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日本工業規格

JIS

 B

1453

-1988

歯車形軸継手

Geared Type Shaft Couplings

1.

適用範囲  この規格は,一般の機械に用いる歯車形軸継手(以下,継手という。)で次の範囲のものに

ついて規定する。

(1)

継手外径の円周速度 40m/s 以下。

(2)

継手の回転速度 66.67s

1

 {4 000rpm}

以下。

備考  この規格の中で{  }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,参

考として併記したものである。

引用規格:

JIS B 0205

  メートル並目ねじ

JIS B 0209

  メートル並目ねじの許容限界寸法及び公差

JIS B 0401

  寸法公差及びはめあい

JIS B 0405

  削り加工寸法の普通許容差

JIS B 0903

  円筒軸端

JIS B 0904

10

1

円すい軸端

JIS B 1052

  鋼製ナットの機械的性質

JIS B 1181

  六角ナット

JIS B 1251

  ばね座金

JIS B 1702

  平歯車及びはすば歯車の精度

JIS B 1752

  平歯車及びはすば歯車の測定方法

JIS B 7502

  外側マイクロメータ

JIS B 7503

  0.01mm 目盛ダイヤルゲージ

JIS B 7508

  棒形内側マイクロメータ(単体形)

JIS G 3101

  一般構造用圧延鋼材

JIS G 3201

  炭素鋼鍛鋼品

JIS G 3506

  硬鋼線材

JIS G 4051

  機械構造用炭素鋼鋼材

JIS G 4105

  クロムモリブデン鋼鋼材

JIS K 2219

  ギヤー油

JIS K 2220

  グリース


2

B 1453-1988

2.

種類  継手の種類は,構造によって表 のように区分する。

表 1  種類

単位 mm

種類

種類の記号

継手呼び外径

の範囲

最大軸穴直径

の範囲

備考

両並形 SS

並・ミルモータ形 SM

並・延長軸形 SE

100

∼ 400

 25

∼180

付表 の図参照

両サイドカバー形 CC

サイドカバー・延長軸形 CE

450

∼1250 200∼560

付表 の図参照

3.

主要部品の名称  継手の主要部品の名称は,表 及び付表の図による。

4.

品質

4.1

継手本体及び継手ボルトには,有害なきず及びき裂があってはならない。

4.2

外筒は,はめ込み部及び歯先円筒を基準とし,内筒及び固定フランジは,軸穴中心を基準として各

部の振れを測定し,その許容値は,原則として

表 による。

表 2  各部の振れ

単位 mm

許容値

種類

a

b

SS, SM, SE

0.05

以下 0.03 以下

CC, CE

0.08

以下 0.05 以下

4.3

外筒及び内筒の歯の精度は,

表 による。

表 3  歯の精度

精度等級(

1

)

種類

隣接ピッチ誤差

歯溝の振れ

外歯

SS, SM, SE

内歯

4

外歯

5

5

(

2

)

CC, CE

内歯

6

5

(

2

)

(

1

)

外歯は JIS B 1702(平歯車及びはすば歯車の精度)によって,内歯も
これに準ずる。

(

2

)

全周をほぼ 4 等分した箇所の歯における値。


3

B 1453-1988

5.

形状,寸法及び構造

5.1

継手本体の形状,寸法及び構造は,

付表 及び付表 による。

5.2

継手の軸穴直径(及び D

E

)は,

付表 及び付表 の最大軸穴直径以下とし,原則として JIS B 0903

(円筒軸端)又は JIS B 0904

10

1

円すい軸端)による。

備考  軸穴直径は,受渡し当事者間の協定によって,粗仕上げ加工のままとすることができる。

5.3

継手各部の寸法許容差及びはめあいは,原則として

表 による。

表 4  各部の寸法許容差及びはめあい

名称

寸法許容差及びはめあい

継手軸穴 H7

継手ボルト穴とボルト H8/h7 
内筒ボス径(心合せ部) h7

内筒ボス径(シール部) h8 
はめ込み部 H8/g8

備考  寸法許容差及びはめあいは,JIS B 0401(寸法公

差及びはめあい)による。

5.4

ボルトは,ばね座金などの緩み止めを行う。

5.5

外筒及び固定フランジには,原則として心合せのためのはめ込み部を設ける。

5.6

運転中両軸端部の距離(

3

)

が±25%変動しても,異常なく回転を伝えることができる構造とする。

(

3

)

付表1及び付表2の寸法 で示す。

5.7

外筒の中心線に対して内筒の中心線が 1.5°まで傾くことができる構造とする。ただし,この継手は,

外筒の中心線と内筒の中心線をほぼ一致させて使用する。

5.8

はめあい部分以外の削り加工部分の寸法許容差は,JIS B 0405(削り加工寸法の普通許容差)の中級

による。

5.9

継手ボルトは,原則として次による。

(1)

ボルトのねじ部の基準山形及び基準寸法は JIS B 0205(メートル並目ねじ)によって,ボルトのねじ

部の精度は,JIS B 0209(メートル並目ねじの許容限界寸法及び公差)の 6g 又は 2 級とする。

(2)

六角ナットは,JIS B 1181(六角ナット)のスタイル 1(部品等級 A)のもので,ねじ精度は 6H とす

る。

(3)

ばね座金を用いる場合は,JIS B 1251(ばね座金)の 2 号とする。

5.10

潤滑方式は潤滑剤封入式とし,潤滑剤を容易に注入及び排出できる構造とする。漏れ止めには,O

リング,オイルシールなど適当な方法を用いる。潤滑剤は,潤滑油又はグリース(

4

)

を用いる。

(

4

)

原則として,JIS K 2219(ギヤー油)又は JIS K 2220(グリース)による。

5.11

継手の外周に,外筒と外筒又は外筒と固定フランジとの組合せ位置を示す合いマークを,必要に応

じて鮮明に刻印する。


4

B 1453-1988

6.

材料  継手各部に使用する材料は,表 に示すもの又はこれと同等以上のものとする。

表 5  各部の材料

部品(

5

)

材料

外筒

内筒

固定フランジ

JIS G 4051

の S 45 C(

6

)

又は

JIS G 3201

の SF 55A, SF 55 B

継手本体

サイドカバー

JIS G 3101

の SS 41

ボルト

JIS G 4105

の SCM435

ナット

JIS B 1052

の強度区分 4 又は 4T のもの

手ボル

ばね座金

JIS G 3506

の SWRH 62 A 又は SWRH 62 B

(

5

)

付表1及び付表2の図に示す。

(

6

)

焼ならし又は焼入れ焼戻しを施したもの。 

7.

検査

7.1

外観検査は,目視によって継手本体及び継手ボルトについて行い,4.1 の規定に適合しなければなら

ない。

7.2

形状及び寸法は,5.の規定に適合しなければならない。測定器は,原則として JIS B 7502(外側マイ

クロメータ)及び JIS B 7508[棒形内側マイクロメータ(単体形)

]による。

7.3

継手本体各部の振れは,4.2 の規定に適合しなければならない。測定器は,原則として JIS B 7503

(0.01mm 目盛ダイヤルゲージ)による。

7.4

外筒及び内筒の歯の精度は,4.3 の規定に適合しなければならない。測定方法は,JIS B 1752(平歯

車及びはすば歯車の測定方法)による。

8.

さび止め  外筒の継手面,内面及び歯面並びに内筒の全面には,石油系溶剤で容易に取り除くことが

できるさび止め剤を塗布し,その他の箇所には適当なさび止めを施す。

9.

製品の呼び方  継手の呼び方は,規格番号(又は規格名称),種類の記号及び継手呼び外径による。

例:JIS B 1453  SS 200

歯車形軸継手  CE 1000

10.

表示  外筒の適当な箇所に,製造業者名又はその略号を表示する。固定フランジの表示は外筒に準じ

る。


5

B 1453-

198

8

付表 1  SS, SE 及び SM の歯車形軸継手

単位 mm

D

D

E

参考

l

2

(

8

)

l

3

(

8

)

E

2

(

8

)

G

2

(

8

)

継手呼び
外    径

A

最大軸 
穴直径

(参考)

最小軸 
穴直径

l

1

C

E

1

最大軸
穴直径

(参考)

最小軸
穴直径

G

1

短軸端

長軸端

短軸端

長軸端

短軸端

長軸端

短軸端

長軸端

c

(約)

100

 25

 16

 40

 8

 88

 28

 16

18

 28

 46

 42

 60

 90

108

28

12.5

1

112

 32

 20

 45

 8

 98

 35

 20

18

 40

 62

 58

 80

111

133

28

10

1

125

 40

 25

 50

 8

108

 45

 25

18

 58

 86

 82

110

140

168

28

10

1

140

 50

 32

 63

 8

134

 56

 32

22

 58

 86

 82

110

153

181

35.5

10

1

160

 63

 40

 80

10

170

 71

 40

22

 75

110

105

140

195

230

35.5

10

1

180

 71

 45

 90

10

190

 80

 45

28

 75

110

105

140

205

240

45

10

1

200

80

50

100

10

210

90

50  28

95 135 130 170 240 280 45

0

1

224

90

56 112

12

236

100

56  28

95 135 130 170 254 294 45

0

1

250 100

63

125

12

262

110

63  32  125 170 165 210 302 347 45

0

1

280 125

80

140

14

294

140

80  32  125 170 165 210 319 364 45

0

1

315 140

90

160

14

334

160

90  32  155 205 200 250 374 424 45

0

1

355 160 110 180

16

376

180 110  40  185 245 240 300 436 496 45

0

1

400 180 125

200

16

416

200 125  40  185 245 240 300 456 516 56

0

1

(

7

)

並−延長軸形 SE は,延長軸の両端にそれぞれ1組ずつ内筒を組み付けて,1対で使用する。

(

8

)

最大軸穴直径における寸法を示す。短軸端及び長軸端は,JIS B 0904

10

1

円すい軸端)による。

備考1.  継手を軸から抜きやすくするためのねじ穴は,適宜設けて差し支えない。

2.

図は構造の一例を示す。

3.  G

及び G

2

は,心合せのため,外筒をずらせるのに必要な最小寸法を示す。


6

B 1453-1988

付表 2  CC 及び CE の歯車形軸継手

単位 mm

D

D

E

参考

継手呼び
外    径

A

最大軸 
穴直径

(参考)

最小軸 
穴直径

l

C

E

最大軸 
穴直径

(参考)

最小軸 
穴直径

G

c

(約)

 450

200

140

200

18

 418

220

140

40

1

 500

220

160

224

22

 470

250

160

40

1

 560

250

180

250

22

 522

280

180

50

1

 630

280

200

280

28

 588

320

200

50

1

 710

320

220

315

28

 658

360

220

50

1

 800

360

250

355

28

 738

400

250

63

1

 900

400

280

400

32

 832

450

280

63

1

1000 450 320 450 32

932 500 320  63  1

1120 500 360 500 40 1040 560 360  80  1

1250 560 400 560 40 1160 630 380  80  1

(

9

)

サイドカバー−延長軸形 CE は,延長軸の両端にそれぞれ1組ずつ内筒を組み付けて,1対で使用する。

備考1.  継手の内筒及び固定フランジを軸から抜きやすくするためのねじ穴は,適宜設けて差し支えない。

2.

図は,構造の一例を示す。

3.  G

は,心合せのため,外筒をずらせるのに必要な最小寸法を示す。


7

B 1453-1988

機械要素部会  軸継手専門委員会  構成表

氏名

所属

(委員会長)

和  田  稲  苗

早稲田大学

藤  原  孝  誌

工業技術院機械技術研究所

桑  原  茂  樹

通商産業省機械情報産業局

鈴  木  茂  光

工業技術院標準部

大  滝      光

大泉工業株式会杜

金  田  光  夫

鍋屋工業株式会杜

浜  田  義  友

全国伝動機工業協同組合

平  井  英  雄

三ツ星ベルト株式会社

増  田  進  彦

金光産業株式会社

宮  里  幸  雄

伊藤鋳工株式会杜

渡  辺  春  義

石川島播磨重工業株式会社

通  地      登

社団法人日本電機工業会

谷  脇  政  一

久保田鉄工株式会社枚方製造所

蛭  川  康  男

株式会社川本製作所

前  原  利  昭

三菱電機株式会社名古屋製作所

丸  山      勝

株式会社荏原製作所

(事務局)

松  本  大  治

工業技術院標準部機械規格課

江  頭      豊

工業技術院標準部機械規格課