>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

B 1195

:2009

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義

1

4

  形状・寸法

1

5

  ねじ

1

6

  機械的性質

1

7

  材料

2

8

  表面状態

2

9

  表面処理

2

10

  試験・検査

2

10.1

  形状・寸法

2

10.2

  ねじ

2

10.3

  機械的性質

2

10.4

  表面状態

2

11

  製品の呼び方

2

12

  表示

3

12.1

  製品の表示

3

12.2

  包装の表示

3

附属書 A(参考)押込みはく離強さ及びその試験方法

6

附属書 B(参考)トルクはく離強さ及びその試験方法

8


B 1195

:2009

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本ねじ研究協会

(JFRI)及び財団法人日本規格協会(JSA)から工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があ

り,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS B 1195:1994 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


  

日本工業規格

JIS

 B

1195

:2009

溶接ボルト

Weld bolts

1

適用範囲

この規格は,一般に用いる鋼製の溶接ボルト(以下,ボルトという。

)の特性について規定する。

なお,このボルトは,頭部の座面側をプロジェクション溶接して用いるものであって,頂面側を溶接し

て用いるものは除く。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0101

  ねじ用語

JIS B 0205-3

  一般用メートルねじ−第 3 部:ねじ部品用に選択したサイズ

JIS B 0209-2

  一般用メートルねじ−公差−第 2 部:一般用おねじ及びめねじの許容限界寸法−中(は

めあい区分)

JIS B 0209-3

  一般用メートルねじ−公差−第 3 部:構造体用ねじの寸法許容差

JIS B 1010

  締結用部品の呼び方

JIS B 1044

  締結用部品−電気めっき

JIS B 1051

  炭素鋼及び合金鋼製締結用部品の機械的性質−第 1 部:ボルト,ねじ及び植込みボルト

JIS B 1071

  ねじ部品の精度測定方法

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0101 による。

4

形状・寸法

ボルトの形状・寸法は,

表 による。

5

ねじ

ボルトのねじは,JIS B 0205-3 に規定するメートル並目ねじ及びメートル細目ねじとし,その公差域ク

ラスは JIS B 0209-2 に規定する 6g とする。

なお,電気めっきを施したねじの最大許容寸法は,JIS B 0209-3 に規定する 4h の最大許容寸法とする。

6

機械的性質

ボルトの機械的性質は,JIS B 1051 で規定する強度区分 4.8 とする。


2

B 1195

:2009

  

7

材料

ボルトの材料は,JIS B 1051 の 4.(材料)で規定する強度区分 4.8 の機械的性質を満足する炭素含有量

0.2  %以下の炭素鋼とし,圧延鋼板への溶着性が良好なものでなければならない。

注記  ボルトの溶着性を確かめたい場合には,附属書 の押込みはく離強さ又は附属書 のトルクは

く離強さによるのがよい。

8

表面状態

ボルトの外観は,表面が滑らかで,使用上有害な割れ,きず,ばり,さびなどの表面欠陥があってはな

らない。

9

表面処理

ボルトには,一般に表面処理を施さない。特にめっき又はその他の表面処理を必要とする場合には,受

渡当事者間の協定による。

なお,電気めっきを施す場合には,JIS B 1044 による。

10

試験・検査

10.1

形状・寸法

形状・寸法の検査は,JIS B 1071 の 3.3(各部の寸法の測定方法)又はこれと同等以上の方法によって行

い,箇条 の規定に適合しなければならない。

10.2

ねじ

ねじの検査は,JIS B 1071 の 3.2(ねじ精度の測定方法)又はこれと同等以上の方法によって行い,箇条

5

の規定に適合しなければならない。

なお,電気めっきを施したねじに対する通りねじリングゲージは,JIS B 0209-3 に規定する 4h 用のもの

を用いる。

10.3

機械的性質

ボルトの機械的性質の検査は,JIS B 1051 の 6.(機械的及び物理的性質の試験項目)及び 8.(試験方法)

によって行い,箇条 の規定に適合しなければならない。

なお,受渡し時における機械的性質の検査は,受渡当事者間の協定に基づいて試験成績表を確認するな

どの行為によって検査の一部を省略することができる。

10.4

表面状態

表面状態の検査は,目視によって行い,箇条 の規定に適合しなければならない。

11

製品の呼び方

ボルトの呼び方は,JIS B 1010 による。

なお,ねじ先の形状,表面処理の種類などの指定事項が注文者からある場合は,必要に応じて付け加え

る。

例 1  溶接ボルトで,ねじの呼びが M6,呼び長さが 20 mm の場合:

  溶接ボルト  JIS B 1195−M6×20

例 2  溶接ボルトで,ねじの呼びが M8×1,呼び長さが 30 mm,ねじ先が平先の場合:

  溶接ボルト  JIS B 1195−M8×1×30−平先


3

B 1195

:2009

12

表示

12.1

製品の表示

製品の表示については,特に規定しない。

12.2

包装の表示

包装には,外面に次の事項を表示しなければならない。

a)

規格番号又は規格名称

b)

種類

c)

ねじの呼び×呼び長さ

d)

材料

e)

指定事項(例えば,めっきの指定)

f)

数量

g)

製造業者名又はその略号


4

B 1195

:2009

  

表 1−形状・寸法

単位  mm

ねじの呼び

(d

 

)

並目 M4 M5 M6 M8 M10

M12

細目

− M8×1 M10×1.25 M12×1.25

頭部

基準寸法

10 12 14 18 22 26

許容差

±0.4

基準寸法

1.3 1.8  2  2.5 3.5 4.5

許容差

±0.2

0.2∼0.5 0.2∼0.6 0.25∼0.7

0.4∼0.9 0.4∼1.2 0.6∼1.4

溶接突起部

基準寸法

1.5 2 2.5 3 4 4

許容差

±0.25

基準寸法

0.7 0.7 0.8 0.8  1  1

許容差

±0.1

最大

8.5 10 11.5 15 18 21

(参考)

相手板穴直径

基準寸法

5 6 7 9 11 13

許容差

呼び長さ

e)

6

±0.5

   

8

±0.5

 

12

±0.5

 

14

±0.5

16

  

±0.5

1

20

  

±0.5

2

2

+0.3
  0


5

B 1195

:2009

表 1−形状・寸法(続き)

頭部の側面には,圧造成形による加工丸みがあってもよい。

G

の最小寸法は規定しないが[G(最大)−1]mm 以上であることが望ましい。

溶接突起部は,受渡当事者間の協定によって球状とすることができる。

注記  ねじ部品各部の寸法記号は,JIS B 0143 を参照。 

a)

  座面から完全ねじ部までの長さ(a)は,4 ピッチ相当の長さ以下とする。

b)

  1 個のボルトにおける溶接点を含む高さ  (Hh)  のばらつきは,0.15 mm 以下とする。

c)

  ねじがない部分の直径は,ほぼ有効径とする。

d)

  ねじ先の形状は,ねじの呼び M8 以下のものはあら先,ねじの呼び M10 以上のものは面取り先又は平先

とする。ただし,あら先のものは,めねじへの食付きが良好でなければならない。

なお,ねじの呼び M8 以下のもので,面取り先又は平先を必要とする場合は,注文者が指定する。

e)

  呼び長さにおける太線の枠内は,各ねじの呼びに対して推奨する呼び長さ(l)であって,枠内の数値は,l

の許容差を示す。

なお,に括弧を付けたものは,できるだけ用いない。また,この表以外の を特に必要とする場合は,

注文者が指定する。


6

B 1195

:2009

  

附属書 A

参考)

押込みはく離強さ及びその試験方法

序文

この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。

A.1

押込みはく離強さ

ボルトを A.2 の方法によって試験したときの押込みはく離強さを参考として

表 A.1 に示す。

なお,押込みはく離試験において溶接部が変形しても,そのときの力が

表 A.1 の値以上ならばよい。

表 A.1−押込みはく離強さ

ねじの呼び径 mm

4 5 6 8 10 12

押込みはく離強さ

kN 1.56 2.77 4.33 6.24 11.08 11.08

押込みはく離強さ(F)は,次の計算式によって求めたものである。 

F

S×n×

σ

ここに,S:溶接点 1 個の根元の断面積(S

4

π

2

E

ただし,は,

表 による

溶接突起部基準寸法)

n

:1 個のボルトにおける溶接点の数(n=3)

σ

:溶接部の引張強さ(

σ

 

=294 N/mm

2

A.2

押込みはく離試験方法

ボルトを

表 A.2 の鋼板に溶接し,それを図 A.1 のようにスペーサの上に載せ,力中心ができるだけねじ

の中心と一致するようにボルトの軸端に圧縮力を徐々に加え,ボルトがはく離するときの力を測定する。

なお,

表 A.1 の力以下で鋼板が著しくわん曲した場合は,表 A.2 の呼び厚さ内で厚めのものを用いるか,

鋼板の調質区分を高めるか,

又はスペーサの内径とボルト頭部とのすき間をできるだけ狭めて再試験する。

表 A.2−ボルトを溶接する鋼板

単位  mm

ねじの呼び径

ボルトを溶接する鋼板

呼び厚さ

適用規格

 4

0.8∼1.0

JIS G 3141

の SPCC とする。ただし,

調質区分は任意とする。

 5

1.0∼1.2

 6

1.2∼1.6

 8

1.6∼2.0

10 2.0∼2.3 
12 2.3∼3.2


7

B 1195

:2009

注記 1  鋼板の穴径(d´)は,表 に参考として規定する相手板穴直径である。 
注記 2  ボルトの溶接条件は,受渡当事者間で決めるとよい。 
注記 3  表 A.2 に規定した呼び厚さ以外の鋼板を使用する場合は,受渡当事者間で決めるとよい。

図 A.1−押込みはく離試験方法


8

B 1195

:2009

  

附属書 B

参考)

トルクはく離強さ及びその試験方法

序文

この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。

B.1

トルクはく離強さ

ボルトを B.2 の方法によって試験したときのトルクはく離強さを,参考として

表 B.1 に示す。

なお,トルクはく離試験において,ボルトが

表 B.1 の値以下で破断することなく,溶接部が変形しても

そのときのトルクが

表 B.1 の値以上ならばよい。

表 B.1−トルクはく離強さ

  ねじの呼び径 mm

4 5 6 8 10 12

  トルクはく離強さ  N・m 2.06 4.12 6.96 17.2 34.3 59.8 
トルクはく離強さ(T)は,次の計算式によって求めた“ねじ部のねじり強さ”を示し

たものである。

 

T

τ

3

s

16

π

d

ここに,d

s

:ねじ部有効断面積(A

s

)の直径



=

π

4

s

s

A

d

 

τ

  :ボルトのせん断強さ(

τ

  =392×0.7≒274 N/mm

2

B.2

トルクはく離試験方法

ボルトを

表 A.2 の鋼板に溶接し,その鋼板を図 B.1 のように固定し,できるだけねじの中心に直角な平

面上で回転力を与え,ボルトが破断又は溶接部がはく離するときのトルクを測定する。

なお,

表 B.1 のトルク以下で溶接部の板がむしり取られた場合は,表 A.2 の呼び厚さ内で厚めのものを

用いるか,又は板の調質区分を高めて再試験する。


9

B 1195

:2009

注記 1  鋼板の穴径(d´)は,表 に参考として規定する相手板穴直径である。 
注記 2  ボルトの溶接条件は,受渡当事者間で決めればよい。 
注記 3  表 A.2 に規定した呼び厚さ以外の鋼板を使用する場合は,受渡当事者間で決めればよい。

図 B.1−トルクはく離試験方法

参考文献  JIS B 0143  ねじ部品各部の寸法の呼び及び記号

JIS G 3141

  冷間圧延鋼板及び鋼帯