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B 1859

:2009 (ISO 5288:2001)

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  分類

1

3

  用語及び定義 

1

3.1

  一般用語 

2

3.2

  歯付きベルト 

2

3.3

  歯付きベルトの歯

3

3.4

  歯付きプーリ 

5

3.5

  歯付きプーリの歯溝

8

3.6

  歯付きプーリの創成工具 

11


B 1859

:2009 (ISO 5288:2001)

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本ベルト工業会(JBMA)及び財団法人日本

規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査

会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


日本工業規格

JIS

 B

1859

:2009

(ISO 5288

:2001

)

歯付きベルト伝動−用語

Synchronous belt drives-Vocabulary

序文 

この規格は,2001 年に第 2 版として発行された ISO 5288 を基に,技術的内容及び対応国際規格の構成

を変更することなく作成した日本工業規格である。

適用範囲 

この規格は,動力伝動,同期伝動に使用する継ぎ目のない歯付きベルト及び歯付きプーリに関する用語

及び定義について規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 5288:2001

,Synchronous belt drives−Vocabulary(IDT)

なお,対応の程度を表す記号(IDT)は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,一致していることを

示す。

分類 

歯付きベルト伝動の用語の分類は,次による。

a)

一般用語 

b)

歯付きベルト 

c)

歯付きベルトの歯 

d)

歯付きプーリ 

e)

歯付きプーリの歯溝 

f)

歯付きプーリの創成工具 

用語及び定義 

用語及び定義は,次による。

なお,参考として対応英語を示す。


2

B 1859

:2009 (ISO 5288:2001)

3.1 

一般用語 

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.1.1 

歯付きベルト伝動 

1

本の歯付きベルト及び 2 個以上の歯付きプーリで構成す

る機構。 
注記 1  ベルトの歯とプーリの歯とのかみ合いによって,

同期運動及び/又は動力を伝達する。

注記 2  こ の ベ ル ト 伝 動 は ,“ タ イ ミ ン グ ベ ル ト 伝 動

(timing belt drives)

”,“ ポ ジ テ ィ ブ ベ ル ト 伝 動

(positive belt drives)

”又は“ギアベルト伝動(gear

belt drives)

”などともいう。

 synchronous

belt

drives

3.1.2 

中心間距離 

2

個の歯付きプーリにベルトを掛け,所定の測長用荷重を

与えたときの歯付きプーリ軸の中心距離(

図 参照)。

図 

centre distance

3.2 

歯付きベルト 

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.2.1 

歯付きベルト 

幅方向の断面は長方形で,ピッチライン(3.2.3 参照)の
内側(片側)又は両側に幅方向の歯を等間隔に配列したベ

ルト(

図 参照)。

注記 1  歯の回転方向断面は,直線及び/又は曲線で形成

する。

注記 2  この規格の中の図は,代表例として一般的な台形

歯を用いている。

図 

 synchronous

belt

3.2.2 

歯ピッチ 

所定の測長荷重をベルトに与えたときの隣り合う二つの

歯の中心距離(

図 参照)。

図 

P

b

 tooth

pitch


3

B 1859

:2009 (ISO 5288:2001)

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.2.3 

ピッチライン 

ベルトを回転方向に曲げても同じ長さを保つベルト中の
円周方向の基準線(

図 参照)。

図 

 pitch

line

3.2.4 

ベルトピッチ長さ 

ベルトのピッチラインの周長さ

L

p

belt pitch length

3.2.5 

ベルト幅 

ベルトの背面の幅方向の寸法(

図 参照)。

図 

b

s

 width

3.2.6 

ベルト厚さ 

片面歯付きベルトの総厚さ(

図 参照)。

図 

両面歯付きベルトの総厚さ(

図 参照)。

図 

h

s

h

d

height

3.3 

歯付きベルトの歯 

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.3.1 

 

歯付きベルトにおいて歯付きプーリとかみ合うために必
要な形状をもった歯底から突き出た部位(

図 参照)。

図 

 tooth

3.3.2 

歯先線 

ベルト歯の先端を結ぶ線(

図 参照)。

図 

 tip

line


4

B 1859

:2009 (ISO 5288:2001)

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.3.3 

歯底線 

ベルト歯の底を結ぶ線(

図 10 参照)。

図 10 

 root

line

3.3.4 

歯高さ 

歯先線と歯底線との間の距離(

図 11 参照)。

図 11 

h

t

 tooth

height

3.3.5 

歯面 3.3.9 に定義する歯元丸み半径と 3.3.8 に定義する歯先丸み

半径とを含むその間の線と幅とによって構成する面(

12

参照)

図 12 

 flank

3.3.6 

伝動歯面 

伝動するときにプーリ歯面と接触する歯付きベルトの歯
面(

図 13 参照)。

図 13 

 working

flank

3.3.7 

非伝動歯面 

伝動歯面と反対側の歯面(

図 14 参照)。

図 14 

 non-working

flank

3.3.8 

歯先丸み半径 

歯先線につながる歯面の曲線部分の丸みの半径(

図 15 

照)

図 15 

r

a

radius at tooth tip


5

B 1859

:2009 (ISO 5288:2001)

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.3.9 

歯元丸み半径 

歯底線につながる歯面の曲線部分の丸みの半径(

図 16 

照)

図 16 

r

r

radius at tooth root

3.3.10 

歯元幅 

ベルトが直線状態であるとき,歯底線と一つの歯の両側の
歯面を延長した線との理論的な交点間の直線距離(

図 17

参照)

図 17 

width at tooth root

3.3.11 

圧力角 

両側の歯面間の角度(

図 18 参照)。

図 18 

2β tooth

angle

3.4 

歯付きプーリ 

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.4.1 

歯付きプーリ 

外周に沿って均等な間隔で通常横方向の歯を配置したプ
ーリ(

図 19 参照)。

図 19 

 synchronous pulley


6

B 1859

:2009 (ISO 5288:2001)

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.4.2 

ピッチ円筒 

使用する歯付きベルトのピッチと等しい円ピッチの部位
に位置するプーリとが同軸の仮想円筒面(

図 20 参照)。

図 20 

 pitch

reference

cylinder

3.4.3 

ピッチ円 

ピッチ円筒のプーリ軸直角断面(

図 21 参照)。

図 21 

 pitch

circle

3.4.4 

ピッチ円直径 

ピッチ円の直径(

図 22 参照)。

図 22 

pitch diameter

3.4.5 

歯先円直径 

歯先円の直径(

図 23 参照)。

図 23 

d

o

 outside

diameter

3.4.6 PLD 

ピッチ円と歯先円との径方向の距離(

図 24 参照)。

図 24 

pitch line differential


7

B 1859

:2009 (ISO 5288:2001)

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.4.7 

ピッチ 

隣接する歯の同じ部位間のピッチ円上の円弧長さ(

図 25

参照)

図 25 

P

b

 pitch

3.4.8 

最小歯幅 

フランジ付きプーリ(3.4.11 に定義する)のフランジ間の
最小距離(

図 26 参照)又は指定のベルト幅を使用可能な

プーリの歯幅の最小値(

図 27 参照)。

フランジ付きプーリ    フランジなしプーリ 

図 26              図 27 

b

f

b'

f

minimum pulley

width

3.4.9 

測長プーリ 

歯付きベルトのベルトピッチ長さを正確に測定するため

に,厳密に加工又は選別されたプーリ。

 measuring pulley

3.4.10 

測長プーリ歯溝 

クリアランス 

ベルトと測長プーリの伝動面とが接するときにベルトと

測長プーリの非伝動面間との間の最小距離及びベルト歯
先と測長プーリ歯溝底との最小距離(

図 28 参照)。

図 28 

C

m

 measuring

pulley

groove clearance

3.4.11 

フランジ 

ベルトがプーリから外れることなく動力を伝動するため

にプーリの伝動外周部の端に設けるラッパ状の輪。通常,
プーリの両側に設ける。

 flange


8

B 1859

:2009 (ISO 5288:2001)

3.5 

歯付きプーリの歯溝 

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.5.1 

 

ベルトとプーリとの間で動力伝達ができるようにプーリ

に設けたくぼみ,又はベルト歯がプーリとかみ合えるよう
にプーリに設けたくぼみ。通常,横方向に均等に配置する

図 29 参照)。

図 29 

 grooves

3.5.2 

歯先円筒 

各歯の頂点で構成されるプーリ軸を中心とする円筒(

30

参照)

図 30 

 tip

cylinder

3.5.3 

歯先円 

歯先円筒のプーリ軸直角断面部分(

図 31 参照)。

図 31 

 tip

circle


9

B 1859

:2009 (ISO 5288:2001)

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.5.4 

歯溝底円筒 

各歯溝底の中央で構成されるプーリ軸を中心とする円筒

図 32 参照)。

図 32 

 root

cylinder

3.5.5 

歯溝底円 

歯溝底円筒のプーリ軸直角断面部分(

図 33 参照)。

図 33 

 root

circle

3.5.6 

歯溝底深さ 

歯先円と歯溝底円との径方向の距離(

図 34 参照)。

図 34 

h

g

 groove

depth

3.5.7 

歯面 3.5.10 に定義する歯先丸み半径と 3.5.11 に定義する歯元丸

み半径とを含むその間の線と幅とによって構成する面(

35

参照)

図 35 

 flank


10

B 1859

:2009 (ISO 5288:2001)

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.5.8 

伝動歯面 

伝動するときに歯付きベルトの歯面と接触する歯面(

36

参照)

図 36 

 working

flank

3.5.9 

非伝動歯面 

伝動するときに伝動歯面と反対側の歯面(

図 37 参照)。

図 37 

 non-working

flank

3.5.10 

歯先丸み半径 

歯先円につながる歯面の曲線部分の丸みの半径(

図 38 

照)

図 38 

r

t

radius at the groove

crest

3.5.11 

歯元丸み半径 

歯溝底円に接する歯面の曲線部分の丸みの半径(

図 39 

照)

図 39 

r

b

radius at the groove

root

3.5.12 

歯溝底幅 

歯溝底円と一つの溝の両側の歯面を延長した線との理論
的な交点間の直線距離(

図 40 参照)。

図 40 

b

w

width at groove root


11

B 1859

:2009 (ISO 5288:2001)

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.5.13 

(プーリ溝の) 
圧力角 

両側の歯面間のなす角度(

図 41 参照)。

図 41 

2

φ

 groove

angle

3.6 

歯付きプーリの創成工具 

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.6.1 

ラック歯形状 

歯付きプーリの歯を加工するための歯形状及び寸法を規
定する基準となるラックの歯形(

図 42 参照)。

図 42 

 rack

form

3.6.2 

基準ラック 

歯数ごとに規定した標準ラック形状をもつラック。

reference

rack

3.6.3 

(基準ラックの)
ピッチライン 

ラック歯のピッチを定義するための基準となる線(

図 43

参照)

図 43 

reference rack pitch

line

3.6.4 

(基準ラックの)
歯底線 

基準ラックの歯底をつないだ線(

図 44 参照)。

図 44 

reference rack root

line

3.6.5 

(基準ラックの)
歯先線 

歯先をつないだ線(

図 45 参照)。

図 45 

reference rack tip line


12

B 1859

:2009 (ISO 5288:2001)

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.6.6 

(基準ラックの)
歯側面 

3.6.12

に定義する歯先丸み半径と 3.6.13 に定義する歯元丸

み半径とを含むその間の線と幅とによって構成する面(

46

参照)

図 46 

reference rack flank

3.6.7 

(基準ラックの) 
ピッチラインの位

 

ピッチラインと歯底間との距離(

図 47 参照)。

図 47 

reference rack pitch

line location

3.6.8 

(基準ラックの)
歯ピッチ 

基準ラックの隣接する歯の中心間距離(

図 48 参照)。

図 48 

P

b

reference rack pitch

3.6.9 

(基準ラックの)
圧力角 

歯側面間のなす角度(

図 49 参照)。

図 49 

2A

reference rack tooth

angle

3.6.10 

(基準ラックの)
歯高さ 

歯先線と歯底線間との距離(

図 50 参照)。

図 50 

h

r

reference rack tooth

height

3.6.11 

(基準ラックの)
歯先幅 

歯先線と両側の歯側面を延長した線との理論的な交点間
の直線距離(

図 51 参照)。

図 51 

b

g

 reference

rack

width

at tooth tip


13

B 1859

:2009 (ISO 5288:2001)

番号

用語

定義

記号

対応英語(参考)

3.6.12 

(基準ラックの)
歯先丸み半径 

歯先線につながる歯側面の曲線部分の丸みの半径(

図 52

参照)

図 52 

r

1

reference rack radius

at tooth tip

3.6.13 

(基準ラックの)
歯元丸み半径 

歯底線につながる歯側面の曲線部分の丸みの半径(

図 53

参照)

図 53 

r

2

reference rack radius

at tooth root