3.6.6)

3.1.1(3.1.1.1∼
3.1.1.6)

一致

 3.7(3.7.1∼3.7.13)

3.1.2(3.1.2.1∼
3.1.2.13)

一致

11

B 1860


2013


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B 1860

:2013

(I)JIS の規定

(II) 
国 際 規

格番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇 条 番 号
及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

3  用 語 及
び定義

(続き)

3.8(3.8.1∼3.8.2)

3.1.3(3.1.3.1∼
3.1.3.2)

一致

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 1081:1995,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  一致……………… 技術的差異がない。 
    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

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B 1860


2013