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B 1192

:2013

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義

1

3.1

  ボールねじ構成要素の用語及び定義

1

3.2

  幾何学上の用語及び定義

3

3.3

  寿命,荷重,速度などの用語及び定義

6

4

  種類及び等級

9

5

  呼び径と呼びリードとの組合せ

9

6

  品質

10

6.1

  外観

10

6.2

  リード精度

10

6.3

  ねじ軸各部の精度

11

6.4

  ナットの取付部の精度(図 及び図 参照)

13

6.5

  ねじ軸の半径方向の全振れ精度

14

6.6

  基準トルク変動率の許容域

16

6.7

  硬さ

16

7

  材料

16

7.1

  ねじ軸及びナットの材料

16

7.2

  ボールの材料

17

8

  測定方法

17

8.1

  測定場所の状態

17

8.2

  リード精度

17

8.3

  ねじ軸各部の振れ精度

17

8.4

  ナットの取付部の精度

20

8.5

  ねじ軸の半径方向の全振れ精度

22

8.6

  動トルク

23

8.7

  硬さ

24

9

  検査

24

10

  製品の呼び方

24

11

  表示

25

附属書 JA(参考)軸端の形状及び寸法

26

附属書 JB(参考)ナットの取付寸法

29

附属書 JC(参考)JIS と対応国際規格との対比表

36


B 1192

:2013

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

工作機器工業会(JMAA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規

格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規

格である。

これによって,JIS B 1192:1997 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 B

1192

:2013

ボールねじ

Ball screws

序文

この規格は,

2006 年に第 2 版として発行された ISO 3408-1,1991 年に第 1 版として発行された ISO 3408-2

及び 2006 年に第 2 版として発行された ISO 3408-3 を基とし,従来,日本工業規格で規定していた種類と,

その品質及び測定方法を規定し,

かつ,

対応国際規格には規定されていない材料及び検査を追加したため,

技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JC に示す。

1

適用範囲

この規格は,ボールねじについて規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 3408-1:2006

,Ball screws−Part 1: Vocabulary and designation

ISO 3408-2:1991

,Ball screws−Part 2: Nominal diameters and nominal leads−Metric series

ISO 3408-3:2006

,Ball screws−Part 3: Acceptance conditions and acceptance tests(全体評価:MOD)

なお,対応の程度を表す記号

MOD は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき, 修正している

ことを示す。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 1501

  転がり軸受−鋼球

JIS B 7726

  ロックウェル硬さ試験−試験機の検証及び校正

JIS G 4051

  機械構造用炭素鋼鋼材

JIS K 2001

  工業用潤滑油−ISO 粘度分類

JIS Z 2245

  ロックウェル硬さ試験−試験方法

JIS Z 8703

  試験場所の標準状態

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1

ボールねじ構成要素の用語及び定義

3.1.1

ボールねじ(ball screw)


2

B 1192

:2013

3.1.1.1

ボールねじ(ball screw)

ねじ軸及びナットがボールを介して作動する機械部品。

回転運動を直線運動に又は直線運動を回転運動に変換することが可能である。

3.1.1.2

位置決め用ボールねじ,タイプ P(positioning ball screw, type P)

回転角及びリードから軸方向移動量の間接的測定が可能であり,バックラッシのない(予圧状態の)精

密位置決めに用いるボールねじ。

注記  位置決め用ボールねじとしては,C 系列及び Cp 系列の 2 種類がある。

3.1.1.3

搬送用ボールねじ,タイプ T(transport ball screw, type T)

ボールねじの回転角とリードに無関係な測定系によって,移動量を測定できるボールねじ。

注記  通常,等級 7 及び 10 を用いるが,トルク変動における高性能(平滑運転)が要求される特別な

使用に対しては,等級 0〜5 を使用してもよい。

3.1.1.4

1

条ボールねじ(single-start ball screw)

リードがピッチに等しいボールねじ。

3.1.1.5

多条ボールねじ(multiple-start ball screw)

リードがピッチの整数倍であるボールねじ。

3.1.2

ねじ軸(ball screw shaft)

1 本(又は,複数の)ねじ状の溝が設けられた円筒軸。

3.1.3

ナット(ball nut)

3.1.3.1

ナット(ball nut)

ナット本体に循環機構,シール及びナット付附属物を組み付けたもの。

3.1.3.2

ナット本体(ball nut body)

循環機構,シール及びナット付附属物を除いたナット。

3.1.3.3

循環機構(ball recirculation system)

ボールを循環運動させる機構。

3.1.3.4

シール(end seals)

ナット本体に取り付けられ,異物がナットに侵入するのを防止し,また,潤滑剤の部分的な保持を行う

部品。

3.1.4

ボール(ball)

3.1.4.1

負荷ボール(load ball)

荷重を受けるボール。


3

B 1192

:2013

3.1.4.2

スペーサボール(spacer ball)

負荷ボールより小さい径で,荷重を受けず,負荷ボール同士の干渉を防ぐためのボール。

3.2

幾何学上の用語及び定義

3.2.1

ボールねじの寸法に対する幾何学的記号

ボールねじの寸法に対する幾何学的記号は,

図 による。

 
1  :ねじ軸(ball screw shaft) 
2  :ボール(ball) 
3  :ナット(ball nut) 
d

0

  :呼び径(nominal diameter)

d

1

  :ねじ部外径(ball screw shaft outer diameter)

d

2

  :ねじ部溝谷径(ball screw shaft root diameter)

d

3

  :支持部外径(journal diameter)

D

1

  :フランジ部外径(ball nut outer diameter)

D

2

  :ナット部溝谷径(ball nut root diameter)

D

3

  :ナット本体内径(ball nut internal diameter)

D

pw

 :ピッチ円径(pitch circle diameter)

D

w

  :ボール径(ball diameter)

l

1

  :ねじ部長さ(thread length)

P

h

  :リード(lead)

α  :接触角(nominal contact angle) 
φ  :リード角(lead angle)

図 1−ボールねじの寸法に対する幾何学的記号

3.2.2

ボールねじ用語及び定義

3.2.2.1

呼び径,d

0

(nominal diameter)

ボールねじのサイズを表す公差をもたないねじ軸のねじ部外径。公差をもたないピッチ円径で表示する


4

B 1192

:2013

場合もある。

3.2.2.2

ピッチ円径,D

pw

(pitch circle diameter)

ねじ軸とナット本体とが,理論的な接触点で接触しているボールの中心を包含する円筒の直径(

図 

図 参照)。

3.2.2.3

ねじ溝(ball track)

ねじ軸とナットとが相対する部分でボールが転動するねじ状の空間。

ねじ溝の表面をねじ溝面という

2

参照)

1:ねじ軸(ball screw shaft) 
2:ボール(ball) 
3:ナット(ball nut)

図 2−ねじ溝

3.2.2.4

  ボール溝(grooves)

3.2.2.4.1

ゴシック形状溝(gothic groove, ogival groove)

溝直角断面がゴシックアーチ形状のボール溝。

3.2.2.4.2

サーキュラ形状溝(round groove)

溝直角断面が単一円弧形状のボール溝。


5

B 1192

:2013

3.2.2.5

ボール溝適合度,f

rs

f

rn

(conformity)

ボール径 D

w

に対するねじ軸のボール溝半径 r

s

又はナット本体のボール溝半径 r

n

の比(

図 参照)。

    f

rs

r

s

/D

w

  又は  f

rn

r

n

/D

w

ここに,添字 s:ねじ軸

        添字 n:ナット

3.2.2.6

接触角,α(contact angle)

ボールの中心を通り軸に直角な線と,ボールの中心と接触点とを結ぶ線とがなす角(

図 参照)。

3.2.2.7

軸方向隙間,s

a

(backlash, axial play)

ナット本体とねじ軸との間に回転運動がないとき,その間の自由な軸方向の隙間。

3.2.2.8

半径方向隙間,s

r

(radial play)

ナット本体とねじ軸との間に回転運動がないとき,その間の自由な半径方向の隙間。

3.2.2.9

移動量,l(travel)

リードに従って任意の回転数回転したときの,軸方向移動量。

3.2.2.9.1

呼びリード,P

h0

(nominal lead)

ボールねじのサイズを表すための公差をもたないリード。

3.2.2.9.2

基準リード,P

hs

(specified lead)

温度上昇又は荷重によって発生する変形量の補償のため,呼びリードに対し補正を加えたリード。搬送

用ボールねじにおいては,一般には呼びリードと同じ。

3.2.2.9.3

実リード,P

h

(lead)

2πrad の回転(又は 1 回転)に対する,実際のねじ軸とナットとの相対的な軸方向移動量。

3.2.2.9.4

呼び移動量,l

0

(nominal travel)

呼びリードに従って,任意の回転数回転したときの軸方向移動量[

図 3 a)  の①]。

3.2.2.9.5

基準移動量,l

s

(specified travel)

基準リードに従って任意の回転数回転したときの軸方向移動量[

図 3 a)  の②]。

3.2.2.9.6

実移動量,l

a

(actual travel)

任意のねじ軸回転角に対するナットの実際の軸方向移動量。8.2 b)  によって求める[

図 3 a)  の③]。

3.2.2.9.7

代表移動量,l

m

(actual mean travel)

実移動量の傾向を代表する直線。ナットの有効移動量(ねじ軸のねじ部有効長さに対する実移動量)を


6

B 1192

:2013

示す曲線から,最小二乗法又は簡単で適切な近似法によって求める[

図 3 a)  の④]。

注記  近似法による代表移動量線の求め方を,図 3 b)  に示す。実移動量曲線の少なくとも二つの上側

頂点を通る 1 本又は数本の接線を引き[

図 3 b)  のⓐⓑ],下側頂点に対してもこの処理を行う

図 3 b)  のⓒ]。次に,各々の接線に平行な実移動量曲線の全てを包含する直線を引き[図 3 b)

のⓐ′ⓑ′ⓒ′]

,縦軸に平行にそれぞれの変動幅を決定し[

図 3 b)  のⓘⓙⓚ],その最小のも

のを決定した後[

図 3 b)  のⓘ],決定された上下 2 本の平行線から等しい距離に平行な直線を

引き[

図 3 b)  のⓖ],これを代表移動量線とする。

3.2.2.9.8

ねじ部有効長さ,l

u

(useful travel)

ボールねじの軸方向移動量誤差を規定するねじ軸のねじ部長さ[

図 3 a)  の⑨]。

3.2.2.10

  代表移動量目標値及び代表移動量誤差

3.2.2.10.1

代表移動量目標値,c(travel compensation)

有効移動量内の基準移動量と呼び移動量との差[

図 3 a)  の⑩]。

3.2.2.10.2

代表移動量誤差,e

p

(tolerance on specified travel)

ナットの有効移動量又はねじ軸のねじ部有効長さに対応する代表移動量と基準移動量との差[

図 3 a)  の

⑤]

3.2.2.11

変動,v(travel variation)

代表移動量線に平行な 2 本の直線で挟んだ実移動量曲線の最大幅で,次の三項目について規定する。

v

u

ナットの有効移動量又はねじ軸のねじ部有効長さに対応するもの[

図 3 a)  の⑥]。

v

300

ねじ軸のねじ部有効長さの間にとった任意の 300 mm に対応するもの[

図 3 a)  の⑦]。

v

ねじ軸のねじ部有効長さの間にとった任意の 1 回転(2πrad)に対応するもの[

図 3 a)  の⑧]。

3.3

寿命,荷重,速度などの用語及び定義

3.3.1

寿命,L(life)

個々のボールねじに対し,ねじ軸若しくはナット本体のいずれかのボール溝又は転動体に疲れの最初の

兆候が現れるまでのナット本体に対するねじ軸の回転数。

3.3.2

定格寿命,L

10

(basic rating life)

個々のボールねじ又は同一条件下で作動する同一形式のボールねじの一群に対し,90 %の確率で 3.3.1

に到達する寿命。

3.3.3

基本動定格荷重,C

a

(basic dynamic axial load rating)

ボールねじが 100 万回転の定格寿命に対して理論的に耐え得る一定な軸方向荷重。

3.3.4

基本静定格荷重,C

0a

(basic static axial load rating)

ボールとねじ溝との間の最大荷重を受ける接触点において,ボール及びねじ溝の総永久変形量が,ボー

ル径の 0.000 1 倍に対応する静的軸方向荷重。


7

B 1192

:2013

3.3.5

予圧,F

pr

(preload)

ボールねじのバックラッシの低減又は剛性の増大を図るため,一群のオーバサイズボールを組み込んだ

ナット,又は相互に軸方向に変位させた一対のナットを使用してボールねじ内に作用させる力。

注記  このようにしたナットを,予圧ナットという。

3.3.6

予圧動トルク,T

p

(dynamic drag torque)

所定の予圧を与えたボールねじを外部から荷重の作用しない状態及びシールを取り付けない状態で,ね

じ軸に対してナットを回転させるのに要する動トルク,又はナットに対してねじ軸を回転させるのに要す

る動トルク。

3.3.7

予圧全動トルク,T

t

(total dynamic drag torque)

所定の予圧を与えたボールねじを外部から荷重の作用しない状態及びシールを取り付けた状態で,ねじ

軸に対してナットを回転させるのに要する動トルク,又はナットに対してねじ軸を回転させるのに要する

動トルク。

3.3.8

基準トルク,T

p0

目標として設定した予圧動トルク[

図 の①]。

3.3.9

基準トルク変動値,

ΔT

p0

目標として設定した予圧動トルクの変動値。基準トルクに対し正及び負にとる[

図 の②]。

3.3.10

基準トルク変動率

基準トルク T

p0

に対する基準トルク変動値

ΔT

p0

の割合。

3.3.11

実トルク曲線

実際の予圧ボールねじについて測定記録した動トルク曲線[

図 の③]。

3.3.12

平均実トルク,T

pa

ねじ部有効長さについてナットを往復運動させて測定したときの始動トルクを除いた実トルク曲線の最

大値と最小値との算術平均値[

図 の④]。

3.3.13

実トルク変動値,

ΔT

pa

ねじ部有効長さについてナットを往復運動させて測定したときの始動トルクを除いた実トルク曲線の最

大変動値。平均実トルクに対し正及び負にとる[

図 の⑤]。

3.3.14

実トルク変動率

平均実トルク T

pa

に対する実トルク変動値

ΔT

pa

の割合。

3.3.15

軸方向剛性,R(axial rigidity, stiffness, spring rate)


8

B 1192

:2013

軸方向たわみに対する単位たわみ当たりの荷重。

3.3.16

危険速度,n

cr

(critical speed)

ボールねじが共振を生じるようなナット又はねじ軸の回転速度。

a)

  移動量 

b)

  代表移動量の求め方 

図 3−用語の定義の説明図(I


9

B 1192

:2013

図 4−用語の定義の説明図(II

4

種類及び等級

ボールねじの種類は,位置決め用として C 系列及び Cp 系列,搬送用として Ct 系列とする。種類及び等

級は,

表 による。

表 1−種類及び等級

種類

系列記号

等級

位置決め用

    C

0,1,3,5

    Cp 0,1,3,5

搬送用

    Ct 0,1,3,5,7,10

5

呼び径と呼びリードとの組合せ

ボールねじの呼び径と呼びリードとの組合せは,

表 による。

なお,太字の数値のものを,推奨の組合せとする。


10

B 1192

:2013

表 2−呼び径と呼びリードとの組合せ

単位  mm

呼び径

d

0

呼びリード

P

h0

  6

1

2

2.5

  8

1

2

2.5

 10

1

2

2.5 3  4  5

6

 12

2

2.5 3  4  5 6 8 10

2

 16

2

2.5 3  4  5 6 8 10

12

16

 20

3

4

5 6 8 10

12

16

20

25      4 5 6 8 10

12

16

20

25

32      4 5 6 8 10

12

16

20

25 32

40       5 6 8 10

12

16

20

25 32 40

50       5 6 8 10

12

16

20

25 32 40

63       5 6 8 10

12

16

20

25 32 40

80        6 8

10

12

16

20

25 32 40

0

10

12

16

20

25 32 40

2

10

12

16

20

25 32 40

160           12

16

20

25 32 40

200           12

16

20

25 32 40

注記 1  軸端の形状及び寸法を,JA.1 に示す。 
注記 2  ナットの取付寸法を,JB.1 に示す。

6

品質

6.1

外観

ボールねじの外観は,割れ,機能上有害なきず,かえり,さびなどの欠点があってはならない。

6.2

リード精度

ボールねじのリード精度は,8.2 によって測定したとき,その許容値は,それぞれ

表 3〜表 に適合しな

ければならない。


11

B 1192

:2013

表 3−位置決め用ボールねじに対する累積代表リード誤差及び変動(許容値)

単位  μm

等級

C0 C1 C3 C5 Cp0 Cp1 Cp3 Cp5

項目

代表  変動  代表  変動  代表 変動 代表 変動 代表 変動 代表 変動  代表  変動  代表 変動

ねじ部有効

長さ l

u

(mm)

移動

量誤 

移動

量誤 

移動

量誤

移動

量誤

移動

量誤

移動

量誤

移動

量誤 

移動

量誤

を超え  以下

e

p

v

u

e

p

v

u

e

p

v

u

e

p

v

u

e

p

v

u

e

p

v

u

e

p

v

u

e

p

v

u

315   4  3.5

 6

 5

12

 8

 23

 18

 4

3.5

 6

 6

12

12   23

 23

315

400   5  3.5

 7

 5

13

10

 25

 20

 5

3.5

 7

 6

13

12   25

 25

400

500   6  4

 8

 5

15

10

 27

 20

 6

4

 8

 7

15

13   27

 26

500

630   6  4

 9

 6

16

12

 30

 23

 6

4

 9

 7

16

14   32

 29

630

800   7  5

10

 7

18

13

 35

 25

 7

5

10

 8

18

16   36

 31

800  1 000   8  6

11

 8

21

15

 40

 27

 8

6

11

 9

21

17   40

 34

1 000  1 250   9  6

13

 9

24

16

 46

 30

 9

6

13

10

24

19   47

 39

1 250  1 600  11  7

15

10

29

18

 54

 35

11

7

15

11

29

22   55

 44

1 600  2 000  −

− 18 11 35 21

65

40

18

13 35 25

65

51

2 000  2 500  −

− 22 13 41 24

77

46

22

15 41 29

78

59

2 500  3 150  −

− 26 15 50 29

93

54

26

17 50 34

96

69

3 150  4 000  −

− 32 18 62 35

115

65

32

21 62 41 115

82

4 000  5 000  −

− 76 41

140

77

− 76 49 140

99

5 000  6 300  −

170

 93

− 170

119

6 300  8 000  −

213

115

8 000  10 000  −

265

140

表 4−位置決め用ボールねじに対する変動(許容値)

単位  μm

等級 C0 C1 C3 C5 Cp0

Cp1 Cp3 Cp5

項目

v

300

v

v

300

v

v

300

v

v

300

v

v

300

v

v

300

v

v

300

v

v

300

v

許容値 3.5 3 5 4 8 6 18

8 3.5

3 6 4 12 6 23 8

表 5−搬送用ボールねじに対する代表移動量誤差及び変動(許容値)

単位  μm

等級 Ct0

Ct1

Ct3

Ct5

Ct7

Ct10

項目

代表移動量誤差(e

p

300

u

p

300

v

l

e

×

±

=

で計算する

a)

変動

変動(v

u

) 規定しない。

変動(v

300

) 3.5

6  12 23 52

210

変動(v

) 規定しない。

a)

  e

p

:代表移動量誤差(μm)

l

u

:ねじ部有効長さ(mm)

v

300

:任意の 300 mm に対する変動(μm)

6.3

ねじ軸各部の精度

6.3.1

C

系列ボールねじのねじ軸各部の精度

ねじ軸の支持部軸線に対するねじ溝面及び部品取付部外径の半径方向の円周振れ並びに支持部端面の直


12

B 1192

:2013

角度の公差は,8.3.1 によって測定したとき,

表 の規定に適合しなければならない(図 参照)。

図 5系列ボールねじの各部の精度(例)

表 6系列ボールねじのねじ軸各部の精度

単位  μm

項目

ねじ軸の支持部軸線に対するねじ溝

面の半径方向の円周振れ

a)

及び部品

取付部外径の半径方向の円周振れ

ねじ軸の支持部軸線に対する支持部

端面の直角度

測定方法

図 及び図 8

図 

呼び径 d

0

(mm)

振れ公差

直角度公差

を超え

以下 C0 C1 C3 C5 C0 C1 C3 C5

  8

3

 5

 8

10

2

3

4

5

 8

 12

4

 5

 8

11

2

3

4

5

12

 20

4

 6

 9

12

2

3

4

5

20

32 5

7 10 13 2 3 4 5

32

50 6

8 12 15 2 3 4 5

50

80 7

9 13 17 3 4 5 7

80 125 − 10 15 20 − 4 6 8

a)

  この項目の測定には,ねじ軸軸線の振れの影響が含まれるので,その補正が必要となる。

その補正方法としては,ねじ軸全長と,支点から測定点までの距離(L

1

L

2

)との比によ

って(

図 参照),表 10 のねじ軸軸線の全振れ公差から補正値を求め,表 の公差に加

えて適用する。

6.3.2

Cp

系列及び Ct 系列ボールねじのねじ軸各部の精度

ねじ軸のねじ部軸線に対する支持部外径及び部品取付部外径の半径方向の円周振れ並びにねじ部軸線に

対する支持部端面の直角度の公差は,8.3.2 によって測定したとき,

表 の規定に適合しなければならない

図 参照)。


13

B 1192

:2013

図 6Cp 系列及び Ct 系列ボールねじの取付部の精度(例)

表 7Cp 系列及び Ct 系列ボールねじのねじ軸各部の精度

単位  μm

項目

ねじ軸のねじ部軸線に対する
支持部外径の半径方向の円周
振れ

a)

ねじ軸のねじ部軸線に対する
部品取付部外径の半径方向の
円周振れ

b)

ねじ軸のねじ部軸線に対する支持部端
面の直角度

c)

測定方法

図 10 

図 11 

図 12 

呼び径

d

0

(mm)

測定 
基準 
長さ

(mm)

振れ公差

振れ公差

呼び径

d

0

(mm)

直角度公差

を超

以下

Cp0, 
Ct0

Cp1, 
Ct1

Cp3, 
Ct3

Cp5, 
Ct5

Ct7 Ct10 Cp0,

Ct0

Cp1, 
Ct1

Cp3, 
Ct3

Cp5, 
Ct5

Ct7 Ct10

を超

以下

Cp0, 
Ct0

Cp1, 
Ct1

Cp3, 
Ct3

Cp5, 
Ct5

Ct7 Ct10

    6    20    80  受 渡

当 事

者 間
の 取
決 め

に よ

10 12

20 40

63

受 渡
当 事

者 間
の 取
決 め

に よ

5

6

8

12

16

6

63 受渡

当 事

者 間
の 取
決 め

に よ

3 4 5

6

10

 20   50  125

12  16

25  50   80

6

 8

10

16

20

63 125

4

5

6   8

12

 50  125  200

16  20

32  63  100

8

10

12

20

25 125 200 −

− 6  8 10

16

125 200  315  −

− 25

40 80 125 −

12

16

25

32

a)

  l

1

が測定基準長さ を超える場合は,

表 に l

1

/を乗じて補正する。

b)

  l

2

が測定基準長さ を超える場合は,

表 に l

2

/を乗じて補正する。

c)

  ねじ軸を 1 回転させたときの支持部外径に置いた 2 個の測定子の振れの差を読み取り,この値を表 に加えて規

格値とする。

6.4

ナットの取付部の精度(図 及び図 参照)

6.4.1

C

系列ボールねじのナットの取付部の精度

ねじ軸のねじ部軸線に対するナット基準端面又はフランジ取付面の直角度,及びナット外周面の半径方

向の円周振れ又はナット外周面の平行度の公差は,8.4.1 によって測定したとき,

表 の規定に適合しなけ

ればならない。


14

B 1192

:2013

表 8系列ボールねじのナットの取付部の精度

単位  μm

項目

ナット基準端面又はフランジ

取付面の直角度

ナット外周面(円筒形の場合)

の半径方向の円周振れ

ナット外周面(平面形取付面の場合)

の平行度

測定方法

図 13 

図 14 

図 15 

ナット外径

D

1

(mm)

振れ公差

振れ公差

取付基準長さ

(mm)

平行度公差

を超え  以下

C0 C1 C3 C5 C0 C1 C3 C5

を超え 以下 C0 C1 C3

C5

 20

5

 6

 8

10

 5

 6

 9

12

 50

5

 6   8

10

 20

 32

5

 6

 8

10

 6

 7

10

12

 32

 50

6

 7

 8

11

 7

 8

12

15

 50

 80

7

 8

10

13

 8

10

15

19

 50

100

7

 8  10

13

80 125 7

9 12 15

9 12 20 27

125 160 8  10 13 17 10 13 22 30          
160 200  − 11 14 18 − 16 25 34 100

200

− 10 13

17

200 250  − 12 15 20 − 18 28 38

6.4.2

Cp

系列及び Ct 系列ボールねじのナットの取付部の精度

ねじ軸のねじ部軸線に対するナットのフランジ取付面の直角度,ナット外周面の半径方向の円周振れ又

はナット外周面の平行度の公差は,8.4.2 によって測定したとき,

表 の規定に適合しなければならない。

表 9Cp 系列及び Ct 系列ボールねじのナットの取付部の精度

単位  μm

項目

ナットのフランジ取付面の直角

ナット外周面(円筒形の場合)

の半径方向の円周振れ

ナット外周面(平面形取付面の場合)

の平行度

測定方法

図 13 

図 14 

図 15 

ナット外径

D

1

又はフラ

ンジ外径 D

2

(mm)

直角度公差

振れ公差

測定
基準

長さ

平行度公差

を超え  以下 Cp0,

Ct0

Cp1, 
Ct1

Cp3, 
Ct3

Cp5, 
Ct5

Ct7 Ct10 Cp0,

Ct0

Cp1, 
Ct1

Cp3, 
Ct3

Cp5, 
Ct5

Ct7 Ct10 (mm)Cp0,

Ct0

Cp1, 
Ct1

Cp3, 
Ct3

Cp5, 
Ct5

Ct7 Ct10

 16   32   8  10  12

16  20  −

  8

10

12

16

20

100

14

16 20 25 32

 32   63  10  12  16

20  25  − 10

12

16

20

25

63 125 12 16 20

25 32 − 12

16

20

25

32

125 200 16 20 25

32 40 − 16

20

25

32

40

200 500 −

− 32

40 50 −

32

40

50

注記  ナット外周面の平行度(平面形取付面の場合)公差は,測定基準長さ 100 mm に対し適用する。測定長さが測

定基準長さ 100 mm と異なる場合には補正して適用する。その補正は,

表 の値に(実際の測定長さ)/(測

定基準長さ 100 mm)を乗じて行う。

6.5

ねじ軸の半径方向の全振れ精度

6.5.1

C

系列ボールねじのねじ軸支持部軸線に対するねじ部外径の半径方向の全振れ

ねじ軸支持部軸線に対するねじ部外径の半径方向の全振れ公差は,8.5.1 によって測定したとき,

表 10

の規定に適合しなければならない(

図 参照)。


15

B 1192

:2013

表 10系列ボールねじのねじ軸支持部軸線に対するねじ部外径の半径方向の全振れ

単位  μm

等級 C0

C1

C3

C5

呼び径 d

0

を超え  −  8 12 20 32 50  −    8 12 20 32 50 80 −   8 12 20 32 50   80  −  8 12 20 32 50  80

(mm)

以下  8 12 20 32 50 80  8  12 20 32 50 80 125 8

12 20 32 50 80 125 8  12 20 32 50 80 125

を超え  以下

− 125

15 15

15

 20 20 15

25 25 20

 35 35 35

軸 125 200

25 20

20 15

 30 25 20 15

35 35 25 20

 50 40 40 35

全 200 315

35 25

20 20

 40 30 25 20

50 40 30 30

 65 55 45 40

長 315 400

 35 25 20 15

 45 40 30 25 20

60 50 40 35 25

 75 65 55 45 35

(mm)

400 500

 45 35 25 20

 50 40 30 25

65 50 40 30

 80 60 50 45

 500 630

 50 40 30 20 15

 60 45 35 25 20

70 55 45 35 30

 90 75 60 50 40

 630 800

 50 35 25 20

60 40 30 25

70 55 40 35

 90 70 55 45

 800

1

000

 65 45 30 25

75 55 40 30 25

95 65 50 40 30

  120 85 65 50 45

1 000

1 250

 85 55 40 30

95 65 45 35 30

120 85 60 45 35

 150 100 75 60 50

1 250

1 600

  110 70 50 40

130 85 60 45 35

160 110 75 55 40

 190 130 95 70 55

1 600

2 000

95 65 45

120 80 55 40

140 95 70 50

 170 120 85 65

2 000

2 500

− −

100 70 50

120 85 60

 150 110 80

2 500

3 150

− −

130 90 60

160 110 75

 200 140 95

3 150

4 000

− −

120 80

220 150 100

 260 180 120

4 000

5 000

− −

200 130

240 160

5 000

6 300

− −

310 210

6 300

8 000

− −

280

 8

000

10

000

− −

370

6.5.2

Cp

系列及び Ct 系列ボールねじのねじ軸ねじ部軸線に対するねじ部外径の半径方向の全振れ

ねじ軸ねじ部軸線に対するねじ部外径の半径方向の全振れ公差は,8.5.2 によって測定したとき,

表 11

の規定に適合しなければならない(

図 参照)。


16

B 1192

:2013

表 11Cp 系列及び Ct 系列ボールねじの測定基準長さ及び

細長比に対するねじ軸ねじ部外径の半径方向の全振れ

単位  μm

項目

測定基準長さに対するねじ軸ねじ部外径の
半径方向の全振れ

細長比に対するねじ軸ねじ部外径の半径方向の全振れ

呼び径 d

0

(mm)

測定基準
長さ l

3

等級

細長比

a)

等級

を超え  以下

(mm) Cp0,

Ct0

Cp1, 
Ct1

Cp3, 
Ct3

Cp5, 
Ct5

Ct7 Ct10 を超え 以下 Cp0,

Ct0

Cp1, 
Ct1

Cp3, 
Ct3

Cp5, 
Ct5

Ct7 Ct10

  6   12

80

16

20  25  32

40

80

 40

 32

 40

 50

 64

 80

160

 12   25

160

40

 60

 48

 60

 75

 96

120

240

 25   50

315

60

 80

 80

100

125

160

200

400

50

100  630        80 100

128

160

200

256

320

640

100

200

1

250

       

注記 1  測定長さが測定基準長さ l

3

と異なる場合,その振れ公差は,

表 11 の値に(測定長さ)/(測定基準長さ l

3

の比を乗じたものとする。

注記 2  ねじ部長さが,測定基準長さ l

3

の 4 倍以上の場合は,細長比に対する振れ公差(最大)を適用する。

a)

  細長比とは,ねじ軸のねじ部有効長さ l

u

をボールねじの呼び径 d

0

で除した値 l

u

/d

0

をいう。

6.6

基準トルク変動率の許容域

C 系列,Cp 系列及び Ct 系列ボールねじの基準トルク変動率の許容域は,8.6 によって測定したとき,表

12

の規定に適合しなければならない。

表 12系列,Cp 系列及び Ct 系列ボールねじの基準トルク変動率の許容域

単位  %

基準トルク

ねじ部有効長さ  l

u

T

p0

4 000 mm 以下

4 000 mm を超え 10 000 mm 以下

(N・m)

細長比:40 以下

細長比:40 を超え 60 以下

を超え 以下 C0,

Cp0, 
Ct0

C1, 
Cp1, 
Ct1

C3, 
Cp3, 
Ct3

C5, 
Cp5, 
Ct5

Ct7 Ct10 C0,

Cp0,
Ct0

C1, 
Cp1,
Ct1

C3, 
Cp3,
Ct3

C5, 
Cp5,
Ct5

Ct7 Ct10 C0,

Cp0,
Ct0

C1, 
Cp1, 
Ct1

C3, 
Cp3, 
Ct3

C5, 
Cp5, 
Ct5

Ct7 Ct10

0.2

0.4

±30  ±35  ±40  ±50  −

−  ±40 ±40 ±50 ±60

0.4

0.6

±25  ±30  ±35  ±40  −

−  ±35 ±35 ±40 ±45

0.6

1.0

±20  ±25  ±30  ±35  ±40  −  ±30 ±30 ±35 ±40 ±45

−  ±40  ±45  ±50

1.0

2.5

±15  ±20  ±25  ±30  ±35  −  ±25 ±25 ±30 ±35 ±40

−  ±35  ±40  ±45

2.5

6.3

±10  ±15  ±20  ±25  ±30  −  ±20 ±20 ±25 ±30 ±35

−  ±30  ±35  ±40

6.3 10.0 −

−  ±15  ±20  ±30  −

±20 ±25 ±35

−  ±25  ±30  ±35

6.7

硬さ

ボールねじの硬さは,8.7 によって測定したとき,55HRC 以上とする。

7

材料

7.1

ねじ軸及びナットの材料

ボールねじのねじ軸及びナットの材料は,JIS G 4051 に規定する鋼材,又は機械特性がこれと同等以上

の鋼材とする。


17

B 1192

:2013

7.2

ボールの材料

ボールねじのボールの材料は,JIS B 1501 に規定する材料,又は機械特性がこれと同等以上の合金鋼鋼

材とする。

8

測定方法

8.1

測定場所の状態

ボールねじの測定場所の状態は,JIS Z 8703 に規定する標準温度状態を 20  ℃とし,標準状態の温度の

許容差は,リードの測定については 1 級,その他の測定については 15 級とする。

8.2

リード精度

ボールねじのリード精度は,実移動量及び変動(v

)について次によって測定し,代表移動量誤差及び

その他の変動については,計算又は作図によって求める。

なお,実移動量については,ねじ軸単体の測定で代用してもよい。

a)

ねじ軸の支持方法は,支点間の自重たわみの影響による測定誤差が極力含まれないように支持する。

b)

実移動量の測定は,連続測定方法又はねじ軸を固定し,回転角度の同じ位置で

表 13 に示す 300 mm 当

たりの最小測定箇所数による測定方法のいずれかによる。

表 13300 mm 当たりの最小測定箇所数

等級

呼びリード  P

h0

C, Cp, Ct

2.5 mm

以下

2.5 mm を超え

5 mm 以下

5 mm を超え

10 mm 以下

10 mm を超え

20 mm 以下

20 mm を超え

40 mm 以下

 0

20

20

15

6

 1

15

15

10

5

 3

10

10

 5

4

2

 5

 6

 6

 3

3

1

 7

 3

 3

 1

1

1

10

 1

 1

 1

1

1

注記  ねじ軸単体の測定に当たっては,測定子をねじ溝面の片側に当ててもよい。この際,ねじ溝面

と測定子との接触位置は,ボールねじにおけるねじ溝面とボールとの接触位置が望ましい。

c)

変動 v

の測定は,1 リード内における連続測定によるか,又は 1 リードごとに 9 回の測定(8×45°)

で行う。測定位置は,ねじ軸の有効ねじ部の両端近傍及び中央とする。

8.3

ねじ軸各部の振れ精度

ねじ軸各部の振れ精度は,次によって測定する。

なお,ねじ軸の支持方法は,ねじ軸精度の測定時にその曲がり及び傾きの影響による測定誤差が極力含

まれないように正確に支持する。

8.3.1

C

系列ボールねじのねじ軸各部の振れ精度

8.3.1.1

ねじ軸の支持部軸線に対するねじ溝面の半径方向の円周振れ

図 に示すように,ねじ軸をねじ部両端の近傍において,使用ボールと同寸法の複数のボールを用いて

支え,ねじ軸の支持部外径に測定子を当て,軸を 1 回転させたときの振れ 及び を測定し,この二つの

値をねじ軸の支持部軸線に対するねじ溝面の半径方向の円周振れとする。

この場合,組み立てたナット又は専用ジグを利用して,ねじ軸を支持してもよい。


18

B 1192

:2013

図 7−ねじ軸の支持部軸線に対するねじ溝面の半径方向の円周振れ

8.3.1.2

ねじ軸の支持部軸線に対する部品取付部外径の半径方向の円周振れ

図 に示すように,ねじ軸をその支持部において V ブロックなどを用いて水平に支え,部品取付部の外

径に測定子を当て,ねじ軸を 1 回転させたときの振れ を測定し,この値をねじ軸の支持部軸線に対する

部品取付部外径の半径方向の円周振れとする。

図 8−ねじ軸の支持部軸線に対する部品取付部外径の半径方向の円周振れ

8.3.1.3

ねじ軸の支持部軸線に対する支持部端面の直角度

図 に示すように,ねじ軸の片端をボールを介して固定面に突き当てながら支持部において V ブロック

などを用いて水平に支え,その支持部端面に測定子を当て,軸を 1 回転したときの振れ を測定し,この

値をねじ軸の支持部軸線に対する支持部端面の直角度とする。


19

B 1192

:2013

図 9−ねじ軸の支持部軸線に対する支持部端面の直角度

8.3.2

Cp

系列及び Ct 系列ボールねじのねじ軸各部の振れ精度

8.3.2.1

ねじ軸のねじ部軸線に対する支持部外径の半径方向の円周振れ

図 10 に示すように,ねじ軸をねじ部両端から呼び径の 2 倍の距離(2d

0

)において V ブロックなどで支

え,支持部外径に測定子を当て,軸を 1 回転したときの振れ を測定し,これをねじ軸のねじ部軸線に対

する支持部外径の半径方向の円周振れとする。

図 10−ねじ軸のねじ部軸線に対する支持部外径の半径方向の円周振れ

8.3.2.2

ねじ軸のねじ部軸線に対する部品取付部外径の半径方向の円周振れ

図 11 に示すように,ねじ軸をねじ部両端から呼び径の 2 倍の距離(2d

0

)において V ブロックなどで支

え,支持部外径及び部品取付部外径に測定子を当て,軸を 1 回転したときの振れ と Q ′との差の最大値

を測定し,この値をねじ軸のねじ部軸線に対する部品取付部外径の半径方向の円周振れとする。


20

B 1192

:2013

図 11−ねじ軸のねじ部軸線に対する部品取付部外径の半径方向の円周振れ

8.3.2.3

ねじ軸のねじ部軸線に対する支持部端面の直角度

図 12 に示すように,ねじ軸の片端をボールを介して固定面に突き当てながら,ねじ軸をねじ部両端から

呼び径の 2 倍の距離(2d

0

)において V ブロックなどで支え,測定子を支持部端面に当てるとともに,支

持部外径に の間隔で 2 個の測定子を当て,軸を 1 回転したときの端面部の振れ値 に支持部 2 か所の振

れ と S ′との差を加えた値を,ねじ軸のねじ部軸線に対する支持部端面の直角度とする。

なお,支持部外径に当てる測定子間隔を に確保できない場合には,可能な測定子間隔(d ′)とし,

そのときの振れ と S ′との差に d/d ′を乗じた値で代用する。

図 12−ねじ軸のねじ部軸線に対する支持部端面の直角度

8.4

ナットの取付部の精度

ナットの取付部の精度は,8.4.1 及び 8.4.2 によって測定する。

なお,ねじ軸の支持方法は,ナットの精度の測定時にねじ軸の曲がり及び傾きの影響による測定誤差が

極力含まれないように正確に支持する。

8.4.1

C

系列ボールねじのナットの取付部の精度

8.4.1.1

  ねじ軸のねじ部軸線に対するナット基準端面又はフランジ取付面の直角度(予圧ナットに対して


21

B 1192

:2013

だけ)

図 13 に示すように,ねじ軸をナット両端面から呼び径の 2 倍(2d

0

)の位置のねじ軸外径において V ブ

ロックなどで支え,その先端をボールを介して固定面に突き当て,ナットの基準側端面,フランジ取付面

のナット外径又はフランジ外径にできる限り近い位置に測定子を当て,ねじ軸とナットとを同時に回転さ

せたときの振れ を測定し,この値をねじ軸のねじ部軸線に対するナット基準端面又はフランジ取付面の

直角度とする。また,受渡当事者間の協定によって,ねじ軸を両センタ支持で測定してもよい。

図 13−ねじ軸のねじ部軸線に対するナット基準端面又はフランジ取付面の直角度

8.4.1.2

ねじ軸のねじ部軸線に対するナット外周面(円筒形の場合)の半径方向の円周振れ(予圧ナット

に対してだけ)

図 14 に示すように,ねじ軸をナット両端面から呼び径の 2 倍(2d

0

)の位置で固定し,ナット外周面に

測定子を当て,ナットを 1 回転させたときの振れ の最大値を測定し,これをねじ軸のねじ部軸線に対す

るナット外周面(円筒形の場合)の半径方向の円周振れとする。

図 14−ねじ軸のねじ部軸線に対するナット外周面(円筒形の場合)の半径方向の円周振れ

8.4.1.3

ねじ軸のねじ部軸線に対するナット外周面(平面形取付面の場合)の平行度(予圧ナットに対し

てだけ)


22

B 1192

:2013

図 15 a)  に示すように,ねじ軸を,ナットの両端面から呼び径の 2 倍(2d

0

)のねじ部外径において V ブ

ロックなどを用いて支え,取付面の 2 点の定盤からの高さ 及び V ′を測定し,又は

図 15 b)  に示すよう

に,ナット取付面を基準にして,ナット近傍のねじ部外径の 2 点の定盤からの高さ 及び W ′を測定し,

各々2 点の高さの差をねじ軸のねじ部軸線に対するナット外周面(平面形取付面の場合)の平行度とする。

これらの場合の VV ′間又は WW ′間の距離は,

表 の取付基準長さとする。

a)

  測定方法 1

b)

  測定方法 2

図 15−ねじ軸のねじ部軸線に対するナット外周面(平面形取付面の場合)の平行度

8.4.2

Cp

系列及び Ct 系列ボールねじのナットの取付部の精度

8.4.2.1

ねじ軸のねじ部軸線に対するナットのフランジ取付面の直角度

測定方法は,8.4.1.1 による(

図 13 参照)。

8.4.2.2

ねじ軸のねじ部軸線に対するナット外周面(円筒形の場合)の半径方向の円周振れ

測定方法は,8.4.1.2 による(

図 14 参照)。

8.4.2.3

ねじ軸のねじ部軸線に対するナット外周面(平面形取付面の場合)の平行度

ねじ軸を

図 15 a)  に示すように支え,測定子を取付面に垂直に当て,取付面の所定の測定長さにわたる

定盤からの高さの差によって求める。

8.5

ねじ軸の半径方向の全振れ精度

8.5.1

C

系列ボールねじのねじ軸支持部軸線に対するねじ部外径の半径方向の全振れ

ねじ軸支持部軸線に対するねじ部外径の半径方向の全振れは,

図 16 に示すように,ねじ軸をその支持部

において V ブロックなどを用いて水平に支え,測定子をねじ軸の外周面に当て,ねじ軸を 1 回転したとき

の振れ XX ′…を軸方向数箇所の位置について測定し,その最大値によって求める。また,受渡当事者

間の協定によって,ねじ軸を両センタ支持で測定してもよい。

なお,ナットをねじ軸に組み込んだ状態で測定を行う場合は,測定に支障を来さないようにその位置に

配慮する。


23

B 1192

:2013

図 16系列ボールねじのねじ軸支持部軸線に対するねじ部外径の半径方向の全振れ

8.5.2

Cp

系列及び Ct 系列ボールねじのねじ軸ねじ部軸線に対するねじ部外径の半径方向の全振れ

図 17 に示すように,ねじ軸をねじ部端面から呼び径の 2 倍(2d

0

)の位置の外径において V ブロックな

どを用いて支え,測定子をねじ軸の外周面に当て,ねじ軸を 1 回転させたときの振れ YY ′…を基準測

定長さ l

3

ごとに軸方向数箇所の位置について測定し,その最大値によって求める。ねじ部長さが,測定基

準長さ l

3

の 2 倍未満の場合は,測定位置はねじ部の中央とする。

なお,ナットをねじ軸に組み込んだ状態で測定を行う場合は,測定に支障を来さないようにその位置に

配慮する。また,受渡当事者間の協定によって,ねじ軸を両センタ支持で測定してもよい。

図 17Cp 系列及び Ct 系列ボールねじのねじ軸ねじ部軸線に対するねじ部外径の半径方向の全振れ

8.6

動トルク

予圧動トルク又は予圧全動トルクは,

図 18 に示すように,測定条件でねじ軸を回転させたとき,ナット

を停止させておくために必要な力(又は F

t

)を測定し,測定値にその力の作用線と直角方向に測定した

ねじ軸中心との距離(l

4

)を乗じて,次の式によって算出する。

T

p

Fl

4

  又は  T

t

F

t

l

4

ここに,

T

p

予圧動トルク(N・m)

T

t

予圧全動トルク(N・m)


24

B 1192

:2013

F: ナットを停止させておくための力(シールなしの場合)(N)

F

t

ナットを停止させておくための力(シール付きの場合)

(N)

l

4

又は F

t

の作用線と直角方向に測定したねじ軸中心までの距

離(m)

なお,測定条件は,測定回転速度を 100 min

1

とし,使用する潤滑油の粘度を,JIS K 2001 に規定する

ISO VG 100 とする。

図 18−動トルク

8.7

硬さ

硬さの測定は,JIS B 7726 に規定する試験機を用いて JIS Z 2245 によって行い,ねじ軸はねじ部の外径

で,ナットはナット端面部で測定する。

なお,測定が困難な場合は,製品と同じ処理をした試験片によって測定してもよい。

9

検査

ボールねじの検査は,箇条 の測定方法に基づいて行い,箇条 の規定に適合しなければならない。

10

製品の呼び方

ボールねじの呼び方は,規格番号

1)

,ねじ溝のねじれ方向

2)

,ねじ溝の条数

3)

,ねじの呼び

4)

,ねじの種

類及び等級によって,次のように構成する。


25

B 1192

:2013

例  JIS B 1192 - XXX × XXX × XXXXX - XXXX X

ねじ溝のねじれ方向

ねじ溝の条数

ねじの等級

ねじの種類

ねじ軸のねじ部長さ

呼びリード

ねじ軸呼び径

規格番号(規格の名称又は略号)

1)

  規格番号の代わりに,規格の名称又は略号(BS)を用いてもよい。

2)

  ねじ溝のねじれ方向は,左ねじの場合にだけ 左 又は L の文字で表す。

3)

  ねじ溝の条数は,多条ねじの場合にだけ表記し,その表記方法は表 14 による。

表 14−多条ねじの表記(例)

条数

表記

2 2 条又は 2N 
3 3 条又は 3N 
4 4 条又は 4N

4)

  ねじの呼びは,呼び径,呼びリード及びねじ軸のねじ部長さを用いて構成する。

11

表示

ボールねじは,包装の見やすい位置に容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。

なお,ナットには見やすい位置に,製造業者名又はその略号,ねじの等級及び製造番号を表示する。

a)

規格の名称

b)

ねじ溝のねじれ方向

c)

ねじ溝の条数

d)

ねじの呼び,ねじの種類及びねじの等級

e)

製造業者名又はその略号


26

B 1192

:2013

附属書 JA

参考)

軸端の形状及び寸法

JA.1

  軸端の形状及び寸法

軸端の形状及び寸法を,

図 JA.1 及び表 JA.1〜表 JA.4 に示す。

a)

   

b)

  II  

c)

  III  

d)

  IV  

注記 1  軸端の寸法は,JIS B 0903 を基準とした。 
注記 2  内部循環形式のナットを使用する場合及び外部循環形式のナットを特殊に使用する場合には,

ねじ部片端を切り通す形状に設計する必要がある。

注記 3  転がり軸受は,設計仕様に応じて各種形式のものを使用するが,この図はその一例を示したも

のである。

図 JA.1−軸端の形状及び寸法


27

B 1192

:2013

表 JA.1−軸端の寸法(形)

単位  mm

呼び径

d

0

d A B C E 駆動軸端

使用転がり軸受例

JIS B 1521 による

呼び番号)

 6

 4

3

 5

4

12

10

22

 624

 8

 6

3

 6

5

14

12

26

 626

10

 8

3

 8

6

17

16

33

 628

12 10

3

9

7

19

− 19

6200

16 12

3

10

8

21

− 21

6201

20 15

3

11

14

− 14

6202

25 17

3

12

15

− 15

6203

表 JA.2−軸端の寸法[II 

a)

単位  mm

呼び径

d

0

d A  止め輪 S

b)

B C E 駆動軸端

使用転がり軸受例

JIS B 1521 による

呼び番号)

呼び t

 6

 4

3

 4

 5

4

12

10

22

 624

 8

 6

3

 6

 6

5

14

12

26

 626

10

 8

3

 8

 8

6

17

16

33

 628

12 10

3 10  −

  9

7

19

− 19

6200

16 12

3 12  − 10

8 21

− 21

6201

20 15

3 15  − 11

14

− 14

6202

25 17

3 17  − 12

15

− 15

6203

32 20

4 20 1.20

14

18

− 18

6204

40 30

5 30 1.50

16

21

− 21

6206

50 35

5 35 1.50

21

26

− 26

6307

63 45

5 45 1.75

25

30

− 30

6309

80 60

5 60 2.00

31

36

− 36

6312

a)

 II 形で止め輪に軸方向荷重が働く設計の場合は,止め輪の許容軸方向荷重を確認する。

b)

  呼び径 32 以上の止め輪は,JIS B 2804 による。


28

B 1192

:2013

表 JA.3−軸端の寸法(III 形)

単位  mm

呼び径

d

0

d A B C E H  I

a)

 

駆動軸端

使用転がり軸受例

JIS B 1522 による

呼び番号)

 12

10

 9

18

7

 34

 8

2×1.2

 16

 50

7200B

 16

12

 9

20

8

 37

10

3×1.8

 20

 57

7201B

 20

15

11

22

33

12  4×2.5

 25

 58

7202B

 25

17

11

24

35

14  5×3

 25

 60

7203B

 32

20

13

28

41

16  5×3

 28

 69

7204B

 40

30

18

32

50

25  8×4

 42

 92

7206B

 50

35

21

42

63

30  8×4

58 121

7307B

 63

45

27

50

77

40  12×5

82 159

7309B

 80

60

36

62

98

55  16×6

82 180

7312B

100 75

45

74

− 119

70 20×7.5

105 224

7315B

125 90

54

86

− 140

80  22×9 130 270

7318B

a)

  キー溝寸法は,JIS B 1301 による。

表 JA.4−軸端の寸法(IV 形)

単位  mm

呼び径

d

0

d A B C E H  I

a)

 

駆動軸端

使用転がり軸受例

JIS B 1522 による

呼び番号)

 20

15

11

 44  −

55

12

4×2.5

 25

 80

7202B

 25

17

11

 48  −

59

14

5×3

 25

 84

7203B

 32

20

13

 56  −

69

16

5×3

 28

 97

7204B

 40

30

18

 70  −

88

25

8×4

42

130

7206B

 50

35

21

 84  − 105

30

8×4

58

163

7307B

 63

45

27

106  − 133

40

12×5

 82

215

7309B

 80

60

36

127  − 163

55

16×6

 82

245

7312B

100 75

45

157

− 202

70

20×7.5

105 307

7315B

125 90

54

178

− 232

80

22×9

130 362

7318B

a)

  キー溝寸法は,JIS B 1301 による。


29

B 1192

:2013

附属書 JB

参考)

ナットの取付寸法

JB.1

  ナットの取付寸法

ナットの形式は,循環方式で区分して,外部循環形式及び内部循環形式とし,更にそれぞれのフランジ

形状によって,I 形及び II 形に区分する。ボールねじの取付けに必要なナットの寸法を,

表 JB.1 及び表 JB.2

に示す。


30

B 1192

:2013

表 JB.1−外部循環形式

単位  mm

呼び径

d

0

呼び

リード

ボール径

D

w

ピッチ

円径

ナット

外径

フランジ寸法

取付穴寸法

六角穴付き
ボルトのね

じの呼び

a)

注油穴(Q)

のねじの呼

b)

P

h0

D

pw

D

1

D

2

G B W X Y Z 

16

4 (3/32)

2.381

16.3 36

59

22.5

11 47 5.5

9.5

5.5

M5

M6×1

5

(1/8)

3.175

16.5 40

63

24  11 51 5.5

9.5

5.5

M5

M6×1

6

(1/8)

3.175

16.5 40

63

24  11 51 5.5

9.5

5.5

M5

M6×1

20

4 (3/32)

2.381

20.3 40

63

24  11 51 5.5

9.5

5.5

M5

M6×1

5

(1/8)

3.175

20.5 44

67

26  11 55 5.5

9.5

5.5

M5

M6×1

6

(5/32)

3.969

20.5 48

71

27  11 59 5.5

9.5

5.5

M5

M6×1

8

(5/32)

3.969

20.5 48

75

28 13 61 6.6

11 6.5

M5

M6×1

25

4 (3/32)

2.381

25.3 46

69

26  11 57 5.5

9.5

5.5

M6

M6×1

5

(1/8)

3.175

25.5 50

73

28  11 61 5.5

9.5

5.5

M5

M6×1

6

(5/32)

3.969

25.5 53

76

29  11 64 5.5

9.5

5.5

M5

M6×1

8

(3/16)

4.762

25.5 58

85

32 13 71 6.6

11 6.5

M6

M6×1

 10

(3/16)

4.762

25.5 58

85

32 15 71 6.6

11 6.5

M6

M6×1

32

4 (3/32)

2.381

32.3 54

81

31 12 67 6.6

11 6.5

M6

M6×1

5

(1/8)

3.175

32.5 58

85

32 12 71 6.6

11 6.5

M6

M6×1

6

(5/32)

3.969

32.5 62

89

34 12 75 6.6

11 6.5

M6

M6×1

8

(3/16)

4.762

32.5 66 100

38  15 82 9  14  8.5

M8

M6×1

 10

(1/4)

6.350

33.0 74 108

41  15 90 9  14  8.5

M8

M6×1

 12

(1/4)

6.350

33.0 74 108

41  18 90 9  14  8.5

M8

M6×1


31

B 1192

:2013

表 JB.1−外部循環形式(続き)

単位  mm

呼び径

d

0

呼び

リード

ボール径

D

w

ピッチ

円径

ナット

外径

フランジ寸法

取付穴寸法

六角穴付き

ボルトのね

じの呼び

a)

注油穴(Q)

のねじの呼

b)

P

h0

D

pw

D

1

D

2

G B W X  Y  Z 

40

5 (1/8)

3.175

40.5

 67

101

39

15

 83

 9  14

 8.5

M8

R 1/8

6

(5/32)

3.969

40.5

 70

104

40

15

 86

 9  14

 8.5

M8

R 1/8

8

(3/16)

4.762

40.5

 74

108

41

15

 90

 9  14

 8.5

M8

R 1/8

 10

(1/4)

6.350

41.0

82 124

47  18 102

11 17.5

11

M10

R

1/8

 12

(9/32)

7.144

41.5

86 128

48  18 106

11 17.5

11

M10

R

1/8

 16

(9/32)

7.144

41.5

86 128

48  22 106

11 17.5

11

M10

R

1/8

50

5 (1/8)

3.175

50.5

 80

114

43

15

 96

 9  14

 8.5

M8

R 1/8

6

(5/32)

3.969

50.5

 84

118

45

15

100

 9  14

 8.5

M8

R 1/8

8

(3/16)

4.762

50.5

87 129

49  18 107

11 17.5

11

M10

R

1/8

 10

(1/4)

6.350

51.0

93 135

51  18 113

11 17.5

11

M10

R

1/8

 12

(5/16)

7.938

51.5 100 146

55  22 122

14 20  13

M12

R

1/8

 16

(5/16)

7.938

51.5 100 146

55  22 122

14 20  13

M12

R

1/8

 20

(5/16)

7.938

51.5 100 146

55  28 122

14 20  13

M12

R

1/8

63 10 (1/4)

6.350

64.0 108 154

58  22 130

14 20  13

M12

R

1/8

 12

(5/16)

7.938

64.5 115 161

61  22 137

14 20  13

M12

R

1/8

 16

(3/8)

9.525

65.0 122 180

69  28 150

18 26  17.5

M16

R

1/8

 20

(3/8)

9.525

65.0 122 180

69  28 150

18 26  17.5

M16

R

1/8

80 10 (1/4)

6.350

81.0 130 176

66  22 152

14 20  13

M12

R

1/8

 12

(5/16)

7.938

81.5 136 182

68  22 158

14 20  13

M12

R

1/8

 16

(3/8)

9.525

82.0 143 204

77  28 172

18 26  17.5

M16

R

1/8

 20

(3/8)

9.525

82.0 143 204

77  28 172

18 26  17.5

M16

R

1/8


32

B 1192

:2013

表 JB.1−外部循環形式(続き)

単位  mm

呼び径

d

0

呼び

リード

ボール径

D

w

ピッチ

円径

ナット

外径

フランジ寸法

取付穴寸法

六角穴付き

ボルトのね

じの呼び

a)

注油穴(Q)

のねじの呼

b)

P

h0

D

pw

D

1

D

2

G B W X  Y  Z 

100 12 (5/16)

7.938

101.5 160  220

82

28  188

18  26  17.5

M16

R 1/8

 16

(3/8)

9.525

102.0 170  243

91

32  205

22  32  21.5

M20

R 1/8

 20

(3/8)

9.525

102.0 170  243

91

32  205

22  32  21.5

M20

R 1/8

125 16 (3/8)

9.525

127.0 200  290

109

36  243

26  39  25.5

M24

R 1/8

 20

(3/8)

9.525

127.0 200  290

109

36  243

26  39  25.5

M24

R 1/8

注記  括弧内の数値は,ボールの呼びを表す。 

a)

  六角穴付きボルトのねじの呼びは,JIS B 1176 による。

b)

  注油穴(Q)のねじの呼びは,JIS B 0203 又は JIS B 0205 規格群による。


33

B 1192

:2013

表 JB.2−内部循環形式

単位  mm

呼び径

d

0

呼び

リード

ボール

ピッチ

円径

ナット

外径

フランジ寸法

取付穴寸法

六角穴付き
ボルトのね

じの呼び

a)

注油穴(Q)

のねじの呼

b)

P

h0

D

w

D

pw

D

1

D

2

G B W X Y  Z 

20

5 (1/8)

3.175

20.75 35

58

22.5

11  46  5.5

9.5

5.5

M5

M6×1

6

(5/32)

3.969

21.0 35

58

22.5

11 46 5.5

9.5

5.5

M5

M6×1

25

5 (1/8)

3.175

25.75 40

63

24  11  51  5.5

9.5

5.5

M5

M6×1

6

(5/32)

3.969

26.0 40

63

24  11 51 5.5

9.5

5.5

M5

M6×1

 10

(3/16)

4.762

26.25 42

69

26  15  55  6.6

11  6.5

M6

M6×1

32

5 (1/8)

3.175

32.75 48

75

29  12  61  6.6

11  6.5

M6

M6×1

6

(5/32)

3.969

33.0 48

75

29  12 61 6.6

11  6.5

M6

M6×1

8

(3/16)

4.762

33.25 50

84

32  15  66  9  14  8.5

M8

M6×1

 10

(1/4)

6.350

33.75 54

88

34  15  70  9  14  8.5

M8

M6×1

40

5 (1/8)

3.175

40.75 56

90

34  15  72  9  14  8.5

M8

R

1/8

6

(5/32)

3.969

41.0 56

90

34  15 72 9 14  8.5

M8

R

1/8

8

(3/16)

4.762

41.25 60

94

36  15  76  9  14  8.5

M8

R

1/8

 10

(1/4)

6.350

41.75 62  104

40  18  82 11  17.5

11

M10

R

1/8

50

5 (1/8)

3.175

50.75 66  100

38  15  82  9  14  8.5

M8

R

1/8

6

(5/32)

3.969

51.0 66 100

38  15 82 9 14  8.5

M8

R

1/8


34

B 1192

:2013

表 JB.2−内部循環形式(続き)

単位  mm

呼び径

d

0

呼び

リード

ボール

ピッチ

円径

ナット

外径

フランジ寸法

取付穴寸法

六角穴付き

ボルトのね

じの呼び

a)

注油穴(Q)

のねじの呼

b)

P

h0

D

w

D

pw

D

1

D

2

G B W X  Y  Z 

 50

 8

(3/16)

4.762

51.25   70

112

43

18

 90

11

17.5

11

M10

R 1/8

 10

(1/4)

6.350

51.75   72

114

44

18

 92

11

17.5

11

M10

R 1/8

 12

(5/16)

7.938

52.25   75

121

47

22

 97

14

20

13

M12

R 1/8

 20

(5/16)

7.938

52.25   75

121

47

28

 97

14

20

13

M12

R 1/8

 63

 6

(5/32)

3.969

64.0

80 122

47  18 100

11 17.5

11

M10

R

1/8

8

(3/16)

4.762

64.25

82  124

47  18  102

11  17.5

11

M10

R

1/8

 10

(1/4)

6.350

64.75

85  131

50  22  107

14  20  13

M12

R

1/8

 12

(5/16)

7.938

65.25

90  136

52  22  112

14  20  13

M12

R

1/8

 20

(3/8)

9.525

65.75

95  153

59  28  123

18  26  17.5

M16

R 1/8

 80

10

(1/4)

6.350

81.75 105  151

57  22  127

14  20  13

M12

R

1/8

 12

(5/16)

7.938

82.25 110  156

59  22  132

14  20  13

M12

R

1/8

 20

(3/8)

9.525

82.75 115  173

66  28  143

18  26  17.5

M16

R 1/8

100 10 (1/4)

6.350

101.75 125  171

64  22  147

14  20  13

M12

R

1/8

 12

(5/16)

7.938

102.25 130  188

71  28  158

18  26  17.5

M16

R

1/8

 20

(3/8)

9.525

102.75 135  205

79  32  169

22  32  21.5

M20

R

1/8

注記 1  括弧内の数値は,ボールの呼びを表す。 
注記 2  片フランジダブルナットは除く。 

a)

  六角穴付きボルトのねじの呼びは,JIS B 1176 による。

b)

  注油穴(Q)のねじの呼びは,JIS B 0203 又は JIS B 0205 規格群による。


35

B 1192

:2013

参考文献

[1]  JIS B 0203  管用テーパねじ

[2]  JIS B 0205(規格群)  一般用メートルねじ

[3]  JIS B 0903  円筒軸端

[4]  JIS B 1176  六角穴付きボルト

[5]  JIS B 1301  キー及びキー溝

[6]  JIS B 1521  転がり軸受−深溝玉軸受

[7]  JIS B 1522  転がり軸受−アンギュラ玉軸受

[8]  JIS B 2804  止め輪


36

B 1192

:2013

附属書 JC

参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS B 1192:2013

  ボールねじ

ISO 3408-1:2006

  Ball screws−Part 1: Vocabulary and designation

ISO 3408-2:1991

  Ball screws−Part 2: Nominal diameters and nominal leads−

Metric series 
ISO 3408-3:2006

  Ball screws−Part 3: Acceptance conditions and acceptance tests

(I)JIS の規定 

(II) 
国 際 規 格

番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容 

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇 条 番 号
及び題名

内容 

箇 条 番
号 

内容 

箇 条 ご と
の評価 

技術的差異の内容 

1  適 用 範

ボ ー ル ね じ に つ い
て規定。

ISO 3408-1

ISO 3408-2

ISO 3408-3



1

ボールねじの用語,呼び
直径,呼びリード及び技
術的受入条件及び許容値

について規定。

追加

従来,JIS で規定していたボー
ルねじの材料及び検査につい
ての規定を追加した。

ISO 3408-1

及び ISO 3408-3 の改

正に伴い,その改正部分につい
て,一部見直したうえで JIS を改

正したため,従来 JIS だけで規定
された項目を残した。今後,今回
採用を見送ったが,新たに制定さ

れた ISO の剛性及び寿命の部の
内容に対する問題の解決を ISO
に働きかけ,問題を解決したうえ

で一致規格を目指す。

2  引 用 規

JIS B 1501

JIS G 

4051

JIS K 2001 

どを引用。

ISO 3408-2

ISO 3408-3


2

ISO 3408-1

ISO 230-1 

どを引用。

変更

JIS

は,部制を採用しないた

め,用語の項目を本文に規定

し,国際規格にない規定項目
を追加したため,それらの項
目に対応する引用規格を追加

した。

3  用 語 及
び定義

ボ ー ル ね じ , 呼 び

径,呼び移動量,基
準 移 動 量 , 実 移 動
量,代表移動量,代

表移動量誤差,寿命
などについて規定。

ISO 3408-1

2

ボールねじ,呼び径,呼

び移動量,基準移動量,
実移動量,代表移動量,
代表移動量誤差,寿命な

どについて規定。

変更

JIS

は,剛性及び寿命の部を規

定していないので,関連する
一 部 の 用 語 に つ い て 規 定 せ
ず,旧規格で規定していた基

準 ト ル ク な ど の 規 定 を 残 し
た。

4  種 類 及
び等級

位置決め用(C,Cp)

:0,1,3,5 
搬送用(Ct) 
:0,1,3,5,7,
10

ISO 3408-1

ISO 3408-3


5

位置決め用(type P)

:0,1,3,5 
搬送用(type T) 
:0,1,3,5,7,10

追加

JIS

は,位置決め用を C,Cp の

2 系列とした。

36

B 1

1

92

201

3


37

B 1192

:2013

(I)JIS の規定 

(II) 
国 際 規 格

番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容 

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇 条 番 号
及び題名

内容 

箇 条 番
号 

内容 

箇 条 ご と
の評価 

技術的差異の内容 

5  呼 び 径
と リ ー ド
と の 組 合

呼 び 径 と 呼 び リ ー
ド と の 組 合 せ 及 び
そ の 中 で の 推 奨 組

合せについて規定。

ISO 3408-2

4

呼び径と呼びリードとの
組合せ及びその中での推
奨組合せについて規定。

一致

6  品質

外観,リード精度,

ねじ軸各部の精度,
硬 さ な ど に つ い て
規定。

ISO 3408-3

5

リード精度,ねじ軸各部

の 精 度 な ど に つ い て 規
定。

追加

JIS

は,外観,硬さなどの規定

を追加。

7  材料

ねじ軸,ナット及び
ボ ー ル の 材 料 に つ
いて規定。

規定なし

追加

国際規格にない規定項目を追
加。

8  測 定 方

測定場所の状態,リ
ード精度,ねじ軸各

部の振れ精度,硬さ
な ど の 測 定 方 法 に
ついて規定。

ISO 3408-3

5

リード精度,ねじ軸各部
の振れ精度などの測定方

法について規定。

追加

JIS

は,測定場所の状態,硬さ

などの規定を追加。

9  検査

呼 び 径 と リ ー ド と
の 組 合 せ 及 び 品 質
について,規定に適

合することと規定。

規定なし

追加

国際規格にない規定項目を追
加。

10  製品の
呼び方

呼 び 方 に つ い て 規

定。

ISO 3408-1

3

呼び方について規定。

一致

11  表示

表 示 の 内 容 及 び 方
法について規定。

規定なし

追加

国際規格にない規定項目を追
加。

37

B 1

1

92

201

3


38

B 1192

:2013

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:

ISO 3408-1:2006,ISO 3408-2:1991,ISO 3408-3:2006,MOD)

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  一致……………… 技術的差異がない。 
    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

38

B 1

1

92

201

3