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日本工業規格

JIS

 B

1452

-1991

フランジ形たわみ軸継手

Flexible flanged shaft couplings

1.

適用範囲  この規格は,一般の機械に用いるフランジ形たわみ軸継手(以下,継手という。)について

規定する。

備考  この規格の引用規格を次に示す。

JIS B 0209

  メートル並目ねじの許容限界寸法及び公差

JIS B 0401

  寸法公差及びはめあい

JIS B 0405

  普通公差−第 1 部−個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差

JIS B 0903

  円筒軸端

JIS B 1002

  二面幅の寸法

JIS B 1003

  ねじ先の形状・寸法

JIS B 1181

  六角ナット

JIS B 1251

  ばね座金

JIS B 1301

  沈みキー及びキーみぞ

JIS B 7503

  0.01mm 目盛ダイヤルゲージ

JIS G 3101

  一般構造用圧延鋼材

JIS G 3201

  炭素鋼鍛鋼品

JIS G 3506

  硬鋼線材

JIS G 4051

  機械構造用炭素鋼鋼材

JIS G 5101

  炭素鋼鋳鋼品

JIS G 5501

  ねずみ鋳鉄品

JIS K 6386

  防振ゴムのゴム材料

2.

品質

2.1

継手の本体には,有害な鋳巣・きず・き裂などの欠陥があってはならない。

また,ボルト,ナット,座金,ばね座金及びブシュには,きず,き裂などがあってはならない。

2.2

軸穴の中心に対する継手外径の振れ及び外径付近における継手面の振れの公差は,0.03mm とする。

2.3

ボルト穴ピッチ円の直径及びブシュ挿入穴ピッチ円の直径の許容差,ピッチの許容差並びに軸穴中

心に対する振れの公差は,原則として

表 による。


2

B 1452-1991

表 1

単位 mm

ピッチ円直径

ピッチ円直径及びピッチの許容差

ピッチ円直径振れの公差

60, 67, 75

±0.16 0.12

85, 100, 115, 132, 145

±0.20 0.14

170, 180, 200, 236

±0.26 0.18

260, 300, 355, 450, 530

±0.32 0.22

2.4

継手の釣合いは良好で,振動の原因になるような不釣合いがあってはならない。

3.

形状・寸法

3.1

継手の本体,ボルト,座金及びブシュの形状・寸法は,

付表 及び付表 による。

3.2

継手の軸穴直径は,

付表 の最大軸穴直径以下とし,原則として JIS B 0903 による。

なお,継手の本体のキー溝の寸法及び公差は,JIS B 1301 による。

備考  軸穴直径は,受渡当事者間の協議によって,粗仕上加工のままとすることができる。

3.3

継手各部の寸法の公差並びに許容差は,原則として

表 及び表 による。

表 2  寸法の公差

継手軸穴  D H7

継手外径  A

− g7

ボルト穴とボルト  a H7

g7

④座金内径(

1

)

  a

+0.4

0

ブシュ内径,②座金内径及びボルトのブシュ挿入部の直径  a

1

+0.4

0

e9

ブシュ挿入穴  M H8

ブシュ外径  P

− 0

−0.4

ボルトのブシュ挿入部の長さ  m

− k12

(

1

)

基準寸法が8のものは,

0

2

.

0

+

とする。

備考  表中の H7,H8,g7,e9,k12 は,JIS B 0401 による。数値で示した寸法公差

の単位は,mm とする。

表 3  寸法の許容差

単位 mm

ブシュ幅 q

②座金厚さ t

基準寸法

許容差

基準寸法

許容差

14, 16, 18

±0.3 3

+0.03 
−0.43

22.4, 28, 40

+0.1 
−0.5

4

±0.29

56

+0.2 
−0.6

5

±0.40

3.4

ボルトには,緩み止めを施す。緩み止めには,原則としてばね座金を使用する。

3.5

はめあい部分以外の削り加工筒所の長さ寸法に対する寸法許容差は,JIS B 0405 の公差等級 m によ

る。

4.

材料  継手各部に使用する材料は,表 に示すもの又は品質がこれと同等以上のものとする。


3

B 1452-1991

表 4

部品

材料

本体

JIS G 5501

の FC 200, JIS G 5101 の SC 410, JIS G 3201 の SF 440A 又は JIS G 4051 の S 25 C

継手ボルト(

2

)

ボルト

JIS G 3101

の SS 400

ナット

JIS G 3101

の SS 400

座金

JIS G 3101

の SS 400

ばね座金

JIS G 3506

の SWRH62 (A, B)

ブシュ

JIS K 6386

の B (12)  −J

1

a

1

 [H

s

 (JIS A)

=70](

3

)

(

2

)

継手ボルトとは,ボルト,ナット,座金,ばね座金及びブシュを組み立てたものをいう。

(

3

)

耐油性の加硫ゴム

5.

さび止め処理  さびやすいところには,石油系溶剤で容易に除くことのできる防せい剤の塗布又はこ

れに代わる方法によって,さび止め処理を施す。

6.

検査

6.1

継手の外観の検査は目視によって,本体,ボルト,ナット,座金,ばね座金及びブシュについて行

い,2.1 の規定に適合しなければならない。

6.2

形状及び寸法は,3.の規定に適合しなければならない。

6.3

継手外径,ボルト穴ピッチ円直径及びブシュ挿入穴ピッチ円直径の軸穴中心に対する振れ並びに継

手面の振れは,検査用軸に継手を取り付け,ボルト穴及びブシュ挿入穴に検査用ボルトを取り付けて測定

し,2.2 及び 2.3 の規定に適合しなければならない。測定器は,原則として JIS B 7503 によるダイヤルゲー

ジを用いる。

7.

製品の呼び方  継手の呼び方は,規格番号(又は名称),継手外径×軸穴直径(

4

)

及び本体材料による。

ただし,軸穴直径が異なる場合は,ボルトを取り付ける側に M を付記する。

例  JIS B 1452 125×28M×25 (FC 200)

フランジ形たわみ軸継手  250×71M×63 (S 25 C)

(

4

)

軸穴直径が異なる場合は,それぞれの直径を示す。

8.

表示  継手の本体の適当な箇所に,次の事項を刻印する。

(1)

継手外径×軸穴直径

(2)

本体材料名

(3)

製造業者名又はその略号


4

B 1452-1991

付表 1  フランジ形たわみ軸継手

備考  ボルト穴の配置は,キー溝に対しておおむね振分けとする。

単位 mm

D

C

F

参考

最大軸穴直径

継手外径 A

D

1

D

2

(参考)

最小軸穴

直径

L

C

1

C

2

B

F

1

F

2

(

1

)

n

(個)

a

M

(

2

)

t

R

c

(約)

R

A

(約)

c

(約)

ボルト

抜きしろ

90 20

−  28  35.5  60

14

4

8 19

3 2 1 1

50

100 25

−  35.5  42.5  67

16

4

10 23

3 2 1 1

56

112

28

16  40

50

75

16

4

10 23

3 2 1 1

56

125  32 28  18 45 56

50

85

18

4

14 32

3 2 1 1

64

140  38 35  20 50 71

63

100

18

6

14 32

3 2 1 1

64

160

45

25  56

80  115

18

8

14 32

3 3 1 1

64

180

50

28  63

90  132

18

8

14 32

3 3 1 1

64

200

56

32  71  100  145

22.4

8

20 41

4 3 2 1

85

224

63

35  80  112  170

22.4

8

20 41

4 3 2 1

85

250

71

40  90  125  180

28

8

25 51

4 4 2 1  100

280

80

50 100  140  200

28  40

8

28 57

4 4 2 1  116

315

90

63 112  160  236

28  40

10

28 57

4 4 2 1  116

355

100

71 125  180  260

35.5

56

8

35.5

72

5 5 2 1  150

400

110

80 125  200  300

35.5

56

10

35.5

72

5 5 2 1  150

450

125

90 140  224  355

35.5

56

12

35.5

72

5 5 2 1  150

560

140

100 160  250  450

35.5

56

14

35.5

72

5 6 2 1  150

630

160

110 180  280  530

35.5

56

18

35.5

72

5 6 2 1  150

(

1

)

n

は,ブシュ穴又はボルト穴の数をいう。

(

2

)  t

は,組み立てたときの継手本体のすきまであって,継手ボルトの座金の厚さに相当する。

備考1.

ボルト抜きしろは,軸端からの寸法を示す。

2.

継手を軸から抜きやすくするためのねじ穴は,適宜設けて差し支えない。


5

B 1452-1991

付表 2  フランジ形たわみ軸継手用継手ボルト

単位 mm

①ボルト

呼び

a

×l

ねじの

呼び d

a

1

a

d

1

e

f

g

m

h

s

k

l

r

(約)

8

×50

M8  9  8  5.5

12 10  4 17 15 12  2  50 0.4

10

×56

M10

12 10  7  16 13  4 19 17 14  2  56 0.5

14

×64

M12

16 14  9  19 17  5 21 19 16  3  64 0.6

20

×85 M20 22.4 20  15  28  24  5  26.4

24.6

25

4  85  1

25

×100

M24

28 25 18  34 30  6 32 30 27  5 100 1

28

×116

M24

31.5

28 18  38 32  6 44 30 31  5 116 1

35.5

×150

M30

40 35.5

23  48 41  8 61 38.5

36.5

6 150 1.2

②座金

③ブシュ

④座金

呼び

a

×l

a

1

ω

t

a

1

p

q

a

w

t

8

×50

9  14 3 9 18

14  8 14 3

10

×56

12  18 3 12 22

16 10 18 3

14

×64

16  25 3 16 31

18 14 25 3

20

×85 22.4

32

4  22.4  40  22.4

20

32

4

25

×100

28  40 4 28 50

28 25 40 4

28

×116 31.5

45

4

31.5  56  40

28

45

4

35.5

×150 40

56

5

40

71

56

35.5

56

5

備考1.  六角ナットは,JIS B 1181のスタイル1(部品等級 A)のもので,強度区分は6,ねじ精度は6H と

する。

2.

ばね座金は,JIS B 1251 の 2 号 S による。

3.

二面幅の寸法は,JIS B 1002 によっている。

4.

ねじ先の形状・寸法は,JIS B 1003 の半棒先による。

5.

ねじ部の精度は,JIS B 0209 の 6g による。

6.

部はテーパでも段付きでもよい。

7.  x

は,不完全ねじ部でもねじ切り用逃げでもよい。ただし,不完全ねじ部のときは,その長さを

約 2 山とする。

8.

ブシュは,円筒形でも球形でもよい。円筒形の場合には,原則として外周の両端部に面取りを施

す。

9.

ブシュは,金属ライナをもったものでもよい。


6

B 1452-1991

機械要素部会  軸継手専門委員会  構成表

(昭和 61 年 5 月 1 日改正のとき)

氏名

所属

(委員会長)

和  田  稲  苗

早稲田大学理工学部

小  玉  正  雄

埼玉大学名誉教授

吹  訳  正  憲

通商産業省機械情報産業局鋳鍛造品課

中  田  哲  雄

通商産業省機械情報産業局産業機械課

藤  原  孝  誌

工業技術院機械技術研究所

平  野  隆  之

工業技術院標準部機械規格課

通  地      登

社団法人日本電機工業会

丸  山      勝

社団法人日本産業機械工業会

宮  沢  典  夫

石川島播磨重工業株式会社

前  原  利  昭

三菱電機株式会社

蛭  川  康  男

株式会社川本製作所

浜  田  義  友

全国伝動機工業協同組合

増  田  進  彦

金光産業株式会社

金  田  光  夫

鍋屋工業株式会社

大  滝      光

大泉工場株式会社

宮  里  幸  雄

伊藤鋳工株式会社

平  井  英  雄

三ツ星ベルト株式会社

谷  脇  政  一

久保田鉄工株式会社

(専門委員)

三  村  昭  三

三村鉄工株式会社

(事務局)

宮  川  清  孝

工業技術院標準部機械規格課

佐  野  浩  一

工業技術院標準部機械規格課

(事務局)

時  山  聖  司

工業技術院標準部機械規格課(平成 3 年 12 月 1 日改正のとき)