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B1706-2 : 1999  

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。従来の日本工業規格には,すぐばかさ歯車の大きさに関する規格は,制定されていな

い。したがって,国際規格との整合性を図るため,この規格を制定する。 

JIS B 1706-2には,次に示す附属書がある。 

附属書(規定) ISO 678に規定されていないすぐばかさ歯車歯形のモジュール1 mm未満の標準値 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B1706-2 : 1999 

すぐばかさ歯車− 

第2部:モジュール及び 

ダイヤメトラルピッチ 

Straight bevel gears for general engineering and heavy  

engineering Part 2 : Modules and diametral pitches 

0. 序文 この規格は,1976年に第1版として発行されたISO 678,Straight bevel gears for general engineering 

and heavy engineering−Modules and diametral pitchesを元に,本体については対応国際規格を翻訳し,技術

的内容を変更することなく作成した日本工業規格であるが,対応国際規格には規定されていない規定項目

(1mm未満のモジュールの標準値)を附属書として追加した。 

この規格は,基本的に,切削工具のモジュール及びダイヤメトラルピッチの系列の使用を促進するもので

あるが,表1に示す値より小さい標準化されていないモジュール又はダイヤメトラルピッチの使用を妨げ

るものではない。 

1. 適用範囲 この規格は,産業用のすぐばかさ歯車のモジュール及びダイヤメトラルピッチについて規

定する。 

2. 定義 

2.1 

モジュール (module)  モジュールは,歯の大きさを表し,ミリメートル単位で表したピッチの円

周率πに対する比(又は,ミリメートル単位で表した基準円直径の歯数に対する比)。 

2.2 

ダイヤメトラルピッチ (diametral pitch)  ダイヤメトラルピッチは,歯の大きさを表し,円周率π

のインチ単位で表したピッチに対する比(又は,歯数のインチ単位で表した基準円直径に対する比)。 

3. 標準値 モジュール及びダイヤメトラルピッチは,標準値を表1に示す。できるだけ,I列を用いる

ことが望ましい。II列のモジュール6.5は,できるだけ使用しない。 

ダイヤメトラルピッチは,暫定的なものであり,メートル法への移行によって,将来的には削除される

予定である。 

備考1. かさ歯車のモジュールは,基準歯形面で規定される。したがって,モジュール及びダイヤメ

トラルピッチは,背円すい歯形に関して定義する。 

2. かさ歯車の基準ラックの定義については,JIS B 1706-1を参照する。 

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B1706-2 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表1 モジュール及びダイヤメトラルピッチ 

単位mm  

モジュール 

 ダイヤメトラルピッチ 

II 

II 

 1 

20 

 1.25 

 1.125 

16 

18 

 1.5 

 1.375 

12 

14 

 2 

 1.75 

10 

11 

 2.5 

 2.25 

 8 

 9 

 3 

 2.75 

 6 

 7 

 4 

 3.5 

 5 

 5.5 

 5 

 4.5 

 4 

 4.5 

 6 

 5.5 

 3 

 3.5 

 8 

 (6.5) 

 2.5 

 2.75 

10 

 7 

 2 

 2.25 

12 

 9 

 1.5 

 1.75 

16 

11 

 1.25 

 0.875 

20 

14 

 1 

25 

18 

 0.75 

32 

22 

 0.625 

40 

28 

 0.50 

50 

36 

45 

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B1706-2 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書(規定) ISO 678に規定されていないすぐばかさ 

歯車歯形のモジュール1 mm未満の標準値 

1. 適用範囲 この附属書は,ISO 678,Straight bevel gears for general engineering and heavy engineering−

Modules and diametral pitchesに規定されていないすぐばかさ歯車歯形のモジュール1 mm未満の標準値につ

いて規定する。 

参考 この附属書に示すモジュールの標準値は,1 mm未満の標準値に関する国際規格が制定された

時点でそれと整合するように見直す。 

2. モジュールの標準値 モジュールの標準値は,附属書表1に示す。I列のモジュールを優先して用い,

必要に応じてII列を用いる。 

附属書表1 モジュールの標準値 

単位mm 

II 

0.3 

0.4 

 0.35 

0.5 

 0.45 

0.6 

 0.55 

0.7 

0.8 

 0.75 

0.9 

B1706-2 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ISO/JIS審議委員会専門部会 構成表 

氏名 

所属 

(主査) 

林     輝 

桐蔭横浜大学工学部 

近 藤 孝 之 

工業技術院機械技術研究所 

服 部 寛 二 

社団法人日本歯車工業会 

高 田   潤 

特許庁総務部 

児 島 正 昭 

株式会社神崎高級工機製作所 

石 川 昌 一 

株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ 

福     繁 

大久保歯車株式会社 

真 柴 光 輪 

住友重機械工業株式会社 

山 本 善 太 

三菱自動車工業株式会社東京自動車製作所 

冨 田 正 英 

株式会社浅野歯車工作所 

小 守   勉 

協育歯車工業株式会社 

柴 田 晴 夫 

大阪製鎖造機株式会社 

大 島   実 

石川島播磨重工業株式会社 

佐 藤 直 敏 

豊精密工業株式会社 

小 原 敏 治 

小原歯車工業株式会社 

久保田   博 

日本ギア工業株式会社 

川 口 俊 充 

株式会社不二越 

田 中 祐 弌 

コベルコツールエンジニヤリング株式会社 

本 間   清 

工業技術院標準部 

橋 本 繁 晴 

財団法人日本規格協会 

西 村 欣 也 

社団法人日本歯車工業会 

(事務局) 

西 郷   勤 

社団法人日本歯車工業会 

文責 児島 正昭