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日本工業規格

JIS

 B

1358

-1990

ねじ付きテーパピン

Taper Pins with Thread

1.

適用範囲  この規格は,一般に用いるテーパ

50

1

の鋼製めねじ付きテーパピン及び鋼製おねじ付きテー

パピンについて規定する。

なお,鋼製めねじ付きテーパピン及び鋼製おねじ付きテーパピンを総称する場合は,単にピンという。

備考  この規格で規定するピンは,あみかけ  (                )  を施した部分を除き ISO 8736-1986 (Taper

pins with internal thread, unhardened)

及 び ISO 8737-1986 (Taper pins with external thread,

unhardened)

によっている。

引用規格及び対応国際規格:3 ページに示す。

2.

種類  ピンの種類は,ねじの種類及びテーパ部の表面粗さによって区分し,表 の 3 種類とする。

表 1

種類

ねじの種類

テーパ部の表面

粗さ

(

1

)

備考

A

R

a

=0.8

µm

ISO 8736

の Type A によるもの。

めねじ付きテーパピン

B

めねじ

R

a

=3.2

µm

ISO 8736

の Type B によるもの。

おねじ付きテーパピン

おねじ

R

a

=3.2

µm

ISO 8737

によるもの。

(

1

)  R

a

は,JIS B 0601(表面粗さの定義と表示)に規定する中心線平均粗さによる。

なお,R

a

=0.8

µm は,主として研削によるもの,R

a

=3.2

µm は,主として旋削によるも

のである。

3.

硬さ  ピンの硬さは,表 による。

表 2

硬さ

種類

熱処理

ビッカース硬さ

ロックウェル硬さ

施さないもの。

HV 125

∼245

HRB 70

∼HRC 21

めねじ付きテーパピン(A 種,B 種)

おねじ付きテーパピン

焼入焼戻しを施したもの。

HV 255

∼327

HRC 23

∼33

4.

形状・寸法  ピンの形状・寸法は,表 による。

表 3

種類

形状・寸法

呼び径の範囲

mm

めねじ付きテーパピン(A 種,B 種)

付表 による。

6

∼50

おねじ付きテーパピン

付表 による。

5

∼50


2

B 1358-1990

5.

ねじ  ピンのねじは,表 による。

表 

ねじ

種類

種類

等級

JIS B 0209

(メートル並目ねじの許

容限界寸法及び公差)本体の 6H。

めねじ付きテーパピン(A 種,B 種)

JIS B 0205

(メートル

並目ねじ)本体のめねじ ただし,当分の間 JIS B 0209 附属 

書 の 2 級を用いてもよい。 

JIS B 0209

本体の 6g。

おねじ付きテーパピン

JIS B 0205

本体のお

ねじ

ただし,当分の間,JIS B 0209

 

属書 の 2 級を用いてもよい。 

6.

外観  ピンの外観は,テーパ部の表面粗さが表 に適合するほか,焼割れ,かえり及び使用上有害な

きず,打こん,さびなどの欠陥があってはならない。

7.

熱処理及び材料  ピンの熱処理及び材料は,原則として表 による。

表 5

種類

熱処理

材料

施さない。

JIS G 4804

(硫黄及び硫黄複合快削鋼鋼材)の SUM 22∼SUM

24 L

若しくは

JIS G 3123

(みがき棒鋼)の SGD 41-D  又は

JIS G 4051

(機械構造用炭素鋼鋼材)の S 43 C

(

2

)

∼S 45 C

(

2

)

めねじ付きテーパピン

(A 種,B 種)

おねじ付きテーパピン

焼入焼戻し

(

3

)

JIS G 4051

の S 43 C∼S 50 C

(

2

)

この材料は,焼ならしを施したものとする。

(

3

)

調質鋼を用いた場合は,焼入焼戻しを省略してよい。

8.

表面処理  ピンの表面処理は,一般に施さない。ただし,供給時にはさび止め油を塗布する。ピンに

めっきその他の表面処理を必要とする場合は,注文者が指定する。

なお,ピンに電気めっきを施した場合は,必要に応じてもろさ除去の処理を行う。

9.

検査

9.1

硬さ検査  ピンの硬さ検査は,JIS Z 2244(ビッカース硬さ試験方法)又は JIS Z 2245(ロックウェ

ル硬さ試験方法)に規定する試験方法によって行い,ピンの端部又はテーパ部の硬さが 3.の規定に適合し

なければならない。

なお,ピンの硬さは,ビッカース硬さ又はロックウェル硬さのいずれによってもよいが,硬さの測定値

に疑義が生じた場合は,ビッカース硬さによって良・不良を決める。

9.2

形状及び寸法検査  ピンの形状及び寸法検査は,直接測定,限界ゲージその他の方法によって行い,

4.

の規定に適合しなければならない。

9.3

ねじ検査  めねじ付きテーパピンのねじ検査は JIS B 1071(ねじ部品の精度測定方法)に規定する

めねじの精度測定方法又はこれに代わる方法によって,おねじ付きテーパピンのねじ検査は JIS B 1071 

規定するおねじの精度測定方法又はこれに代わる方法によって行い,5.の規定に適合しなければならない。

なお,電気めっきを施したおねじ付きテーパピンに対する通りねじリングゲージは,4h 用(2 級ねじに


3

B 1358-1990

は 1 級用)のものを用いる。

9.4

外観検査  外観検査は,目視によって行い,6.の規定に適合しなければならない。ただし,テーパ部

の表面粗さは,JIS B 1071 に規定する表面粗さの測定方法又はこれに代わる方法によって行う。

9.5

受渡検査  受渡し時のロットに対する抜取検査方式は,受渡当事者間の協定による。

10.

製品の呼び方  ピンの呼び方は,規格番号(

4

)

,種類,呼び径×呼び長さ,材料(

5

)

及び指定事項(

6

)

によ

る。

(

4

)

規格番号は,必要がなければ省略してもよい。

(

5

)

材料は,日本工業規格で規定する材料記号による。ただし,熱処理しないピンの材料は,S

t

記号で表してもよい。

なお,焼入焼戻しを施したピンの材料は,その記号の後に Q の記号を付ける。

また,調質鋼を用いた場合もこれに準じる。

(

6

)

推定事項としては,

表面処理の種類,

小端径  (d

1

)

の許容差

(h10 以外の許容差を適用した場合)

ねじの等級(2 級を適用した場合)などを必要に応じて示す。ただし,d

1

に h10 以外の許容差

を適用した場合は,呼び径の後にそれを示す(

例:呼び径 10mm,呼び長さ 85mm のピンに f 8

の許容差を適用した場合は,10 f 8×85 とする。

例:

11.

包装の表示  ピンの包装には,次の事項を表示する。

(1)

種類

(2)

呼び径×呼び長さ 

(3)

材料(

7

(4)

数量

(5)

指定事項(

8

(6)

製造業者名又はその略号(

9

(

7

)

材料の表示は,

(

5

)

のように扱う。ただし,焼入焼戻しを施した鋼ピンの材料は,Q の記号の

代わりに(焼入れ)としてもよい[

例:S 45 C(焼入れ)]。

(

8

)

小端径  (d

1

)

に h10 以外の許容差を適用した場合は,

(

6

)

のように扱う。

(

9

)

略号には,なるべく登録商標を用いる。

引用規格: 

JIS B 0205

  メートル並目ねじ

JIS B 0209

  メートル並目ねじの許容限界寸法及び公差

JIS B 0401

  寸法公差及びはめあい

JIS B 0601

  表面粗さの定義と表示

JIS B 1071

  ねじ部品の精度測定方法

JIS G 3123

  みがき棒鋼


4

B 1358-1990

JIS G 4051

  機械構造用炭素鋼鋼材

JIS G 4804

  硫黄及び硫黄複合快削鋼鋼材

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験方法

JIS Z 2245

  ロックウェル硬さ試験方法

対応国際規格: 

ISO 8736-1986

  Taper pins with internal thread, unhardened

ISO 8737-1986

  Taper pins with external thread, unhardened


5

B 1358-1990

付表 1  めねじ付きテーパピン(種及び 種)の形状・寸法

単位  mm

呼び径

6  8  10 12 16 20 25 30 40 50

ねじの呼び  (d)

M4

M5

 M6

 M8

 M10

 M12

 M16   M20   M20   M24

ねじのピッチ  (P)

0.7

0.8

 1

 1.25

 1.5

 1.75

 2

 2.5

 2.5

 3

基準寸法

6  8 10 12 16 20 25 30 40 50

d

1

許容差 (h10) (

11

)

    0

−0.048

            0

−0.058

            0

−0.070

                    0

−0.084

            0

−0.100

a

0.8

1 1.2

1.6

2 2.5

3 4 5 6.3

d

3

4.3 5.3

6.4

8.4

10.5

13 17 21 21 25

t

1

最小

6  8 10 12 16 18 24 30 30 36

t

2

10 12 16 20 25 28 35 40 40 50

t

3

最大 1

1.2

1.2

1.2

1.5

1.5

2

2

2.5

2.5

l

呼び長さ

最小

最大

16

15.5

16.5       

18

17.5

18.5       

20

19.5

20.5       

22

21.5

22.5       

24

23.5

24.5       

26

25.5

26.5       

28

27.5

28.5       

30

29.5

30.5       

32

31.5

32.5       

35

34.5

35.5       

40

39.5

40.5       

45

44.5

45.5       

50

49.5

50.5       

55

54.25

55.75

      

60

59.25

60.75

      

65

64.25

65.75

      

70

69.25

70.75

      

75

74.25

75.75

      

80

79.25

80.75

      

85

84.25

85.75

      

90

89.25

90.75

      

95

94.25

95.75

      

100

99.25

100.75

      


6

B 1358-1990

単位  mm

呼び径

6  8  10 12 16 20 25 30 40 50

ねじの呼び  (d)

M4

M5

 M6

 M8

 M10

 M12

 M16   M20   M20   M24

ねじのピッチ  (P)

0.7

0.8

 1

 1.25

 1.5

 1.75

 2

 2.5

 2.5

 3

120

119.25

120.75

      

140

139.25

140.75

      

160

159.25

160.75

      

180

179.25

180.75

      

200

199.25

200.75

      

注(

10

)

は,基準円すいのテーパ比が

50

1

であることを示す。

(

11

) h10

に対する数値は,JIS B 0401(寸法公差及びはめあい)による。

備考1.  ピンの呼び径に対して推奨する長さ  (l)  は,太線の枠内とする。ただし,この表以外の を必要とする場合

は,注文者が指定する。

なお,200mm を超える呼び長さは,20mm とびとするのがよい。

2.

小端径  (d

1

)

に対して,h10 以外の許容差を必要とする場合は,注文者が指定する。ただし,その許容差は,

JIS B 0401

による。

3.

テーパ部の許容限界は,d

1

に与えた許容差とテーパ

50

1

の基準円すい及び長さ  (l')  によって決まる幾何学的

に正しい二つの円すいによる(下図参照)

図(の公差位置が h の場合)

4.

この表の許容差は,表面処理を施す前のものに適用する。


7

B 1358-1990

付表 2  おねじ付きテーパピンの形状・寸法

単位 mm

呼び径

5  6  8  10 12 16 20 25 30 40 50

ねじの呼び  (d)

M5  M6  M8  M10

M12

M16

M16

M20 M24 M30 M36

ねじのピッチ  (P)

0.8

1 1.25

1.5

1.75

2  2 2.5 3 3.5 4

基準寸法

5 6  8  10 12  16 20 25 30 40 50

d

1

許容差 (h10) (

11

)

          0

−0.048

          0

−0.058

          0

−0.070

                  0

−0.084

          0

−0.100

a

最大

2.4 3  4

4.5

5.3

6

6

7.5 9  10.5

12

最大

15.6

20 24.5

27

30.5

39

39

45 52 65 78

b

最小

14 18 22

24

27

35

35

40 46 58 70

最大

3.5 4  5.5

7

8.5

12

12

15 18 23 28

d

3

最小

3.25  3.7

5.2

6.6

8.1

11.5

11.5

14.5 17.5 22.5

27.5

最大

1.5 1.75

2.25

2.75

3.25

4.3

4.3

5.3 6.3 7.5

9.4

z

最小

1 2

1 5

2

2 5

3

4

4

5

6

7

9

l

呼び長さ

最小

最大

40 39.5

40.5          

45 44.5

45.5          

50 49.5

50.5          

55 54.25

55.75

         

60 59.25

60.75

         

65 64.25

65.75

         

75 74.25

75.75

         

85 84.25

85.75

         

100

99.25

100.75

         

120

119.25

120.75

         

140

139.25

140.75

         

160

159.25

160.75

         

190

189.25

190.75

         

220

219

221           

250

249

251           

280

279

281           

320

319

321           

360

359

361           

400

399

401           


8

B 1358-1990

単位 mm

呼び径

5  6  8  10 12 16 20 25 30 40 50

ねじの呼び  (d)

M5  M6  M8  M10

M12

M16

M16

M20 M24 M30 M36

ねじのピッチ  (P)

0.8

1 1.25

1.5

1.75

2  2 2.5 3 3.5 4

(

10

)

付表1の注(

10

)

と同じ。

(

11

) h10

に対する数値は,JISB0401 による。

備考1.  ピンの呼び径に対して推奨する長さ(l)は,太線の枠内とする。ただし,この表以外の を必要とする場合は,

注文者が指定する。

なお,400mm を超える呼び長さは,40mm とびとするのがよい。

2.

小端径(d

1

)

に対して,h10 以外の許容差を必要とする場合は,注文者が指定する。ただし,その許容差は,

JISB0401

によるものとする。

3.

テーパ部の許容限界は,d

1

に与えた許容差及びテーパ

50

1

の基準円すい並びに長さ(l')によって決まる幾何学

的に正しい二つの円すいによる(下図参照)

図(の公差位置が h の場合)

4.

この表の許容差は,表面処理を施す前のものに適用する。

JIS

制定原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

益  田      亮

相模工業大学名誉教授

桑  原  茂  樹

通商産業省機械情報産業局

吉  田  藤  夫

工業技術院標準部

池  田  順  一

財団法人日本規格協会

宇田川  鉦  作

日本ねじ研究協会

小  原  健  一

三菱電機株式会社技術管理部

小  林  正  彦

社団法人日本工作機械工業会

辻      健  次

ダイキン工業株式会社

大  槻  俊  彦

株式会社大塚工場

岡  田  弘  之

日東精工株式会社

敦  賀  敏  夫

株式会社姫野精工所

佐  藤  敬  一

ボルト・サトウナベ株式会社

(事務局)

中  村  智  男

日本ねじ研究協会