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B 1216

:2006

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本ばね工業会(JSMA)/財団法人

日本規格協会(JSA)から団体規格(JSMA SC002:2001)を元に作成した工業標準原案を具して日本工業規格を

制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格で

ある。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


B 1216

:2006

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

4.

  種類及び記号

5.

  品質

1

6.

  形状及び寸法 

2

7.

  材料

2

8.

  表面処理

2

9.

  試験方法

2

10.

  検査

3

11.

  製品の呼び方 

3

12.

  表示

3


日本工業規格

JIS

 B

1216

:2006

押込みばね板ナット

Push-on spring nuts

1. 

適用範囲  この規格は,鋼製及びステンレス鋼製のスタッド用の押込みばね板ナット(以下,ナット

という。

)について規定する。

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0103

  ばね用語

JIS B 1091

  締結用部品−受入検査

JIS B 7502

  マイクロメータ

JIS G 3311

  みがき特殊帯鋼

JIS G 4313

  ばね用ステンレス鋼帯

JIS G 4802

  ばね用冷間圧延鋼帯

JIS H 8610

  電気亜鉛めっき

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法

3. 

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0103 による。

4. 

種類及び記号  ナットの種類及び記号は,形状及び材料の種類によって,表  1及び表  2 による。

  1  形状の種類

種類

記号

角形ナット R

丸形ナット C

  2  材料の種類

種類

記号

鋼製ナット St

ステンレス鋼製ナット Su

5. 

品質

5.1 

外観  ナットの外観は,9.1 の規定によって試験したとき,滑らかで割れ及び使用上有害なひび,ば

り,ひずみなどの欠陥があってはならない。

5.2 

硬さ  ナットの硬さは,9.3 の規定によって試験したとき,表  3 による。


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B 1216

:2006

  3  ナットの硬さ

種類

硬さ

鋼製ナット 390∼510 HV

ステンレス鋼製ナット 370∼440 HV

5.3 

抜け荷重  ナットの抜け荷重は,9.4 の規定によって試験したとき,表  4 による。

  4  抜け荷重

単位  N

抜け荷重

ナットの

呼び(mm)

角形ナット

丸形ナット

 2

196

以上

196

以上

 3

294

以上

785

以上

 4

392

以上

981

以上

 5

490

以上 1

471

以上

 6

588

以上 1

667

以上

 8

785

以上 1

765

以上

10

− 3

138

以上

12

− 3

922

以上

6. 

形状及び寸法  ナットの形状及び寸法は,9.2 の規定によって試験したとき,付表 及び付表 による。

角形の鋼製は,呼び 2,3,4,5,6 及び 8 の 6 種類とし,角形のステンレス鋼製は,呼び 2,3 及び 4 の 3

種類とし,丸形は,鋼製及びステンレス鋼製とも呼び 2,3,4,5,6,8,10 及び 12 の 8 種類とする。

7. 

材料  ナットの材料は,表 による。表 以外の材料を用いる場合は,受渡当事者間の協定による。

  5  ナットの材料

種類

材料

鋼製ナット

JIS G 3311

の S60CM,S65CM,S70CM 及び SK5M

JIS G 4802

の S60C-CSP,S65C-CSP,S70C-CSP 及び SK5-CSP

ステンレス鋼製ナット

JIS G 4313

の SUS301-CSP 及び SUS304-CSP

8. 

表面処理  鋼製のナットには,通常,電気亜鉛めっきを施す。電気亜鉛めっきは,JIS H 8610 によっ

て指定する。

なお,電気亜鉛めっきを施したものについては,めっき後クロメート処理前にできるだけ早く,200  ℃

の温度で 4 時間程度加熱するもろさ除去の処理を行う。

9. 

試験方法

9.1 

外観  外観は,目視によって調べる。

9.2 

形状・寸法  形状・寸法は,JIS B 7502 又は同等以上の精度をもつ測定器で測定する。

9.3 

硬さ試験  硬さ試験は,JIS Z 2244 による。

なお,ナットの表面を軽く研削した後,硬さを測定してもよい。

9.4 

抜け荷重試験  鋼製試験棒にナットを押し込んだあと,図  1 のように荷重試験機にセットし,軸方

向に力を加えて試験棒が滑り始めたとき又はナットが破損を起こし始めたときの力を測定する。加える力


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B 1216

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は,

表 の抜け荷重による。ただし,鋼製試験棒の直径は,ナットの呼び(寸法許容差は,図 参照)と

同寸法とし,硬さが 80∼100 HRB,表面粗さが Ra  1.6 µm 以下のものを用い,試験ごとに新しい試験棒を

用いる。

単位  mm

ここに, H:

ナットの高さの最大値

付表 1,付表 2 参照

  1  抜け荷重試験

10. 

検査  ナットの検査は,9.の試験を行い,5.及び 6.に適合しなければならない。ただし,ロット検査を

行う場合の抜取検査方式は,JIS B 1091 又は受渡当事者間の協定による。

11. 

製品の呼び方  ナットの呼び方は,規格番号又は規格名称,形状の種類又はその記号,呼び,材料の

種類又はその記号,表面処理の記号による。

例  JIS B  1216

角形

2

鋼製

Ep

−Fe/Zn5/CM2

押込みばね板ナット

  R

2

St

12. 

表示  包装には,荷札その他適切な方法によって,次の事項を明りょうに表示する。

a)

規格番号又は規格名称

b)

形状の種類又はその記号

c)

呼び

d)

材料の種類又はその記号

e)

表面処理の記号

f)

数量

g)

製造番号

h)

製造業者名又はその略号

押込みばね板ナット

パネル

2×

H

試験棒

試験棒の外径=ナットの呼び

+0.05

 0

力の方向


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B 1216

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付表  1  角形ナットの形状及び寸法

単位  mm

ナットの呼

び(mm)(

1

)

d

(約)

L

(約)

W

(約)

h

(最小)

H

(最大)

基準寸法

許容差

2 1.8

12

6 0.7 2.0

3 2.7

14

8 0.9 2.4

4 3.7

16

9 1.2 3.0

0.40

5 4.7

18

11

1.25

3.3

6 5.7

20

12

1.35

3.5

0.45

8 7.7

23

15 1.8 4.4

0.50

±0.030

(

1

鋼製の呼びは,2,3,4,5,6 及び 8,ステンレス鋼製の呼びは,2,3 及び 4 とする。 

〔参考使用例〕

2

×

このようにしてもよい

W

 

パネル

スタッドの外径=ナットの呼び

〔参考使用例〕


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B 1216

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付表  2  丸形ナットの形状及び寸法

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

単位  mm

d t 

ナットの

呼び(mm)

基準寸法

許容差

D

(約)

H

(約)

基準寸法

許容差

2 1.9 0

−0.1

6 0.7 0.25

3 2.9

10

1.3

4 3.9

12

1.4

0.3

± 0.025

5 4.9

14

1.55

6 5.9

16

1.75

0.4

8 7.9

17.5

1.8

0.5

± 0.030

10 9.9

21 2.2 0.7

± 0.040

12 11.9

0

−0.15

27 2.8 0.9

± 0.050

(内接円直径)

D

 

H

〔参考使用例〕