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B 1193-1

:2013

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

2

4

  量記号  

2

5

  種類及び等級  

2

6

  特性 

3

6.1

  溝ねじれ  

3

6.2

  スプライン軸の精度  

3

6.3

  外筒の取付部の精度  

4

6.4

  スプライン軸の支持部の軸線に対するスプライン部の外径の全ラジアル振れ  

4

6.5

  硬さ  

4

7

  形状及び寸法  

8

8

  試験方法  

8

8.1

  試験環境  

8

8.2

  スプライン軸の溝ねじれ  

8

8.3

  スプライン軸の各部の精度  

8

8.4

  外筒の取付部の精度  

10

8.5

  スプライン軸の支持部軸線に対するスプライン部外径の全ラジアル振れ  

11

8.6

  硬さ  

11

9

  検査 

11

10

  製品の呼び番号  

11

11

  表示  

12

附属書 A(規定)ボールスプラインの外筒の代表的な形状及び寸法  

13

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

18


B 1193-1

:2013

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本工作機器工業会(JMAA)

及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出

があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。これによって,

JIS B 1193:2004

は廃止され,その一部を分割して制定したこの規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS B 1193

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS B 1193-1

  第 1 部:一般特性及び要求事項

JIS B 1193-2

  第 2 部:動定格荷重,静定格荷重及び定格寿命


日本工業規格

JIS

 B

1193-1

:2013

ボールスプライン−第 1 部:一般特性及び要求事項

Ball splines-Part 1: General characteristics and requirements

序文 

この規格は,2009 年に第 1 版として発行された ISO 23848-1 を基に,技術的内容は変更しないが,量記

号を加えるなど,構成を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,ボールスプラインの特性及び次の事項について規定する。

−  形状及び寸法

−  試験方法

−  検査

−  製品の呼び番号

−  表示

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 23848-1:2009

,Machine tools−Ball splines−Part 1: General characteristics and requirements

(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 7725

  ビッカース硬さ試験−試験機の検証及び校正

注記  対応国際規格:ISO 6507-2,Metallic materials−Vickers hardness test−Part 2: Verification and

calibration of testing machines(MOD)

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法

注記  対応国際規格:ISO 6507-1,Metallic materials−Vickers hardness test−Part 1: Test method(MOD)

JIS Z 8401

  数値の丸め方

JIS Z 8703

  試験場所の標準状態

注記  対応国際規格:ISO 554,Standard atmospheres for conditioning and/or testing−Specifications

(MOD)


2

B 1193-1

:2013

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による(

図 参照)。

3.1

ボールスプライン(ball spline)

回転動力の伝達又は回り止めの機能を果たしながら滑らかな軸方向の相対運動を行う転がり機械要素。

スプライン軸,外筒本体,玉,循環機構,及びシールで構成する。

3.2

スプライン部有効長さ(effective spline length)

スプライン軸上で外筒が軸方向に移動することができる,実際の長さ。

3.3

溝ねじれ(groove twist of the ball spline)

外筒がスプライン部有効長さを移動したときの,軸に対する外筒の回転方向の変位量。

3.4

呼び径(nominal diameter of the spline shaft)

公差をもたないスプライン軸のスプライン部の外径又は公差をもたないピッチ円径で表す直径。

注記 1  スプライン部とは,スプライン溝が付与されている軸部分。

注記 2  ピッチ円径とは,スプライン軸及び外筒本体が,玉と理論的な接触点で接触している場合の

玉中心を包含する円筒の直径。

3.5

スプライン溝(spline groove)

スプライン軸と外筒との組立品において,玉が滑らかに転動できるように,スプライン軸の外周面及び

外筒本体の内面に軸方向に研削,転造等によって直線状に設けた凹状の軌道。

3.6

外筒(spline outer race)

内部にスプライン溝を設けた外筒本体,玉,循環機構(保持器,側板及びエンドキャップ)などからな

る集合体。

3.7

スプライン軸(spline shaft)

循環する多数の玉を介して外筒の溝と軸方向にかん合することができる,スプライン溝をもつ軸。

量記号 

この規格で用いる主な量記号は,次による。

D

1

  :ボールスプライン外筒の外径

d

0

  :ボールスプライン軸の呼び径

種類及び等級 

ボールスプラインの種類は,

図 及び表 に示すように,AI 形

1)

,AII 形

2)

 及び R 形

3)

 に区分する。そ

れぞれの種類は,特性によって C1,C3 及び C5 の三つの等級に分け,次に示す記号によって表す。

−  P:等級 C1

−  H:等級 C3


3

B 1193-1

:2013

−  無記号:等級 C5

1)

  丸軸形アンギュラコンタクトボールスプライン

2)

  異形軸形アンギュラコンタクトボールスプライン

3)

  丸軸形ラジアルコンタクトボールスプライン

 AI 形 AII 形

R 形

注記  図は,構造の一例である。

図 1−ボールスプラインの各部の名称

表 1−ボールスプラインの種類及び記号

名称

種類

外筒のフランジの有無

シールの有無

ボールスプライン AI 形

AII 形

R 形

なし

なし

あり

片側(U)

a)

両側(UU)

a)

あり(F)

a)

なし

あり

片側(U)

a)

両側(UU)

a)

a)

  表中の括弧内文字は表示記号であるが,その使用方法は箇条 10 による。

特性 

6.1 

溝ねじれ 

スプライン軸の溝ねじれの許容値は,8.2 の方法によって測定したとき,スプライン軸のスプライン部有

効長さの間に任意にとった 100 mm について,

表 の許容値に適合しなければならない。

8.2

の方法による測定で,スプライン軸と外筒との相対移動量が 100 mm 以上とれない場合には,測定で

きる最大移動量に比例して

表 の許容値から換算した値を適用する。換算した値の丸め方は,JIS Z 8401

による。

表 2−スプライン軸のスプライン部有効長さに対する溝ねじれの許容値(図 参照)

単位  μm

等級 C1

C3

C5

溝ねじれの許容値(最大)

 6

13

33

6.2 

スプライン軸の精度 

スプライン軸の支持部の軸線に対する,スプライン溝及び部品取付部外径のラジアル振れ並びに支持部

端面のアキシアル振れは,8.3.18.3.3 の方法によって測定したとき,各々,

表 3∼表 の振れ公差に適合

しなければならない(

図 及び図 4∼図 を参照)。


4

B 1193-1

:2013

6.3 

外筒の取付部の精度 

スプライン軸のスプライン部の軸線に対する外筒の基準端面又はフランジ取付面のアキシアル振れ及び

外筒の外周面のラジアル振れは,8.4.1 及び 8.4.2 によって測定したとき,

表 及び表 の振れ公差に適合

しなければならない(

図 2,図 及び図 を参照)。

注記  図 2∼図 は,一例として AI 形の例を示す。

a)

  支持部は,軸受などを取り付け,スプライン軸を支持する部分をいう。

b)

  部品取付部は,歯車など,他の機械部品を取り付ける部分をいう。

c)

  支持部及び/又は部品取付部のないものには,適用しない。

図 2−ボールスプラインの精度

6.4 

スプライン軸の支持部の軸線に対するスプライン部の外径の全ラジアル振れ 

スプライン軸の支持部の軸線に対するスプライン部の外径の全ラジアル振れは,

8.5

によって測定したと

き,

表 の振れ公差に適合しなければならない(図 及び図 を参照)。

6.5 

硬さ 

ボールスプラインの硬さは,8.6 の方法によって測定したとき,653HV(58HRC)以上とする。


5

B 1193-1

:2013

表 3−スプライン軸の支持部の軸線に対するスプライン溝面のラジアル振れ(図 参照)

呼び径 d

0

mm

振れ公差(最大)

a)

μm

等級

を超え

以下 C1  C3  C5

− 8 8 14 33

8 12 10 17 41

12 20 12 19 46

20 32 13 22 53 
32 50 15 25 62 
50 80 17 29 73

80 125  20  34  86

a)

  この振れ公差には,スプライン軸の軸線の振れの影響が含まれるので,その補

正が必要となる。その補正方法としては,スプライン軸の全長と,支点から測

定点間までの距離との比によって,

表 のスプライン軸の支持部軸線の全ラジ

アル振れ公差から補正値を求め,

表 の公差に加えて,適用する。

表 4−スプライン軸の支持部の軸線に対する部品取付部外径のラジアル振れ(図 参照)

呼び径 d

0

mm

振れ公差(最大)

μm

等級

を超え

以下 C1  C3  C5

− 8 8 14 33

8 12 10 17 41

12 20 12 19 46

20 32 13 22 53 
32 50 15 25 62 
50 80 17 29 73

80 125  20  34  86

表 5−スプライン軸の支持部の軸線に対する支持部端面のアキシアル振れ(図 参照)

呼び径 d

0

mm

振れ公差(最大)

μm

等級

を超え

以下 C1  C3  C5

− 8 6 9 22

8 12  6  9 22

12 20  8 11 27

20 32  9 13 33 
32 50 11 16 39 
50 80 13 19 46

80 125  15  22  54


6

B 1193-1

:2013

表 6−スプライン軸のスプライン部軸線に対する外筒基準端面 

又はフランジ取付面のアキシアル振れ(図 参照)

外筒の外径 D

1

mm

振れ公差(最大)

μm

等級

を超え

以下 C1  C3  C5

− 18  8 11 27 
18 30  9 13 33 
30 50 11 16 39

50 80 13 19 46 
80 120  15  22  54

120 180  18  25  63

180 250  20  29  72

表 7−スプライン軸のスプライン部軸線に対する外筒外周面のラジアル振れ(図 参照)

外筒の外径 D

1

mm

振れ公差(最大)

μm

等級

を超え

以下 C1  C3  C5

− 18  5 11 27 
18 30  6 13 33 
30 50  7 16 39

50 80  8 19 46 
80 120  10  22  54

120 180  12  25  63

180 250  14  29  72


7

B 1193-1

:2013

表 8−スプライン軸の支持部の軸線に対するスプライン部外径の全ラジアル振れ(図 参照)

等級

C1 C3 C5

呼び径 d

0

mm

を超え

− 8

12

20

32

50

80

8

12

20 32

50

80

8

12

20

32

50

8

以下 8

12

20

32

50

80

125

8

12

20

32

50

80

125

8

12

20

32

50

80

125

スプライン軸の

呼び全長 mm

振れ公差(最大)

μm

振れ公差(最大)

μm

振れ公差(最大)

μm

を超え

以下

− 200

26

20

18

18

16

16

16

46

36

34

32

32

30

30

72

59

56

53

53

51

51

200 315

57

32

25

21

19

17

17

89

54

45

39

36

34

32

133

83

71

58

58

55

53

315 400

82

41

31

25

21

19

17

126

68

53

44

39

36

34

185

103

83

70

63

58

55

400 500

108

51

38

29

24

21

19

163

82

62

50

43

38

35

236

123

95

78

68

61

57

500 630

− 65 46

34

27

23

20

102

75

57 47

41

37

151

112

88

74

65

60

630 800

− 85 58

42

32

26

22

130

92

68 54

45

40

1 0

137

03

84

71

6

800 1 000

− 75

52

38

30

24

115

83 63

51

43

170

124

97

79

69

1 000 1 250

65

47

35

28

102 76

59

48

151

114

90

76

1 250 1 600

85

59

43

33

130 93

70

55

190

139

106

86

1 600 2 000

77

54

40

− 118

86

65

173

128

99

2 000 2 500

68

49

106

78

156

117

2 500 3 150

88

61

134

96

190

143

7

B 1

193

-1


201

3


8

B 1193-1

:2013

形状及び寸法 

ボールスプラインのスプライン軸の呼び径,並びに外筒の代表的な形状及び寸法は,

附属書 による。

試験方法 

8.1 

試験環境 

ボールスプラインの試験場所は,JIS Z 8703 に規定する標準温度状態を 20  ℃とし,標準温度状態の許

容差は,15 級とする。

8.2 

スプライン軸の溝ねじれ 

図 に示すように,スプライン軸をその支持部で固定する。外筒には適切な一方向のねじりモーメント

を与えて,外筒に取り付けた沈みキーの側面又は外筒にかぶせて固定した測定用ジグの切欠部の側面に,

スプライン軸と垂直になる方向に測定子を当てる。外筒と測定子とをスプライン軸の有効スプライン部上

の任意の位置で,軸方向に同時に 100 mm 移動したときの回転方向の変位量を測定し,この値をスプライ

ン軸の溝ねじれとする。ただし,測定子は,できるだけ外筒外周面の近傍に当てる。

スプライン軸と外筒との相対移動量が 100 mm 以上とれない場合は,測定できる最大移動量に対する測

定を行う。

図 3−スプライン軸の溝ねじれ

8.3 

スプライン軸の各部の精度 

8.3.1 

スプライン軸の支持部軸線に対するスプライン溝のラジアル振れ 

図 に示すように,二つの V ブロックなどを用いて,スプライン軸をその支持部で支える。次のいずれ

かの状態で軸を 1 回転したときの測定値の最大差を求め,この値をスプライン軸の支持部軸線に対するス

プライン溝のラジアル振れとする。

−  使用する玉と同径のピンをスプライン溝に当てて固定し,ピンの外周面に測定子を当てる。

−  スプライン溝に使用する玉と同径のピン又は玉を当てる専用の円筒形ジグを用いて,その外周面に測

定子を当てる。


9

B 1193-1

:2013

図 4−スプライン軸の支持部軸線に対するスプライン溝面のラジアル振れ

8.3.2 

スプライン軸の支持部軸線に対する部品取付部外径のラジアル振れ 

図 に示すように,スプライン軸をその支持部において二つの V ブロックなどを用いて水平に支え,両

端の部品取付部の外周面に測定子を当て,スプライン軸を 1 回転したときの振れを測定し,この値をスプ

ライン軸の支持部軸線に対する部品取付部外径のラジアル振れとする。

図 5−スプライン軸の支持部軸線に対する部品取付部外径のラジアル振れ

8.3.3 

スプライン軸の支持部軸線に対する支持部端面のアキシアル振れ 

図 に示すように,スプライン軸の片端の中心に玉を介して固定面に突き当てながら,支持部を二つの

V ブロックなどを用いて水平に支える。支持部端面に,図 に示すように測定子を当て,スプライン軸を
1 回転したときの振れを測定し,この値をスプライン軸の支持部軸線に対する支持部端面の軸方向のアキ

シアル振れとする。

図 6−スプライン軸の支持部軸線に対する支持部端面のアキシアル振れ


10

B 1193-1

:2013

8.4 

外筒の取付部の精度 

8.4.1 

スプライン軸のスプライン部軸線に対する外筒基準端面又はフランジ取付面のアキシアル振れ 

図 に示すように,外筒を固定用ジグを用いてスプライン部上に固定し,外筒の両端面からスプライン

軸の呼び径の 2 倍(2d

0

)の位置のスプライン部外径を,直接又はスプライン溝を基準にする適当な回転用

ジグを介して二つの V ブロックなどで支える。

次に,

スプライン軸の片端を玉を介して固定面に突き当て,

次のいずれかの状態でスプライン軸と外筒とを同時に回転させたときの振れを測定する。この測定値をス

プライン軸のスプライン部軸線に対する外筒の基準端面又はフランジ取付面のアキシアル振れとする。

−  外筒の基準側端面に直接又は適切な測定用ジグを介して外筒の外径の近傍に測定子を当てる。

−  フランジ取付面のフランジの外径の近傍に測定子を当てる。

なお,受渡当事者間の協定によって,スプライン軸を両センタ支持で測定してもよい。

図 7−スプライン軸のスプライン部軸線に対する外筒基準端面又はフランジ取付面のアキシアル振れ

8.4.2 

スプライン軸のスプライン部軸線に対する外筒外周面のラジアル振れ 

図 に示すように,外筒を固定用ジグを用いてスプライン部上に固定し,外筒の両端面からスプライン

軸の呼び径の 2 倍(2d

0

)の位置のスプライン部外径を,直接又はスプライン溝を基準にする適当な回転用

ジグを介して,二つの V ブロックなどで支える。次に,外筒外周面の数箇所に測定子を当てて,スプライ

ン軸と外筒とを同時に回転させたときの振れの最大値を測定する。この測定値をスプライン軸のスプライ

ン部軸線に対する外筒外周面のラジアル振れとする。

なお,受渡当事者間の協定によって,スプライン軸を両センタ支持で測定してもよい。

図 8−スプライン軸のスプライン部軸線に対する外筒外周面のラジアル振れ


11

B 1193-1

:2013

8.5 

スプライン軸の支持部軸線に対するスプライン部外径の全ラジアル振れ 

図 に示すように,スプライン軸をその支持部において二つの V ブロックなどを用いて水平に支える。

測定子の向きがスプライン軸の中心線とほぼ交差するように,外筒外周面又はスプライン部の外周面に当

てる。次に,スプライン軸を各 1 回転したときの振れを軸方向の数箇所の位置について測定し,その最大

値を全ラジアル振れとする。

なお,受渡当事者間の協定によって,スプライン軸を両センタ支持で測定してもよい。

図 9−スプライン軸の支持部軸線に対するスプライン部外径の全ラジアル振れ

8.6 

硬さ 

硬さの試験は,JIS B 7725 に規定する試験機を用い,JIS Z 2244 によって試験を行い,スプライン軸は

スプライン部外径で,外筒本体はスプライン溝近傍の端面で測定する。

検査 

ボールスプラインの検査は,外観,精度及び硬さについて行い,箇条 及び箇条 の規定に適合しなけ

ればならない。

10 

製品の呼び番号 

ボールスプラインの呼び番号は,次の a)h)によって構成する。

a)

規格の番号,

例  JIS B 1193-1:2013

b)

種類の記号

c)

外筒のフランジの有無(なしは,無記号)

d)

スプライン溝の数(次に N を続ける)

e)

呼び径

f)

スプライン軸のスプライン部有効長さ

g)

等級の記号

h)

シールの有無(なしは,無記号)


12

B 1193-1

:2013

例  JIS B 1193-1 AI F 6N 40×500  − C1  UU

シールの有無(なしは,無記号)

等級の記号

スプライン軸のスプライン部有効長さ

呼び径

スプライン溝の数

外筒のフランジの有無(なしは,無記号)

種類の記号

規格の番号

11 

表示 

ボールスプラインには,包装の見やすい位置に容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければなら

ない。

a)

この規格の番号

b)

種類及び等級

c)

スプライン溝の数

d)

呼び径

e)

製造業者名又はその略号

なお,外筒には見やすい位置に,製造業者名又はその略号,ボールスプラインの等級を表示することが

望ましい。


13

B 1193-1

:2013

附属書 A

(規定)

ボールスプラインの外筒の代表的な形状及び寸法

A.1 

一般 

この附属書は,ボールスプラインの外筒の代表的な形状及び寸法について規定する。

A.2 

量記号 

この附属書で用いる主な量記号は,箇条 によるほか次による。

A

:フランジ付きボールスプラインのフランジなし側面からフランジ側面までの距離

C

:ボールスプラインの外筒の全長

D

2

  :フランジ付きボールスプラインのフランジ外径

D

p1

  :フランジ付きボールスプラインの取付穴のピッチ円径

A.3 

ボールスプラインの外筒の代表的な形状及び寸法 

ボールスプラインの外筒の代表的な形状及び寸法は,

図 A.1,図 A.2,表 A.1 及び表 A.2 による。

注記  図は,構造の一例である。

図 A.1−フランジなしボールスプラインの外筒の代表的な形状


14

B 1193-1

:2013

注記  図は,構造の一例である。

図 A.2−フランジ付きボールスプラインの代表的な形状


15

B 1193-1

:2013

表 A.1−フランジなしボールスプラインの代表的な外筒寸法

呼び径

d

0

mm

AI 形,AII 形

R 形

寸法系列 1

寸法系列 2

D

1

C

a)

mm

D

1

C

a)

mm

D

1

C

a)

mm

基準寸法

mm

許容差

μm

基準寸法

mm

許容差

μm

基準寸法

mm

許容差

μm

6 12  0

−11

21 
30

14 0

−11

25 16  0

−11

27

8 15

25 
37

16 25

20

0

−13

32

10 19  0

−13

30 
47

21 0

−13

33 24

36

12 21

35 
54

− 28

38

13

− 24  0

−13

36

15 23  0

−13

40 
65

16

− 31  0

−16

41 
50

36 0

−16

57

20 30  0

−16

50 
60 
71

35 46

63

42 58

25 37

60 
70 
84

42 60

71

47 69

30 45

70 
80 
98

47 66

80

55 0

−19

82

40 60  0

−19

90

100

64 0

−19

100 72

105

50 75

100

112

80 125

90

0

−22

137

60 90  0

−22

127 
140

− 110

158

80 120

160 
217

− 140

0

−25

215

100 140

0

−25

160 
175

150 0

−25

185 
248

180 0

−25

265

120 160

200  −

a)

  外筒の全長 は,シールの寸法を含む。


16

B 1193-1

:2013

表 A.2−フランジ付きボールスプラインの代表的な外筒寸法

呼び径

d

0

 
 

mm

A I 形,A II 形

R 形

寸法系列 1

寸法系列 2

D

1

C

a)

 

mm

A

 

mm

D

2

 

mm

(最大)

取付穴

ピッチ

D

p1

mm

(最大)

取付

ボルト

呼び

b)

取付

穴数

b)

D

1

C

a)

 

mm

A

 

mm

D

2

 

mm

(最大)

取付穴

ピッチ

D

p1

mm

(最大)

取付

ボルト

呼び

b)

取付

穴数

b)

D

1

C

a)

 

mm

A

 

mm

D

2

 

mm

(最大)

取付穴

ピッチ

D

p1

mm

(最大)

取付

ボルト

呼び

b)

取付

穴数

b)

基準

寸法

mm

許容差

μ

m

基準

寸法

mm

許容差

μ

m

基準

寸法

mm

許容差

μ

m

6 12  0

−11

21

14 25  19  M3 4 14  0

−11

25

19

30 22 M3 4 16  0

−11

27

19 31  24  M3 4

30

23 20

8

15 25

16

28

22

M3

4

16 25

19

32

24

M3

4

20

0

−13

32

22 40  30  M4 4

37

28 20

10 19

0

−13

30

20 36  28  M4 4 21  0

−13

33

25

42 32 M4 4 24

36

25 44 34 M4 4

47

37 27

12 21

35

25  38  30  M4  4  −

− 28

38

27  48  38  M4  4

54

44

13

− 24

0

−13

36

28

45 34 M4 4 −

29

15 23

0

−13

40

29 43  32  M4 4 −

30 
33

65

54

16

− 31

0

−16

41

33

52 40 M4 4 36  0

−16

57

43 60  48  M5 4

50

43

20 30

0

−16

50

36 49  38 M4 4 35

46

36

60  46 M5 4 42

58

44 66  54 M5 4

38 63

54

43

60

53

71

57

25

37 60

43

60

47

M5

4

42 60

50

68

54

M5

4

47 69

53.5

72

60

M5

4

46 71

62

51

70

61

84

67

16

B 1

1

93-

1


2013


17

B 1193-1

:2013

表 A.2−フランジ付きボールスプラインの代表的な外筒寸法(続き)

呼び径

d

0

 
 

mm

A I 形,A II 形

R 形

寸法系列 1

寸法系列 2

D

1

C

a)

 

mm

A

 

mm

D

2

 

mm

(最大)

取付穴

ピッチ

D

p1

mm

(最大)

取付

ボルト

呼び

b)

取付

穴数

b)

D

1

C

a)

 

mm

A

 

mm

D

2

 

mm

(最大)

取付穴

ピッチ

D

p1

mm

(最大)

取付

ボルト

呼び

b)

取付

穴数

b)

D

1

C

a)

 

mm

A

 

mm

D

2

 

mm

(最大)

取付穴

ピッチ

D

p1

mm

(最大)

取付

ボルト

呼び

b)

取付

穴数

b)

基準

寸法

mm

許容差

μ

m

基準

寸法

mm

許容差

μ

m

基準

寸法

mm

許容差

μ

m

30 45

0

−16

70

49 70  54  M6 4 47  0

−18

66

54

77 60 M6 4 55  0

−19

82

64 88  72  M6 4

54 80

70

60

80

70

98

77

40 57

0

−19

90

76 90  70  M8 4 64  0

−19

100

86

100 82 M8 4 72

105

82.5

112 92 M8 4

100 86

60 90

70

93

73

100 73.4

86

50

70 100

84

108

86

M10

4

80 125 109

124

102

M10

4

90

0

−22

137 106.5

134 112 M10

4

112 96

75 100

75

113

91

112 96

60 85

0

−22

127 109  124  102  M10

4  −

− 110

0

−22

158

127

154 132 M10

4

90 129

107

80

− 140

0

−25

215 173.5

184 162 M12

4

100 135

0

−25

160 135  195  162  M17

4  −

− 180

265 213.5

230  206  M14

4

a)

  外筒の全長 は,シールの寸法を含む。

b)

  これらの値は,参考であって,規定ではない。

17

B 1

1

93-

1


2013


18

B 1193-1

:2013

附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS B 1193-1:2013

  ボールスプライン−第 1 部:一般特性及び要求事項

ISO 23848-1:2009

  Machine tools−Ball splines−Part 1: General characteristics and

requirements

(I)JIS の規定

(II) 
国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの評価
及びその内容

(V)JIS と国際規格との
技術的差異の理由及び今

後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

4  量記号

量記号

追加

ISO

規格にはない量記号を追加した。

この規格利用者の利便性

を図るため。

6  特性 6.1

溝ねじれ

5.1

追加

ISO

規格にはない数値の丸め方の規定を追

加した。

この規格利用者の利便性
を図るため。

8  試験方法

8.2  スプライン軸の溝ねじれ

 7.2

追加

測定できる移動量が規定の 100 mm 以上を

とれない場合の規定を追加した。

この規格利用者の利便性

を図るため。

8.3.1  スプライン軸の支持部
軸線に対 する スプライ ン溝
のラジアル振れ

 7.3.1

追加

ジグを用いた測定方法を追加した。また,ス

プライン軸の支持部軸線に対するスプライ
ン溝のラジアル振れの値を明確にした。

この規格利用者の利便性

を図るため。

8.3.2  スプライン軸の支持部
軸線に対 する 部品取付 外径

のラジアル振れ

 7.3.2

追加

スプライン軸の支持部軸線に対する部品取

付部外径のラジアル振れの値を明確にした。

この規格利用者の利便性

を図るため。

8.3.3  スプライン軸の支持部
軸線に対 する 支持部端 面の

アキシアル振れ

 7.3.3

追加

スプライン軸の支持部軸線に対する支持部
端面の軸方向のアキシアル振れの値を明確

にした。

この規格利用者の利便性
を図るため。

8.4.1  スプライン軸のスプラ
イン部軸 線に 対する外 筒基
準端面又 はフ ランジ取 付面

のアキシアル振れ

 7.4.1

追加

ジグを用いた測定方法を追加した。また,測

定子を当てる場所を明確にした。 
スプライン軸のスプライン部軸線に対する

外筒基準端面又はフランジ取付面のアキシ

アル振れの値を明確にした。

この規格利用者の利便性

を図るため。

18

B 1

1

93-

1


2013


19

B 1193-1

:2013

(I)JIS の規定

(II) 
国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの評価
及びその内容

(V)JIS と国際規格との
技術的差異の理由及び今

後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

8  試験方法
(続き)

8.4.2  スプライン軸のスプラ
イン部軸 線に 対する外 筒外
周面のラジアル振れ

 7.4.2

追加

ジグを用いた測定方法を追加した。また,受

渡当事者間の協定によって,スプライン軸を
両センタ支持で測定してもよいことを追加

した。

スプライン軸のスプライン部軸線に対する
外筒外周面のラジアル振れの値を明確にし

た。

この規格利用者の利便性

を図るため。

8.5  スプライン軸の支持部軸
線に対す るス プライン 部外
径の全ラジアル振れ

 7.5

追加

測定箇所に外筒外周面での測定を追加した。 この規格利用者の利便性

を図るため。

10  製 品 の
呼び番号

製品の呼び番号

9 −

追加

ISO

規格の例にはあるが,本文にはない外筒

のフランジの有無を追加した。

本文と例との整合を図る

ため。

附属書 A A.2

量記号

追加

ISO

規格にはない量記号を追加した。

この規格利用者の利便性

を図るため。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 23848-1:2009,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

−  追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

−  MOD  国際規格を修正している。

19

B 1

1

93-

1


2013