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日本工業規格

JIS

 B

1352

-1988

テーパピン

Taper Pins

1.

適用範囲  この規格は,一般に用いるテーパ

50

1

の鋼製テーパピン(以下,鋼ピンという。

)及びステ

ンレス鋼製テーパピン(以下,ステンレスピンという。

)について規定する。

なお,この規格で鋼ピン及びステンレスピンを総称する場合は,単にピンという。

備考 1.  この規格の本体は,あみかけ  (

)

を施した部分を除き ISO 2339-1986 (Taper pins, unhardened)

によっている。

2.

ピンの形状・寸法,テーパ精度及び表面粗さが ISO 2339 によらないものは,

附属書に規定す

る。

引用規格:

JIS B 0031

  面の肌の図示方法

JIS B 0401

  寸法公差及びはめあい

JIS B 0601

  表面粗さの定義と表示

JIS B 1071

  ねじ部品の精度測定方法

JIS G 3123

  みがき棒鋼

JIS G 4051

  機械構造用炭素鋼鋼材

JIS G 4303

  ステンレス鋼棒

JIS G 4804

  硫黄及び硫黄複合快削鋼鋼材

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験方法

JIS Z 2245

  ロックウェル硬さ試験方法

対応国際規格:

ISO 2339-1986

  Taper pins, unhardened

2.

種類  ピンの種類は,テーパ部の表面粗さによって区分し,表 の 2 種類とする。

表 1

種類

テーパ部の表面粗さ(

1

)

備考

A

R

a

=0.8

µm

主として研削によるもの。

B

R

a

=3.2

µm

主として旋削によるもの。

(

1

)  R

a

は,JIS B 0601(表面粗さの定義と表示)に規定する中心線

平均粗さによる。

3.

硬さ  ピンの硬さは,表 による。


2

B 1352-1988

表 2

硬さ

区分

ビッカース硬さ

ロックウェル硬さ

熱処理しない

もの

HV 125

∼245

HRB 70

∼HRC 21

鋼ピン

焼入焼戻しを

施したもの

HV 255

∼327

HRC 23

∼33

ステンレスピン

HV 208

∼280

HRB 93

∼HRC 27

4.

形状・寸法  ピンの形状・寸法は,付表による。

5.

外観  ピンの外観は,テーパ部の表面粗さが表 に適合するほか,焼割れ,かえり及び使用上有害な

きず,打こん,さびなどの欠陥があってはならない。

6.

熱処理及び材料  ピンの熱処理及び材料は,原則として表 による。

表 3

区分

熱処理

材料

施さない

JIS G 4804

(硫黄及び硫黄複合快削鋼鋼材)の SUM 22

∼SUM 24L 若しくは

JIS G 3123

(みがき棒鋼)の SGD 41−D  又は

JIS G 4051

(機械構造用炭素鋼鋼材)の S 43 C(

2

)

S 45 C(

2

)

鋼ピン

焼入焼戻し(

3

)

JIS G 4051

の S 43 C∼S 50 C

ステンレスピン

施さない

JIS G 4303

(ステンレス鋼棒)の SUS 303

(

2

)

この材料は,焼ならしを施したものとする。

(

3

)

調質鋼を用いた場合は,焼入焼戻しを省略してよい。 

7.

表面処理  ピンの表面処理は,一般に施さない。ただし,鋼ピンの場合は,供給時にさび止め油を塗

布する。

なお,めっきその他の表面処理を必要とする場合は,注文者が指定する。

8.

検査

8.1

硬さ検査  ピンの硬さ検査は,JIS Z 2244(ビッカース硬さ試験方法)又は JIS Z 2245(ロックウェ

ル硬さ試験方法)に規定する試験方法によって行い,ピンの端部又はテーパ部の硬さが 3.の規定に適合し

なければならない。

  なお,ピンの硬さは,ビッカース硬さ又はロックウェル硬さのいずれによってもよいが,硬さの測定値

に疑義が生じた場合は,ビッカース硬さによって合否を決める。

8.2

形状・寸法検査  ピンの形状・寸法検査は,直接測定,限界ゲージその他の方法によって行い,4.

の規定に適合しなけれはならない。

8.3

外観検査  ピンの外観検査は,目視によって行い,5.の規定に適合しなければならない。ただし,テ

ーパ部の表面粗さは,JIS B 1071(ねじ部品の精度測定方法)に規定する表面粗さの測定方法又はこれに

代わる方法によって行う。

8.4

受渡検査  受渡時のロットに対する抜取検査方式は,受渡当事者間の協定による。


3

B 1352-1988

9.

製品の呼び方  ピンの呼び方は,規格番号又は規格名称,種類(

4

)

,呼び径×呼び長さ,材料(

5

)

及び指

定事項(

6

)

による。

(

4

)

種類の A 種は A,B 種は B としてもよい。

(

5

)

材料は,日本工業規格で規定する材料記号による。ただし,熱処理しない鋼ピンの材料は,St

の記号で表してもよい。

なお,焼入焼戻しを施した鋼ピンの材料は,その記号の後に Q の記号を付ける。

また,調質鋼を用いた場合もこれに準じる。

(

6

)

指定事項としては,表面処理の種類,

呼び径  (d)  の許容値を表す記号などを必要に応じて示す。

例:

10.

包装の表示  ピンの包装には,次の事項を表示する。

(1)

名称

(2)

種類

(3)

呼び径×呼び長さ

(4)

材料(

7

)  

(5)

数量

(6)

指定事項

(7)

製造業者名又はその略号(

8

)  

(

7

)

材料の表示は,

(

5

)

のように扱う。ただし,焼入焼戻しを施した鋼ピンの材料は,Q の記号の

代わりに(焼入)としてもよい[

例:S 45 C(焼入)]。

(

8

)

略号には,なるべく登録商標を用いる。

付表  テーパピンの形状・寸法


4

B 1352-1988

単位  mm

呼び径

0.6 0.8  1  1.2 1.5

2

2.5

3

4

5

6

8

10 12 16 20 25 30 40 50

基準寸法  0.6 0.8 1.0 1.2 1.5 2.0 2.5 3.0 4.0 5.0 6.0 8.0 10 12 16 20 25 30 40 50

d

許容差(h10)(

10

)

0

−0.040

0

−0.048

0

−0.058

0

−0.070

0

−0.084

0

−0.100

a

0.08 0.1 0.12 0.16 0.2 0.25 0.3 0.4 0.5 0.63 0.8

1

1.2 1.6

2

2.5  3

4

5  6.3

l

呼び 
長さ

最小

最大

2

1.75

2.25

3

2.75

3.25

4

3.75

4.25

5

4.75

5.25

6

5.75

6.25

8

7.75

8.25

10  9.75

10.25

                 

12

11.5

12.5

14 13.5 14.5

                 

16 15.5 16.5

                 

18 17.5 18.5

                 

20 19.5 20.5

                 

22 21.5 22.5

                 

24 23.5 24.5

                 

26 25.5 26.5

                 

28 27.5 28.5

                 

30 29.5 30.5

                 

32 31.5 32.5

                 

35 34.5 35.5

                 

40 39.5 40.5

                 

45 44.5 45.5

              

50 49.5 50.5

              

55 54.25

55.75

              

60 59.25

60.75

                 

65 64.25

65.75

                 

70 69.25

70.75

                 

75 74.25

75.75

                 

80 79.25

80.75

                 

85 84.25

85.75

                 

90 89.25

90.75

                 

95 94.25

95.75

                 

100 99.25

100.75

                 

120

119.25

120.75                  

140

139.25

140.75                  

160

159.25

160.75                  

180

179.25

180.75                  

200

199.25

200.75                  

(

10

) h10

に対する数値は,JIS B 0401(寸法公差及びはめあい)による。

備考1.  ピンの呼び径に対して推奨する長さ  (l)  は,太線の枠内とする。ただし,この表以外の を必要と

する場合は,注文者が指定する。

なお,200mm を超える呼び長さは,20mm とびとするのがよい。 


5

B 1352-1988

2.

小端側の径  (d)  に対して,h10 以外の許容差を必要とする場合は,注文者が指定する。ただし,そ
の許容差は,JIS B 0401 によるものとする。 

3.

テーパ部の許容限界は,に与えた許容差とテーパ

50

1

の基準円すい及び長さ  (l)  によって決まる

幾何学的に正しい二つの円すいによる(下

図参照)。 

図(の公差位置が の場合)

4.

この表の許容差は,表面処理を施す前のものに適用する。 


6

B 1352-1988

附属書  ISO 2339 によらないテーパピン

1.

適用範囲  この規格は,一般に用いるテーパ

50

1

の鋼製テーパピン(以下・鋼ピンという。

)及びステ

ンレス鋼製テーパピン(以下,ステンレスピンという。

)で,形状・寸法,テーパ精度及び表面粗さが,ISO 

2339

によらないものについて規定する。

なお,この規格で鋼ピン及びステンレスピンを総称する場合は,単にピンという。

備考  この附属書で規定するピンは,JIS B 1352-1975(テーパピン)に準拠したものであるが,国際

性確保のため,ピンの形状・寸法,テーパ精度及びテーパ部の表面粗さは,本体の規定による

のがよい。

なお,この

附属書は,将来廃止する。

2.

等級  ピンの等級は,テーパの許容差によって,1 級及び 2 級に区分する。

3.

硬さ  ピンの硬さは,本体の表 による。

なお,

表 の硬さは,あみかけの有無に関係なく適用する。

4.

形状・寸法及びテーパ精度  ピンの形状・寸法は,附属書付表による。ただし,テーパ精度は次の附

属書表による。

附属書表

テーパの許容差

長さ(l)の区分

mm

1

2

12

以下

000

10

7

±

000

10

14

±

12

を超え 25 以下

000

10

5

±

000

10

9

±

25

を超え 50 以下

000

10

3

±

000

10

6

±

50

を超えるもの

000

10

3

±

000

10

5

±

5.

外観  ピンには,焼割れ,かえり及び使用上有害なきず,打こん,さびなどの欠陥がなく,テーパ部

の表面粗さは,

1

級のものは,JIS B 0601(表面粗さの定義と表示)の

3.2S

2

級のものは,

6.3S

とする。

6.

熱処理及び材料  ピンの熱処理及び材料は,原則として本体の表 による。

なお,

表 の熱処理及び材料は,あみかけの有無に関係なく適用する。

7.

表面処理  ピンの表面処理は,本体の 7.による。


7

B 1352-1988

8.

検査  ピンの検査は,次による。ただし,ロット検査における抜取検査方式は,受渡当事者間の協定

による。

(1)

硬さ検査  硬さ検査は,本体の 8.1 に規定する方法によって行い,ピンの端部又はテーパ部の硬さが,

3.

の規定に適合しなければならない。

(2)

形状・寸法及びテーパ検査  形状・寸法及びテーパ検査は,本体の 8.2 に規定する方法によって行い,

4.

の規定に適合しなければならない。

(3)

外観検査  外観検査は,本体の 8.3 に規定する方法によって行い,5.の規定に適合しなければならない。

9.

製品の呼び方  ピンの呼び方は,規格番号又は規格名称,等級,呼び径×呼び長さ及び材料(

1

)

による。

ただし,特に指定事項がある場合は,その後に付け加える。

(

1

)

材料は,日本工業規格で規定する材料記号による。

なお,焼入焼戻しを施した鋼ピンの材料は,その記号の後に

Q

の記号を付ける。

また,調質鋼を用いた場合もこれに準じる。

例:

10.

包装の表示  ピンの包装には,次の事項を表示する。

(1)

規格名称

(2)

等級

(3)

呼び径×呼び長さ

(4)

材料(

2

(5)

数量・指定事項

(6)

製造業者名又はその略号(

3

(

2

)

材料の表示は,

(

1

)

のように扱う。ただし,焼入焼戻しを施した鋼ピンの材料は,

Q

の記号の

代わりに(焼入)としてもよい[

例,

S 45 C

(焼入)

(

3

)

略号には,なるべく登録商標を用いる。

附属書付表  テーパピンの形状・寸法


8

B 1352-1988

単位

 mm

呼び径

0.6 0.8  1

1.2 1.6  2  2.5

3

4

5

6

8

10

13

16

20  25  30  40

50

基準寸法 0.6 0.8  1

1.2 1.6  2  2.5

3

4

5

6

8

10

13

16

20  25  30  40

50

d

許容差

+0.018

0

+0.025

0

+0.030

0

+0.036

0

+0.043

0

+0.052

0

+0.062

0

4

5

6

8

10

±0.25

2

14

±0.25

16

±0.25

18   

±0.25

0

2

25   

±0.25

±0.25

±0.25

±0.25

±0.25

±0.25

28   

±0.5

2

36   

±0.5

0

5

0

±0.5 ±0.5 ±0.5 ±0.5

±0.5

±0.5

6

3

±1

0

±1

0

±1

0

100          

1

125          

±1

140          

±1

160          

±1

180          

200          

±1

225               

±1

250               

±1



(l)





280               

±1  ±1 ±1

備考1.  長さ  (l)  は,太線の枠内とし,枠内の数値は,その許容差を示す。ただし,この表以外の を特に必要と

する場合は,注文者が指定する。

2.

図中の仕上げ記号は,JIS B 0031(面の肌の図示方法)の

附属書によっている。

3.

端部の丸み(r

1

及び r

2

)は,ほぼ両端の径に等しくする。

4.

テーパの許容差は,

附属書表による。

5.

この表の許容差は,表面処理を施す前のものに適用する。


9

B 1352-1988

JIS

  改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

益  田      亮

相模工業大学名誉教授

鈴  木  茂  光

工業技術院標準部

桑  原  茂  樹

通商産業省機械情報産業局

美和島  和  夫

東京通商産業局

池  田  順  一

財団法人日本規格協会

宇田川  鉦  作

日本ねじ研究協会

小  林  正  彦

社団法人日本工作機械工業会

田  中  英  夫

社団法人日本電機工業会

堀  越  和  義

東急車輛製造株式会社本社工場

松  園      愃

三菱重工業株式会社技術本部

姫  野  貞  夫

株式会社姫野精工所

大  槻  俊  彦

株式会社大塚工場業務部

岡  田  弘  之

日東精工株式会社ファスナー事業部

金  技  新  太

株式会社鋲定本店

(事務局)

中  村  智  男

日本ねじ研究協会