>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

B 1811:2008

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1  適用範囲

1

2  引用規格

1

3  記号,用語及び定義

1

4  試験目的

3

5  試験装置

3

5.1  試験機

3

5.2  試験片取付具 

3

6  試験片

4

6.1  試験片の有効ピッチ

4

6.2  試験片の状態 

4

7  試験手順

4

7.1  張力設定 

4

7.2  適合試験 

6

7.3  ステアケーステスト

6

8  ステアケーステストデータの解析

7

8.1  データ

7

8.2  ステアケーステストデータのプロット 

7

8.3  統計計算 

8

9  試験結果の報告 

8

9.1  一般事項 

8

9.2  試験チェーン情報

8

9.3  試験装置及び手順

8

9.4  試験結果 

9

附属書 A(参考)簡易プロビット法による残存テスト 

10

附属書 B(規定)組合せ試験法 

14

附属書 C(参考)ステアケーステスト解析における疲労限度に 

張力階差を加算することの妥当性

20

附属書 D(参考)ステアケーステストの最後へのファントムデータの追加

23

附属書 E(参考)疲労試験結果の報告

24

附属書 F(参考)チェーン長さに対する疲労強度の推定

31

附属書 G(参考)3×10

6

回から 10

7

回の疲労強度の推定 

36

附属書 H(参考)有限寿命試験及びデータ解析

40

附属書 JA(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

45


 
B 1811:2008

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本チェーン工業会 (JCA)及び財団法人日本

規格協会 (JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調

査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。


日本工業規格

JIS

 B

1811

:2008

伝動用ローラチェーンの疲労試験方法

Fatigue test method for transmission precision roller chains

序文 

この規格は,2004 年に第 1 版として発行された ISO 15654 を基に作成した日本工業規格であるが,試験

方法及び統計的データ収集方法などについて,日本の実情に合わせて作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,伝動用ローラチェーン(以下,チェーンという。

)の疲労試験方法について規定する。試験

は部分片振り引張りで,室温で実施し,チェーンの長手方向に張力を負荷した場合に適用する。また,こ

の規格は試験結果の統計的解析の手順を指定するとともに,疲労試験結果及び解析結果を提示するための

形式並びに要点について記載してある。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 15654:2004,Fatigue test method for transmission precision roller chains (MOD)

なお,対応の程度を表す記号 (MOD)は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,修正していることを

示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 1801  伝動用ローラチェーン及びブシュチェーン

ISO 606  Short-pitch transmission precision roller and bush chains,attachments and associated chain

sprockets

記号,用語及び定義 

この規格で用いる主な記号,用語及び定義は,

表 による。



B 1811:2008

表 1−記号,用語及び定義

参考

記号

用語

定義

単位

対応英語

張力階差

ステアケーステストにおける隣どうしの張力差[式(5)参照] N

Step

size

F

max

  最大張力

繰返し張力の最大値 N

Maximum

force

F

min

  最小張力

繰返し張力の最小値 N

Minimum

force

F

m

 

平均張力

繰返し張力の最大値と最小値との和の 1/2[式(1)参照] N

Mean

force

F

a

 

張力振幅

繰返し張力の最大値と最小値との差の 1/2[式(2)参照] N

Force

amplitude

F

b

 

平均疲労強度

耐久繰返し数において 50  %破壊確率に相当する最小張力を 0 に

合わせて補正した場合の試験張力  [式(6)参照]

N

Mean fatigue 
strength

F

d

 

疲労限度

10

7

回での破壊の確率を 0.135  %として計算したときの最小張力

を 0 に合わせて補正した場合の試験張力。この張力はチェーンが
無限回の張力の繰返しにおいて,耐えられる張力にほぼ等しい 
[式(8)参照]

N Fatigue limit

F

t

 

試験張力

試験で用いた最小張力を 0 に合わせて補正した場合の最大張力
[式(3)参照]

N Test

force

F

u

 

最小引張強さ  ISO 606 又は JIS B 1801 で規定されている引張強さ N

Minimum tensile 
strength

繰返し数

試験中に加えられた張力のサイクル数[

図 参照]

Number 
of cycles

N

e

 

耐久繰返し数

チェーンが破壊しなくても試験を終了する,あらかじめ決められ
た繰返し数

− Endurance

解析に含まれるテストデータ数

チェーンピッチ mm

Chain

pitch

標準偏差

標準偏差−ステアケーステストデータの標準偏差[式(7)参照] N

Standard 
deviation


3

B 1811:2008

   

÷÷ø

ö

ççè

æ

+

=

2

min

max

m

F

F

F

 (1)

÷

ø

ö

ç

è

æ

=

2

min

max

a

F

F

F

 (2)

図 1−張力・サイクル例

試験目的

試験は,伝動用チェーンにおける F-N(張力―繰返し数)線図に示すようなチェーンプレートの疲労特

性を決定するため,又は ISO 606 で要求される動的強さへの適合性を検証するために行う。

試験装置

5.1  試験機   

試験片に負荷する最大張力は,試験機の最大能力の 10  %∼100  %になるようにしなければならない。

試験は,試験片の長手方向に正弦波張力を与える能力をもつ機械で実施しなければならない。

試験片に損傷を与えるような温度上昇を引き起こさない試験周波数を選ばなければならない。

機械の精度は,その最大能力の±2  %に校正しなければならない。

繰返し張力が試験中常に一定であることを確実にするために,張力監視装置が連続的に作動しているこ

とが望ましい。

試験機は,次の装置も装備しなければならない。

a)  張力繰返し数カウンター 
b)  チェーンが破壊したときに,機械を停止させる装置

c)  停電などでの緊急停止後,機械の再起動を防ぐ装置

5.2 

試験片取付具   

試験片取付具は,試験片にねじれ及び曲げが生じることなく長手方向の張力だけを負荷するものでなけ



B 1811:2008

ればならない。

試験片取付具は,

図 2

1)

に一例を示す。

1)

  試験片は,すべて有効ピッチが 5 ピッチとして図示した。

試験片取付具は,屈曲及び幅の両方向においてチェーンの自由な動きが可能なものとする。試験片取付

具の試験片取り付け用穴径は,試験するチェーンのブシュ内径とほぼ等しいものとする。

試験片 

6.1 

試験片の有効ピッチ   

有効ピッチとは試験片取付具に接触していないチェーンリンク数である。最小 3 有効ピッチが許される

ピッチ 50.8 mm を超えるチェーンを除いて,

少なくとも 5 有効ピッチのチェーンを試験片として使用する。

6.2 

試験片の状態   

試験片は,すべての製造工程を完了した未使用品で,無傷のチェーンとする。

なお,塗油状態については規定しない。

試験手順 

7.1 

張力設定   

7.1.1 

最小張力   

試験のための最小張力は,ISO 606 又は JIS B 1801 に規定されているチェーンの引張強さの 1  %以上で

5  %以下とする。

7.1.2 

最大張力   

試験のための最大張力は 7.2 の適合試験,又は 7.3 のステアケーステストに応じて決定する。


5

B 1811:2008

   

図 2−試験片取付具の構造及び取付例

7.1.3 

試験張力   

疲労試験データを解析するために,最大張力は最小張力を 0 に合わせる補正をしなければならない。試

験張力は Johnson-Goodman 法によって計算する[式 (3)  参照]

Johnson-Goodman 線図を図 に示す。

(

)

min

u

min

max

u

t

F

F

F

F

F

F

 (3)

一例として,F

min

0.05

×F

u

F

max

0.3

×F

u

のとき,F

t

0.263 2

×F

u

となる。



B 1811:2008

図 3

Johnson-Goodman 線図

7.1.4 

張力条件   

長手方向の張力を,

7.1.1

で決定した最小張力と

7.1.2

で決定した最大張力との間の正弦波曲線で付与し

なければならない。試験は耐久繰返し数まで続けるか,又は破壊するまで続けなければならない。

7.2 

適合試験   

7.2.1 

目的   

この試験の目的は,チェーンが

ISO 606

にある動的強さ要件を満たすかどうかを判定することである。

7.2.2 

耐久繰返し数   

耐久繰返し数は,

3

×

10

6

回とする。

7.2.3 

最小試験張力   

最小試験張力は,

7.1.1

に規定した値に設定しなければならない。

7.2.4 

最大試験張力   

最大試験張力は,式

(4)

で定義する。

(

)

[

]

u

t

u

min

u

t

max

F

F

F

F

F

F

F

 (4)

7.2.5 

試験本数   

試験本数は,3 本とする。

7.2.6 

確認   

すべての試験片は,耐久繰返し数以下で破壊しないことを確認する。

7.3 

ステアケーステスト   


7

B 1811:2008

   

7.3.1 

目的   

この試験は,対象チェーンの疲労限度を決めるために行う。

7.3.2 

概要   

ステアケーステストはあらかじめ決められた等間隔の張力段階で試験する。最初の試験片を,チェーン

の推定平均疲労強度よりわずかに大きい張力段階で試験する。最初の試験片が未破壊ならば,次の試験片

はあらかじめ決められた 1 段階高めの張力段階で試験する。最初の試験片が破壊したならば,次の試験片

はあらかじめ決められた 1 段階低めの張力段階で試験する。それ以降の張力段階は同様の方法で行い,

に示すデータ数を得るまで続ける。 
7.3.3 

耐久繰返し数   

疲労限度の試験をするときは,耐久繰返し数は 10

7

回でなければならない。

7.3.4 

必要データ数   

試験は破壊から未破壊に変わったとき,又は未破壊から破壊に変わったときにその 1 段階手前のデータ

から有効とみなす。

試験の平均値を 95  %の信頼度とするためには少なくとも 10 データ以上が必要であり,

平均値を 90  %信頼度とするためには 6 データ以上が必要である。

試験にはおよそ 1/2 張力階差の平均値差を検出するために,

表 に示す最少データ数を必要とする。

表 2−必要データ数

信頼度

3 段階

4 段階

5 段階

90  % 6

11

16

95  % 10

15

20

7.3.5 

張力階差の決定   

7.3.5.1 

組合せ試験法の適用   

組合せ試験法は,B.3.4.3[式 (B.10)  参照]に従って,張力階差を決定しなければならない。

7.3.5.2 

その他の方法   

組合せ試験法以外の方法として,次の方法を適用してもよい。

a)  プロビット解析による残存法の適用  A.5 に従って張力階差を決定する。 
b)  経験的方法の適用  張力階差を式 (5)  によって決定したとき,信頼性の高い結果が得られることが多

くの試験で示されている。

5

1

14

.

p

d

 (5)

ステアケーステストデータの解析

8.1 

データ   

ステアケーステスト解析のためのデータを,

7.3

に従って集積する。

ステアケーステストの最後のデータは,

7.3

によって試験を行わなくても定めることができる。この最後

のデータを“ファントムデータ”と呼び,解析に含める。

8.2 

ステアケーステストデータのプロット   

ステアケーステストを規則どおり行うため,

表 3

に示すようにステアケーステスト順に表を作ってデー

タをプロットするのが一般的である。データプロット(3 張力段階で 95  %信頼度)の例を

表 3

に示す。



B 1811:2008

表 3

ステアケーステストデータのプロット例

試験張力

無効試験

有効試験

F

t

+2d

×

F

t

d

×

×

×

F

t

×

×

F

t

d

○:未破壊 
×:破壊 
#:ファントムデータ

8.3 

統計計算   

8.3.1 

平均疲労強度:50  %残存確率   

平均疲労強度は,式 (6) によって計算する。

n

n

i

i

F

F

å

=

=

1

t

b

 (6)

ここに,

n

ステアケースの計算における有効試験の総数

8.3.2 

標準偏差   

ステアケースデータの標準偏差は,式

 (7)

によって計算する。

5

0

2

b

2

1

t

.

F

F

S

n

n

i

i

ú

ú

ú

ú

û

ù

ê

ê

ê

ê

ë

é

=

å

=

 (7)

ここに,

n

ステアケースの計算における有効試験の総数

8.3.3 

疲労限度:99.865  %残存確率   

疲労限度は,式

 (8)

によって計算する。

F

d

F

b

3

Sd

 (8)

試験結果の報告

9.1 

一般事項   

報告書には,次に示す 9.29.4 のすべてを含める。

9.2 

試験チェーン情報 

a)

試験チェーンの商標名,又は識別可能な名称又は記号

b)

試験チェーンの JIS

呼び番号,ISO

 No.

又は製造業者における呼び番号,及びピッチ

c)

試験チェーンの有効ピッチ

d)

試験チェーンの塗油状態

9.3 

試験装置及び手順   

9.3.1 

試験装置 

a)

試験機の商標名及び形式

b)

試験機の最大能力

c)

使用試験機台数(複数の場合)


9

B 1811:2008

   

d)

動的張力検証及び監視方法

e)

校正の方法及び最新の校正日付

9.3.2 

試験手順 

a)

試験の種類:適合試験,ステアケーステスト又は組合せ試験

b)

耐久繰返し数

c)

試験結果に影響する環境条件

9.4 

試験結果 

a)

試験チェーン情報

b)

試験順序:試験片を試験した順番

c)

各試験における最大・最小張力

d)

各試験における最小張力を

0

に合わせて補正した試験張力

e)

試験張力周波数

f)

各試験が終了した張力繰返し数

g)

試験終了時に破壊しない場合は未破壊,破壊した場合はその部品名称

h)

何かあった場合は,試験後の簡潔な調査結果

i)

複数の試験機を使用した場合には,各試験に使用した試験機名

j)

ステアケーステストの場合,平均疲労強度及び疲労限度


10 
B 1811:2008

附属書 A

(参考)

簡易プロビット法による残存テスト

序文 

この附属書は,本体及び附属書について補足するものであって,規定の一部ではない。

A.1  原則 

簡易プロビット解析を適用した残存テストは,

平均疲労強度及びその標準偏差を決定するのに使用する。

それはまた,対象のチェーンについて今後行われるステアケーステストのための張力階差を決定するのに

用いてもよい。

A.2  緒言 

残存テストは,

試験片の一群が,

中央張力段階ではほぼ

50

%程度の破壊を含み,

最高張力段階では

90

から

95

%の破壊を含み,

そして最低張力段階では

5

%∼

10

%の破壊を含んでいるような異なった張力段

階で試験を行う。プロビット解析は,試験した母集団の平均疲労強度及び標準偏差を推定するのに使用す

る。次に,対象のチェーンについて今後行うステアケーステストのための張力階差は標準偏差の

67

%∼

150

%の間で設定する。

A.3  試験手順 
A.3.1  
試験片 

少なくとも

50

個,できれば

100

個の試験片を箇条 に従って準備する。すべての試験片は,同一生産ロ

ットから採取しなければならない。

追加の試験片を予備試験又は無効試験のために準備しなければならない。

A.3.2  耐久繰返し数 

耐久繰返し数は

10

7

回に設定する。

A.3.3  張力段階 

残存テストは,

5

張力段階で行う。すなわち,一つは耐久繰返し数前に約

50

%が破壊する張力段階(平

均値に非常に近い)とし,その上下に二つずつの張力段階で試験する。二つの張力段階の間のほぼ中央に

平均値がある場合は,

4

張力段階でもよい。隣接する張力段階の間隔は,均一でなければならない。

中央張力段階は,簡単なステアケーステスト(

5

個又は

6

個のデータ)によって選ぶことができる。

A.3.4  試験 

試験片は,各張力段階での比較を精密にするために,

表 A.1 及び表 A.2 に従って各段階に配分する。

少なくとも各段階で

5

サンプル,全体で

50

サンプルが認められる精度を得るために必要である。


11

B 1811:2008

   

表 A.1張力段階でのサンプルの配分

残存確率  (%)  の範囲

相対的なグループの規模

25∼75 1.0

15∼20 又は 80∼85 1.5

10 又は 90 2.0 
  5 又は 95 3.0 
  2 又は 98 5.0

表 A.2張力段階でのサンプルの配分

残存確率  (%)  の範囲

相対的なグループの規模

20∼80 1.0

5∼10 又は 90∼95 2.5

各試験片は破壊するまでか,耐久繰返し数に達するまで試験する。

中央張力段階:約

50

%が破壊

最高張力段階:少なくとも一つは未破壊

最低張力段階:少なくとも一つは破壊

A.4  解析手順 
A.4.1  
一般 

プロビット解析は,最適ラインからの距離に従い各データの重み付けをするために,最小二乗法を用い

て残存データの点を通る最適ラインを計算するための手法である。この手法は,各張力段階上の一つの残

存点を通る回帰線を求める。

A.4.2  分布 

確率紙を使って残存(破壊繰返し数)の分布及び張力を目視チェックする。

中央張力及び各最高張力段階での破壊繰返し数の分布は,対数正規分布とする。張力段階を横切る残存

の分布は,正規分布でなければならない。

プロビット解析では正規分布を想定しているので,どちらの分布も明確に正規分布(又は対数正規分布)

でない場合には,この解析は適用されない。

A.4.3  標準偏差 

回帰線の傾斜でもある残存テストデータの標準偏差 を,式

(A.1)

によって推定する。

(

)

å

å

å

å å

2

2

L

L

X

X

n

Y

X

XY

n

S

(A.1)

ここに,

n

L

試験における張力段階数

X

残存確率が正規分布のパーセント点となる係数

Z

Y

試験張力

 (N)

A.4.4  平均疲労強度 

Y

切片(

50

%残存確率)に相当する残存テストデータの平均疲労強度 Y

,

を式

(A.2)

によって推定する。


12 
B 1811:2008

L

0

n

X

S

Y

Y

å

å

(A.2)

A.5  張力階差 

ステアケーステストのための張力階差は,標準偏差の

67

150

%で設定しなければならない。ただし,

張力階差は標準偏差のほぼ

100

%に設定することが望ましい。

A.6   

残存テストは,

6

張力段階で

ISO No.16A

の試料で行われた。最高張力段階ではすべて破壊し,最低張力

段階ではすべて未破壊であった。残った

4

張力段階での残存データは

表 A.3 に示すとおりである。

表 A.3−テスト結果 

張力段階

kN

試験片数

破壊数

未破壊数

19.45

25

23

2

17.60

10

6

4

15.75

10

4

6

13.90

25

1

24

 
 
 
 
 
 
 
 
 

通常,

表 A.3 をもとに残存テストデータの予備計算のために表 A.4 のような表を作成する。

表 A.4−残存テストデータ及びプロビット解析

試験片数

破壊数

残存確率

Z F 張力

kN

X Y X

2

 

Y

2

 

(XY) 

25

1

96.00  1.751 13.90 1.751 13.90 3.066 193.2 24.34

10

4

60.00  0.253 15.75 0.253 15.75 0.064 248.1 3.98

10 6

40.00

−0.253 17.60

−0.253 17.60 0.064 309.8

−4.45

25 23 8.00

−1.405 19.45

−1.405 19.45 1.974 378.3

−27.33

合計  0.346 66.70 5.168 1

129.4

−3.46

このデータから計算した標準偏差は,

kN

1.796

0.346

5.168

4

66.70

0.346

3.46)

(

4

2

=

×

×

×

=

S

そして平均疲労強度は,

 
 

kN

16.83

4

0.346

1.796

66.70

0

=

×

+

=

Y

解析結果を,

図 A.1 にプロットする。


13

B 1811:2008

   

図 A.1−プロビット解析 


14 
B 1811:2008

附属書 B

(規定)

組合せ試験法

序文 

この附属書は,組合せ試験法について規定する。

B.1  目的 

この試験の目的は,一連の試験で個々のチェーンにおける F

-

N

線図の傾斜と疲労限度とを決定すること

にある。また,対象チェーンの以後のステアケーステストの張力階差を決定するためにも使用する。

B.2  緒言 

組合せ試験法では,試験片数を求めようとする平均 F-N

線図の残存確率 の違いによって決定する。

ここでは,R

90

%を求める

14

F-N

法及び R

95

%を求める

24

F-N

法について規定する。

14

F-N

法は有限寿命域で

8

個の試験片を

4

張力段階で試験し,ステアケースで

5

個の試験片に加えてフ

ァントムデータ

1

個を追加する。

24

F-N

法は有限寿命域で

14

個の試験片を

4

張力段階で試験し,ステア

ケースで

9

個の試験片に加えファントムデータ

1

個を追加する。

平均 F-N

線図及び疲労寿命の標準偏差は,統計計算によって決定する。ステアケース部の張力の標準

偏差は,有限寿命域での疲労寿命の標準偏差から求め,ステアケーステストの張力階差となる。

B.3  試験手順 
B.3.1  
試験片 

少なくとも

14

F-N

法では

13

個,

24

F-N

法では

23

個の試験片を箇条 に示すように準備する。すべて

の試験片は同一ロットでなければならない。

追加の試験片を予備試験又は無効試験のために準備しなければならない。

B.3.2  耐久繰返し数 

ステアケーステスト域では,耐久繰返し数は

10

7

回で設定する。耐久繰返し数を

3

×

10

6

回以上

10

7

回未

満で設定する場合は,

附属書 の方法で

10

7

回の結果を推定しなければならない。

B.3.3  張力段階 

有限寿命試験域では,

4

張力段階(F

A

F

B

F

C

F

D

)を B.3.4.1 に従って設定する。

ステアケーステスト域では,最初の試験張力段階は平均的な F-N

線図が

 10

6

回と交さ(叉)する張力

2

張力階差の張力で設定するのが望ましい。追加試験の張力段階は

1

張力階差を加えた張力以内でなけ

ればならない。

B.3.4  試験 
B.3.4.1  
予備試験 

有限寿命試験域の最低張力段階(F

D

)で

1

試験片を試験する。測定した疲労寿命が

5

×

10

5

回から遠く離

れている場合は,張力段階を調整して追加試験をする。得られた疲労寿命が

5

×

10

5

回に近い場合は,その

張力段階を使用する。次に,有限寿命試験域の最高張力段階で

1

試験片を試験する。最高張力段階(F

A

は,ISO 606 又は JIS B 1801 の引張り強さの

60

%を超えないように設定する。


15

B 1811:2008

   

(B.1)

∼式

(B.3)

で試験張力値を計算する。

3

D

A

F

F

=

(B.1)

A

B

F

F

(B.2)

2

A

C

F

F

(B.3)

B.3.4.2  有限寿命試験 

14F-N  法では各張力段階とも 2 個の試験片を試験することで,有限寿命域を決定する。

24F-N  法では張力段階 F

A

及び F

B

で 4 個の試験片,張力段階 F

C

及び F

D

で 3 個の試験片のすべてを試験

することで,有限寿命域を決定する。

式 (B.4)∼式 (B.8)  で F-N  線図の式を決定する。式 (B.9)  で対数寿命の標準偏差を計算する。式 (B.10)

で張力の標準偏差を求める。

B.3.4.3  ステアケーステスト 

ステアケーステストの張力階差は式 (B.10)  で計算した標準偏差に等しくなければならない。7.3 に従っ

て 14F-N  法では 6 個の試験(5 個の有効なデータ及び 1 個のファントムデータ)

, 24F-N  法では 10 個の

試験(9 個の有効なデータ及び 1 個のファントムデータ)のステアケーステストを実施する。

B.4  解析手順 
B.4.1  
有限寿命域

組合せ試験法では,疲労寿命は対数でプロットし,張力は自然数でプロットする。F-N  線図,対数寿命

の標準偏差及び張力の標準偏差は式 (B.4)∼式 (B.10)  で決定する。

F-N  線図の回帰式

t

ˆ

ˆ

log

F

β

α

N

+

=

(B.4)

t

ˆ

log

ˆ

F

β

N

α

=

(B.5)

å

å

=

=

=

f

2

t

t

f

t

t

1

1

)

(

)

log

)(log

(

ˆ

n

i

n

i

F

F

N

N

F

F

β

i

i

i

(B.6)

å

=

=

f

f

1

log

1

log

n

i

i

N

n

N

(B.7)

å

=

=

f

t

f

t

1

1

n

i

i

F

n

F

(B.8)

ここに,

N:  繰返し数

F

t

:  試験張力

n

f

:  テスト数(14 F-N  法では 8,24 F-N  法では 14)


16 
B 1811:2008

対数寿命の推定標準偏差

[

]

å

=

+

=

f

2

t

f

log

1

)

ˆ

ˆ

(

log

2

1

ˆ

n

i

i

N

i

F

β

α

N

n

σ

(B.9)

B.4.2  ステアケース部分 

張力の推定標準偏差

N

σ

β

σ

log

F

ˆ

ˆ

1

ˆ

=

(B.10)

推定平均疲労強度 F

b

ここに,テスト数 n

S

は 14 F-N  法では 6,24 F-N  法では 10 とする。

å

=

=

S

1

t

S

b

1

n

j

j

F

n

F

(B.11)

B.5  R-F-N  線図 

残存確率 R=50  %の平均 R-F-N  線図は,有限寿命域を式 (B.4)  によって決め,ステアケーステストの

耐久繰返し数を式 (B.11)  によって決定する。

残存確率 R=90  %の R-F-N  線図は,

14 F-N  法を使って採取したデータを用いて,有限寿命域を式 (B.12)

によって決め,ステアケーステストの耐久繰返し数では式 (B.13)  によって決定する。

q

はパラメータ値

で 1.28 である。

残存確率 R=95  %の R-F-N  線図は,

24 F-N  法を使って採取したデータを用いて,有限寿命域を式 (B.12)

によって決め,ステアケーステストの耐久繰返し数では式 (B.13)  によって決定する。

q

はパラメータ値

で 1.64 である。

N

σ

q

F

β

α

N

log

t

ˆ

ˆ

ˆ

log

+

=

(B.12)

N

σ

β

q

F

F

log

b

90

.

0

ˆ

ˆ

=

又は

N

β

q

F

F

log

b

95

.

0

ˆ

ˆ

=

(B.13)

附属書 の方法で各場合での

10

7

回の結果を推定し,その点と耐久繰返し数での点とを結び,有限寿命

域の線とつなぐように延長する。


17

B 1811:2008

   

B.6  試験報告書及びグラフ例 

疲労試験報告書   

報告書 No.:      1001        ページ: 1/2        日付: 2003-07-01

チェーン:

製造業者:

ABC チェーン

呼び番号:

16A

ピッチ:

25.4 mm

試験片長さ:

有効 5 ピッチ 
両端内リンク

その他:

防せい(錆)油塗布

機械的性質:

試験:

試験の種類:

組合せ試験(24F-N

耐久繰返し数:

3×10

6

温度:

約 20 ℃

その他:

試験機:

製造業者:

XYZ 社

タイプ:

油圧サーボ式

号機,No.

1

校正日付:

2003-07-12

張力確認及び監視:

ひずみゲージによる定期確認

日  付 

試験 No. 

周波数 

Hz   

F

max

   

kN 

F

min

kN  

F

t

kN 

繰返し数 N

  壊   

備  考 

03-06-05

001

13

33.3

1.80

32.55

7.055×10

4

内プレート 

03-06-05

002

13

24.9

1.80

23.87

2.381×10

5

内プレート 

03-06-05

003

13

30.5

1.80

29.66

1.104×10

5

内プレート 

03-06-06

004

13

30.5

1.80

29.66

8.980×10

4

内プレート 

03-06-06

005

13

24.9

1.80

23.87

2.510×10

5

内プレート 

03-06-06

006

13

27.7

1.80

26.77

2.236×10

5

内プレート 

03-06-07

007

13

33.3

1.80

32.55

9.895×10

4

内プレート 

03-06-07

008

13

24.9

1.80

23.87

2.885×10

5

内プレート 

03-06-08

009

13

33.3

1.80

32.55

6.891×10

4

内プレート 

03-06-08

010

13

33.3

1.80

32.55

6.036×10

4

内プレート 

03-06-08

011

13

30.5

1.80

29.66

9.309×10

4

内プレート 

03-06-08

012

13

30.5

1.80

29.66

1.242×10

5

内プレート 

03-06-09

013

13

27.7

1.80

26.77

1.905×10

5

内プレート 

03-06-09

014

13

27.7

1.80

26.77

2.379×10

5

内プレート 

結果:

α  = 7.07 
β  =  −0.07 
σ

logN

  = 0.081

σ

F

  = 1.188 kN

ステアケーステスト結果を添付グラフにプロットする(

図 B.1 参照)。

署名:


18 
B 1811:2008

疲労試験報告書   

報告書 No.:      1001        ページ: 2/2        日付: 2003-07-01

チェーン:

製造業者:

ABC チェーン

呼び番号:

16A

ピッチ:

25.4 mm

試験片長さ:

有効 5 ピッチ 
両端内リンク

その他:

防せい(錆)油塗布

機械的性質:

試験:

試験の種類:

組合せ試験(24F-N

耐久繰返し数:

3×10

6

温度:

約 20 ℃

その他:

試験機:

製造業者:

XYZ 社

タイプ:

油圧サーボ式

号機,No.

1

校正日付:

2003-07-12

張力確認及び監視:

ひずみゲージによる定期確認

日  付 

試験 No. 

周波数 

Hz   

F

max

   

kN 

F

min

kN  

F

t

kN 

繰返し数 N

  壊   

備  考 

03-06-12

015

13

19.6

1.80

18.40

8.471×10

5

内プレート 

03-06-13

016

13 18.4

1.80

17.16

3.000×10

6

未破壊 

03-06-16

017

13 19.6

1.80

18.40

5.581×10

5

内プレート 

03-06-19

018

13 18.4

1.80

17.16

1.240×10

6

内プレート 

03-06-20

019

13 17.2

1.80

15.92

3.000×10

6

未破壊 

03-06-23

020

13 18.4

1.80

17.16

3.000×10

6

未破壊 

03-06-26

021

13 19.6

1.80

18.40

8.124×10

5

内プレート 

03-06-27

022

13 18.4

1.80

17.16

3.000×10

6

未破壊 

03-06-30

023

13 19.6

1.80

18.40

3.000×10

6

未破壊 

024

20.8

1.80

19.64

ファントムデータ

結果: 
      F

t

          ステアケース            ヒストグラム

    19.64

#                      #

    18.40  ×  ×            ×    ○            ×××○

    17.16    ○  ×    ○    ○              ○×○○ 
    15.92                  ○                    ○

 
 

  F

b

  = 17.78 kN

  σ

F

  = 1.188 kN

F

0.95

=  15.83 kN (3×10

6

  回)

F

0.95

=  15.16 kN (10

7

  回)

ステアケーステスト結果を添付グラフにプロットする(

図 B.1 参照)。

署名:


19

B 1811:2008

   

図 B.1−組合せ試験結果例


20 
B 1811:2008

附属書 C 
(参考)

ステアケーステスト解析における疲労限度に

1 張力階差を加算することの妥当性

序文 

この附属書は,本体及び附属書について補足するものであって,規定の一部ではない。

C.1  緒言 

この規格におけるステアケーステスト解析は,破壊及び未破壊の両方のすべてのデータを使用する。計

算した最小疲労強度(

F

b

3S

)は,必ず最低試験張力よりも低くなる。定義によれば,最低試験張力のす

べての結果は未破壊でなければならない。結果として,破壊確率

0.135

%の最小疲労強度はすべての場合

において,最低試験張力より大きくなければならない。

C.2  解析

50

75

回試験したステアケースを各

10

個,

15

個,

20

個の試験のステアケーステストを複合することに

よって構成した。平均値及び標準偏差を,各ステアケースにおけるすべてのデータ及び破壊だけのデータ

で計算した。

10 A

16 A

24 A

での計算例を,

表 C.1∼表 C.4 に示す。

16 A

4

段階ステアケース解析の

グラフを

図 C.1 に示す。

表 C.110 A チェーンの 段階ステアケーステスト解析データ 

張力(N) 
8 810 
7 885 
6 960 
6 035

×

7

21


0


8

23

8

n=75          d=925

全データの解析 
F

b

=7 393           S=747        F

b

−3S=5 152

破壊だけの解析 
F

b

=7 860           S=596        F

b

−3S=6 072

合  計

36

39

1.232S=0.995d=差異=920

表 C.216 A チェーンの 段階ステアケーステスト解析データ

張力(N) 
21 315 
19 460 
17 605 
15 750

×

9

21


0


8

23

8

n=75          d=1 855

全データの解析 
F

b

=18 620           S=1 521      F

b

−3S=14 057

破壊だけの解析 
F

b

=19 563           S=1 214      F

b

−3S=15 921

合  計

37

38

1.226S=1.005d=差異=1 864


21

B 1811:2008

   

表 C.316 A チェーンの 段階ステアケーステスト解析データ

張力(N) 
21 315 
19 460 
17 605 
合  計

×

9

16

0

25


9

16 
25

n=50          d=1 855

全データの解析 
F

b

=19 203          S=1 286      F

b

−3S=15 345

破壊だけの解析 
F

b

=20 128          S=890        F

b

−3S=17 458

1.643S=1.139d=差異=2 113

表 C.424 A チェーンの 段階ステアケーステスト解析データ

張力(N) 
39 350 
36 110 
32 870 
29 630 
26 390

×

5

14

11


0


5

13 
10

8

n=75          d=3 240

全データの解析 
F

b

=32 610          S=3 540      F

b

−3S=21 990

破壊だけの解析 
F

b

=34 113                    S=3 167      F

b

−3S=24 612

0.741S=0.809d=差異=2 622

合  計

39

36

図 C.116A チェーン疲労強度解析


22 
B 1811:2008

10 A

16 A

4

段階ステアケース解析結果は,破壊データだけで計算した最小値が,全データで計算

した最小値より

10 A

の場合,

0.995

階差又は

1.232

標準偏差分高く,

16 A

の場合,

1.005

階差又は

1.226

準偏差分高い値であることを示している。

16 A

3

段階ステアケース解析は,破壊データだけで計算した最小値が,全データで計算した最小値よ

1.139

階差又は

1.643

標準偏差分高い値であることを示している。

24 A

5

段階ステアケース解析は,破壊データだけで計算した最小値が,全データで計算した最小値よ

0.809

階差又は

0.741

標準偏差分高い値であることを示している。

C.3  結論 

以上のことから,次の結論が導き出せる。

a)  残存確率

99.865

%(破壊確率

0.135

%)の疲労限度は,全テストデータから計算した最小疲労限度よ

1

張力階差大きい。

b)

3

段階及び

4

段階ステアケース解析は,a)と大変よく合致している。

c)

5

段階ステアケース解析は,大きい矛盾点があったので,a)とほとんど合致していない。

d)  残存確率

99.865

%(破壊確率

0.135

%)の疲労限度は,標準偏差が張力階差と等しいとき,全試験デ

ータから計算した最小疲労強度より

1

標準偏差大きい。


23

B 1811:2008

   

附属書 D 
(参考)

ステアケーステストの最後へのファントムデータの追加

序文 

この附属書は,本体及び附属書について補足するものであって,規定の一部ではない。

ステアケーステストは,

3

番目及び次に続く張力レベルを選ぶために,試験が未破壊で終わった場合に

は,次の試験は

1

張力階差高い張力段階で行い,試験が破壊で終わった場合には,次の試験は

1

張力階差

低い張力段階で行う。

このことは,ステアケーステストにおける実際の最後の試験後に行うであろう試験の張力段階を決定す

ることを可能にする。結果として一つのデータを,実際に行わなくても一連のステアケーステストの最終

データ後に追加してもよい。

その手順は,次のとおりである。

最終試験が未破壊ならば,

1

張力階差高い張力でファントムデータを追加する。最終試験が破壊ならば,

1

張力階差低い張力でファントムデータを追加する。

ファントムデータが破壊か未破壊かを知る方法はないが,最終試験データ後のファントムデータだけは

決定できる。


24 
B 1811:2008

附属書 E

(参考)

疲労試験結果の報告

序文 

この附属書は,本体及び附属書について補足するものであって,規定の一部ではない。

E.1  一般

この附属書は,ローラチェーンの疲労試験結果を提示する方法として,表とグラフとの両方を示す。疲

労試験結果報告書の形式及び疲労試験結果を表す図示法を示す。

E.2  表による結果の表示 

この箇条では,9.19.3 で要求した試験結果の報告形式(

附属書 BE参照)を示すとともに,疲労

試験結果報告書の適切なスペースに入れる情報に関する各項目の簡単な説明をしている。

なお,この項目の番号は,様式例の中の(

)内の番号と合わせてある。


25

B 1811:2008

   

疲労試験報告書   

報告書 No.:                                    日付:

チェーン:

製造業者:

(1)

呼び番号:

(2)

ピッチ:

(3)

試験片長:

(4)

その他:

(5)

機械的性質:                                                                    (6)

試験:

試験の種類: 

(7)

耐久繰返し数:

(8)

温度:

(9)

その他:

(10)

試験機:

製造業者:

(11)

タイプ:

(12)

号機,No.

校正日付:

(13)

張力確認及び監視:

(14)

日  付    試験 No.

周波数 

Hz 

F

max

kN 

F

min

kN 

F

t

kN 

繰返し数 N

  壊   

備  考   

(15) (16) (17)

(18) (19) (20)

(21) (22)

(23)

結果:

(24)

 

署名:

(1)

試験チェーンの商標名,識別可能な名称又は記号

(2)

試験チェーンの JIS

呼び番号,ISO 

No.

又は製造業者における呼び番号

(3)

試験チェーンのピッチ

(4)

試験チェーンの有効ピッチ

両端内リンクか両端外リンクかの注意書きもここに書くのが望ましい。

(5)

役立つかもしれない試験チェーンの他の特性(製作ロットの識別,実験的チェーン名称,標準でな

い設計上の特徴,チェーンの塗油状態)


26 
B 1811:2008

(6)

引張試験結果又はブシュ,ピンのはめ合い圧出力試験結果

(7)

試験の種類:適合試験,ステアケーステスト,残存テスト,組合せ試験,有限寿命試験

(8)

適合試験,ステアケーステスト,残存テスト,組合せ試験のために設定した耐久繰返し数

(9)

試験中の環境平均温度,又は試験中の最高温度・最低温度の範囲

(10)

試験結果に影響するかもしれない他の環境条件(高湿度等)

(11)

試験機の商標名又は識別可能な名称又は記号

(12)

試験機の形式(ばね式,油圧サーボ式,電磁式等)

(13)

試験機の最新校正日付

(14)

試験張力を検証及びモニターするのに使用する機器

張力監視が定期的か連続的か,また,フィードバックコントロールの有無についても記入しなけれ

ばならない。

(15)

個々の試験完了日

(16)

試験順序

1

台以上の試験機を使用した場合は,すべて機械号機番号を記入する。

(17)

繰返し張力周波数

(18)

繰返し張力の最大値(

表 参照)

(19)

繰返し張力の最小値(

表 参照)

(20)

最小張力を

0

に合わせて補正した場合の試験張力(

表 参照)

(21)

試験終了時の繰返し数

(22)

破壊部品:内プレート,外プレート,ピン,又は中間プレート

破壊しなければ未破壊と記入する。

(23)

試験に関係する特徴ある注意点:例えば,接続リンクが破壊したり試験中に交換した場合には,そ

のことを記載する。

(24)

結果

適合試験に対しては 9.3 で要求する情報,

“合格”又は“不合格”の表明及び可能なら破壊の説明,

ステアケーステストに対しては 9.3 で要求する情報及び使用者の助けとなるかもしれない補足情報,

組合せ試験法に対しては,

附属書 で要求する情報及び使用者の助けとなるかもしれない補足情報,

有限寿命試験に対しては,

附属書 で要求する情報及び使用者の助けとなるかもしれない補足情報

を記入する。

E.3  推奨グラフ 
E.3.1  
一般 

十分なデータを収集できる場合及び使用者が要求する場合には,疲労試験結果はグラフで表す。通常,

同一ロットチェーンを使った組合せ試験,有限寿命試験又はステアケーステストにセットされている有限

寿命試験などをグラフ化するのがよい。

E.3.2  グラフの形式 

疲労試験データを表示する最も一般的なグラフ化の方法は,

F

-

LogN

(片対数)及び

LogF

-

LogN

(両対

数)表示である。測定結果の繰返し数を横軸に対数目盛で表示する。試験張力(

kN

)を縦軸に自然数又は

対数目盛で表示する。


27

B 1811:2008

   

E.3.3  F-LogN(片対数)線図 

この表示方法において,張力を自然数で,繰返し数を対数目盛で表す。有限寿命試験の典型的な

F

-

LogN

(片対数)線図を

附属書 に示す。

有限寿命試験又はステアケーステストでの破壊(×)は,破壊が生じた繰返し数でその試験張力段階に

記入しなければならない。ステアケーステストでの未破壊(○)は,事前に決められた耐久繰返し数で,

その試験張力段階に記入しなければならない。同一張力段階で未破壊が複数個出たときは,未破壊数を記

号のすぐ右隣に記入しなければならない。

正式には,伝動用ローラチェーンの疲労試験結果は

2

種類の直線によって表現する。

1

本は

10

7

回での疲

労強度から,

附属書 に記述した手順によって定めた傾斜で,

10

6

回の疲労強度に伸びた水平又はほぼ水

平の線である。もう

1

本は,

10

6

回の疲労強度から

附属書 に記述したように,有限寿命試験データから

計算したほぼ

10

4

回の疲労強度に伸びた回帰線である。

すべての試験データは,

計算するか,

又は作図した回帰線に沿ってグラフ上に記入しなければならない。

E.3.4 LogF-LogN(両対数)線図

この表示方法においては,張力及び繰返し数の両方を,対数目盛で表す。典型的な

LogF

-

LogN

(両対数)

線図を

図 E.1 に示す。

有限寿命試験又はステアケーステストでの破壊(×)は,破壊が生じた繰返し数でその試験張力段階に

記入しなければならない。ステアケーステストでの未破壊(○)は,事前に決めた耐久繰返し数で,その

試験張力段階に記入しなければならない。同一張力レベルで未破壊が複数個出たときは,未破壊数を記号

のすぐ右隣に記入しなければならない。

図 E.1 に示すように,破壊は(×),未破壊は(○)で記入しなけ

ればならない。

10

7

回での疲労強度から

10

6

回の疲労強度に伸びた回帰線の傾斜は,

附属書 に記述した手順によって定

める。

10

6

回の疲労強度から

10

4

回の疲労強度に伸びているもう

1

本の回帰線は,

附属書 に書かれたよ

うに,有限寿命試験データから計算する。

すべての試験データは,計算した回帰線に沿ってグラフ上に記入しなければならない。

E.4  試験報告書例

2)

BCD

16 A

チェーンの一つのロットで,ステアケーステスト及び有限寿命試験を実施した。ステアケ

ーステスト結果を,次に示す試験報告書様式例に示す。有限寿命試験結果例を,

附属書 に示した。ステ

アケーステスト例と

附属書 の有限寿命試験結果とを,図 E.1 に併せて記した。

2)

  組合せ試験は,

ABC

16 A

チェーンの一つのロットで実施した。その試験結果を,

附属書 

示した。

適合試験は,

BCD

16 A

チェーンの一つのロットで実施した。その試験結果を,この附属書中の試験

報告書様式例に示した。


28 
B 1811:2008

疲労試験報告書   

報告書 No.:      1002        ページ:1/1        日付: 2003-07-20

チェーン:

製造業者:

BCD チェーン

呼び番号:

16A

ピッチ:

25.4 mm

試験片長さ:

有効 13 ピッチ

両端内リンク

その他:

防せい(錆)油塗布

機械的性質:

試験:

試験の種類:

ステアケーステスト

耐久繰返し数:

10

7

  回

温度:

約 20 ℃

その他: 

試験機:

製造業者:

XYZ 社

タイプ:

同期ばね式

号機,No.:

1

校正日付:

2003-01-29

張力確認及び監視:

ひずみゲージによる定期確認

日  付 

試験 No. 

周波数 

Hz 

F

max

kN 

F

min

kN 

F

t

kN 

繰返し数 N 

       

備  考   

03-06-12

001

31

17.35

2.224

15.75

4.771×10

6

内プレート 

03-06-16

002

31 15.57

2.224

13.90

1.000×10

7

未破壊 

03-06-20

003

31 17.35

2.224

15.75

1.000×10

7

未破壊 

03-06-22

004

31 19.12

2.224

17.60

4.096×10

6

内プレート 

03-06-26

005

31 17.35

2.224

15.75

8.480×10

6

内プレート 

03-06-30

006

31 15.57

2.224

13.90

1.000×10

7

未破壊 

03-07-10

007

31 17.35

2.224

15.75

1.000×10

7

未破壊 

03-07-11

008

31 19.12

2.224

17.60

1.463×10

6

内プレート 

03-07-17

009

31 17.35

2.224

15.75

1.000×10

7

未破壊 

03-07-17

010

19.12

2.224

17.60

ファントムデータ

結果: 
      F

t

        ステアケース            ヒストグラム

    17.60

            ×      ×      #      ××#

    F

b

            = 17.78 kN

    15.75

  ×  ○  ×  ○  ○              ×○×○○

    S

              = 1.188 kN

    13.90

    ○        ○                  ○○

                        F

d 0.998 65

= 13.90 kN =  F

b

−  3Sd

ステアケーステスト結果を添付グラフにプロットする(

図 E.1 参照)。

署名:                        


29

B 1811:2008

   

図 E.116 A チェーンのステアケーステスト及び有限寿命試験グラフ例(F-N  両対数線図)


30 
B 1811:2008

疲労試験報告書   

報告書 No.:      1003        ページ:1/1        日付: 2003-07-23

チェーン:

製造業者:

BCD チェーン

呼び番号:

16 A

ピッチ:

25.4 mm

試験片長さ:

有効 5 ピッチ 
両端内リンク

その他:

防せい(錆)油塗布

機械的性質:

試験:

試験の種類:

適合試験

耐久繰返し数:

3×10

6

  回

温度:

約 20 ℃

その他: 

試験機:

製造業者:

XYZ 社

タイプ:

同期ばね式

号機,No.:

1

校正日付:

2003-01-29

張力確認及び監視:

ひずみゲージによる定期確認

日  付   

試験 No.

周波数 

Hz 

F

max

kN 

F

min

kN 

F

t

kN 

繰返し数 N

  壊   

備  考   

03-07-18

026

31

11.39

2.224

9.55

3.000

×

10

6

未破壊

03-07-20

027

31

11.39

2.224

9.55

3.000

×

10

6

未破壊

03-07-22

028

31

11.39

2.224

9.55

3.000

×

10

6

未破壊

結果:

合格

 
 

署名:


31

B 1811:2008

   

附属書 F

(参考)

チェーン長さに対する疲労強度の推定

序文 

この附属書は,本体及び附属書について補足するものであって,規定の一部ではない。

F.1 

一般 

この附属書は,特定の実験条件下でのチェーンの疲労限度と様々な用途におけるチェーンの疲労限度と

の比を評価するための方法を記載する。

本体及び附属書は,チェーン用途における疲労限度比の確立のための方法を規定するものではない。代

わりにこの附属書では,

実験から得られた疲労限度と用途に適した疲労限度との比の間の,

チェーン長さ,

試験片数及び試験片の採取方法の影響を評価するのに用いる幾つかの方法について述べる。

なお,この附属書に記載していない考慮すべき要素もあり得る。

F.2 

方法 

F.2.1 

チェーン長さ 

試験片長さと伝動チェーン長さとの違いの影響を評価するための,一つの方法を示す。

F

bN

のための最小

N

数のメジアンとして,

A

N

0.50

(F.1)

同様に,

F

b (

3SN)

のための

N

数の−

3

σとして,

A

N

0.998 65 (F.2)

ここに,

N

は起こり得る破壊位置の数,又は与えたチェーンの内プレート穴の数である。

したがって,両端内リンクの

5

リンクのチェーンでは

N=12

100

リンクの伝動チェーンでは

N=200

とな

る。選んだ

N

数のための

A

N

数(計算値)を

表 F.1 及び図 F.1 に示す。

そのとき,

F

bN

F

b1

Z

(A,Fb)

S

P

(F.3)

ここに,

F

bN

各々

N

個の内プレート穴をもつ試験チェーンの平均疲労強度

F

b1

各々

1

個の内プレート穴をもつ試験チェーンの平均疲労強度

Z

(A,Fb)

A

N

及び

F

bN

に対応する残存確率が正規分布のパーセント点と

なる係数

Z

S

P

N=1

のときの母集団の推定標準偏差

さらに,

F

b(

3SN)

F

b1

Z

(A,

3σ)

S

P

(F.4)

ここに,

  F

b(

3SN)

: 各々

N

個の内プレート穴をもつ試験チェーンの最小(-

3S

疲労強度

F

b1

: 各々

1

個の内プレート穴をもつ試験チェーンの平均疲労強度


32 
B 1811:2008

Z

(A,

3σ)

A

N

及び

F

b(

3SN)

に対応する残存確率が正規分布のパーセント点

となる係数

Z

母集団の標準偏差

S

P

は式

(F.3)

及び式

(F.4)

を同時に解くことによって概算する。この計算は標準偏差

間隔が均等ではないので,

S

P

の近似値である。

最後に,いかなる長さのチェーンの平均及び最小疲労強度も

F

b1

S

p

Z

(A,Fb)

Z

(A,

-

3σ)

に適当な値を代入す

ることによって推定できる。


表 F.1−サンプル数  (N)  に対する調整済確率  (A

N

)

−3σ

−2σ

−1σ

F

b

+1σ

+2σ

+3σ

A

N

 Z  A

N

 Z A

N

 Z  A

N

 Z A

N

 Z A

N

 Z A

N

 Z 

1 0.998

650

−3.000 0.977

250 −2.000

0.841 345

−1.000

0.500 000

0.000

0.158 655

1.000

0.022 750

2.000

0.001 350

3.000

2 0.999

325

−3.205 0.988

560 −2.275

0.917 248

−1.387

0.707 107

−0.545 0.398

316

0.258  0.150

831

1.033 0.036

742

1.790

4 0.999

662

−3.399 0.994

263 −2.528

0.957 731

−1.725

0.840 896

−0.998 0.631

122

−0.335

0.388 370

0.284

0.191 682

0.872

8 0.999

831

−3.584 0.997

128 −2.762

0.978 637

−2.026

0.917 004

−1.385 0.794

432

−0.822

0.623 193

−0.314

0.437 815

0.157

12 0.999

887

−3.689 0.998

084 −2.892

0.985 707

−2.189

0.943 874

−1.588 0.857

771

−1.070

0.729 595

−0.612

0.576 581

−0.193

16 0.999

916

−3.761 0.998

563 −2.981

0.989 261

−2.299

0.957 603

−1.724 0.891

309

−1.234

0.789 426

−0.804

0.661 676

−0.417

20 0.999

932

−3.816 0.998

850 −3.048

0.991 400

−2.382

0.965 936

−1.824 0.912

059

−1.354

0.827 655

−0.945

0.718 648

−0.579

24 0.999

944

−3.863 0.999

042 −3.103

0.992 828

−2.449

0.971 532

−1.904 0.926

159

−1.448

0.854 163

−1.054

0.759 329

−0.704

28 0.999

952

−3.900 0.999

178 −3.148

0.993 849

−2.503

0.975 549

−1.969 0.936

364

−1.525

0.873 616

−1.144

0.789 790

−0.806

32 0.999

958

−3.930 0.999

281 −3.187

0.994 616

−2.550

0.978 572

−2.025 0.944

092

−1.590

0.888 496

−1.219

0.813 435

−0.891

36 0.999

962

−3.958 0.999

361 −3.221

0.995 213

−2.591

0.980 930

−2.073 0.950

146

−1.646

0.900 245

−1.283

0.832 313

−0.963

40 0.999

966

−3.986 0.999

425 −3.251

0.995 690

−2.627

0.982 821

−2.116 0.955

018

−1.696

0.909 755

−1.339

0.847 731

−1.027

60 0.999

977

−4.079 0.999

617 −3.364

0.997 125

−2.762

0.988 514

−2.274 0.969

782

−1.878

0.938 894

−1.546

0.895 720

−1.258

80 0.999

983

−4.144 0.999

712 −3.443

0.997 843

−2.854

0.991 373

−2.381 0.977

250

−2.000

0.953 811

−1.683

0.920 723

−1.410

100 0.999

986

−4.200 0.999

770 −3.503

0.998 274

−2.924

0.993 092

−2.462 0.981

758

−2.091

0.962 875

−1.785

0.936 059

−1.523

120 0.999

989

−4.238 0.999

808 −3.551

0.998 561

−2.981

0.994 240

−2.527 0.984

775

−2.164

0.968 965

−1.866

0.946 425

−1.611

140 0.999

990

−4.275 0.999

836 −3.591

0.998 767

−3.027

0.995 061

−2.580 0.986

936

−2.224

0.973 339

−1.932

0.953 899

−1.684

160 0.999

992

−4.303 0.999

856 −3.626

0.998 921

−3.068

0.995 677

−2.626 0.988

560

−2.275

0.976 632

−1.989

0.959 543

−1.745

200 0.999

993

−4.359 0.999

885 −3.683

0.999 137

−3.134

0.996 540

−2.701 0.990

837

−2.359

0.981 262

−2.081

0.967 501

−1.845

240 0.999

994

−4.396 0.999

904 −3.730

0.999 280

−3.187

0.997 116

−2.761 0.992

358

−2.426

0.984 360

−2.154

0.972 844

−1.924

300 0.999

995

−4.433 0.999

923 −3.786

0.999 424

−3.251

0.997 692

−2.833 0.993

882

−2.505

0.987 469

−2.240

0.978 215

−2.018

360 0.999

996

−4.470 0.999

936 −3.830

0.999 520

−3.302

0.998 076

−2.890 0.994

899

−2.569

0.989 546

−2.310

0.981 813

−2.093

400 0.999

997

−4.508 0.999

942 −3.856

0.999 568

−3.332

0.998 269

−2.923 0.995

408

−2.605

0.990 587

−2.349

0.983 617

−2.135

500 0.999

997

−4.545 0.999

954 −3.912

0.999 655

−3.393

0.998 615

−2.992 0.996

325

−2.681

0.992 462

−2.431

0.986 872

−2.222

600 0.999

998

−4.582 0.999

962 −3.953

0.999 712

−3.443

0.998 845

−3.047 0.996

936

−2.741

0.993 715

−2.496

0.989 048

−2.292

 

33

B 181

1

2008


図 F.1−破壊位置の数に対する Z

F.2.2 

試験片数 

チェーン長さに対する疲労強度を推定するとき,ステアケーステスト用に選ぶ試験片数は,統計誤差を

最小化するために十分な数でなければならない。

F.2.3 

試験片の採取 

チェーン長さに対する疲労強度を推定するとき,ステアケーステスト用に選ぶ試験片は,

1

製作ロット

以上の標本であるべきである。

チェーン用途疲労強度比(伝動能力)を確立するためのステアケーステストは,少なくとも

30

個の試験

片を含めるのが望ましい。すなわち少なくとも三つの異なる製作ロットを含めるのが望ましい。

F.3 

他の要素 

F.3.1 

統計的な限界 

疲労限度は,

10

7

回での破壊確率を

0.135

%で定義するため,破壊する可能性があることをチェーン製造

業者は使用者に警告するか,追加説明をするのが望ましい。

F.3.2 

疲労寿命 

ある試験では,

10

7

回を超えた後にプレートが疲労破壊することがある。これは

10

7

回を超えた場合でも

F

-

N

曲線の傾斜が全くのゼロ(又は寿命が無限)とはならないことを示している。いかに注意深く選定し,

メンテナンスしてもチェーンはまだ破壊するかもしれない。何ら明確な指針はないが,使用者及びチェー

ン製造業者双方がこの疲労破壊の可能性を知っておくのが望ましい。

F.3.3 

摩耗 

チェーン及びスプロケットの摩耗がチェーンの疲労強度及び疲労寿命を低下させることがある。極端な


   

摩耗の場合には,その影響の予測を妨げる場合がある。しかし再度,使用者及びチェーン製造業者双方が

この疲労破壊の可能性を知っておくのが望ましい。

F.3.4 

未確認の要素 

ここに記載されていない他の多くの要素がチェーンの疲労寿命に影響を及ぼすかもしれない。それらに

対処する一つの一般的方法は,疲労強度比を与え,その他を排除したうえで,運転条件を明確に列挙する

ことである。

F.4 

計算例 

この例では

3

個の製作ロットそれぞれが小さい偏差(

3

段階ステアケース)をもつが,平均が約

2

張力

階差違っている。

30

個の試験のステアケーステストを表示すると,次のようになる。

このステアケースの基本統計値は,

試験

張力

N

ステアケース

19 450

  ×

×

17 600

  ×    ○    ○    ×    ×

×

×

15 750  ○    ○

  ○    ○

×

×

×

×

×

  ×

13 900

  ×    ○    ×

12 050

  ○

平均疲労強度  :  F

b

 = 15 688

標準偏差      :    S = 1 880 
疲労強度      :  F

b-3S

= 10 048

疲労限度      :  F

b-3

d = 11 898

この例では,テストチェーン長さは両端内リンクの

13

リンク(

N

28

)であった。チェーン長さの調整

は,次のとおりとなる。

15 688

F

b1

1.969S

P

                    a) F

b1

15 688

1.969

×

1 963

                    11 898

F

b1

3.900S

P

                    b) F

b1

19 553

a

)から

b

)を引いて

                    3 790

1.931S

P

                    1 963

S

P

  よって,

100

リンク長さの伝動チェーンでは,

    平均疲労強度

    F

b200

19 553

2.701

×

1 963

19 553

5 302

14 251

    疲労限度

F

b(

3S200)

19 553

4.359

×

1 963

19 553

8 557

10 996

さらに,

120

リンクの場合,

    平均疲労強度

F

b240

19 553

2.761

×

1 963

19 553

5 420

14 133

    疲労限度

F

b(

3S240)

19 553

4.396

×

1 963

19 553

8 629

10 924


附属書 G 
(参考)

3×10

6

回から 10

7

回の疲労強度の推定

序文 

この附属書は,本体及び附属書について補足するものであって,規定の一部ではない。

G.1  一般 

適合試験の耐久繰返し数は

3

×

10

6

回であり,一方,疲労限度の耐久繰返し数は

10

7

回である。

3

×

10

6

での適合試験の値から,対応する

10

7

回での疲労限度を推定するのに必要な方法を,次に記す。

なお,この附属書は推定の一方法を示す。

G.2  試験データ 

一連の試験がほぼ同一の平均及び分散であったので,

16 A

チェーンの数回のステアケーステストを選ん

だ。すべての試験の耐久繰返し数は

10

7

回である。すべての試験チェーンは両端内リンクの有効ピッチ

13

リンクであった。

疲労試験は,容量

100 kN

の同期ばね構造をもったシェンクタイプの疲労試験機で行った。すべての試験

の最小張力は

2 225 N

であった。最小張力を

0

に合わせて補正した試験張力は,

13 900 N

15 750 N

17 600

N

19 450 N

及び

21 300 N

であった。張力階差は

1 850 N

であった。

G.3  実施したステアケース 
G.3.1  
ファントムデータ 

すべての試験データは

10

7

回まで試験したものである。

5

×

10

6

回及び

3

×

10

6

回を耐久繰返し数として,

ステアケースはオリジナルデータから総合して取り扱うことができる。

5

×

10

6

回と

3

×

10

6

回を耐久繰返し

数としたとき,

10

7

回でのテストにおける破壊の幾つかは,より少ない耐久繰返し数では非破壊となる。

総合して取り扱われたステアケースを完了させるための,より高い張力段階における試験数が十分では

なかったため,ファントムデータを追加した。すべてのファントムデータは,安全側の分析をするために

破壊となることを想定している。

総合して取り扱われたステアケースにおいて,それらの算入を正当化するためにより高い張力段階にお

けるデータ点が十分ではないので,低い張力段階での幾つかのデータ点は捨てた。

G.3.2  耐久繰返し数を 10

7

回として実施したステアケース 

ステアケースは,耐久繰返し数を

10

7

回として選択したデータで構成した。この構成したステアケース

4

張力段階で

76

個のデータを含んでいる。

G.3.3  耐久繰返し数を 5×10

6

回として実施したステアケース 

次に,

G.3.2 におけるステアケースデータを使って,耐久繰返し数を

5

×

10

6

回に設定した。

張力段階

19 450

N

での破壊のうち二つは未破壊となり,張力段階

17 600 N

での破壊のうち六つは未破壊となり,張力段階

15 750 N

での破壊のうち二つは未破壊となった。G.3.1 のガイドラインに従って,

2

個のファントムデータ

を張力段階

21 300 N

に加え,

8

個のファントムデータを

19 450 N

に加えた。

8

回の試験を張力段階

15 750 N

で排除し,

2

回の試験を張力段階

13 900 N

で排除した。


   

G.3.4  耐久繰返し数を 3×10

6

回として実施したステアケース 

最後に G.3.2 におけるステアケースデータを使って,耐久繰返し数を

3

×

10

6

回に設定した。張力段階

19

450 N

での破壊のうち三つは未破壊,張力段階

17 600 N

での破壊のうち八つは未破壊,張力段階

15 750 N

での破壊のうち二つは未破壊となった。G.3.1 のガイドラインに従って,三つのファントムデータを張力段

21 300 N

に加え,

10

個のファントムデータを

19 450 N

に加えた。

10

回のテストを張力段階

15 750 N

排除し,

2

回のテストを張力段階

13 900 N

で排除した。

G.3.5  ステアケース及びヒストグラムの例 

ステアケースの例を

図 G.1 に示す。ヒストグラムの例を図 G.2 に示す。

G.4  ステアケース分析 
G.4.1  
平均 

平均疲労強度だけは,各々の実施したステアケースで計算できる。ファントムデータの追加が標準偏差

を信頼できないものにしたため,標準偏差は計算できない。

計算した平均疲労強度は,

耐久繰返し数

              10

7

回:

16 724 N

耐久繰返し数

5

×

10

6

回:

17 308 N

耐久繰返し数

3

×

10

6

回:

17 456 N   

となった。

G.4.2   

平均疲労強度は耐久繰返し数

10

7

回に対して,

5

×

10

6

回で

3.5

%,

3

×

10

6

回で

4.4

%高くなっている。

両対数での

F

-

N

線図の傾斜は

3

×

10

6

回から

10

7

回への傾斜,

5

×

10

6

回から

10

7

回への傾斜又はその平均を

得ることで決定できる。ISO 606 で要求される動的強さの適合試験は

3

×

10

6

回を設定しているので,

10

7

回の推定は

3

×

10

6

回から

10

7

回への傾斜を使用した。


G.4.3 16A チェーンの疲労試験 

耐久繰返し数 = 10

平均疲労強度 = 16 724

張力

ステアケース

N

a)

耐久繰返し数 = 5 × 10

6

平均疲労強度 = 17 308

+3.5%

張力

ステアケース

N

b)

耐久繰返し数 = 3 × 10

6

 回

平均疲労強度 = 17 456

+4.4%

張力

ステアケース

N

c)

19 450

×

×

×

×

×

×

×

×

×

17 600

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

15 750

×

×

×

×

×

×

×

13 900

21 300

19 450

×

×

×

×

×

×

×

17 600

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

15 750

×

×

×

×

×

13 900

21 300

19 450

×

×

×

×

×

×

17 600

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

15 750

×

×

×

×

×

13 900

×  破壊 
○  未破壊

#  破壊及び推定

図 G.1−ステアケース例


   

G.4.4 16A チェーンのヒストグラム例 

耐久繰返し数 = 10

平均疲労強度 = 16 724

張力

ヒストグラム

N

a)

耐久繰返し数 = 5 × 10

6

平均疲労強度 = 17 308

張力

ヒストグラム

N

b)

耐久繰返し数 = 3 × 10

6

平均疲労強度 = 17 456

張力

ヒストグラム

N

c)

+3.5%

+4.4%

19 450

× × ×

× × × × × ×

17 600

○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○ ○

× × × × ×

× × × × × ×

× × × × × ×

× × × ×

15 750

○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○ ○

○ ○ × × × ×

× × ×

13 900

○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

21 300

# #

19 450

○ ○ ×

× × × × × ×

# # # # #

# # #

17 600

○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○

× × × × × ×

× × × × × ×

× × × ×

15 750

○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○

○ × × × × ×

×

13 900

○ ○ ○

○ ○ ○

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

21 300

# # #

19 450

○ ○ ○ × × × × × × # # # # # # # # # #

17 600

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × × × × × × × × × × × ×

15 750

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × × × ×

13 900

○ ○ ○ ○ ○ ○

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

×  破壊 
○  未破壊 
#  破壊及び推定

図 G.2−ヒストグラム例


附属書 H 
(参考)

有限寿命試験及びデータ解析

序文 

この附属書は,本体及び附属書について補足するものであって,規定の一部ではない。

H.1  一般 

有限寿命試験及び解析は,変曲点より少ない繰返し数で破壊する張力−繰返し数の関係を決定するため

に使用する。

H.2  試験手順 
H.2.1  
試験片 

箇条 に従って,少なくとも

14

個の試験片を準備しなければならない。すべての試験片は同一製造ロッ

トでなければならない。

追加の試験片を,予備試験又は無効試験のために準備するのが望ましい。

H.2.2  変曲点 

変曲点とは,張力があまり減少しないで破壊する繰返し数が急速に増加し始める点のことである。

ローラチェーンでは,

10

6

回近傍である。

H.2.3  張力段階 
H.2.3.1  
張力段階数 

有限寿命試験においては,張力段階数は少なくとも

2

張力段階であって,かつ,

4

張力段階を超えては

ならない。

H.2.3.2  張力段階の値

最大試験張力は,JIS B 1801 の引張り強さの

60

%を超えてはならない。

最小試験張力は,変曲点における繰返し数前にすべて破壊するものとする。

隣接の張力段階差は,できるだけ等しくするのが望ましい。

H.2.4  試験数 

最小

14

個の試験片を試験しなければならない。できる限り等しい数を,各々の張力段階で試験しなけれ

ばならない。

各々の張力段階での推奨試験数は,

2

張力段階で各々

7

個の試験片,

3

張力段階で各々

5

個,

5

個,

4

個の

試験片,

4

張力段階で各々

4

個,

4

個,

3

個,

3

個の試験片である。

H.3  データ解析 
H.3.1  
データ 

有限寿命を解析するためのデータは,H.2 に従ってとらなければならない。

H.3.2  統計的分布 

与えられた張力段階における疲労寿命の分布は,対数正規分布でよく表現できる。与えられた疲労寿命

(繰返し数)における張力の分布は,正規分布か対数正規分布でおおむね表現できる。張力を正規分布と


   

するか,又は対数正規分布とするかは解析によって選択してよい。

H.3.3  張力−寿命(F-N)線図の決定 
H.3.3.1  
一般的関係 

張力又は対数表示の張力と対数表示の疲労寿命との関係は,

10

4

から

10

6

回の間で直線関係である。既に

述べた制限内のいかなる張力下でも,疲労寿命の関係は回帰分析によって推定できる。

H.3.3.2  平均回帰線,50  %残存確率 
H.3.3.2.1  
張力正規分布 

解析のための張力を正規分布とする場合,平均回帰線は式

(H.1)

∼式

 (H.3)

によって推定しなければな

らない。

10

4

から

10

6

回での平均疲労寿命

  N

と与えられた張力

  F

a

との関係は,

N

exp

10

(logN

0

 + m

F

F

a

)(H.1)

線の傾斜は,

( )

(

)

å

å

å

å å

2

t

t

f

t

t

f

F

log

log

i

i

i

i

i

i

F

F

n

N

F

N

F

n

m

2

(H.2)

X

切片又は張力ゼロでの繰返し数は,

ú

û

ù

ê

ë

é

å

å

f

t

F

10

0

log

exp

n

F

m

N

N

i

i

(H.3)

H.3.3.2.2  張力対数正規分布 

解析のための張力を対数正規分布とする場合,平均回帰線は式

(H.4)

∼式

 (H.6)

によって推定しなけれ

ばならない。

10

4

から

10

6

回での平均疲労寿命

  N

と与えられた張力

F

a

の関係は,

N

exp

10

(logN

0

 + m

LF

logF

a

) (H.4)

線の傾斜は,

(

)

(

)

å

å

å

å

å

2

t

2

t

f

t

t

f

LF

log

log

log

log

)

log

log

(

i

i

i

i

i

i

F

F

n

N

F

N

F

n

(H.5)

X

切片又は張力ゼロでの繰返し数は,

ú

û

ù

ê

ë

é

å

å

f

t

LF

10

1

log

log

exp

n

F

m

N

N

i

i

(H.6)

H.3.3.3  最小回帰線,97.725  (2σ)残存確率 
H.3.3.3.1  
張力正規分布 

解析のための張力を正規分布とする場合,最小回帰線は式

(H.7)

及び式

 (H.8)

によって推定しなければ

ならない。

10

4

から

10

6

回での平均線からの疲労寿命の標準偏差は,

0.5

f

t

F

0

2

log

2

)

(log

log

log

log

ú

û

ù

ê

ë

é

å

å

å

n

F

N

m

N

N

N

S

i

i

i

i

N

(H.7)


10

4

から

10

6

回での

97.725

%残存確率のとき,最小疲労寿命

  (N

min

)

と与えられた張力

  (F

a

)

との関係は

(

)

a

F

log

0

10

min

2

log

exp

F

m

S

N

N

N

+

=

(H.8)

H.3.3.3.2  張力対数正規分布 

解析のための張力を対数正規分布とした場合,最小回帰線は式 (H.9)及び式 (H.10) によって推定しなけ

ればならない。

10

4

から 10

6

回での平均線からの疲労寿命の対数標準偏差は,

5

0

f

t

LF

0

2

log

2

)

log

(log

log

log

log

.

i

i

i

i

N

n

F

N

m

N

N

N

S

ú

û

ù

ê

ë

é

=

å

å

å

(H.9)

10

4

から 10

6

回での 97.725  %残存確率のとき,最小疲労寿命と与えられた張力との関係は,

(

)

a

LF

log

0

10

min

L,

log

2

log

exp

F

m

S

N

N

N

+

=

(H.10)

H.4  試験結果例 

BCD 社の 16A チェーンで有限寿命試験を実施した。その試験は 3 張力段階−14 試験片で構成した。

その試験結果を,

図 H.1 及び図 H.2 に示す。


   

疲労試験報告書   

報告書 No.:      1002        ページ: 1/1        日付: 2003-06-09

チェーン:

製造業者:

BCD チェーン

呼び番号:

16 A

ピッチ:

25.4 mm

試験片長さ:

有効 13 ピッチ 
両端内リンク

その他:

防せい(錆)油塗布

機械的性質:

試験:

試験の種類:

有限寿命試験

耐久繰返し数:

温度:

約 15 ℃

その他:

試験機:

製造業者:

XYZ 社

タイプ:

同期ばね式

号機,No.:

1

校正日付

2002-08-26

張力確認及び監視:

ひずみゲージによる定期確認

日  付   

試験 No.

周波数 

Hz 

F

max

kN 

F

min

kN 

F

t

kN 

繰返し数 N

  壊   

備  考   

03-05-30

001

33

33.36

2.224

32.44

4.500×10

4

内プレート 

03-05-30

002

33

33.36

2.224

32.44

6.750×10

4

内プレート 

03-05-30

003

33

33.36

2.224

32.44

3.375×10

4

内プレート 

03-05-30

004

33

33.36

2.224

32.44

2.925×10

4

内プレート 

03-05-31

005

33

33.36

2.224

32.44

5.980×10

4

内プレート 

03-05-31

006

33

27.80

2.224

26.64

1.596×10

5

内プレート 

03-05-31

007

33

27.80

2.224

26.64

9.000×10

4

内プレート 

03-06-01

008

33

27.80

2.224

26.64

7.800×10

4

内プレート 

03-06-01

009

33

27.80

2.224

26.64

1.800×10

5

内プレート 

03-06-01

010

33

27.80

2.224

26.64

1.200×10

5

内プレート 

03-06-05

011

33

22.24

2.224

20.85

3.845×10

5

内プレート 

03-06-05

012

33

22.24

2.224

20.85

2.884×10

5

内プレート 

03-06-06

013

33

22.24

2.224

20.85

5.770×10

5

内プレート 

03-06-07

014

33

22.24

2.224

20.85

5.114×10

5

内プレート 

結果:

m

                  =  −0.083 94

Log N

0

    =   7.353 5

S

logN

              =   0.143 88

m

LF

            =  −5.094 25  

LogN

1

          =  12.345 06

S

logN   

          =   0.143 88

適合試験結果を添付グラフにプロットする(

図 H.1 及び図 H.2 参照)。 

署名:


図 H.116 A チェーンの代表的 F-N(片対数)線図

図 H.216 A チェーンの代表的 F-N(両対数)線図 


附属書 JA

(参考)

JIS と対応する国際規格との対比表

JIS B 1811:2008  伝動用ローラチェーンの疲労試験方法

ISO15654:2004  Fatigue test method for transmission precision roller chains

(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇条番号及
び名称

内容

(Ⅱ) 
国際

規格
番号

箇条
番号

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策

3 記号,用
語及び定義

3

ISO 606 又は ISO 10190

削除

ISO 10190 は ISO 15654 に合致
していないので削除した。

ISO 10190 の改定時に見直し要
求を行う方向で検討する。

追加

JIS B 1801 追加 
ISO 606 にない一種の引張強さ
を必要とする。

 
ISO 606 
の規格値に合わせる方
向で検討する。

4 試験目的

4

ISO 606 及び ISO 10190

削除 

ISO 10190 は ISO 15654 に合致
していないので削除した。

ISO 10190 の改正時に見直し要
求を行う方向で検討する。

5 試験装置

5.2 試験片
取付具

5.2

滑車を使用して試験すると
き,決められた長さを保持す
るために,チェーンは滑車の

周りを回転してはならない。

削除

試験結果に影響なく,チェーン
が回転することを止めること
はできない。

ISO 15654 次回改正時に削除要
求を行う方向で検討する。

5.2  

図 2  試験片取付具の構造
及び取付例

追加

左端図に左側面図を追加 
左端図からクリップ削除

側面図と正面図を整合させる。
継手リンクでは,本体並みの性
能が期待できない。

ISO 15654 次回改定時に追加要
求を行う方向で検討する。

7 試験手順

7.1.1 最 小
張力

7.1.1

ISO 606 又は ISO 10190

削除 

ISO 10190 は ISO 15654 に合致
していないので削除した。

ISO 10190 の改定時に見直し要
求を行う方向で検討する。

追加

JIS B 1801 追加 
ISO 606 にない一種の引張強さ
を必要とする。

 
ISO 606 
の規格値に合わせる方
向で検討する。

45

B 181

1

2008


(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇条番号及

び名称

内容

(Ⅱ) 
国際
規格

番号

箇条

番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策

7.1.3  試 験
張力 

図 3

7.1.3 

変更

誤記訂正 
F

min

の位置を 10  %から 5  %に

変更

規格内では 1  %以上,5  %以下

となっている。ISO 15654 次回
改正時に訂正要求を行う。

7.2.1 目的

7.2.1

削除

ISO 10190 は ISO 15654 に合致
していないので削除した。

ISO 10190 の改正時に見直し要
求を行う方向で検討する。

7.3.5 張 力
階差の決定

7.3.5.1 組合せ試験法の適
用 
7.3.5.2 その他の方法

7.3.5

7.3.5.1 簡易プロビット法に
よる残存テスト 
7.3.5.2  組合せ試験法(CTM) 
7.3.5.3  経験的方法

変更

技術的差異はなく,日本国内で

使用されている組合せ試験法
を筆頭にし,構成を変更した。

技術的差異はないので対策は

とらない。

9 試験結果
の報告

9.1 一般事

試験結果報告書に関する
記述変更

追加

下位箇条すべてに記載がある
ので,上位箇条にまとめた。

技術的差異はないので対策は
とらない。

9.2 試験チ
ェーン情報

b) JIS 呼び番号追加

9.1

(b)

追加

ISO 606 の呼び番号体系は,日
本では一般的でない。

対策はとらない。

d)  試 験 チ ェ ー ン の 塗 油
状態

追加

試験チェーンの状況を明確に
するため。

ISO 15654 次回改定時に訂正要
求を行う方向で検討する。

9.3.2 試 験
手順

a)  試験の種類組合せ試験

9.2.2a)

追加

日本国内では組合せ試験法を
使用している。24F-法で 1 品
種の階差を求めるのに 6 日程

度必要(13 Hz と仮定)

実用的な組合せ試験を附属書
B で規定扱いとしたので追加

日本国内での使用の実績及び
実用性を考慮したものである
ので,対策はとらない。

9.4 試験結

j)  疲労限度

最小疲労強さ又は疲労限度

削除

最小疲労強さの表現は規格中
になく,附属書 C だけにしか

記載がないので削除した。

ISO 15654 次回改正時に訂正要
求を行う方向で検討する。

46

B 181

1

2008


(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇条番号及

び名称

内容

(Ⅱ) 
国際
規格

番号

箇条

番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策

附 属 書 B

(規定)組
合せ試験法

B (参考)  組合せ試験法

変更

①日本国内では組合せ試験法

を使用している。24F-法で 1
品種の階差を求めるのに 6 日
程度必要(13Hz と仮定)

実用的な組合せ試験を附属書
B で規定扱いとした。

日本国内での使用の実績と実

用性を考慮したものであるの
で,対策はとらない。

B.3.4.1 予備試験 

Annex
B.3.4.1

ISO 606 又は ISO 10190

削除 

ISO 10190 は ISO 15654 に合致
していないので引用しない。

ISO 10190 の改定時に見直し要
求を行う方向で検討する。

追加

JIS B 1801 追加 
ISO 606 にない一種の引張強さ
を必要とする。

 
ISO 606 
の規格値に合わせる方
向で検討する。

JIS と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 15654:2004:MOD 

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

47

B 181

1

2008